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「市川真間駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 02:11時点における版

市川真間駅
南口(2018年9月8日
いちかわまま
Ichikawamama
KS13 国府台 (0.9 km)
(0.9 km) 菅野 KS15
地図
所在地 千葉県市川市真間一丁目11番1号
北緯35度43分53.1秒 東経139度54分40.6秒 / 北緯35.731417度 東経139.911278度 / 35.731417; 139.911278座標: 北緯35度43分53.1秒 東経139度54分40.6秒 / 北緯35.731417度 東経139.911278度 / 35.731417; 139.911278
駅番号 KS14
所属事業者 京成電鉄
所属路線 本線
キロ程 17.3 km(京成上野起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
7,443人/日
-2018年-
開業年月日 1914年大正3年)8月30日
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北口 ※駅名看板更新前(2005年4月24日)

市川真間駅(いちかわままえき)は、千葉県市川市真間一丁目にある、京成電鉄本線である。駅番号KS14

歴史

北口側にある本多貞次郎(京成電鉄初代社長)頌徳碑

かつての京成電気軌道の中枢部とも言える場所で、駅北側には京成直営の遊園地菊人形で有名)だった「東華園」・「京成電燈部事務所」[1]本多貞次郎邸があった。京成電鉄診療所があり、「本多貞次郎頌徳碑」も残っている[2]

年表

駅名の由来

名所江戸百景『真間の紅葉手古那の社つぎ橋』

駅名は真間という地名に由来する。この地名は幕末期、歌川広重作の名所江戸百景『真間の紅葉手古那の社つぎ橋』が描かれており、継橋(つぎはし)は江戸名所図会、葛飾誌略や葛飾記に紹介され、「真間の手児奈(てこな)伝説」として『万葉集』の中で山部赤人らにより詠われた[5]真間の継橋」のことで、手児奈霊神堂南西方に現存する。当時、この一帯は「真間の入江」と呼ばれる海岸地帯で、の生い茂った砂洲が広がっていた[6]。 真間の継橋とは下総国国府国庁)があった国府台へ向かうための橋で、砂洲を中継地点として複数の板橋を架け渡してあったことからこの名を得たとされる[7]。背後には田園風景が広がり、周囲は長閑な農村地帯となっていた。現在では住宅街になっており、かつての橋を記念して擬宝珠つきの真っ赤な欄干が建てられている。

快速の停車要望

当駅は、地元住民から快速の停車要望が高い。同様の施設を持つ千住大橋駅が緩急接続の観点から停車駅に指定されたのに対し、当駅は通過となっている。

  • 2007年(平成19年) - 京成電鉄株式会社宛に当駅に快速の停車を求める請願書が出された。
  • 2011年(平成23年) - 市川市宛に当駅に快速の停車を求める請願書が提出され受理・採択された[8][9][10]

駅構造

開業当初は相対式ホーム2面2線の地上駅で、駅舎も上下線別に有していた[11]が、1972年の大規模駅改良工事完成後は、島式ホーム2面4線、橋上駅舎を有するようになり、現在に至る。2008年3月15日にはホームとコンコースとの間にエレベーターが設置された。ホームにはLED発車標が合計4台が設置されている。

待避設備があるが、駅全体がカーブにかかっていることもあり、上りの本線(2番線)を通過する列車は大幅な徐行を余儀なくされている。待避線の1・4番線は、以前は朝夕のラッシュ時に普通(各駅停車)が通過待ちを行う程度だったが、2006年12月のダイヤ改正以降、日中時間帯における普通の「スカイライナー」待避駅が船橋競馬場駅から当駅に変更され、しばらくは使用頻度が増えた。2010年7月17日の成田スカイアクセス開業のダイヤ改正時で、日中の使用頻度は再度減少した。京成上野寄りには渡り線があり、非常時には京成上野駅押上駅方面に折り返せるようになっている。現在は普通のみが停車するが、現行ダイヤにおける快速が登場するまでは急行の停車駅であった(快速の停車要望参照)。ダイヤ乱れが発生した際に特急が臨時停車することがある。2009年11月28日に運行された臨時特急「ミラフォレスタ号」京成3300形3312編成は、当駅に10分程度停車した。

市川真間管区として、国府台駅菅野駅を管理下に置いている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 KS 京成本線 上り 高砂青砥日暮里上野押上A 都営浅草線KK 京急線方面
3・4 下り 船橋京成津田沼 成田空港千葉SL 新京成線方面
  • 内側の線路(2・3番線)が主本線、外側の線路(1・4番線)が待避線である。
  • 上表の路線名は成田空港線開業後の旅客案内の名称に基づいている。

利用状況

2018年度の1日平均乗降人員7,443人[12]で、京成線内69駅中第43位であった。

近接するJR市川駅の総武緩行線・総武線快速の運行が止まると、当駅は振替輸送で大変混雑する。

近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員
年度 1日平均
乗降人員[13]
1日平均
乗車人員[14]
1998年(平成10年) 5,504
1999年(平成11年) 5,379
2000年(平成12年) 5,154
2001年(平成13年) 4,989
2002年(平成14年) 4,735
2003年(平成15年) 9,182 4,511
2004年(平成16年) 8,442 4,237
2005年(平成17年) 8,201 4,116
2006年(平成18年) 8,081 4,042
2007年(平成19年) 7,963 3,979
2008年(平成20年) 7,844 3,918
2009年(平成21年) 7,615 3,809
2010年(平成22年) 7,491 3,751
2011年(平成23年) 7,341 3,672
2012年(平成24年) 7,504 3,747
2013年(平成25年) 7,487 3,743
2014年(平成26年) 7,134 3,561
2015年(平成27年) 7,297 3,644
2016年(平成28年) 7,525 3,753
2017年(平成29年) 7,418
2018年(平成30年) 7,443 3,719

駅周辺

弘法寺の伏姫桜

当駅南口より、約600メートル(m)の位置には東日本旅客鉄道(JR東日本)の市川駅がある。なお、両駅間において連絡定期券の発売は実施していない[15]。当駅・市川駅でJR総武本線との並走区間が終了し、以西で京成高砂方面と錦糸町方面に分岐する。

駅東側には東京外かく環状道路市川中央インターチェンジ)、国道298号千葉県道294号高速湾岸線、駅南側には国道14号千葉街道)、駅西側には千葉県道1号市川松戸線が通る。

当駅付近は菅野駅と同じく、江戸時代からの富豪が別荘を構えたことから別荘地「市川」として栄え、戦後も文学者(後述)のお屋敷街を形成する高級住宅街となっており、また付近は国府台女子学院日出学園を始め大規模な文教都市学園都市となっている[注釈 1]真間川堤防には並木に加え、幸田露伴永井荷風など当地に縁の深い文学者の碑文が並ぶ遊歩道がある。近年、周辺は市川駅方面にかけて多数の超高層マンションや中高層のマンションが林立している[16]

以下、総武本線より北側の施設等一覧(南側は「本八幡駅#駅周辺」を参照)。

北口

千葉商科大学
手児奈霊神堂

南口

ダイエー市川店
東京ベイ信用金庫 本店

バス路線

系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
松51 国分・国分操車場・大橋 松戸駅 京成バス
松51-2 国分・国分操車場・聖徳学園・大橋
松54 国分・国分操車場・聖徳学園・北国分駅
松55 国分・国分操車場・北国分駅
市43 国分・国分操車場 北国分駅
市44 国分・国分操車場 聖徳学園
市45 国分・高塚入口・高塚 東松戸駅
市41 国分 国分高校
市42 国分・高塚入口・市川大野駅 医療センター入口
市61 市川総合病院・昭和学院・八幡六丁目 市川学園 朝のみ
市62 市川総合病院・昭和学院・八方橋
市63 市川総合病院・昭和学院・京成八幡駅 本八幡駅
- 市川駅

「菅野六丁目」から、国分方面と市川総合病院方面に分かれる。現金につき市川駅 - 菅野六丁目まで100円(子供半額)。

隣の駅

京成電鉄
KS 本線
快速特急・特急・通勤特急・快速
通過
普通
国府台駅 (KS13) - 市川真間駅 (KS14) - 菅野駅 (KS15)

脚注

注釈

  1. ^ 詳細は「市川市」を参照

出典

  1. ^ のちの東京電力市川支店である。支店統合後は「テプコ真間ビル」という名称となり、関連企業やファミリーレストランジョナサン)などが入居している。
  2. ^ 1923年(大正11年)に建立され、戦時金属供出に伴い銅像部分は撤去された。
  3. ^ 京成線に「市川ママ駅」…母の日まで駅名を変更 : 経済 : 読売新聞オンライン
  4. ^ 市川真間駅が「市川ママ駅」になります! :京成電鉄公式
  5. ^ 足(あ)の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋やまず通はむ (万葉集 ⑭東歌 #3387)
  6. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “「真間の入江」の実像に迫る 23日、市川市史無料講演会 千葉”. 産経ニュース. 2019年4月4日閲覧。
  7. ^ 真間の継橋|万葉集等多くの歌人に歌われた真間の入口”. www.travel.smileandhappiness.net. 2019年4月4日閲覧。
  8. ^ 請願書 平成22年度受理分市川市
  9. ^ 会議録 (2011年2月 第6日目 2011年3月9日)市川市
  10. ^ 会議録 (2011年2月 第6日目 2011年3月9日)市川市
  11. ^ 京成電鉄 街と駅の1世紀』、アルファベータブックス、2015年5月1日、23頁。 
  12. ^ 京成電鉄 駅別乗降人員
  13. ^ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
  14. ^ 千葉県統計年鑑
  15. ^ 連絡定期券の発売範囲を参照(東日本旅客鉄道)
  16. ^ 2015年8月27日の日本経済新聞の記事「市川市の人口が47万6231人(2015年8月1日時点)と過去最高を更新」

関連項目

外部リンク