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ブルーメンブラット

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ブルーメンブラット
2008年11月23日 京都競馬場
現役期間 2006年 - 2008年
欧字表記 Blumenblatt
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2003年2月20日(21歳)
抹消日 2008年12月3日
アドマイヤベガ
マイワイルドフラワー
母の父 Topsider
生国 日本の旗 日本北海道早来町
生産者 ノーザンファーム
馬主 (有)キャロットファーム
調教師 安藤正敏栗東
石坂正(栗東)
厩務員 濱名浩輔(石坂厩舎)[1]
競走成績
生涯成績 24戦8勝
獲得賞金 3億4953万6000円
勝ち鞍
GI マイルCS 2008年
GIII 府中牝馬S 2008年
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ブルーメンブラット (Blumenblatt) は日本競走馬で、2008年マイルチャンピオンシップ府中牝馬ステークスの優勝馬。

馬名はドイツ語で「花びら」という意味で、母の馬名マイワイルドフラワーから連想して付けられた。

戦績

安藤正敏厩舎時代

2006年1月15日京都競馬場の3歳新馬戦(芝1600m)でデビュー。

2戦目の3歳未勝利戦で初勝利を挙げるが、フラワーカップは3着で桜花賞出走を逃す。矢車賞を勝利し挑んだ優駿牝馬では、競走中止したコイウタのあおりを受け、9着に敗れる。

クイーンステークス6着の後、大倉山特別をレコード勝ちして挑んだ秋華賞も8着に終わり、重賞未勝利でクラシックシーズンを終える。

秋以降は自己条件に回り、翌2007年斑鳩ステークスを勝って再び重賞に挑戦するも、阪神牝馬ステークス5着、ヴィクトリアマイル8着と、結果を残せなかった。

石坂正厩舎転厩以後

2007年5月末に安藤正敏調教師の勇退に伴い、石坂正厩舎に転厩。

転厩初戦は再び1600万下条件に戻ってのストークステークスだったが、左下眼瞼部裂創で出走を取り消す。その後は白秋ステークス、オーロカップを連勝し、G2阪神カップでは3着となる。

2008年京都牝馬ステークスから始動し、4着。次の阪神牝馬ステークスでは大外一気で追い込んでくるも、届かずにエイジアンウインズの2着に敗れた。

ヴィクトリアマイルでは早めに抜け出すもエイジアンウインズとウオッカに差され、3着に終わる。

そして夏期休養明けの10月19日府中牝馬ステークスに出走。それまで重賞にあと一歩届かないという状態が長く続いていたが、同期のカワカミプリンセスキストゥヘヴンをはじめとするステークスウイナーを抑え、ついに重賞を制覇した。

11月23日、第25回マイルチャンピオンシップに出走。単勝4番人気に支持されてのレースは直線で早めに外から抜け出しを図った1番人気のスーパーホーネットをコースの中央から突き抜けるようにして捉え、スーパーホーネットの追撃を4分の3馬身抑えて勝利、初のGI競走優勝を飾った。同レースの牝馬による優勝は1994年ノースフライト以来14年ぶり。このレースを最後に現役引退を表明。12月3日にJRA競走馬登録を抹消した[2]

2009年から生まれ故郷のノーザンファーム繁殖牝馬となり、シンボリクリスエスと交配され、翌2010年に黒鹿毛の牡馬を出産した。また2010年はチチカステナンゴと交配され、翌2011年には芦毛の牡馬を出産した。

競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
[kg]
距離馬場 タイム
上り3F
時計
勝ち馬/(2着馬)
2006 1. 15 京都 3歳新馬 16 4 8 03.60(2人) 2着 小牧太 54 芝1600m(稍) 01:38.1 (35.8) -0.4 マヤラブハート
1. 28 京都 3歳未勝利 10 1 1 02.10(1人) 1着 安藤勝己 54 ダ1800m(良) 01:55.3 (37.3) -0.7 (ヤマニンリュクス)
2. 19 京都 3歳500万下 15 8 14 02.00(1人) 2着 川島信二 54 ダ1400m(良) 01:25.7 (38.2) -0.0 ツルミトゥインクル
3. 18 中山 フラワーC GIII 16 4 7 23.10(8人) 3着 川島信二 54 芝1800m(良) 01:49.2 (35.7) -0.3 キストゥヘヴン
4. 9 阪神 忘れな草賞 OP 16 3 6 03.10(1人) 2着 川島信二 54 芝2000m(良) 02:05.2 (35.4) -0.2 ニシノフジムスメ
5. 7 京都 矢車賞 500万下 11 4 4 01.70(1人) 1着 川島信二 54 芝1800m(稍) 01:49.7 (36.3) -1.0 (ワイキューブ)
5. 21 東京 優駿牝馬 GI 18 1 1 21.10(8人) 9着 川島信二 55 芝2400m(良) 02:27.1 (35.3) -0.9 カワカミプリンセス
8. 13 札幌 クイーンS GIII 14 7 12 06.60(4人) 6着 川島信二 52 芝1800m(良) 01:47.5 (36.2) -0.8 デアリングハート
9. 3 札幌 大倉山特別 1000万下 14 5 7 02.30(1人) 1着 川島信二 53 芝1500m(良) R1:27.8 (34.5) -0.3 (アドマイヤドレス)
10. 15 京都 秋華賞 GI 18 3 6 20.20(6人) 8着 川島信二 55 芝2000m(良) 01:59.0 (35.0) -0.8 カワカミプリンセス
11. 11 東京 ユートピアS 1600万下 14 5 8 02.70(1人) 3着 川島信二 54 芝1600m(稍) 01:35.2 (34.0) -0.0 コスモマーベラス
12. 2 阪神 ゴールデンホイップT 1600万下 14 8 14 03.50(1人) 2着 岩田康誠 55 芝1600m(良) 01:34.1 (34.1) -0.0 エイシンドーバー
2007 1. 20 京都 石清水S 1600万下 16 1 2 03.20(1人) 4着 川島信二 54 芝1600m(良) 01:35.2 (34.6) -0.3 ヒシハイグレード
2. 18 京都 斑鳩S 1600万下 16 4 7 02.70(1人) 1着 川島信二 55 芝1400m(重) 01:23.4 (35.5) -0.0 (マルターズホビー)
4. 7 阪神 阪神牝馬S GII 10 7 8 11.40(4人) 5着 川島信二 55 芝1400m(良) 01:21.3 (35.2) -0.6 ジョリーダンス
5. 13 東京 ヴィクトリアM JpnI 18 6 12 91.9(15人) 8着 川島信二 55 芝1600m(良) 01:33.1 (34.3) -0.6 コイウタ
10. 21 東京 白秋S 1600万下 16 3 6 04.80(2人) 1着 吉田豊 55 芝1400m(良) 01:20.8 (34.3) -0.4 (サンクスアロット)
11. 11 東京 オーロC OP 17 2 4 02.70(1人) 1着 後藤浩輝 53 芝1400m(稍) 01:21.7 (34.2) -0.1 シンボリグラン
12. 16 阪神 阪神C JpnII 18 8 16 14.30(5人) 3着 C.ルメール 55 芝1400m(良) 01:20.7 (34.0) -0.1 スズカフェニックス
2008 2. 3 京都 京都牝馬S GIII 13 8 14 02.60(1人) 4着 C.ルメール 55 芝1600m(重) 01:36.6 (34.8) -0.6 アドマイヤキッス
4. 12 阪神 阪神牝馬S GII 15 4 7 03.40(1人) 2着 後藤浩輝 55 芝1400m(良) 01:21.4 (33.5) -0.0 エイジアンウインズ
5. 18 東京 ヴィクトリアM JpnI 18 1 2 08.80(4人) 3着 後藤浩輝 55 芝1600m(良) 01:33.8 (33.6) -0.1 エイジアンウインズ
10. 19 東京 府中牝馬S GIII 18 8 16 08.00(4人) 1着 吉田豊 55 芝1800m(良) 01:45.5 (33.2) -0.1 (カワカミプリンセス)
11. 23 京都 マイルCS GI 18 4 7 10.60(4人) 1着 吉田豊 55 芝1600m(良) 01:32.6 (33.9) -0.1 スーパーホーネット
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

繁殖成績

馬名 誕生年 毛色 厩舎 馬主 戦績
初仔 オレアリア 2010年 黒鹿毛 シンボリクリスエス 栗東・石坂正
笠松・大橋敬永
(有)キャロットファーム
→廣瀬普
16戦2勝(引退)
2番仔 クリーブラット 2011年 芦毛 チチカステナンゴ 栗東・石坂正 (有)キャロットファーム 14戦1勝(引退)
3番仔 スウィートテイルズ 2012年 黒鹿毛 キングカメハメハ 栗東・石坂正 吉田和美 5戦0勝(引退、繁殖)
4番仔 クラシックリディア 2013年 黒鹿毛 ハービンジャー 栗東・石坂正
→栗東・斉藤崇史
(有)キャロットファーム 16戦1勝(引退、繁殖)
5番仔 ヴィルデローゼ 2014年 鹿毛 エンパイアメーカー 栗東・石坂正 21戦3勝(引退、繁殖)
6番仔 ブルーメンクローネ 2015年 鹿毛 キングカメハメハ 栗東・石坂正
名古屋・角田輝也
→栗東・石坂正
17戦5勝(引退、繁殖)
7番仔 パールデュー 2016年 黒鹿毛 美浦黒岩陽一 吉田和美 8戦3勝(引退)
8番仔 ブルメンダール 2018年 青毛 モーリス 美浦・国枝栄 (有)キャロットファーム 13戦1勝(現役)
9番仔 フォラブリューテ 2019年 黒鹿毛 エピファネイア 美浦・宮田敬介 5戦2勝(現役)
10番仔 ブルーメンブラットの2021 2021年 黒鹿毛 モーリス (デビュー前)
11番仔 ブルーメンブラットの2022 2022年 鹿毛 ドレフォン (デビュー前)
  • 2022年9月14日現在

血統表

ブルーメンブラット血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

アドマイヤベガ 1996
鹿毛 北海道早来町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ベガ 1990
鹿毛 北海道早来町
*トニービン
Tony Bin
*カンパラ
Severn Bridge
*アンティックヴァリュー
Antique Valu
Northern Dancer
Moonscape

*マイワイルドフラワー
My Wild Flower 1986
鹿毛 アメリカ
Topsider 1971
鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Drumtop Round Table
Zonah
母の母
Wildwook 1965
鹿毛
Sir Gaylord Turn-to
Somethingroyal
Blue Canoe Jet Pilot
Portage
母系(F-No.) (FN:4-m) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 4×3、Turn-to 5×4、Almahmoud 5×5、Princequillo 5・5(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ [3]
  2. ^ [4]
  3. ^ [3]
  4. ^ [3]

脚注

  1. ^ 武豊の言葉にいざなわれ競馬の世界に入った男は、この春のG1でその4000勝ジョッキーに挑む”. Yahoo!. 2022年7月2日閲覧。
  2. ^ ブルーメンブラットが引退、繁殖入り”. netkeiba.com. 2022年4月29日閲覧。
  3. ^ a b c 血統情報:5代血統表|ブルーメンブラット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2017年3月10日閲覧。
  4. ^ ブルーメンブラットの繁殖牝馬情報”. 競馬ラボ. 2021年8月29日閲覧。

外部リンク