「粟生駅」の版間の差分
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2020年2月15日 (土) 04:20時点における版
粟生駅 | |
---|---|
駅舎 | |
あお Ao | |
所在地 | 兵庫県小野市粟生町[注釈 1][1][2] |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 北条鉄道 神戸電鉄 |
電報略号 | アオ |
駅構造 | 地上駅[1][2] |
ホーム | 3面4線[1][2] |
乗車人員 -統計年度- |
(JR西日本)1,001人/日 (神戸電鉄)838人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)8月10日[1] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | 加古川線(JR西日本) |
キロ程 | 16.6 km(加古川起点) |
◄小野町 (2.9 km) (2.6 km) 河合西► | |
所属路線 | 北条鉄道北条線 |
キロ程 | 0.0 km(粟生起点) |
(3.5km) 網引► | |
所属路線 | ■神戸電鉄粟生線 |
駅番号 | ○KB59 |
キロ程 |
29.2km(鈴蘭台起点) 湊川から36.7km 新開地から37.1 km |
◄KB58 葉多 (1.5km) | |
備考 |
共同使用駅(JR西日本の管轄駅)[1][2] 業務委託駅[1] POS端末設置 神戸電鉄ホームに中間改札有 |
粟生駅(あおえき)は、兵庫県小野市粟生町[注釈 1]にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・北条鉄道・神戸電鉄の駅である[1][2]。駅番号は神戸電鉄がKB59[3]。
神戸電鉄では最西端の駅である。神戸電鉄の乗務員時刻表(スタフ)に表記されている駅略号はAO(AO)である[要出典]。
概要
JR西日本の加古川線・北条鉄道の北条線・神戸電鉄の粟生線が乗り入れている。このうち、北条線は当駅が起点、粟生線は当駅が終点である。3社の共同使用駅であり、加古川駅が管理し、JR西日本交通サービスに駅業務が委託された業務委託駅である[1][2]。
JR西日本はPOS端末による発券対応を行うが、日中は窓口を休止する時間帯がある。PiTaPa・ICOCAはJR西日本加古川線・神戸電鉄粟生線で使用できる。有人時間帯にJR列車で降車する場合、他路線に乗り換えずに改札を出る場合は改札口で運賃を支払う形になるが、乗り換えの場合は車内で運賃を支払ってから降車することになる。
歴史
- 1913年(大正2年)8月10日[1] - 播州鉄道 国包駅(現・厄神駅) - 西脇駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取り扱いを開始。
- 1915年(大正4年)3月3日[4] - 播州鉄道 当駅 - 北条町駅間が開通[5]。
- 1923年(大正12年)12月21日 - 播丹鉄道の駅となる[6]。
- 1943年(昭和18年)6月1日 - 播丹鉄道の国有化により鉄道省加古川線・北条線の駅となる[7]。
- 1952年(昭和27年)4月10日 - 神戸電気鉄道(現:神戸電鉄)粟生線が当駅まで全通[2]。
- 1971年(昭和46年)3月4日 - 神戸電気鉄道で無人の回送電車が電鉄小野駅から当駅まで暴走、発車待ちの電車と衝突[8]。
- 1974年(昭和49年)10月1日 - 貨物の取り扱いを廃止。
- 1985年(昭和60年)4月1日 - 国鉄北条線が北条鉄道に転換[9]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅は西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1990年(平成2年)6月1日 - 加古川鉄道部発足により、加古川線の駅はその管轄となる。
- 2009年(平成21年)
- 2016年(平成28年)3月26日 - JR西日本でICカード「ICOCA」の利用が可能となる[12]。
駅構造
駅舎は東側にあり、2009年(平成21年)に改築された[1][11]。改築直後から飲食店「シルキーウェイあわの里」を併設していたが、2013年に閉店している。
頭端式・単式・島式3面4線のホームを有する地上駅になっている[1][2]。頭端式ホーム(4番線)が神戸電鉄粟生線、駅舎のある単式ホーム(2番線)と島式ホーム駅舎側(1番線)がJR加古川線、その反対側(3番線)が北条鉄道北条線となっている[1][2]。ホーム間の連絡は跨線橋で行う。
神戸電鉄のホームには、JRの駅舎から入り、中間改札を通ることになる[13]。実際には本来の駅舎内ではなくここに神戸電鉄用の出札口がある。元は2番線と同じホームの向かい側から乗降していたが、1999年(平成11年)10月1日からスルッとKANSAIが導入されるのに伴い改札を分離する必要が生じた事から、反対側に単式ホームを設けてこの形になったものである。また、磁気式の普通乗車券は自動改札機でそのまま回収されてしまうため、「精算済票」を取ってから自動改札機に通すよう注意書きがなされている。神戸電鉄の駅舎には、沿線光ネットワークに接続された駅務遠隔システムが導入されており、志染駅のセンター駅から自動券売機・自動改札機・自動精算機・TVカメラ・インターホン・シャッターが遠隔操作され、駅員巡回駅となっている。なお、2番線と同じホームの向かい側から乗降していた時代は電車とホームの間に段差があったが、現在のホームになってからは段差がなくなった。
北条鉄道のホームには中間改札はなく、乗車券は駅で発売されていないため、降車時に車内で運賃を支払う[1]。北条線の線路は国鉄時代には加古川線とつながり、直通列車も運行されていたが、第三セクター化により線路も分断されて加古川側に車止めが置かれている。
のりば
駅本屋側から近い順に表記する。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
4 | ■神戸電鉄粟生線 | 鈴蘭台・新開地・有馬温泉・三田方面 | ||
- | (神戸電鉄旧ホーム) | (不使用) | ||
2 | JR加古川線 | 上り | 厄神・ 加古川方面 | 折り返し列車の一部は1番のりば |
1 | 下り | 西脇市・谷川方面 | ||
3 | 北条鉄道北条線 | 法華口・北条町方面 |
- 備考
- 当駅始発の加古川方面行きの列車は原則として2番のりばから発車する。ただし、6時台の当駅始発は到着時に反対列車との行き違いを伴うため、1番のりばからの発車である。
- かつては、駅舎側のホームが1番線(JR加古川線上り、加古川方面)で、島式ホームが2番線(JR加古川線下り、西脇市方面)であったが、電化工事に伴って現在の形に番線変更がなされた。
ダイヤ
JR
日中時間帯は1時間に1本が停車する。平日の朝夕には当駅折り返しの設定がある。
北条鉄道
1時間に1本(1日17本)が発着する。 始発は平日6時11分、休日6時08分。最終は平日休日共に23時14分。
神戸電鉄
快速、急行、準急といった優等列車も設定されている。ラッシュ時と18時から19時台では1時間に3本、日中時間帯では1時間に1本というダイヤ設定となっている。そして大半の列車は、有馬線・神戸電鉄神戸高速線を通って新開地まで乗り入れる。(2014年6月28日 ダイヤ改正)
駅周辺
2009年(平成21年)、小野市により駅前公園の整備が進められ、駅舎も改築された。
- 河合郵便局
- 等覚寺
- 善教寺
駅前かららんらんバスが発着している。
利用状況
「兵庫県統計書[15]」と「小野市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | JR西日本 | 神戸電鉄 |
---|---|---|
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗車人員 | |
1996年 | 1,002 | 790 |
1997年 | 953 | 749 |
1998年 | 939 | 755 |
1999年 | 865 | 910 |
2000年 | 911 | 956 |
2001年 | 839 | 903 |
2002年 | 850 | 904 |
2003年 | 773 | 866 |
2004年 | 749 | 819 |
2005年 | 797 | 817 |
2006年 | 788 | 829 |
2007年 | 823 | 815 |
2008年 | 898 | 823 |
2009年 | 865 | 775 |
2010年 | 896 | 803 |
2011年 | 853 | 796 |
2012年 | 888 | 809 |
2013年 | 935 | 807 |
2014年 | 915 | 804 |
2015年 | 939 | 838 |
2016年 | 980 | 849 |
2017年 | 1,001 | 838 |
その他
隣の駅
- 北条鉄道
- 北条線
- 粟生駅 - 網引駅
- 隣駅「網引駅」とは3.5kmあり、北条線で最も駅間が長い。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l m n 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、205頁。ISBN 9784343006028。
- ^ a b c d e f g h i 『兵庫の鉄道全駅 私鉄・公営鉄道』神戸新聞総合出版センター、2012年12月10日、201頁。ISBN 9784343006745。
- ^ “粟生駅(神戸電鉄/鉄道情報/各駅のご案内)”. 神戸電鉄株式会社. 2014年11月9日閲覧。
- ^ 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、220頁。ISBN 9784343006028。
- ^ 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1915年3月15日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 14日移転許可「鉄道敷設権移転」『官報』1923年12月17日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「鉄道省告示第120号」『官報』1943年5月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『鉄道ピクトリアル』、電気車研究会、1971年5月、79頁。
- ^ “沿革”. 北条鉄道株式会社. 2014年11月9日閲覧。
- ^ “加古川鉄道部を7月1日付廃止 JR西日本神戸支社”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年6月25日)
- ^ a b “小野 JR加古川線 粟生駅前ににぎわいを 地域住民がレストラン 22日開店 87人交代で調理、接客 地元産の米や野菜使い”. 神戸新聞(朝刊) (神戸新聞社): p. 24(東北). (2009年11月18日)
- ^ "平成28年春ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 西日本旅客鉄道. 18 December 2015. 2016年3月26日閲覧。
- ^ “駅構内案内図(粟生駅)” (pdf). 神戸電鉄株式会社. 2014年11月9日閲覧。
- ^ “粟生駅構内図”. 北条鉄道株式会社. 2014年11月9日閲覧。
- ^ 兵庫県統計書
関連項目
外部リンク
- 粟生駅 - JR西日本
- 北条鉄道株式会社
- 粟生駅 - 北条鉄道
- 粟生駅 - 神戸電鉄
- 平成18年度予算:JR・北条鉄道・神戸電鉄粟生駅前公園の整備