「輪西駅」の版間の差分
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|画像説明= 駅舎(2017年9月) |
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|ローマ字= Wanishi |
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2020年2月15日 (土) 09:12時点における版
輪西駅 | |
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駅舎(2017年9月) | |
わにし Wanishi | |
◄H32 東室蘭 (2.3 km) (1.9 km) 御崎 M34► | |
所在地 | 北海道室蘭市仲町 |
駅番号 | ○M33 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 2.3 km(東室蘭起点) |
電報略号 | ワニ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)9月10日 |
備考 | 無人駅 |
輪西駅(わにしえき)は、北海道室蘭市仲町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線の駅である。駅番号はM33。電報略号はワニ。
北海道炭礦鉄道輪西製鉄所(現日本製鉄室蘭製鉄所)のお膝元の駅として賑わいを見せていたが、今は静かな無人駅となっている。
歴史
旧・輪西駅は当初、初代・室蘭駅として開設された(詳細は室蘭駅参照)。その後海岸町の市街地へ室蘭駅が新設され、当該駅は輪西駅と改名した。 1919年(大正8年)頃から1922年(大正11年)頃にかけての工事で、輪西製鉄所の拡張計画に基づき、海岸側から山側に線路が移設されたが[1]、旧・輪西駅は現・東室蘭駅の場所へ移転し、当駅が出来るまでこの地から一旦駅が無くなった。製鉄所の発展に伴って山側にできた新市街地も大きくなり、昭和2年に住民から簡易駅開設の請願が出された[2]。
年表
- 1928年(昭和3年)9月10日:鉄道省室蘭本線の輪西駅として開業。旅客・荷物取扱い。同時に輪西駅(現・東室蘭駅)は東輪西駅に改称。
- 1980年(昭和55年)5月15日:荷物取扱い廃止。
- 1984年(昭和59年)4月1日:無人(簡易委託)化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
- 1994年(平成6年):簡易委託廃止、完全無人化。
- 2017年(平成29年)3月9日:ホームの長さを縮小[3][4]。
駅名の由来
当駅の所在地近辺の地名より。地名の由来は以下の説が考えられているが、はっきりしない[5]。いずれも、本来は現在の本輪西付近に由来する地名である[5]。
アイヌ語 | 意味 | |
---|---|---|
カタカナ表記(アコロイタク式) | ラテン翻字 | |
ワネウシイ(ワネウシ) | wa?-ne-us-i | (入江が)輪?・になって・いる・所 |
マネウシイ(マネウシ) | ma-ne-us-i | 澗(ま)・になって・いる・所 |
ハルウシイ(ハルウシ) | haru-us-i | 食料・群生する・所 |
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅。転轍機を持たない棒線駅となっている。互いのホームは両ホーム中央部分を結んだ跨線橋で連絡している[6]。当駅自体は上記施設のみであるが、かつて駅裏(北側)には御崎駅から分岐した専用線が伸びて来ていた。
東室蘭駅管理の無人駅となっている。有人駅時代の開業時からの駅舎が残り[7]、構内の東側(室蘭方面に向かって左側)に位置しホーム東側に接している。駅舎内にトイレを有する[7]。またかつては駅舎内に売店も存在していた(1993年(平成5年)時点では営業中であった[6])。
1番ホーム(室蘭方面)は223m、2番ホーム(東室蘭方面)は220mの、10両編成の列車に対応する長いホームを有していたが、2017年(平成29年)3月にそれぞれ119m、114mに縮小された[3][4]。
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ホーム(2017年9月)
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跨線橋(2017年9月)
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駅名標(2017年9月)
利用状況
- 1961年(昭和36年)の1日乗降客数は約13,000人[4][注釈 1]。
- 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は532人[8]。
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は294人[6]。
- 2014年(平成26年)の1日乗降客数は52人[4]。
駅周辺
- 国道36号(室蘭新道)
- 室蘭警察署輪西交番
- 室蘭輪西南郵便局
- 室蘭信用金庫輪西支店
- 日本製鉄室蘭製鉄所
- 室蘭市立大沢小学校
- 室蘭市立鶴ケ崎中学校
- 昭和シェル石油旭公園
- 道南バス(市内線)「輪西駅前」停留所[9]
- 道南バス、北海道中央バス(高速むろらん号)「日本製鉄前」停留所[10][11]
隣の駅
脚注
脚注
- ^ 大正10年及び大正12年の室蘭港地図(北海道大学北方関係資料総合目録)、この地図の変遷から大正11年頃に線路が移転したと見られる。室蘭市史 昭和16年発行では大正8年度の道路移転の記事に付随して線路移転工事に言及しているが、詳細な記述はない。また室蘭製鉄所50年史 昭和33年発行 では大正9年9月と大正11年8月の2つの記述がある。一方で輪西駅の移転自体は鉄道省統計資料のキロ程変更から大正9年に移転したことは明白(北海道鉄道百年史 上巻の大正9年11月6日イタンキへ移転の記事が該当)。以上から大正8年頃から工事が開始され、その間に駅の移転があり、大正11年に線路移転が完了したと見られる。
- ^ 国立公文書館 デジタルアーカイブ 「室蘭市輪西新市街地ニ簡易乗降場設置ノ件」。
- ^ a b “室蘭・輪西駅と母恋駅でホーム縮小工事、維持費削減へ”. 室蘭民報. (2017年1月17日) オリジナルの2017年2月7日時点によるアーカイブ。 2019年10月12日閲覧。
- ^ a b c d “輪西駅ホーム半分に 維持管理費を削減”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年1月11日)
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ル~ワ P141-145”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年11月17日閲覧。
- ^ a b c 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)85ページより。
- ^ a b 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)129ページより。
- ^ 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)79ページより。
- ^ “輪西駅前”. NAVITIME. 2019年10月13日閲覧。
- ^ “日本製鉄前”. NAVITIME. 2019年10月13日閲覧。
- ^ “日本製鉄前 のりば地図”. 北海道中央バス. 2019年10月13日閲覧。
注釈
- ^ 当時の室蘭駅の乗降客数を上回っていた。