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「ガールズ&パンツァー」の版間の差分

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ここがキャラ名鑑じゃないというイカれた理由で消すのなら俺がモブと判断したキャラは全て消す。何度でもやる。
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|タイトル= ガールズ&パンツァー
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{{Infobox animanga/TVAnime
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{| class="infobox bordered collapsible innercollapse autocollapse" style="width:100%; margin:0"
!colspan="2" style="text-align:center; background-color:#ccf"|'''漫画'''
{{Infobox animanga/Manga
|作者= ガールズ&パンツァー製作委員会
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|作画= [[才谷屋龍一]]
|出版社= [[メディアファクトリー]]
|出版社= [[メディアファクトリー]]

2018年7月1日 (日) 17:52時点における版

ここがキャラ名鑑じゃないというイカれた理由で消すのなら俺がモブと判断したキャラは全て消す。何度でもやる。 |作画= 才谷屋龍一 |出版社= メディアファクトリー |掲載誌= コミックフラッパー |レーベル= MFコミックス フラッパーシリーズ |開始= 2012年7月号 |終了= 2014年4月号 |巻数= 全4巻 |話数=全21話 }} |- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|漫画:ガールズ&パンツァー リトルアーミー |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|原作・原案など |ガールズ&パンツァー製作委員会 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|作画 |槌居 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|出版社 |メディアファクトリー |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|掲載誌 |月刊コミックアライブ |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レーベル |MFコミックス アライブシリーズ |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表号 |2012年8月号 - 2013年3月号(第1期)
2015年6月号 - 2016年5月号(第2期) |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表期間 |2012年6月27日 - 2013年1月26日(第1期)
2015年4月27日 - 2016年3月26日(第2期) |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|巻数 |全2巻(第1期)
全3巻(第2期) |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|話数 |全8話(第1期) |-

|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|漫画:ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|原作・原案など |ガールズ&パンツァー製作委員会 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|作画 |弐尉マルコ |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|出版社 |メディアファクトリー |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|掲載誌 |月刊コミックアライブ |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レーベル |MFコミックス アライブシリーズ |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表号 |2013年7月号 - |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表期間 |2013年5月27日 - 連載中 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|巻数 |既刊9巻(2017年11月現在) |-

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|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|漫画:ガールズ&パンツァー リボンの武者 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|原作・原案など |ガールズ&パンツァー製作委員会 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|作画 |野上武志×鈴木貴昭 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|出版社 |KADOKAWA/メディアファクトリー |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|掲載誌 |コミックフラッパー |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レーベル |MFコミックス フラッパーシリーズ |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表期間 |2014年10月号 - 連載中 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|巻数 |既刊8巻(2017年12月現在) |-

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|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|漫画:ガールズ&パンツァー 激闘!マジノ戦ですっ!! |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|原作・原案など |ガールズ&パンツァー製作委員会 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|作画 |才谷屋龍一 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|出版社 |KADOKAWA/メディアファクトリー |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|掲載誌 |ComicWalker |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レーベル |MFコミックス フラッパーシリーズ |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表期間 |2014年11月号 - 2015年8月号 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|巻数 |全2巻 |-

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|} |- |- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|小説 |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|著者 |ひびき遊 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|イラスト |島田フミカネ(表紙)
京極しん(本文) |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|出版社 |メディアファクトリー |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レーベル |MF文庫J |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|刊行期間 |2012年11月21日 - 2013年6月25日 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|巻数 |全3巻 |-

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|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|ゲーム:ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます! |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|ゲームジャンル |ドラマチック戦車アクション |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|対応機種 |PlayStation Vita |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|開発元 |トーセ |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発売元 |バンダイナムコゲームス |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|プレイ人数 |1 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発売日 |2014年6月26日 |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|レイティング |CEROA(全年齢対象)(通常版)
CEROB(12才以上対象)(初回版) |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|コンテンツアイコン |セクシャル(初回版) |-

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|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|OVA:ガールズ&パンツァー
これが本当のアンツィオ戦です! |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|監督 |水島努 |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|脚本 |鈴木貴昭 |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|アニメーション制作 |アクタス |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|製作 |バンダイビジュアル、ランティス
博報堂DYメディアパートナーズ
ショウゲート、ムービック
キュー・テック |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発売日 |2014年7月25日 |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|話数 |全1話 |-

|- !colspan="2" style="background:#ccf; text-align:center; white-space:nowrap"|OVA:ガールズ&パンツァー 最終章 |-

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|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|監督 |水島努 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|シリーズ構成 |吉田玲子 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|脚本 |吉田玲子 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|キャラクターデザイン |杉本功 |-

|- !style="background-color:#e6e9ff; white-space:nowrap"|音楽 |浜口史郎 |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|アニメーション制作 |アクタス |- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|製作 |バンダイビジュアル
博報堂DYミュージック&ピクチャーズ
ランティス、ムービック、キュー・テック |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|発表期間 |2017年12月9日 -
(劇場上映開始)
2018年3月23日 -
(ソフト発売) |-

|- !style="background:#e6e9ff; white-space:nowrap"|話数 |全6話予定 |-

|- |colspan="2" style="text-align:right; font-size:xx-small; padding-right: 1ex;"|テンプレート - ノート |- !style="background-color:#e6e9ff; white-space:nowrap"|プロジェクト |アニメ漫画 |- !style="background-color:#e6e9ff; white-space:nowrap"|ポータル |アニメ漫画 |} 『ガールズ&パンツァー』(ガールズ アンド パンツァー[1]GIRLS und PANZER[注釈 1])は、アクタス制作による日本オリジナルテレビアニメ作品、および、これを原作としたメディアミックス作品。2012年10月から12月までと2013年3月に放送された[注釈 2]。全12話+総集編2話。略称は「ガルパン」。『World of Tanks』の日本語版サイトなど、世界各国向けのサイトでは「GuP」が用いられる。

作品解説

戦車同士の模擬戦が伝統的な女性向けの武道として競技化され、戦車道と呼ばれて華道や茶道と並ぶ大和撫子の嗜みとして認知されている世界を舞台に、戦車戦の全国大会で優勝を目指す女子高生たちの奮闘を描くオリジナルアニメ兵器である戦車を女子高生たちが運用するという、男性のアニメファンにアピールするようなミリタリー萌え要素を併せ持ちつつも[2]、死者の出ない戦闘とスポーツものの約束事を踏襲した物語が描かれ[2]、戦争と死といった背景から切り離された戦車戦を描いている[2]。主人公たちの拠点となる高校[注釈 3]は、巨大船舶の上に築かれた海上都市に所在する設定だが、その母港は茨城県東茨城郡大洗町であることが描写されており、サンクス(現・ファミリーマート)の他、大洗町の店舗や宿泊施設、交通機関、役場や商工会などが協力・応援しており[3]、街並、各種施設、交通機関がほぼ忠実に再現され[4][5][6][7]、一部は実名で登場する[ep 1]

戦車は主に第二次世界大戦時に開発・使用された車輌で、主人公たちの使用するドイツ戦車のほか、日本イギリスアメリカフランスソ連など各国の戦車が登場し、劇中のCGも戦車は戦車好きのスタッフが担当するなど、各種車輌、船舶、航空機などに至るまで、特徴や挙動が細部まで精密に再現された[8][2][注釈 4]。その一方、本作に登場する戦車はリアリズムよりも、特徴や個性を強調したキャラクターとしての描かれ方が優先されており[2]、戦車を動かすための煩雑な手順は取捨選択されて省略されている[2][注釈 5]

また、本作は過去の戦争映画へのオマージュや小ネタが、映像や台詞に多数散りばめられている。

アニメ以外に、漫画版が『コミックフラッパー』にて2012年7月号より2014年4月号まで連載され[9]、小説版がMF文庫Jから刊行(全3巻)。ほかにも多数の外伝・スピンオフ作品が存在する(後述)。

2013年4月28日にディファ有明で開催されたイベント『ハートフル・タンク・カーニバル』で、新作OVAおよび新作劇場版の制作が発表され[10]、2014年7月5日に全国の14館[11]の映画館で開催された先行上映イベントを経て[12]7月25日にOVA『これが本当のアンツィオ戦です!』が発売[13]。そして2015年11月21日に『ガールズ&パンツァー 劇場版』が全国公開された。

2016年8月28日にパシフィコ横浜で開催された『ガールズ&パンツァー 劇場版』のイベント「第2次ハートフル・タンク・カーニバル」にて、劇場版の続編にあたる『ガールズ&パンツァー 最終章』の制作が発表された。全6話構成で、2017年12月9日からの第1話を皮切りに、劇場にてイベント公開中。

ストーリー

学園艦と呼ばれる船の上に学校があり、「乙女のたしなみ」として華道や茶道などとともに「戦車道」があり、学校対抗の全国大会が行われている世界。テレビアニメでは、自分の道を見失って強豪校を去ることになった主人公の西住みほが、実績のない無名校を率いて全国優勝を目指しながら、自分の戦車道と向き合っていく過程を描いている[2]。OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』は、テレビアニメ第7話では省略された全国大会第2回戦の詳細を、劇場版はテレビアニメの続きとなる全国大会の後日談を、最終章は劇場版のその後を描いている。

本編

ある経緯から茨城県大洗町の女子高、大洗女子学園へ転校してきた西住みほ。彼女は引っ込み思案な性格から親しい友達もおらず、寂しい日々を過ごしていた[14]。ある日、クラスメイトの武部沙織と沙織の親友、五十鈴華から昼食の誘いを受け、食堂で昼食をともにしたみほは二人と親しくなる。

教室に戻ると、生徒会の面々がみほたちの前に現れる。特に生徒会長の角谷杏はみほに対し戦車道を履修するように圧力をかけ、このことにみほは動揺する。その直後、全校生徒を集めたオリエンテーションである発表がなされる。それは数年後に日本で開催される戦車道の世界大会に向けて文部科学省から全国の高校や大学へ戦車道への力を入れるように要請があったこと、これによりかつて戦車道をおこなっていた大洗女子学園でも戦車道を復活させること、戦車道の履修者へ特典や優遇策を約束するというものだった。みほはとある出来事から戦車道をやめようと大洗女子学園に転校してきたため、どんな形でも戦車道に関わる気がないと履修を断る。だがこのことに生徒会から再び圧力を受け、みほのことを必死にかばう沙織や華の思いもあって戦車道の履修を決意する。

履修科目が決まり、みほたち戦車道履修者は格納庫へ向かう。しかしそこにあったのは長年整備されずに放置されていたIV号戦車1輌だけであった。そのため履修者たちは自ら手分けして戦車の捜索を行い、IV号同様に荒れ果てていた戦車をなんとか4輌発見する。自動車部の協力によってそれらを使用可能な状態にするも、みほ以外に戦車道の経験者がおらず、多くの者が戦車の動かし方さえわからずにいた。そのなか、自衛隊から招いた教官の発案で全車対抗の実戦練習を行う。みほたちは一時は窮地に陥りつつもほかの3輌を撃破(残り1輛は誤操縦により走行不能)することに成功する。この間にみほたちの仲間に戦車マニアでみほに憧れを抱いていた秋山優花里と、あくまで「単位のため」に戦車道に参加することになった冷泉麻子が加わる。

聖(セント)グロリアーナ女学院との練習試合を経て、大洗女子学園は戦車道の公式戦である戦車道全国高校生大会にエントリーする。大洗女子学園は苦戦続きながらもみほの指揮の下、サンダース大学付属高校とアンツィオ高校を破り、準決勝進出を果たす。その準決勝のプラウダ高校戦の最中、相手に包囲された状況下で、みほたちは生徒会から大洗女子学園が学園艦統合のあおりを受けて廃校の危機にあり、この大会で優勝することが学園存続の条件になっていることを聞かされる。敗北すれば学校がなくなるという絶体絶命のシチュエーションで、みほたちは逆転でプラウダ高校を下し、決勝戦に進出する。決勝戦の相手は、かつてみほがいた学校であり、西住流戦車道の後継者でみほの姉・西住まほが率いる優勝候補、黒森峰女学園。戦車の質・量ともに圧倒的優位にある黒森峰女学園に対して大洗女子学園はチームワークと奇抜な作戦で対抗し、戦力差を跳ね除けて西住姉妹によるフラッグ車同士の一騎打ちに持ち込むことに成功。みほはまほとの激闘の末にこの一騎打ちを制し、大洗女子学園は念願の全国大会優勝を果たしたのだった。

これが本当のアンツィオ戦です!

サンダース大付属高校を何とか下し、2回戦に進出した大洗女子学園。その2回戦の相手は、アンチョビ(安斎千代美)隊長のもと、アンチョビを慕い、CV.33を駆る副隊長のペパロニと、カエサルとは小学校以来の親友で今でも固い友情を見せる同じく副隊長のカルパッチョを擁し、1回戦を勝ち進んできたアンツィオ高校であった。強力な戦車を保有しているとは言えないアンツィオだったが、長年の努力の末、アンチョビは切り札として重戦車P40を用意。対戦車火力は皆無なものの軽快なCV.33を活用した秘策も準備して大洗との試合に備える。一方、サンダース戦同様アンツィオに潜入した優花里やカバさんチームの面々の協力により、アンツィオの情報を入手した大洗側はアンツィオ戦を想定した練習を重ねる。そして試合当日。大洗女子学園はアンツィオ高校が仕掛ける「マカロニ作戦」や、倒しても倒しても復活するCV.33に翻弄されるが、みほの的確な判断とアンツィオ高校の作戦ミスによって形勢は逆転、最後はアンツィオ高校のフラッグ車のP40を撃破し、2回戦突破を決めたのだった。

劇場版

廃校の危機を脱した大洗女子学園の地元大洗町では、エキシビションマッチの開催に盛り上がっていた。しかし、試合後学園艦に戻った大洗女子学園の面々が目の当たりにしたのは、学園の門にがんじがらめに貼られた「KEEP OUT」のテープ。そこで知らされたのは「優勝すれば廃校を免れる可能性がある」とはあくまでも存続の検討で、検討の結果、廃校撤回は不可かつ即廃校ということであった。結果、大洗女子学園は学園艦からの退去を余儀なくされる。
転校先が決まるまでの間、大洗女子学園の生徒達は分散生活を強いられていた。生徒会長の杏は密かに日本戦車道連盟や西住流家元・西住しほの協力を仰ぎ、文部科学省担当者から大学選抜チームに勝利すれば今度こそ廃校を撤回するという確約を得るが、提示された試合条件は、参加可能上限台数30輌かつ殲滅戦。戦車保有台数僅か8輌の大洗女子学園にとって絶望的条件であった。
翌朝、試合がまさに始まろうとしたその時、「待ったぁ!」の声が響く。黒森峰女学園などライバル校らの面々が続々と大洗女子学園への転校という形を取って駆けつける。強力な援軍を得たみほ達は自分達の学園を取り戻すため大学選抜チームに挑み、勝利を勝ち取る。

最終章

学園存続を勝ち取った大洗女子学園では、3年生の卒業に向けて生徒会の改選が行われ、新たに華らが生徒会役員に就いていた。そこに降って湧いた河嶋の留年騒動。実態は合格できそうな大学がないという進学危機だったが、そんな中でも後輩達の為に戦車探索を続けていた河嶋の為に、戦車道によるAO入試での大学合格の可能性に賭け、大洗女子学園は河嶋を隊長に20年振りに開催される戦車道の冬季無限軌道杯に参加することにしたのだが…。

戦車道

作品世界内で、戦車を用いて行なわれている武道。現在ではマイナーな武芸とされているが、かつては華道・茶道と並び称されるほどの伝統的な文化であり、世界中で女子の嗜みとして受け継がれてきた。礼節のある、淑やかで慎ましく、凛々しい婦女子を育成することを目指した武芸とされる。世界的に広く認知されており、専門誌「月刊戦車道」も存在する。

必要最低人員
基本的には、その戦車本来の乗車定員と役割分担に基づいた乗車人数が必要となる。必要最低人員は車長、砲手、操縦手の3名で(CV33などもともと乗車定員2名の車両は、例外的に砲手兼任の車長・操縦手の2名)、4名では装填手、5名では通信手と、人数が増えるごとに役割が細分化されるため、各員の負担軽減と同時に砲撃の精度や速度と合わせて総合的な戦闘能力が向上する。
試合形式
試合形式は相手チームの全ての車輌を行動不能にすれば勝利となる「殲滅戦せんめつせん」と、自チームの車輌の中からあらかじめ1輌をフラッグ車として指定し、相手のフラッグ車を先に行動不能とした側が勝者となる「フラッグ戦」の2種類があり、日本戦車道連盟(以下、連盟)によって指定されるが[15]、公式戦となる全国大会(以下、公式戦)は戦力差を少しでも縮めるため、全試合とも「フラッグ戦」となっている[16]。予定されるプロリーグでは「殲滅戦」が基本ルールとなっている。
参加車輌数
公式戦の1回戦・2回戦は参加車輌数が10輌までと規定されており[ep 3]、準決勝では15輌まで、決勝戦では20輌までとなっている[ep 4][注釈 6]
参加可能な戦車
参加可能な戦車は1945年8月15日までに設計が完了して試作されていた車輌と、それらに搭載される予定だった部材を使用した車輌のみで、左記の条件を満たしていれば、実在しない部材同士の組み合わせは認められる。設計段階の車輌に関しては、部材が調達できず再現が困難な場合は連盟と個別協議を行い、許可された範囲内での改造が認められている。
判定装置
車輌には連盟公認の判定装置が設置され、有効な命中弾を受けた場合は瞬時に「行動不能」を示す白旗が上がるシステムとなっている[注釈 7]。なお、エンジンの不調や足回りの破損など、現地修理が可能な比較的軽微な故障については「行動不能」と判定されない場合が多い。
装甲材
競技者保護のため乗員室は連盟公認の装甲材で覆うことが義務付けられ、砲弾は連盟公認の実弾[注釈 8]の使用が規定されており、弾頭や装薬の加工は認められていない[15]。車内は特殊なカーボンコーティングが施され[ep 1]おおむね安全が保たれるが、着弾で火災が発生することもあるため絶対ではない。試合中に行動不能となった車輌は試合終了後に回収班のトレーラーなどで運搬され、各部の補修と検査の後に返却される。
試合の開催地
試合の開催地は、公平を期すために連盟がルーレットで決めて各校に通達し、72時間以内に開催地へ寄港して会場に登録申請するまでの間に、作戦や対策、戦車の編成や整備・改造をする時間が与えられる。また、競技場に異議がある場合は、連盟からの通達後24時間以内に異議の文書を提出し、審議した後に異議が通れば開催地の変更が行われる。
試合時間
試合時間は開催地毎に連盟が指定しており、時間内に決着が付かない場合は各代表の一騎討ちで決着をつける。勝負試合中に悪天候により試合続行が困難な場合は天候が回復するまで一時中断し、場合によっては日を改めて再開する。「殲滅戦」は制限時間がない。
審判員
日本戦車道連盟から派遣される。女性。第二次世界大戦期ドイツの野戦憲兵を模した制服を着用し[17]、胸に下げたゴルゲット英語版には“JUDGE”と書かれている。審判を行う場合はホイッスルや、交通管制用バトンを模した判定用の札を使う。試合会場が広範囲にわたる場合は航空機を使用し、上空から判定や残存車両の確認を行う。
その他
通信手段に規制はなく、傍受も禁止されていない[ep 5]。試合中の搭乗員の乗り替えも可。また試合前の相手校への諜報活動も認められている[ep 3]
公式戦の会場には特設野外観客席が設けられ、列車牽引式の大画面スクリーンにライブ映像や状況マップおよび各車両のステータスなどが表示される。そのスクリーンの車台部分は列車砲に近似しており、「Leopold」との表記がある。
市街地走行時も履帯には舗装路への影響を抑えるためのゴムパッドは装着されないが、作品世界の道は硬くできており、そのままの状態で走行しても問題ないように造られている[18]。市街戦で建物が損壊した場合は該当の建物が新築対象となり、連盟が費用を補填する。そのため、戦車による建物の損害が発生しても、住民は無料で家を新築に建て直してもらえるという理由から怒らずに喜んだり、損害を受けた家の家主を羨ましがったりする[ep 1]
劇場版における変更
豆戦車など機関銃程度しか武装がないものや、突撃砲など本来砲兵が運用するものも戦車として扱われているが、「一定の装甲を持つ有蓋車」というのが公式戦参加の基準であったことが劇場版で明かされた。同基準は、劇場版でさらに変更され「装軌車で密閉された戦闘室を作れば元が無蓋であっても戦車として扱う」こととなり、カール自走臼砲など、装甲を持たない完全なる「野戦砲」も改造を施して戦車として扱うようになっている[19]
強襲戦車競技(タンカスロン)
スピンオフ作品『リボンの武者』内で開催される、日本戦車道連盟非公式・非公認の戦車競技。いわゆる野仕合で知る人ぞ知る競技だが、戦車道以上に実戦に近い試合内容から人気が高まっている。
規定は参加可能車両が10トン以下の軽戦車豆戦車に限られることのみ。1輌から参加でき、異なる学校の合同チームでの参加も可能。投入車両数の制限もないうえ、試合中の車両増援や試合への乱入も禁止されていない。競技会場や開催時間にも制限はなく、夜間でも競技が行われる。
観戦者は競技フィールド内のどこでも観戦可能だが、負傷や損害を負った場合は自己責任となる。
大鍋(カルドロン)
ダージリンが企画した強襲戦車競技の大会。強襲戦車競技の大会としてはかつてない大規模な大会であり、競技会場は全国各地におよび、インターネットによる中継やブックメーカーによる賭けも行われている。試合形式はトーナメント方式で、対戦方法や勝利条件は対戦ごとに決められる。また必要に応じて助っ人を頼むことが許されているが、その助っ人が試合中に助っ人を依頼したチームを裏切ることも容認されており、さらに助っ人は戦車道チームでなくても構わないとされている。そして敗者は勝者の配下に入り、次の試合は勝者と共に戦うことが決められている。

登場人物・チーム・車輌

県立大洗女子学園

古来の文道・武道が必修選択科目となっている、「翔鶴」型空母に近似する形状の学園艦(ただし艦橋部分は空母「赤城」[20][21]。人口3万人で、登録上は茨城県の飛び地という扱いになっている[22]。校章は、青系統色の漢字の「大」型の地と白抜きの「洗」の字を合わせたもの。学科は普通科・船舶科・情報科・被服科・栄養科・工学科・水産科・農業科の8学科がある。

文部科学省の学園艦統廃合の方針により、生徒数の減少と目立った活動実績がないことを理由として今年度限りの廃校が決定していたが、生徒会長の杏と学園艦教育局の担当官との交渉で、戦車道の公式戦へ参加することを条件に一時保留となり、「優勝すれば廃校を免れる可能性がある」とされる。そのため、20年前に廃止されて以来選択科目より除かれていた戦車道を復活させるが、戦車は戦車道廃止後に学園予算確保の目的で売却しており、使用する戦車はすべて売れ残ったものである[ep 6]。決勝戦時には8輌を投入するが、その多くは旧式車両に分類されるため、公式戦のたびに相手チームとは戦車の質・量ともに劣勢を強いられ苦戦することとなる。

当初は各チームをアルファベットのAからEの符号で呼称するが、公式戦への出場を機にチーム名を下記の呼称に変更し[注釈 9]、各チームの戦車には校章と共にチーム名にちなんだ標章(チームエンブレム。例:あんこうチーム→アンコウ)が描かれる。

あんこうチーム

IV号戦車D型
写真はアフリカ軍団仕様
IV号F2型
IV号H型シュルツェン装備

主人公のみほと友人たちの2年生5名で構成される、当初のAチーム。使用車輌はジャーマングレイ塗装のIV号戦車D型。当初は砲塔に漢数字の「六」が白字でペイントされており、OVAのアンツィオ戦の前に行われる練習ではP40重戦車のアグレッサー役として、「ぴよぴよ」の字が書き入れられる。大洗女子学園の隊長車であり、全国大会決勝戦・劇場版でのエキシビションマッチではフラッグ車も務める。

メンバーの役割分担は、練習試合のために最初に戦車に乗り込んだ際は、みほが車長になることを固辞したためにくじ引きで決められるが、試合後に操縦手に麻子を加えた上で見直され、以後固定される。

プラウダ戦を前に、自動車部の手により短砲身の24口径75mm砲(7.5 cm KwK 37)から、校庭の片隅に放置され、どこかの部が物干し竿代わりに使っていた長砲身の43口径75mm砲(7.5 cm KwK 40)への換装と同時に外観も変更され、IV号F2型に準じた仕様となるが[ep 7][23]、強力な戦車を保有する黒森峰戦に向けたさらなる戦力強化対策として、車体側面と砲塔周囲にシュルツェンを装着し、主砲も48口径75mm砲に強化されIV号H型仕様となり、塗装もレッドブラウン(防錆用レッドプライマー塗布仕様)へ変更される[ep 8]

チームエンブレムはたらこ唇の桃色のアンコウで、同じ図柄が沙織の携帯ストラップや水産科の生け簀[ep 9]にも見られる。また、本チームのチーム員のみ、パンツァージャケット(試合用制服)の背中にも戦車に描かれたものと同じあんこうが描かれている。

西住 みほ(にしずみ みほ)
- 渕上舞
アニメ本編と漫画『リトルアーミー』の主人公。装填手兼通信手→車長。大洗女子学園唯一の戦車道経験者であり、戦車道チームの隊長として作戦立案なども任されるが、操縦は苦手[ep 10]
実家は西住流戦車道の家元で、黒森峰女学園の西住まほは実姉。「ボコられグマのボコ」のファン。
普段は心優しく引っ込み思案で、些細な失敗でも慌てふためく[注釈 10]が、戦車道では経験に裏打ちされた大胆な行動力、地形と自他の戦力状況を読み解いての戦術立案能力、そして型にとらわれることのない臨機応変な戦術変更能力に長けており、姉・まほからも高く評価される。その一方、いつ誰と友達になってもいいようにとクラス全員の生年月日を記憶したり、作戦名に擬態語や擬声語などを用いるなど、独特な感性を持つ。指揮を執る際には周囲の情報収集のため、砲弾が飛び交う中でももっぱら車長用のキューポラから上半身を乗り出して指揮を執る。
生来の優しさは戦車道においても発揮され、落伍者を見捨てずにチーム一丸で勝利を目指す姿勢を見せ、リーダーとして大洗女子学園戦車道チームをひとつにまとめ上げる。
西住家という家柄もあり、漫然と姉・まほと同じ黒森峰女学園に入学し、1年生にして副隊長を務める。第62回大会ではフラッグ車車長を務めていたが、決勝で僚車が攻撃を受けて川へ転落した際、仲間救出のために独断で降車した間に搭乗車が撃破され、黒森峰の大会10連覇が潰えたことから学校にも実家にも居場所を失い、それまでの生活から距離を置く事を決めて、戦車道がなかった県立大洗女子学園普通科を転校先に選ぶ[注釈 11]。転校後は黒森峰在学時とは違う女子高生らしい生活を送るが、生徒会長の杏に復活した戦車道履修を強要されて精神に変調をきたすほど狼狽する。過去の経緯から頑なに履修を固辞するが、一度は戦車道を選択しながらもみほの心中を慮って履修科目を変更した華や沙織が、学校内での立場が危うくなる事も厭わず生徒会の脅しに怯まずに庇ってくれた思いに応えるため、過去を振り切って再度戦車道へ戻る事を決心する。
それまでは家の名に恥じぬように、そして母と姉の期待に応えるためだけに戦車道に打ち込んでいたが、転校先の新たな仲間たちとともに戦ううちに、仲間たちを信頼する大切さを学んで成長しつつ、西住流とは異なった「自分自身の戦車道」に開眼し、チームの大黒柱となって仲間たちを支え、姉との一騎討ちを制して大洗女子学園を優勝へ導く。
劇場版では再び廃校の危機に立たされた学園を救うべく大学選抜との試合に臨むが、勝手の違いから普段通りの戦い方ができなくなるが、まほに『みほの戦いをすればいい』と励まされて自分本来の戦い方を取り戻す。
最終章では冬期無限軌道杯において副隊長となるが、事実上の隊長として登録上の隊長である桃に代わって従来通りにチームの指揮を執る。
武部 沙織(たけべ さおり)
声 - 茅野愛衣
小説版では主人公。車長→通信手。フランクな人柄のムードメーカーで、友達思いかつ面倒見のよい性格である。転入したてでクラスで孤立していたみほに最初に声をかけ、彼女にとって大洗女子学園における初めての心許せる友人となる。麻子とは小学校からの幼馴染
交際経験皆無ながら何事も想像上の恋愛に関連付ける、結婚雑誌を読むことが趣味の「恋に恋する」女子高生[24]。戦車道を通し自身の魅力を高め、異性の注目と視線を一身に集めるべく「モテ道」に邁進する。
料理が得意。普段はコンタクトレンズだが眼鏡を掛けることもある[ep 2]
メンバーと親しくなってからは、みほと優花里をそれぞれ「みぽりん」「ゆかりん」と呼ぶ。要所要所で内気なみほをフォローしたり、他のチームメンバーや後輩たちの心の支えにもなる。また、メール打鍵の速さが作戦に活かされる場面もある。
日を追うごとに通信能力、コミュニケーション能力を伸ばし、全国大会では各車両への的確な通信連絡で大洗の勝利に貢献する。
努力家の一面もあり、皆が知らぬ間に取得難易度が高い第二級アマチュア無線技士を取得したり、戦車は全くの素人だったが、戦車のデータ・スペックを書き記したノートを携帯して決勝戦では黒森峰のIII号戦車を少し見ただけで形式まで判別できるほどに詳しくなる。黒森峰のマウスにはその巨大さに驚いて発した一言が攻略の糸口となる。
最終章では、桃の後任で生徒会広報に就任している。
World of Tanks』のコラボシステム音声や『もっとらぶらぶ作戦です!』などで「やだもー」という台詞が彼女の代名詞的な台詞となっているが、アニメ本編で実際に発する台詞は「もうやだ」である[ep 10]
五十鈴 華(いすず はな)
声 - 尾崎真実
操縦手→砲手。「五十鈴流華道」家元の娘で、1日1回花を生けることを日課とする長いストレートの黒髪を持つ大和撫子。一人称に「わたくし」を使うといった清楚で古風な雰囲気を醸し出し、良家の息女らしい外見や立ち居振る舞いでおっとりとした喋りと義侠心に富み硬派な面も併せ持つ「お嬢」。自身のたおやかで繊細な華道に常々疑問を感じており、静的な華道より動的で活発な戦車道を希望し、活動を通じてその力強さを活け花に取り入れたいと意気込む。
沙織と麻子とは中学校が同じで[25]、みほが転入して来る前からの友達であった沙織が恋愛の話やことわざを間違えた発言をした際は突っ込みを入れる。
母に対して自らの意思を明確に告げる芯の強さや、怖いもの知らずな肝の据わったところも見せる。
生ける花は、五十鈴流に準じた「可憐で清楚」と母に評価されるも、粗野な戦車道を卑下していた母から勘当同然の扱いを受けるが、戦車道によって華道の新境地を開いたことを認められて和解する[ep 8]
非常に匂いに敏感で、樹木や花の匂いにかすかに混じる戦車の鉄と油の臭いを嗅ぎ分ける[ep 2]。華道用の鋏を自分の手足のように扱う半面、鋏以外の刃物は扱ったことがなく、包丁などの扱いはまったくの苦手としており、料理の経験もない。また少々鈍感。あんこうチームメンバーでは最も背が高くスリムな体型だが、見かけによらず大食らいで、食事シーンでは彼女の器だけ山盛りだったり、ボリュームのある惣菜であることが多い。憧れのアルバイトは万引きGメン[26]
華道で培った集中力を射撃に活かし、乾坤一擲の一撃で自校を勝利に導く。
最終章では、杏の後任で生徒会長に就任している。
秋山 優花里(あきやま ゆかり)
声 - 中上育実
砲手→装填手。実家は学園艦にあり、両親が営業する秋山理髪店の一人娘。戦車への愛情とともに造詣も深い筋金入りの戦車マニアで、自宅の部屋には戦車関連の品々が飾られている。
みほが黒森峰女学園にいたころから強い憧れを抱いている[27]。特に昨年の戦車道大会決勝戦でみほが大洗に転校するきっかけとなった、勝利よりも仲間の安全を最優先する自己犠牲的な働きに感銘を受け英雄視しており、みほの優しい人柄にほれ込んでいる。最初の戦車道の授業で戦車捜索を行なっている際に、ひそかに後をつけていたところをみほに声をかけられ友達になる。みほ同様引っ込み思案な面があり、友人がいなかったことを両親から心配されていたが、戦車道を通じて友達ができてからは本来の明るさが全面に出、社交的になってゆく。
戦車やミリタリーなど、好きなものの話になると熱く語りがちになるが、周りに対して気遣いもできる優しい性格であり、持ち前の準備の良さも併せて戦車道時のみならず、さまざまな面で友人たちを支える。
相手の戦力を把握するために独断で潜入した諜報活動では、独自に入手した制服で変装して短時間で動画編集を行うといった大胆さと器用さを併せ持ち[注釈 12]、試合でも必要な場面では降車して単独で偵察を行う。また、一目で対象の寸法を計測できるスキルを持つ[ep 13][注釈 13]
エルヴィンからは「グデーリアン」という「ソウルネーム」で呼ばれる[ep 14]。なお、サンダース大学付属高校に潜入した時に、ナオミに所属と階級を問われてとっさに「第6機甲師団のオッドボール三等軍曹(映画『戦略大作戦』に登場する人物)」と名乗り[ep 3]、サンダース内ではこの名前が優花里のニックネームとなる[ep 14]
同級生であっても敬語で接し、苗字に「殿」を付けて(「西住殿」「武部殿」など)呼ぶ(スピンオフや特典では「あります」調の言葉遣いをすることがあるが、本編と劇場版では通して「です、ます」調の敬語である)。
登校時のかばんはミリタリー仕様のバックパックで、いつでも野営できるよう飯盒コッヘル、金属食器等を携帯している。ブーツやコンパス、折り畳み式スコップなども持っており[ep 15]、テントの組み立て方やMREにも詳しく[ep 16]、戦車以外のミリタリー知識にも精通している。また、信号ラッパの吹奏も得意。
豊富な軍事知識や、戦術行動時には大胆なほどの行動力を見せたりすることから、隊長のみほを戦術・精神の両面で支える参謀の役割を担い、大洗の全国制覇に貢献する。
母親譲りの癖毛。中学校入学までは父親と同じパンチパーマにしており[ep 3]、沙織に友人がいなかったのはその髪型のせいだったのではと言われる。
漫画版の主人公であり、アンツィオ戦では、ルノーB1bisにて臨時の車長兼47mm砲砲手を務める。
最終章では、柚子の後任で生徒会副会長に就任している。BC自由学園へも試合前に潜入しての偵察任務も行なっているが、この時は潜入したことが相手にバレており、試合では裏をかかれて窮地に陥る。
冷泉 麻子(れいぜい まこ)
声 - 井口裕香
操縦手。小柄でロングヘアに白いカチューシャ。平常は表情や感情の起伏に乏しく平坦で抑揚の無い無愛嬌な口調で喋り、一見粗野でぶっきらぼうだが義理堅く、みほ・華・優花里を「さん」付け(幼馴染の沙織は呼び捨て)で呼ぶ礼儀正しい性格の持ち主でもある[28]。小学生時に両親が事故で急逝[ep 14]、口喧しいが唯一の肉親でもある祖母をとても大切にしている[ep 14]
読書と昼寝が日課で、座右の銘は「果報は寝て待て」[29]。朝にはめっぽう弱く[注釈 14][ep 17]、連続245日という驚異的な遅刻回数[ep 2]を持つ遅刻常習魔であり、また心霊・怪談[ep 14]、祖母(麻子は「おばぁ」と呼ぶ)、高所[ep 9]も苦手。中でも格段お化けと祖母を恐怖する。
成績は学年首席で、博識な一面を見せたり、一通り把握すれば直ぐに会得する天才肌。
登校途中、睡魔に抗えず前後不覚で行き倒れかけていた所をみほに救われ、遅刻に付き合ってくれた借り[ep 2]もあり戦車道の練習に飛び入り参加。巧みな操縦でAチームの窮地を救う。戦車道はこの一回限りのつもりでいたが、遅刻のため進級に必要な単位不足で留年の縁にあったため、戦車道成績優秀者に与えられる「遅刻見逃し200日」と「通常授業の3倍の単位」の特典を餌に沙織による揺さぶりと説得により進級が叶わぬ事で我が身に落ちるであろう祖母の怒りに慄き挫け、渋々ながらも戦車道を選択する。
極度の低血圧による苦手だった起床も戦車道を始めた事で若干改善が見られ自覚するも[ep 14]日中の生活態度は怠惰で自堕落。親しい者の注意や小言も懲りずに受け流し、空いた時間を見つけては夢うつつで惰眠を貪る。
戦車操縦能力は大洗随一で、IV号戦車の他にも八九式中戦車やルノーB1bisの教本を一目するだけで操縦を習得。その持ち前の才能の反面、教授は苦手で、第7話での操縦指導の際も常人との学習能力の差が理解できず困惑する。実戦においては倦怠感丸出しで弛緩したままでも車長のみほの指示に即応する運転技術と搭乗車両の性能を最大限引き出す高度な操縦で勝利に貢献する。
視力は2.0とよい。また運動神経もよく、第3話では走行するIV号戦車に飛び乗っている。

カメさんチーム(生徒会チーム)

38(t)戦車
ヘッツァー

3年生の生徒会幹部3名で構成される、当初のEチーム。3人とも1年生のときから生徒会活動に関わっている。使用車輌は38(t)戦車B/C型。自走砲と思われる車体に初期型の前面装甲や砲塔を組み合わせて作られた本作オリジナルの仕様で、エンジンも本来のものとは異なる型式の物が搭載されている。さらに自動車部のメンバーによってオーバーホールチューンナップが施され、出力が20%ほど向上している[30]。親善試合前には目立つように金色に塗装するが、公式戦前に当初のジャーマングレイに戻す[31]。全国大会一回戦・二回戦でのフラッグ車。準決勝のプラウダ戦ではその機動力を生かした奇襲攻撃で勝利に貢献する。

対黒森峰戦を前に、義援金で「ヘッツァー改造キット」を購入、車体上部を載せ替えてヘッツァー仕様となる[ep 8][注釈 15]。この際に塗装は1943年から実施されたドイツ軍装甲車両後期塗装のダークイエローへ塗り替えられる。決勝の対黒森峰戦ではエリカが先周りで市街地に投入したマウスに突撃して土台となって撃破に貢献するものの、マウスの超重量によって履帯やエンジンなどの駆動部分に致命傷を受けたため、ほどなく走行不能となり、戦線離脱を余儀なくされる。

チームエンブレムは緑色の甲羅をした、疾走する黄色いカメ

3人とも茨城県水戸市出身。メンバー構成について、キャラクター原案の島田フミカネは「某ギャグアニメの悪役トリオをモデルにした」と述べている[32]。生徒らからは「あの生徒会がやることだから」と、普段から突拍子もない行動をする変人集団とみなされている。

最終章では生徒会の役職から退いており、華・優花里・沙織にそれぞれの役職を引き継いでいる。

角谷 杏(かどたに あんず)
声 - 福圓美里
生徒会長。大洗女子学園および学園艦の頂点に立つ人物で、学校と学園艦運営に関しては学園長よりも強い権限を持つ。車長。対プラウダ戦の中断後は砲手も兼任する[ep 6]が、普段は何もしない。
142cmとかなり小柄で、38(t)に乗る際には桃が踏み台になるほど。髪形はツインテール干しいもをよく頬張っている。試合に関してはほぼ他人任せながら、対プラウダ戦で38(t)1輌で相手戦車4輌と対等以上に渡りあい、うち2輌を撃破するなど、砲手として非凡な腕前を持っている。また、最初の親善試合時すでに38(t)の履帯が外れやすいことを知っていたりと、戦車の知識も非常に豊富。
サンダース付属の隊長のケイからは、名前にかけて「アンジー」の愛称で呼ばれる。
みほのことは「西住ちゃん」と呼ぶ。
普段の言動は飄々としており、性格は豪放磊落かつ大雑把。しかし実像はいかなる逆境や危機においても決して取り乱すことのない胆力の持ち主であり、要所での状況判断・対応力、先読みの深さに裏打ちされた行動力と交渉における駆け引きの巧みさ、押しの強さと詰めの緻密さは剃刀のように鋭い。成績優秀者には特典や優遇を約束したり、みほが隊長に就任した際には試合に負けた場合、「あんこう踊り[33]」を踊らせるなど、その行動は一見傍若無人だが、連帯責任として自分も率先して踊るリーダーシップを見せる[ep 1][注釈 16]。客商売も得意なようで、ドラマCDにおいて魚屋でアルバイトをした際は、本職さながらの売り文句で次々と魚を売り捌く。
大洗女子学園への思いは誰よりも深く、内心では常に学園と生徒のことを最優先に考えている「お母さん」のような存在である。ドラマCDでは最終的に柚子の早とちりであったとはいえ、彼女から自動車部の資金難の報告を受けるや戦車道履修組を動員して商店街でのアルバイトによる自動車部への資金援助を企画し実行、前述のように彼女自身も陣頭に立ってアルバイトに励む。劇場版で廃校が前倒し強行されそうになった際には、様々な方面のコネクションを利用した根回しと、その卓越した行動力と交渉術で所有戦車を「紛失物」扱いにして、文科省への移管を阻止したうえでケイに依頼し宿舎まで輸送させたり、全日本戦車道協会や西住流戦車道家元を後盾に取り込み、教育局長から廃校撤回の確約と文書での署名を取り付けた。
桃の駄洒落が好き。料理が趣味で[ep 16]あんこう鍋が得意料理[ep 6]。また、じゃんけんが非常に強い[ep 18]。さらに見かけによらず怪力で、優勝祝賀会の余興で『白鳥の湖』を披露した際、王子役を演じて柚子をリフトで軽々と持ち上げる。
小山 柚子(こやま ゆず)
声 - 高橋美佳子
生徒会副会長で操縦手。当初の操縦はぎこちないものだが、練習と試合経験を積み技術が大幅に向上する。プラウダ戦では相手校に対して性能で遥かに劣る38(t)を的確に操縦し、杏との連携で1輌ながら多数の相手戦車を手玉に取り[ep 6]、黒森峰戦でも密集している敵戦車の隊列をかき乱す。
明るく穏やかな性格で、生徒会で唯一の常識人のように見えるが、みほを戦車道に引き込む際は他の2人に加わり、やんわりと脅しをかけている。おっとりとした性格のため杏と桃に振り回され気味で、雑用を任されることがある。しっかり者に見えてそそっかしい面や、うまい具合に言いくるめるといった、話術が巧みな面も。
生徒会で一番バストが大きく、それゆえにそのグラマラスな体型は全校生徒の憧れの的でもある[34]
河嶋 桃(かわしま もも)
声 - 植田佳奈
生徒会広報。砲手兼装填手兼通信手[35]および背が低いために38(t)に単独で乗れない杏の乗車用ステップ。プラウダ戦の中断後および黒森峰戦では装填手に専念する[ep 6]が、劇場版でのエキシビションマッチでは再び砲手の任に就く。
大洗の副隊長として、みほの補佐をして大洗女子全体の指揮を執る。
黒髪であり、片眼鏡(アンダーリム型眼鏡の左半分がブリッジより先がないもの。右のみのつるがある)を掛けて首にチョーカーを付けており、チームでは最も背が高い。幾度も柚子に「桃ちゃん」と呼ばれ、そのたびに嫌がる[注釈 17]
杏に心酔しており、策士として率先した行動で杏の豪腕ぶりを支える。チームでは最も気が強く、みほを戦車道へ引き込む際は開口一番、戦車道を選択しなかったことを非難し、理論的な主張を口にして彼女を攻め立てる。
冷静で生真面目な性格に見えるが、実は非常に短気かつ狭量で、杏と柚子以外の者たちからの指摘に対して即座に激昂するほど怒りの沸点が低い。また、涙もろいうえに人並み外れたレベルで小心者で臆病。逆境に弱く、泣きながら弱音を吐いたり、取り乱したりする姿が幾度も描かれ、対プラウダ戦の最中に生徒会内部での秘密であった大洗女子廃校の危機を錯乱しながら暴露し、混乱に陥れる。
射撃技術は最低レベルで遠距離はもとより、ゼロ距離や接射でも目標を外すほど[ep 1]。そしてそのつど柚子に突っ込まれる。その一方で装填技術は高く、プラウダ戦で杏と砲手を交代した際には素早い装填で杏の砲撃をサポートして勝利に貢献する。チーム結成当初は作戦の立案を行い、実質的な隊長を務めるが、聖グロリアーナとの親善試合で、事前に立てた作戦がたやすく相手に読まれていたり[注釈 18]、的確な指示をせずにやみくもに撃つことだけを指示するなど、指揮官としてあるまじき采配をして、チームを大混乱に陥れる。結局、みほの尽力もむなしく敗退させたこともあり、杏の権限で作戦の立案も含め、隊長はみほと交代させられる。
しかし、決勝戦の黒森峰戦では、マウスとの対決時にみほが戦術を悩んでいる際に戦術的退却を指示し、みほの作戦立案を考慮する時間稼ぎと大洗の態勢立て直しに貢献するなど、経験を積んで隊長のみほを補佐する副隊長として成長している。
テレビシリーズではメンタルの弱さが目立つが、劇場版では杏が不在の間、泣き言ひとつ言わず気丈に振る舞い学園を取り仕切る。エキシビジョンマッチではローズヒップ搭乗のクルセーダーMk.IIIに流れ弾とは言え射弾を命中させ、アニメ作品における初撃破を達成する[ep 1][注釈 19]
大学進学の危機が最終章にて描かれているが、この情報が新聞部の誤報で「留年」と大々的に報じられ、号外記事を通して他校にまで広まっている。
過去に船舶科の生徒が退学処分を受けそうになったところを庇ったことから、サメさんチームのメンバーからは慕われている。自身が隊長としていかに凡庸であるかは自覚しており、部員に気を使わせている事に対して恐縮しており、部員たちの思いに報いるためにも一念発起し努力しようとしている。

アヒルさんチーム(バレー部チーム)

八九式中戦車甲型

部員数不足から廃部となったバレーボール部を復活させるため、リーダーの典子が生徒会に掛け合い、戦車道を選択し良い成績を残すことで部を復活させるという条件を引き出し[ep 19][注釈 20]、部の復活を目指し、2年生の典子と1年生3名の計4名で結成した、当初のBチーム。知波単学園のメンバーからは「アヒル殿」と呼ばれる。メンバーはバレー部のユニフォーム(典子のみ体操着)の上にパンツァージャケットの上着を羽織るという着こなしをする。

使用車輌は国防色塗装の八九式中戦車[36]甲型で、第二次世界大戦中のソ連軍戦車や戦闘機のように、車体と砲塔の両側面に「バレー部復活!」といったスローガンを書く。さらに車体各部にもバレーボールを描くが、公式戦前にオミットされる[31]。八九式中戦車は「大洗女子最弱戦車」であり、[37]歩兵支援を主目的とする車輌のため接射でもマチルダIIに撃破判定を与えるには到底及ばず、低火力の主砲に砲手も嘆く。親善試合は見せ場なく終わるが、全国大会では中戦車としての特性を活かし、練習では車体左右に「かるろべろーちぇ」の字をペイントしたCV33のアグレッサー役を担ったり、実戦では主に陽動(挑発・翻弄)、視認妨害、索敵を担当。さらに準決勝戦ではフラッグ車となってプラウダ高校の集中砲火を最後まで撃破されることなく回避し、決勝戦では超重戦車マウスの車体に乗り上げて砲塔回転を阻止したりと、体育会系の気合と根性で味方主力にも引けをとらない活躍を見せる。

砲撃を「スパイク」、敵の砲撃を避けることを「逆リベロ」と呼称するなど、要所要所にバレー用語を織り交ぜる。

全国大会制覇後は、引き続き戦車道に注力することを確認し、さらなる団結を見せる。

劇場版のエキビジョンマッチでは知波単学園の福田と共闘、囮役としてルクリリのマチルダII撃破に貢献し、突撃をしなくとも戦略次第で大きな戦果を挙げる事ができることを福田に示す。大学選抜戦でも知波単学園と共闘する。

チームエンブレムは大鷲よろしく両翼を広げて頭を左に向けたアヒル

磯辺 典子(いそべ のりこ)
声 - 菊地美香
リーダーで車長兼装填手。戦車道で活躍することがバレー部の再興につながると考えている熱血少女で、チームのメンバーからは「キャプテン」と呼ばれる。口癖は「根性」。他のメンバーは3人とも1年生な中唯一の2年生だが1番背が低い。
バレー部ではセッターを務め、トスの練習を毎日欠かさず行っている。
発煙筒フローターサーブで相手車輌へ的確に当てるといった、優れたコントロール技術を持つ[ep 5]
近藤 妙子(こんどう たえこ)
声 - 吉岡麻耶
通信手で車載機関銃の射手も務める。バレー部のエースで、ジャンプサーブが得意。
髪は茶色がかかった紫色のセミロング。赤い鉢巻を付けている。4人の中で一番冷静で、しばしば突っ込み役となる。
河西 忍(かわにし しのぶ)
声 - 桐村まり
操縦手。ショートヘアで後ろ髪を束ねている。前向きだが短気な一面もある。
バレー部ではアタッカーを務める。
物語序盤では拙い操縦だったが、プラウダ戦の終盤や、黒森峰のマウス戦などでは素晴らしい操縦技術を見せるまでに成長した。
佐々木 あけび(ささき あけび)
声 - 中村桜
砲手。ブロックが得意。柚子と似たおっとりとした性格だが、彼女とは比較にならないくらい我慢強い。バレエにも詳しい[ep 20]
金髪のロングヘアで、後ろ髪を束ねてカチューシャを付けている。

カバさんチーム(歴女チーム)

III号突撃砲F型

全員が2年生の歴女4名で構成される当初のCチームで、「魂の名前(ソウルネーム)」と称する[ep 21][ep 14]、各自好みの歴史上の人物に関連した愛称を名乗り、仮装で着飾る。和風二階建てのシェアハウスに居住、各々のソウルネームを書いた表札を玄関門柱につける[ep 12]

使用車輌はIII号突撃砲F型。発見時はジャーマングレイの塗装で実践練習後に車体前部および側面上部を“赤備え”を表す赤色、後部と転輪をドイツ国防軍アフリカ軍団を表すサンドイエローに、そして砲身および車体下部側面を新選組の隊服を模した浅葱色と白色のダンダラ模様に塗装、加えて車体前部にガイウス・ユリウス・カエサルの名言「VENI, VIDI, VICI(来た、見た、勝った)」、およびローマ帝国国章である「」を、戦闘室左側面に真田氏家紋「結び雁金」「六文銭」、武田氏家紋「四つ割菱」、同右側面に海援隊隊旗「二曳」、同隊隊長・坂本龍馬の家紋「組合い角に桔梗」、新選組副長・土方歳三の家紋「左三つ巴」そして戦闘室後面にはエルヴィン・ロンメルの名言「Vergießt Schweiß aber kein Blut(血を流すな、汗を流せ)」およびアフリカ軍団部隊章を模した「黒十字に椰子の木」を描き入れ、車体上後部に六文銭風林火山、海援隊隊旗や新選組隊旗などを模した御旗を左右に計4本取り付けた結果[ep 10]、けばけばしい色合いの派手な車両に変貌する。
親善試合では、装飾の御旗を沿道にある店舗の幟と並べる欺瞞作戦で功を奏するが、高く掲げた御旗をはためかせて走行していたため相手に位置を特定されて低車高という本来の優位性を活かせず撃破され、その反省から公式戦前に発見時の状態に戻す[31]

全国大会1回戦では低車高を活かした稜線からの伏撃でM4一輌[ep 5]、準決勝戦では相手フラッグ車T34/76に撃破判定を与え、本来の機動防御戦術で能力を発揮する[ep 6]。劇場版では、アンツィオ高校の操縦技術や戦術を取り込んだことでさらにその戦闘能力を向上させている。無限軌道杯では主砲の仰俯角が変更できるよう改造が施される。

前年度の選択必修科目では全員忍道を履修しており[ep 19]、第2話での戦車捜索において水蜘蛛水遁術を用いて沼底に水没していた車輌を発見する。

皆で目の前の出来事に関して「○○のようだ」「××だろう」と歴史談義を交わすのが癖で、意見の一致を見ると「それだっ!」とユニゾンで唱和する。

チームエンブレムは尻を向けて振り向く青灰色の”見返りカバ”。

※カバさんチームメンバーの本名は『ガールズ&パンツァー設定資料集』を元に記述している。

カエサル / 鈴木 貴子(すずき たかこ)
声 - 仙台エリ
リーダーで、装填手。共和政ローマ期軍人風佇まいで古代ローマ史を愛し、赤いマフラーをトーガのように羽織っている。
試合中は、エルヴィンのサポートを担う。新たな戦車の捜索時に艦内で遭難した沙織たちを捜索する際には、八卦を使用した占いで貢献する[ep 14]。また、模擬装填器を自作してトレーニングに励むなど、装填技術の向上に余念がない[ep 12]
同じロマンス語系の言語であるイタリア語とラテン語に堪能で、「イタリア語・ラテン語は読めて常識」と語っている[ep 12]。思考はイタリアやローマ時代中心に回っている様子で、ドラマCD「私たちが『戦車道』を選んだ理由」では戦車を「4頭立てか」と質問し、「それはタンクではなく、チャリオットぜよ」とおりょうに突っ込まれる。
アンツィオ高校のカルパッチョとは同じ茨城県つくば市の出身で小学生の頃からの幼馴染であり、彼女からは「たかちゃん」と呼ばれている。
エルヴィン / 松本 里子(まつもと さとこ)
声 - 森谷里美
車長兼通信手。砂漠の狐風佇まいで同チームの強いまとめ役的な存在(大洗チーム幹部会議などにはリーダーのカエサルが出席する)。髪は金髪のショートヘア。
欧州戦史に詳しく、ドイツ国防陸軍アフリカ軍団仕様の元帥用熱帯服[38]を制服の上に着用し、イギリス軍のゴーグルを付けたドイツ国防陸軍の将官・元帥用制帽を模した帽子[39]を被る。
初搭乗時には車輌を見た他のメンバーが「回らない砲塔」「見た目が象」などと発言したことに対して、冬戦争で大活躍した戦車なのだからフィンランド人に謝れと一喝する[注釈 21]
優花里とは馬が合い、「グデーリアン」のソウルネームを名付けたり、対プラウダ戦で2人で偵察に出る他、漫画版では1年のあやを含めた3人でルノーB1bisに装填手兼通信手として、臨時メンバーとして乗り込むなど、登場回数も多い。
左衛門佐(さえもんざ) / 杉山 清美(すぎやま きよみ)
声 - 井上優佳
砲手。日本一の兵ひのもといちのつわもの風佇まいで通常は左眼を閉じて隻眼を演じているが度を越えて驚いたとき[ep 12][注釈 22]や非常に喜んでいるとき[ep 22][注釈 23]には両目を見開く。髪は赤茶色のロングストレートで、「六文銭」紋をあしらった赤い鉢巻と、同色の弓道用胸当を着けている。
戦国時代に詳しい。弓道が得意。真田こねつけ餅[注釈 24]が好物。
おりょう / 野上 武子(のがみ たけこ)
声 - 大橋歩夕
髪は黒系の青色でアンダーリム型の眼鏡を掛けており、紋付を羽織っている。語尾に「 - ぜよ」とつける。
ソウルネームの由来は、坂本龍馬の妻お龍[41]

ウサギさんチーム(1年生チーム)

M3中戦車 リー

1年生6名で構成される、当初のDチーム。物語序盤では、校内対抗戦ではEチーム(あんこうチーム)のみほの戦車道の実力で他チームが次々撃破されたのを見て恐れをなして逃げようとしたり、試合中に大富豪に熱中したり[ep 1]、グロリアーナとの練習試合では相手の強さや慣れていない砲火力に圧倒されて戦車を放棄して逃亡するなど未熟さが目立ち、学園艦内探索中に沙織とともに複雑な艦底内部で迷子となる[ep 14]、キャンプでは準備運動もそこそこに一足先に川に飛び込むがそろって足をつり、さらに待ちきれずにバーベキューにどんどん材料を投入した結果、バーベキューを炎上させ台無しにする[ep 16]など、トラブルメーカーとして描かれる場面が多い。練習や実戦を経て成長するものの、劇中のほとんどの試合で撃破され、撃破されないのはアンツィオ高校戦のみとなっている。

決勝戦の黒森峰戦では渡河の際に擱座するが、みほがトラウマを乗り越えて救出に向かったことで戦線に復帰。その後、みほの了解を得て前日見た映画を参考にした作戦を実行し、自分たちよりもはるかに強力な戦車2輌を撃破する。劇場版のエキシビションマッチでは慢心が嵩じてノンナの返り討ちに遭うが、大学選抜との試合では自分たちの身の丈に合った戦い方を考え、チームが包囲された際には遊園地の観覧車を利用して脱出の隙を作るという奇策で仲間たちの窮地を救い、その後も堅実な戦いぶりを見せる。

使用車輌はM3中戦車 リー。親善試合前に車体をピンクに塗装するが、公式戦前に当初の焦茶に戻す[31]。チームエンブレムは、両手に包丁を持ち、左耳にリボンを付けた、桃色の目が吊り上がったウサギで、メンバーのあやがバッグに付けているマスコットと同じデザインである。

WEBラジオではMCを務め、スマートフォンアプリ「World of Tanks BLITZ」のチュートリアル漫画『はじめての戦車道BLITZ』では主役格を務める。

澤 梓(さわ あずさ)
声 - 竹内仁美
リーダーで車長。面倒見がよいまとめ役であり、悪乗りしがちなチームメイトへの突っ込み役でもある。
2回戦では冷静な指揮による試射および効力射でセモヴェンテ1輌を撃破、決勝戦ではみほとは別に作戦立案し、エレファントを撃破。ヤークトティーガーを相討ちに持ち込み、重駆逐戦車2輌を撃破する。
劇場版では、エキシビションマッチにおいては慢心した様子が描かれているが、大学選抜チームとの戦いでは堅実な行動を心がける。
戦車道を選ぶ前は、華道を必修科目にしようとした[ep 19]
上述の『はじめての戦車道BLITZ』では中心的な役割を果たす。
山郷 あゆみ(やまごう あゆみ)
声 - 中里望
75mm砲の砲手。髪は黒色のロングヘア。チームで一番のグラマラスなボディの持ち主。車内では操縦席左側、阪口の左脇に位置している。
ボーイッシュでさばけた性格だが、ストレスを溜め込む一面がある。
体を動かすことが好きで、必修科目の第1候補は合気道だった[ep 19]
丸山 紗希(まるやま さき)
声 - 小松未可子
37mm砲の装填手。車内では澤の左脇に位置しているために一番窓に近い。灰色のショートヘアー。きんつばと昆布茶が好物で、最初は選択必修科目に茶道を希望していた[ep 19]
いつもぼんやりしており、あさっての方向を向いていることが多く、半テンポ遅れて動く。また、作中での台詞がきわめて少なく、テレビシリーズで話すのは最終回(第12話)の一言のみで、みほは「聞き上手」と評する。
後述の桂利奈と髪型が似ていたため、テレビ放映時には髪の色を茶色に塗り間違えられているミスがたびたび起きていた。
無口なうえ、いつの間にか思いも寄らないところから出て来るため、隠密行動に適した性格。『はじめての戦車道BLITZ』でもその神出鬼没ぶりが遺憾なく発揮されている。
「サバイバル・ウォー!」では麻子に懐いてるような描写もあるが、その真意も不明である。
阪口 桂利奈(さかぐち かりな)
声 - 多田このみ
操縦手。髪は茶色のショート。返事をする際「ハイ」を「アイ」と言う。
アニメや特撮が好きで、HDDの残量を心配している。
思ったことをすぐ行動に移す積極派。優季には「やればできる子」と評される[ep 3]
必修科目は、最初から戦車道にすると決めていた[ep 19]。戦車道の復活が明らかになる前の志望必修科目は不明。
なお、テレビアニメ2話から5.5話までのエンドロールのキャスト紹介では「阪口 利奈」と誤記されており、公式サイトにおいてもテレビアニメ6話が放送されるころまで 同様に誤記された状態であった[42]
宇津木 優季(うつぎ ゆうき)
声 - 山岡ゆり
通信手兼75mm砲の装填手。車内では操縦席右側、阪口の右隣に位置する。マイペース派で、辛抱強い性格。髪は黒色のショートボブ。
整備では車体のチェックなどを行っているが、砲弾を忘れる不注意なところがある。戦車道の履修が原因で恋人に逃げられたとされるが[ep 14]、実際に恋人だったかは定かではない[43]
必修科目は当初香道にする予定だった[ep 19]
大野 あや(おおの あや)
声 - 秋奈
37mm砲の砲手。ストラップ集めが趣味。眼鏡をかけており、髪はツインテール。多少口が悪く、「ぶっ殺せー!」が口癖。
底抜けに明るいムードメーカーで、情報収集は携帯電話からネットにアクセスする。その際のハンドルネームは「あやや」
悩みは、戦車道の話をすると男友達が引くこと[ep 14]
丸眼鏡がトレードマークであるが非常に割れやすく、準決勝のプラウダ高校以降は搭乗車が撃破されるたびに、毎回眼鏡が破損する。
必修科目を戦車道にする前は、「手裏剣が使えそう」という理由で忍道に興味津々だった[ep 19]
漫画版のアンツィオ戦では、ルノーB1bisの臨時の操縦手兼75mm砲砲手を務める。

カモさんチーム(風紀委員チーム)

ルノーB1bis

新たな戦車が発見された[ep 14]ことをうけ、アンツィオ戦を前に生徒会長の杏によって強引に任命され結成される。チーム名は、戦車の外観を見たみほが「カモっぽい」と評したことをうけて、杏が了承し即座に決定する[ep 7]
使用車輌は草色塗装のルノーB1bis。チームエンブレムはグルグル目玉の雄カモ。メンバーは委員長の園みどり子(そど子)(車長兼副砲手兼装填手)後藤モヨ子(ごも代)(操縦手)、金春希美(パゾ美)(砲手兼通信手)の風紀委員3人で、全員が茨城県つくば市出身。風紀委員の髪形はそど子の強制により、全員おかっぱに統一されている[44]が、ゴモヨはそど子よりロング、パゾ美はショート。身長など外見上の差異はほとんどなく、声優も同じ。

劇場版では学園の廃校決定に伴って風紀委員としての使命感を失った結果堕落の一途をたどり、ついには分散生活中に地元の生徒と喧嘩沙汰を起こすまでに荒む。

そど子 / 園 みどり子(その みどりこ)
声 - 井澤詩織
身長は145cmと小柄。髪は黒系の灰色で、長さは標準的なおかっぱ。視力2.0で[ep 6]、目のよさを買われ偵察や警戒に活躍する。
風紀委員長を務めており、生真面目で厳しい。特に遅刻常習犯の麻子には毎朝手を焼かされており、何かにつけて突っかかる場面が多い。
麻子からは名前を略して「そど子」と呼ばれており[注釈 25][ep 7]、当初は嫌がっているが、黒森峰戦で自車が撃破されたときは自ら「そど子」と名乗っている。
最終回(第12話)では己の権限で、公約どおり麻子の遅刻と欠席の全てを取り消す。

レオポンさんチーム(自動車部チーム)

部員はリーダーのナカジマ(中嶋悟子)、スズキ、ホシノ、ツチヤの4人で、全員普段はオレンジ色のつなぎを着用している。ツチヤのみ2年生で、他の3人は3年生。
使用車輌はジャーマングレイ塗装のポルシェティーガー。チームエンブレムは車両の出自から、牡のレオポンを縫いぐるみ風に可愛らしくアレンジしたもの(ただし、カラーリングモチーフはライオン[注釈 26])。ナカジマが車長兼通信手、スズキが装填手、ホシノが砲手、ツチヤが操縦手を務める。

準決勝のプラウダ戦までは戦車の整備や改造・レストアなどのサポート役で、戦車道復活の際は1日もないわずかな時間で、長年放置され全く整備されていなかった全車輌を[注釈 27]完全な稼働状態まで仕上げるという技術を披露する。新たな戦車として発見されたポルシェティーガーの整備が完了したため、決勝の黒森峰女学園戦に新チームとして参加、さまざまな問題を抱えるポルシェティーガーを乗りこなし、走行したまま修理するという高い技術を見せる。その決勝戦では、車列の先陣を切って盾役となったり、石橋を車輛の重量で破壊して相手の進路を妨害するなどの活躍を見せ、最終局面では、みほを黒森峰フラッグ車のまほとの一騎討ちに持ち込ませるため、黒森峰側のフラッグ車以外の戦車の侵入を単独で食い止め続けるなど、大洗女子学園所有車輛の中で最も厚い装甲と最も強力な火砲を生かし、切り札的な役割を果たす。 劇場版では戦車道のエンジン規定にモーターが入っていない事に目をつけ、モーターや足回りを改造して活動限界が数十秒の「EPS(ハイパー加速モード)」を搭載。最終章でも重戦車にあるまじき加速力を発揮する。

戦車以外の自動車も保有しており、劇場版ではトヨタ・ソアラに酷似した車両が登場する。

アリクイさんチーム(ネット戦車ゲームチーム)

三式中戦車

全国大会決勝戦の前にオンライン戦車ゲーム仲間3名で結成される。オンライン上では以前からの知り合いだったが、チーム結成当日にメンバー同士が初めて対面した[ep 8]。小説版によるとゲーム名は「World of Panzer」(『World of Tanks』のパロディ)というゲームである。

3人の制服は他の生徒の制服とは違い、左右の襟の間を埋める緑色の布(胸当て)がない。

使用車輌は濃緑色塗装の三式中戦車。駐車場に放置されていた車輌である。小説版では車を蝶野に潰された学園長が購入した私物を生徒会が徴用したとされている。チームエンブレムは新体操のリボンで演技するアリクイ

初陣ともなる決勝では操縦に戸惑っているあいだに撃破されるが、結果としてフラッグ車であるあんこうチームの被弾を防ぐ怪我の功名となる。劇場版ではエキシビションマッチで初撃破を経験する。分散生活中に基礎体力を徹底的に強化し、その甲斐あって対大学選抜戦ではそれまでの不遇を覆す活躍を見せる。

ねこにゃー / 猫田(ねこた)
声 - 葉山いくみ
車長兼通信手。みほのクラスメイトで、長身で猫背のおとなしい少女。自分のことを「ボク」と呼ぶ。アンツィオ戦の前に戦車道をやりたいと思い、みほに話しかけようと試みるものの、話せずにそのときは断念するが、決勝戦を前に勇気を振り絞り、みほに戦車道をやりたいと話しかけ加入する。
ゲームでの戦車の操縦には慣れているが、現実の戦車には不慣れで、「回転数を合わせないとギアが入りにくい」という実車のチハ系に共通する弱点[注釈 28]を知らなかった。
劇場版では基礎体力を強化した結果、砲弾を軽々と持ち上げ放り投げながらぴよたんに渡す。
金髪のロングヘアに猫耳のカチューシャを着け、瓶底眼鏡を掛けているが、実はかなりの美形(オープニングや最終回エンディング、OVA第6話では眼鏡を外す)。本名が明かされているのは苗字のみ。10話エンディングクレジットのみ、「ねこにゃー」と表記されている。
ももがー
声 - 倉田雅世[45]
操縦手。本名は不明。1年生。右目には桃をかたどった眼帯、短髪の頭部にはピンク色のカチューシャ、首にはピンク色のチョーカーを着け、制服の裾はへそが見えるくらい短くスカーフを蝶ネクタイ状にし、赤いブーツを履いている。
語尾に「 - ナリ」「 - モモ」をつけて話すことがある。
現実の戦車の操縦経験はなかったため、初めての試合では実車の操縦に手こずる。
劇場版では基礎体力を強化したことで操縦技術が向上するものの、終盤でレバーをへし折ってしまい操縦不能に陥り、そのまま撃破されてしまう。
ぴよたん
声 - 上坂すみれ[45]
砲手兼装填手。本名は不明。3年生。そばかすと大きなバストが特徴。銀髪のロングヘアで後ろ髪を束ねている。
語尾に「 - だっちゃ」「 - ぴよ」を付けて話すことがある。
劇場版では基礎体力を強化した結果、猫田から渡された砲弾を片手で受取り、そのまま片手で装填するという力業を見せる。

サメさんチーム(船舶科チーム)

マークIV戦車(雄型)

最終章から登場。学園艦の最深部である船底、通称「大洗のヨハネスブルグ」にある場末Bar風ソフトドリンク提供室『Donzoko』を根城にしている船舶科機関コースの2年生[注釈 29]達で、リーダーの「竜巻のお銀」、「爆弾低気圧のラム」、「サルガッソーのムラカミ」、「大波のフリント」及び「生しらす丼のカトラス」の5名で構成する。

生徒会の管理も受け付けない無法地帯のさらに最深部で活動しており、当初は新たな戦車を探しに来たみほ達に非協力的だったが、過去に退学処分を受けそうになったところを庇ってくれた桃の危機を知り、戦車道への参加を決意する。全員、校則違反の扮装でやさぐれた無頼風の素行や言動ながらも非常に義理堅く仲間思いである。

使用車輛は『Donzoko』に保管されていたマーク IV 戦車雄型で、発見時は燻製窯として使用されていた。本来は8名の乗員(うち操縦に5名)が必要だが、トランスミッションやブレーキをはじめとする足回りが改造されており、2名の操縦担当で動かすことができる。車長をお銀、操縦手をラムとフリント(通信手兼務)、砲手をムラカミとカトラスが務める。
戦車を「陸の船」にたとえ、黒地に白のドクロと工作カッターに孫の手が交叉した旗印を脱着可能な通信用マストに掲げている。チームエンブレムは袈裟懸けの縫合痕に左手にカットラスを持ち、右手に鉤爪を付けたサメ。


黒森峰(くろもりみね)女学園

転校前にみほが在学していた学園艦で、母港は熊本県熊本港。10万人以上の人口を擁し、校章は黒十字に「黒森峰」、機甲科を設置。 前年の「第62回 戦車道全国高校生大会」で10連覇がかかったプラウダ高校との対戦でみほの失策によって敗れるまで、同大会を9連覇していた強豪校で、電撃戦を得意とする[注釈 30]。第63回でも順当に決勝に駒を進め、決勝でも大洗女子学園の残存車輌をフラッグ車1輌まで追い込むが、大洗女子の作戦でフラッグ車同士の一騎討ちに持ち込まれ、これに敗れて2大会連続の準優勝に終わる。

保有車輌はIII号戦車J型IV号戦車/70(V)(ラング)、パンターG型、ヤークトパンター、ティーガーI、エレファント、ティーガーII、ヤークトティーガー、マウス。他に連絡用ヘリコプターとしてFa 223 (航空機)を所有する。

劇場版では対大学選抜チーム戦に際し、ダージリンからの「私物」戦車持込による大洗女子学園への短期入学を利用した大洗女子戦車道部支援策打診に呼応。試合会場に一番乗りで参着する。

超重戦車マウス
ティーガーII
パンターG型
III号戦車J型
西住 まほ(にしずみ まほ)
声 - 田中理恵
隊長。みほの姉で、西住流戦車道の後継者の1人。高校生大会でMVPに選ばれ、国際強化選手としてメディアで取り上げられる[ep 2]ほどの実力者。
戦車道に背を向けたみほが再び戦車道を歩んでいるのを意外に思い、みほの真意を図るため大洗の試合を観戦する[ep 3]。師範である母には、破門・勘当などの措置から妹を守るため、みほが大洗女子学園で再度戦車道を始めたことを伝えておらず、母に知られた際も、みほの臨機応変な戦術指揮能力を評価[ep 8]することで彼女を擁護し、みほを思う気持ちを示す。
麻子の祖母が倒れたことを聞いた際には、戦車道の精神に則り緊急措置として学園所有のヘリコプターで麻子を送り届けるよう指示する[ep 5]
自身を「西住流そのもの」と語り寡黙にして峻厳、常に周囲を圧倒する威厳を漂わせ、試合中はいかなる戦況においても泰然自若を貫き冷静な判断と的確な指示を下す。
最終回(第12話)ではみほとの壮絶な一騎討ちの末に敗北するものの、同時に妹の実力と成長を認め、最後に握手を交わす。
漫画『リトルアーミー』にも登場。そこでは妹思いでみほを戦車道へ導いたという、優しさを持つ側面が描かれており、自分が西住流を受け継ぐことで、みほには自由な戦車道を歩んでほしいと願っている。とある事情からみほたちと戦車の試合をすることになる[46]
劇場版ではさらに幼少時の姿が描かれており、幼少期からみほを静かに優しく見守っていたことが描かれている。
最終章ではエリカに隊長職を譲った後、卒業を待たずにドイツのニーダーザクセン大学に留学している。名門校の隊長として非常に優れた実績を残したまほの後任であるが故にその重圧に悩むエリカから相談を受けた際には、勝ち負けにこだわらずに自分なりの戦車道をすればいいと諭している。
逸見 エリカ(いつみ エリカ)
声 - 生天目仁美
副隊長。勝利至上主義者でまほを尊敬し、よく同行する。髪は銀色のショートロング。
かつて同級生で副隊長だったみほのことを表向きには「家柄で副隊長になった」と非難している。さらに黒森峰女学園と西住流(正確にはまほ)の名を汚した行動の責任を取って黒森峰女学園を離れておきながら、なお戦車道を続けたことに対して批判的(というよりは敵対的)である。
短気であり戦術を立てるよりも火力重視の短期決戦を好むが、決勝戦では大洗女子学園に翻弄された挙句、まほの敗北を見届ける羽目になる。しかし試合後はみほの実力を認め、「次は負けない」と言葉をかけた。
雑誌『MC☆あくしず』Vol.29に掲載されたインタビュー文では、「みほは自分より上手くまほと連携を取っていた。彼女になら副隊長の座を譲ってもいいと考えていたが、だからこそまほの敵になったことが許せなかった」と、劣等感が入り混じった複雑な感情を語っている。
小説版でも基本的な立ち位置は変わらないが、前年の公式戦で川に落下して、みほに助けられた戦車の乗員という設定がされており、副隊長という立場でのみほと自分との実力の差に苦悩する面が描かれている。
最終章ではまほのドイツ留学に伴い彼女から隊長職を引き継いでいるが、その重圧に不安の表情を隠せないでいる。
赤星 小梅(あかぼし こうめ)[注釈 31]
声 - 仙台エリ
前年の全国大会決勝戦でみほに助けられた女生徒。
当時はIII号戦車J型に搭乗しており、車輌ごと川に落ちたところをみほに助けられる。しかしそれが原因で優勝を逃し、みほが学園を去ったことに負い目を感じてずっと気に病んでいた。
決勝戦で試合開始前にみほのもとを訪れて前年のことを謝罪し、戦車道を続けていたことを喜ぶ。
劇場版ではパンターG型に搭乗し、大洗女子学園の増援に参加するが、試合序盤にカール自走臼砲の砲撃を受けてもう一両のパンターと共に撃破される。

聖(セント)グロリアーナ女学院

横浜港を母港とする、英国上流階級風の作法と格式を重んじ英国の学校と提携している名門女学院、略称は「聖グロ(せいぐろ)」、校章はティーセット。入学には優秀な勉学による成績のほか、成果を問わずスポーツ、芸術、ボランティアなどの活動に打ち込んでいるかが条件である。母艦は大洗女子学園に比べて全長が約2倍、体積は約8倍[ep 10]の巨大な学園艦。親善試合のため大洗女子学園とともに大洗港へ寄港する。

黒森峰、サンダース、プラウダと並ぶ全国高校戦車道四強校の一角であり、長い伝統を持つ戦車道名門校で、全国大会準優勝の実績を持つ強豪(優勝経験は一度もなし)。第63回大会では準決勝で黒森峰女学園に敗れる[ep 7]。品に欠ける遮二無二な試合は好まず、騎士道精神に則った対戦を尊び、強固な装甲と連携力を活かした浸透強襲戦術を得意とする。試合中も車内で紅茶を嗜み、どのような走りをしようと、一滴たりとも戦車内でティーカップの紅茶をこぼさないとダージリンが言い切るほど、各自が高い操縦技術を持っている。試合で好敵手と認めた相手に紅茶を贈る習慣があると言われる[ep 1]

メンバーの名前はニックネームで[47]紅茶の産地や等級に由来する[48]

保有車輌は歩兵戦車Mk.IV チャーチル Mk.VII歩兵戦車Mk.II マチルダII Mk.III/IV巡航戦車Mk.VI クルセイダーMk.III[49]

英国との提携校であり、卒業生も多く支援を行っていることから財政的に裕福な学校ではあるが、保守的な考えが強く、イギリス製戦車以外の購入は消極的である。グロリアーナの戦車道には卒業生たちによる3会派(マチルダ会、チャーチル会、クルセーダー会)が存在し、資金を提供する代わりに学園艦の運営方針などに影響力を保持しており、マチルダIIを愛する卒業生たちの強い反対から戦力増強のための強力な戦車(コメット巡航戦車など)の導入が遅れている[50]

漫画版では、ダージリン・アッサム・オレンジペコの3名を「ノーブルシスターズ」と称する。

チャーチルMk.VII
マチルダII
クルセーダーMk.III
ダージリン
声 - 喜多村英梨
3年生。隊長を務め、車長として砲手のアッサム、装填手のオレンジペコの2人とともにチャーチルに搭乗する。
学業成績トップの才媛で、少々高飛車な性格。丁寧な女性語を話し、名言集を読むことを日課としており、会話の中にことわざや名言格言、政治風刺・小話を度々引用。どのような窮地にも決して動じることなく対応し、勝利のためには僚車を盾とすることも辞さない非情さも併せ持つ優秀な指揮官であり、アニメ本編での親善試合、劇場版でのエキシビションマッチと2度にわたってみほを破る。
親善試合を通じてみほを好敵手と認め、大洗女子と公式戦で再度戦える日を楽しみにしていると告げて別れる。先述のように準決勝で黒森峰女学園に敗北したために公式戦での対戦が実現することはないが、大洗女子学園が出場する公式戦は全試合を会場で観戦する。
プラウダ高校と交流があり、カチューシャやノンナとは親しい間柄[ep 7]
劇場版では、大学選抜チームとの試合に挑む大洗女子チームのために全国大会参加各校へ「私物」戦車持込による大洗女子学園への短期転入支援を打診し、これを実現させる。
最終章では卒業後イギリスに留学することが決定している。
アッサム
声 - 明坂聡美[51]
3年生。砲手。ダージリンと同様にジョーク好き。金髪に大きめの黒いリボンを付けている。
本編では登場シーンが少ないこともあって台詞がなく、明坂の配役は『今度はドラマCDです!』から。ドラマCDでの登場の際はあんこうチームに存在を忘れられており、華には最初「セイロン」という間違った名前で呼ばれる。
劇場版ではデータ主義という面が描写されており、収集されたデータにもとづく発言をダージリンに進言する。
オレンジペコ
声 - 石原舞
1年生。装填手。紅茶を淹れるのが上手。常にダージリンに付き添っており、ともに大洗女子学園の試合を観戦する。
大洗女子優勝祝賀会にダージリンの代理として祝電を贈るが、結婚式の祝いとしか思えないような内容である。
ダージリンの何かにつけて名言やことわざを用いる癖には辟易しており、ドラマCDにおいて、ラジオ番組「蝶野が斬る」にダージリンへの対応を相談すべく、投書する。この際にMCの蝶野から助言をもらい、そのとおりに行動した結果、ダージリンを黙らせる。
ローズヒップ
声 - 高森奈津美
劇場版に登場。クルセーダーMk.IIIに車長として搭乗。淑女揃いの聖グロリアーナ女学院にあって闘志を前面に押し出す同校きっての元気者だが、せっかちで少々冷静さに欠け、スピード狂のきらいがある。
他のグロリアーナの生徒と違い、彼女の持つティーカップからは常に紅茶が飛び跳ねている。
エキシビションマッチでは自身を含めた4輌のクルセーダーによる小隊を指揮し、そのスピードを活かしてあんこうチームを攻めたてる。大学選抜チームとの試合でもダージリンに突撃を制止されつつ終盤まで生き残り、最後は堀の向こう側にいるチャーフィーと行進間射撃による撃ち合いの末にリミッターを解除。堀を飛び越えてこれを撃破するものの、自身の搭乗車も塀に激突し行動不能となる。
ドラマCDでは18人の大家族で、8人兄弟姉妹の末子であることが語られる。淑女というには立ち居振る舞いががさつで大雑把なため、オレンジペコやアッサムからはたびたび注意を受けるが、ダージリンからはその単純明快な性格を気に入られ、遊ばれている。

サンダース大学付属高校

長崎県佐世保港を母港とする学園艦。戦車の保有台数は40輌以上と全国1位を誇り、戦車道チームが1軍から3軍まである裕福な学校で、校風は開放的。校章は星に稲妻。公式戦1回戦の大洗女子の対戦相手で、試合会場には救護車のほか、ファストフードをはじめとする4種類以上のフード車、シャワー車、ヘアサロン車まで帯同している。

保有車輌はM4中戦車系列(M4シャーマン 75mm砲搭載型、M4A1シャーマン 76mm砲搭載型、シャーマン・ファイアフライ、M4A6)。また、C-5M スーパーギャラクシーを所有する空輸部門「SAUNDERS AIR LIFT DIVISION」がある。

劇場版では、苦境に立たされた大洗女子学園の要請を受けて上記のC-5Mで駆けつけ、文部科学省の管理となる前に大洗女子学園の戦車を預かり、移動先が決まったあとにLAPES投下で返却する。また、他校とともに「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつける。

M4A1
シャーマン・ファイアフライ
ケイ
声 - 川澄綾子
隊長。フレンドリーかつ明朗快活な人柄で杏を「アンジー」と呼び、スパイ紛いのことを行っていた優花里を歓迎する。髪はウェーブの掛かった金髪。
サンダース大学付属高校の代表者であるが、陣頭指揮をモットーとしているため自車をフラッグ車にしていない[52]。自身はアンフェアな戦いを嫌うため、アリサが傍受した通信内容にもとづき指示をしていた事実を知らされた際は叱責し、その後は大洗女子学園と同数の車輌で挑む。
決勝戦にはナオミ、アリサとともに訪れ、大洗女子学園を激励する。
ナオミ
声 - 伊瀬茉莉也
副隊長でNo.2の実力者。冷静にして無口だが優秀な技倆を持つシャーマン・ファイアフライの砲撃手で、高校戦車道の中でも指折りの実力を持つ砲手として有名[ep 23]。髪はボーイッシュなベリーショート。
常にガムを噛んでいる。
大洗女子との試合では遠距離からの正確な射撃で大洗女子を追い詰めるが、僅差で敗北し、敗れながらも満足そうに笑みを浮かべる。
劇場版ではダージリンと共闘し、T28重戦車を撃破する作戦で重要な役割を演じる。
アリサ
声 - 平野綾
もう1人の副隊長で、No.3の実力者。隊長のケイが陣頭指揮を好むため、フラッグ車車長兼通信手を務める。
策士として隊を支えるが、1回戦でケイの許可なく大洗女子の通信を傍受、効果的な車輛配置をケイに進言するが、大洗女子に通信傍受を逆用されて作戦は破綻、自身もアンフェアな行為をケイに叱責される。普段は自信たっぷりだが、作戦が破綻し危機に直面すると狼狽する。
タカシなる意中の男性がいるらしいが、相手にされていない様子である。
劇場版では大学選抜チームとの試合中盤で、「頭上からの砲撃」の正体をおおよそ看破している。
最終章では無限軌道杯で活躍してタカシに振り向いてもらおうと意気込む。

アンツィオ高校

本籍地が栃木県の学校。内陸県のため静岡県にある清水港を母港として借りており、栃木県以外の静岡、愛知出身の生徒も多い。もともとは来日したイタリア人商人が開校した学園であり、外国人が初めて作った日本の学園艦と言われている。コロッセオなどのイタリアの観光スポットを模した建物が多く、それを目的とした観光客が多い学園艦でもある。大洗女子学園の公式戦2回戦の対戦相手。ピッツァをモチーフにした校章で、所属生徒はイタリア青少女団 (La piccola Italia)の服装を模した制服を着用[53]

保有戦車の性能上、難易度の高い戦術を選択しがちだが、燃料不足による練習時間の少なさから習得までには至っておらず勝敗の差が激しい。昔は戦車道は盛んに行われていたが、資金難や保有戦車の性能不足に泣かされて敗北が多く、大洗女子と同様に衰退の真っ只中にあり、アンチョビの入学時には履修する生徒が数人程度という廃れ様だった。現在ではアンチョビが戦車道部復興に尽力し、その結果履修生徒も総員で42名に増えている[ep 12][注釈 32]

保有車輌はP40重戦車セモヴェンテM41カルロ・ヴェローチェCV33。漫画版のみM13/40カルロ・アルマートも所有している。P40に関しては予算不足もあり代々の戦車道部が少しづつ貯金をし、長い年月をかけてアンチョビの代でようやく購入に至っている[ep 12]

大洗女子学園の生徒会は対戦前に「乗りと勢いがあり、調子に乗られると手強い」と分析する[ep 14][ep 17]。対大洗女子学園戦では要衝に自軍戦車の偽装看板を配置し、大洗隊の注意を引きつけ三個分隊による三方向からの包囲、殲滅を狙った「マカロニ作戦」を遂行するが、部員たちが偽装看板の配置数を間違えたことから大洗側に作戦を見抜かれ破綻し、各隊が分断されたまま各個撃破される形となり敗北する。

学園艦は大洗女子学園のものより規模は大きいが資金面に余裕がなく、観光客相手に露店を開いて学校一丸となって運営費を稼いでいる[注釈 33]。その一例として、大洗女子学園戦車道部に優勝の祝い品として、半額セール品のアンチョビの缶詰を山ほど贈る[ep 20]。しかし、美食にこだわるイタリア系だけあって食事に関しては妥協はなく、勝っても負けても対戦校のメンバーを招き、豪勢な宴会を開く。

劇場版では他校とともに「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつける。この時はCV33で参加し、小さいゆえの隠密性と機動力を生かして哨戒任務などに活躍する。

最終章では無限機動杯に出場、第一回戦でボンプル高校との試合が決定する。大洗とBC自由高校との試合では応援しようと前日に試合会場に到着したが、夜通し宴会したため、試合当日には全員熟睡している。

P40
セモヴェンテM41
カルロ・ヴェローチェCV33
アンチョビ/ 安斎 千代美(あんざい ちよみ)[54]
声 - 吉岡麻耶[55]
隊長の3年生。軍人風の振る舞いと出で立ち(ラフ設定での指示はムッソリーニ風)でツインテールの髪型に黒いリボンを付け、普段は鞭を携帯している。搭乗車両はP40で車長を務める。
愛知県出身ながら同校にスカウトされて入学し、大洗女子と同じく衰退していた戦車道部を立て直すために尽力する。自分以外は全て下級生という部員たちの仁義に厚く血の気は多いが浅慮で個性的、直近の試合を控えていても美味しい食べ物の方に気を取られ流される熱量の差に振り回されながら、その場の乗りと勢いだけの面々をまとめ信頼を獲得し、「統帥ドゥーチェ」「姐さん」と呼ばれ親しまれ、3年生時には一回戦突破を果たすまでに至る[注釈 34]。統率力を誇示する「ドゥーチェ」の唱和で悦に浸りつつチームの結束を高め試合に望む。
杏には「チョビ子」あるいは「チョビ」、桃には本名で呼ばれるが、自身は「アンチョビ」というニックネームにかなりの愛着があるのか本名で呼ばれることすら好んでいないようである[ep 12]
高飛車な言動こそあるものの、その実像は明るく切り替えの早いさばけた性格で、大洗のメンバーに対して夕食を振る舞ったり、決勝戦の応援には真っ先に駆けつけたり[注釈 35]と非常に友好的に接し、戦車道に関しても「正々堂々と勝負しよう」と語る。
漫画版では勝利主義を掲げ、前年の決勝戦でみほが取った行動を「個としての判断でとった行動が、チームのそれまでの努力を台無しにした」と批判し、敗退したあとも負けを認めずにみほを罵倒するなど、友好的なアニメ版とは大きく性格が異なっているが、その理由として「ともに戦う仲間たちへの責務」と説いている点ではアニメ版に通じるものがある。これについて公式では「どちらの作品もパラレルワールドとして楽しんでほしい」としている。
カルパッチョ
声 - 早見沙織[56]
もう一人の副隊長ペパロニと共にチームの副隊長を務めるアンチョビの片腕で、セモヴェンテ部隊を率いる2年生。セモヴェンテM41では車長兼装填手を務めている。
茨城県つくば市の出身で、幼いころより戦車道を始めており、当時からの親友であるカエサルには「ひなちゃん」と呼ばれている。
しとやかで冷静なことから、暴走気味の後輩たちを制止するのはもっぱら彼女の役割。
対大洗女子学園戦では本隊付車輌として行動、戦闘の最中大洗隊本隊とすれ違った際に見たIII号突撃砲の車体に、カエサルとのTALKアプリでの通信時における彼女の使用アイコンがカバさんチームのエンブレムとして描かれていたのを確認し、同車がカエサルの搭乗車輌であることを瞬時に見抜き、壮絶な一騎討ちの末に相討ちの形で引き分ける。
ソウルネームは試合終了後に自分自身で付けた模様である[注釈 36]
もともと、漫画版に登場する才谷屋龍一のオリジナルキャラクター[注釈 37]だったが、OVAでアニメ本編に逆輸入された形となる。ただし、漫画版ではカエサルと幼馴染という設定はない。
ペパロニ
声 - 大地葉[56]
カルロ・ヴェローチェCV33の車長を務め、CV33部隊を率いる副隊長で2年生。『コミックフラッパー』版には登場しないが、『リトルアーミーII』や『リボンの武者』には登場する。左利き[ep 12]
良くも悪くもアンツィオ高校の校風を体現している人物で、陽気で乗りと勢いはいいものの、大雑把な性格が災いして要所の詰めが甘いうえ、口車に乗りやすいために、つい口を滑らせては機密事項を漏らすこともある。アンチョビが母校の戦車道チームを立て直す過程を見てきており、彼女に心酔して「(アンチョビ)姐さん」と呼んで慕っている。
普段は部費捻出のため屋台パスタ作りにも励んでおり、鉄板ナポリタンを得意とする。
劇場版ではCV33の操縦手として参戦する。

プラウダ高校

青森県の学園艦で大湊港青森港を寄港地としている。雪上での戦闘を得意とし、前回大会の決勝戦では10連覇が掛かっていた黒森峰女学園を破り優勝。校章は鋏の下にT定規と角定規を斜めに合わせて鎌と槌旧ソ連国旗)風のデザインとしたもの。校名の「プラウダ」は、ロシア語で「真実・正義」を意味する。

メンバーはロシア語が堪能[注釈 38]で、フラッグ車乗員の発音は田舎風[58]。戦術は誘引・包囲持久戦を得意とする[ep 7]

保有車輌はT-34/76、T-34/85、KV-2IS-2(JS-2)。また、『リボンの武者』ではT-70軽戦車の大部隊(32両)も投入する。「大鍋」ではT-60軽戦車を投入する。

劇場版では他校とともに、「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつける。

KV-2 ギガント重戦車
IS-2(JS-2) スターリン重戦車
T34/85中戦車
カチューシャ
声 - 金元寿子
隊長兼T-34/85の車長。名前はニックネームである[59][注釈 39][注釈 40]。前回大会で黒森峰女学園のフラッグ車を撃破した戦功で隊長に昇進した[60]
髪はクリーム色のショートヘアで、口からは八重歯が覗く。身長は127cmと、142cmの杏がややかがんで握手を申し出るほど背が低い。通称「小さな暴君」、別名「地吹雪のカチューシャ」。戦場での状況に即応して対処するなど作戦立案力に長けている。
プライドが非常に高く、自分より背が高い相手にはノンナに肩車してもらって視点の高さを保つなどして、常に相手を見下す態度を取る[ep 7]。部員に対しても厳しく接しているが面倒見も良く、ニーナをはじめとする部員たちから「ちびっ子隊長」と陰口を言われつつも慕われている。
聖グロリアーナ女学院と交流があり、特にダージリンと親しい。
準決勝の大洗女子学園を名前も聞いたことがないと軽んじており、みほの奇策に翻弄されて最終的には敗北。それ以降はみほに対して一目置くようになり「ミホーシャ」と呼ぶようになる[ep 8]
車高が高いという理由からKV-2を気に入っており[ep 15]、「カーベーたん」という愛称で呼ぶほど愛着を持っている。
ジャムを紅茶に入れるのを好まず、ジャムを舐めながら紅茶を飲むスタイル[注釈 41]。食べ物が口に付いてたり、泣きながら強がりを言ったりとやや子供じみた面がある。ロシア語は簡単な単語しか話せない。
最終章では卒業後はロシアに留学する事が決定し、ノンナにロシア語を教えてもらっている。
ノンナ
声 - 上坂すみれ
副隊長。T-34/85の車長だが、大洗女子戦では一時的にIS-2の砲手を務める。準決勝における大洗側の撃破判定はすべて彼女の砲撃によるもの[ep 6]。エキシビションマッチ以降は同車の車長も務める。
長身[注釈 42]で、よくカチューシャを肩車している。クールな性格で、別名「ブリザードのノンナ」。
カチューシャの類稀な将器を見抜いて崇拝に近い態度を取っており、常にともに行動し彼女を公私にわたり多方面でフォローする。また、カチューシャが眠る際には「コサックの子守唄」を歌う[61]など、保護者的態度も取っている。
最終章では卒業後にロシアへ留学予定のカチューシャにロシア語を教えている。
ニーナ
声 - 小笠原早紀
OVA「スノー・ウォー!」から登場。KV-2の装填手。
小柄で東北なまりの話し方が特徴。紅色の頬とロシア帽がトレードマーク。
偵察でプラウダの生徒に変装した優花里とエルヴィンに対してフラッグ車などの布陣を漏らし[注釈 43]、その後の戦闘で優花里のあんこうチームとエルヴィンのカバさんチームに撃破される。
同じKV-2の装填手であるアリーナと行動をともにしている。
アリーナ
声 - 佐藤奏美
OVA「スノー・ウォー!」から登場。KV-2のもう1人の装填手。劇場版では、撤退の際にKV-2の大きさを活かして盾となり、カチューシャを逃がすことを進言する。
クラーラ
声 - ジェーニャ
劇場版から登場。ロシアからの短期留学生で、T-34/85の車長として乗車する。ノンナとは常にロシア語で会話するため、カチューシャから日本語で話せと叱られるが、実は日本語は堪能。
ノンナと同じくらいカチューシャに心酔している。バラライカを嗜む。ニーナやアリーナは、クラーラにはノンナと(性格的に)同じ匂いがすると感じているため、クラーラには逆らわない方が良いと相談し合っている。
最終章ではいつでもロシアに戻れるが、居心地がいいためもうしばらくプラウダに滞在する旨の発言をしている。
漫画家の野上武志によれば、容姿はキャラクターデザイナーの杉本功がジェーニャの写真からデザインしたが、彼女への出演依頼を行ったのは収録直前だったそうである[62]

主要人物の家族・関係者

西住 しほ(にしずみ しほ)
声 - 冬馬由美
西住姉妹の母親で、西住流戦車道の師範。黒森峰女学園や陸上自衛隊においても師範として活動しており、蝶野たちに指南している。
試合を放棄して仲間を救助したみほに対して、厳しく指導する非情な一面を持っている。全国大会の新聞記事でみほが勝手に戦車道へ復帰したことを知り、みほに勘当を言い渡すことを決めると同時に、そのことを黙っていたまほも叱責する。
姉妹対決となった決勝戦を遠くから観戦し、最終回(第12話)では己の道と信念を貫き通して勝利したみほを静かに褒め称える。
劇場版では西住流戦車道家元を正式に継承。高校戦車道連盟の理事長を務め、2年後の戦車道世界大会に向けての戦車道プロリーグ設置委員会の委員長就任を文科省から打診される。蝶野から大洗女子学園の廃校決定を聞くに及んで、次年度の全国大会で黒森峰女学園が雪辱を果たせないという憂慮から同校の存続活動に協力し、杏が担当官と交渉する際、同席し彼女の後ろ盾となる。また、みほに対する態度も軟化しており、彼女の帰省に気づきつつもあえて目をつぶり、大学選抜チームとの試合の際には観戦して見守る姿を見せる。
蝶野 亜美(ちょうの あみ)
声 - 椎名へきる
大洗女子学園に特別講師として招かれた陸上自衛隊富士学校富士教導団戦車教導隊1等陸尉で、戦車道の教官。使用車輌は試作型の10式戦車[63]。日本戦車道連盟の強化委員でもあり、公式戦の決勝戦では審判長を務める。制服のスカートはミニに改造したものを着用している[注釈 44]。着任時はC-2改[65]輸送機から戦車ごと学園の駐車場へLAPESで降下し、学園長の外国製高級スポーツカー[66]フェラーリ・F40に酷似)に衝突。さらに履帯で踏み潰す[ep 2]
未経験の生徒たちに操縦方法をまったく教えないまま、初日から本格戦闘の練習試合を行わせる。指導は擬音が多く、大雑把かつ非常に適当だが、礼儀にだけは厳しい。
西住流戦車道師範で陸上自衛隊戦車部隊師範でもあるしほの教えを受けており、まほとみほのことも知っている。その後もサンダース大学付属高校との試合を観戦したり、チームの練習を視察したりする。
ドラマCDではみほをアシスタントに迎え、ラジオ番組「蝶野が斬る」のMCを務める。リスナーからの投書に対しては普段どおりに適当な返答をするが、結果論とはいえ、それが的確なアドバイスになることもある。
五十鈴 百合(いすず ゆり)
声 - 倉田雅世
華の母親で、華道の五十鈴流家元。鉄と油の「臭い」が嫌いなため、戦車道に対してあからさまな偏見を持っている。
娘である華の「花を生ける繊細な手」から「鉄と油の臭い」を感じて失神し[ep 1]、戦車道の履修を止めるようにとの説得を聞き入れない華を勘当する。
準決勝のプラウダ戦では新三郎とともに現地で観戦するも、砲手である華が雪の壁を榴弾で破壊した際にも「花を生ける繊細な手で」と愚痴をこぼす[ep 6]。しかし、決勝戦を前に華が展示会に出品した力強い作品を見て、以前の華の生け花が「まとまってはいるが、個性と新しさに欠ける」のに対して、戦車道の影響で彼女が新境地を開いたことを喜び、和解する。決勝戦で観戦した際にはいっさい愚痴をこぼさず、娘の活躍を素直に喜ぶ。
新三郎(しんざぶろう)
声 - 伊丸岡篤
五十鈴家奉公人で送迎用人力車を引く角刈りの車夫。華の良き理解者にして「お嬢」と呼び慕い、その一挙手一投足を影で見守る。百合と華の仲が拗れた際には気を揉み心配、板挟みになりながら双方の間に入って説得し仁義を通そうとするも願い届かず華の心意気を汲み、号泣しながら人力車を引き学園艦まで送る。
百合が華を勘当した後も華を擁護し、プラウダ戦からは百合とともに現地で観戦し、華が活躍するたびに大げさに歓喜する。
劇場版では華から廃校の報を聞き、実家へ戻る事を進言したが却下される。
秋山 淳五郎(あきやま じゅんごろう)
声 - 川原慶久
優花里の父親で、秋山理髪店を経営する。髪形はパンチパーマ。優花里も父親の影響を受け、小学生時代はパンチパーマにしていた。
みほたちが訪問した際は優花里に友だちができたと喜ぶ。涙脆い。
秋山 好子(あきやま よしこ)
声 - 仙台エリ
優花里の母親。秋山理髪店を支えるしっかり者。髪形は優花里と似て、癖毛。
冷泉 久子(れいぜい ひさこ)
声 - 愛河里花子
麻子の祖母で、麻子が「おばぁ」と呼ぶ人物。両親を亡くした麻子にとっては唯一の肉親。
病院でも怒鳴り散らすほどだが、実際はたびたび倒れている。麻子の前では厳しい態度を取るものの、麻子を誰よりも心配している。そのため、麻子の前では心配をかけさせないように、元気なふりをしている。
島田 千代(しまだ ちよ)
声 - ゆきのさつき
島田流戦車道の家元で、愛里寿の母。大学戦車道連盟の理事長と大学選抜強化チームの役員を務める。
西住流をライバル視しており、大洗女子学園と試合することになった愛里寿に徹底的に叩きつぶすことを言い付ける。一方で娘にはやや甘い面もあり、愛里寿の「試合に勝ったらボコミュージアムのスポンサーになってほしい」という願いをあっさりと承諾する。
この試合(大洗女子対大学選抜)が「政治的思惑」を多分に含んでいることを知っており、試合後は「次からはわだかまりのない試合をしたい」と漏らす。そして健闘した娘に対するご褒美として、特別にボコミュージアムのスポンサーになり、ミュージアム改装の資金を提供する。

劇場版に登場する高校

知波単(ちはたん)学園

九七式中戦車
九五式軽戦車

第63回戦車道全国高校生大会1回戦で黒森峰女学園に敗れた学校[ep 5]。千葉県習志野市にある学校であり寄港地は千葉港。予備寄港地は銚子港、館山港。

主力戦車として短砲身57mm砲搭載型の旧砲塔九七式中戦車チハ、および改修型である長砲身47mm砲搭載型の通称「新砲塔チハ」を使用。他に九五式軽戦車など複数の車種を保有している。どの車両も大幅な改良を受けており、オリジナルよりも信頼性、速度や機動性が大幅に向上している[67]。また、専用の蒸気機関車も保有しており、陸路での移動に使用される。

学校名は、「恵の身渡れるような進取の精神に溢れる学生になれるように」との学校創設時の願いの言葉が短縮されたもの[67]である。

過去には戦車道全国高校生大会ベスト4に進出した経験があるが、その際に用いた全車両による突撃戦法が伝統として常態化し、ついには第63回戦車道全国高校生大会1回戦にて黒森峰女学園に完膚なきまでに叩きのめされる。この敗戦後、大きな衝撃を受けた同校では改革の気運が持ち上がっている[67]。隊員たちは隊長の西をはじめ気炎万丈にして勇猛果敢だが忍耐力および戦略眼に乏しく、血気に逸って戦況を読まずに突撃する、向こう見ずで猪突猛進のきらいがある。

エキシビションマッチでは大洗女子学園と組むが、包囲戦による攻撃の最中にみほの制止を振り切り突撃を強行する。結果、投入した車輌8輌中6輌を撃破されて包囲網を破綻させ、自軍を不利な戦況に陥れることになる。また、他校とともに「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつけた際は、6輌の割り当てのところを西の早とちりで22輌ではせ参じ、残り16輌を待機させる。

西 絹代(にし きぬよ)
声 - 瀬戸麻沙美[68]
第63回戦車道全国高校生大会1回戦での敗退後、改革の気運が持ち上がるなか、知波単学園の新隊長となる。東京都港区出身の16歳。血液型O型。座右の銘は「先んずれば人を制す」。長い黒髪の和風美人で、切りそろえた前髪を六四分けのように右にまとめている。
趣味は「ウラヌス」と名付けた愛車のバイクに乗ることとバイクの整備。おしゃれ好きで、乗馬用のロングブーツとスカートを愛用している。
誰に対しても口調や態度が丁寧で清楚な優しさを持つ大和撫子であり、隊員からの信望も非常に厚い。しかしその優しさが災いして、何かにつけて突撃を強行しようとする隊員を制止させることができないでいる。また、最後まで他人の話を聞かず、よく早とちりをする。
黒森峰に敗退したために本編には登場しないが、大洗女子優勝祝勝会へ祝賀電報を送る[ep 20]
劇場版では、旧砲塔チハに搭乗している。
最終章では大学選抜戦での経験から戦略の重要性を理解し会議を開いたが、突撃至上主義の部員たちに苦労している。大洗とBC自由との試合では応援を兼ねて大洗の戦略を学ぼうと部員総出で観戦に訪れ、観客席に畳を敷いて観戦した。
福田(ふくだ)
声 - 大空直美
九五式軽戦車の戦車長。戦車帽を被り、編み込み二本お下げと丸眼鏡が特徴で幼児体型で背も低い。
エキシビションマッチでは何度も突撃を敢行しようとするが、そのたびに制止される。その後、アヒルさんチームと共同戦線を張るなかでその戦い方を目の当たりにし、これをきっかけに知波単伝統とされてきた突撃偏重の戦術に疑問を持ち、終盤の戦いでは思いもよらない作戦を西に提案する。
最終章では戦略の重要性を誰よりも理解しているが、会議での突撃至上主義の先輩たちの勢いに飲まれて意見を言い出せずにいる。

継続(けいぞく)高校

BT-42突撃砲

テレビ版では名のみ登場。

石川県金沢港を母港とするフィンランド系の学校。初代学園艦は砕氷船「白山丸」を使用している。学園艦の規模が小さく資金に乏しい高校ではあるが戦車道は活発に行われており、所有する戦車はソ連、ドイツ、フランスなど各国の戦車で構成されており、劇場版ではBT-42が登場している。

非常に優れた整備能力を有しており、廃車同然の戦車を使用可能なレベルまで使えるようにし、エンジンや主砲を改造することによりオリジナルの戦車よりも性能を強化している。また、隊員たちは優れた操縦技術と射撃能力を有しており、寒冷地や湖沼地帯での戦いを得意としているが、逆に気温が高い場所での戦いを苦手としている[69]。本編には登場しないが、大洗女子優勝祝勝会へ祝賀電報を送る[ep 20]。また、黒森峰女学園時代のみほが練習試合で対戦したことがあり、苦戦させられたことや、隊長が優秀であることなどを沙織と華に話す[ep 12]

エキシビションマッチには参加しないが[注釈 45]、大学選抜チーム戦には他校同様「私物」戦車持込による短期入学という手段で大洗女子学園の増援に駆けつける。

下記の3人の名前はフィンランドに実在するものであるが、レーサーミカ・ハッキネンミッコ・ヒルボネン映画監督アキ・カウリスマキのように実際には男性の名前である[70]

ミカ
声 - 能登麻美子、カンテレ演奏 - あらひろこ[71]
誕生日 - 11月30日
継続高校の隊長でBT-42の車長。チューリップハットを被り、車内でもフィンランドの民族楽器、カンテレを弾く。幻想的でつかみどころのない佇まいをしており、哲学的な話し方をする。独自の信念にもとづいて行動しており、大洗町でのエキシビションマッチにも招待されていたが、そのときは参加を辞退する。
最終章では参加する時期ではないと見送っており、大洗とBC自由との試合では部員総出で観戦に訪れた。
アキ
声 - 下地紫野
継続高校の隊員。BT-42の砲手兼装填手。ミカとともに行動しており、哲学的なミカの言葉に興味を示す。
ミッコ
声 - 石上美帆
継続高校の隊員。BT-42の操縦手。スカートの下にジャージのズボンをはいている。アクロバティックな操縦技術を駆使して同車搭載のクリスティー式サスペンションの特性を極限まで引き出し、大学選抜チームを翻弄する。

県立大洗女子学園[対大学選抜チーム戦時]

劇場版で結成されるチームで、『月刊戦車道2』では「大洗女子連合チーム」とも表記されている。文部科学省が提案した大学選抜チームとの試合内容が大洗女子にとってあまりにも不公平なため、ダージリンによる各校への呼びかけと日本戦車道連盟の容認により、各校の隊長・副隊長クラスが大洗女子学園に「転校」し、「私物の戦車」を手に試合へ参加する。試合における登録チーム名こそ大洗女子学園であるが、事実上の高校選抜チームともいえる編成となる。

大洗女子の8両に加え以下の高校が参戦し、合計で大学選抜チームと同数の30両となるように示し合わされる。

参加校
  • 黒森峰女学園(パンターG型:2両、ティーガーI、ティーガーII:各1両)
  • サンダース大付属高校(M4シャーマン 75mm砲搭載型、M4A1シャーマン 76mm砲搭載型、シャーマン・ファイアフライ:各1両)
  • 聖グロリアーナ女学院(歩兵戦車Mk.IV チャーチル Mk.VII、歩兵戦車Mk.II マチルダII Mk.III/IV、巡航戦車Mk.VI クルセイダーMk.III:各1両)
  • プラウダ高校(T-34/85:2両、KV-2、IS-2:各1両)
  • アンツィオ高校(カルロ・ヴェローチェCV33:1両)
  • 知波単学園(旧砲塔九七式中戦車チハ:3両、新砲塔九七式中戦車チハ:2両、九五式軽戦車:1両)
  • 継続高校(BT-42:1両)

計22両。合計30両。

編成
大隊長はみほが務める。
たんぽぽ中隊
右翼を担当。中隊長はみほが兼務し、副隊長はダージリン。大洗女子のIV号戦車、八九式中戦車甲型、ルノーB1bis、ポルシェティーガー、三式中戦車の5両に、聖グロリアーナ、アンツィオ、継続の車両で構成される。
ひまわり中隊
中央を担当。中隊長はまほ、副隊長はカチューシャ。黒森峰とプラウダの重戦車を中心に、大洗女子のヘッツァーとIII号突撃砲F型が加わる。
あさがお中隊
左翼を担当。中隊長はケイ、副隊長は西。サンダースと知波単の中戦車を中心に、大洗女子からはM3中戦車リーが加わる。
どんぐり小隊
みほの指示により、たんぽぽ中隊の八九式中戦車甲型・BT-42・CV33、ひまわり中隊のヘッツァーの4両で編成された臨時小隊。

最終章に登場する高校

BC自由(ビーシーじゆう)学園

ルノー FT-17
ソミュアS35
ARL-44

山梨県に所在するマジノ女学院の分校で岡山県津山市を本拠地とする中高一貫校のフランス系お嬢様学校。学園艦の母港は岡山港。両校共に岡山県津山市の『BC高校』と、同県岡山市の『自由学園』という二校が統合されて誕生した学校であるが、統合後も学園艦の右舷を旧BC高校、左舷を旧自由学園とエリア区分されているほど旧校風からの違いによる衝突が絶えない。また、当初は旧BC高校側と旧自由学園側に派閥が分かれていたが、現在は受験入学した外部生の「受験組」と中高一貫の内部進学である「エスカレーター組」の派閥に分かれており、両派の対立と反目及び芝居がかった大仰な言い回しと振る舞いが常態化し、その仲違いによる連携の拙さが原因で、全国大会では長年1回戦敗退が続いている[72]
初期ゴシック風建築物にルーヴル美術館似の学校エントランス、ブルボン朝風の校風とコーンフラワーブルーの制服上着が特徴。矢車菊の花の色と雛菊の花の色に左右それぞれ白抜きのBとC(+ロレーヌ十字)があしらわれている六角形の校章。 隊列陣形は騎兵隊由来を重んじ、無限軌道杯1回戦で大洗女子学園と対戦する。
使用する戦車はルノー FT-17ソミュア S35ARL-44。 隊長はルノー FT-17を駆るマリー。その他ソミュア S35を駆る受験組のリーダー安藤、ARL-44を駆るエスカレーター組リーダーの押田らがおり、リーダー二人は何かにつけ喧嘩をしている。

スピンオフ作品『リボンの武者』に先行して登場していたが、映像作品としては最終章で正式登場となる。

その他の高校

第63回 戦車道全国高校生大会には、上記の高校以外にマジノ女学院・ヴァイキング水産高校・コアラの森学園・ボンプル高校・ヨーグルト学園・ワッフル学院・青師団高校の7校を加えた計16校が出場している[ep 5]。これらの高校の中には、マジノ女学院やボンプル高校のように漫画などでその概要あるいは詳細が描かれているものもある。この他にも、劇場版やスピンオフ作品『リボンの武者』の解説において、中立高校という学校が名前のみ登場する。

大学選抜チーム

60センチ自走臼砲カール
T28
巡航戦車センチュリオン
M26パーシング
M24チャーフィー

劇場版におけるライバル。社会人チームにも勝利するほどの高い実力を持つ。学園艦教育局担当官の差し金もあり、大隊編成で試合に臨む。 大隊長は島田愛里寿、中隊長にメグミ、アズミ、ルミの3人。3人の中隊長は連係攻撃「バミューダアタック」を得意とする。

選抜の主力戦車は第二次世界大戦終期から末期に試作型が完成、運用していた英米車両が中心となる。センチュリオンM26パーシングM24軽戦車T28重戦車のほか、対戦が決定した直後に運用が認められたカール自走臼砲後期型を擁する。

島田 愛里寿(しまだ ありす)
声 - 竹達彩奈
誕生日 - 10月24日
大学選抜チーム大隊長。センチュリオンMk.1に車長として乗車する。「神出鬼没のニンジャ戦法」と称される島田流戦車道家元の一人娘にして、飛び級で大学へ進学した才女。13歳。
みほと同じく状況に応じた変幻自在の戦術を駆使し、常に冷静沈着で判断力に優れた指揮官。また単独戦闘能力も非常に高く、試合では無類の強さを発揮するが、内気で人見知りが激しいためにプライベートにおける対人コミュニケーションを苦手としている。みほと同じくボコ好き。
後日談となるOVA「愛里寿・ウォー!」では、飛び級のため高校を体験していなかったという理由で大洗女子学園に体験入学し、一度は入学を決めかけたがみほとはライバルでいたいため他の高校に入学する。船酔いする体質だが干しいもで改善する。トマト、オリーブオイル、アンチョビ、チーズが苦手。

その他関係者

役人 (辻 廉太)
声 - 景浦大輔
学園艦関係の文部科学省側の窓口を務める、学園艦教育局の役人。肩書は「文部科学省学園艦教育局長」[73]。慇懃ながら事務的な対応で、眼鏡を掛けて髪型が七三分けという、典型的な官僚風キャラクター。
テレビアニメ版では第9話の回想シーンに登場し、近年実績が乏しく生徒が減少傾向にある大洗女子学園が来年度には廃校になることを杏ら生徒会に伝える。その際大洗女子学園は以前戦車道が盛んだったことを口にし、それを聞いた杏が戦車道の全国大会で優勝をすれば廃校を撤回させることを提案され、それを受け入れ廃校決定をいったん保留する。
即席で結成された大洗女子学園が夏の第63回戦車道全国高校生大会を制覇した事で、その西住流戦車道(=みほ)の系譜とメソッドを継いだ部員生徒らを他校へと振り分け、各転校先で戦車道を履修させる事で日本戦車道の拡充と底上げを行う計画に方針を転換、秘密裏に島田流家元に協力を打診する。
劇場版にて大洗女子学園の廃校撤回は約束を交わした公的文書が存在しないのを理由に反故とし、杏ら生徒会に伝えた当初の廃校時期より前倒しして廃校を強行しようとする。だが後日、戦車道連盟理事長と西住流家元のしほを後ろ盾に付けた杏たちの直談判を受け苦し紛れに口にした「大学強化選手に勝ちでもしたら」という言質につけ込まれ、今度は正式な署名入り文書を作らされたうえで、大洗女子学園と大学選抜チームとの試合が実施されることとなる。
だが大洗女子学園を何としてでも廃校にしようと、大洗女子学園が8両しか戦車を保有していないことを知りながら大学選抜チームを30両編成で参戦させたうえで、プロリーグのルールにあわせることを名目に、急遽殲滅戦での勝利を要求する。加えて、戦車道のルールに適合するか協議中であったカール自走臼砲を試合直前に認可して大学選抜チームに使用させるといった、したたかな手腕と狡猾な言動、そして何よりも大洗女子学園に対する尋常ならぬ敵意を見せる。
劇中の署名入り文書、および『もっとらぶらぶ作戦です!』第6巻の登場人物紹介では名前が「辻 廉太」とされており、2016年の年末以降は公式サイトでもそのように紹介されているが、テレビアニメや劇場版のエンドロール、各種イベントなどでは「役人」と紹介されているため、本記事でもそれに倣うものとする。
日本戦車道連盟理事長 (児玉 七郎)[73]
声 - 飛田展男
劇場版に登場。日本戦車道連盟会館で杏・蝶野に応対する呉服にカンカン帽の恰幅が良い年配の男性。
優勝した大洗女子学園が廃校になるのは納得できない、という杏や蝶野の考えは理解しているが、2年後の世界大会に力を入れている文科省にも一定の理解を示し、文科省が廃校を推進することに対し、あまり積極的に撤回の動きに出られず困る。だが、総じて大洗女子学園に好意的で、同学園と大学選抜チームの試合に、「私物の戦車」を持参した「短期転校生」が参戦するのを許可する。
劇中の署名入り文書、および『もっとらぶらぶ作戦です!』第6巻の登場人物紹介では名前が「児玉 七郎」とされており、2016年の年末以降は公式サイトでもそのように紹介されているが、劇場版のエンドロールでは「理事長」と紹介されているため、本記事でもそれに倣うものとする。

漫画オリジナル

『リトルアーミー』

IV号戦車D型
キューベルワーゲン
西住 みほ(にしずみ みほ)

あんこうチーム」の項も参照。

主人公。大洗女子学園での登校時に6年前の夏、実家にあるIV号D型戦車で友達と戦車道をはじめる小学生時代の思い出を回想するシーンから始まる。回想内では10歳。
西住流戦車道師範の娘ながら、そのありように疑問を持ち、最終的に「自分の戦車道を互いに見つける」とエミと約束する。
中須賀 エミ(なかすが エミ)
みほの同級生。10歳。ドイツからの留学生で、日本人とのハーフ。赤髪のツインテールで、鋭い目つきをしている。
協調性に欠けており、直情的で気難しい性格をしているが、好意を向けてくる相手に対しては心を許すこともあり、非常に不器用な人物。みほと同じように戦車に乗っている姉がおり、本人もドイツ仕込みの知識と技量を持っている。
姉がまほに試合で負けたことを根に持っており、当初はみほたちを邪険にするが、偶然、みほのIV号戦車に動かしたことから友達となり、衝突しながらも仲間としての友情を築いていく。特にみほとは、互いの家に行くほど親しい関係となるが、物語終盤にドイツへ帰国することとなる。
柚本 瞳(ゆずもと ひとみ)
みほの同級生で、千紘とは幼馴染。10歳。茶髪のセミロング。常に笑顔を絶やさない一方で、涙もろい一面もある。何事も長続きせず、すぐに興味の対象が変わる性格で、戦車に乗るのも興味本位から。
手先が器用で、咽喉マイクについている四つ葉のマークも瞳が作ったものである。
役割は最初は操縦手。エミが操縦手になったあとは装填手。
小学校卒業後は、戦車道のある学校へ進学する。
遊佐 千紘(ゆさ ちひろ)
みほの同級生。瞳とは幼馴染。10歳。黒髪のショートヘアで、ボーイッシュな容姿。友達思いな性格が転じて、エミとは衝突するが、打ち解ける。
役割は砲手。小学校卒業後は、スポーツ特待制度のある学校へ進学する。
西住 まほ(にしずみ まほ)

黒森峰(くろもりみね)女学園」の項も参照。

みほの姉。本作では中学生ながら、戦車道大会の最優秀選手に選ばれている。練習試合ではIII号突撃砲の車長となってみほの前に立ちふさがる。試合後、みほへ「戦車を続けるのであれば、自分だけの戦車道を見つけろ」と語りかける。
西住 しほ(にしずみ しほ)

主要人物の家族・関係者」の項も参照。

西住家当主にして西住流戦車道の師範。みほ、まほの母。西住流は「情に流されず、必ず勝利する戦車道」として、みほの考えを愚問と一蹴する。
菊代(きくよ)
西住家に仕える使用人。和服姿で、みほやまほを「お嬢さま」と呼ぶ。心優しい性格で、みほを娘のように気遣う。戦車道の心得もあり、まほとの練習試合では審判を務める。また、「西住流戦車道を一子相伝で受け継ぐ次期後継者である、まほの立場を理解してあげてほしい」と幼いみほたちへ諭す。送迎運転手も兼ねており、キューベルワーゲンで西住家の屋敷からエミらを送り届ける。
『コミックフラッパー』版にも登場し、アンツィオ高校戦後に大洗を訪れ、みほにプラウダ高校戦で負ければ西住家から勘当されることを伝える。


『リボンの武者』

楯無(たてなし)高校
テレビシリーズ本編より後の世界を描いたスピンオフ作品『リボンの武者』の舞台となる学校。10年前に戦車道部が廃止されている、大洗学園艦に類似する学園艦に存在する高校。校名の由来は、武田氏の家宝である「楯無鎧」[74]
甲信地方八ヶ岳周辺の上小地域諏訪地域の一部・山梨県の一部地域から作られた海外に提携校を持たない独立系の高校で、戦国・江戸初期の日本文化を基準とする[74]
周囲に学園艦を持つ、長野県の中立高校(スイス系)と山梨県のマジノ女学院(フランス系)の2校が存在する。
百足組(ムカデさんチーム)
九七式軽装甲車(砲搭載型)
戦車道部がない楯無高校で強襲戦車競技に参加するために、主人公のしずかと鈴が結成するチーム。チーム名は、しずかが戦車にペイントした百足衆の旗印のムカデに由来する。高校の支援がない完全な個人活動であり、戦車の修理・維持・運搬の資金ははるかの提案でチームグッズの販売などを行ってまかなう。強襲戦車競技に参戦しているチームの中でも特に手段を選ばない過激な試合をしているためか、それに好感を抱く者と嫌悪感を抱く者で人気がはっきりと分かれている。
使用する戦車は、戦車趣味に高じた数寄者のしずかの家の先代が購入し、蔵でほこりを被っていた九七式軽装甲車(砲搭載型)。背の高い鈴に合わせて操縦手ハッチは取り外されている。塗装は赤備えの赤で、砲塔両面と車長ハッチにムカデ、車体前面に武田菱を黒色ペイントしている。
のちにボンプル高校のヤイカに勝つための強化策として、東京の「せんしゃ倶楽部」本店地下工廠で特別製のエンジンに換装。しずかの要求性能をほぼ満たす最高時速55キロと90式戦車並の強力な急制動能力を獲得する。
しずかと鈴の声優は、スマホアプリ『ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!』のもの。
鶴姫 しずか(つるき しずか)
声 - 内山夕実
『リボンの武者』の主人公。元弓道部のエース。戦車長と砲手(装填を含む)を兼任する。あだ名は「しずか姫」。2年A組。トレードマークは大きな赤いリボン。
「戦車道全国高校生大会」での大洗女子学園の快進撃に触発され、弓道部を辞めて強襲戦車競技を始め、同じ理由で戦車道を始めようとした鈴を仲間に引き入れる。弓道部は辞したものの、戦闘感覚を養うために流鏑馬の鍛錬は欠かさない。
先祖は武田氏の百足衆に連なり、家は代々造り酒屋を営む。口調はかなり古風で、戦国時代の武者のような言葉遣いをする。言葉遣いのみならず、好みも戦国時代が基調で、鳥居強右衛門旗指物を素敵と言うなど、周囲から見ればかなり特殊(鈴によれば「スパルタン」)であり、そのせいで鈴と友達になるまでは友達がいなかった。
普段は無口で凛とした性格だが、純真な一面を鈴にだけ見せることがあり、鈴が名付けた自らのチーム名には顔を赤くして照れる。
戦車道を「お遊戯」と言い放ち、強襲戦車競技を「戦(いくさ)」と表現する。その戦法は戦車道のセオリーから外れたものながら武人としても策士(ひとでなし)としても非常に優秀で、サンダース大付属戦ではアリサを無視しておとりに肉薄、大太刀による武田式騎馬戦闘をイメージした戦法でアリサとの一騎討ちに持ち込み、BC自由学園戦では事前の敵状視察、試合においては車両の偽装、地形・天候を利用して欺瞞し、アンツィオ高校戦においては観客を障害物として利用する。礼儀を尊び、礼を失した行為に対しては誰に対しても容赦がない。
サンダース大付属とのデビュー戦では、制服の上から先祖伝来の戦装束である赤備え甲冑大弓鏑矢・愛用の脇差を装備して参加。 BC自由学園戦以降は楯無高校制服を着用する。また、大洗での奉納戦車戦では対戦相手に合わせ、ムカデ柄の白いビキニ姿で登場する。操縦手の鈴にインカムを用いずに全て足により操車指示を行うため、靴は履かない。
「大鍋」初戦で再戦したアリサはジョージ・A・カスターのようだと評し、また危惧している。
松風 鈴(まつかぜ りん)
声 - 田中あいみ
『リボンの武者』のもう一人の主人公。しずかの唯一の友人となる。2年A組。九七式軽装甲車の操縦手兼整備担当。
しずかのクラスメートで帰宅部であったが、大洗女子学園の優勝という快挙を目の当たりにし、戦車道を始めようとする。しかし肝心の戦車道部は10年前に廃部となっており、途方に暮れていたところへしずかの誘いを受け、ともに強襲戦車競技を始める。「ムカデさんチーム」の名付け親。戦車道に関しては素人で人並み以上の才能は持っていないが、そのことを自覚して、陰でテケ車をいじり回して独力で整備を覚えるなどの努力を重ね、車輌に関してはしずかも全幅の信頼を置く。また、しずかの脚に見とれる描写が多々ある。
当初はしずかのインカムを使わない足遣いによる意思伝達に戸惑うが、このコミュニケーション方法こそがしずかのイメージする「人馬一体」を実践するための手段であると理解する。以降、しずかの「愛馬」として、即座にしずかの意思のとおりに動く機動力を発揮する。
遠藤 はるか(えんどう はるか)
2年A組に在籍する鈴の友人。通称「エンドー」。
自身は戦車には乗らないが、ムカデさんチームの試合には常に同行しており、他校からはチームの関係者と見られている。
裏方としてムカデさんチームの世話を焼き、活動資金調達のための商品化展開に関わったり、他校との試合の約束を取り付けたりといった、ムカデさんチームのマネージャー的な役割を果たす。
対シュバルツバルト戦闘団戦の時の焦土作戦の損害賠償で今まで稼いだ資金のほとんどを失い、「大鍋」で再び資金を増やそうと、博徒としてブックメーカーで100万円単位で賭けて荒稼ぎをしている。
ボンプル高校
7TP(双砲塔型)
Single-turret 7TP
7TP(単砲搭型)
TKS
写真は作中に登場する20mm機関砲装備型ではない
アニメ本編の第63回戦車道全国高校生大会1回戦で、プラウダ高校に敗れた学校。ポーランド系。学園艦は同県内だった聖グロリアーナ女学院から旧式艦(シルエットのみでモデル艦は不明)を譲り受けたもの。譲渡後、福井県敦賀へ母港を移している。その歴史的経緯から聖グロリアーナと関係が深い。
戦法としては中世からポーランド軍の伝統である、重騎兵部隊譲りの密集突撃戦術を多用する。ただし、戦車の性能不足が災いして勝率は低く、保守的体質から新型車両導入も遅れ気味である。
保有戦車は7TP軽戦車。20mm機関砲装備型のTKSタンケッテ。弱火力、軽装甲の関係で戦車道公式戦では苦戦続きだが、強襲戦車競技では数年間、王者の座に君臨している。
本作に登場するボンプル高校で用いられるポーランド語は、実際にポーランド人の監修を受けたものである[75]
ヤイカ
ボンプル高校部隊長。ボンプル高校で唯一の愛称である「ヤイカ」を名乗ることを許されているほどの才女で「騎士団長」と呼ばれている。しずかと同じく、戦車道を「お遊戯」と評する。しかし全国戦車道高校生大会ではフラッグ車である7TP双砲塔型に搭乗し、プラウダ高校のノンナに完膚なきまでに叩き潰されている。また上述の学園の歴史などから聖グロリアーナとダージリンに対しては対抗心を抱いている。
7TP単砲塔型でムカデさんチームとアンツィオ高校の試合に入り込み、アンチョビ車を攻撃する。怒ったしずかにより自車を攻撃されて非礼を詫び、改めて強襲戦車競技での決着を申し込む。
その後は戦車道に参入したばかりの竪琴高校と助っ人のカルパッチョ・ペパロニを一蹴し、続くプラウダ高校(カチューシャ義勇軍)戦では公式戦で受けた屈辱を晴らす活躍を見せる。同時にしずかに触発され戦車道強豪校が強襲戦車競技に向けて動き出した事に対し、しずかの動向を気になるようになり、ムカデさんチームとBC自由学園の連合隊と黒森峰シュバルツバルト戦闘団の戦車戦の際には自ら観戦に赴く。
強襲戦車競技にかける情熱と誇りは凄まじく、戦車の差さえなければ自分たちは戦車道の強豪校よりも強いと豪語する。私生活では自ら料理を作って同志に振舞うなど家庭的な一面を持つほか、カチューシャ義勇軍戦では隊の戦意を高揚させるために極寒の中を身を外に乗り出して指揮を取るなど、指揮官としては有能で隊での信頼も厚く、しずかも獲るべき好敵手と認める。
彼女もまた、全国戦車道高校生大会での大洗女子学園(みほ)の活躍に影響された一人であり、それまでのボンプル伝統の突撃戦略の改善や、強襲戦車競技への情熱などに影響を受けている。「大鍋」に対しては、最初はダージリンの発案ということもあり参加には難色を示していたが、みほが現れる可能性がある事を知り、参加を決める。
ウシュカ
ボンプル高校の副官。劇中では主にヤイカへ他校の情報を伝える役を務める。竪琴高校戦では別働隊を率いて、乱入しようとするアンツィオ高校の部隊を待ち伏せて排除する。カチューシャ義勇軍戦でも別働隊を指揮して戦うが、こちらはスチームローラー戦術に押し潰されて敗北を喫する。
ヤイカとは対象的にオープンな性格で、優花里が偵察に訪れた際も、正体を知りつつも隠すことなく敷地内を案内している。知名度、人気ともに高く、試合会場では名前入りの声援を受ける。
ピエロギ
ボンプル高校の車長。主にヤイカの命の下で、ウシュカと共に行動する。
7TP軽戦車
ボンプル高校の主力戦車。機関銃のみを左右砲塔に装備する双砲塔型。37mm戦車砲を有する単砲塔型があり、どちらも保有しているが、本作では単砲塔型を使用。
TKS(20mm機関砲装備型)
CV33と同系統のカーデンロイド系タンケッテ。対戦車能力のある機関砲装備型は数百両中、わずか20両とレアに終わった車両だが、ボンプル高校では全車機関砲装備型に改修済みで、これは車重から軽装甲を強いられる強襲戦車競技ではかなりの脅威になる。
『リボンの武者』におけるサンダース大学付属高校
ハミルカーグライダーより降車するM22軽戦車
サンダース大学付属高校」の項も参照。
学校としてのサンダース大付属は、表向きは強襲戦車競技には参加していないことになっている。が、生徒の自主参加という形で勝負を受け、多数の参加者と観戦者、応援団が会場に押しかけて祭り騒ぎとなる。
サンダース隊長のケイは、観戦者としてナオミを伴い参加。
義勇タンカスロン隊 フライングタンカース(空飛ぶ戦車隊)
戦車道認定校であるサンダースの名称とロゴを非公式戦の強襲戦車競技では使用できないため、参加のために編成されたアリサの部隊。部隊章は「翼のついた戦車」のデザインで、これを着けたタンクジャケットを全乗員が着用する。
ムカデさんチームとの練習試合ではM22軽戦車3両で参戦。試合会場にB-29戦略爆撃機に曳航されたハミルカー軍用グライダーで降下し、中から戦車が登場するという演出を行い、強襲戦車競技にかける強い意気込みを見せる。「大鍋」ではM1コンバットカーで参戦する。
アリサ
九七式軽装甲車試運転時に富士演習場で遭遇、成行きから部隊長としてしずかたちと練習試合を行うことになる。
しずかの口調を「中二病」と揶揄した際に自らを「彼氏持ちのリア充」と称し、全国大会後に恋愛関係に進展した男性がいることを自慢する描写がある。
「大鍋」の第一回戦で百足組と対戦して敗北、以降はしずかの軍師を買って出て共に行動する。
『リボンの武者』におけるBC自由学園
BC自由(ビーシーじゆう)学園」の項も参照。
アニメよりも先行して登場しており、登場キャラクターがアニメとは異なっている。本作では旧BC高校と旧自由学園との確執がよりクローズアップされており、チーム内でも双方別々のパンツァージャケット(どちらもアニメのデザインとは異なる)を着用するほど仲が悪い。現在は旧自由学園派がチームの主流派となり、旧BC高校派を従える形となっている。戦車そのものに関しては戦車道、強襲戦車競技の他に、不整地走行を争うタンクレイドやル・マン24時間耐久戦車レースにも参加するほど盛んである[76]
ムカデさんチームに敗北して以降は、両チームの融合が進む。「大鍋」にも参加するが、一回戦で礼儀正しい少女たちに敗北した。
旧自由学園
BC自由学園の現在の主流派。使用車両はルノーZT、ZT2とサンダース大付属からレンドリースされたM22ローカスト
旧BC高校
BC自由学園の現在の傍流派。使用車両はルノー R35
アスパラガス
BC自由学園戦車道チームリーダーで旧自由学園出身。「ざます」言葉が特徴。黒地に金刺繍のケピ帽を愛用する。高慢で友好校のサンダース大付属すら「成り上がり」だと評する。また強襲戦車競技を戦車道より格下と蔑み、強襲戦車競技参加者や弱小校も見下している。旧BC高校のチームメイトを捨て駒程度にしか考えておらず、その心の隙をしずかに突かれて敗北するが、その後は自らの非を改め、BC自由学園戦車道の復権のために尽力し、しずかの誘いで黒森峰シュバルツバルト戦闘団との強襲戦車戦で連合隊を組んだ際には、ボルドーの茶目っ気にも受け答えするほど性格的にも柔軟になり、自らが囮となって泥を被ることも厭わない立派な指揮官となる。シュバルツバルト戦闘団との試合後、今までの対立を助長させた事への責任と、和解・同盟計画「結婚」を成功させるために戦車道チームからの引退を宣言。「大鍋」にはダージリンに請われてスタッフとして参加している。
ムール
アスパラガスの補佐を務める副官。旧自由学園出身。
ボルドー
ムカデさんチームとの一戦以降、アスパラガスの補佐を務める副官。旧BC高校出身。黒森峰シュバルツバルト戦闘団との対戦では、旧BCと旧自由学園の混成部隊「第五共和制小隊」の隊長を務める。「大鍋」一回戦で礼儀正しい少女たちに敗北したものの、カチューシャの可愛さに惚れている模様。
マリー・安藤・押田
BC自由学園」の項も参照。
第33話での「大鍋」二回戦説明会にて、アスパラガスの後輩という設定でスタッフとして参加。彼女達だけ新衣装として劇中同様のタンクジャケットを着ている。
ルノーZT、ZT2(英語版)
フランス製AMR 35軽戦車のバリエーション。元の偵察戦車であるAMR 35は砲塔に7.5mm機関銃のみだが、BC自由学園の車両は13.2mm機関砲搭載のZTおよび25mm戦車砲を備えたZT2、両タイプの重武装型を運用している模様で、ノーマルのAMR 35に比べて対戦車火力が飛躍的に向上している。
『リボンの武者』におけるアンツィオ高校
アンツィオ高校」の項も参照。
しずかたちの3戦目の相手。戦車道チームの練度向上のため、自分たちの戦力と経済的事情を鑑みて強襲戦車競技に参加する。使用車輌はCV33。全国大会や大学選抜戦でCV33で活躍した姿が全国的に知られており、戦車道を志す中学生から入学希望校の上位に挙げられている。
アンチョビ
強襲戦車競技でも隊長を務める。BC自由学園の試合を偵察に来たしずかたちと出会い、ムカデさんチーム対BC自由学園の試合を観戦してムカデさんチームを気に入り、試合を申し込む。試合では乱入したヤイカの横槍で撃破されるが、試合後もムカデさんチームの動向を常に気に掛け、助言をしたり、対戦相手を買って出たりする。
CV33(20mm対戦車銃装備型)
火力不足を補うため、CV33へゾロターン S-18/1100、20mm対戦車ライフルを架装した対戦車車両。対竪琴高校戦の伏兵としてフラッグ車を撃破する。
竪琴(たてごと)高校
本作オリジナルの学校。ビルマ系。母港は鹿児島港。戦車道初心者校で、初戦はアンツィオ高校の支援を得てボンプル高校に挑むが一蹴される。その後、アンチョビの提案を受けたムカデさんチームと連合チームを組んでアンツィオ高校との練習試合に臨むが、あまりにも覇気がなく、他力本願な姿勢ゆえにしずかの怒りを買い、「この試合に負けたら戦車道チームを解散する」ことを確約させられる。試合は敗北するが、しずかの妙案で「新生竪琴高校戦車道部」として活動を継続。段々と腕を上げ、「大鍋」にも参加する。校章は三色旗にハープ。保有戦車は九五式軽戦車。
アウンさん
竪琴高校戦車道部の隊長。小麦色の肌にタナカで描かれたフェイスペイントが特徴。
名称の「さん」は通常は敬称であるが、本キャラクターの場合、作品内でのキャラクター紹介の字幕が「アウンさん」であり、さらに隊員からの呼びかけも「アウンさん隊長」のため、本記事内でも作品内の表示に合わせるものとする。なお、自己紹介の際は「アウン」と名乗る。
新生竪琴高校戦車道部として活動を再開した後は自らの実力で勝利を勝ち取ると努力し、ヤイカにも評価されるほど実力を上げる。「大鍋」では西住仮面相手に前線観測員による情報収集作戦で対抗するが、西住仮面の事前の現地調査による行動と実力には及ばず敗北し、不甲斐なさに泣きそうになる所を西住仮面に慰められる。
『リボンの武者』における大洗女子学園
大洗女子学園」の項も参照。
アンツィオ高校の次にしずかたちの相手となる学校。会場は大洗町。対戦相手はアヒルさんチーム。大洗町で実際に開催されている夏祭り「大洗八朔祭」のイベントのひとつ「磯前神社奉納戦車戦」として行われる。強襲戦車競技形式だが、砲弾はペイント弾を用いる。
西住 みほ
あんこうチーム」の項も参照。
奉納試合前日の大洗商店街でみほと偶然出会い、とりとめのない会話を交わす。このときはしずかも鈴も正体に気付かなかったが、試合当日、大洗ホテルの屋上から観戦するみほの視線を感じる。しずかはそれまで素人そのものだった大洗女子学園の生徒を歴戦の戦士に育てた名指揮官だと畏敬の念で見ている。
アヒルさんチーム
アヒルさんチーム(バレー部チーム)」の項も参照。
優花里とみほ両名より、全国大会で最も動き回り、最も命中させた記録を持つ、大洗女子学園の中で最も練度の高いチームと評される。奉納試合では強襲戦車競技に合わせ、尾などの不要物を外して八九式中戦車を10トン以下にして参加する[注釈 46]。ただし直前まで磯辺が奉納試合をビーチバレーであると誤解していたため、全員水着姿で試合に臨む。
数々の修羅場を潜り抜けただけあってしずかたちに対して終始イニシアチブを握り、その技量の高さを見せつけてしずかたちを戦慄させるが、「奉納試合」であることを利用したしずかの奇策により、引き分けに持ち込まれる。後に「大鍋」にも八九式中戦車で参加する。
カバさんチーム
カバさんチーム(歴女チーム)」の項も参照。
ボンプル高校とカチューシャ義勇軍の練習試合では観客として訪れる。「大鍋」ではアンツィオ高校とカチューシャ義勇軍の試合に用心棒として、カサエルとおりょうは甲チームとしてアンツィオ高校側に、エルヴィンと左衛門佐は乙チームとしてカチューシャ義勇軍側に付き、甲チームはアンツィオと共にマカロニ作戦を展開して活動する。
『リボンの武者』におけるプラウダ高校
プラウダ高校」の項も参照。
しずか対アヒルさんチームの奉納戦車戦を観戦したダージリンの話を受け、参入を決める。
カチューシャ義勇軍
サンダース大付属と同様の理由で編成された部隊。こちらはカチューシャとノンナ両名による命令という形で参加する。指揮官はニーナとアリーナ。
使用戦車はT-70軽戦車。対ボンプル高校戦ではニーナが率いる16両に加え、第二梯隊としてアリーナが指揮する16両の大部隊が投入され、圧倒的な物量で相手を押し潰すスチームローラー戦術で押しまくるが、本陣を突いたヤイカの密集突撃戦術でフラッグ車が撃破され、敗北を喫する。
ニーナ 
カチューシャ義勇軍隊長。後に戦車道部隊長になる身として、強襲戦車競技チームの隊長に任命される。ボンプル高校との練習試合ではカチューシャの戦闘教義に基づいて行動し善戦したが、全国戦車道大会の時と同様に「フラッグ戦」での失敗を繰り返し敗北、「大鍋」でもカチューシャの期待を裏切らないよう奮闘するも、アンツィオ高校とカバさんチーム甲との連携マカロニ作戦に翻弄され、敗北する。
大学選抜戦での活躍はしずかも知っており、主君(カチューシャ)を逃がすために必死の殿を務めて忠義を果たした忠臣(KV-2)として、「武人の誉れ」として思い出す度に胸が熱くなるとの事。
アリーナ
カチューシャ義勇軍副隊長。ニーナ同様カチューシャに忠誠を誓っている。
礼儀正しい少女たち
プラウダが「大鍋」用に編制した部隊。指揮官は目出し帽を被ったカチューシャ。
カチューシャ
プラウダ高校戦車道部隊長。ニーナとアリーナを後の隊長・副隊長として教育するために強襲戦車競技チーム「カチューシャ義勇軍」を結成、最初の相手として全国戦車道大会の一回戦で殲滅したボンプル高校を指名し、ニーナたちに教えた戦闘教義とプラウダ伝統の物量戦で屠ろうとするも、全国大会の時と同じ失敗を繰り返し、フラッグ車を討たれて敗北、以後はボンプル高校に強襲戦車競技で復讐することを誓い、「大鍋」ではノンナ・クラーラと共に「礼儀正しい少女たち」を結成・参加する。一回戦ではBC自由学園を殲滅するも、配下に加えようとはあまり考えていなかったが、二回戦のルールで止む無くBC自由・知波単・メイプル連合の隊長を務める事になり、知波単の無計画な突撃至上主義に頭を悩まし、知波単の隊員たちに戦闘教義を教えている。
まほに対しては一年生の時の全国大会で敗北した時以来苦手意識を持っている。
ノンナ
プラウダ高校戦車道部副隊長。全国戦車道大会でボンプル高校を直接殲滅した事もあり、カチューシャ義勇軍の相手に丁度良いと判断しカチューシャに進言する。カチューシャ義勇軍の敗北を自分の配慮不足と後悔し、「大鍋」では「礼儀正しい少女たち」の一員として参加、ボンプル高校への復讐を誓う。
カチューシャへの溺愛に近い忠誠心は相変わらずで、アンツィオ高校のマカロニ作戦でのカチューシャの人形を撃ったニーナとアリーナに対し、督戦隊を結成して喝を入れようとする。
まほに対しては一年生の時の全国大会以来危険視しており、カチューシャに真正面からの戦いを避けるよう進言している。
クラーラ
プラウダ高校戦車道部車長。「大鍋」では「礼儀正しい少女たち」の一員として参加、ボンプル高校への復讐を誓う。
ノンナ同様、カチューシャへの溺愛に近い忠誠心は相変わらずで、カチューシャの人形を撃ったニーナとアリーナに対し、ノンナと共に督戦隊を結成してカツを入れようとした。
劇場版公開とのタイムラグの関係で、本作では「大鍋」からの登場となっている。
『リボンの武者』における黒森峰女学園
黒森峰女学園」の項も参照。
全国大会決勝と大学選抜チーム戦を経て、みほの影響を受けたまほの主導の下、さらなる強さを求めて戦車道チームの変革を遂行しており、その一環として強襲戦車競技に参入する。
シュバルツバルト戦闘団(シュバルツバルト・カンプグルッペ)
サンダース、プラウダと同じく黒森峰の強襲戦車競技参加用に編成された選抜部隊。使用戦車はII号戦車。空輸用に数隻のツェッペリン飛行船も保有している。
対BC自由・ムカデ連合戦ではしずかが仕掛ける民家への放火も含めた焦土戦に対して、変革の一環として導入した訓令戦術で対応。西住流およびまほへの完全依存からの脱却を印象づけるが、BC自由・ムカデさん連合が仕掛けた「本当の」マカロニ作戦によって敗北を喫する。
西住 まほ
現在も隊長のポジションにあるが、戦車道チームの主だったことはエリカたち2年生に任せ、自分は隊員たちが気持ちよく戦車道に打ち込めるようにサポートに回っている。「大鍋」では「ニーベルンゲンチーム(チーム名は後にダージリンによって「西住仮面チーム」に変更させられる)」として素性を隠し、II号戦車F型を駆って参戦する。「大鍋」二回戦ではエリカの見え見えな挑発にあえて乗り隊長に就任するも、陽動作戦の囮として、またしずかとの約束を果たすべく隊長をアウンさんに委任し、しずかとの一騎討ちをする。その中でしずかの眼にはみほしか映っていなく、あまりにも執着している様子に多少なりとも危惧している。
逸見 エリカ
シュバルツバルト戦闘団の指揮官。西住流戦車道とまほに対する心酔、そしてみほに対するライバル心は相変わらずである。まほを「まほたん」と呼ぶしずかを「シナモンロール頭」「チンピラ」と呼ぶ。対BC自由・ムカデ連合戦で敗北して以降はしずかを相応に認める。「大鍋」にも隊長として参加。まほはみほと同じく勝ち負けにこだわらないいわゆる「楽しい戦車道」を目指す事を願っており、「周りが放ってはおけない」という意味で将器があると評価しているが、西住仮面が自分と知ってからは何かと依存したがる姿に落胆の色を隠せないでいる。
赤星 小梅
シュバルツバルト戦闘団の第二小隊長。対BC自由・ムカデ連合戦ではみほならどう動くかを考え、独自に行動する。この行動はそれまで指揮官に作戦を一任していた黒森峰において初めての訓令戦術であり、それまでの黒森峰の戦車道を知る者を少なからず驚かせる。
『リボンの武者』における聖グロリアーナ女学院
聖グロリアーナ女学院」の項も参照。
学園の伝統墨守を第一とする風潮に危機感を募らせるダージリンの提案で強襲戦車競技に参入する。強襲戦車競技を通じて部員の意識改革と車長の育成を図ろうとする。
その一環として、戦車道を主戦場とする学校を巻き込んだ一大イベント「大鍋(カルドロン)」を提案する。
チンディット
他校と同様の理由で強襲戦車競技への参加のために編成された選抜部隊。使用戦車はMk.VIIテトラーク軽戦車
オレンジペコ
チンディット隊長。「ダージリンの懐刀」と呼ばれる。将来の聖グロリアーナを牽引する存在として、ダージリンに将来を期待されており、チンディットを任されたのもその一環。一回戦でボンプル高校に敗れるが、ヤイカの配下に入ったことで彼女の戦術を吸収しようとする抜け目のなさを見せる。
ローズヒップ
チンディットの隊員として登場。劇場版では学年は不明だったが、本作ではオレンジペコと同じ1年生。聖グロリアーナの生徒らしからぬワイルドさは劇場版と変わらない。
ダージリン
自ら強襲戦車競技を観戦するとともに、黒森峰やプラウダなどの戦車道強豪校に逐次情報を入れて各校の参入を陰で手引きする策士ぶりを発揮する。そして強豪校が強襲戦車競技に軒並み参入した頃合いを見計らって「大鍋」の開催を提案し、自らも「ガイ・フォークスチーム」として「紅茶仮面」を名乗り、まほ同様に素性を隠して参戦する。使用戦車はMk.VIII ハリー・ホプキンス軽戦車
アッサム
「大鍋」ではガイ・フォークスチームの操縦手としてダージリンと共に参戦、仮面を被る事に若干の抵抗を感じているがそれなりに楽しんでいる。
ルクリリ
チンディットとの練習試合では相手側として戦い、「大鍋」で聖グロリアーナ主催のブックメーカーの責任者として活動、チンディットとボンプル高校の試合ではチンディットの用心棒として待ち伏せをするも、即座に看破されて返り討ちに遭う。
『リボンの武者』における知波単学園
知波単学園」の項も参照。
「大鍋」参加校として登場。使用車両は九五式軽戦車
西 絹代
知波単学園チームの指揮官。大学選抜戦での経験から戦術・戦略の重要性を理解しているが、同時に自身に戦略を立てる才がないのを自覚しており、部の中で唯一戦略を模索している福田に期待している。
福田
知波単学園チームの隊員。大学選抜戦での経験から戦術・戦略を模索するようになり、対メイプル高校戦ではミカの助言もありメイプル高校の舟艇機動を看破、迎撃をして勝利に貢献する。また、大学選抜戦で共闘したアヒルさんチームに厚い信頼を寄せている。
玉田・細見
知波単学園チームの隊員。
『リボンの武者』における継続高校
継続高校」の項も参照。
たまたま「大鍋」が開催された富山にいたところを西に捕まり、頼まれて知波単学園の用心棒として参戦。
知波単学園所有の九五式軽戦車を借用し、対戦後はそのまま乗って帰っている。
苫小牧メイプル高校
本作オリジナルの学校。カナダ系。母港は苫小牧港
「大鍋」1回戦で知波単学園と対戦し、用心棒として地元魚津市の漁師の協力を得るが敗北。しかしダージリンは『大鍋』の意図を完全に理解している』と賞賛する。
使用車両はMk.VI軽戦車
トラウト
メイプル高校戦車道部の隊長。参加者の中で唯一『大鍋』の意図を理解し、用心棒ルールでは戦車の「1輌」ではなく地元漁師の「一隻」を雇い、舟艇機動で裏をかこうとするが福田に看破され敗北。しかし地元住民からは協力する事が出来たと賞賛を浴び、ダージリンからも高く評価される。
アンバー・オレオ
メイプル高校チームの隊員。
ケバブハイスクール
本作オリジナルの学校。トルコ系。母港は宇和島港
ボスポラス
ケバブハイスクール戦車道部隊長。紅茶仮面との試合前にダージリンと対面し、試合後のコーヒーを薦めるも敗北し、逆にお茶会に誘われ感服した。
『リボンの武者』における西呉王子グローナ学園
西呉王子グローナ学園」の項も参照。
「大鍋」参加校として登場。使用車両はMk.VIIテトラーク軽戦車
 キリマンジャロ
憧れのダージリンが「大鍋」を開催すると聞き、チンディットと同じMk.VIIテトラーク軽戦車を購入・編成し参戦。チンディットがボンプル高校に敗北した際には何たる失態と憤慨した他、一回戦前にダージリンから応援を受けて奮起し、一回戦に勝利する。「大鍋」二回戦ではダージリン率いる連合部隊に所属、ダージリンと共に戦える事に感激し、コーヒー派からすんなり紅茶派へと転身するなど腰ぎんちゃく化している。

われ感服した。

『リボンの武者』におけるベルウォール学園
ベルウォール学園」の項も参照。
『大鍋』では観客として西呉王子グローナ学園の応援に来ており、II号戦車が担当車輌の柏葉姉妹は用心棒ルールでキリマンジァロが自分達を指名してくれると期待していたが指名されず、他の部員と一緒にヤジを飛ばしていた。
老女御三方
東京の「せんしゃ倶楽部」本店地下工廠で整備員として働いている三人の老女。名称不明。学生時代には軽戦車耐久レースへの参加を夢見ていたが、戦車道連盟のレギュレーション規定により軽戦車部門が廃止されて夢が断たれた過去を持つ。店に訪れたしずかと鈴を気に入り、その時に所有していた特別製のエンジンを託した他、「大鍋」前の訓練として、自前の軽戦車でしずか達を圧倒するなど相当な実力を持つ。ダージリンとも付き合いがある他、戦車道関係者にも多数のコネクションを持ち、「大鍋」二回戦では給油・修理地点のスタッフとして参加、またダージリンの策に賛同し、しほを大会会場へ招待した。
西住しほ
西住流家元でまほとみほの母親。老女御三方からの招待で「大鍋」二回戦の会場に観客として訪れる。搖動作戦での囮とはいえ、しずかとの一騎討ちに興じ、楽しんでいたあまりにヤイカの横槍に討たれたまほに憤慨していた。

『激闘!マジノ戦ですっ!!』

ルノー R35
長砲身装備型(手前)
短砲身装備型(奥)
マジノ女学院
アニメ本編では名称と戦力に関する資料が登場するだけだが、『激闘!マジノ戦ですっ!!』では準主役扱いで登場する学校で、第63回全国大会直前に大洗女子学園と練習試合を行う。フランス系。全国大会では、1回戦でアンツィオ高校に敗れている[ep 12]。アンツィオ高校との対戦では、ソミュア S35をフラッグ車にしており、その他にルノーB1ルノー FT-17などのフランス製の車両を使用している[ep 12]。加えて『激闘!マジノ戦ですっ!!』においては、主力歩兵戦車として改修されたルノー R35も使用されている[77]。強豪校として知られているらしく、アンツィオ高校のアンチョビは1回戦終了後に「我々は、あのマジノ女学院に勝った」と発言する。
フランスのヴェルサイユ宮殿をもとにしたと思われる校舎や、「ですわ」口調で会話する生徒たちなど、聖グロリアーナ女学院のような名門の「お嬢様学校」である。空母型の他校とは違う、潜水艦に似た形状の学園艦も登場している。寄港地等は不明だが、『リボンの武者』では山梨県にある学校とされている[74]
作中では一度も戦車道部や部員との単語が使われていないうえ、「次の戦車道の時間」との台詞もあるので[78]マジノ女学院戦車道チームは大洗女子学園同様、部活動ではなく選択授業である模様である。防御主体の戦術を代々得意としていたが、新たに隊長となったエクレールによって、サン・シール流[注釈 47]の機動力を主体とする騎兵戦術に変わろうとしている。各搭乗者の名前はフランス料理にちなむ。
エクレール Éclair
マジノ女学院戦車道チーム隊長で高校2年生。黒髪のロングヘア。愛車はソミュアS35。コードネーム(個人名ではなく、搭乗車に与えられるコードネーム)は「ハート・ブラン」(白のハート)→「スペード・ブル」(青のスペード)。
近年、全国大会での勝利から見放されているのに不満に感じ、その原因が代々継承されている重戦車を要塞に見たてた防御主体の戦術だと考え、これまでの戦術を批判したうえで、チームの変革を隊長のマドレーヌに進言するものの棄却され、それは「マジノ女学院の伝統に対する侮辱」として、負けた方が戦車道を辞める進退を賭けての一騎討ち勝負を挑むことになる。
これに勝利してマドレーヌから隊長の座とフラッグ車のコードネーム「スペード・ブル」を譲り受けるものの、結果的にマドレーヌをチームから追い出す形になったのと、伝統を急激に変えるのに反発した3年生全員と1・2年生数名が辞めたために所属人数が半分になった経緯から、学院の生徒たちや残った一部の隊員からの風当たりも強く、自分を信じて残った隊員のためにも、そして伝統を変えた以上は結果を出さなければならないプレッシャーで常に胃痛にさいなまれ、胃薬が手放せないでいるが、チームを変革しようと奮闘している。
幼いころに映像で見て以来、西住しほに憧れている。それゆえに西住流の強さもよく知っていて、大洗女子学園との練習試合が決まった際、西住の名前がメンバーにあることに驚愕するが、みほと初めて会ったときに、母親のしほや姉のまほとは違う印象を感じる。
フォンデュ fondue
チーム副隊長でエクレールの理解者。エクレールを常にサポートするが、その言い草には少々毒を含んでいる。髪型はポニーテールで、眼鏡をかけている。戦車長としてソミュアS35に搭乗。コードネームは「ハート・ブル」(青のハート)。
ガレット galette
チームの隊員。前隊長のマドレーヌを慕っており、マドレーヌが隊長を辞してチームを去ったときに後を追って辞めようとしたが、マドレーヌからチームに残ってエクレールを支えてほしいと頼まれ、隊に残る。
慕っていたマドレーヌを結果的に追い出したことや、マジノ女学院の伝統を無理にでも変えようとするエクレールに対し、常に反抗的な態度で接する。心の中ではそのようなエクレールを認めている節もあるが、不器用な性格でそのことを表に出せない。
戦車長としてルノーB1bisに搭乗。コードネームは「ダイヤ・ブル」(青のダイヤ)。
カリソン calisson
チームの隊員で、前隊長のマドレーヌが隊を離れたあとも、チームに留まっている。ガレットとは友人で、不器用な性格であるのも知っている。
普段の口調は「ですわ」調だが、地は関西弁。練習試合には出ていないので、コードネームは不明。
マドレーヌ madeleine
マジノ女学院の先代の戦車道チーム隊長。髪型は茶髪のツインテール。マジノ女学院の伝統である防御主体の陣地固定戦術を守っていたが、そのせいで勝てないのに不満を抱くエクレールの訴えに対し、互いの進退を賭けた一騎討ちで敗北。エクレールに隊長の座とチームの将来を託して引退する。
彼女自身も現状を打開するために戦術を変えたいという気持ちは持っていたが、マジノ女学院の所有戦車が機動戦を想定していないのに気が付いたため、あえて伝統を守っていた。しかしエクレールに敗北したことで、彼女なら学院の戦車道を変えられるのではないかと考えて隊長の座を譲り、自分を追ってチームを辞めようとしたガレットに対してエクレールを支えてほしいと頼み、留まらせる。
引退後は聖グロリアーナ女学院のダージリン同様、野外で喫茶しつつ、試合を観戦する側に回ってマジノ戦車道チームを見守る。
ルノー FT-17
エンジンや足回りを強化して機動性を向上させ、砲塔同軸機銃を追加する改修を施したFT-17[注釈 48]。エクレールとマドレーヌが隊長の座を賭けた一騎討ちに使用される。

『リトルアーミーII』

ティーガーI重戦車
II号戦車
ベルウォール学園
『リトルアーミーII』の舞台となる学校。全校生徒は3,000人で、普通科と工業科がある。学園艦は日本空母型に見えるが、正確なモデルは不明。また、どの自治体に所属するのかも不明。
工業科にはいわゆるヤンキーが多く、荒れに荒れている状態となっており、校舎の壁には「鐘壁(と書いて「べるうぉーる」と読ませる)!! 夜露死苦」といった落書きが見られる。
エミが留学してきた時点ではレストアに出していたティーガーI以外の戦車はすべて売られており、戦車道部は解散寸前の状態だった。
その後、柏葉姉妹の資金でヤークトパンターとエレファントを購入したうえ、一度売られていたT-44とII号戦車を回収し、5両まで戦力回復。さらに全国戦車道大会優勝記念杯では最終的には計8両の戦車を所有するに至る。
西呉王子グローナ学園とは、毎年全国戦車道大会優勝記念杯の出場権を賭けた練習試合を行う。
中須賀 エミ(なかすが エミ)
『リトルアーミー』」の項も参照。
主人公。留学生としてベルウォール学園普通科2年に編入する。ティーガーIの車長を務める。
戦車道歓迎とのオファーを受けてドイツから来日し、初日に瞳と再会する。自動車部の柏葉姉妹との対決、キャプテン候補である音子と千冬の対立によって分裂していた戦車道部をまとめるなどの活動によって戦車道の活動を再開させたあと、キャプテン候補の二人からマネージャーに任命され、戦車の管理や練習試合の日取りを決めるといった役目を負うこととなる。
街頭テレビで偶然目にした西住みほと再会すべく、幼いころの「自分の戦車道」を見つける約束を胸に、まずは全国戦車道大会優勝記念杯への参加を目指し、とうとう敗者復活戦でみほと対戦することになる。
柚本 瞳(ゆずもと ひとみ)
『リトルアーミー』」の項も参照。
ベルウォール学園普通科2年。ティーガーIの装填手を務める。エミの幼なじみで、彼女をベルウォール学園へ誘った張本人。
エミが来るまでは戦車道部で戦車をやっている唯一の部員。戦車道の活動再開のためにチーム勧誘オファーを出す、募金をするなどの活動をしていた。また戦車の整備も担当する。
対黒森峰戦では不在のエミに代わって、チームの指揮を代行する。
喜多 椛代(きた かばよ)
サイドテールのギャル風の瞳の友達の一人。ティーガーIの通信手を務める。
派閥争いに加わらず一歩引いた位置にいたが、エミ達のレースを見てから再び戦車への意欲が生まれ、戦車道を再開する。
鷹見 優(たかみ ゆう)
口数が少なくフードを被った瞳の友達の一人。ティーガーIの操縦手を務める。
喜多とよく共に行動し、物静かだが表情は豊か。ボコの大ファン。試合ではニット帽をかぶる。
白鳥 渚(しらとり なぎさ)
オファー組の一人である1年生。ティーガーIの砲手を務める。
常におどおどしている気弱な性格だが、初搭乗で15発中12発を的中させるなど砲手としての技量は高い。
大洗に訪れて瞳達にニット帽を被らされて以降は、ずっとそれを被っている。
もともとは西呉王子グローナ学園に通っていたが、雑用ばかりやらされて戦車に乗らせてもらえず、姉であるキリマンジァロから戦力外通告されて退学させられ、スパイとしてベルウォール学園の戦車道部に入部する。しかし戦車道部として活動していくうちに正々堂々と戦いたくなり、正体が露見したのを機にスパイから離脱する。
キリマンジァロとは、コーヒー農園である家業を継がなければならない重責で冷たく当たられていたが、優勝記念杯の出場権を賭けた試合後は仲が改善されている様子である。
山守 音子(やまもり ねこ)
キャプテン候補として争っていた1人。ヤークトパンターの車長を務める。
かなり口も悪く喧嘩っ早い性格をしており、電光石火でけりをつけるのを好む。喜多は「その姿はまるでサメ」と言う。
だが、自分の子分を大切にしており、仲間思いで、チーム崩壊を招いたと思い込んで責めるツェスカからエミを擁護したり、みほと戦いたがっているエミの気持ちを汲んで戦わせたりする。
千冬とは幼馴染であり、好きなものが同じになることが多いために喧嘩する関係となっている。
土居 千冬(どい ちふゆ)
キャプテン候補として争っていた1人。エレファントの車長を務める。
音子とは対照的に冷静で口調は丁寧だが、音子と同じく喧嘩っ早く腕力が強い。喜多は「その姿はまるで」と評する。
元エース砲手であり、西呉王子グローナ学園との練習試合では途中で砲手となり、遠距離からの狙撃で2両撃破する。
柏葉(かしわば)姉妹
自動車部所属で、姉の金子(かなこ)が会長、妹の剣子(つるぎこ)が部長を務めている。趣味は庶民いびり。エミにはドッペルゲンガーズ、バ柏葉と呼ばれる。
一見、顔は瓜二つで判別が難しいが、正面から見て髪留めから跳ねる「アホ毛」の量が右に多いのが金子、左が剣子である[注釈 49]
親の権力でわがまま放題をしており、戦車道部の敷地を狙って解散を迫る。しかし、戦車チームの解散と戦車道への協力をかけた自動車とティーガーIのレースで敗北し、協力を強いられることとなる。
その後、馬鹿にされたキリマンジァロを見返すために10式戦車を購入し、戦車の勉強もするのだが、10式戦車は規定違反で使用できないため、空いていたII号戦車に金子が車長、剣子が砲手として乗り込む。
II号戦車に愛着がある模様で、文句を言いながらも常に綺麗に整備するほか、全国戦車道大会優勝記念杯ではポケットマネーでII号戦車3両を揃え、合計4両のII号軍団を編成する。戦力外と侮る敵をブロッキングや、装甲への間隙射撃、履帯破壊などで翻弄する働きを見せる。
自動車部での愛車は73式小型トラック。自動車部のツートップだけはあり、試合中に崖から転落して履帯を破損したティーガーIを姉妹指揮のもと、短時間で稼働状態へ戻す応急修理能力を見せる。
西呉王子(にしくれおうじ)グローナ学園
ブラックプリンス
略称は「西グロ」(せいグロ)で、発音が聖グロリアーナ女学園の略称「聖グロ」と同じであるため、エミから「詐欺」だと罵られる。
全国戦車道大会優勝記念杯出場権の件から、ベルウォール学園とは同じ自治体に所属すると思われる学校であるが、詳細は不明。
保有戦車はブラックプリンス歩兵戦車、チャーチル、マチルダII。
キリマンジャロ / 白鳥 霧(しらとり きり)
西グロの隊長で、ブラックプリンスの車長を務める。気位が高く、他人を見下す性格で、瞳が言うところの「ベルウォール学園で敵に回したくない面々全員」に喧嘩を売る。
聖グロリアーナ女学院のダージリンに憧れており、ダージリン様ファンクラブプラチナ会員を名乗る。そのために戦車道チームの服を聖グロの制服と一緒にし、戦車もイギリス戦車に一新する。
富豪の娘で翌年には家業(コーヒー農園)を継ぐことが決定しており、戦車道引退前にダージリンと戦ってみたいという気持ちから、ベルウォール学園へ妹を送り込んでスパイ行為を図る。しかしながら、相手の作戦をすぐさま見抜いて狙いを変えるなど、エミは卑怯な手を使わなくても十分優秀な指揮官であると評価する。
ギルバート高校
M26パーシング重戦車
全国戦車道大会優勝記念杯1回戦でベルウォール学園と戦った学校。「月刊戦車道」で特集を組まれ、注目されている学校でもある。
義永 仁子(よしなが じんこ)
ギルバート高校の隊長で、ベルウォール学園戦車道部の元キャプテン。M26パーシングに搭乗する。
スカウトされギルバート高校に入学したが、その時は他のメンバーに何も告げずに転校しており、このことがキャプテン争いによるベルウォール学園戦車道部衰退の一因となった。
冷静で生真面目な性格に見えるが、山守と土居によれば「コスい手は昔からの十八番」らしく、試合前日に対戦相手に喧嘩を売って仲違いを誘発しようとするなどの卑劣な手を好む。だが山守と土居には通じず、全国戦車道大会優勝記念杯1回戦で敗退する。
反面、ベルウォール学園の実力を高く評価し、「戦車だけは油断できない」と感じる。
『リトルアーミーII』における黒森峰女学園
黒森峰女学園」の項も参照。
全国戦車道大会優勝記念杯2回戦でベルウォール学園と戦った学校。この時点でまほはエリカに隊長の座を譲っている。
逸見 エリカ
全国戦車道大会優勝記念杯の時点で黒森峰女学園の隊長となっているが、まほを尊敬する態度は変わっておらず、まほのことを「隊長」と呼び、まほに「間違っているぞ」と指摘される場面もある。また、まほの前で頼りない姿を見せたくないという責任感も持っている。
ここでも短気で傲慢な一面を見せ、II号戦車に搭乗しているという理由だけで柏葉姉妹のドライブテクニックを侮ったり、ベルウォール学園が待ち伏せ攻撃しかしてこないと踏んだりと甘く見た結果、各戦車の性能を落とすのを覚悟で編成したベルウォール側の偵察部隊に翻弄され、結局フラッグ車同士の一騎討ちに持ち込まれる。それでも、自分たちの手の内が敵に知られる原因にいち早く気付いて作戦を変えるなど、全国大会後の成長を見せ、エミとの一騎討ちを制して3回戦進出を果たす。
ツェスカ
黒森峰の生徒で、エミのかつてのチームメイト。
かつてはドイツの名門校の戦車道部に所属していたが、エミと他のメンバーとの仲違いが原因でチームは崩壊し、練習どころか立て直しに精一杯の状態だったため、黒森峰に転校して以降もエミのことを恨み続けた。だが、当のエミに忘れられ、事情を知った山守にも「覚悟不足」と一蹴される。
戦車道はチームでするものという信念を持つが自己中心的で周りをよく見ない一面もあり、よく問題を起こしてはエリカに叱られることが多い。また、試合直前にエミに「あなたの戦車道ってなに?」とたずねられて、ようやくかつてのメンバーたちのいじめの事実を知る(エミは「混血のエースは認められない」という)。その際の事故でエミとともに倉庫に閉じ込められ、遊佐に助けられるまで出られずに試合に遅刻する。
その他
遊佐 千紘(ゆさ ちひろ)
『リトルアーミー』」の項も参照。
瞳の幼馴染で、小学校の頃のエミの友達。進学後はサッカーに専念しているため戦車道から離れている。
髪が伸びて天然パーマになっており、髪をポニーテールに結んでいる。スタイルも結構良くなっており、本人はもてていると言う。
黒森峰女学園と試合するエミたちを応援しに大洗に訪れるが、誰もいないベルフォード学園の倉庫にたどり着いたときに、閉じ込められていたエミとツェスカを助ける。
井手上 菊代(いでがみ きくよ)
『リトルアーミー』」の項も参照。
西住家の女中であるが、本作では家元の推薦で日本戦車道連盟のスカウトマンになっており、全国戦車道大会優勝記念杯の最中にエミを日本代表としてスカウトする。
本作で「井手上」姓であることが明かされる。

『フェイズエリカ』

逸見 エリカ(いつみ エリカ)

黒森峰女学園」の項も参照。

本作では主人公として、黒森峰女学園中等部へ入学した頃からの物語が語られている。小学校の頃からの戦車道と西住流と西住まほへの憧れから、まほが在学している黒森峰中学校に入学すべく猛勉強して入学、戦車道部へ入部し瞬く間に頭角を現すが、同じく黒森峰に入学したみほが副隊長に任命された事で、家柄で副隊長になったとライバル心を燃やし、退部と副隊長の座を賭けた勝負を挑み、勝負としてはエリカが勝ったが、みほに情けを掛けられたと思い込み副隊長の座を放棄、次こそは実力で副隊長になると意気込む。
その後は中学三年の頃には副隊長に抜擢され、隊長であるみほのサポートに回る事になるが、サポートを介してみほの実力を思い知り、そしてみほを介して西住流を学び、高等部に進学後はその実力を認められ、重戦車・ティーガーIIの車長を務める事となる。反面、レイラが能力的に補欠扱いになる現実を受け止めているが、友達として可能ならば活躍の場を与えたいと葛藤する事もある。
楼 レイラ(ろう レイラ)
エリカの小学校時代からの仲で、同じ戦車道好きが高じて仲が良く、同級生の中で唯一「エリカちゃん」と呼べるほど。エリカ同様猛勉強して黒森峰女学園中等部へ入学、戦車道部へ入部する。成績は優秀で戦車に関する知識は豊富だが、身体能力が若干劣るため実戦には不向きで、レギュレーションによる台数限定の試合においては補欠に回される事が多い。
摩或 レン(まある レン)
黒森峰女学園中等部戦車道部の副隊長。自身は砲手になりたかったが、分析能力を買われて副隊長に抜擢された経緯を持ち、試合ではまほのサポートとして類稀な能力を発揮する。高等部も車長兼砲手を務める。
夏海 (なつみ)
黒森峰女学園中等部戦車道部の部員。中等部の頃は新入部員のエリカたちを一人前にするために厳しく鍛えていたが、高等部に進学してからは時々補欠部員になる事がある。
西住 まほ(にしずみ まほ)

黒森峰女学園」の項も参照。

黒森峰中学校戦車道部隊長。非凡な才覚で隊員たちをまとめ上げており、全隊員からの支持が厚い。エリカの目標。新入生として入部したみほを早々に副隊長に任命したものの、生来の優しさゆえに非情になりきれないその性分を憂い、エリカにみほのサポートを依頼する。
西住 みほ(にしずみ みほ)

あんこうチーム」の項も参照。

西住流本家の次女として黒森峰中学校に半ば強引に入学させられ、戦車道部でも一方的に副隊長にされたが、生来穏やかで優しい性格のために非情になりきれず、凡庸な副隊長を演じようとしていたが、従った隊員の努力を踏みにじったとエリカに激昂されて反省し、以後は勝利にために努力すると決意する。
その後は自身の意志に反して中学三年には隊長、高等部の進学してからもいきなり副隊長に抜擢されており、車両もまほと同じくティーガーIに搭乗する事となる。優れた指揮能力とその人柄から部員の中には小梅をはじめとする彼女を慕う者が多いが、自身の実力ではなく「家の銘」で抜擢されていると思い込み苦悩している。
赤星 小梅(あかぼし こうめ)

黒森峰女学園」の項も参照。

エリカやみほの同級生で同じ戦車道部員。訓練ではみほと同じ戦車に搭乗し、最初の内は自分たちの不甲斐なさに申し訳ないと恐縮するも、みほの人柄に惚れ、以後は親友として接するようになる。高等部に進学後は砲手としての才能を発揮させている他、車長としてみほの僚車を務める事もある。
「フェイズエリカ」における継続高校

継続高校」の項も参照。

トウコ
継続高校戦車道部の隊長。宇宙人みたいなカチューシャを着け、饒舌かつサバサバとした性格で一見するとお調子者に見えるが、奇抜な作戦を幾度も考案する事から、他校の戦車道部の間では「トリックスター」と呼ばれている。黒森峰との練習試合では重戦車のウィークポイントを突いた数々の作戦を発案し、黒森峰を翻弄させる。後にOVA「これが本当のアンツィオ戦です!」でみほの口から当時の事が語られており、「すごく優秀な隊長」と高く評価している。
リリ
継続高校戦車道部の副隊長。常識人で、トウコの自由奔放さに毎回振り回されている。
アスコ
継続高校戦車道部部員。黒森峰との練習試合では隊長車の通信手を務める。
ミカ

継続高校」の項も参照。

継続高校戦車道部部員。当時からBT-42の車長を務め、その冷静な判断力から、当時からエースとして活躍していた。
アキ

継続高校」の項も参照。

継続高校戦車道部部員。当時からBT-42の砲手を務めていた。
ミッコ

継続高校」の項も参照。

継続高校戦車道部部員。当時からBT-42の操縦手を務めていた。

用語

作品中の用語

西住流戦車道
戦車道の流派のひとつ。みほとまほが修めており、数ある戦車道の流派の中でも特に長い歴史と伝統を有するとされ、戦車道を修得している学校の間で西住流の名は広く知れ渡っている。現在の師範はしほ[注釈 50]。統制された一糸乱れぬ陣形から繰り出される圧倒的な火力を用いて短期決戦で敵と決着をつける戦術を得意とする。「何があろうと前に進み、相手に勝利することこそがすべてである」と説いており、勝利のためならば多少の犠牲もやむを得ないとしている。みほはこの教えが納得できず、前年の公式戦決勝戦の件もあって、黒森峰女学園から戦車道がなかった大洗女子学園に転校する。
島田流戦車道
戦車道流派のひとつ。大学生選抜強化チームの隊長である愛里寿が修めている。現在の家元は千代。臨機応変に対応できる変幻自在な戦術を得意とする。西住流と双璧をなしており、世界中に道場がある。
日本戦車道連盟
社会人・大学・高校など日本国内の戦車道の指導・管理を行い、公式戦などを開催運営している組織。2年後に日本で実施される世界選手権大会に向け、文科省の後援を受ける。
学園艦
本作の特異な世界観を戦車道と並んで象徴する船舶であり、物語の中心となる舞台である。学園艦[20]とは、巨大な船体に街ひとつを丸ごと抱えた超大型の船舶で、名前のとおり、艦そのものが海に浮かぶ巨大な教育機関として成り立っている。艦と名が付くが戦闘に従事する船舶ではない。上甲板には校舎やグランド、学生寮といった教育施設のほかに、住居や商業施設が立ち並ぶ。また、艦内には農場や水産養殖場といった食料生産施設、浄水・発電施設や道路、ごみ焼却場などのライフラインを有し艦全体に都市の広がりをもち、恒常的な洋上生活を支え、生徒たちは学園艦のそれらを運営することで様々なことを学ぶ。学園艦の建造にはいくつもの巨大なブロックを製造し、そのブロックを繋ぎ合わせるブロック建造方式で建造される。
その歴史はきわめて古く、シーザーが著書の中で学園艦に言及しているほか、海洋国家であったヴェネツィア共和国イギリスなども早くから学園艦を保有していたという記録があり、大航海時代に造られたものも現存する[ep 9]。大きく世界に羽ばたく人材の育成と生徒の自主独立心を養うために建造されたと言われる[ep 14]。大半の生徒は親元を離れて寮で生活するが、艦内で生まれ育ち、家族で生活する者もいる。海上に学校が存在することは当然の常識とされているが、実際には小学校までは陸上に存在する。維持や運営に莫大な費用が掛かることから、作中では特段の実績がない学校を優先して廃止する統廃合計画が進行している[ep 6]。学校名と艦の名称は同一であり、登場する艦はすべて日本に属している。通常は洋上を航海しているため生徒は寄港時以外は陸には上がれないが、航空機や船舶による移動は可能。学園以外には大小の住宅、ホームセンターコンビニエンスストアなどがあり、道路には自動車も走行するほか、広大な自然が形成されているなど陸上同様の環境となっている。
艦の大きさはさまざまだが、作中に登場する学園艦の中では小規模な大洗女子学園でも全長7,600m、甲板長7,100m、甲板最大幅900m、喫水250m、甲板高440m、艦橋高150m[63]、乗員3万人[注釈 51]と、デザインモチーフとなった空母よりはるかに巨大である。
大洗女子学園の場合、艦の運航は船舶科の生徒が1日3交代の8時間勤務で行っている。船舶科は学費免除とされているが、8時間勤務以外にも授業を受けなければならない規則があるため、普通科よりはハードになっている[ep 9]
せんしゃ倶楽部
大洗女子学園の学園艦にある、戦車関連の商品を取扱う専門店。書籍やプラモデルのほか、転輪や砲身まで販売しており、ワイヤーフレーム式戦車ゲーム(実在したゲーム『バトルゾーン』がモデル)なども設置されている。店舗はイカロス出版市谷で運営している「のりもの倶楽部」がモデルとなっている[79]。また、同社の出版物も作中に登場する戦車関連出版物のモデルの一つになっている。
『リボンの武者』には本店が登場する。品揃えは膨大で、さらに地下の工廠では強襲戦車競技用などの日本戦車道連盟の非公認パーツの製造・販売や戦車の改造・メンテナンスなども取り扱う。
『リトルアーミーII』では大洗リゾートアウトレットに出店している。戦車パーツだけではなくグッズやファッションなども取り扱っている。
戦車喫茶 ルクレール
戦車に関連した演出がされている喫茶店。入口には入店待ち用の長椅子と共に、店名の由来でもあるルクレールのオブジェ、店内外には土嚢ジェリカン、ドラム缶などが置かれている。FIAT 2000型の注文用呼び出しボタンを押すと90式戦車の主砲発射音が響き、軍服にエプロンを着用するウェイトレスはすべての注文を受けると敬礼する[80]。食事や飲み物はテーブル脇に設置された専用路を通るミニサイズのドラゴンワゴンにより自動的に運ばれるシステムで、ケーキは戦車を模したデザインとなっている。
あんこう踊り
大洗女子学園艦の母港である大洗町で行われる踊り。大洗町の名物であるアンコウを模したピンク色の全身タイツを着用して踊る相当に恥ずかしい踊りであり、杏から「聖グロリアーナ女学院との親善試合で負けた場合のペナルティ」と宣言されたときには、大洗に詳しくないみほを除いてほぼ全員が顔を青くする。なぜか杏だけはあんこう踊りが好きなのか、唯一笑顔で踊っている。劇中では聖グロリアーナ女学院との親善試合後にあんこうチームとカメさんチームが大洗町内で(第4話)、プラウダ高校との準決勝試合中に大洗女子学園チーム全員で踊る(第9話)。あんこう踊りのフルバージョンはOVA第4話「アンコウ・ウォー!」に登場する。あんこう踊りの音楽については「挿入歌」を参照のこと。
曲と振り付けは本作用に新規に制作されたもので、実際の大洗町に伝わる踊りではない。振付を考案したのは監督である水島努。
ボコ
声 - 藤村歩
劇中劇の「ボコられグマのボコ」シリーズに登場する、茶色の熊のキャラクター。みほと愛里寿が大ファンで、みほの部屋にはたくさんのぬいぐるみが置いてある。常に身体のどこかしらに怪我をしており、包帯や眼帯、縫い目などがある。腕っ節が弱いにもかかわらず大変に喧嘩っ早く、誰かに喧嘩を売っては返り討ちにされる。どれほど叩きのめされても諦めず、果敢に立ち向かっていくが、それでも決して勝つことはない、というのがボコのキャラクター性であるらしい。劇場版では大洗町内に「ボコミュージアム」というボコのテーマパークが登場するが、来園者はほとんどおらず、繁盛しているとは言いがたい(劇場版の後となる『リトルアーミーII』の巻末漫画では、島田流が公式スポンサーになったことによりリニューアルオープンし、それなりに繁盛している)。
冬期無限軌道杯
最終章で開催されている戦車道の大会。日本戦車道連盟の設立を記念して発足した由緒ある大会で、開催が第40回以降途絶えていたが、プロリーグの翌年からの開幕を記念して20年ぶりに復活した。
全国戦車道大会優勝記念杯
スピンオフ作品『リトルアーミーII』内で開催される一大イベント。毎年12月に全国戦車道大会優勝校の地元で行われており、3年生にとってはこの大会が高校生活最後の戦車道大会と言える。しかしすでに引退しているところもある(黒森峰や聖グロなど)。

現実の戦車用語

パンツァー・フォー(ドイツ語:Panzer vor)
「戦車前進」や「戦車前へ」という意味のドイツ語。みほが自らの戦車道チームを一斉に進ませるときなどに発言する[ep 3]。さらに、イメージソング「それゆけ! 乙女の戦車道!!」の歌詞や、関連するイベントの題名[81]やかけ声[82]、および派生作品[注釈 52]などに使われており、本作の象徴的なフレーズの1つとなっている。
パンツァーカイル(ドイツ語:Panzerkeil)
ドイツ語で「戦車の楔」を意味する語で、高い防御力を持つ戦車を先頭に、後続の複数車輌がおおむね三角形の状態を保つを模した、主に敵部隊への突入時に多用される戦闘隊形。前面へ火力を集中しながら、配置次第では両側面へも対応可能でありバランスがよい。第2話のエルヴィンの台詞で登場するほか、第1話の聖グロリアーナや第11話および第12話での黒森峰などが進撃時にパンツァーカイルを用いる。
稜線射撃
起伏のある地形を利用した射撃方法。山地や丘陵、盛り上がりのある地面上から可能な限り砲のみを露出させて発砲する。砲のみを露出することによって砲より下部の投影面積を減少させられる。これにより、相手の視線を遮って発見を妨げたり、相手の射撃を稜線を盾にして防ぐことができる。自身の位置が露見して相手の反撃を受ける場合になっても、砲の防盾を活用して射撃を継続したり、後進して稜線下に自身を隠匿してから機会をうかがって攻撃に移る、または隠匿したまま転地や後退などできる。第6話のみほの台詞に登場するが、このときのみほは「稜線の上(丘の上の見通しの良い場所)から下方に位置する相手を射撃する」という意味合いでこの言葉を使用し、これは厳密に言えば稜線射撃ではない。本来の意味での稜線射撃は、第5話終盤でIII号突撃砲がM4中戦車に対して行なう。
行進間射撃
走行しながら射撃を行うこと。自車が移動・振動するなかで照準を合わせることは困難で、みほ[ep 1]やケイ[ep 3]が作中で言うように、特に戦車道で用いられる第二次世界大戦までの世代の砲安定装置(スタビライザー)や射撃管制装置を持たない戦車における行進間射撃の命中はほとんどない。作品中でも行進間射撃はたびたび行われるが、至近距離といった好条件を除き、ほとんど命中しない。
ヴィンターケッテ(ドイツ語:Winterkette)
冬季用履帯を指すドイツ語。複数形でヴィンターケッテン (Winterketten) とも言う[注釈 53]。ドイツIII・IV号戦車系列用の履帯で、基本形状は標準の40cm幅履帯と同一だが、外側に大きく張り出しを設けて接地圧を下げ、雪中行動時の車体の埋没を防ぐ。また、通常のIII/IV号戦車用履帯と同様に、後期に生産されたヴィンターケッテでは、履帯の接地リブ部分に滑り止めのためにハの字型の滑り止めが入っている[83]。公式戦準決勝のプラウダ戦が雪中戦になることを見越してIII号突撃砲に装備される[ep 7]
シュトリヒ(ドイツ語:Strich
ドイツ語で「筋」・「条線」を表す語で、ドイツ戦車砲の照準器で使用される角度を表す測距単位。第3話と第4話の台詞に登場する。作中に登場する戦車には射撃管制装置が搭載されていないため、敵との距離を砲手が計算して射撃する必要がある。円周の一周分を6,400等分した時の角度を指す。日本や欧米で用いられる「ミル」という単位と同一のもので、1シュトリヒ時は1000メートル先に1メートルのものがある場合に相当する。照準器内のマークは、中央に高さと幅が4シュトリヒの三角(△)、その両側水平に3つずつ並ぶ小さい三角(△)は2シュトリヒ、マークの間隔は1シュトリヒ。計算式は、距離[メートル]=目標の大きさ[メートル]÷シュトリヒ×1,000[注釈 54]。高さ3メートルのM3が1,000[メートル]先にいる場合は3シュトリヒに見えるので照準は1,000[メートル]に合わせる。幅1[メートル]の目標が距離不明で2シュトリヒある場合、2シュトリヒは距離1,000[メートル]の時の2[メートル]相当の間隔なので、1÷2×1,000で距離は500[メートル][注釈 55]となる。基本的にIV号戦車とIII号突撃砲の見方は同じだが、レティクル(照準線)のデザインが異なる。
ゼロ距離射撃
砲身仰角0度での射撃のこと。俯角の場合を除いて射程が最短になり、この距離をゼロ距離と呼ぶ。文字面から、隣接での射撃の意味である「接射」のことだと誤解される場合がある。「零距離射撃」を参照。
超信地旋回
本来の意味は「超信地旋回」を参照。劇場版で角谷杏と蝶野亜美が、文部科学省の大洗女子学園廃校処置を撤回させる申し入れに協力を仰ぐべく、日本戦車道連盟理事長と話している際、文科省から戦車道プロリーグ設置委員長就任を打診されている西住流戦車道家元のしほに廃校撤回申し入れの後ろ盾になってもらえれば、文科省側にとって寝耳に水の交渉材料となると思いついたときに「コペルニクス的転回」の意味で用いる。

スタッフ

  • キャラクター原案 - 島田フミカネ
  • 設定考証・スーパーバイザー - 鈴木貴昭
  • 監督 - 水島努
  • シリーズ構成・脚本 - 吉田玲子
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 杉本功
  • キャラクター原案協力 - 野上武志
  • ミリタリー監修 - 吉川和篤(OVA)
  • ミリタリーワークス - 伊藤岳史
  • プロップデザイン - 竹上貴雄、小倉典子、牧内ももこ、鈴木勘太
  • 美術設定 - 比留間崇、長尾仁・吉本雅一(OVA)
  • 美術監督 - 大西穣、岩瀬栄治(OVA)
  • 色彩設計 - 原田幸子
  • 撮影監督 - 大庭直之、関谷能弘(OVA)
  • 編集 - たぐまじゅん、吉武将人(OVA)
  • モデリング原案 - 原田敬至、ArKpilot(OVA)
  • 3D監督 - 柳野啓一郎
  • 3D制作 - グラフィニカ
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音響効果 - 小山恭正
  • 音楽 - 浜口史郎
  • 音楽プロデューサー - 小池克実
  • 音楽制作 - ランティス
  • チーフプロデューサー - 湯川淳、伊藤善之、細川修、臼井久人、堂下律明、古神子広一(TV)→石垣穀(OVA)
  • プロデューサー - 杉山潔、関根陽一、小岐須泰世、林洋平、石垣毅(TV)→菅原慎一(OVA)
  • アニメーションプロデューサー - 丸山俊平
  • アニメーション制作 - アクタス
  • 製作 - バンダイビジュアル、ランティス、博報堂DYメディアパートナーズショウゲートムービックキュー・テック

音楽

主題歌

オープニングテーマ「DreamRiser」(テレビシリーズ、OVA)
作詞 - こだまさおり / 作曲 - rino / 編曲 - h-wonder / 歌 - ChouCho
第1話のみエンディングとして使用されている。
エンディングテーマ「Enter Enter MISSION!」(第2 - 12話、OVA)
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 矢吹香那佐々木裕 / 編曲 - 佐々木裕
歌 - あんこうチーム [西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)]
エンディングに描かれるキャラクターたちと乗っている戦車は、各話ごとに入れ替わる。

挿入歌

「あんこう音頭」(第4・5.5・9話)
作詞 - 吉田玲子 / 作曲 - 水島努 / 編曲 - 藤井丈司 / 歌 - 佐咲紗花
第9話はみほ役の渕上舞によるアカペラ。
カチューシャ Sung by カチューシャ&ノンナ」(第8話)
作詞 - ミハイル・イサコフスキー / 作曲 - マトヴェイ・ブランテル / 編曲 - 浜口史郎
歌 - カチューシャ(金元寿子)、ノンナ(上坂すみれ[注釈 56]
ジョニーが凱旋するとき」(第2話)
作詞・作曲 - パトリック・ギルモア / 歌 - 秋山優花里(中上育実)
鼻歌。劇場版ではBGMとして使用(「BGM」の節を参照)。
「コサックの子守唄」(第9話)
作詞・作曲 - M・レールモントフ / 歌 - ノンナ(上坂すみれ)
アカペラ。ノンナ役・上坂すみれのアドリブ[61]
雪の進軍」(第9話、OVA第5話)
作詞・作曲 - 永井建子 / 歌 - エルヴィン(森谷里美)、秋山優花里(中上育実)
アカペラ。プラウダ戦の最中、エルヴィンと優花里がこの曲を歌いながら徒歩で偵察を行う。
「大洗の海賊のうた」(最終章)
作詞 - 吉田玲子/作曲 - 水島努/編曲 - 浜口史郎
最終章第1話でフリントによって歌われる。なおクレジットには誰が歌ったのかは記載無し。
La chanson de l'oignon」(最終章)
作詞・作曲者 - 不明
最終章第1話のラストよりBC自由学園による合唱。なおクレジットには誰が歌ったのかは記載無し。

※鼻歌とアカペラは台詞扱いのため、挿入歌としてエンディングにクレジットされていない。

BGM

他校の登場シーンなどでは、モチーフとなった各国の民謡軍歌などを編曲した楽曲が使用されている。

楽曲の題名はオリジナルサウンドトラック(OST)収録のもの。「くるみ割り人形(行進曲、金平糖の精の踊り)」のみ未収録[注釈 58]
CMでは、アンチョビが「フニクリ・フニクラ」に乗せて歌う替え歌が存在する。
吶喊(突貫)のシーンなどに使用された。

そのほかにも、第2話では「ラデツキー行進曲」が、劇場版では「埴生の宿」が劇中曲として使われている。

イメージソング

ガールズ&パンツァー応援歌「それゆけ! 乙女の戦車道!!」
作詞 - 水島努 / 作曲・編曲 - 伊藤真澄
歌 - あんこうチーム [西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)]
PV[84]やサウンドドラマで使用されている。
歌詞は6番まであり、歌う順番は沙織(茅野)→華(尾崎)→優花里(中上)→<間奏>→麻子(井口)→みほ(渕上)→5人全員。シングル「Enter Enter MISSION!」にカップリング曲として収録されている。
また、サウンドトラックには関連楽曲の「乙女のたしなみ戦車道マーチ!」[注釈 59]、「健闘を讃え合います!」、「それゆけ! 乙女の戦車道!!(Wind Orchestra ver.)」が収録されている。

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 エンディングキャラクター エンドカード[85]
第1話 戦車道、始めます! 吉田玲子 水島努 杉本功 オープニングムービー 野上武志
第2話 戦車、乗ります! 畑博之 山口飛鳥
須藤晋(メカ)
あんこうチーム[注釈 60] 才谷屋龍一
第3話 試合、やります! 小林敦 伊藤岳史 カメさんチーム 槌居
第4話 隊長、がんばります! 水島努 柴田彰久 アヒルさんチーム 天神英貴
第5話 強豪・シャーマン軍団です! 山本靖貴 高橋敦子
竹上貴雄(メカ)
カバさんチーム モリナガ・ヨウ
第5.5話 紹介します! - 糟谷富美夫 - 第2話 - 第5話分のマルチ画面 -
第6話 一回戦、白熱してます! 吉田玲子 小林敦 山口飛鳥
須藤晋(メカ)
ウサギさんチーム(試合用制服) 弐尉マルコ
第7話 次はアンツィオです! 畑博之 大高雄太
岩岡優子
須藤晋(メカ)
あんこうチーム[注釈 61](試合用制服) 吉川和篤
第8話 プラウダ戦です! 内藤明吾
山内則康
政木伸一 五十内裕輔
渡辺奈月
須藤晋(メカ)
カモさんチーム(試合用制服) 上田信
第9話 絶体絶命です! 水島努 柴田彰久
橋口洋介
竹上貴雄
KIM YONG-SIK
KIM SHIN-YOUNG
アリクイさんチーム(試合用制服) 岡部いさく
第10話 クラスメイトです! 山本靖貴 池端隆史 伊藤岳史
大高雄太
レオポンさんチーム(試合用制服) 池上遼一
第10.5話 紹介します 2! - 糟谷富美夫 - 第2話 - 第10話分をローテーション[注釈 62] -
第11話 激戦です! 吉田玲子 小林敦 山口飛鳥
須藤晋(メカ)
あんこうチーム[注釈 63](試合用制服) 小林源文
第12話 あとには退けない戦いです! 水島努 杉本功 大洗女子学園戦車道チーム
OVA これが本当のアンツィオ戦です! 鈴木貴昭 カトキハジメ 工藤寛顕 アンツィオ高校 -

放送局

本放送

日本国内 テレビ / 第1話 - 第10.5話 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [86] 備考
2012年10月9日 - 12月25日 火曜 1:00 - 1:30(月曜深夜) TOKYO MX 東京都
2012年10月11日 - 12月27日 木曜 2:35 - 3:05(水曜深夜) テレビ大阪 大阪府
テレビ愛知 愛知県
2012年10月13日 - 12月29日 土曜 23:00 - 23:30 BS11 日本全域 BSデジタル放送 / 『ANIME+』枠[注釈 64]
2012年10月17日 - 2013年1月2日 水曜 21:00 - 21:30 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 第1話 - 第10.5話 配信期間および配信時間
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2012年10月11日 - 12月27日 木曜 12:00 更新 バンダイチャンネル 有料会員限定 / 第1話のみ無料、第2話以降は視聴期限あり
2012年10月16日 - 2013年1月1日 火曜 0:00 - 0:30(月曜深夜) みんなでストリーム バンダイチャンネル ライブ配信
いばキラTV[注釈 65]
2012年10月25日 - 2013年1月10日 木曜 12:00 更新 バンダイチャンネル 無料 / 最新話公開より1週間限定
第1話、第5.5話、第10.5話のみ視聴期限なし[87]
GyaO! 無料、最新話公開より1週間限定
第1話のみ2013年1月10日まで
日本国内 テレビ / 第11話・第12話 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [86] 備考
2013年3月18日・3月25日 月曜 22:00 - 22:30 TOKYO MX 東京都
2013年3月22日・3月29日 金曜 2:05 - 2:35(木曜深夜) テレビ愛知 愛知県
2013年3月28日 木曜 2:55 - 3:55(水曜深夜) テレビ大阪 大阪府 2話連続放送
2013年3月30日 土曜 3:00 - 4:00(金曜深夜) BS11 日本全域 BSデジタル放送 / 2話連続放送 『ANIME+』枠[注釈 66]
土曜 17:00 - 18:00 AT-X 日本全域 CS放送 / 2話連続放送 / リピート放送あり
日本国内 インターネット / 第11話・第12話 配信期間および配信時間
配信期間 配信時間 配信サイト 備考
2013年3月29日 金曜 10:00 更新 バンダイチャンネル 有料会員限定 / 公開より1週間限定無料
2013年4月2日 火曜 0:00 - 1:00(月曜深夜) みんなでストリーム バンダイチャンネル ライブ配信 / 2話連続無料配信
いばキラTV[注釈 65] 2話連続ライブ配信
2013年4月5日 金曜 10:00 更新 バンダイチャンネル 公開より1週間限定無料
日本国内 テレビ / OVA 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [86] 備考
2015年1月4日 日曜 21:00 - 21:40 AT-X 日本全域 CS放送 / リピート放送あり
2015年12月31日 木曜 2:30 - 3:30(水曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』
2016年1月3日 日曜 23:30 - 24:30 TOKYO MX 東京都

追加放送局

再放送にあたる放送局は除外している。

日本国内 テレビ / 第1話 - 第12話[注釈 67] 放送期間および放送時間
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [86] 備考
2015年1月15日 - 4月2日 木曜 2:44 - 3:14(水曜深夜) 朝日放送 近畿広域圏 水曜アニメ〈水もん〉』第2部[88][注釈 68]
2015年4月2日 - 6月18日 木曜 23:30 - 24:00 とちぎテレビ 栃木県 [89][注釈 69][注釈 70]
2015年7月8日 - 9月23日 水曜 2:16 - 2:46(火曜深夜) 静岡放送 静岡県 [90]
2015年7月9日 - 9月24日 木曜 2:05 - 2:35(水曜深夜) TVQ九州放送 福岡県 [90]
2015年7月13日 - 9月28日 月曜 1:35 - 2:05(日曜深夜) テレビ東京 関東広域圏 [90][注釈 71]
2015年7月15日 - 9月30日 水曜 2:05 - 2:35(火曜深夜) テレビ北海道 北海道 [90]
2015年10月7日 - 12月31日 木曜 0:30 - 1:00(水曜深夜) サンテレビ 兵庫県
  • 2013年10月から12月まで地上波(TOKYO MX)で、2014年1月より3月までBS11で全12話が再放送された(両局ともに映像ソフト版を放送)。さらに、2015年テレビ東京とBS11(3回目)で、2017年10月よりBS11(4回目)で再放送されている。2015年7月以降に放送を開始した上記地上波5局およびBS11(再放送)での放送では、これまで付かなかったエンドカードが付く[91]

特別番組

テレビ放送に追いつけ特番
2012年11月4日 18:00 - 20:40に、60分の担当声優トークと第1話から第4話が、みんなでストリームγ版で連続配信された[92]。出演は、渕上舞(西住みほ 役)・茅野愛衣(武部沙織 役)・尾崎真実(五十鈴華 役)・中上育実(秋山優花里 役)・井口裕香(冷泉麻子 役)・廣岡祐次(バンダイビジュアル 宣伝プロデューサー)。
第5.5話
第5話の翌週は諸般の事情により総集編(西住みほ・秋山優花里による5話までの補足解説)となる第5.5話を放送。この作中において、西住みほが生徒会チームを紹介する際「フラッグ車を務めるカバさんチーム、メンバーは生徒会三役の皆さん」との誤発言がおきている[42]。なお、第5.5話はBD/DVD第3巻に映像特典として収録されている(レンタル版には未収録)[93]
第10.5話
第10話翌週のレギュラー放送枠最終日には総集編第2弾(西住みほ・秋山優花里による第10話までの補足解説)となる第10.5話を放送。なお、同話はBD/DVD第5巻に映像特典として収録されている(レンタル版には未収録)。

この2本の総集編はバンダイチャンネルでも無料配信されている。

ガールズ&パンツァー劇場版 大ヒット!記念特番
BS11で2015年12月31日 2:30 - 3:30(12月30日 26:30 - 27:30)に、TOKYO MXで2016年1月3日 23:30 - 24:30にOVA『これが本当のアンツィオ戦です!』と劇場版の序盤にある大洗市街戦の一部を放送。
その他
いばキラTVの特設ページ(後段の外部リンク)では、公式サイト等では配信されていない地元でのイベントなどの特別動画を配信している。

続編アニメ

ガールズ&パンツァー 劇場版

完全新作映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』(ガールズ アンド パンツァー げきじょうばん)が2015年11月21日に公開された[94]。上映時間は119分[95]

テレビアニメ最終話の続きとなる、全国大会の後日談を描いている。

ガールズ&パンツァー 最終章

ガールズ&パンツァー 最終章』は全6話構成のOVAで[96]、第1話は2017年12月9日より上映された[97]

また2018年4月7日よりDOLBY ATMOS版およびDTS:X版の上映が発表された[98]

ATMOS版は邦画アニメ作品としてはBLAME!に次ぐ2例目である。

なお、ホシノ役/カチューシャ役の金元寿子が海外留学のため休業するが、代役の可否などは未定である。

スタッフ(最終章)

  • 監督 - 水島努
  • 構成・脚本 - 吉田玲子
  • キャラクター原案 - 島田フミカネ
  • キャラクターデザイン・総作画監督 - 杉本功
  • 考証・スーパーバイザー - 鈴木貴昭
  • キャラクター原案協力 - 野上武志
  • ミリタリーワークス - 伊藤岳史
  • プロップデザイン - 竹上貴雄、小倉典子、牧内ももこ、鈴木勘太
  • 美術設定 - 本田敏恵、吉本雅一
  • 美術監督 - 平柳悟
  • 色彩設計 - 原田幸子
  • 撮影監督 - 関谷能弘、朴孝圭
  • 編集 - 吉武将人
  • 3DCGI監督 - 柳野啓一郎
  • モデリング原案 - 原田敬至、Arkpilot
  • 3DCGI - グラフィニカ
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音響効果 - 小山恭正
  • 録音調整 - 山口貴之
  • 音楽 - 浜口史郎
  • アニメーション制作 - アクタス
  • 製作 - バンダイビジュアル、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、ランティス、ムービック、キュー・テック
  • 配給 - ショウゲート

主題歌(最終章)

オープニングテーマ「Grand symphony」(第1話 - 第3話)[97]
作詞・歌 - 佐咲紗花 / 作曲・編曲 - 本多友紀
エンディングテーマ「Enter Enter MISSION! 最終章ver.」(第1話 - )[99]
作詞 - 畑亜貴 / 作曲 - 矢吹香那佐々木裕 / 編曲 - サワグチカズヒコ / 歌 - あんこうチーム [西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)]
挿入歌
「大洗の海賊のうた」(第1話)
作詞 - 吉田玲子 / 作曲 - 水島努 / 編曲 - 浜口史郎 / 歌 - フリント(米澤円
La Chanson de l'oignon」(第1話)
作詞・作曲 - 作者不詳 / 編曲 - 浜口史郎
イメージソング「Long and Shining Road」[99]
作詞 - 松井洋平 / 作曲・編曲 - 山本恭平 / 歌 - あんこうチーム [西住みほ(渕上舞)、武部沙織(茅野愛衣)、五十鈴華(尾崎真実)、秋山優花里(中上育実)、冷泉麻子(井口裕香)]

各話リスト(最終章)

話数 絵コンテ 演出 作画監督 メカ作画監督 エンディングキャラクター 劇場公開日 ソフト発売日
第1話 水島努 杉本功、伊藤岳史
阿部宗孝(エフェクト)
伊藤岳史 サメさんチーム 2017年
12月9日
2018年
3月23日

ラジオ

ガールズ&パンツァー ラジオ道

2012年9月21日から12月29日まで超!A&G+にて放送された。全13回。毎週土曜日放送。また、2012年10月20日から2013年1月5日までランティスウェブラジオにて配信された。第1回の配信前には超!A&G+スペシャルの単発枠で第0回が放送された。パーソナリティは、渕上舞(西住みほ 役)と井口裕香(冷泉麻子 役)。

ゲスト
コーナー
  • ラジ乙女のたしなみ
  • 鳴らせ!ファンファーレ!
  • &大喜利
  • 今週のラッキー戦車

ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!

ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、まだまだ訓練中!

ガールズ&パンツァーRADIO あんこうチーム、進撃中!

2016年7月30日に音泉にて配信。同年8月28日開催のイベント『ガールズ&パンツァー 第2次ハートフル・タンク・カーニバル』を盛り上げるためにSP回として配信された。パーソナリティは、渕上舞、茅野愛衣(武部沙織 役)、尾崎真実、中上育実、井口裕香。

ガールズ&パンツァーRADIO プラウダ高校、“Огонь”!

2016年11月11日に音泉にて配信[100]。同年11月13日開催のイベント『第20回 大洗あんこう祭』を盛り上げるためにSP回として配信された。タイトル名にあるロシア語「Огонь(アゴーニ)」は「撃て」を意味する。パーソナリティは、金元寿子(カチューシャ 役)、上坂すみれ(ノンナ 役)、ジェーニャ(クラーラ 役)。

ガールズ&パンツァーRADIO カモさんチーム、生活指導中!

2017年3月17日に音泉にて配信。同年3月18日、19日開催のイベント『ガルパンミニミニホビーショー』、同年3月19日開催『大洗春祭り海楽フェスタ』を盛り上げるためにSP回として配信された[101]。パーソナリティは、井澤詩織(園みどり子、後藤モヨ子、金春希美 役)。

ガールズ&パンツァーRADIO アンツィオ高校、Avanti!

2018年3月16日に音泉にてSP配信。パーソナリティは、吉岡麻耶(アンチョビ 役)、早見沙織(カルパッチョ 役)、大地葉(ペパロニ 役)。[102]

関連商品

Blu-ray Disc / DVD

2012年12月21日より全6巻を順次発売。諸事情により第2巻以降の発売日が延期されている[103]

Blu-ray Disc版の本編音声はテレビ放送版とは異なり、戦車の音を表現するためにサブウーファー要素の0.1ch分を追加した、DTS-HDマスターオーディオ2.1chトラックで収録されている。本作ではそれを「センシャラウンド」と表現している[104][注釈 72]

2015年7月24日に、劇場版公開を記念した初回限定版と同じ内容・特典の特装限定版全6巻を発売。

巻数 発売日 収録話 オーディオコメンタリー出演 規格品番
キャスト スタッフ BD DVD
1 2012年12月21日 第1・第2話 渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実 鈴木貴昭
岡部いさく
杉山潔
- BCXA-0612 BCBA-4430
2 2013年2月22日 第3・第4話 渕上舞、尾崎真実、中上育実
井口裕香
島田フミカネ BCXA-0613 BCBA-4431
3 2013年3月22日 第5・第6話 渕上舞、中上育実、川澄綾子[注釈 73] 野上武志 BCXA-0614 BCBA-4432
4 2013年4月24日 第7・第8話 渕上舞、井口裕香、井澤詩織
金元寿子[注釈 74]
上坂すみれ BCXA-0615 BCBA-4433
5 2013年5月28日 第9・第10話 渕上舞、福圓美里、高橋美佳子
植田佳奈[注釈 75]
中村桜 BCXA-0616 BCBA-4434
6 2013年6月21日 第11・第12話 渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実
中上育実、井口裕香
岩浪美和[注釈 76]
柳野啓一郎[注釈 77]
BCXA-0617 BCBA-4435
ファン
ディスク
2013年9月25日 ハートフル・タンク・ディスク
[注釈 78]
- 高久裕輝 BCXE-0779 BCBE-4550
OVA 2014年7月25日
[注釈 79]
これが本当のアンツィオ戦です! 渕上舞、吉岡麻耶、早見沙織
大地葉[56]
水島努、丸山俊平、湯川淳 BCXA-0886 BCBA-4626
[注釈 80]鈴木貴昭、岡部いさく
吉川和篤、杉山潔
ファン
ディスク
2017年2月24日 第2次ハートフル・タンク・ディスク
[注釈 81]
- DISC1:鈴木貴昭、岡部いさく
杉山潔、田村尚也、吉川和篤
BCXE-1194 BCBE-4808
DISC2:鈴木貴昭、岡部いさく
杉山潔、斎木伸生、丹羽和夫
最終章
第1話[105] 2018年3月23日 最終章 第1話 渕上舞、佐倉綾音、米澤円
高森奈津美、大地葉、七瀬亜深
鈴木貴昭、岡部いさく、田村尚也
齋木伸生、吉川和篤、杉山潔
BCXA-1254 BCBA-4842

映像特典

OVA
各巻に収録される新作の短編エピソード(レンタル版には未収録)。
巻数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 エンディングキャラクター
1 ウォーター・ウォー! 鈴木貴昭 中野英明 中屋了 あんこうチーム
2 サバイバル・ウォー! 川島尚 あんこうチーム
カメさんチーム
アヒルさんチーム
3 スクールシップ・ウォー! 町谷俊輔 伊藤岳史 カバさんチーム
ウサギさんチーム
4 アンコウ・ウォー! (台詞なし) 水島努 山口飛鳥 (映像なし)
5 スノー・ウォー! 鈴木貴昭 佐野隆史 平牧大輔 伊藤岳史 アリクイさんチーム
レオポンさんチーム
6 エンカイ・ウォー! 吉田玲子 中野英明 山口飛鳥 あんこうチーム[注釈 82]
カメさんチーム[注釈 83]
アヒルさんチーム
カバさんチーム
ウサギさんチーム
カモさんチーム
アリクイさんチーム
レオポンさんチーム
劇場版
映像特典
愛里寿・ウォー! 小林敦 藤井辰己 杉本功 島田愛里寿
ヴォイテク[注釈 84]
不肖・秋山優花里の戦車講座
秋山優花里をナビゲーターとして、実写と本編映像で作中に登場する戦車を解説する。「イベント出張編」は2013年4月28日に開催されたイベント『ハートフル・タンク・カーニバル』で上映されたもの。
話数 紹介車輌
第一回 IV号戦車D型
試作10式戦車
第二回 八九式中戦車甲型
チャーチル歩兵戦車Mk.VI
第三回 M3中戦車リー
M4シャーマン
シャーマン・ファイアフライ(VC)
第四回 T-34/76 中戦車
T-34/85 中戦車
KV-2 重戦車
IS-2 重戦車
B1bis 重戦車
第五回 三式中戦車(チヌ)
軽駆逐戦車 ヘッツァー
IV号駆逐戦車 70(V)ラング
V号駆逐戦車 ヤークトパンター
重駆逐戦車 エレファント
VI号駆逐戦車 ヤークトティーガー
第六回 III号戦車J型
V号戦車G型 パンター
IV号戦車H型
VI号戦車 ティーガーI
ポルシェ・ティーガー
VI号戦車B型 ティーガーII
超重戦車 マウス
イベント出張編[注釈 85] 富士総合火力演習で見られる陸上自衛隊の装備を紹介
番外編[注釈 85] 決勝戦での両チームの戦術を戦局ごとに解説
イタリア戦車編[注釈 86] CV33 快速戦車
M41セモヴェンテ
P40 重戦車
戦車の誕生編[注釈 87] ホルト社 75馬力トラクター
リトル・ウィリー
菱型戦車 Mk.I
菱型戦車 Mk.IV
ホイペット
シュナイダーCA-1
サン・シャモン
A7V
ルノーFT
八九式中戦車

CD

発売日 タイトル 規格品番 備考
2012年10月24日 DreamRiser LACM-34011(初回限定版)
LACM-14011(通常版)
テレビ版オープニングテーマ
2012年11月7日 Enter Enter MISSION! LACM-14019 テレビ版エンディングテーマ
2012年11月21日 キャラクターソング vol.1 西住みほ LACM-14031 キャラクターソング
キャラクターソング vol.2 武部沙織 LACM-14032 キャラクターソング
2012年12月5日 キャラクターソング vol.3 五十鈴華 LACM-14033 キャラクターソング
キャラクターソング vol.4 秋山優花里 LACM-14034 キャラクターソング
キャラクターソング vol.5 冷泉麻子 LACM-14035 キャラクターソング
2012年12月26日 ガールズ&パンツァー オリジナル・サウンド・トラック LACA-9256/7 オリジナルサウンドトラック
2013年5月29日 ガールズ&パンツァー ドラマCD 今度はドラマCDです! LACA-15301 ドラマCD
2013年8月7日 ガールズ&パンツァー ファンディスクCD ディープパンツァーCDです! LACA-15326
2013年9月20日 あんこう音頭 大洗盆踊りver. LZM-2007/8
2014年6月25日 ガールズ&パンツァー ドラマCD2 もうすぐアンツィオ戦です! LACA-15415 ドラマCD
2014年8月6日 ガールズ&パンツァー ドラマCD3 あんこうチーム訪問します! LACA-15427 ドラマCD
2015年4月29日 「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」CDミニミニセット LACA-15427 DJCD
2015年9月30日 ラジオCD「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」Vol.1 TBZR-0429/0430 DJCD
2015年10月28日 ガールズ&パンツァー ドラマCD4 月刊戦車道CD 戦車女子特集します! LACA-15519!!ドラマCD ドラマCD
2015年11月18日 「ガールズ&パンツァー 劇場版」オリジナルサウンドトラック LACA-9430/1 オリジナルサウンドトラック
2015年11月25日 「ガールズ&パンツァー 劇場版」主題歌 piece of youth LACM-14421 劇場版主題歌
2015年12月2日 「ガールズ&パンツァー」タンソン ミニアルバム LACA-15529 タンクソング
2016年1月27日 ラジオCD「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」Vol.2 TBZR-568 DJCD
2016年2月10日 『ガールズ&パンツァー オーケストラ・コンサート〜Herbst Musikfest 2015〜CD』 LACA-9436/7
2016年3月16日 遊技機『ガールズ&パンツァー』ボーカルミニアルバム「音楽道、はじめました!」 LACA-15541 キャラクターソング
2016年3月30日 ラジオCD「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」Vol.3 TBZR-605 DJCD
2016年5月11日 ガールズ&パンツァー ドラマCD5 新しい友達ができました! LACA-15548 ドラマCD
2016年7月27日 ラジオCD「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」Vol.4 TBZR-648 DJCD
2016年8月12日 「ガールズ&パンツァーRADIO あんこうチーム、進撃中!」DJCD&アクリルキーホルダーセット GOODS-0194 DJCD
2016年11月15日 「ガールズ&パンツァーRADIO プラウダ高校、“Огонь”!」DJCD&アクリルキーホルダーセット GOODS-0282 DJCD
2017年2月25日 「ガールズ&パンツァーRADIO ウサギさんチーム、訓練中!」DJCD&アクリルキーホルダーセット GOODS-0345 DJCD
2017年6月21日 キャラクターソングアルバム「わたしたちも音楽道、はじめました!」 LACA-15646 キャラクターソング

漫画

『コミックフラッパー』版は、アニメ本編を優花里の視点から描いた内容となっている。麻子が最初から戦車道の授業に参加している、テレビアニメ版で省略された対アンツィオ高校戦の詳細が描写されているなど、異なっている部分もある。全4巻。

『コミックアンソロジー』は、15人の作者による多様な角度から描かれた作品集。

『リトルアーミー』は、テレビアニメ版初期の頃のみほが小学生時代を振り返るストーリーとして描かれている。全2巻。続編『リトルアーミーII』は、前作に登場した中須賀エミを主人公としたベルウォール学園を舞台とするスピンオフ作品となっている。全3巻。

『もっとらぶらぶ作戦です!』は、登場人物や物語の知られざる側面を描いた四コマギャグ漫画。公式サイトではWEB出張版が配信されている[注釈 88]

『劇場版 Variante』は、劇場版本編をみほたちのほかに、各学校のキャラクターたちの視点からも描いた内容になっている。

『戦車道ノススメ』は、キャラクターたちとともに作中に登場した戦車の開発経緯や戦歴、逸話などを紹介する内容になっている。

発売日 タイトル レーベル ISBN
2012年9月21日 ガールズ&パンツァー 1 MFコミックス フラッパーシリーズ ISBN 978-4840147279
2013年2月23日 ガールズ&パンツァー 2 ISBN 978-4840150132
2013年9月21日 ガールズ&パンツァー 3 ISBN 978-4840153263
2014年4月30日 ガールズ&パンツァー 4 ISBN 978-4040665481
2017年1月23日 ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante 1 ISBN 978-4040688251
2017年8月23日 ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante 2 ISBN 978-4040693774
2018年3月23日 ガールズ&パンツァー 劇場版 Variante 3 ISBN 978-4040696959
2013年10月31日 ガールズ&パンツァーコミックアンソロジー ISBN 978-4840153430
2014年11月30日 ガールズ&パンツァーコミックアンソロジー 2 ISBN 978-4040668826
2017年2月23日 ガールズ&パンツァー 戦車道ノススメ 1 ISBN 978-4040690216
2017年11月22日 ガールズ&パンツァー 戦車道ノススメ 2 ISBN 978-4040694689
2018年5月23日 ガールズ&パンツァー 戦車道ノススメ 3 ISBN 978-4040698762
2012年10月23日 ガールズ&パンツァー リトルアーミー 1 MFコミックス アライブシリーズ ISBN 978-4840147392
2013年2月23日 ガールズ&パンツァー リトルアーミー 2 ISBN 978-4840150026
2015年8月23日 ガールズ&パンツァー リトルアーミーII 1 ISBN 978-4040675947
2016年1月23日 ガールズ&パンツァー リトルアーミーII 2 ISBN 978-4040682037
2016年4月23日 ガールズ&パンツァー リトルアーミーII 3 ISBN 978-4040682396
2013年10月23日 ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です! 1 ISBN 978-4840153409
2017年2月23日 ガールズ&パンツァー フェイズエリカ 1 MFコミックス フラッパーシリーズ ISBN 978-4-04-068824-4
2017年9月23日 ガールズ&パンツァー フェイズエリカ 2 ISBN 978-4-04-069378-1
2018年4月23日 ガールズ&パンツァー フェイズエリカ 3 ISBN 978-4-04-069835-9

小説

テレビアニメ本編を沙織の視点から描いた内容となっているが、全国大会における他校の試合結果や、プラウダ戦前に生徒会に誘われるのが沙織になっているなど、異なっている部分もある。全3巻。

これとは別に、劇場版公開に合わせて吉田玲子による短編「台風戦車」が刊行され、前売券の購入特典として頒布された。こちらはみほの視点で描かれており、テレビアニメの後日談で劇場版の前日譚に当たる。

劇場版完全書き下ろし小説では、みほたち以外の各チームの視点からの内容が描かれているほか、優勝した大洗女子学園の廃校を強行した理由や知波単学園がエキシビションマッチに選ばれた理由など、本編では説明がなかった事柄が書かれている。

最終章第1巻に付属している書き下ろし小説「カイゾク戦車」では、新たに大洗女子戦車道チームに加わったサメさんチームの、BC自由学園との試合の前日譚が書かれている。他にも河嶋桃との関係なども書かれている。

発売日 タイトル レーベル ISBN
2012年11月22日 ガールズ&パンツァー MF文庫J ISBN 978-4840148771
2013年2月25日 ガールズ&パンツァー 2 ISBN 978-4840149853
2013年6月25日 ガールズ&パンツァー 3 ISBN 978-4840152266
2015年10月10日 ガールズ&パンツァー 劇場版 「台風戦車」 非売品のためISBNコードなし
2016年11月25日 ガールズ&パンツァー 劇場版 (上) KADOKAWA ISBN 978-4040687223
2017年2月25日 ガールズ&パンツァー 劇場版 (下) ISBN 978-4040687810
2018年3月23日 ガールズ&パンツァー 最終章 「カイゾク戦車」 非売品のためISBNコードなし

モバイルゲーム

ガールズ&パンツァー
2012年12月6日、ソーシャルゲームとしてニジボックスがMobageGREEmixiゲームでサービスを開始した[106]。2013年1月10日にはPixivゲームでの利用も可能になっている[107]フィーチャーフォンスマートフォン両方に対応している。全サイト2015年4月までにサービス終了。
ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!
ショウゲート(博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)によりスマートフォンのアプリとして、iOS/Android共に2015年11月に配信が開始された[108]。ジャンルは乙女戦車シミュレーション(公式ページの記載による)。

コンシューマーゲーム

ガールズ&パンツァー 戦車道、極めます!
バンダイナムコゲームス(のちのバンダイナムコエンターテインメント)より2014年6月26日に発売されたPlayStation Vita用ゲームソフト。ジャンルはドラマチック戦車アクション。ティザーサイトのキービジュアルでは本編の設定(戦車ゲーム好き)を踏まえ、アリクイさんチームの3人が登場する。使用しているビジュアルはアニメパートはTV放送版を用い、ゲームパートは3Dポリゴンを用いて表示されている。操作性はWorld of Tanksに近似しており、スコープモード[注釈 89]も装備されている。ゲームには、ストーリーモードのほかにフリー対戦モードがあり、操作可能な車輌および選択可能シナリオはストーリーモードのミッションを成功させて条件を満たすことで増え、大洗女子以外のチーム・車輌が選択可能になる。[109]
ガールズ&パンツァー ドリームタンクマッチ
バンダイナムコエンターテインメントより2018年2月22日に発売されたPlayStation 4用ゲームソフト。

ボードゲーム

『ガールズ&パンツァー 戦車道ゲーム「大洗大作戦!」』バンプレスト \700(税込)2014年2月第5週[110]
第4話の聖グロリアーナ女学院のダージリンとの親善試合を将棋を元にしたバンプレスト・オリジナルルールで乙女のたしなみ「戦車道」を再現する2人用紙製ボードゲーム。
 別売 戦車と戦車長(搭載可能)のミニフィギア
ガールズ&パンツァー でふぉめか ちびパンツァーフィギュアVol.1 全4種セット\3280(税込)バンプレスト 2014年2月第5週
「大洗女子学園 西住みほ」「IV号戦車D型」「聖グロリアーナ女学院 ダージリン」「チャーチル歩兵戦車Mk.VII」サイズ:約4cm
「大洗女子学園 西住みほ」価格400円(税込)
ガールズ&パンツァー でふぉめか ちびパンツァーフィギュアvol.2 全4種セット¥3400(税込)バンプレスト 2014年07月03日
「西住みほ」「アンチョビ」「Ⅳ号戦車D型本戦仕様」「P40型重戦車」サイズ:約4cm
2種セット(西住みほ/IV号戦車D型本戦仕様)¥1500(税込)
IV号戦車D型本戦仕様¥700(税込)
ガールズ&パンツァー でふぉめか ちびパンツァーフィギュアVol.3 全4種セット¥3400(税込)バンプレスト 2014年11月第2週
「秋山優花里」「カチューシャ」「IV号戦車D型改 F型仕様」「T-34/85」 サイズ:約4cm
秋山優花里¥400(税込)
戦車道ボードゲーム ぱんつぁー・ふぉー!
国際通信社の戦術級ウォーシミュレーションボードゲーム『ワールドタンクバトルズ』シリーズをベースに、本作の設定に合わせてアレンジしたもの。付属のDVDでは秋山優花里と五十鈴華の2人が登場し、ゲームのルールを解説する。国際通信社 ゲームデザイナー 堀場亙 価格2,800円+税 2014年6月14日発売[111]
ぱんつぁー・ふぉー2
ガールズ&パンツァー 劇場版』の戦車道の試合を再現する2人用卓上ボードゲーム(エリアマップ)。プレイヤーは、大洗女子学園チームか大学選抜チームに分かれて、大戦車戦(30vs30)を行う。今作単体でプレイ可能。シナリオは映画前半の丘陵周辺でのエピソードと両チームが遊園地跡で激しい闘いを繰り広げた後半のエピソードの2つ。なお登場ユニットは、前作「戦車道ボードゲーム ぱんつぁー・ふぉー!」でも使用できる。国際通信社 ゲームデザイナー堀場亙 価格2,400円+税 2016年12月21日発売[112]
『タンクハンター ガールズ&パンツァー エディション』
アークライトのカードゲーム「タンクハンター」のゲームシステムをガルパンに移植。ホビージャパン 3,241円+税 2016年5月発売[113]
『俺のケツをなめろ!×ガールズ&パンツァー〜ボコ争奪戦です〜』
ゲンブンゲームズのカードゲーム「俺のケツをなめろ!」のゲームシステムをガルパンで遊べるように移植。ゲンブンゲームズ 4000円(税込4320円)ノーマル版 ハードバージョン [114]
俺ケツ用ガルパンコラボ拡張セット第1,2,3,4傑 各税抜1000円(税込1080円)
俺ケツ用ガルパンコラボ拡張セット第5傑,第6傑 各税抜1500円(税込1620円)

DVD『よくわかる!陸上自衛隊』

2013年5月13日にリバプールからコンビニエンスストア(ローソンサークルKサンクス)限定で先行発売されたDVD『よくわかる! 陸上自衛隊 〜陸の王者!日本を守る戦車の歴史〜』[115]では、オーディオコメンタリーに「『不肖・秋山優花里の戦車講座』出張版」として、中上育実によるナレーションが収録されている。

これは同社制作のDVDシリーズが、本作と縁深いスタッフによって作られていた事情による[116]

販売網が一部コンビニエンスストアに限られていたにもかかわらず、5月19日付オリコンDVD総合デイリーランキングにて1位となり[117]、5月27日付オリコン週間DVDランキングでは、カルチャー・教養DVDとして史上初の総合首位を獲得した[118]

全国のDVD取り扱い店では2013年10月25日に発売された。

公式ファンブック

月刊戦車道 第63回戦車道全国高校生大会 増刊号・特別号・別冊
バンダイビジュアルが発行する、本作の公式ファンブック。第1話に登場する架空の戦車道専門誌の増刊号・特別号という形で編集されている。増刊号全6巻、特別号全2巻が刊行され、他に別冊「ガルパン入門」「ガルパンマニアックス」が刊行されている。主な企画として、聖グロリアーナ女学院からの視点で描いた連載小説「聖グロリアーナ女学院×黒森峰女学園への道」や、本編登場校のほか、第4話および第6話のトーナメント表に校名が記載されたのみの本編未登場校の特徴を記した「第63回戦車道全国高校生大会を盛り上げたライバルチーム研究」「不肖・秋山優花里の戦車講座」などがある。なお、書籍扱いではないためEANコードISBNコードは付けられておらず、販売もバンダイビジュアルが運営する通販サイト「BANDAI VISUAL CLUB(バンダイビジュアルクラブ)」や本作関連イベント、大洗町の一部店舗に限られる[119]

新聞

ガールズ&パンツァー新聞
産経新聞社発行。サンケイスポーツ特別版として、2014年6月、8月、11月、2015年3月、11月の計5回発行された[120]

ガイドブック

大洗ガルパン・トラベル・ガイド ガルパン聖地巡礼の手引き
廣済堂出版、2013年11月13日発行。いわゆる「聖地巡礼」に必要な大洗町内の本作関連情報を収録。案内役は渕上舞と吉岡麻耶。
るるぶ ガールズ&パンツァー
JTBパブリッシング、2015年7月10日発行。旅行ガイドブックるるぶ」の「聖地巡礼MOOK」シリーズの1つ。大洗町の観光情報を中心に作品の情報を交えながら掲載[121][122]
大洗フィーベル(教本) 大洗ガルパン・トラベル・ガイド2
廣済堂出版、2015年11月30日発行。上記トラベル・ガイドの続編。前作からの追加情報のほか、劇場版のエキシビションマッチから名場面を収録している。
大洗フィーベル・NEU(ノイ) 大洗ガルパン・トラベル・ガイド3
廣済堂出版、2018年3月23日発行。上記トラベル・ガイドの第3弾。『最終章』関連の情報や、第2弾発売以降に変更になった大洗町内の情報を収録している。

関連書籍

ガルパンの秘密 美少女戦車アニメのファンはなぜ大洗に集うのか
廣済堂出版、2014年3月発行。 作品に関わった人たちへのインタビューを通じて、本作の人気と大洗町とのタイアップ成功の秘密を探る。
ガルパン・アルティメット・ガイド ガールズ&パンツァーを100倍楽しむ本
廣済堂出版、2013年11月発行。登場人物・使用戦車・戦車道の歴史などの紹介、スタッフインタビュー、中村桜と上坂すみれの対談などを収録。
ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア
一迅社、2014年8月発行。人物・関連用語・台詞など、作中に登場した1150項目以上の用語を解説した事典。
ガールズ&パンツァー コンプリートブック
学研パブリッシング、2013年9月発行。設定資料からのキャラクターガイド、スタッフインタビュー、キャストコメント、各話ダイジェストなどを収録。
ガールズ&パンツァー 模型道公式教本 大洗女子学園×黒森峰女学園
アスキー・メディアワークス、2013年5月発行。キャラクター・登場した戦車の模型の作品紹介、スタッフインタビューなどを収録。
アハトゥンク・ガールズ&パンツァー
大日本絵画、2013年5月発行。テレビアニメに登場した戦車に焦点を当てた設定資料集。戦車の設定やCGモデル・解説のみで構成されている。
アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2
大日本絵画、2016年5月発行。同名の設定資料集の続編。OVAと劇場版に初登場した戦車に加え、既存の戦車のテレビアニメ版と劇場版との相違点にも言及している。
ガルパンfebri
一迅社、2016年1月発行。劇場版を踏まえてのスタッフ・キャストインタビュー、劇場版エンサイクロペディアなどを収録。
萌えよ!戦車道学校
イカロス出版、2018年3月発行。戦車道についての解説と、全国大会参加全校と大学選抜チームの特徴と戦術、全国大会での歩みを詳細に解説。同名の書籍は作中に登場しており、もともとは同出版社の書籍『萌えよ!戦車学校』のパロディ。本書は『萌えよ!戦車学校』と同じ作者が本作の世界内で作った書籍という設定で刊行している。
ガールズ&パンツァー絵コンテ集 Vol.1
学研パブリッシング、2014年7月発行。本編第1話 - 第4話、オープニング、OVA第1話・第2話の絵コンテを収録。
ガールズ&パンツァー絵コンテ集 Vol.2
学研パブリッシング、2014年9月発行。本編第5話 - 第8話、エンディング、OVA第3話・第4話の絵コンテを収録。
ガールズ&パンツァー絵コンテ集 Vol.3
学研パブリッシング 2014年11月発行。本編第9話 - 第12話、OVA第5話・第6話の絵コンテを収録。
ガールズ&パンツァーピアノ・ソロ・アルバム
ケイ・エム・ピー、2013年10月発行。作品中の音楽をピアノ曲編曲したものを全31曲収録。
ガールズ&パンツァー戦車道、極めます!ビジュアルガイドブック
KADOKAWA、2014年8月発行。ゲーム『戦車道、極めます!』の攻略本。渕上舞と中上育実のインタビューも収録。

※以下はコミックマーケットにおいて、アクタスの企業ブースにて販売されたもの。書籍扱いではなく、一般書店には流通していない。

ガールズ&パンツァー 総作画監督のお仕事集
アクタス、2013年発行。キャラクターデザインと総作画監督の杉本功の修正画、原画、ラフ画集。
ガールズ&パンツァー 総作画監督のお仕事集 2 「これが本当のアンツィオ戦です!」+OVA編
アクタス、2014年発行。上記冊子の第2冊目。
ガールズ&パンツァーのとりあえずゴールしました皆さんお疲れ様でした本
アクタス、2013年発行。スタッフコメントやロケーション・ハンティングの様子などを収録。
ガールズ&パンツァー もう出オチとは言わせない これが本当のアンツィオ戦です!スタッフ本
アクタス、2014年発行。上記冊子の第2冊目。
ガールズ&パンツァー ミリタリーワークス集
アクタス、2014年発行。戦車車内等の設定ラフ画などを収録。

パチスロ

2015年11月2日から全国のホールに導入。発売元はオリンピア

パチンコ

2016年4月18日から全国のホールに導入。発売元は平和

地域タイアップ

茨城県東茨城郡大洗町が大洗女子学園の母港であり、第4話における親善試合の舞台ともなっていることから、大洗町で行われるイベントや地元企業とのタイアップに加えて、大洗あんこう祭の前日にはメディア向けの記者会見が行われた[123]。本作の放送開始直後からファンが大洗町への「聖地巡礼」に次々と訪れたことが町の復興や活性化に大きくつながったため、地域おこし萌えおこし)の成功例とみなされるようになる[124][125]。その一方で、バンダイビジュアルの杉山潔はアニメで町おこしはできない、と考えている[126]

最初からヒットを見込まずビジネス色を前面に出さない方針が、観光客の心を掴んだという分析がある[124][125]。観光庁の第1回『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組表彰の奨励賞を受賞した際、審査委員会は、「アニメの舞台となったから、と受動的に町おこしを始めたのではなく、企画が始まる段階から地域と制作サイドが連携している点を評価」という趣旨の講評を寄せている[127]。ガルパン応援大使の蝶野正洋は「何かや誰かが引っ張ったというのではなく、みんなが力を合わせて作った地域復興だと思う」と述べている[128]。そして結果だけみれば、作品がヒットしたことでタイアップも盛り上がりを見せたのである[2][124][125]。2015年の観光客数は444万1400人で、これは原発事故前の約八割にあたる[129]。アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」が2016年8月に行った読者アンケートにおいて大洗は、行ってみたいアニメの聖地第一位になった[130]

地元側の対応
杉山は、大洗が元々観光地で、ホスピタリティーや地域住民の交流力やイベントに恵まれていたことを、町おこし成功の理由として挙げている[126]
例として、商店街の各店舗に置かれたキャラクターのパネルを見に来たファンに、商店街の人々が話しかけたことが挙げられる[131][129]。制作側はこのパネルのキャラクター使用料を取っていない。理由は作中で戦車により商店街が破壊されたことへの報謝である[132]。また各店舗が作品にまつわるイベントやを行う[133]際、この作品には原作がないため、版権使用の処理が速いことも長所の一つである[132]。なお、大洗を訪れるファンへの対応についての商店街店主からの問い合わせに対し、大洗町役場や商工会側は「ガルパンのことはファンから教わり、逆に大洗のことをファンに教えるように」とアドバイスしている[132]
大洗町は2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)で大きな被害を受け、さらに東京電力福島第一原子力発電所での事故による風評被害もあり、復興が進んでも町は震災以前のような賑わいはなかった[134]。海水浴客は年間60万人から震災後は14万人に減り[131]、あんこう祭りの来場者数は例年から一万人以上減って三万人になっていた[129]。その時アニメの企画が持ち込まれたが、地元側は復興で多忙だったため、このアニメで何かを成そうという考えはなかった[131]
アニメ側の思惑
アニメ制作側にもまた、大洗町を振興しようという狙いはなかった[135]。企画立ち上げ当初、「戦車道弱小校」と「学園艦」という設定だけが決まっていた段階では、雪と山が多いために戦車の動かしづらい山陰地方の、港町を舞台にする予定であった[126]。しかしロケーション撮影するには遠すぎるため、北関東の港町である大洗に白羽の矢が立ち[126]、ロケ地探しの便宜を大洗町に依頼したことが発端である[2]。このとき、制作側と地元側は「このアニメで町(地方公共団体)を巻き込まない」「経済効果の話をしない」と約束している[126]。行政が主体となってアニメで町おこしをしてトラブルが起きたケースがあること、ヒットするかどうか確実に言えないこと、ヒットしてもブームが過ぎれば水泡に帰すこと、そして戦車により市街が破壊されることが理由である[126]。そのため杉山は公式ツイッターアカウントで、訪問者にルールとマナーを守るよう呼び掛けている[136]。その一方で杉山は、地域住民はファンを「ガルパンさん」と呼んでおり、ファンのマナーは良い、と主張している[126]
経済効果
大洗町へのふるさと納税[137][138]
寄付件数 寄付金額
2012年 117件 2,871,000円
2013年 207件 3,737,500円
2014年 202件 7,631,000円
2015年 7,266件 202,646,000円
野村総合研究所の試算によれば、本作による大洗町の経済効果は2013年度観光客数がのべ15万9000人、金額にして7億2100万円に上ると見られている[139]。また、大洗町を通る大洗鹿島線の利用客が増えたことより、鹿島臨海鉄道では2015年期の定期外乗客数が年間81万2000人と前期から2万4000人増加し、2016年6月17日に発表された2016年3月期決算において、経常利益が2540万9000円と、2期ぶりに黒字となった[140]
2015年12月、大洗町がふるさと納税の返礼品にガルパングッズを追加したところ、2015年12月の1カ月間だけで1億6000万円集まった[141]。2016年9月に、大洗町消防本部が財政難のため緊急車両を買い替えられないというニュースが報じられた際、ネット上では『ガルパン』ファンが負担せよという声が挙がるほどであった[142][143]

大洗あんこう祭

2012年(第16回)
11月18日、特設ステージおよび隣接する大洗まいわい市場内では、出演声優によるトークショーや、大洗高校マーチングバンド部「ブルーホークス」による劇中曲などの演奏[144]、関連グッズの販売が行われ[145]、例年の来場者がおよそ3万5000人のところ6万人を動員した[146]
2013年(第17回)
11月17日、前回同様の催しに加え、歌手によるミニライブ、作品イラストを用いた痛車コンテストなどが行われ、前年を越える過去最多の約10万人を動員した[147][148]
2014年(第18回)
11月16日、前年と同規模の約10万人を動員した[149][150]。トークショーでは当初2014年冬とされていた劇場版の公開が2015年夏に延期されること、2015年新春からスマートフォン用アプリゲームが配信されることなどが発表された[151]
2015年(第19回)
11月15日、過去最大の11万人が町を訪れた[152][153][154]。劇場版の公開が開催日の週末ということもあり、来場者特典や蝶野正洋が劇場版の応援大使に任命されたこと、12月に発売されるミニアルバム『タンソン』に蝶野が「超重戦車級王者マウス」の歌手として参加することなどが発表された[154][155]
2016年(第20回)
大混雑が予想されたため、事前に町が公共交通機関の利用や乗り合わせを呼び掛けた[156]。しかし11月13日、1万8千人の町人に対し13万人が来場し[157]、電車に乗り切れない、駅に入れない、歩行者天国だが人が多すぎて動けない、車を止めるのに1時間以上掛かる、スマートフォンの電波が繋がりづらい、など[158]コミックマーケットに匹敵すると評されるほどの混雑ぶりとなった[159]

2017年(第21回)

 前回の混雑を踏まえて、駐車スペースを町内各地に確保(会場までシャトルバスを運行)し、鹿島臨海鉄道では臨時列車の増発や列車の増結等を実施。さらに多くの人手が予想されるホビーショーの会場を大洗港区第4埠頭に移転し、マリンタワー広場のステージを生中継する大型ビジョンを設置するといった混雑回避策をとった。当日は前回と同じ13万人が来場と発表されるほどの人手となったが、先の対策が奏功し大きな渋滞や混乱もなく終了した。

大洗春まつり 海楽(かいらく)フェスタ

2013年(第2回)
3月24日、先述のあんこう祭同様の本作出演声優によるトークショー、ブルーホークスの演奏のほか、佐咲紗花による「あんこう音頭」の生歌披露、陸上自衛隊土浦駐屯地の協力による74式戦車の実車展示など、多岐にわたって本作と関連するイベントが催され[160]、推定5万人が来場した[161]。前日にはシネプレックス水戸にてオールナイトで全話を上映するイベントも行われ、最終話がテレビ放映に先駆けて公開された。
2014年(第3回)
3月30日、前年同様、本作出演声優によるトークショーの他、本作とナムコとのコラボレーションやOVA『これが本当のアンツィオ戦です!』の先行上映イベント実施の映画館の追加や出演声優の舞台挨拶の日程、さらにドラマCD第2作や新作スピンオフ漫画作品の制作が決定した旨の発表がなされ[11]、この日は雨天にもかかわらず前年と同規模の来場者5万人を記録したと報じられた[162][163]前日には初の試みとなる前夜祭が行われ、あんこうチームの標章のマスコットを模した「あんこう花火」が打ち上げられた[164]
2015年(第4回)
3月15日、渕上舞・中上育実・尾崎真実らによるトークショーや中村桜によるサイン会が行われた。また、大洗商工会関係者から緊急告知と称した発表が行われた。2015年11月21日の劇場版公開予定日[165]、ガルパン喫茶「Panzer vor」のオープン[166]とちぎテレビでの放送決定、常設のガルパンギャラリー開館、キャラクターパネルの一新などが発表された。ほかに茨城交通ラッピングバス4号車やガルパン大漁旗なども披露された。第2部ではアニソンDJが開催され、第3部の花火大会では今年も「あんこう花火」が打ち上げられた。来場者数は2013年、2014年に引き続き5万人[167]
2016年(第5回)
3月20日、渕上舞・尾崎真実・福圓美里・高橋美佳子・植田佳奈によるステージショーや、花火大会、高橋によるあんこう踊りなどが行われた。来場者は8万人。また、最新情報として劇場版の特典OVA「愛里寿・ウォー」の一部画像が公開された[168][169]。花火大会の前には、蝶野正洋の大洗大使任命式が行われた[170]
2017年(第6回)
3月19日、渕上舞、尾崎真美、吉岡麻耶、井澤詩織によるステージショーや花火大会が行われた。ショーの中盤には大洗大使・蝶野正洋とぬいぐるみのボコが登場し、両者の対決が場内を沸かせた(結果はボコの勝利)。また、最新情報として『ガールズ&パンツァー 最終章』第一章のティザービジュアル公開と上映日が12月9日からになることや、劇場版の大洗爆音凱旋上映、生演奏による劇場版シネマティック・オーケストラの開催が発表された。なお大洗町内にあるキャラクターパネルもこの日を境にリニューアル&キャラ3名が追加となった。来場者は昨年同様8万人と公表されている。

2018年(第7回)

  3月18日、渕上舞、尾崎真美、福圓美里、高橋美佳子によるステージショーが行われた。またこの日から、大洗町内にあるキャラクターパネルに劇場版と最終章の人物計11名が追加されている。

大洗海開きカーニバル

2013年7月13日から15日にかけて開催され、出演声優と自衛隊員によるトークショーのほか、海上自衛隊訓練支援艦てんりゅう」の一般公開、劇中に登場した10式戦車の実車展示などが行なわれ、約3万2000人が来場した[171]

大洗盆踊りの夕べ

2013年8月11日に開催されたイベントにはサプライズゲストとして渕上舞が登場し、会場では実際に盆踊りで踊れるように本編で使用されたものよりテンポを落として[注釈 90]新規収録した「あんこう音頭 大洗盆踊りver.」(編曲:EFFY)が披露された[注釈 91]

CDはランティスのウェブショップ「L-MART」での取り扱いで、OVA「アンコウ・ウォー!」と同じロケ地で撮影された「渕上舞のリアル・アンコウ・ウォー!」を収録したDVD、オリジナルのうちわのセットで、9月20日に発売。

大洗町秋まつり商工感謝祭

2013年(第38回)
11月3日、井澤詩織を招いてガルパンクイズ大会を開催した[172]
2014年(第39回)
11月3日、第3回ガルパンクイズ大会を開催した。また、同日開催の「ハートフル・ラビット・ファンミーティング」に出演する、ウサギさんチームの声優陣(竹内仁美、中里望、多田このみ、山岡ゆり、秋奈)がステージ挨拶を行った[173]

大洗舞祭

2013年(第10回)
11月16日、佐咲紗花による生歌唱に合わせて渕上舞があんこう音頭を踊るイベントが開催された。

曲がり松100円商店街

2014年(第30回)
7月20日、「夏のガルパンまつりin大洗」と銘打ち、商店街や大洗文化センター、大洗リゾートアウトレットまいわい市場でガルパンOVA上映会、ガルパン声優トークショー、アニソンカラオケ大会、ラジコン戦車道選手権、模型戦車道選手権展示会などのイベントが開催された[174][175]
看板娘「武部沙織」誕生祝賀会および誕生記念セール
2015年6月22日、商店街の看板娘である武部沙織の誕生祝賀会と記念セールが執り行われた[176][177]。誕生祝賀会には大洗町副町長らも出席したり沙織の住民票の販売なども行われた[178]。この日はアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』作中での使徒襲来日という設定でもあるとされていたので[注釈 92]、それにちなんだアイテムも展示された。

大貫商店会感謝祭

2014年(第1回)
10月12日、大洗町大貫商店街を歩行者天国にしてイベントを開催。午前中は鈴木貴昭、才谷屋龍一、杉山潔による「ガルパンおじさまトークショー」、午後は仙台エリ、森谷里美、杉山潔、常盤良彦による「ガルパン声優さんトークショー」が行われた[180][181][182][183]。また、大洗高校マーチングバンド部「ブルーホークス」による劇中曲などの演奏も行われた。

ラッピング車両

ラッピング列車2号車 ラッピング列車3号車
ラッピング列車2号車
ラッピング列車3号車
ラッピングバス1号車 ラッピングバス2号車
ラッピングバス1号車
ラッピングバス2号車
ラッピングバス4号車

地元の交通機関である鹿島臨海鉄道茨城交通の全面協力により実現した[184][185]。スタッフに加えて地元の住民等も協力し、すべて手作業で行われた[186]

鹿島臨海鉄道
2012年11月18日、大洗駅で渕上舞による出発式が行われ、ラッピング列車1両(6006号)の運転が開始された。11月19日以降の運行予定は、同社ホームページ内の最新情報で告知される[187]。また、大洗駅の到着時は西住みほのアナウンスが流れる。
2013年11月10日には新たなラッピングが施された2号車(6018号)が作られ、11月12日から運行が開始された[188]
2015年11月15日には劇場版公開に先立って3号車(6011号)が登場、大洗駅でお披露目が行われた[189]
1号車は全面塗装工事にともない運転終了となり、2016年8月7日にラッピング列車3両連結の、さよならイベントが行われた[190]
茨城交通
2012年11月12日よりテスト的に運転が開始され、2012年11月18日に渕上舞が最後のステッカーを貼って完成した。当日は大洗駅と大洗あんこう祭会場を結ぶ無料シャトルバスとして運転された。11月19日以降は、主に大洗町、ひたちなか市(那珂湊地区)、水戸市などで運転されている[191]。なお、2012年12月31日までは一部の路線で西住みほ(渕上舞)による新収録のアナウンスが流れていた[192]
2013年6月には観光庁の「第1回『今しかできない旅がある』若者旅行を応援する取組表彰」の奨励賞受賞に合わせ、国土交通省の庁舎前に乗り付けるために東京都内のディーゼル規制をクリアしたラッピングバス2号車が作られた[193][194]
2014年11月16日に開催された第18回あんこう祭では、高速バス仕様のラッピングバス3号車[注釈 93]が披露され[150]、同月18日から運用に充当された[196]
2015年3月15日に開催された海楽フェスタにおいて、車体左側部にブルーホークス、右側部と後部に本作イラストを用いたラッピングバス4号車が公開された[197]

記念乗車券・回数券

ガールズ&パンツァー記念乗車券
大洗町を舞台にしているという設定から、鹿島臨海鉄道と本作がタイアップした企画乗車券。2012年10月13日販売開始[198][199]
第2弾ガールズ&パンツァー記念乗車券
鹿島臨海鉄道が2013年2月24日より大洗駅・新鉾田駅にて、3月11日より郵送受付にて販売開始[200]
第3弾ガールズ&パンツァー記念乗車券
鹿島臨海鉄道が大洗舞祭・大洗あんこう祭の開催に合わせ、2013年11月16日に大洗駅にて先行販売[201]。同月23日より新鉾田駅、29日より郵送受付にて販売開始[202]
第4弾ガールズ&パンツァー記念乗車券
鹿島臨海鉄道がOVA・アンツィオ戦の発売を記念し、2014年7月19日に大洗駅および郵送受付にて販売開始[203]
ガールズ&パンツァー応援回数券
茨城交通と本作がタイアップした数量限定の企画回数券。2012年11月18日販売開始[204]
ガールズ&パンツァー応援回数券 第2弾
茨城交通が2013年11月17日より各窓口およびオンラインにて販売開始[205]
ガールズ&パンツァーラッピング高速バス記念きっぷ
宇都宮-水戸・ひたちなか間で有効の2枚組回数券。茨城交通がラッピングバス3号車の運行開始を記念し期間限定で販売。栃木方面の路線であるため、券面には栃木の学校であるアンツィオ高校のメンバーが描かれている[206]
世界一楽しい片道きっぷ
大洗町に隣接するひたちなか市にも足を向けてもらおうと企画された、交通機関3社にまたがる乗車券。券面にはひたちなか市出身と設定されているキャラクター4人(佐々木あけび、河西忍、澤梓、宇津木優季)が描かれている。ひたちなか海浜鉄道湊線勝田駅を起点とし、那珂湊駅と大洗駅(茨城交通バスを使用)を経由して水戸駅に至る。OVAのイベント上映に合わせて、2014年6月6日から同年8月31日まで発売される[207]予定であったが、好評を受けて12月31日までの販売の延長が決定した[208]。約半年間の期間中で1,597枚の売り上げがあった[209]

茨城空港ガルパン応援計画

2013年
9月9日から10月31日にかけて茨城空港で開催され、空港内でのスタンプラリーや本作のパネル・模型などの展示が行なわれた[210]。本キャンペーンでは空港所在地である小美玉市出身の山郷あゆみが中心的に起用されている。
2014年
7月12日から8月31日にかけて開催され、前年同様の催しのほか8月30日には西住みほ役の渕上舞と山郷あゆみ役の中里望によるトークショーの実施、さらにこれに合わせて国内各空港からの巡礼ツアーが組まれた[211][212]

その後の2015年と2016年も前年同様8月上旬から月末まで、声優の中里とプロデューサーの杉山と地元代表の常盤によるトークイベントやスタンプラリーやパネルなどの展示が行われた[213][214][215][216]

住民票

あんこうチームの特別住民票を2013年4月1日から6月28日まで大洗町役場住民課窓口にて販売(土・日・祝休日は除く)[217]。6月7日までに発行数は1万件を超え、これは正規の住民票発行の1年6カ月分にもなり、請求者には日本各地のほか、台湾香港という海外からの観光客もいた[218]。最終的な発行数は16,406枚に上り、発行手数料492万円の収入は大洗町議会において商店街活性化事業への繰り入れが議決された[219]

2015年7月16日からは、大洗町内にある幕末と明治の博物館において、この特別住民票を見せると団体割引が適用されるサービスが開始された。

茨城県知事選挙

2013年9月に行なわれた茨城県知事選挙において、選挙啓発運動の一環として本作のイラスト入りポケットティッシュが約6万個用意され各地の期日前投票所で配布されたほか、渕上舞演じる西住みほが投票を呼び掛けるアナウンステープが作成され県内各地で放送された[220][221]

水戸ホーリーホック

大洗町はJリーグディビジョン2に所属する水戸ホーリーホック(以下、水戸)を支援する「ホームタウン推進協議会」に加盟しており、あるきっかけで本作を視聴した水戸のクラブ社長・沼田邦郎が奮戦する大洗女子学園に共感。協力を依頼してきたクラブに対してバンダイビジュアル側も前向きの姿勢を示し、2013年11月よりコラボレーションを開始。また、2013年12月には両者間で2014年度のスポンサー契約の締結が報じられ[222]、2014年2月の合同記者会見において、試合会場でのコラボイベントの実施や関連グッズの販売を発表[223][224]。レプリカユニフォームをはじめ、タオルマフラーやTシャツなどのさまざまなコラボグッズが販売された。

2015年はピッチ看板に加えてユニフォームスポンサー(パンツ)契約も締結した[225]SUPER GTなどでひとつのアニメ番組がスポンサードをした例は過去にもある(当該項目や痛車の項目を参照のこと)が、サッカークラブのスポンサーとしては極めて異例である。また、本作と水戸のようにアニメ作品とのコラボレーションを実施する3クラブ(対戦2クラブでの対抗作品が『甘城ブリリアントパーク』では東京ヴェルディ、『のうりん』ではFC岐阜にて)が協力して「アニ×サカ!!」と銘打ったコラボマッチを実施する[226][227][228]

あんこうチーム唯一の水戸市出身者である華が「ガールズ&パンツァー代表サポーター」に認定されており、マッチデープログラムやポスターなどにみほとともに描かれることが多い。

2013年11月10日 J2第40節・東京ヴェルディ
「大洗町の日」として開催され、大洗町在住者および大洗町への通勤・通学者の他、指定の本作公式グッズ持参者も入場無料とし[229]、特製チケットや記念品の配布を実施した。当日は晩秋のナイトゲーム、そして折からの悪天候という集客には悪い条件が重なったにもかかわらず、4,733名の観客を動員した[230]
2014年3月2日 J2第1節・大分トリニータ
本作とのコラボグッズ第1弾となるコラボ仕様ユニフォームの発売を記念し、五十鈴華役の尾崎真実によるユニフォームの手渡し販売とトークショーが実施された[231]
2014年4月29日 J2第10節・ロアッソ熊本
対戦相手が西住姉妹の出身地である熊本のチームということから「姉妹代理対決」のコピーが大きく打ち出され、スタジアム内では「戦車道パーク」として多くのイベントが開催された[232]
2014年7月20日 J2第22節・ザスパクサツ群馬
試合当日がOVAのイベント上映期間ということもあり、試合開始前とハーフタイムに声優のトークショーが実施された[233]
2014年8月17日 J2第27節・東京ヴェルディ戦(味の素フィールド西が丘
東京ヴェルディもアニメ『とある科学の超電磁砲』とのコラボレーションを実施していることから、両チームの選手紹介時に両作品の楽曲(水戸は「Enter Enter MISSION!」、東京Vは「only my railgunfripSide)」)が会場で流された。水戸にとってはアウェイゲームであったがスタジアム内で本作のコラボグッズも販売された[234][235]
2014年11月1日 J2第39節・横浜FC
「大洗町の日」として開催。前年同様、指定グッズ所持者も入場無料とし、特製チケットや記念品の配布を行ったほか、大洗まいわい市場の出店やあんこう汁の販売を実施した[236]。対戦相手の横浜FCが聖グロリアーナ女学院の母港である横浜市のクラブであることから、第4話の親善試合のリベンジを前面に打ち出したプロモーション活動が展開され、試合終了後にはスタジアム内のアストロビジョンを使用して第4話と劇場版予告の上映が行われた。

茨城県赤十字血液センター

茨城県赤十字血液センターでは、広報献血協力者への記念品配布、本作関連イベントへの献血バス出動、さらに2015年の劇場版公開当初にはシネプレックス水戸限定で献血ルームMEET(水戸市宮町)のCMを流すなど、本作と連携した企画を実施。その結果、キャンペーン実施前の2013年8月の県内献血ルームの協力者数が718人だったのに対し、キャンペーンを行った2014年および2015年の8月での協力者数がどちらも1190人前後と約1.6倍に増加。また、大洗町では献血バスでの協力者数が1日平均30から40人程度だったものが、2015年のあんこう祭りに出した献血バスでは262人になるなど、一定の効果が見られている[237]

大洗ガルパンギャラリー

設定資料や、劇中に登場したが取り壊された金子屋薬局の調剤室など多くの資料を展示する[注釈 94]資料館。大洗町友好都市物産店を併設する。

2015年5月、大洗リゾートアウトレット内に開館。
2016年4月、同アウトレットモール内で移転・リニューアル。前ギャラリーより規模が縮小されるが、中村桜はじめ声優陣が製作したプラモデルやラジコン戦車道などを新たに展示する[4]
2017年2月、同所において規模を拡大してリニューアルオープンするが、諸事情により無期限閉館。
2017年4月、大洗まいわい市場とともに大洗町港中央の仮設店舗に移転し、リニューアルオープン。
2017年7月、大洗まいわい市場とともに大洗シーサイドステーション(旧:大洗リゾートアウトレット)内に再度移転し、リニューアルオープン。

受賞歴

以下は本作と大洗町のタイアップに対する受賞である。

参考文献

  • 『ガールズ&パンツァー劇場版(映画パンフレット)』(第2版)ムービック、2015年11月21日。 

関連項目

  • サークルKサンクス - コンビニエンスストア。サンクスの店舗やユニフォームが登場するほか、サンクス専用のコンテナ船[ep 3]が存在する。2013年に地域限定で当作品とのタイアップを実施[245]のほか、2014年1月から2月に再度全国展開タイアップと同時に、BS11での再放送での番組スポンサーとして参画[246]
  • World of Tanks - ベラルーシ製のFree to Play(基本無料アイテム課金)型オンライン対戦ゲーム。MODやチュートリアルなどで本作とのコラボレーションが積極的に行われており[注釈 95]、TVCM[注釈 96]や、同じ会社が運営する『World of Warships』での別作品との主役衣装交換コラボレーション[注釈 97]なども行われている。
  • 嫁コレ - スマートフォン用のボイス付きカードコレクションゲームアプリ。あんこうチームの5人が参加している。
  • 三菱自動車工業 - 2013年11月に開催の第43回東京モーターショーにて、本作とのコラボレーションが行われた[249]
  • 戦車バイアスロン - 戦車を用いた実在するスポーツ競技。本作放送終了後の2013年8月にロシアで第1回の国際大会が開催された。
  • うーさーのその日暮らし - アニメ版でさまざまな他のアニメ作品とのコラボレーションが図られた作品。第2期の第11話が本作とのコラボレーション回となっており、登場人物が「あんこう音頭」を踊る、秋山優花里がゲストとして登場する、キャラクターデザインを担当する杉本功がエンドカードのイラストを寄稿するなどしている。
  • フューリー - 2014年公開のアメリカ映画。戦車を中心に描いた戦争作品であることから日本での公開において積極的なタイアップが組まれ、エマ役の日本語吹き替えに渕上舞が起用されたほか、中上育実演じる秋山優花里がナレーションを行なうテレビCMの放映、本作イラスト入りの特典つき前売り券[250]や本作の特典ディスク付属版ブルーレイ[251]が販売された。
  • ヨーロッパの解放 - 1970年代に制作されたソ連映画。多数の戦車を使用した戦争映画であることから2014年の日本でのHDリマスター版DVD発売に際しコラボレーションが企画され、ジャケットに本作の描き下ろしイラストを用いた特別仕様DVDが発売された[252]。ソ連軍を中心に描いた作品であるため、本コラボレーション企画はソ連戦車を擁するプラウダ高校が起用されている。
  • ハートアップ - 2014年10月1日から11月19日までの間に対象商品の使い捨てコンタクトレンズを購入することにより、先着で描き下ろしポスターを貰え、応募者全員にスマホ用の壁紙を無料でダウンロードできる「ガールズ&パンツァー×ハートアップ うるうる作戦」[253]キャンペーンを実施。劇中で武部沙織がコンタクトレンズを使用しているため、本キャンペーンのメインキャラクターに起用されている。
  • モデルグラフィックス - ガールズ&パンツァー特集号である2013年1月号([特集] ガールズ&パンツァー日本戦車道連盟認定オフィシャルガイドブック)が発売後完売して雑誌としては異例となる増刷をしたが、それも完売して再増刷され、同年4月号([特集] ガールズ&パンツァー日本戦車道連盟認定オフィシャルガイドブック2)も増刷された[254]
  • 池上遼一 -『ガールズ&パンツァー もっとらぶらぶ作戦です!』第3巻の帯に西住みほのイラストと「たまらん!! 実は私、女の子大好き、戦車大好きの普通のジジイでございます。」と、本作に熱烈なラブコールを発信[255]。再放送第10話のエンドカードを担当している。
  • パシフィックレーシング - 2015年の全日本プロドリフト選手権(D1グランプリ)にて、本作とのコラボ車両(痛車)で参戦[256]
  • 蝶野正洋 - 大洗町で行われたイベントに参加した際に、同会場の先行イベントで使われていた本作品の登場人物の等身大パネルを見かけ、また同姓のキャラクターが登場するのを知ったことをきっかけに興味を持ち、テレビシリーズを全話視聴して本作の大ファンとなり、劇場版の応援大使を務める[257]。2015年12月発売の『タンソンミニアルバム』ではマウスをイメージした楽曲「超重戦車級王者マウス」に歌手として参加したり、スマートフォンアプリ『戦車道大作戦』で蝶野の入場用ガウンに身を包んだみほたちを登場させたり[258]、蝶野の個人ブランド「ARISTRIST」(アリストトリスト)とコラボレーションを実施するなどしている。
  • 小林源文 - 優花里の部屋[ep 3]やアウトレットモールのポスター[ep 1]などの元となった作品を執筆。第5話では協力者としてスタッフロールにクレジットされており、再放送第11話のエンドカードも担当している。また、2017年12月15日発売の『コロコロアニキ』2018年冬号にて、本作をモチーフとした戦場劇画『劇画ガールズ&パンツァー』を読み切り掲載し、2018年3月15日発売の同誌2018年春号から連載を開始している。
  • こちら葛飾区亀有公園前派出所 - 2013年の『週刊少年ジャンプ』47号で本作が取り上げられ[259]、劇場版では応援イラストを贈っている。また、同作連載開始40周年記念のアンソロジー小説『VS.こち亀 こちら葛飾区亀有公園前派出所ノベライズアンソロジー』には本作とのコラボレーション小説が収録されている[260]

脚注

注釈

  1. ^ アルファベットの題名では英語の「and(アンド)」ではなく、ドイツ語で「戦車」を意味する「Panzer」に合わせてドイツ語の「und(ウント)」と表記されている。そのため、北米でリリースされる英語吹き替え版のトレーラーでは『ガールズ ウント パンツァー』と紹介されている。(Girls und Panzer English narrated trailer / Girls and Panzer TV Archived 2013年8月3日, at the Wayback Machine.)
  2. ^ 2012年10月から12月までは全12話中、第10話までと総集編の2話(5.5話、10.5話)を放送し、間をおいて、2013年3月に残りの第11話と第12話を放送した。
  3. ^ 本作に登場する高校はみな女子校の模様である。
  4. ^ 例えば、通信時は喉頭マイク(エンジンを始めとする騒音の影響を受けないよう、喉元に密着させて喉の振動を拾うマイクで、骨振動イヤホンの原理の逆応用のもの)やインターコム、ヘッドセットなど実際の通信具を使用しており、砲塔の旋回音を含めた各種動作音や戦車の挙動、鉄製の吊り橋を通過する際には重さで橋がたわみ削れた鉄がはがれ落ちるほか、被弾の熱で生じた陽炎まで描かれている。
  5. ^ たとえば安全装備であるヘルメットや難燃つなぎなどは装着されず、まったく未経験の生徒たちが操縦方法を教わっていない状態ながらも、変速時の各種操作や砲弾の装填作業などを迷わず行う[ep 2]
  6. ^ この規定により、裕福な学校が有利になることが防がれているほか、戦車の数が少ない学校でも参加しやすいようになっている一方、麻子が指摘[ep 3]するように試合が進むごとに強豪校には有利となる。
  7. ^ 砲弾に埋め込まれたチップの情報を基に、判定装置が砲弾の威力・命中箇所の装甲・入射角を瞬時に判断する。バトラーシステムの実弾版と言える[ep 4]
  8. ^ 安全面を考慮して相手車輌の装甲を破れないよう、あらかじめ設計されている。それゆえ、視認や斥侯目的のためなどに車外へ体を出した際に流れ弾が当たっても保障はされない[ep 4]
  9. ^ ただし漫画版では、公式戦出場後もアルファベットでの呼称を継続する。
  10. ^ 登校中によそ見をして立看板にぶつかる、落としたシャープペンシルを取ろうと机の下に潜り込んで逆に机上のものを落とすなど[ep 11]
  11. ^ 漫画版では、救出されたチームにいたクラスメイトが周囲の視線に耐え切れず転校したのが決定打となった、と語る。
  12. ^ サンダース大付属への偵察は優花里の独断だが、アンツィオ高校への偵察[ep 12]は生徒会からの依頼で行う。
  13. ^ ただし、時系列的にはこのエピソードより前にパンツァージャケット製作時の測定に立ち会っている。
  14. ^ 休日は寝過ごしているらしく、呼び出されたとき(特に午前中)は非常に機嫌が悪くなる。
  15. ^ 実際は38(t)戦車とヘッツァーは車幅が違うため無理やり改造する。
  16. ^ 喜々として踊っているところから、自身が踊りたかったのが本音だったことを柚子に見抜かれる。
  17. ^ ドラマCD等では沙織ら後輩からも「桃ちゃん先輩」と呼ばれて柚子に呼ばれたとき以上に激昂する。
  18. ^ みほは作戦が相手に読まれることを予想し作戦の変更を助言するが、これに対して逆に激昂し、そのまま押し通す。
  19. ^ ただし、時系列的には劇場版より前になる漫画版「激闘!マジノ戦ですっ!!」でのマジノ女学園との練習試合にてルノー R35相手に初撃破を果たす描写は存在する。
  20. ^ ただし、生徒会長の杏は、その条件を「いいんじゃない」と軽く答えるだけなので、実際に復活させる気があるのかは不明。
  21. ^ 史実ではフィンランド軍としてIII号突撃砲が参戦したのは、冬戦争のあとに始まる継続戦争(第2次 ソ連・フィンランド戦争)からであり、この台詞は、間違えそうな話題として意図的に用意された[40]
  22. ^ カエサルがイタリア語に堪能であることを知った際には、驚きのあまり左眼が開く。
  23. ^ 優勝が決まってみほに駆け寄るシーンやエンディングなど。
  24. ^ 余ったご飯に小麦粉蕎麦粉を混ぜて平たく丸め、具に味噌を入れて表面を焼いたもので、おやきの一種。徳川方として大坂夏の陣に備えていた真田信之の元を、弟で豊臣方の真田信繁(真田幸村)が密かに訪ねたおり、深夜では米を炊く訳にも行かず、残っていた冷飯を丸めて味噌で味をつけた餅を土産に持たせたという逸話が伝わっている。
  25. ^ 当初(初登場の第2話)からのエンディングクレジットも「そど子」。名前が判明する第8話までこのクレジットは変わらない。
  26. ^ 実際のレオポンは全身が豹柄模様である。
  27. ^ 放置された戦車の中には、池に水没し水浸しになっていた車両もある。
  28. ^ これは機械式クラッチの空冷ディーゼルエンジン車輌一般に存在する構造上の欠点でもある。流体式クラッチ(トルクコンバータ)式や同期型機械式クラッチの場合は構造上この欠点が存在しない。
  29. ^ 最終章第1話書き下ろし小説「カイゾク戦車」より。
  30. ^ みほは「校則(規律)に厳しい学園で、落ち着いて風呂にも入れなかった」と語る[ep 9]
  31. ^ 作中やクレジットでは名前は明かされないが、BD第6巻初回限定版に付属するトランプにて名前が記されている。
  32. ^ アンチョビ(3年生)、カルパッチョとペパロニ(2年生)以外は全員1年生(39名)。
  33. ^ 収益については学園艦の設備維持費および運営費に優先されており、そのしわ寄せで各部活の運営費が切迫した結果となっているため。
  34. ^ 彼女としては、一回戦突破をチームに自信を植え付けるうえでの大きな躍進と捉えており、今大会については準決勝まで進出できれば上出来であると考えている。
  35. ^ 決勝戦前夜から会場に到着し応援準備を完了していたものの、直後に行ったキャンプファイヤーの騒ぎ疲れで朝から熟睡し、その間に決勝戦が行われて全員が起きたのは決勝戦終了直後であった。
  36. ^ 『ガールズ&パンツァー ドラマCD2 もうすぐアンツィオ戦です!』に収録されている「不肖・武部沙織のイタリア料理講座」の中で、ペパロニから「カルパッチョ」と呼びかけられる。このドラマCDの時系列はタイトルどおり、大洗女子とアンツィオ高校が対戦した2回戦以前である。
  37. ^ 才谷屋によるとアンチョビの引き立て役である[57]
  38. ^ ただし日常会話で使用するのはノンナとクラーラのみ。
  39. ^ カチューシャ」という言葉自体が、ロシア語圏の女性名「エカテリーナ」の愛称形である。
  40. ^ ココスガルパンコラボフェアにおいて公式が監修した景品のクリアファイルでの綴りが、第一弾はКАТЮШАだが第二弾ではКАТЮЩАとなっている。通常ロシア語における「カチューシャ」の綴りは前者。
  41. ^ ロシアの正式な作法。詳細は「ロシアの作法」を参照。
  42. ^ 172cm。劇場版における設定身長は176cmとなっている。
  43. ^ この件が原因と明言こそしないものの、全国大会終了後あんこうチームメンバーの対戦校訪問が決まった際、優花里はプラウダ高校への訪問については辞退したい旨を申し出る。[ep 23]
  44. ^ 現実の陸上自衛隊の規則ではセミタイトスカートとなっている[64]
  45. ^ ミカとアキは観戦に訪れている。
  46. ^ 八九式の車重が12トンであるため。劇中では、テレビアニメ第12話での自分たちの台詞をセルフパロディ化する。
  47. ^ このサン・シールがフランスのサン・シール陸軍士官学校を指すのか、19世紀の名将サン・シール元帥のことなのかは不明である。
  48. ^ 史実には存在しない、マジノオリジナルの改修車両。仕様はロシアでコピーされたKS軽戦車に近い。
  49. ^ 口が開いている時のみ限定だが、八重歯の位置で判断する方法もある(正面から見て右が金子、左が剣子)。
  50. ^ 劇場版では家元に就任している。
  51. ^ 船舶科以外の艦の運航に関わらない生徒や職員、商業活動に従事する乗員やその家族を含む。
  52. ^ DVD『よくわかる! 陸上自衛隊』に収録されている「不肖・秋山優花里の戦車講座」出張版のオープニング
  53. ^ 履帯を意味する "kette" の複数形が "ketten" で、ケッテンクラートのそれも同じ意味。
  54. ^ 目標の大きさを[ミリメートル]単位で表した場合にはそのままシュトリヒとの商が距離[メートル]となる。
  55. ^ 上記の略算によると、1[メートル]=1,000[ミリメートル]なので、そのまま1,000÷2=500となる。
  56. ^ 海外版の放送分では該当シーンはカットされている。
  57. ^ 実際に使われているのはイントロとトリオ部だが、トリオ部は1908年にエドモンド・グラーバーが作曲した「ケーソンは進んで行く」のフレーズをスーザが取り入れたものなので、「アメリカ野砲隊マーチ」のオリジナルメロディはほとんど使われていない。
  58. ^ 音楽著作権が作中使用のもので有効とされるため(歌曲として「カチューシャ」でも一部のカットがなされている)。詳細は各項を参照。
  59. ^ サンダース校潜入ビデオのエンディングにアウトロ(曲尾)を使用している。
  60. ^ 戦車はIV号戦車D型。
  61. ^ 本編に先駆けて長砲身型のIV号戦車D型改(F2型仕様)で登場する。
  62. ^ 第5.5話を除く。
  63. ^ 本編での変更を受けて装甲を強化したIV号戦車D型改(H型仕様)で登場する。
  64. ^ 提供はバンダイビジュアル1社のみ。
  65. ^ a b 茨城県ほか出資のインターネットテレビ放送。
  66. ^ 生徒会の一存 Lv.2』早期終了後の空枠を用いた同局のみ前週の3月23日の同枠に第10.5話を実質再放送。
  67. ^ 内容は作画などが修正された映像ソフト版、かつ第5.5・第10.5話は放送されない。
  68. ^ 大阪府以外の近畿1府4県では地上波初放送となる。
  69. ^ 初回放送版のため第5話の次回予告はカット、2017年再放送時も初回版で放送
  70. ^ 2017年の再放送では「ガールズ&パンツァーオーケストラコンサート~Herbst Musikfest 2015~」・OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」も放送
  71. ^ 東京都・栃木県以外の関東5県では地上波初放送となる。従って、この放送は(民放独立テレビ局が無い)茨城県および大洗町における地上波初放送でもある。
  72. ^ サブウーファー環境がない場合には、通常のステレオとほぼ変わらない音声となる。
  73. ^ 映像特典の第5.5話には渕上舞、菊地美香、森谷里美、竹内仁美によるキャストコメンタリーを収録(スタッフコメンタリーはない)。
  74. ^ 金元のコメンタリー参加は第8話のみ。
  75. ^ 映像特典の第10.5話には渕上舞、井澤詩織、山本希望、葉山いくみによるキャストコメンタリーを収録(スタッフコメンタリーはない)。
  76. ^ 第11話のみ。
  77. ^ 第12話のみ。
  78. ^ イベント『ハートフル・タンク・カーニバル』など。
  79. ^ 7月5日より上映イベント会場限定で先行販売。この販売手法は、過去には本作と同じバンダイビジュアルが手掛けた『機動戦士ガンダムUC』や『宇宙戦艦ヤマト2199』でも採られている。
  80. ^ OVAでは「ミリタリーコメンタリー」として収録。
  81. ^ イベント『第2次ハートフル・タンク・カーニバル』など。
  82. ^ 第11話のエンディングで使用された決勝戦用のH型仕様。
  83. ^ 第3話のエンディングと同じもの。以下のチームも同様に本編エンディングで使用されたものがそのまま使われている。
  84. ^ 劇場版に登場するクマの乗り物。
  85. ^ a b ファンディスク『ハートフル・タンク・ディスク』の特典映像として収録。
  86. ^ OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』に映像特典として収録。アンチョビ役の吉岡麻耶も友情出演の形でナレーションに参加。
  87. ^ 最終章第1話Blu-ray&DVD映像特典。
  88. ^ 公式サイトの配布コンテンツ内の一つであり、ダウンロード可能なpdfファイルとなっている。
  89. ^ 大洗女子などのドイツ軍車輌のスコープモードでも、劇中のドイツ型ではなく英米軍型の表示となっている。
  90. ^ 振り付けも作中のものより簡略化されている。
  91. ^ これ以降の本作関連イベントでも披露されることがある。
  92. ^ 実際にはその日付は公式設定ではない[179]
  93. ^ この車両のラッピング風景は『ぶりたん!』第2回で見ることができる[195]
  94. ^ ガールズ&パンツァー公式ブログ 2015年4月20日 「激闘! マジノ戦ですっ!!」最新話更新&「大洗ガルパンギャラリー」5/2開館!http://girls-und-panzer.at.webry.info/201504/article_6.html
  95. ^ システム音声の他、本作を用いたゲーム初心者・入門者用の解説書[247]や戦車の解説書[248]などの形がある。スマートフォンアプリの『WoT Blitz』とも連動している入門書『はじめての戦車道BLITZ』も開始された[1]
  96. ^ 再放送版内でのみ放送。
  97. ^ 同作中でコラボレーションが行われている『蒼き鋼のアルペジオ』の主役が同じ声優(共に渕上舞)によって演じられている縁。

作中からの引用

  1. ^ a b c d e f g h i j k 第4話「隊長、がんばります!」
  2. ^ a b c d e f g 第2話「戦車、乗ります!」
  3. ^ a b c d e f g h i j k 第5話「強豪・シャーマン軍団です!」
  4. ^ a b c 第10.5話「紹介します 2!」
  5. ^ a b c d e f 第6話「一回戦、白熱してます!」
  6. ^ a b c d e f g h i j 第9話「絶体絶命です!」
  7. ^ a b c d e f g h 第8話「プラウダ戦です!」
  8. ^ a b c d e f 第10話「クラスメイトです!」
  9. ^ a b c d e OVA第3話「スクールシップ・ウォー!」
  10. ^ a b c d 第3話「試合、やります!」
  11. ^ 第1話「戦車道、始めます!」
  12. ^ a b c d e f g h i j k l OVA『これが本当のアンツィオ戦です!』
  13. ^ OVA第1話「ウォーター・ウォー!」
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n 第7話「次はアンツィオです!」
  15. ^ a b OVA第5話「スノー・ウォー!」
  16. ^ a b c OVA第2話「サバイバル・ウォー!」
  17. ^ a b ドラマCD『ガールズ&パンツァー ドラマCD2 もうすぐアンツィオ戦です!』
  18. ^ ドラマCD『今度はドラマCDです!』
  19. ^ a b c d e f g h 一番くじドラマCD「私たちが『戦車道』を選んだ理由」
  20. ^ a b c d OVA第6話「エンカイ・ウォー!」
  21. ^ 第5.5話「紹介します!」
  22. ^ 第12話「あとには退けない戦いです!」
  23. ^ a b ドラマCD『ガールズ&パンツァー ドラマCD3 あんこうチーム訪問します!』

出典

  1. ^ https://www.youtube.com/watch?v=0DobU1qH440
  2. ^ a b c d e f g h i 劇場版パンフレット, p. 3, §序文.
  3. ^ 2012年12月10日の発言(作品公式アカウント)
  4. ^ 2012年12月3日の発言(作品公式アカウント)
  5. ^ 2012年11月5日の発言(作品公式アカウント)
  6. ^ 2012年11月5日の発言(作品公式アカウント)
  7. ^ 2012年12月10日の発言(作品公式アカウント)
  8. ^ “いよいよTV放送開始!”. ガールズ&パンツァー公式ブログ. (2012年10月8日). http://girls-und-panzer.at.webry.info/201210/article_6.html 2015年3月24日閲覧。 
  9. ^ “月刊コミックフラッパーにて、先行コミカライズスタート!”. ガールズ&パンツァー公式ブログ. (2012年6月6日). http://girls-und-panzer.at.webry.info/201206/article_2.html 2015年3月24日閲覧。 
  10. ^ 【速報】『ガールズ&パンツァー』の重大発表が続々登場! アンツィオ高校との戦いを描く新作OVA&完全新作 劇場版『ガールズ&パンツァー』の制作が決定!”. アニメイトTV. アニメイトフロンティアワークス (2013年4月28日). 2013年4月28日閲覧。
  11. ^ a b 「海楽フェスタ」ご参加頂いた皆様ありがとうございました!本日の告知情報まとめです!” (2014年3月30日). 2014年4月2日閲覧。
  12. ^ 『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』7月5日より全12館の劇場にてイベント上映決定! そのほか、登場キャラ&戦車の(色付き)設定画も到着” (2014年2月8日). 2014年2月8日閲覧。
  13. ^ “「これが本当のアンツィオ戦です!」BD&DVD 7月25日発売決定!”. ガールズ&パンツァー公式ブログ. (2014年2月20日). http://girls-und-panzer.at.webry.info/201402/article_14.html 2015年3月24日閲覧。 
  14. ^ 『ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア』一迅社、2014年、93頁。ISBN 978-4-7580-1335-2 
  15. ^ a b 戦車道選択専攻ガイダンス 戦車道試合規則”. ガールズ&パンツァー 公式サイト. 2015年3月24日閲覧。
  16. ^ 2012年11月26日の発言(作品公式アカウント)
  17. ^ 2012年10月29日の発言(作品公式アカウント)
  18. ^ 2012年10月29日の発言(作品公式アカウント)
  19. ^ モデルグラフィックス編集部『アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2』大日本絵画、2016年、82頁。ISBN 9784499231862 
  20. ^ a b 2012年10月20日の発言(水島努)
  21. ^ 2012年11月20日の発言(作品公式アカウント)
  22. ^ 『ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア』一迅社、2014年、25頁。ISBN 978-4-7580-1335-2 
  23. ^ 2012年12月9日の発言(水島努)
  24. ^ サウンドドラマ 武部沙織
  25. ^ ガールズ&パンツァー サウンドドラマ(冷泉麻子)
  26. ^ ガールズ&パンツァー サウンドドラマ 7話
  27. ^ 2012年11月12日の発言(作品公式アカウント)
  28. ^ 『World of Tanks』冷泉麻子公式ボイスパッチ。
  29. ^ サウンドドラマ 冷泉麻子
  30. ^ 『月刊戦車道』 第63回戦車道全国高校生大会 増刊第1号、バンダイビジュアル、2014年、28頁。 
  31. ^ a b c d 2012年11月12日の発言(作品公式アカウント)
  32. ^ ブルーレイ第1巻初回限定版付属「島田フミカネキャラクター原案画集」9頁。
  33. ^ 2012年11月5日の発言(作品公式アカウント)
  34. ^ 公式サイト内解説。
  35. ^ 2012年10月29日の発言(作品公式アカウント)
  36. ^ 2012年10月29日の発言(作品公式アカウント)
  37. ^ 第5巻スタッフコメンタリー。
  38. ^ ドイツ国防軍陸軍・軍服
  39. ^ ドイツ国防軍陸軍・軍帽
  40. ^ 2012年10月22日の発言(公式アカウント)
  41. ^ スマホアプリ『戦車道大作戦!』でのおりょうの台詞。
  42. ^ a b 2012年11月12日の発言(作品公式アカウント)
  43. ^ 2012年12月3日の発言(公式アカウント)
  44. ^ 2012年11月5日の発言(公式アカウント)
  45. ^ a b 電撃ホビーマガジン』2013年2月号、アスキー・メディアワークス、2012年12月25日、303頁。 
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外部リンク