「伊予鉄髙島屋」の版間の差分
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2020年6月16日 (火) 00:42時点における版
種類 | 株式会社 |
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略称 | いよてつ髙島屋 |
本社所在地 |
日本 〒790-8587 愛媛県松山市湊町五丁目1番地1[1] 北緯33度50分8.4秒 東経132度45分47.4秒 / 北緯33.835667度 東経132.763167度座標: 北緯33度50分8.4秒 東経132度45分47.4秒 / 北緯33.835667度 東経132.763167度 |
設立 | 1969年(昭和44年)9月1日(いよてつそごう)[1](開店:1971年(昭和46年)7月5日) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 2500001000475 |
事業内容 | 百貨店 |
代表者 |
代表取締役会長 清水一郎 代表取締役社長 林 巧 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 510人(2019年4月1日現在) |
決算期 | 2月 |
主要株主 |
(株)伊予鉄グループ 66% (株)髙島屋 33% |
外部リンク | https://www.iyotetsu-takashimaya.co.jp/ |
株式会社伊予鉄髙島屋(いよてつたかしまや、英称:Iyotetsu Takashimaya co., ltd.)は、愛媛県松山市に本社を置く日本の百貨店。髙島屋系列に所属する一方で、伊予鉄グループの主要子会社である。店舗の屋号は「いよてつ髙島屋」。
概要
前身は、株式会社いよてつそごうである。伊予鉄道がターミナル型百貨店計画の受け皿会社として1969年に「伊予鉄百貨店」を設立。提携する百貨店を検討中、当時地方展開を積極的に図ろうとしていた大手百貨店・そごうが適当という判断のもと、「株式会社いよてつそごう」(店名もいよてつそごう)として、そごうグループ5番店、地方進出第二陣として、松山市駅ターミナルビルに、1971年(昭和46年)7月5日に開店した[2]。旧そごうグループで唯一破綻を免れた企業である。
以後、地域の中核企業である伊予鉄グループをバックに業績を伸ばし、増床も重ねた。
いよてつそごう時代は毎時59分と正午、午後3時にはいずみたく作曲のテーマソング(当時のCMにも採用)を流していた[要出典]。
2000年(平成12年)7月のそごうグループ民事再生法適用申請によって「そごう」ブランドのイメージが低下し、いよてつそごうの売り上げが大幅に減少したため同年12月25日にいよてつそごう役員会によりそごうグループとの提携解消を決定[3][注釈 1]。2001年(平成13年)1月末、そごう側と業務提携を同年5月31日にて解消することに正式合意した。2月にハイランドグループに加盟[5]。
2001年(平成13年)6月1日には社名を「株式会社伊予鉄百貨店」(店名はいよてつ百貨店)に変更[6](この時点で伊予鉄道と三菱電機の合弁となる)、社名変更に合わせていよてつ百貨店には「ローズ・ナード」という愛称がつけられた。同年10月10日には増床オープン[7]した。
2002年(平成14年)3月1日に髙島屋との資本提携を行い、社名も「株式会社伊予鉄髙島屋」とした[8]。店名は「いよてつ髙島屋」。
百貨店店舗は本店のみ。ただし、愛媛県内の各地にサテライト店を有する(いよてつそごう当時から)。サテライト店所在地は四国中央市、新居浜市[1]、西条市、今治市[1]、大洲市、八幡浜市[1]、宇和島市[1]、愛南町である。高知市にもサテライト店が存在していたが[1]2002年(平成14年)8月末で撤退した[9]。
本店店舗は伊予鉄道の松山市駅と一体となっており、駅前広場には市内電車駅やバス発着所、タクシー乗り場等がある。
店舗面積は43000平米で、売上高と共に四国最大の規模を誇る百貨店である。
大観覧車くるりん
屋上には、大観覧車「くるりん」という愛称の観覧車がある。2001年(平成13年)10月10日、いよてつ百貨店(当時)の増床オープンとともに運転を開始した。地上からの高さは85m、海抜で106mの高さまで上昇し、北は松山城、南は坊っちゃんスタジアム、西は瀬戸内海を望むことができる。夜間のネオンサインは松山市郊外からでも目印になる。
直径は45m。ゴンドラ数は32台(4人乗り。全ゴンドラ車いす対応。)。料金は1人700円。運転免許返納の方や外国人観光客の方など各種無料サービスもある。営業時間は10:00〜22:00。乗車時間は1周約15分。各ゴンドラには冷暖房設置。[広報 1]
2016年12月20日、開業15周年を記念し、床面が透明ガラス製の「シースルーゴンドラ」を2台導入。料金は1人900円。[広報 2]。
お帰り切符
消費税込み3,000円以上の購入で、伊予鉄道・伊予鉄バスの300円分の「お帰り切符」を引換場所(1階案内所・いよてつチケットセンター)で1日1人1枚発行してもらえる。お帰り切符は、当日かつ、松山市駅(松山市駅前市内電車のりばを含む)から乗車する場合に限り有効である。運賃が300円を超える場合は差額を現金で支払い、運賃が300円未満の場合の差額の受け取り、および換金はできない。[広報 3]
2011年3月末日までは、1日1人2枚(600円分)まで発行および使用できていたが、4月1日から1枚までに変更されている。
いよてつローズカード
- いよてつローズカード(ハウスカード)
2006年から発行しているクレジットカード。伊予鉄髙島屋では、商品を翌月1回払いのクレジットで購入ができる上、現金支払いでも、カードを提示すれば生鮮食料品など同社指定商品を除く商品が5%割引になる。いよてつカードサービス(旧:日専連えひめ)と提携し、伊予鉄髙島屋での分割払い(「クイックローン」と呼称。5%割引の対象外となる)、伊予鉄道など伊予鉄グループの店舗・施設、指定された全国の髙島屋[注釈 2]でクレジットによる利用ができる。髙島屋で利用した場合、髙島屋が指定した商品を除き、3%割引が受けられる(現金での支払いは割引対象外)。
また伊予鉄グループでの利用方法は、他のIC乗車券カードと同様に専用端末に触れるだけで決済でき、サインの必要はない。ただし、1日あたりの利用額に制限がある。ICい〜カードの電子マネー機能が利用できる店舗や設備の中には、いよてつローズカード(国際ブランドなし)によるクレジット利用ができないものがある[注釈 3]ので注意を要する。
カードデザインは、赤色にバラの模様をあしらった髙島屋仕様。ICカード規格としては磁気ストライプ入りのFelica[注釈 4]で、カード番号や会員氏名は黒で印字されエンボスレスとなっている。
ローズカードJCBへの移行に伴い、発行を停止した。
- いよてつローズカードJCB
2016年のICい〜カードのオートチャージ対応に伴い、JCBブランドの付いた「いよてつローズカードJCB」(通常のエンボス入り)が発行され、ICい〜カード一体型とせず、希望者にオートチャージ対応ICい〜カードを別発行する形としている。このため従来のICい〜カード一体型ハウスカードは新規申し込みを停止した。
年会費は、初年度無料。2年目以降は本会員1,000円(税別)、家族会員1名250円(税別)である。いよてつ髙島屋でのお買い物は5%優待割引があり、1年間の累計購入金額が100万円(税別)以上で次年度より2年間優待割引率が7%にアップする。その他、特別優待会の参加やお中元・お歳暮の優待などの特典がある。JCB加盟店・いよてつカードサービス加盟店での利用で「わくわくポイント」[広報 4]が付与される。(株)伊予鉄グループが発行するICい〜カードゴールド(オートチャージ機能付)を申し込むことができるほか、カード提示により伊予鉄市駅西駐車場が2時間無料になる[広報 5]。
駐車料金サービス
伊予鉄市駅西駐車場・いよてつ髙島屋契約駐車場は、購入額1,000円(税込)以上、2,000円(税込)未満で1時間まで無料。購入額2,000円(税込)以上で2時間まで無料となる。 ローズカード・いよてつ友の会会員証を持参の場合、伊予鉄市駅西駐車場はカード提示で2時間まで無料。契約駐車場は購入額1,000円(税込)以上、かつカード提示で2時間まで無料となる。 さらに、2018年9月3日から、平日に限り、購入額10,000円以上(税込)、かつカード提示により、合わせて3時間無料となるサービスを開始[広報 6]。
脚注
注釈
- ^ いよてつそごう設立時、そごう本社と広島そごうはいよてつそごうの株式を合計で30%保有していた(残る70%は伊予鉄道が保有)が、2000年(平成12年)5月末にそごう本社・広島そごうは保有していた株式を三菱電機に転売したため、そごうグループ破綻時にはすでにいよてつそごうとそごうグループの資本関係は解消されていた[4]。
- ^ ジェイアール名古屋タカシマヤなど、関連会社の店舗も含まれる。また髙島屋の通信販売でも利用可能だが、オンラインショッピングでは利用不可[要出典]。
- ^ 理由としては、電子マネーとクレジットカードの利用契約が別個であり、且つ伊予鉄・髙島屋両グループ以外への加盟店拡大が図られていない事、また本カードの電子マネー一体型はいよてつカードサービス本体のカードが持つ日専連及びJCBのいずれのブランドの機能も付与されていない事が大きかった(そのため、クレジットカードとしては汎用性に乏しく、髙島屋以外のハイランドグループや、関係の深いH2Oリテイリングの各店舗での利用も不可能)。このため2016年のオートチャージ対応時に後述のJCBブランド付「いよてつローズカードJCB」に移行した[要出典]。
- ^ ポストペイ式という点で「PiTaPa」に似るが、乗車券・電子マネーいずれとしても互換性は無い[要出典]。また、2013年3月23日から開始予定の鉄道系ICカードの相互利用にも参加していない。
出典
- ^ a b c d e f g 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 7-8
- ^ 『株式会社そごう小史 創業百五拾年』そごう、1979年12月。
- ^ “提携・単独両にらみ、「いよてつ」、そごうと提携解消――店名・社名を変更”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2000年12月27日)
- ^ “揺れるそごう3店、イメージ低下懸念――取引先対策など大わらわ”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2000年7月14日)
- ^ “いよてつそごう、高島屋と提携――6月社名変更、伊予鉄百貨店に”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2001年2月27日)
- ^ “いよてつ百貨店6月1日の再スタートに「いよてつ友の会」を設立”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2001年6月18日)
- ^ “いよてつ百貨店増床オープンは10月10日 愛媛県松山市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2001年9月17日)
- ^ “伊予鉄百貨店は3月1日付けで社名は伊予鉄高島屋に店名は「いよてつ高島屋」に変更”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年2月21日)
- ^ “いよてつ高島屋高知支店8月末で撤退 高知県高知市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年9月12日)
広報資料・プレスリリースなど一次資料
- ^ 大観覧車「くるりん」 - 伊予鉄グループ公式サイト(2018年8月14日閲覧)
- ^ 「シースルーゴンドラ」が登場し、グランドオープン - 伊予鉄道(2016年9月30日)
- ^ お得なチケット・乗車券 お帰り切符 - 伊予鉄グループ公式サイト(2018年8月14日閲覧)
- ^ ポイントサービス - いよてつカードサービス
- ^ ローズカードJCB - いよてつカードサービス
- ^ 駐車場・駐輪場 - いよてつ高島屋
関連項目
- 松山三越 - 近隣の大街道商店街に出店している。
- 今治大丸、新居浜大丸 - 愛媛県内にあった大丸(現:大丸松坂屋百貨店)グループの百貨店。現在は閉店。
- 瀬戸内運輸 - かつて髙島屋と提携し、今治市に店舗(「せとうち髙島屋」〜「今治髙島屋」)を持っていたが、1984年に閉店。
- えひめ若者サポートステーション - 伊予鉄グループの人材派遣会社伊予鉄総合企画が受託しており、いよてつ高島屋南館3Fにある。
- 松山市駅前地下街(まつちかTOWN) - この店舗のデパ地下と直結。
- キスケBOX - 遊戯施設。
- ミニ四駆 - そごう時代には夏のジャパンカップ(四国大会)が屋上で開催されるのが通例であった。