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|画像説明= 駅舎(2017年8月) |
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|よみがな= いくとら |
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|ローマ字= Ikutora |
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2020年2月15日 (土) 05:31時点における版
幾寅駅 | |
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駅舎(2017年8月) | |
いくとら Ikutora | |
◄T35 東鹿越 (4.0 km) (9.4 km) 落合 T37► | |
所在地 | 北海道空知郡南富良野町字幾寅 |
駅番号 | ○T36 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■根室本線 |
キロ程 | 98.8 km(滝川起点) |
電報略号 | トラ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 単式 1面1線 |
開業年月日 | 1902年(明治35年)12月6日 |
備考 | 無人駅 |
映画『鉄道員(ぽっぽや)』ロケで「幌舞駅」として使用。 |
幾寅駅(いくとらえき)は、北海道空知郡南富良野町字幾寅にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅である。駅番号はT36。電報略号はトラ。かつては急行「狩勝」の停車駅だった。
歴史
- 1902年(明治35年)12月6日:北海道官設鉄道十勝線の駅として開業。
- 1905年(明治38年)4月1日:官設鉄道に移管、それに伴い同鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:十勝線と釧路線を統合して釧路線と制定、それに伴い同線の駅となる。
- 1913年(大正2年)11月10日:線路名を釧路本線に改称、それに伴い同線の駅となる。
- 1921年(大正10年)
- 1928年(昭和3年):幾寅森林軌道廃止[1]。
- 1933年(昭和8年)
- 2月:駅舎全焼。
- 6月:駅舎を南側から北側へ移転再建[注釈 1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道(国鉄)に改組。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)4月1日:簡易委託により乗車券販売再開。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により北海道旅客鉄道に継承。
- 1994年(平成6年)4月1日:釧路支社管轄から本社鉄道事業本部管轄に変更。
- 2003年(平成15年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)3月28日:前年の台風の影響で不通が続いている、東鹿越駅 - 落合駅間における代行バスの運行形態を変更。東鹿越駅 - 新得駅間の運行が基本とされ、十勝方面への往来が可能になる[報道 2]。
この節の加筆が望まれています。 |
駅名の由来
所在地名より。現在のユクトラシュベツ川(幾寅川とは異なる)を指すアイヌ語の「ユクトゥラシペッ[注釈 2]」(鹿が・登る・川)の上部を採って漢字をあてたものとされる[2]。
なお、この「ユクトゥラシペッ」を訳して駅名にしたのが隣駅の東鹿越駅(及び旧鹿越信号場)である。
駅構造
かつては島式ホーム状の2面を有していたが、いずれも片面使用の実質相対式ホーム2面2線で、駅舎側ホーム(下りホーム)と駅舎の間に貨物積卸線1本と駅裏側に大きく膨らんだ貨物線1本を有していた。当駅は建設時には南側に駅舎が設置されていたが、この駅裏の貨物線は駅舎が北側に移転した後に設置されている[注釈 3]。駅舎と互いのホームは構内踏切で連絡していた。駅裏側の貨物線が先に廃止され[注釈 4]、後に駅舎側の貨物積卸線も貨物取扱廃止に伴って使用されなくなって、1983年時点では側線として残っていたが[3]、1993年(平成5年)時点では、この側線も富良野側の転轍機が外されて滝川方から分岐する側線となっていた[4]。更に交換設備廃止の上、島式ホーム1面使用の単式ホームとなっている。
駅舎は線路の北側(根室方面に向かって左側)に位置し、築堤上のホームとは階段で連絡する。古い駅舎であるが、映画『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影の為、より古さを強調した感じ[注釈 5](外観及び内装も[5])に改修されている。
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待合室(2004年8月)
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本来の事務室(2004年8月)
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ホームから見た駅舎(2011年8月)
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ホーム(2012年10月)
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駅名標(2017年8月)
利用状況
- 1981年度(昭和56年)の1日乗降客数は182人[3]。
- 1992年度(平成4年)の1日乗降客数は218人[4]。
- 2012 - 2015年(平成24 - 27年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は67.8人[報道 3]。
- 2013 - 2015年(平成25 - 27年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は68.3人[報道 4]。
- 2014 - 2015年(平成26 - 27年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は66.5人[報道 5]。
また、近年の乗車人員(特定の平日の調査日)推移は以下のとおりである。
乗車人員推移 | |||
---|---|---|---|
年度 | 乗車人員 | 備考 | 出典 |
2012年(平成24年) | 66 | [報道 3] | |
2013年(平成25年) | 72 | ||
2014年(平成26年) | 74 | ||
2015年(平成27年) | 59 | ||
2016年(平成28年) | - | バス代行実施のため、データなし | |
2017年(平成29年) | - | [報道 4] | |
2018年(平成30年) | - | [報道 5] |
駅周辺
幾寅の市街地になっており、商店や住宅が立ち並ぶ。
- 北海道道465号金山幾寅停車場線
- 国道38号
- 道の駅南ふらの
- ノースライナー「幾寅物産センター」停留所
- 南富良野町役場
- 富良野警察署幾寅駐在所
- 幾寅郵便局
- 旭川信用金庫南富良野支店
- ふらの農業協同組合(JAふらの)南富良野支所
- 「鉄道員」撮影に使われた建物のセット
- 北海道南富良野高等学校
- 南ふらのスキー場
- 南富良野町営循環バス「農協前」・占冠村営バス「幾寅駅前」停留所
その他
- 映画『鉄道員(ぽっぽや)』の中では石炭輸送路線終端駅の「幌舞駅」として登場する。駅舎は映画のロケーションのために改装されている。また駅前には、映画内で「キハ12 23」として登場したキハ40 764号気動車(ぽっぽや号)の一部分(前頭部)が、2005年(平成17年)に廃車の後に設置・保存されている。
- 待合室内には映画撮影関連の写真や小道具、出演者のサインなどを展示し、駅前の食堂などのロケーションセットも残され[5]、多くのファンが訪れる。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ (3)森林鉄道軌道延長昭和三年度末現在、備考欄『国有林事業成績. 第8次(昭和3年度)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ “アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ a b 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)114ページより。
- ^ a b 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)111ページより。
- ^ a b 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)242ページより。
報道発表資料
- ^ "一連の台風による石勝線・根室線の災害復旧の状況について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 13 October 2016. 2018年9月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年9月5日閲覧。
- ^ “根室線 東鹿越駅〜新得駅間 バス代行輸送の実施について” (PDF). 北海道旅客鉄道株式会社 (2017年3月22日). 2017年5月16日閲覧。 代行バス運行中のダイヤ掲載あり
- ^ a b "駅別乗車人員(2016)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 8 December 2017. p. 2. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
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- ^ a b "根室線(富良野・新得間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月18日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧。
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- ^ a b “根室線(富良野・新得間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
参考文献
- 南富良野町史 下巻 平成3年発行
- 旭川営林局史 第一巻 昭和35年発行
関連項目
外部リンク
- 幾寅|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company
- 高倉健さんの面影求めて 映画「鉄道員」のロケ地になったJR根室線の幾寅駅 - YouTube(朝日新聞社提供、2019年8月10日公開)