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2016年6月8日 (水) 06:11時点における版
吉本 ばなな (よしもと ばなな) | |
---|---|
誕生 |
吉本 真秀子(よしもと まほこ) 1964年7月24日(60歳) 日本・東京都文京区 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 学士 |
最終学歴 | 日本大学芸術学部 |
活動期間 | 1987年- |
主題 | 小説 |
代表作 |
『キッチン』(1987年) 『TUGUMI』(1989年) 『アムリタ』(1994年) 『不倫と南米』(2000年) |
主な受賞歴 |
海燕新人文学賞(1987年) 泉鏡花文学賞(1988年) 芸術選奨新人賞(1989年) 山本周五郎賞(1989年) 紫式部文学賞(1995年) ドゥマゴ文学賞(2000年) |
デビュー作 | 『キッチン』 |
パートナー | あり(ただし事実婚) |
子供 | 長男 |
親族 |
吉本隆明(父) ハルノ宵子(姉) |
公式サイト | 吉本ばなな公式サイト |
ウィキポータル 文学 |
吉本 ばなな(本名:吉本 真秀子〈よしもと まほこ〉、旧筆名:よしもと ばなな(2003年から2015年まで)、1964年7月24日 - )は、日本の小説家。
来歴・人物について
東京都文京区出身。父は批評家・詩人の吉本隆明。姉は漫画家のハルノ宵子。
文京区立第八中学校、東京都立板橋高等学校卒業[1]。1987年3月、日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞[2]。同年9月14日、第6回海燕新人文学賞の選考会が開かれ「キッチン」が受賞する(村上政彦の「純愛」も同時受賞)。「キッチン」が『海燕』1987年11月号に掲載され商業誌デビュー。1988年1月30日、初の単行本『キッチン』が刊行される。1989年3月20日、『TUGUMI』が中央公論社より刊行される[3]。
『TUGUMI』は1989年年間ベストセラーの総合1位を、『キッチン』は同年間ベストセラーの総合2位を記録した[4]。
略歴
- 1987年 - 『キッチン』で海燕新人文学賞を受賞。
- 1988年 - 『ムーンライト・シャドウ』で泉鏡花文学賞を受賞。
- 1989年 - 『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨新人賞を受賞。
- 1989年 - 『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。
- 1993年 - イタリアのスカンノ賞を受賞。
- 1995年 - 『アムリタ』で紫式部文学賞を受賞。
- 1996年 - イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)を受賞。
- 1999年 - イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。
- 2000年 - 『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。
- 2002年 - 筆名を「よしもとばなな」に改名[5]。
- 2011年 - イタリアのカプリ賞を受賞。
- 2015年 - 筆名を「吉本ばなな」に再改名。
作品一覧
小説
- 『キッチン』 福武書店、1988/01/30 のち文庫、角川文庫、新潮文庫
- 『うたかた/サンクチュアリ』 福武書店、1988/08/05 のち文庫、角川文庫、新潮文庫
- 『哀しい予感』 角川書店、1988/12/15 のち文庫、幻冬舎文庫
- 『TUGUMI』 中央公論社、1989/03/20 のち文庫
- 『白河夜船』 福武書店、1989/07/15 のち文庫、角川文庫、新潮文庫
- 『N・P』 角川書店、1990/12/25 のち文庫
- 『とかげ』 新潮社、1993/04/20 のち文庫
- 『アムリタ』 福武書店、1994/01/12 のち角川文庫、新潮文庫
- 『マリカの永い夜・バリ夢日記』 幻冬舎、1994/03/27 のち『マリカのソファー』文庫
- 『ハチ公の最後の恋人』 メタローグ、1994/10/15 のち新装版が1996年中央公論社
- 『SLY』 幻冬舎、1996/04/09 のち文庫
- 『ハネムーン』 中央公論社、1997/12/07 のち文庫
- 『ハードボイルド/ハードラック』 ロッキング・オン、1999 のち幻冬舎文庫
- 『オカルト』(吉本ばなな自選選集 1) 新潮社、2000
- 『ラブ』(吉本ばなな自選選集 2) 新潮社、2000
- 『デス』(吉本ばなな自選選集 3) 新潮社、2001
- 『ライフ』(吉本ばなな自選選集 4) 新潮社、2001
- 『体は全部知っている』 文藝春秋、2000 のち文庫
- 『不倫と南米 世界の旅3』 幻冬舎、2000 のち文庫
- 『ひな菊の人生』 ロッキング・オン 2000 のち幻冬舎文庫
- 『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』 新潮社、2002 のち文庫
- 『虹』 幻冬舎、2002 のち文庫
- 『アルゼンチンババア』 奈良美智絵・写真 ロッキング・オン、2002 のち幻冬舎文庫
- 『ハゴロモ』 新潮社、2003 のち文庫
- 『ムーンライト・シャドウ』 マイケル・エメリック訳 朝日出版社、2003
- 『デッドエンドの思い出』 文藝春秋、2003 のち文庫
- 『なんくるない』 新潮社、2004 のち文庫
- 『High and dry (はつ恋)』 文藝春秋、2004 のち文庫
- 『海のふた』 ロッキング・オン、2004 のち中公文庫
- 『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』 新潮社、2004 のち文庫
- 『王国 その3 ひみつの花園』 新潮社、2005 のち文庫
- 『みずうみ』 フォイル、2005 のち新潮文庫
- 『イルカ』 文藝春秋、2006 のち文庫
- 『ひとかげ』 幻冬舎、2006 のち文庫
- 『チエちゃんと私』 ロッキング・オン、2007 のち文春文庫
- 『まぼろしハワイ』 幻冬舎、2007 のち文庫
- 『サウスポイント』 中央公論新社、2008 のち文庫
- 『彼女について』 文藝春秋、2008 のち文庫
- 『もしもし下北沢』 毎日新聞社、2010 のち幻冬舎文庫
- 『どんぐり姉妹』 新潮社、2010
- 『アナザー・ワールド 王国 その4』 新潮社、2010
- 『ジュージュー』 文藝春秋、2011
- 『スウィート・ヒアアフター』 幻冬舎、2011
- 『さきちゃんたちの夜』 新潮社、2013
- 『スナックちどり』 文藝春秋、2013
- 『僕たち、恋愛しようか?』 マガジンハウス、2013
- 『花のベッドでひるねして』 毎日新聞社、2013/11/27
- 『鳥たち』 集英社、2014/10/24
- 『サーカスナイト』 幻冬舎、2015/01/22
- 『ふなふな船橋』 朝日新聞出版、2015/10/07
- 『イヤシノウタ』 新潮社、2016/4/27
随筆
- 『パイナツプリン』 角川書店、1989/09/30 のち文庫
- 『Songs from Banana note』 スイッチ・コーポレーション 扶桑社、1991
- 『日々のこと』 学習研究社、1991 のち幻冬舎文庫
- 『ばななのばなな』 メタローグ 1994
- 『夢について』 幻冬舎、1994 のち文庫
- 『B級BANANA 吉本ばなな読本』 福武文庫 1995 のち角川文庫
- 『パイナップルヘッド』 幻冬舎 1995 のち文庫
- 『ばななブレイク』 幻冬舎 2000 のち文庫
- 『YOSHIMOTOBANANA.COM』 幻冬舎 2002
- 『よしもとばななドットコム見参!』 新潮文庫 2002
- 『バナタイム』 マガジンハウス 2002 のち幻冬舎文庫
- 『怒りそしてミルクチャンの日々』 幻冬舎 2002
- 『ミルクチャンのような日々、そして妊娠?!』 新潮文庫
- 『日々の考え』 リトルモア 2003
- 『子供ができました』 新潮文庫 2003
- 『こんにちわ!赤ちゃん』 新潮文庫 2004
- 『赤ちゃんのいる日々』 新潮文庫 2004
- 『さようなら、ラブ子』 新潮文庫 2005
- 『引っこしはつらいよ』 新潮文庫 2005
- 『美女に囲まれ』 新潮文庫 2005
- 『なんくるなく、ない 沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか』 新潮文庫 2006
- 『人生の旅をゆく』 日本放送出版協会 2006
- 『ついてない日々のおもしろみ』 新潮文庫 2007
- 『ベリーショーツ 54のスマイル短編』 東京糸井重里事務所 2007
- 『愛しの陽子さん』 新潮文庫 2007
- 『なにもかも二倍』 新潮文庫 2008
- 『ごはんのことばかり100話とちょっと』 朝日新聞出版 2009
- 『すぐそこのたからもの』 文化出版局、2011
- 『ゆめみるハワイ』 世界文化社、2012
- 『人生の旅をゆく 2』 NHK出版、2012
- 『すばらしい日々』 幻冬舎、2013/10/24
- 『小さな幸せ46こ』 中央公論新社、2015/03/10
共著
- 『Fruits basket フルーツバスケット 対談集』 福武書店 1990 のち文庫
- 『吉本ばななインタヴュー集』 リトル・モア 1992
- 『吉本隆明×吉本ばなな』 ロッキング・オン、1997
- 『なるほどの対話』河合隼雄、日本放送出版協会、2002 のち新潮文庫
- 『イタリアンばなな』 生活人新書、2002(NHK出版)
- 『News from Paradise』 にじゅうに・大誠社、2005
- パトリス・ジュリアン共著、碓井洋子訳
- 『恋愛について、話しました』 岡本敏子との対談 イースト・プレス、2005
- 『女ですもの』 内田春菊 ポプラ社、2007
- 『超スピリチュアル次元ドリームタイムからのさとし』ウィリアム・レーネン共著 伊藤仁彦訳 徳間書店、2009
- 『光のアカシャ・フィールド 超スピリチュアル次元の探求』ゲリー・ボーネルとの対談 徳間書店、2009
- 『女子の魂! ジョシタマ』 蝶々、マガジンハウス、2010
ムック
- 『本日の、ばなな』 新潮文庫、2001/07/30
オーディオブック
動画配信
- 「BANANA TV」 (YouTube)
映画化された作品
- 1989年 - 『キッチン』 監督・森田芳光
- 1990年 - 『つぐみ』 監督・市川準
- 1997年 - 『kitchen キッチン(原題「我愛厨房/Aggie et Louie」) 』 監督・イム・ホー(日本・香港合作)
- 2007年 - 『アルゼンチンババア』 監督・長尾直樹
- 2015年 - 『白河夜船』 監督・若木信吾[6]
- 2015年 - 『海のふた』 監督・豊島圭介[7]
外国語訳
英語
- Kitchen キッチン Megan Backus
- Goodbye Tsugumi Michael Emmerich
- N.P. Ann Sherif 1994
- Lizard とかげ Ann Sherif 1995
- Amrita アムリタ Russel F. Wasden
- Asleep 白河夜船 Michael Emmerich 2001
- Hardboiled and Hard Luck ハードボイルド/ハードラック Michael Emmerich 2006
- The Lake みずうみ Michael Emmerich (2012)
- Argentine Hag アルゼンチンババア
フランス語
- Kitchen Dominique Palme et Kyôkô Satô
- N. P Dominique Palmé et Kyôko Satô
- Le Lézard とかげ Dominique Palmé et Kyôko Satô
- Poupees Kokeshi
- Le Dernier Jour Elizabeth Suetsugu
- Dur, dur Dominique Palmé et Kyôko Satô
ドイツ語
- Kitchen キッチン Giorgio Amitrano und Wolfgang E. Schlecht 1994
- N. P Annelie Ortmanns-Suzuki 1995
- Tsugumi. Roman. Annelie Ortmanns 1998
- Dornröschenschlaf 白河夜船 Annelie Ortmanns und Gisela Ogasa 2001
- Amrita アムリタ Annelie Ortmanns 2002
- Sly Anita Brockmann 2004
- Hard-boiled /Hard Luck: Zwei Erzählungen ハードボイルド/ハードラック Annelie Ortmanns 2005
- Eidechse とかげ Anita Brockmann und Annelie Ortmanns 2007
- Federkleid ハゴロモ Thomas Eggenberg 2009
- Mein Körper weiß alles: Dreizehn Geschichten 体は全部知っている Annelie Ortmanns und Thomas Eggenberg 2011
- Ihre Nacht Thomas Eggenberg 2012
イタリア語
- Kitchen Giorgio Amitrano
- Tsugumi A. G. Gerevini
- Presagio Triste 哀しい予感 G. Amitrano
- Sonno Profondo 白河夜船 G. Amitrano e A. G. Gerevini
- Lucertola とかげ G. Amitrano
- Amrita アムリタ G. Amitrano
- Ricordi di un Vicolo Cieco デッドエンドの思い出 G. Amitrano
- Chie-chan e io チエちゃんと私 G. Amitrano
- La Piccola Ombra ひとかげ A. G. Gerevini
- High & Dry. Primo Amore はつ恋 G. M. Follaco
- L'abito di Piume ハゴロモ A. G. Gerevini
- L'ultima Amante di Hachiko ハチ公の最後の恋人 A. G. Gerevini
- La Luce che c'è Dentro le Persone
- N. P. G. Amitrano
- Honeymoon ハネムーン G. Amitrano
- Arcobaleno 虹 A. G. Gerevini
- H/H ハードボイルド/ハードラック G. Amitrano
- Il Corpo Sa Tutto 体は何でも知っている G. Amitrano
- Il Coperchio del Mare 海のふた A. G. Gerevini 2009
- Un Viaggio Chiamato Vita 人生の旅をゆく G. M. Follaco 2010
- Delfini イルカ A. G. Gerevini 2011
- Moshi moshi もしもし下北沢 G. M. Follaco 2012
スペイン語
- Kitchen
- Tsugumi
- Sueño profundo 白河夜船 2008
- Recuerdos de un Callejon Sin Salida デッドエンドの思い出 2011
ベトナム語
- Kitchen
- Vĩnh Biệt Tugumi
- Say Ngủ
- N.P
- Amrita
- Thằn lằn
その他
- 日本テレビ系列で、吉本の名前をもじったバラエティ「吉本ばかな」という番組があった。
- 入籍はせず事実婚。相手が好きになったのであって、相手の家と結婚したいわけではない、と述べている。選択的夫婦別姓制度にも賛同する。
- 第7回日藝賞受賞
- 右の太ももに「バナナ」、左肩に「オバケのQ太郎」のタトゥーを掘っている[8]。
出典
- ^ 『現代女性作家読本 13 よしもとばなな』鼎書房、2011年6月30日、現代女性作家読本刊行会編、173頁。
- ^ 新潮ムック『本日の、吉本ばなな。』 『波』2001年7月号より新潮社公式サイト
- ^ TUGUMI つぐみ|単行本|中央公論新社
- ^ 1989年 ベストセラー10 (平成元年):【 FAX DM、FAX送信の日本著者販促センター 】
- ^ 『現代女性作家読本 13 よしもとばなな』前掲書、175頁。
- ^ “安藤サクラ&井浦新が明かす、「白河夜船」の撮影は“爆弾のキャッチボール””. 映画ナタリー (2015年4月26日). 2015年5月1日閲覧。
- ^ “菊池亜希子がかき氷店の店主に、女たちのひと夏の交流を映した予告編届く”. 映画ナタリー (2015年4月22日). 2015年4月24日閲覧。
- ^ “タトゥー禁止?〈3〉 刺青の歴史脈々 吉本ばなな「臨機応変に」”. withnews. (2016年1月3日) 2016年1月3日閲覧。