シールド (YMOのアルバム)
『シールド』 | ||||
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YMO の ベスト・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1978年 - 1983年 | |||
ジャンル |
エレクトロニック エレクトロニカ テクノポップ | |||
レーベル | アルファレコード | |||
チャート最高順位 | ||||
YMO アルバム 年表 | ||||
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EANコード | ||||
EAN一覧
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『シールド』 (SEALED) は、YMOのベスト・アルバム。1984年12月21日にアルファレコードからリリースされた。
1983年10月19日に「散開」を宣言し、同年12月14日に散開記念アルバム『サーヴィス』をリリースし、12月22日の日本武道館公演を以て散開した同グループの『X∞Multiplies』(1980年)、『YMO ベスト・セレクション』(1982年)に続く3作目となるベスト・アルバム。全4枚組のボックス・セットとなっている。
散開までにリリースされた全てのアルバムから選曲されており、アルバムのタイトルには「YMOを封印する」という意味が込められている。
LPは4枚組、CTは4本組で、それぞれ細野晴臣の作品、高橋幸宏の作品、坂本龍一の作品、共作とに分かれている。LPでは通し番号のシールが貼られ、散開1年後における3人のコメントなどを掲載した歌詞カードである「散開記念書」が付属していた。
オリコンチャートでは最高位64位、売り上げ枚数は累計で0.6万枚となった。
背景
[編集]前作『アフター・サーヴィス』(1984年)リリース後、3月には15日にYMO散開記念写真集『シールド』が発売され、21日には細野が作曲した藤真利子のシングル「危険な眠り」がリリースされ、25日には高橋が参加した劇団スーパー・エキセントリック・シアターのアルバム『THE ART OF NIPPONOMICS』がリリースされた[2]。
4月には5日に映画『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』の試写会がシアターアプルにて行われ、メンバー3人が参加した[2]。なお、この時を最後に1993年4月1日まで、公の場で3人が揃う事は一切なかった[2]。18日に映画『A Y.M.O. FILM PROPAGANDA』が公開され、全国109ヶ所で約4ヶ月の間サーキット公開された[2]。25日には同映画のビデオが発売され、同日には細野が監修した世界初のゲームミュージックのサウンドトラック『ビデオ・ゲーム・ミュージック』、細野が参加したサンディー&ザ・サンセッツのシングル「スティッキー・ミュージック」、高橋と細野が参加した安田成美のアルバム『安田成美』がそれぞれリリースされた[2]。
構成
[編集]これまでにリリースされた全シングル、アルバムの中から以下の通り選曲されている。
- シングル
- アルバム
- 『イエロー・マジック・オーケストラ』(1978年) - 「SIMOON」、「中国女」、「東風」
- 『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』(1979年) - 「ABSOLUTE EGO DANCE」、「INSOMNIA」、「RYDEEN」、「SOLID STATE SURVIVOR」、「TECHNOPOLIS」、「BEHIND THE MASK」
- 『増殖』(1980年) - 「CITIZENS OF SCIENCE」、「NICE AGE」、「MULTIPLIES」
- 『BGM』(1981年) - 「MASS」、「BALLET」、「CAMOUFLAGE」、「MUSIC PLANS」、「CUE」
- 『テクノデリック』(1981年) - 「GRADATED GREY」、「PURE JAM」、「PROLOGUE」、「EPILOGUE」、「体操」、「KEY」
- 『浮気なぼくら』(1983年) - 「LOTUS LOVE」、「希望の路」、「音楽」、「邂逅」、「君に、胸キュン。」、「FOCUS」
- 『サーヴィス』 - 「THE MADMEN」、「CHINESE WHISPERS」、「PERSPECTIVE」、「SHADOWS ON THE GROUND」、「以心電信」
リリース
[編集]1984年12月21日にアルファレコードから、LP、CTの2形態でリリースされた。
1988年8月10日に初CD化されたが、収録時間の関係で「PROLOGUE」、「EPILOGUE」、「FOCUS」、「SHADOWS ON THE GROUND」、「GRADATED GREY」がカットされている。また、「散開記念書」の再録はなく歌詞カードのみが付属していた。このCD盤では誤植が多く、DISK-1, DISK-2が歌詞カードの記載順(ただしDISK-1、2の表記は無い)と裏ジャケット及びオビでの表記とが異なっていたり、歌詞カードの曲名リストにおいて「PURE JAM」が「PURE JAME」になっていたりする。なお、以下で記されているCD版のDISK-1,2は歌詞カードの記載順である。
1994年8月31日には廉価版としてCD盤のみが再リリースされた。
批評
[編集]専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
コンパクトYMO | 肯定的[3] |
音楽本『コンパクトYMO』にてライターの田山三樹は、作曲者別に分けられた構成に関して「面白いアイディア」と肯定的に捉えており、「散開記念書」やメンバーからのラスト・メッセージ、北中正和による解説の付属などについて触れ、「『YMOを美しく葬ろう』というメンバーやスタッフのはっきりとしたコンセプトが感じられ、『本当に、好きでした。YMO』と大書きされた帯のコピーがそのまま反映された作りには好感が持てる」と称賛した[3]。CD化の際に付属品などが削除された事に関しては「CD時代になっての再発版はその辺りがなし崩しになっており残念」と指摘しているが、「普通のベスト盤としてはそう悪くはない選曲」と肯定的に評価した[3]。
チャート成績
[編集]オリコンチャートでは最高位64位、登場回数は6回となり、売り上げ枚数は累計で0.6万枚となった。
収録曲
[編集]LP・CT版
[編集]全編曲: YMO。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | |
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1. | 「SIMOON」 | クリス・モスデル | 細野晴臣 | |
2. | 「ABSOLUTE EGO DANCE」 | 細野晴臣 | ||
3. | 「INSOMNIA」 | クリス・モスデル | 細野晴臣 | |
4. | 「MASS」 | 細野晴臣/訳詞:ピーター・バラカン | 細野晴臣 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
5. | 「GRADATED GREY」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣 |
6. | 「CHAOS PANIC」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣 |
7. | 「LOTUS LOVE」 | 細野晴臣 | 細野晴臣 |
8. | 「THE MADMEN」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
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1. | 「中国女」(LA FEMME CHINOISE) | クリス・モスデル | 高橋幸宏 |
2. | 「RYDEEN」 | 高橋幸宏 | |
3. | 「SOLID STATE SURVIVOR」 | クリス・モスデル | 高橋幸宏 |
4. | 「BALLET」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
5. | 「PURE JAM」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 |
6. | 「CAMOUFLAGE」 | 高橋幸宏/訳詞:ピーター・バラカン | 高橋幸宏 |
7. | 「希望の路」(EXPECTED WAY) | 高橋幸宏 | 高橋幸宏 |
8. | 「CHINESE WHISPERS」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
1. | 「東風」(TONG POO) | 坂本龍一 | |
2. | 「TECHNOPOLIS」 | 坂本龍一 | |
3. | 「BEHIND THE MASK」 | クリス・モスデル | 坂本龍一 |
4. | 「CITIZENS OF SCIENCE」 | クリス・モスデル | 坂本龍一 |
5. | 「MUSIC PLANS」 | 坂本龍一、ピーター・バラカン | 坂本龍一 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
6. | 「PROLOGUE」 | 坂本龍一 | |
7. | 「EPILOGUE」 | 坂本龍一 | |
8. | 「音楽」(ONGAKU) | 坂本龍一 | 坂本龍一 |
9. | 「邂逅」(KAI-KOH) | 坂本龍一 | 坂本龍一 |
10. | 「PERSPECTIVE」 | 坂本龍一、ピーター・バラカン | 坂本龍一 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
1. | 「NICE AGE」 | クリス・モスデル | 高橋幸宏、坂本龍一 |
2. | 「MULTIPLIES」 | YMO | |
3. | 「CUE」 | 高橋幸宏、細野晴臣/訳詞:ピーター・バラカン | 高橋幸宏、細野晴臣 |
4. | 「体操」(TAISO) | YMO | YMO |
5. | 「KEY」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣、高橋幸宏 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
6. | 「君に、胸キュン。」(KIMI NI MUNE KYUN) | 松本隆 | YMO |
7. | 「FOCUS」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣、高橋幸宏 |
8. | 「過激な淑女」(KAGEKI NA SHUKUJO) | 松本隆 | YMO |
9. | 「SHADOWS ON THE GROUND」 | 坂本龍一、高橋幸宏、ピーター・バラカン | 坂本龍一、高橋幸宏 |
10. | 「以心電信」(YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF) | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 坂本龍一、高橋幸宏 |
CD版
[編集]全編曲: YMO。 | ||||
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | |
---|---|---|---|---|
1. | 「SIMOON」 | クリス・モスデル | 細野晴臣 | |
2. | 「ABSOLUTE EGO DANCE」 | 細野晴臣 | ||
3. | 「INSOMNIA」 | クリス・モスデル | 細野晴臣 | |
4. | 「MASS」 | 細野晴臣/訳詞:ピーター・バラカン | 細野晴臣 | |
5. | 「CHAOS PANIC」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣 | |
6. | 「LOTUS LOVE」 | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
7. | 「THE MADMEN」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣 | |
8. | 「中国女」(LA FEMME CHINOISE) | クリス・モスデル | 高橋幸宏 | |
9. | 「RYDEEN」 | 高橋幸宏 | ||
10. | 「SOLID STATE SURVIVOR」 | クリス・モスデル | 高橋幸宏 | |
11. | 「BALLET」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 | |
12. | 「PURE JAM」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 | |
13. | 「CAMOUFLAGE」 | 高橋幸宏/訳詞:ピーター・バラカン | 高橋幸宏 | |
14. | 「希望の路」(EXPECTED WAY) | 高橋幸宏 | 高橋幸宏 | |
15. | 「CHINESE WHISPERS」 | 高橋幸宏、ピーター・バラカン | 高橋幸宏 |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 |
---|---|---|---|
1. | 「東風」(TONG POO) | 坂本龍一 | |
2. | 「TECHNOPOLIS」 | 坂本龍一 | |
3. | 「BEHIND THE MASK」 | クリス・モスデル | 坂本龍一 |
4. | 「CITIZENS OF SCIENCE」 | クリス・モスデル | 坂本龍一 |
5. | 「MUSIC PLANS」 | 坂本龍一、ピーター・バラカン | 坂本龍一 |
6. | 「音楽」(ONGAKU) | 坂本龍一 | 坂本龍一 |
7. | 「邂逅」(KAI-KOH) | 坂本龍一 | 坂本龍一 |
8. | 「PERSPECTIVE」 | 坂本龍一、ピーター・バラカン | 坂本龍一 |
9. | 「NICE AGE」 | クリス・モスデル | 高橋幸宏、坂本龍一 |
10. | 「MULTIPLIES」 | YMO | |
11. | 「CUE」 | 高橋幸宏、細野晴臣/訳詞:ピーター・バラカン | 高橋幸宏、細野晴臣 |
12. | 「体操」(TAISO) | YMO | YMO |
13. | 「KEY」 | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 細野晴臣、高橋幸宏 |
14. | 「君に、胸キュン。」(KIMI NI MUNE KYUN) | 松本隆 | YMO |
15. | 「過激な淑女」(KAGEKI NA SHUKUJO) | 松本隆 | YMO |
16. | 「以心電信」(YOU'VE GOT TO HELP YOURSELF) | 細野晴臣、ピーター・バラカン | 坂本龍一、高橋幸宏 |
リリース履歴
[編集]No. | 日付 | 国名 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 最高順位 | 備考 |
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1 | 1984年12月21日 | 日本 | アルファレコード/YEN | LP CT |
YLR-80001〜4 (LP) YLC-80001〜4 (CT) |
64位 | LP4枚組、CT4本組 |
2 | 1988年8月10日 | アルファレコード | CD | 50XA-221〜2 | 71位 | CD2枚組、LP盤から5曲カットされている | |
3 | 1994年8月31日 | アルファミュージック | ALCA-9053〜4 | - |