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茂尻駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
茂尻駅
駅舎(2017年8月)
もしり
Moshiri
T23 赤平 (3.5 km)
(3.5 km) 平岸 T25
地図
所在地 北海道赤平市茂尻元町南2丁目
北緯43度32分14.3秒 東経142度4分55.97秒 / 北緯43.537306度 東経142.0822139度 / 43.537306; 142.0822139座標: 北緯43度32分14.3秒 東経142度4分55.97秒 / 北緯43.537306度 東経142.0822139度 / 43.537306; 142.0822139
駅番号 T24
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線
キロ程 17.2 km(滝川起点)
電報略号 モシ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
56人/日
-2014年-
開業年月日 1918年大正7年)12月28日[1]
備考 無人駅
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茂尻駅(もしりえき)は、北海道赤平市茂尻(もじり[2])元町南2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線である。駅番号T24電報略号モシ事務管理コードは▲130403[3]

かつては急行列車「狩勝」「そらち」の停車駅だった。

歴史

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1977年の茂尻駅と周囲約750m範囲。右が富良野方面。既に貨物扱いをやめており、写真中央から少し右下へ分岐していた茂尻炭砿の専用線は撤去されていて、路盤とポケットだけが残されている。昭和43年に51万トンの出炭量を記録した雄別炭礦茂尻炭砿も、柏炭鉱になってからは深堀を止めたために10万トン以下となり、この写真の3年前には枯渇して閉山。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

明治44年創業の財閥企業の一つであった株式会社大倉組から大正7年に大倉鉱業株式会社が独立し、当時は下平岸と呼ばれていたこの地に茂尻炭砿を開坑するに当たって、当駅の開設及び同社の資金による選炭場までの岐線の敷設許可を申請した。この結果、当駅及び岐線は同時に開設される事となり、大正7年7月13日に茂尻炭砿の萬慶坑の開坑となった。後に大倉組の撤退と茂尻炭礦株式会社の独立、三菱鉱業系列の雄別炭礦鉄道による買収と所有者は変遷した[4]が、同砿閉山まで当駅はこの炭鉱を中心として運用されて来た。

年表

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駅名の由来

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所在地名より。所在地名の読みは「もじり」であるが、駅名は開業当初より「もしり」である[5][2]

地名は、現在の桂川を指すアイヌ語の「モシケソマナイ(mosir-kes-oma-nay)」(島・の末端・にある・川)の上部に由来する[2][注釈 1]。この「モシ」は空知川にあった川中島のことで、この付近でこの川のほか、「モシパオマナイ(mosir-pa-oma-nay)」(島の・上手・にある・川)「モシンノㇱケオマナイ(mosin-noske-oma-nay)[注釈 2]」(島の・中央・にある・川)の三本が合流していた[2]

駅構造

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1面2線の島式ホームを持つ地上駅無人駅である。河岸段丘の崖のふちに線路があるため、駅舎には階段を上っていかなければならない。

のりば

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番線 路線 方向 行先
1 根室本線 下り 富良野東鹿越方面
2 上り 滝川方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1992年(平成04年) (27.0) [9] 1日平均乗降客数54人
2016年(平成28年) 25.0 [JR北 1]
2017年(平成29年) 21.4 [JR北 2]
2018年(平成30年) 20.2 [JR北 3]
2019年(令和元年) 18.4 [JR北 4]
2020年(令和02年) 15.6 [JR北 5]
2021年(令和03年) 13.6 [JR北 6]
2022年(令和04年) 13.6 [JR北 7]
2023年(令和05年) 12.8 [JR北 8]

駅周辺

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茂尻の集落がある。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
根室本線
赤平駅 (T23) - 茂尻駅 (T24) - 平岸駅 (T25)

脚注

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注釈

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  1. ^ 根室本線島ノ下信号場も同じ言葉の意訳に由来すると考えられてる。
  2. ^ モシㇼ(mosir)がモシン(mosin)となっているのは、後に続く語に引きずられて連音化するため。

出典

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、873-874頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b c d アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2021年4月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月19日閲覧。
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、232頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 大正7年6月:大倉鉱業 - 昭和6年12月分離独立:茂尻炭礦 - 昭和10年7月買収:雄別炭礦鉄道 - 昭和34年6月分離独立:雄別炭礦 - 昭和44年8月分離独立:茂尻炭礦(ただし同年9月に本砿区消滅、一部砿区のみで露天採炭)
  5. ^ a b 内閣印刷局, ed (1918‐12-27). “鉄道院告示 第102号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (1921). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2954035/1. 
  6. ^ 内閣印刷局, ed (1926‐07-14). “鉄道省告示 第119号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (4167). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956318/2. 
  7. ^ “日本国有鉄道公示第45号”. 官報. (1982年5月28日) 
  8. ^ “「通報」●根室本線東滝川駅ほか6駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1982年5月28日) 
  9. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、108頁。ISBN 4-09-395401-1 
  10. ^ 茂尻 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年6月4日閲覧。

JR北海道

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  1. ^ 駅別乗車人員(2016)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道株式会社. p. 2 (2017年12月8日). 2018年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月17日閲覧。
  2. ^ 根室線(滝川・富良野間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818043812/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/06.pdf2018年8月18日閲覧 
  3. ^ 根室線(滝川・富良野間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  4. ^ 根室線(滝川・富良野間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月4日閲覧。
  5. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

参考文献

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  • 赤平市史 下巻 平成13年1月発行
  • 茂尻炭砿50年史 雄別炭礦株式会社茂尻礦業所 昭和42年6月発行

関連項目

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外部リンク

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