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*[[スティーヴ・フィッツモーリス|Steve Fitzmaurice]]:[[レコーディング・エンジニア|Recording]]・[[ミキシング|Mixing]]
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*Jodi Milliner:[[シンセベース|Synth Bass]]
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== One Last Kiss (EP) ==
{{Infobox Album
| Name = One Last Kiss
| Type = [[EP]]
| Artist = [[宇多田ヒカル]]
| Released = [[2021年]][[3月10日]]
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| Length = 38分56秒
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}}
『'''One Last Kiss'''』(ワン・ラスト・キス)は、[[2021年]][[3月10日]]に[[エピックレコードジャパン]]から発売された[[宇多田ヒカル]]の[[EP]]。これまでに宇多田が『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版]]』シリーズに提供した関連楽曲全曲が収録されている。

=== リリース ===
EPは、通常版CDと完全生産限定[[レコード|LP盤]]の2形態でリリースされる。CDには、初回仕様として紙ジャケットのものが用意されている<ref>{{cite web|url= https://www.evangelion.co.jp/news/onelastkiss/ |title= 宇多田ヒカル 新曲「One Last Kiss」が『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソングに決定/本日より iTunesプレオーダー開始 |date=2020-12-09|accessdate=2020-12-09|publisher= エヴァンゲリオン公式サイト }}</ref><ref name="natalie20201209">{{Cite news|url=https://natalie.mu/music/news/407981|title=本日デビュー22周年の宇多田ヒカル「シン・エヴァンゲリオン劇場版」に新曲提供|newspaper=音楽ナタリー|publisher=ナターシャ|date=2020-12-09|accessdate=2020-12-09}}</ref><ref name="公式発表">{{Cite web |url= https://www.utadahikaru.jp/news/detail.html?id=524784|title= 宇多田ヒカル 新曲「One Last Kiss」が映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマソングに決定! 『新劇場版』シリーズに提供してきた宇多田ヒカルの楽曲をすべて収録したE.P.も1月27日発売! |date= 2020/12/09|work= Hikaru Utada Official Website|accessdate=2020/12/09}}</ref>。また、先着購入者には特典としてジャケットビジュアルステッカーも付属する<ref name="natalie20201209" />。CDの発売は「[[Face My Fears]]」以来、アナログ盤の発売は「[[初恋 (宇多田ヒカルのアルバム)|初恋]]」以来ともに約2年ぶりとなっている。

なお、ジャケットには『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』で実際に使用される原画が用いられ、CDには[[碇シンジ]]、アナログ盤には[[綾波レイ]]が描かれている<ref name="natalie20201209" />。

また、海外盤LPの発売も決定しており、日本盤LPとは異なる[[惣流・アスカ・ラングレー|式波・アスカ・ラングレー]]がフィーチャーされたジャケット写真も公開された。発売時期は2021年夏が予定されている<ref name="youtube" /><ref>{{Cite web|url=https://www.phileweb.com/news/hobby/202103/09/4233.html|title=“アスカ“ジャケットの「One Last Kiss」海外盤LP発売決定。公式YouTubeにて庵野監督手掛けたMV公開も - PHILE WEB|date=2021-03-09|accessdate=2021-03-09|website=PHILE WEB|publisher=[[音元出版]]}}</ref>。

=== 収録曲 ===
{{track listing
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|music1 = 宇多田ヒカル
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|title4=[[Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-]]
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|title8=Beautiful World (Da Capo Version)
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=== タイアップ ===
{| class="wikitable" style="font-size: smaller;"
! 年
! 楽曲名
! タイアップ内容
|-
|rowspan="2"|2007年
|Beautiful World
|映画『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序]]』テーマソング
|-
|Fly Me To The Moon (In Other Words) -2007 MIX-
|映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』予告編挿入歌
|-
|2009年
|Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-
|映画『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』テーマソング
|-
|2012年
|桜流し
|映画『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q]]』テーマソング
|-
| rowspan="2" |2021年
|One Last Kiss
| rowspan="2" |映画『[[シン・エヴァンゲリオン劇場版|シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇]]』テーマソング
|-
|Beautiful World (Da Capo Version)
|}


== チャート成績 ==
== チャート成績 ==
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|+オリコン週間ランキング順位
|+オリコン週間ランキング順位
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!DLアルバム
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!DLシングル
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190行目: 72行目:
|-
|-
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|1週目 (3月8日-14日集計、3月22日付)
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|style="text-align:center;background:#cc9966"|3位<br>(873万再生)
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198行目: 77行目:
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本楽曲は、2021年度最高週間売上 (3月現在) となる初動7.2万DL(72,000DL)を記録し、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得。[[One Last Kiss (EP)|同名EP]]もデジタルアルバムチャートで1位を記録したことで、自身初となるデジタルランキング2部門同時1位を獲得した<ref name="oricondigital>{{Cite web |url= https://www.oricon.co.jp/news/2187487/amp/|title= 宇多田ヒカル、自身初のデジタル2部門同時1位 ともに今年度最高週間DL数を記録【オリコンランキング】|date= 2021/03/17|work= オリコンニュース|accessdate=2021/02/01}}</ref>。宇多田にとって「オリコン週間デジタルシングル (単曲) ランキング」での1位獲得は通算5作目となり、この記録は、歴代3位タイだった「デジタルシングル (単曲) 通算1位獲得作品数」記録を歴代単独3位とし、女性アーティストでは歴代1位を自己更新した<ref name="oricondigital" />。

EP『One Last Kiss』2021年3月22日付[[オリコンチャート|オリコン]]週間アルバムチャートで初登場2位を獲得。宇多田ヒカルのアルバムが初登場1位を逃すのは、Utada名義のアルバムを除くと初となる。一方同EPは、同週の「オリコン週間デジタルアルバムランキング」で週間DL数2.2万DL(21,986DL)を記録し1位を獲得。表題曲「One Last Kiss」も、週間DL数7.2万DL(72,000DL)を記録し、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得し、自身初となるデジタルランキング2部門同時1位を獲得した<ref>{{Cite web |url= https://www.oricon.co.jp/news/2187487/amp/|title= 宇多田ヒカル、自身初のデジタル2部門同時1位 ともに今年度最高週間DL数を記録【オリコンランキング】|date= 2021/03/17|work= オリコンニュース|accessdate=2021/02/01}}</ref>。宇多田にとって「オリコン週間デジタルシングル (単曲) ランキング」での1位獲得は通算5作目となり、この記録は、歴代3位タイだった「デジタルシングル (単曲) 通算1位獲得作品数」記録を歴代単独3位とし、女性アーティストでは歴代1位を自己更新。週間DL数7.2万DLは、2021/1/11付での[[LiSA]]「[[炎 (LiSAの曲)|炎]]」の週間DL数4.7万DLを超え、今年度最高週間DL数となった(2021年3月現在)。また、「オリコン週間デジタルアルバムランキング」での1位獲得は通算3作目。週間DL数2.2万DLは、2021/1/18付での[[YOASOBI]]『[[THE BOOK]]』の週間DL数1.2万DLを超え、こちらも今年度最高週間DL数を記録した (2021年3月現在)。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
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{{オリコン週間アニメデジタルシングルチャート第1位 2021年|2021年3月22日付}}

2021年3月17日 (水) 04:55時点における版

One Last Kiss
宇多田ヒカル配信限定シングル
リリース2021年3月9日
規格デジタル・ダウンロード
ジャンルJ-POP
ダンス
エレクトロニカ
時間4分12秒
レーベルエピックレコードジャパン
作詞者宇多田ヒカル
作曲者宇多田ヒカル
プロデュース宇多田ヒカル
A. G. Cook
宇多田ヒカル 年表
誰にも言わない
2020年
One Last Kiss
2021年
ミュージックビデオ
宇多田ヒカル『One Last Kiss』 - YouTube

One Last Kiss』(ワン・ラスト・キス)は、2021年3月9日に、配信限定シングルとしてリリースされた宇多田ヒカルの楽曲。同年3月10日に発売された同名のEPにも収録された。本楽曲は、2021年3月8日に公開されたアニメ映画シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』のテーマソングに起用された。また、イギリスレーベルPC Music英語版の設立者で、チャーリー・XCXらとの作品でも知られる音楽プロデューサーA. G. Cookが共同プロデュースで参加している[1]

背景 

宇多田ヒカルと『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとの関わりは2007年に遡り、宇多田は同年に公開されたシリーズ1作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の主題歌として「Beautiful World」を書き下ろしていた。それ以降も同シリーズの主題歌を担当し[2]2009年公開のシリーズ2作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』には「Beautiful World -PLANiTb Acoustica Mix-」を[3]2012年公開の三作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』には「桜流し」を提供した[4]

宇多田は2010年より「人間活動」として音楽活動を休止していたが、「桜流し」は、制作スタッフからの熱い要望と当該作品に対する強い思い入れにより例外的に制作された。その後、2016年に活動を再開した。

2020年10月16日に、シリーズ4作目『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の公開日が2021年1月23日になることが発表された[5]が、この時点では主題歌についての発表はなかった。

宇多田がデビュー22周年を迎える2020年12月9日、午前0時を回るとともにスタッフのTwitterアカウントより情報が解禁され、新曲「One Last Kiss」が同映画の主題歌に起用されることが発表された[6]12月25日には、同曲の一部が流れる映画の本予告編も公開された[7]。しかし2021年1月14日新型コロナウイルス感染症拡大の状況や、政府による緊急事態宣言を受け同映画の公開が再延期となり、それに伴い本楽曲のリリースも延期されたことが発表された[8]。そして同年2月26日、映画の新たな公開日が翌月8日に決定したことが発表され、同時に本楽曲の新たなリリース日が同月9日となったことも明かされた[9]

音楽性

楽曲は、Aメロからシンセストリングスなどを織り交ぜつつドラマチックな盛り上がりを演出しながらスタートする[10]MuuMuseポルトガル語版のブラッドリー・スターンは、この部分について「シンセの音色が、『ULTRA BLUE』『HEART STATION』期の温かい雰囲気を思い出させる。」と述べている[11]。またそれに続く楽曲の序盤に関しては、「『Fantome』や『初恋』で見られた陰うつな影がここにおいても現れている。」と指摘した[11]。楽曲では、< Oh oh oh oh oh… / 忘れたくないこと / Oh oh oh oh oh… / I love you more than you'll ever know >という、シンプルでなじみやすいフレーズ、メロディが、心地良いコーラスとともに何度も繰り返されており、この部分が楽曲のサビとなっている[11]

音楽ライターの天野龍太郎は、A. G. Cookの参加に触れた上で本楽曲に関して、「ビートやシンセベースや後半に向けて盛り上がっていく電子音の響きに彼のシグネチャーなサウンドを見出すことができる。」と述べている[12]。前述のブラッドリーは、「A. G. Cookのシグネチャーであるエレクトロニックなサウンドは、楽曲の2/3のあたりから顕現してくる。」と指摘し、「楽曲のうしろで金属音が鳴り始めるとともにキラキラしたノイズが出現し、ボーカルには催眠的なエフェクトが加わり、クラブ・ミュージックのような陶酔感あふれるムードに突入する。」と述べた[11]。またブラッドリーは本楽曲のプロダクションに関して、「(A. G. Cookが主宰する)『PC Music』の極めて実験的な作品にあるような不調和」は見られないとし、「というよりは、宇多田がすでに作ったものに磨きをかける働きをしているように思われる」と語った[11]

反響と評価

配信開始と同時にYouTubeでは本楽曲のミュージックビデオが公開され、同時視聴で69,000人が集まり、公開から30分で早くも20万回超えの再生を見せた[13]。公開から約12時間後には100万回再生を突破[14]、その後公開から2日で400万回再生を超え、前作のテーマ・ソング「桜流し」の1日で100万回再生を優に超えるペースで伸びていった[15]

ダウンロード、ストリーミングでの配信では国内12の配信サービスのアルバム総合ランキングで1位を獲得。うち、ソング総合ランキングでも16の配信サービスで1位を獲得。ソング/アルバム・ランキング共に1位を9つの配信サービスで獲得している。さらに、海外での反響も大きく、世界33ヶ国/地域の配信サービスでランクイン。うち世界18ヶ国/地域のiTunesアルバム総合ランキングで1位を獲得した。日本香港台湾マカオのiTunesでは総合チャートでソング/アルバム・ランキング共に1位を獲得。海外の総合チャートでこれだけの1位を獲得するのは宇多田ヒカルにとって初のこととなった。また、USのiTunesの総合アルバムランキングでも2位と、2017年の「光 (Ray Of Hope MIX)(Remixed by PUNPEE)」リリース時と同じ自己ベストタイを記録。欧米でも上位ランクインを見せた[15]

ミュージックビデオ

ミュージックビデオは映画公開日の翌日である3月9日に、楽曲配信開始とともにYouTubeにてプレミア公開された[14]。ビデオは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』総監督の庵野秀明が監督を務めた。宇多田ヒカルサイドからのミュージックビデオ製作オファーを快諾した庵野監督は「現状可能なMVの作り方として現場ディレクション無しで本人の自撮り等による撮影素材を送ってもらって、それを切り取り繋げて作品に仕上げる」という方法を提案。庵野監督からカメラ目線やリップシンク等メールによる最小限の注文を受け、宇多田は細心のコロナ感染対策を取りながら数名のスタッフとともにロンドン郊外で撮影を敢行。スマートフォンも含む様々な機材で撮られた映像素材を受け取った庵野監督らが日本で編集を行った[16]

収録曲

作詞・作曲・プロデュース:宇多田ヒカル
共同プロデュース:A. G. Cook

  1. One Last Kiss (04:12)

クレジット

チャート成績

オリコン週間ランキング順位
順位(売上)
DLシングル ストリーミング 合算シングル
1週目 (3月8日-14日集計、3月22日付) 1位
(7.2万DL)
3位
(873万再生)
2位
(5.8万Pt)

本楽曲は、2021年度最高週間売上 (3月現在) となる初動7.2万DL(72,000DL)を記録し、「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得。同名EPもデジタルアルバムチャートで1位を記録したことで、自身初となるデジタルランキング2部門同時1位を獲得した[17]。宇多田にとって「オリコン週間デジタルシングル (単曲) ランキング」での1位獲得は通算5作目となり、この記録は、歴代3位タイだった「デジタルシングル (単曲) 通算1位獲得作品数」記録を歴代単独3位とし、女性アーティストでは歴代1位を自己更新した[17]

脚注

注釈

出典

  1. ^ 宇多田ヒカルの新曲にA.G.クックが参加”. 音楽ナタリー (2021年3月8日). 2021年3月8日閲覧。
  2. ^ [宇多田ヒカル 映画版ヱヴァに新曲主題歌を提供]”. 音楽ナタリー (2007年6月29日). 2020年12月9日閲覧。
  3. ^ eiga.com (2009年6月29日). “「ヱヴァンゲリヲン:破」公開。新宿は徹夜組も出て大盛況!”. 2009年6月30日閲覧。
  4. ^ 宇多田ヒカル、久々の新曲は「ヱヴァQ」テーマソング”. ナタリー. ナターシャ (2012年11月17日). 2012年11月17日閲覧。
  5. ^ 映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は2021年1月23日公開! (1/2)”. ねとらぼ (2020年10月16日). 2020年10月16日閲覧。
  6. ^ hikki_staffのツイート(1336325821259075586 )
  7. ^ 宇多田ヒカルの新曲流れる「シン・エヴァンゲリオン劇場版」本予告公開”. 音楽ナタリー (2020年12月25日). 2020年12月26日閲覧。
  8. ^ 宇多田ヒカル 1月27日発売「One Last Kiss」発売延期のお知らせ”. Hikaru Utada Official Website (2021年1月14日). 2021年1月14日閲覧。
  9. ^ 「エヴァ」公開日と宇多田ヒカルの新曲発売日が決定”. 音楽ナタリー (2021年2月26日). 2021年2月26日閲覧。
  10. ^ 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」予告編、初号機と13号機が“槍”を手に戦うシーンが激アツ過ぎ”. ねとらぼ (2020年12月25日). 2021年2月1日閲覧。
  11. ^ a b c d e Hikaru Utada Gives 'Evangelion' One Last Kiss”. MuuMuse (2021年3月9日). 2021年2月1日閲覧。
  12. ^ yuma yamaguchi、坂本真綾×堂島孝平、安田レイ feat. H ZETTRIO、宇多田ヒカル……Mikiki編集部員が今週オススメの邦楽曲”. Mikiki (2021年3月9日). 2021年2月1日閲覧。
  13. ^ 宇多田ヒカル「One Last Kiss」、庵野秀明が手掛けたミュージックビデオが公開”. SPICE (2021年3月11日). 2021年2月1日閲覧。
  14. ^ a b 宇多田ヒカル、新曲「One Last Kiss」MV公開後約12時間で100万回再生 夏に海外盤LPリリース”. Billboard Japan (2021年3月9日). 2021年3月9日閲覧。
  15. ^ a b 宇多田ヒカル、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』テーマ・ソング“One Last Kiss”複数配信サービスにて総合ランキング1位獲得。世界18ヶ国/地域のランキングでも自己最高記録を更新”. TOWER RECORDS (2020年3月11日). 2021年2月1日閲覧。
  16. ^ “「シンエヴァ」総監督・庵野氏が手掛ける「One Last Kiss」MVがYouTubeで公開”. GAME Watch (インプレス). (2021年3月9日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1310699.html 2021年3月9日閲覧。 
  17. ^ a b 宇多田ヒカル、自身初のデジタル2部門同時1位 ともに今年度最高週間DL数を記録【オリコンランキング】”. オリコンニュース (2021年3月17日). 2021年2月1日閲覧。

外部リンク