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「市振駅」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 02:42時点における版

市振駅
駅舎(2019年8月18日撮影)
いちぶり
Ichiburi

地図

市振駅の位置(新潟県内)
市振駅
市振駅
市振駅(えちごトキめき鉄道)位置図(新潟県)
所在地 新潟県糸魚川市大字市振913[1]
北緯36度58分49.47秒 東経137度39分2.03秒 / 北緯36.9804083度 東経137.6505639度 / 36.9804083; 137.6505639座標: 北緯36度58分49.47秒 東経137度39分2.03秒 / 北緯36.9804083度 東経137.6505639度 / 36.9804083; 137.6505639
所属事業者 えちごトキめき鉄道(トキてつ)[2]
あいの風とやま鉄道[2]
電報略号 フリ[3]
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線[3]
乗車人員
-統計年度-
43人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1912年大正元年)10月15日[3]
乗入路線 2 路線
所属路線 日本海ひすいライン[2](トキてつ)
キロ程 0.0km(市振起点)
から9.4 km
*(越中宮崎) (- km)
(8.6 km) 親不知
所属路線 あいの風とやま鉄道線**
(あいの風とやま鉄道)
キロ程 100.1km(倶利伽羅起点)
米原から294.5 km
越中宮崎 (4.7km)
備考 共同使用駅(えちごトキめき鉄道の管轄駅)
無人駅[3]
* 全列車が泊駅まで乗り入れ。
** あいの風とやま鉄道の自社列車は1日2往復のみ発着(該当列車は糸魚川駅まで乗り入れ)。
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駅に停車中の419系電車(JR西日本時代)

市振駅(いちぶりえき)は、新潟県糸魚川市にある、えちごトキめき鉄道あいの風とやま鉄道である[3]

概要

当駅は新潟県の鉄道駅で最西端に位置する駅である。

乗り入れ路線

当駅にはえちごトキめき鉄道の日本海ひすいラインと、あいの風とやま鉄道のあいの風とやま鉄道線が乗り入れる。

両路線は元々は西日本旅客鉄道(JR西日本)の北陸本線であり、当駅もその途中駅であったが、2015年(平成27年)3月14日に北陸新幹線長野駅 - 金沢駅間開業によって並行在来線の経営分離が行われ[4]、当駅は北陸本線の新潟県内区間を運行するえちごトキめき鉄道[2]および富山県内区間を運行するあいの風とやま鉄道の営業上の境界駅となった[2]

なお、新潟県内に所在する当駅はえちごトキめき鉄道の管理駅となっている[5]。運転系統上での境界駅は泊駅となっていて、あいの風とやま鉄道線の泊駅 - 市振駅間は、日本海ひすいラインと一体的な運用が行われている。その為、当駅で乗務員の交代は行われず、当駅を始発・終着とする列車もない。

あいの風とやま鉄道線ではJR西日本のICカードICOCAが導入されているが、当駅はえちごトキめき鉄道管理であるため2017年(平成29年)現在使用できない[6]

歴史

駅構造

島式ホーム1面2線を有する地上駅である[14]。駅舎側ののりばに富山方面の列車が、駅舎とは反対側ののりばに直江津方面の列車が発着する。ホームの親不知方の端は緩やかな坂になっており、ここから駅舎へ遮断機・警報機つきの構内踏切が伸びている[14]。駅は海岸沿いに設けられておりホームから海面をのぞむことができる[14]

JR西日本時代、新潟県ではJR西日本管内最東端の駅であり、当駅から東は糸魚川地域鉄道部の管轄であった[15][16]

駅舎は1908年(明治41年)に竣工した古くからのもので木造平屋建ての建築物である[17]。開業4年前に駅舎が竣工していたのは、かつて当駅が隧道建設の基地であったためであるという[18]。瓦葺き切妻屋根、回廊を巡らした造形など明治期の駅舎の様子が現存しており[17]、屋根の上には雪下ろしの際に命綱を結びつける金具が残っている[17]。駅舎内部には待合所と駅事務室があるが無人駅である[17][14]

駅の構内には駅舎の越中宮崎方の脇にレンガ積みのランプ小屋が一棟残っている[14]

のりば

ホーム 路線 行先
駅舎側 あいの風とやま鉄道線 富山金沢方面
反対側 日本海ひすいライン 糸魚川直江津方面
  • 案内上の乗り場番号は設定されていない。

利用状況

2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員43人である[19]

各年度の1日平均乗車人員は以下の通り[20][21]

年度 1日平均
乗車人員
2004年 72
2005年 65
2006年 60
2007年 56
2008年 53
2009年 49
2010年 44
2011年 41
2012年 44
2013年 39
2014年 31
2015年 56
2016年 50
2017年 57
2018年 43

駅周辺

駅の東側には市振集落が、西側には玉ノ木集落があり、特に市振の集落には小学校郵便局などがある。当地は古くは越後国越中国の境となっており、関所(市振関)が置かれていたほか、難所親不知が市振の集落から東側に15キロメートルほど続いている[14][16]。「市振」の地名は松尾芭蕉奥の細道に掲載された句(奥の細道#市振の関を参照)にも登場する。

新潟県では最西端の駅である。富山県との県境は近く、当駅の西1キロメートルほどのところで日本海に注ぐ境川が県境である。駅の東500メートルの長円寺には、芭蕉の句を記念する句碑が建立されている。

当駅前からあいの風とやま鉄道・泊駅まで朝日町「あさひまちバス」が運行されている[22]

路線バス

糸魚川市コミュニティバス 青海地域

  • きらら玉ノ木線[23]
  • 市振上路線
  • 各路線とも12月29日~1月3日と、祝日に重なった場合は運休[23]。1乗車100円[23]

朝日町 あさひまちバス

  • 市振線[22]
    • あさひ総合病院・泊駅前方面 (1日5便のみ)

隣の駅

えちごトキめき鉄道・あいの風とやま鉄道
日本海ひすいライン・あいの風とやま鉄道線
越中宮崎駅(あいの風とやま鉄道線) - 市振駅 - 親不知駅(日本海ひすいライン)

脚注

  1. ^ 沿線ガイド(市振駅)<日本海ひすいライン|えちごトキメキ鉄道”. えちごトキメキ鉄道. 2016年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月5日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 浅見茂晴(2015年3月13日). “北陸新幹線:「あす開業」「鉄道網」様変わり 運賃、路線、三セク…”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  3. ^ a b c d e 鉄道友の会新潟支部『新潟県鉄道全駅 増補改訂版』新潟日報事業社、2015年6月30日、253頁。ISBN 9784861326066 
  4. ^ a b 浅見茂晴、山本愛、板鼻幸雄(2015年3月15日). “北陸新幹線:開業 上越に変革、期待背負い”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  5. ^ 富山県並行在来線経営計画概要 (最終)”. 2014年10月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月16日閲覧。
  6. ^ ICOCAのご利用について - 西日本旅客鉄道
  7. ^ 大正元年鉄道院告示第29号(『官報』、1912年(大正元年)10月12日、内閣印刷局)
  8. ^ a b c d e 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
  9. ^ 昭和32年日本国有鉄道公示第441号(『官報』、1957年(昭和32年)11月13日、大蔵省印刷局)
  10. ^ a b c d 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
  11. ^ 昭和47年日本国有鉄道公示第261号(『官報』、1972年(昭和47年)10月2日、大蔵省印刷局)
  12. ^ 昭和59年日本国有鉄道公示第174号(『官報』、1984年(昭和59年)1月30日、大蔵省印刷局)
  13. ^ 市振駅 - えちごトキめき鉄道
  14. ^ a b c d e f 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
  15. ^ 隣の越中宮崎駅以西は富山地域鉄道部管轄
  16. ^ a b 金沢支社エリア - 2009年(平成21年)5月11日、西日本旅客鉄道
  17. ^ a b c d 市振駅 NHK映像マップみちしる〜新日本風土記アーカイブス〜 - 日本放送協会
  18. ^ 萩原義弘、『にっぽん木造駅舎の旅100選』、2009年(平成21年)12月、平凡社
  19. ^ えちごトキめき鉄道ご利用状況
  20. ^ 統計いといがわ(平成28年度) (PDF)
  21. ^ 統計要覧 統計いといがわ - 糸魚川市
  22. ^ a b あさひまちバス路線マップ・時刻表 - 朝日町
  23. ^ a b c d コミュニティバス・乗合タクシー - 糸魚川市

関連項目

外部リンク