「都城駅」の版間の差分
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|画像説明 = 駅舎(2017年3月17日) |
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|よみがな = みやこのじょう |
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2020年2月15日 (土) 06:35時点における版
都城駅 | |
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駅舎(2017年3月17日) | |
みやこのじょう Miyakonojō | |
所在地 | 宮崎県都城市栄町4553[1] |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | ヤコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 3面5線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
1,108人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)10月8日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 日豊本線 |
キロ程 | 389.9 km(小倉起点) |
◄三股 (4.3 km) (2.5 km) 西都城► | |
所属路線 | 吉都線 |
キロ程 | 61.6 km(吉松起点) |
◄日向庄内 (4.1 km) | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有[1] |
都城駅(みやこのじょうえき)は、宮崎県都城市栄町にある、九州旅客鉄道(JR九州)の駅である[1]。事務管コードは▲940511[2]。
本稿では、駅周辺にある日本貨物鉄道(JR貨物)の施設である都城オフレールステーションについても記述する。
概要
宮崎県南部の主要都市である都城市の代表駅[3]で、全列車が停車する。日豊本線を所属線とし[4]、当駅が終点である吉都線を加えた2路線が乗り入れている。特急「きりしま」のうち下り1本が当駅終着で運行されるほか、日豊本線の普通列車のうち、主に鹿児島中央駅方面からの一部列車が当駅折り返しで運行されている。
なお都城市の中心部には隣の西都城駅の方が近く、宮崎駅方面からの普通列車も大半が西都城駅折り返しとなっている。
歴史
都城の町に最初にできた駅が当駅である。当時九州の南側にのびる唯一の鉄道であった鹿児島本線(現在は肥薩線)の吉松駅から、宮崎方面に向かう宮崎線の終着駅として1913年(大正2年)に開業した。1914年(大正3年)に宮崎線は三股駅まで延伸し、1916年(大正5年)に青井岳駅と清武駅の間の開通を以って吉松駅から当駅を経て宮崎駅まで線路がつながった。
1923年(大正12年)に小倉駅から都城駅を経て吉松駅までが日豊本線とされた。当時は、都城と鹿児島方面は吉松回りで結ばれていたが、財部経由で短絡しようという気運が高まった。そして、1932年(昭和7年)に都城と隼人を直結する路線が全通した。このことを受けて同じ日に小倉駅から当駅、西都城駅、隼人駅を経て鹿児島駅までが日豊本線となり、当駅から小林駅を経て吉松駅を結ぶ路線は吉都線として分離された。なお志布志線は、当駅からではなく西都城駅からの路線に変更されている。
年表
- 1913年(大正2年)10月8日 : 鉄道院宮崎線の駅として、谷頭 - 都城間開通と同時に開業[5]。
- 1922年(大正11年)9月27日 : 駅舎を改築。
- 1923年(大正12年)1月14日 : 志布志線が末吉駅まで開通[5]。
- 1929年(昭和4年)4月28日 : 国都東線 西都城 - 財部間が開通。
- 1932年(昭和7年)12月6日 : 大隅大川原 - 霧島神宮駅開通により日豊本線小倉 - 宮崎 - 当駅 - 財部 - 鹿児島駅間が全通[5]。
- 1945年(昭和20年)8月6日 : 都城大空襲により駅構内全焼。
- 1970年(昭和45年)10月1日 : コンテナ取扱開始。
- 1971年(昭和46年)10月1日 : 旅行センター開設。
- 1975年(昭和50年)3月25日 : 3代目となる現在の駅舎に改築[5]。
- 1977年(昭和52年)5月25日 : コンテナ貨物の取扱を廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日 : コンテナ貨物の取扱を再開。
- 1986年(昭和61年)11月1日 : 荷物・貨物の取扱を廃止。都城コンテナセンター設置。
- 1987年(昭和62年)4月1日 : 国鉄分割民営化によりJR九州の駅となる[5]。都城コンテナセンターはJR貨物が継承。
- 2006年(平成18年)4月1日 : 都城コンテナセンターが都城オフレールステーションに改称。
- 2013年(平成25年)3月27日 : 車両基地跡地に都城太陽光発電所が稼働開始する。
- 2014年(平成26年)
駅構造
駅舎に接する単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線の計3面5線および複数の留置線の設備を有する地上駅[5]で、夜間滞泊もある。駅舎に接する単式ホームが1番のりば、島式ホームが2番乗り場(3番線)、3番のりば(4番線)と4番のりば(5番線)、5番のりば(6番線)となっている。1番線の隣にはかつての貨物ホーム、1番線と3番線の間の中線(2番線)は撤去されており往年の繁栄を偲ばせる。以前は2・3番のりばホーム上にキオスクと軽食屋が存在し、駅弁も販売されていたが撤退した。2014年3月15日バリアフリー化工事が完了し、跨線橋と各ホームにエレベーターが設置された。かつては地下道で連絡しており、天井は非常に低かった[5]。
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 - 3 | ■日豊本線 | 上り | 田野・南宮崎・宮崎方面 |
下り | 国分・隼人・鹿児島中央方面 | ||
4 - 5 | ■吉都線 | 小林・えびの・吉松方面 |
駅舎は鉄筋コンクリート造りの2階建てで1975年(昭和50年)3月に完成したものである[1]。かつては旅行センターも存在したが廃止され跡地は駅長室になっている。直営駅で、駅舎内部にはみどりの窓口や自動券売機が設置されている。現在は駅長と一般社員のみ勤務で、助役の配置はない。
都城オフレールステーション
都城オフレールステーション(略称、都城ORS)は、駅の南側にあるJR貨物のコンテナ集配基地である。コンテナ貨物(12フィートコンテナ)のみを取り扱っており、貨物列車代替のトラック便が1日5.5往復(当駅発が6本)、鹿児島貨物ターミナル駅との間に設定されている。
1986年(昭和61年)11月に駅での貨物取扱が廃止され、代替として都城コンテナセンターが設置された。その後2006年(平成18年)4月に都城オフレールステーションに改称した。駅で貨物の取扱を行っていたころは、日本たばこ産業都城工場(2005年3月閉鎖)などへの専用線が駅から分岐していた。
駅弁
西都城駅前に本店を置く「せとやま弁当」[1]が都城駅前にも店舗を置いている。1955年(昭和30年)から販売されているかしわめしが有名で[6]、都城駅の駅弁として紹介される場合もある[7]。2018年6月現在では、大型時刻表にも駅弁マークが記載されておらず(西都城駅ではJR時刻表に弁の表記がある)、現在は駅前での店舗販売のみ。主な駅弁は下記の通り[8]。
- かしわめし
- 幕の内弁当
利用状況
2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は1,108人である[9]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 1,565 |
1996年 | 1,476 |
1997年 | 1,394 |
1998年 | 1,386 |
1999年 | 1,330 |
2000年 | 1,286 |
2001年 | 1,320 |
2002年 | 1,355 |
2003年 | 1,309 |
2004年 | 1,214 |
2005年 | 1,215 |
2006年 | 1,202 |
2007年 | 1,205 |
2008年 | 1,188 |
2009年 | 1,127 |
2010年 | 1,090 |
2011年 | 1,087 |
2012年 | 1,108 |
2013年 | 1,152 |
2014年 | 1,112 |
2015年 | 1,094 |
2016年 | 1,111 |
2017年 | 1,083 |
2018年 | 1,108 |
駅周辺
駅前にはホテルや大規模な商店などもある。都城市街地は西都城駅が最寄り駅。
- 都城市立祝吉小学校
- 都城市立祝吉中学校
- 宮崎県立都城農業高等学校
- 都城北原郵便局
- 都城市立小松原中学校
- 都城市立大王小学校
- 神柱公園
- 都城市立妻ヶ丘中学校
- 都城市立東小学校
- 宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校
- イオンモール都城駅前
- 国道10号
- ニトリ都城店
- ヤマダ電機テックランド新都城店
- 国道269号
以下の施設は当駅から2kmほどの距離がある。
- 南九州大学都城キャンパス
- 宮崎県立都城商業高等学校
バス路線
- 都城駅前 - 駅前ロータリー内バス停。
- 宮崎交通
- 特急:高速都城北入口 - 宮崎空港 - 宮崎駅
- 特急:市立図書館前 - 西都城駅
- 1,2,3,6:市立図書館前 - 西都城駅 - 久保原(都原団地経由・蓑原経由)
- 1,3:上郡元 - 都城ショッピングセンター
- 2,20,21,33,34,40,41,42,43:イオンモール
- 6:イオンモール - 菖蒲原
- 20:市立図書館前 - 南九州大学 - 三股駅
- 21:市立図書館前 - 豊満 - 宮村
- 30:市立図書館前 - 市役所前 - 聖ドミニコ学園前 - 梅北 - 川原谷
- 30:イオンモール - イオン都城
- 33,34:市立図書館前 - 市役所前 - 安久温泉(下安久経由・中郷中学経由)
- 40,41,42,43:市立図書館前 - 西都城駅 - かかしの里ゆぽっぽ - 山田 - 平山・熊野神社前
- 51,52:イオンモール - 高崎 - 小林駅
- 51,52:イオンモール - 市立図書館前 - 西都城駅 - 藤元総合病院前 - イオン都城
- 60,61:山之口 - 上野上・青井岳温泉
- 60,61:市立図書館前 - 西都城駅
- 高崎観光バス
- 都城市役所 - 田野 - 霧島神宮
- 鹿児島交通
- 宮崎交通
- 都城(鹿児島交通) - 駅の南側約300mの旧鹿児島交通都城営業所跡地。
- 西都城 - 末吉 - 岩川 - 松山 - 志布志
- 通山 - 柴建 - 牧之原ドライブイン
- 西都城 - 財部・柴建・吉ヶ谷公民館
- 岩川 - 鹿屋
かつてはJR九州バス都城線(末吉・油津駅方面)が運行されていた。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e JR全駅・全車両基地 No.44、p.25。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ JR全駅・全車両基地 No.44、p.12。
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ^ a b c d e f g JR全駅・全車両基地 No.44、p.13。
- ^ 中村清雅(2015年2月27日). “九州駅弁グランプリ:地区予選 県代表に「盆地物語」 都城・せとやま弁当製造”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ おすすめの駅弁…都城駅「かしわめし」760円 - デイリースポーツ、2017年10月3日
- ^ 『JR時刻表』2018年3月号、JTBパブリッシング、2018年、472頁。
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2018年7月12日閲覧。
参考文献
- 『週刊 JR全駅・全車両基地』 44号 宮崎駅・都城駅・志布志駅ほか80駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年6月23日。