コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

伊予鉄髙島屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊予鉄道 > 松山市駅 > 伊予鉄髙島屋
髙島屋 > 伊予鉄髙島屋
そごう > 伊予鉄髙島屋
株式会社伊予鉄髙島屋
Iyotetsu Takashimaya co., ltd.
松山市駅の駅ビルとなっている いよてつ髙島屋
松山市駅駅ビルとなっている いよてつ髙島屋
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 いよてつ髙島屋
本社所在地 日本の旗 日本
790-8587
愛媛県松山市湊町五丁目1番地1[1]
北緯33度50分8.4秒 東経132度45分47.4秒 / 北緯33.835667度 東経132.763167度 / 33.835667; 132.763167座標: 北緯33度50分8.4秒 東経132度45分47.4秒 / 北緯33.835667度 東経132.763167度 / 33.835667; 132.763167
設立 1969年昭和44年)9月1日(いよてつそごう)[1](開店:1971年(昭和46年)7月5日)
業種 小売業
法人番号 2500001000475
事業内容 百貨店
代表者 代表取締役会長 清水一郎
代表取締役社長 林 巧
主要株主 (株)伊予鉄グループ 66%
(株)髙島屋 33%
外部リンク https://www.iyotetsu-takashimaya.co.jp/
テンプレートを表示
大観覧車「くるりん」

株式会社伊予鉄髙島屋(いよてつたかしまや、英称Iyotetsu Takashimaya co., ltd.)は、愛媛県松山市に本社を置く日本の百貨店髙島屋系列に所属する一方で、伊予鉄グループの主要子会社である。店舗の屋号は「いよてつ髙島屋」。

概要

[編集]

前身は、株式会社いよてつそごうである。伊予鉄道松山市駅直結のターミナル型百貨店計画の受け皿会社として1969年に「伊予鉄百貨店」を設立。提携する百貨店を検討中、当時地方展開を積極的に図ろうとしていた大手百貨店・そごうが適当という判断のもと、「株式会社いよてつそごう」(店名もいよてつそごう)として、そごうグループ5番店、地方進出第二陣として、松山市駅ターミナルビルに、1971年7月5日に開店した[2]。旧そごうグループで唯一破綻を免れた企業である[注釈 1]

以後、地域の中核企業である伊予鉄グループをバックに業績を伸ばし、増床も重ねた。

いよてつそごう時代は毎時59分と正午、午後3時にはいずみたく作曲のテーマソング(当時のCMにも採用)を流していた[要出典]

2000年7月のそごうグループ民事再生法適用申請によって「そごう」ブランドのイメージが低下し、いよてつそごうの売り上げが大幅に減少したため同年12月25日にいよてつそごう役員会によりそごうグループとの提携解消を決定[3][注釈 2]。2001年1月末、そごう側と業務提携を同年5月31日にて解消することに正式合意した。2月に高島屋ハイランドグループに加盟[5]

2001年6月1日には社名を「株式会社伊予鉄百貨店」(店名はいよてつ百貨店)に変更[6](この時点で伊予鉄道と三菱電機の合弁となる)、社名変更に合わせていよてつ百貨店には「ローズ・ナード」という愛称がつけられた。同年10月10日には増床オープン[7]した。

2002年3月1日に髙島屋との資本提携を行い、社名も「株式会社伊予鉄髙島屋」とした[8]。店名は「いよてつ髙島屋」。

百貨店店舗は本店のみ。ただし、愛媛県内の各地にサテライト店を有する(いよてつそごう当時から)。サテライト店所在地は四国中央市新居浜市[1]西条市今治市[1]大洲市八幡浜市[1]宇和島市[1]愛南町である。高知市にもサテライト店が存在していたが[1]、2002年8月末で撤退した[9]2020年12月31日をもって南宇和店(愛南町)を、翌2021年1月25日をもって西条店(西条市)と八幡浜店(八幡浜市)を閉店する[10]2020年初頭からの新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、経営合理化を行うという。また「アクトピア大洲」(大洲市)内で営業する大洲店は2021年1月25日に営業を終了、「オズメッセ21」(同市)内に移転縮小し、同30日に再開店する[11]

本店店舗は伊予鉄道松山市駅と一体となっており、駅前広場には市内電車駅やバス発着所、タクシー乗り場等がある。店舗面積は43000平米で、売上高と共に四国最大の規模を誇る百貨店である。

  • 2012年3月1日-伊予鉄高島屋誕生10周年
  • 2022年3月1日-伊予鉄高島屋誕生20周年

大観覧車くるりん

[編集]

屋上には「くるりん」という愛称の大観覧車がある。2001年(平成13年)10月10日、いよてつ百貨店(当時)の増床オープンとともに運転を開始した。地上からの高さは85m、海抜で106mの高さまで上昇し、北は松山城、南は坊っちゃんスタジアム、西は瀬戸内海を望むことができる。夜間のネオンサインは松山市郊外からでも目印になる。

直径は45m。ゴンドラ数は32台(4人乗り。全ゴンドラ車いす対応。)。

お帰り切符

[編集]

消費税込み3,000円以上の購入で、伊予鉄道・伊予鉄バスの300円分の「お帰り切符」を引換場所(1階案内所・いよてつチケットセンター)で1日1人1枚発行してもらえる。お帰り切符は、当日かつ、松山市駅松山市駅前市内電車のりばを含む)から乗車する場合に限り有効である。運賃が300円を超える場合は差額を現金で支払い、運賃が300円未満の場合の差額の受け取り、および換金はできない。[広報 1]

2011年3月末日までは、1日1人2枚(600円分)まで発行および使用できていたが、4月1日から1枚までに変更された。 2021年1月31日付けで制度を廃止した。[12]

いよてつローズカード

[編集]
いよてつローズカード(ハウスカード)

2006年から発行しているクレジットカード。伊予鉄髙島屋では、商品を翌月1回払いのクレジットで購入ができる上、現金支払いでも、カードを提示すれば生鮮食料品など同社指定商品を除く商品が5%割引になる。いよてつカードサービス(旧:日専連えひめ)と提携し、伊予鉄髙島屋での分割払い(「クイックローン」と呼称。5%割引の対象外となる)、伊予鉄道など伊予鉄グループの店舗・施設、指定された全国の髙島屋[注釈 3]でクレジットによる利用ができる。髙島屋で利用した場合、髙島屋が指定した商品を除き、3%割引が受けられる(現金での支払いは割引対象外)。

また伊予鉄グループでの利用方法は、他のIC乗車券カードと同様に専用端末に触れるだけで決済でき、サインの必要はない。ただし、1日あたりの利用額に制限がある。ICい〜カードの電子マネー機能が利用できる店舗や設備の中には、いよてつローズカード(国際ブランドなし)によるクレジット利用ができないものがある[注釈 4]ので注意を要する。

カードデザインは、赤色にバラの模様をあしらった髙島屋仕様。ICカード規格としては磁気ストライプ入りのFelica[注釈 5]で、カード番号や会員氏名は黒で印字されエンボスレスとなっている。

ローズカードJCBへの移行に伴い、発行を停止した。

いよてつローズカードJCB

2016年のICい〜カードのオートチャージ対応に伴い、JCBブランドの付いた「いよてつローズカードJCB」(通常のエンボス入り)が発行され、ICい〜カード一体型とせず、希望者にオートチャージ対応ICい〜カードを別発行する形としている。このため従来のICい〜カード一体型ハウスカードは新規申し込みを停止した。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 同じく四国島内で営業していたコトデンそごう香川県高松市)は、開業が1997年と遅く、既存の商業施設との競争に敗れ赤字決算が続いていた。そのため、多額の債務保証をしていた高松琴平電気鉄道自体ももコトデンそごう(そごうグループ)に引きずられる形で2001年に経営破綻した(その後、コトデンそごうは高松天満屋を後継店舗として営業していたが2014年に閉店。高松琴平電気鉄道は香川日産自動車加ト吉など県内の有力企業の支援を受けて再建を果たした)。
  2. ^ いよてつそごう設立時、そごう本社と広島そごうはいよてつそごうの株式を合計で30%保有していた(残る70%は伊予鉄道が保有)が、2000年(平成12年)5月末にそごう本社・広島そごうは保有していた株式を三菱電機に転売したため、そごうグループ破綻時にはすでにいよてつそごうとそごうグループの資本関係は解消されていた[4]
  3. ^ ジェイアール名古屋タカシマヤなど、関連会社の店舗も含まれる。また髙島屋の通信販売でも利用可能だが、オンラインショッピングでは利用不可[要出典]
  4. ^ 理由としては、電子マネーとクレジットカードの利用契約が別個であり、且つ伊予鉄・髙島屋両グループ以外への加盟店拡大が図られていない事、また本カードの電子マネー一体型はいよてつカードサービス本体のカードが持つ日専連及びJCBのいずれのブランドの機能も付与されていない事が大きかった(そのため、クレジットカードとしては汎用性に乏しく、髙島屋以外のハイランドグループや、関係の深いH2Oリテイリングの各店舗での利用も不可能)。このため2016年のオートチャージ対応時に後述のJCBブランド付「いよてつローズカードJCB」に移行した[要出典]
  5. ^ ポストペイ式という点で「PiTaPa」に似るが、乗車券・電子マネーいずれとしても互換性は無い[要出典]。また、2013年3月23日から開始予定の鉄道系ICカードの相互利用にも参加していない。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 7-8 
  2. ^ 『株式会社そごう小史 創業百五拾年』そごう、1979年12月。
  3. ^ “提携・単独両にらみ、「いよてつ」、そごうと提携解消――店名・社名を変更”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2000年12月27日)
  4. ^ “揺れるそごう3店、イメージ低下懸念――取引先対策など大わらわ”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2000年7月14日)
  5. ^ “いよてつそごう、高島屋と提携――6月社名変更、伊予鉄百貨店に”. 日本経済新聞、地方経済面、四国、12ページ. (2001年2月27日)
  6. ^ “いよてつ百貨店6月1日の再スタートに「いよてつ友の会」を設立”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2001年6月18日)
  7. ^ “いよてつ百貨店増床オープンは10月10日 愛媛県松山市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2001年9月17日)
  8. ^ “伊予鉄百貨店は3月1日付けで社名は伊予鉄高島屋に店名は「いよてつ高島屋」に変更”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年2月21日)
  9. ^ “いよてつ高島屋高知支店8月末で撤退 高知県高知市”. タイハン特報 (大量販売新聞社). (2002年9月12日)
  10. ^ いよてつ高島屋、愛媛県内3支店を閉店へ2020年11月2日 日本経済新聞
  11. ^ 経営環境悪化 コロナ影響も いよてつ高島屋、西条など3支店閉店へ 大洲は移転縮小2020年11月2日 愛媛新聞
  12. ^ https://www.iyotetsu-takashimaya.co.jp/info/?no=123
  13. ^ ミニ四ニュース 01 ミニ四駆 ジャパンカップヒストリー ~History Of The Japan Cup~ タミヤ公式、2020年12月6日閲覧。表記上、当時の名称であるいよてつそごう名義となっている。

広報資料・プレスリリースなど一次資料

[編集]
  1. ^ お得なチケット・乗車券 お帰り切符 - 伊予鉄グループ公式サイト(2018年8月14日閲覧)