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2019年9月13日 (金) 15:44時点における版
北海道マラソン | |
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![]() 2005年大会のフィニッシュ | |
開催地 |
![]() |
開催時期 | 8月 |
種類 | ロードコース |
距離 | マラソン |
最高記録 |
男子:![]() 女子: ![]() |
創立 | 1987年 |
スポンサー | アシックス他(2013年大会より) |
公式サイト | 北海道マラソン |
北海道マラソン(ほっかいどうマラソン、The Hokkaido Marathon)は、1987年より夏季(概ね8月下旬)に北海道札幌市で行われるマラソン大会である。女子の部では1995年(第9回)以降日本人選手が連続優勝しており、近年は世界陸上やオリンピック[1]につながる選考レースとしても位置づけられ、世界陸上競技選手権大会(世界陸上)の前年に開催される場合は女子の代表選考会も兼ねていて、男女共通第1戦として位置づけられている(男子のみ一部を除き参考レース扱い。その場合は選考会議に判断が委ねられる)。
札幌市中心部の大通公園を発着点とする42.195kmの日本陸連公認コースを使用し、男女同時スタート・同一コースで行われる(現コースは2012年大会より採用)。
日本国内で夏季に行われる最大級のマラソン大会であり、北海道内の市民マラソンではトップクラスの大会でもある。
主催者は北海道マラソン組織委員会(後述)。2011年より韓国最大のマラソン大会「ソウル国際マラソン」と提携している。
2017年大会並びに2018年大会は東京オリンピック大会の予備大会資格もかねており準記録により予備大会に参加できる。因みに男女供の資格は北海道マラソンだけである。
主催・後援など
2019年現在
主催
北海道マラソン組織委員会
- (北海道陸上競技協会、北海道新聞社、北海道文化放送、エフエム北海道、道新スポーツ、北海道、札幌市、北海道スポーツ協会、北海道市長会、北海道町村会、北海道商工会議所連合会、札幌商工会議所、北海道観光振興機構、札幌観光協会、北海道医師会、北海道救急医学会、北海道看護協会、北海道理学療法士会、さっぽろ健康スポーツ財団、特定非営利活動法人ランナーズサポート北海道)
主管
後援
その他
- 特別協賛:第1回~第8回はサントリー、第9回~第23回は武田薬品工業、第24回・第25回はニトリ、第26回はYahoo! JAPAN・ROYCE'、第27回はアシックス、カネカ、ホクレン、ROYCE'
- 協賛:ホクレン、出光興産、セイコーマート、大和ハウス工業(第26回)
- オフィシャルタイマー:シチズンが担当していたが、第24回大会からセイコー
- オフィシャルカー:SUBARUや三菱自動車のほか、フォード、フォルクスワーゲンなどが担当していた。
歴史
この大会は日本国内で唯一、夏季に開催するマラソン大会でオリンピックや世界選手権に合わせているという。また、日本国内における一流ランナーと市民ランナーが参加するフルマラソンの先駆けでもある。将来は東京マラソンのような3万人規模の大会にすることを目指すとされている。
- 1985年、日本各地でのマラソンブームと1989年のはまなす国体に向け、フルマラソンで道民がスポーツへ関心を高める好機とすべくマラソン大会実現への機運が高まった。当時は暑さでの故障を防ぐため日本国内のマラソン大会の開催は11月から3月に限定されており、当時の日本陸連強化委員長の小掛照二が暑い夏季五輪への対応や道内合宿から移動の負担が少ない事を利点に開催実現を後押しし、北海道陸上競技協会会長の鈴木伊佐夫は大会増加による警備運営の大変さが増すことに対し当時道内最大の陸上競技大会であった「旭川-札幌間駅伝」の廃止を決断した上で「フルマラソンは道内陸上界を盛り上げるチャンス」と説得を続けた[2]。
- 1987年3月に「実業団選手は道内限定」「海外招待選手は道内市町村の姉妹都市から」という条件付きで開催を承認、国内では前例のない夏場のフルマラソンが実現することとなった[2]。
- 第1回(1987年)と第2回(1988年)は9月第1週に開催され、札幌厚別公園競技場を発着点とし、南郷通、大通を経由して北6条西27丁目で折り返すリターン型のコース設定で行われていた。参加者数は400人程度であった。
- 第3回(1989年)は、第44回国民体育大会(はまなす国体)の直前となり、運営スタッフや交通整理での人員確保に支障が起きる可能性により8月下旬の開催となり、それ以降も8月下旬の開催がほぼ定着した(ただし1991年の第5回は、東京で世界陸上が開催されたため8月上旬に繰り上げ開催)。 同時にコースも「真駒内陸上競技場発・中島公園ゴール」のポイント・ツー・ポイント(ワンウエー)型に変更された(2004年の第18回以降は20~30km部分のルートを一部変更)。
- 第20回(2006年)では、渡辺共則が所属チームの後輩でもある久保田満とゴール直前まで競り合い、これを制して優勝。
- 第21回(2007年)は、8月第4週・9月第1週に世界陸上大阪大会が開催されたため、これに重ならないように最も遅い9月9日に開催された。北海道マラソンが9月開催となったのは1988年9月4日に行われた第2回以来、19年ぶりであった。
- 第23回(2009年)よりコースを大幅に変更の上、制限時間を4時間から5時間に引き上げ、定員も8000人に引き上げられた。またスタート地点は中島公園に、及びゴール地点は大通公園にそれぞれ変更された。
- 第25回(2011年)は定員が9200人まで引き上げられた。
- 第26回(2012年)は定員が11000人に引き上げられ、初めて1万人を突破。また、スタート時間は午前9:00に繰り上げられたほか、コースも一部変更された。
- 第29回(2015年)より「はまなす車いすマラソン」と併催[3]。
参加資格
招待競技者…国内・国外を問わず、日本陸上競技連盟及び主催者が推薦する者 一般競技者:約18歳以上(詳細は大会公式ホームページ参照)で5時間以内にフルマラソンを走れる者[4]。
参加者と完走タイムの変遷
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/48/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E5%88%A5%E5%88%86%E5%B8%83%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95.jpg/300px-%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E5%88%A5%E5%88%86%E5%B8%83%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95.jpg)
1987年に439人の参加で始まった大会は、制限時間と申込資格タイムが設けられていたため、2006年までは完走者はほぼすべて4時間以内にゴールしていた。参加者が5,000人を超えた2007年には陸連登録者と一般ランナーの分離スタートが導入され、多くの市民ランナーが参加したが、制限時間のため、2007年、2008年大会では完走率は5割以下であった。2009年には制限時間が緩和され、完走率が大幅に上がる一方、最多ゴールタイム区分が初めて4時間以上となった。2012年には大通公園発着の新コースが導入されるなど、大会を一般に広める方針がさらに進められ、近年では10,000人以上の一般市民が参加して8割程度が完走、うち6割は4時間を超えてゴールしている現状である(グラフ拡大参照)。
歴代優勝者
※所属は当時。
開催日 | 男子 | タイム | 女子 | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1987年9月6日 | ![]() |
2時間24分28秒 | ![]() |
2時間42分17秒 |
2 | 1988年9月4日 | ![]() |
2時間17分11秒 | ![]() |
2時間40分53秒 |
3 | 1989年8月27日 | ![]() |
2時間13分16秒 | ![]() |
2時間36分39秒 |
4 | 1990年8月26日 | ![]() |
2時間15分32秒 | ![]() |
2時間31分29秒 |
5 | 1991年8月4日 | ![]() |
2時間17分05秒 | ![]() |
2時間33分20秒 |
6 | 1992年8月30日 | ![]() |
2時間16分38秒 | ![]() |
2時間30分22秒 |
7 | 1993年8月29日 | ![]() |
2時間15分34秒 | ![]() |
2時間33分10秒 |
8 | 1994年8月28日 | ![]() |
2時間15分03秒 | ![]() |
2時間36分33秒 |
9 | 1995年8月27日 | ![]() |
2時間15分07秒 | ![]() |
2時間29分17秒 |
10 | 1996年8月25日 | ![]() |
2時間14分26秒 | ![]() |
2時間31分21秒 |
11 | 1997年8月31日 | ![]() |
2時間13分45秒 | ![]() |
2時間33分30秒 |
12 | 1998年8月30日 | ![]() |
2時間10分13秒 | ![]() |
2時間27分36秒 |
13 | 1999年8月29日 | ![]() |
2時間12分08秒 | ![]() |
2時間32分14秒 |
14 | 2000年8月27日 | ![]() |
2時間17分14秒 | ![]() |
2時間32分30秒 |
15 | 2001年8月26日 | ![]() |
2時間13分45秒 | ![]() |
2時間30分39秒 |
16 | 2002年8月25日 | ![]() |
2時間15分12秒 | ![]() |
2時間26分11秒 |
17 | 2003年8月31日 | ![]() |
2時間13分13秒 | ![]() |
2時間34分11秒 |
18 | 2004年8月29日 | ![]() |
2時間12分20秒 | ![]() |
2時間26分50秒 |
19 | 2005年8月28日 | ![]() |
2時間14分50秒 | ![]() |
2時間25分46秒 |
20 | 2006年8月27日 | ![]() |
2時間17分50秒 | ![]() |
2時間32分52秒 |
21 | 2007年9月9日 | ![]() |
2時間17分26秒 | ![]() |
2時間30分43秒 |
22 | 2008年8月31日 | ![]() |
2時間12分10秒 | ![]() |
2時間31分50秒 |
23 | 2009年8月30日 | ![]() |
2時間12分03秒 | ![]() |
2時間25分10秒 |
24 | 2010年8月29日 | ![]() |
2時間11分24秒 | ![]() |
2時間34分11秒 |
25 | 2011年8月28日 | ![]() |
2時間14分10秒 | ![]() |
2時間33分45秒 |
26 | 2012年8月26日 | ![]() |
2時間18分38秒 | ![]() |
2時間39分07秒 |
27 | 2013年8月25日 | ![]() |
2時間14分26秒 | ![]() |
2時間29分13秒 |
28 | 2014年8月31日 | ![]() |
2時間15分24秒 | ![]() |
2時間30分26秒 |
29 | 2015年8月30日 | ![]() |
2時間16分49秒 | ![]() |
2時間32分10秒 |
30 | 2016年8月28日 | ![]() |
2時間13分16秒 | ![]() |
2時間32分32秒 |
31 | 2017年8月27日 | ![]() |
2時間14分48秒 | ![]() |
2時間28分48秒 |
32 | 2018年8月26日 | ![]() |
2時間11分29秒 | ![]() |
2時間28分32秒 |
実況放送
テレビ放送
2011年までは北海道文化放送(UHB)を制作局として、テレビ大分[5]を除くフジテレビ系列(FNS)27局で放送していたが、道外で視聴率が伸び悩んでいることとスポンサー確保の問題から、フジテレビと一部系列局が全国放送の打ち切りを打診したため[6]、2012年は全国放送を行わなかった[7]。放送時間は2011年まで12:00 - 14:55(全国放送)だったが、2012年は12:55 - 14:25(北海道ローカル)に縮小された。2013年は8:55[8] - 11:50に変更するとともに、地上波の北海道ローカル放送に加えBSフジ[9]でも放送のため、事実上の全国放送復活となった。2014年以降も同様の体制で放送されている[10][11]。
地上波全国放送から撤退した2012年以降、当番組の位置付けでタカアンドトシの司会によるUHB制作全国ネットのバラエティ番組が、7月の日曜夕方に放送されている。同時に女子プロゴルフの「meijiカップ」は8月に移行した。
2013年以降は8:55 - 11:50に放送時間が変更されたため、本来この枠で放送される番組[12]は大会当日の午後に繰り下げて(同時ネット番組については臨時で時差ネット)放送される。
テレビ宮崎においては、「24時間テレビ」と同日になった場合でも同番組のPART.6が12:27からの冒頭から同時ネットできるようになった。
- メインゲスト
- テレビ中継では小倉智昭が出演し、時には注目選手にレース後インタビューしている。2011年は里田まいがゲスト出演した。
- かつて、小倉の代わりに石塚英彦(ホンジャマカ)がスタジオのゲストの年もあった(その年の小倉がオリンピック取材か「情報プレゼンター とくダネ!」の夏休み期間中だったためによる配慮らしい)。
- 実況
- 近年の実況担当はUHBでスポーツ実況を担当する廣岡俊光・中村剛大・福本義久が務めている。以前は近田誉(男子マラソン、元UHBアナウンサー)と塩原恒夫(女子マラソン、元フジテレビアナウンサー)が務めていた。
- 塩原は解説の増田明美とともに第2中継車に乗り込むが、近田は放送センターから実況しており、第1中継車には解説の金哲彦のみが乗っている。バイクリポートは2007年より千葉真子(年によっては放送センター解説となり、その場合はUHBアナウンサーが担当)。
- 2009年より高橋尚子が放送センター解説に加わった。
- 2018年は青山学院大学陸上競技部長距離ブロック監督の原晋が出演し解説を担当した。
- スタート・ゴール地点の実況は大橋雄介(関西テレビアナウンサー)が担当していた。
- 地上波全国ネット時代には、テレビ新広島の神田康秋、東海テレビの植木圭一、関西テレビの馬場鉄志も実況を担当していた。
ラジオ放送
これまでAIR-G'が北海道ローカルで正午から午後3時まで実況中継し、この時間帯で放送できない日曜午後のJFN系ネット番組は同日夜に時差放送していたが、2010年度より規模を縮小し、レース速報と交通規制情報のみに留め、ネット番組も移動せずそのまま放送している。
インターネット中継
2012年は大幅に縮小されたテレビ放送に代わり、Ustreamで8:30〜14:30に完全生中継を実施した[13]。
補足
- 2006年の大会は、翌年に行われる世界陸上大阪大会の女子マラソン代表選考を兼ねていた。しかし、優勝した吉田のタイムが2時間30分を超えていたため、代表内定を勝ち取ることはできなかった。その後、他の選考レースで選定された候補者との比較による選考会議で代表から漏れた。2014年の大会も翌年の世界陸上北京大会の女子マラソン代表選考を兼ねている。
- 大会期間中にはJRA札幌競馬が開催されているが、札幌競馬最大のレースである札幌記念と日程が重ならないように開催日が決められている。
- 関連イベントとして旧コースのスタート地点となっていた真駒内セキスイハイムスタジアムを発着点とする「ニトリファミリーマラソン」も開かれている。
ルート
※2012年大会より
- スタート地点 大通公園(西4丁目)
- 中島公園→幌平橋→中の島通→国道453号→平岸通→南7条橋→国道5号(創成川通・創成トンネル)→宮の森北24条通→新川通→琴似栄町通→新琴似1番通→西野屯田通→新川通
- 折り返し地点(25.728Km) 新川通(国道337号交点手前)
- 新川通→西野・屯田通→新琴似1番通→琴似栄町通→新川通→北海道大学札幌キャンパス敷地内→西6丁目通(道庁赤れんが庁舎)
- ゴール地点 大通公園(西8丁目)
出典・脚注
- ^ 2017年・2018年大会は、2020年東京五輪のマラソン日本代表候補を決める「マラソングランドチャンピオンシップ」(通称:MGC)シリーズの対象レースに指定されている。マラソン代表の選考方法、MGCレースとは?これまでとの違い
- ^ a b 石垣総静 (2016年4月27日). “北海道マラソン30年の記憶 <上>2人の情熱から始まった”. 北海道新聞. オリジナルの2016年8月27日時点におけるアーカイブ。 2016年8月28日閲覧。《》
- ^ "知事定例記者会見記録(H27-02-20)《広報広聴課》" (Press release). 北海道庁. 25 February 2015. 2016年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年8月28日閲覧。
別途配布資料『2015北海道マラソンとはまなす車いすマラソンとの合同開催』有り(併せて参照)
{{cite press release2}}
:
で外部リンクを指定しないでください (説明)《→アーカイブ(・別途配布資料)》|quote=
- ^ http://www.hokkaido-marathon.com/2014/faq/
- ^ 日本テレビ系列とのクロスネット局であり、日本テレビ系列・フジテレビ系列・テレビ東京系列の遅れネット番組などを編成することと、NNS・FNSの業務協定に加盟していない関係でネット対象から外れる番組に含まれているため。
- ^ 財界さっぽろ、2011年10月号。
- ^ 北海道新聞(2012年2月8日)
- ^ BSフジでは8:58開始。
- ^ ただし、2017年大会では、地上波で行っている「優勝者予想」のプレゼントクイズの連動データ放送は、BSフジでは実施しなかった。
- ^ 出典:北海道新聞、2013年4月4日
- ^ BSフジEPG、2017年8月27日
- ^ 現在は『ゲゲゲの鬼太郎(第6作)』『ONE PIECE』(2017年のみ2話連続)『ワイドナショー』『ミライ☆モンスター』『なぎさのミライドライブティービー』が該当。なお、2017年以降は8:55開始に伴い、2017年は前座番組の『モンスターハンター ストーリーズ RIDE ON』を、2018年は前座番組『レイトン ミステリー探偵社 〜カトリーのナゾトキファイル〜』をそれぞれ5分繰り上げ・先行で放送。
- ^ “番組プログラム変更と2012北海道マラソンUSTREAM中継のお知らせ”. Sapporo*north2. 2012年8月27日閲覧。
関連項目
- ツール・ド・北海道 - 北海道マラソンと同じく1987年より開催されている北海道の大型スポーツイベント。
- ニトリレディスゴルフトーナメント - 北海道マラソンと同じく2010年よりニトリがスポンサーとなっている上、開催が同時期。
- 札幌国際ハーフマラソン - 当初はフルマラソン形式の「タイムスマラソン」として開催されていた。
外部リンク
- 北海道マラソン (大会事務局による公式サイト)