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浅野川大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
浅野川大橋
地図
基本情報
日本の旗 日本
所在地 石川県金沢市橋場町[1] - 東山一丁目
交差物件 浅野川[2][3][4]
用途 道路橋
路線名 国道159号標識国道159号[5]
管理者 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所[3][4]
竣工 1922年大正11年)[1][2][3][4]
座標 北緯36度34分19.44秒 東経136度39分52.11秒 / 北緯36.5720667度 東経136.6644750度 / 36.5720667; 136.6644750 (浅野川大橋)
構造諸元
形式 アーチ橋[4][5]
設計活荷重 TL-20
材料 鉄筋コンクリート[1][4]
全長 54.545 m
16.500 m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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国道159号標識
国道159号標識
国道359号標識
国道359号標識

浅野川大橋(あさのがわおおはし)は、石川県金沢市浅野川にかかる道路である。同市橋場町東山一丁目の間を結ぶ国道159号国道359号重用)の鉄筋コンクリートアーチ橋[5]。国登録有形文化財[1][2][3][4]

概要

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現在の浅野川大橋は、独特の構造(3径間連続固定アーチ構造)に特徴があるアーチ橋である[1][4]。橋が完成した1922年大正11年)から1966年昭和41年)までは、北陸鉄道金沢市内線が浅野川大橋上を通っていた[6]

形式は3径間連続RC固定アーチ橋で、橋長は54.545 m(メートル)、幅員は16.50 mである[7][8][1]。車道は4車線で歩道が設けられている。また、1989年平成元年)には街灯や高欄などの改修工事によって大正時代に建造された当時の姿を復元した[4]

諸元

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  • 形式 - 3径間連続RC固定アーチ橋
  • 橋長 - 54.545 m(180
  • 径間長 - 16.061 m + 16.667 m + 160.61 m
  • 活荷重 - TL-20
  • アーチライズ - 3.484 m(中央径間)、2.911 m(側径間)
  • 斜角 - 77度50分
  • 幅員 - 16.500 m (0.450 m + 2.050 m + 11.500 m + 2.050 m + 0.450 m)[9]
  • 基礎工 - 木杭基礎

[10]

歴史

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周辺

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浅野川大橋周辺にはひがし茶屋街主計町といった古くからの茶屋街があり[1][4][17]、観光地としても有名である。また、竹久夢二は前妻の出身地である金沢へは3回訪問しており、訪問時に浅野川大橋をスケッチしている[18]

風習

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浅野川大橋を含む浅野川流域の7か所の橋では、彼岸の中日の深夜に橋を渡る「七つ橋渡り」と呼ばれる風習がある[2][19][20][21]。午前0時に浅野川大橋や上流部にある歩行者・自転車専用橋梅ノ橋などを数珠を持ちながら無言で渡りきると無病息災を願う風習で[2][22]、参加者のほとんどが女性である[19]。また、無言で渡りきるだけでなく、後ろを振り返ってはいけない、同じ橋は二度と渡れないなどのルールがある[22]

ギャラリー

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脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h 『ニッポンを解剖する!金沢 能登図鑑』JTBパブリッシング、2018年3月1日、75頁。ISBN 978-4-533-12465-5 
  2. ^ a b c d e f g 男川「犀川」と女川「浅野川」。二つの河川で橋めぐり”. 箔一 (2018年9月20日). 2022年12月31日閲覧。
  3. ^ a b c d e f “10月に渡橋式 浅野川大橋 「100歳」 2年後に節目 犀川大橋”. 北陸中日新聞Web. (2022年7月16日). オリジナルの2022年7月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220716030828/https://www.chunichi.co.jp/article/509071 2022年12月31日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k “金沢名所結ぶ橋100歳に 大正の面影”. 産経ニュース. (2022年10月27日). https://www.sankei.com/article/20221027-2LAK75SUSNO3LIEJIMABIJRB2E/ 2022年12月31日閲覧。 
  5. ^ a b c 令和4年度事業概要〜石川の礎を築く〜” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所. p. 11 (2022年). 2022年12月31日閲覧。
  6. ^ a b c 今尾恵介日本鉄道旅行地図帳 6号 北信越』新潮社、2008年10月18日、31頁。ISBN 978-4-10-790024-1 
  7. ^ 浅野川大橋データ”. 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所. 2023年10月1日閲覧。
  8. ^ 浅野川大橋について”. 浅野川大橋・犀川大橋 百寿会. 2023年10月1日閲覧。
  9. ^ a b 浅野川大橋の歩道を拡げます” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所 (2016年4月1日). 2022年1月18日閲覧。
  10. ^ 天坂豊治、金谷進、能登優一、水口昇「浅野川大橋の景観設計について」『北陸地方建設局管内技術研究会論文集』平成元年度、建設省北陸地方建設局、1989年7月、307-310頁。 
  11. ^ a b c d 歴史・沿革 - 浅野川大橋・犀川大橋百寿会
  12. ^ 浅野川大橋 - 文化遺産オンライン文化庁
  13. ^ 浅野川大橋詰火の見櫓 - 国指定文化財等データベース(文化庁
  14. ^ 4月1日より、国道の路線名・経路等が変わります。』(PDF)(プレスリリース)国土交通省北陸地方整備局金沢河川国道事務所、2008年3月24日https://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/mb5_kouhou/press/h19/p0324.pdf2022年12月31日閲覧 
  15. ^ 「4月から国道の路線名などを変更 金沢河川国道事務所」『北國新聞』朝刊2008年3月25日、5面。
  16. ^ 浅野川四橋の景観照明”. 土木学会景観・デザイン委員会. 2023年10月1日閲覧。
  17. ^ 能登印刷 2015, p. 38.
  18. ^ “夢二が愛育んだ奥座敷…湯涌温泉(金沢市)”. 読売新聞オンライン. (2022年12月11日). https://www.yomiuri.co.jp/hobby/travel/20221201-OYT8T50017/ 2022年12月31日閲覧。 
  19. ^ a b 能登印刷 2015, p. 143.
  20. ^ まいどさんの金沢クイズ 七つ橋渡りの巻”. テレビ金沢 (2017年9月23日). 2022年12月31日閲覧。
  21. ^ 金沢7つ橋渡りとは!?”. 石川さん情報Live リフレッシュ (2021年8月4日). 2022年12月31日閲覧。
  22. ^ a b 能登印刷 2015, p. 144.

参考文献

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関連項目

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  • 犀川大橋 - 犀川に架かる橋で、浅野川大橋と同じく国の登録有形文化財に登録。

外部リンク

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