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69階には[[展望台|展望]]フロア「[[#スカイガーデン|スカイガーデン]]」を設置、また低層部にはショッピングモール「[[#ランドマークプラザ|ランドマークプラザ]]」が併設されている。

本項では国の[[重要文化財]]に指定されている'''ドックヤードガーデン'''についても解説する([[#ドックヤードガーデン|後述参照]])。


== 概要 ==
== 概要 ==

2021年4月7日 (水) 21:01時点における版

横浜みなとみらい21 > 横浜ランドマークタワー
横浜ランドマークタワー
地図
横浜ランドマークタワーの位置(横浜市内)
横浜ランドマークタワー
横浜ランドマークタワー
施設情報
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
座標 北緯35度27分16.53秒 東経139度37分53.30秒 / 北緯35.4545917度 東経139.6314722度 / 35.4545917; 139.6314722座標: 北緯35度27分16.53秒 東経139度37分53.30秒 / 北緯35.4545917度 東経139.6314722度 / 35.4545917; 139.6314722
状態 完成
着工 1990年3月20日
建設期間 約3年間
竣工 1993年7月14日
開業 1993年7月16日
用途 店舗事務所ホテル多目的ホール駐車場
地上高
最頂部 296.33 m
最上階 70階(タワー棟)
各種諸元
階数 地上70階・地下3階、塔屋3階(タワー棟)
地上5階・地下4階(プラザ棟)
敷地面積 38,061.51
建築面積 23,208.29
延床面積 392,884.85
※事務所:166,000 m2
*ショッピングモール:74,000 m2
*ホテル:83,000 m2
*駐車場:60,000 m2
*その他:10,000
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
エレベーター数 一般乗用74台
人荷用(非常用)5台
※全て三菱製、プラザ棟は日立
駐車台数 1,400台
関連企業
設計 三菱地所設計
ザ・スタビンス・アソシエイツ
施工 大成建設鹿島建設大林組竹中工務店清水建設戸田建設東急建設間組前田建設工業地崎工業飛島建設青木建設三菱建設フジタ工業熊谷組東亜建設工業山岸建設奈良建設紅梅組若葉建設五洋建設不動建設増岡組安藤建設大豊建設東海興業[要曖昧さ回避]
デベロッパー 三菱地所
管理運営 三菱地所プロパティマネジメント
高さに関する記録
1993年から2012年まで日本で最も高い建築物
先代 東京都庁舎
次代 あべのハルカス
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横浜ランドマークタワー(よこはまランドマークタワー)[注 1]は、横浜市西区みなとみらいの大型複合施設。タワー棟とプラザ棟からなり、オフィス、ホテル(横浜ロイヤルパークホテル)、ショッピングモール(ランドマークプラザ)、展望フロア(スカイガーデン)、多目的フロア(ランドマークフロア)などが入る。三菱地所が建築・設計・保有をしている。

1990年3月20日に着工され、1993年7月16日に開業した。タワー棟は、地上70階建て、高さは296.33m[1][2]で、超高層ビルとしては、1993年(開業)から2012年(あべのハルカスの建設)まで日本で1番高く、現在でもあべのハルカス(300.0m)に次いで日本で2番目(東日本では1番目)に高い。また、構造物としては東京スカイツリー(634m)、東京タワー(332.6m)、あべのハルカス、明石海峡大橋(298.3m)に次ぐ日本で5番目の高さである。

概要

横浜ランドマークタワーはみなとみらい地区の25街区に所在し、横浜市内初の本格的な動く歩道(元々は横浜博覧会の施設)で桜木町駅方面と接続、地下3階[1]地上70階・塔屋3階[3]のタワー棟と、地下4階・地上5階のプラザ棟からなる。建築面積は23,208m2。延床面積は392,791m2[1]で、東京都豊島区のサンシャインシティ (585,895m2)、愛知県名古屋市中村区JRセントラルタワーズ (416,565m2) に次ぐ。

特徴的な建物のデザインアメリカ建築家ヒュー・スタビンス英語版によるもの。スタビンスによる基本設計に基づき、三菱地所が実施設計を行い[4]、みなとみらい地区における民間第1号プロジェクトとして建設された[5]

当初の計画では、隣接するクイーンズスクエア横浜との間の北側の一角に、丸みを帯びた頭上から見て楕円形の超高層棟[6]をもう一棟建設(後述の二期棟、横に伸びた窓など外観デザインは一部共通[7][8])する予定であったが、計画は凍結されたままになっている。また、当初は高さ300mの超高層ビルとして計画されていたが、建設地が東京国際空港標準出発経路 (SID) と重なったため高度制限が発生し、最終的な高さは296.3mとなり、日本初のスーパートール(300m以上、世界基準超高層ビル)にはなれなかった経緯がある[9]

ランドマークタワーは三菱地所が運営している横浜ロイヤルパークホテル、オフィス、ランドマークプラザ(ショッピングモール)、ドックヤードガーデン(広場・レストラン街)、スカイガーデン(展望フロア)などの施設から構成される。最上階の70階は、ホテルのスカイラウンジと宴会場になっている。

69階の展望フロア「スカイガーデン」(地上273m)まで、地上(2階)から最大分速約750m(時速換算で45km/h、上りと下りは同速度)の直通エレベーター三菱電機製)で結ぶ。なお、このエレベーターは2020年にリニューアルされた。これは、2004年に台北101のエレベーター(最大分速約1,010m〈時速換算で60.6km/h〉)に記録を破られるまでは世界最速で、ギネス世界記録にも掲載されていた[10]。なお、台北101の記録は上りのみであり、下りは現在でも世界最速である[注 2]。また、展望台がさらに高所にある東京スカイツリーあべのハルカスが開業した現在でも、日本最速のエレベーターである[注 3]。このエレベーターには強風管制運転システムが装備されており、風の強さに応じて通常運行・最高速度の50%に相当する375m/minに減速・半分を停止し残りの半分を375m/minに減速・全面休止の4段階に自動制御される。

この他、ビル全体の制振装置として、上層部にコンピューター制御で揺れを抑える巨大な振り子を備えており[12]、ビル自体も4本を柱とした耐震性の高い構造をとっている。また、災害時などに使用するための緊急用のヘリポートも屋上に備えている[12]

2004年2月には、ランドマークタワーに隣接するクイーンズスクエア横浜の地下に横浜高速鉄道みなとみらい線みなとみらい駅が開業した。また、2008年には現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ2008」の会場に指定され、ランドマークプラザに作品の一部が展示された。

竣工以来20年近く「日本一高い超高層ビル」の座を守ってきたが、2012年8月[13]に当時建設中だった「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)が高さ300メートルに到達したことにより、日本一の座を没収された。ただし、その後も「日本一階数の多い超高層ビル」および「中部地方以東の東日本で最も高い超高層ビル」および「関東地方で最も高いビル」、「神奈川県で最も高いビル」の座を守っている。

なお、ランドマークタワーには前述の通り三菱地所による二期棟(当初の案では頭上から見て楕円形のビル[6])の計画もある[14][15][16]が、景気の悪化などを受けて当面凍結(開発時期未定)となっている。この建設予定地はこれまでにバス駐車場マンションのモデルルームといった用途に利用されたことがあり、今後の開発方針等は不明であるが、現在は暫定利用施設としてニコル・グループ自動車ショールームロールス・ロイス・モーター・カーズ横浜[6][17]フェラーリ・ショールーム[18][19][20])が置かれている。

施設

スカイガーデンからの夜景
スカイガーデン
  • スカイガーデン(展望フロア) - 2階(入口)、5階(出口)、69階 - 272m(タワー棟)
  • 横浜ロイヤルパークホテル - 地下1階(ロビー)、L階(ロビー)、3階(入口)、49-50階、52-68階、70階(タワー棟)、地下1階、L-3階(宴会棟)
    開業当初はニッコーホテルズインターナショナルと提携し「横浜ロイヤルパークホテルニッコー」という名称だったが、提携解消と同時に現在の名称に改称した。
  • オフィスフロア - 1階(ロビー)、3階(ロビー)、8-48階(タワー棟)
  • ショッピングフロア - 1-4階
  • タワーダイニング - 5階(タワー棟)
  • クリニックフロア - 7階(タワー棟)
  • サービス施設・ショールーム - 地下1階、1-35階の一部(タワー棟)
  • ランドマークプラザ - 地下2階-地下1階、1-3階(プラザ棟)
  • ランドマークホール - 3階(プラザ棟)
  • ドックヤードガーデン - 地下2階-地下1階、1階
  • 駐車場 - 地下3階-地下1階
  • 機械室 - 6階、51階

タワー棟エレベーター

タワー棟エレベーター数は51台であり、そのうち地下駐車場兼宴会場用バンクだけが日立製であり、そこ以外はすべて三菱製。なお、スカイガーデン直通用および非常用を除き三菱製のエレベーターの機種はホテル部客室直通用バンクも含めすべてアクセルシリーズに統一していたが、2020年のスカイガーデンリニューアルに伴い、エレベーターも順次現行型にリニューアルされている。

  • O-11〜O-14(4基Bバンクエレベーター):B3 - B1, 1, 3, 5, 7 - 10
  • O-15〜O-18(4基Aバンクエレベーター):B1, 1, 3, 5, 9 - 15
  • O-21〜O-22(2基Cバンクエレベーター):B1, 1, 3, 5, 15 - 25
  • O-23〜O-28(6基Cバンクエレベーター):1, 3, 5, 15 - 25
  • O-31〜O-32(2基Eバンクエレベーター):B1, 1, 3, 5, 25 - 36
  • O-33〜O-38(6基Eバンクエレベーター):1, 3, 5, 25 - 36
  • O-41〜O-42(2基Dバンクエレベーター):B1, 1, 3, 5, 36 - 48
  • O-43・O-45〜O-48(5基Dバンクエレベーター):1, 3, 5, 36 - 48
  • O-E1・E2(北側2基非常用エレベーター):B3 - 70
  • O-E3〜E5(南側3基非常用エレベーター):B2 - 70
  • H-11〜H-17(7基横浜ロイヤルパークホテルエレベーター):B1, L, 49, 50, 52 - 68, 70(51階・69階は通過)
  • ???(4基横浜ロイヤルパークホテル地下駐車場兼宴会場用エレベーター。ここだけ日立製):B3 - B1, L, 2 - 4
  • ???(1基横浜ロイヤルパークホテル地下駐車場用エレベーター):B3 - B1, L, 2 - 3 (4階 - 5階は関係者との関係から不停止)
  • V-11・V-12・V-13(3基展望フロア直通用エレベーター):2, 5, 69(V-13号機は14人乗り、5階乗場なし)

テレビ中継局として

アナログテレビ放送時代(2011年7月24日まで)、タワーの屋上には、NHK関東広域圏民放キー局およびtvkの横浜みなとテレビ中継局があった。

アナログテレビ時代、横浜市内では基本的に、キー局は東京タワーからの、tvkは神奈川県立三ツ池公園からの放送をそれぞれ視聴している世帯が多かった。しかし、ランドマークタワーの建設によって大規模な受信障害が発生することが予想されたことから、その補償措置として、各局と三菱地所が費用を負担する形で設けられた。

通常こうした場合は、三菱地所が免許人となってSHF波を使った再送信が行われるが、影響が広範囲にわたる恐れがあったことから、異例のUHF波による中継局設置となった。

対象地域には横浜市中心街が含まれているが、ランドマークタワー近隣ではアンテナの仰角を大きく取らねばならず、市販品で対応できないため視聴世帯が少ない一方、下末吉台地の影響で東京タワー方向に受信障害を生じている神奈川区の一部地域などでは、UHFアンテナ1本で全局視聴が可能になる[注 4]ことから、ランドマークタワーにアンテナを向ける世帯も多い。

アナログ廃止以降、地上デジタルテレビ放送の中継局については設置不要と判断されたため、アナログ放送停波に伴い廃局となる予定であった[21]。しかし、総務省の現地調査によると、デジタル放送完全移行するまでに、難視対策が間に合わない世帯が、横浜市内で併せて2,000世帯に上ることが分かった。これは全国的に見ても影響するエリアが最大級の規模だという。

このため、急遽デジタル波用の「みなとみらい中継局」を新設することになり、2012年9月1日に開局した[22]。いったん廃局を決めた中継局を復活させる事態は、極めて異例のケースである。

アナログテレビ放送 (横浜みなと中継局)

放送局名 チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数
tvkテレビ神奈川 48ch[23] 映像30W[23]
/音声7.5W
映像220W
/音声56W
[要出典]
神奈川県 不明
NHK東京教育 50ch[23] 関東広域圏
NHK東京総合 52ch[23] 関東広域圏
NTV日本テレビ 54ch[23] 映像210W
/音声52W
[要出典]
TBSテレビ 56ch
CXフジテレビ 58ch[23]
EXテレビ朝日 60ch[23]
TXテレビ東京 62ch[23]
  • 2011年7月24日にすべて廃止。

デジタルテレビ放送 (みなとみらい中継局)

リモコンキーID 放送局 物理チャンネル 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域内世帯数 偏波面 開局日
1 NHK東京総合 51ch 3W 27W 関東広域圏
(茨城県、栃木県及び群馬県を含まない)[24]
101万9,610世帯 送信所の北西方向
水平偏波

送信所の南西方向
垂直偏波
2012年9月1日
2 NHK東京教育 47ch 関東広域圏
3 tvkテレビ神奈川 49ch 神奈川県
4 NTV日本テレビ 52ch 関東広域圏
5 EXテレビ朝日 46ch
6 TBSテレビ 45ch
7 TXテレビ東京 50ch
8 CXフジテレビ 48ch

歴史

外部リンク

放送エリア

  • 【神奈川県】横浜市鶴見区、中区、磯子区、金沢区、港北区、戸塚区、港南区、旭区、緑区、栄区、泉区、青葉区、都筑区および川崎市宮前区の各一部・横浜市神奈川区、西区、南区および保土ヶ谷区の全域
  • みなとみらいデジタル中継局放送エリア (PDF) - 総務省関東総合通信局

オフィス

オフィスの入居率は90%を超える。

ビル固有の郵便番号220-81xx(xxは階層で、地下・階層不明の場合は220-8190)。

スカイガーデン

69階の展望フロア「スカイガーデン」は地上からの高さが272mで、ビルの展望台としては日本で2番目の高所にある。なお、ビルの最上階(70階)はホテルのスカイラウンジおよび宴会場となっており、こちらの高さは地上277mである。

日本の他の建築物における展望台の高さは以下の通り。

ランドマークプラザ

ランドマークプラザ
Landmark Plaza
ランドマークプラザ (2008年)
店舗概要
所在地 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1
座標 北緯35度27分18秒 東経139度37分52.1秒 / 北緯35.45500度 東経139.631139度 / 35.45500; 139.631139
開業日 1993年7月16日
施設管理者 三菱地所プロパティマネジメント
延床面積 74,000 m²
商業施設面積 26,000 m²
店舗数 159店
駐車台数 1,400台
最寄駅 横浜高速鉄道みなとみらい線みなとみらい駅
最寄IC 首都高速神奈川1号横羽線みなとみらい出入口
外部リンク ランドマークプラザ
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ランドマークプラザのエスカレーター

ランドマークプラザは、タワーに併設する形で同日に開業したショッピングモール。タワー棟とは4Fを除く各フロアで接続されている。また、モール内を東西に貫くメイン通路 (1-3F) はみなとみらい地区の歩行者動線クイーン軸」の一部となっている(この軸を介してクイーンズスクエア横浜の低層部を貫くクイーンモールパシフィコ横浜方面とも接続)。

ファッション、インテリア、ホビー、レストラン、郵便局・銀行ATMなど様々なテナントが入居している。主なテナントは本項末尾の通り。みなとみらい地区では初期に開業し、高級店が多く入居した。その後の地区開発によって多くのショッピングモールが開業していったが、現在でも周辺より比較的ブランド力の高い店舗が多い。

なお、タワー棟のエレベーターは三菱製だが、プラザ棟のエレベーター・エスカレーターの一部は日立製である。また、プラザ棟には世界でも希少な螺旋状のスパイラルエスカレーター(三菱製)が設置されている[25]

イベント

定期的なイベントとしては、1Fガーデンスクエアではピアノ演奏が行われている。またクリスマスシーズンには、スワロフスキー製のクリスタルツリーが飾られ、疑似的な降雪を発生させるイベントもある。5Fランドマークホールで行われていた映画上映会「ランドマークシネマコレクション」は2011年3月末に終了した[26]

サービス

  • 駐車場
駐車場はタワー・ロイヤルパークホテル共通で、約1,400台収容可能。
  • ランドマークプラザクラブカード NICOS

主なテナント

1F

2F

3F

4F

5F

B1F・B2F

ドックヤードガーデン

ドックヤードを再活用している(上奥に見えるのはランドマークタワー)

みなとみらい21の敷地はかつて三菱重工業横浜造船所の移転跡地を埋め立てにより拡張したものであり、横浜ランドマークタワーは造船所のドック跡地に建設された。

現在、イベントスペースやオープンテラスとして利用されているドックヤードガーデンは、日本に現存する最古の石造りドックヤードであった旧・横浜船渠(後の三菱重工業横浜造船所)第2号ドックを復元・保存したものである。このドックは1896年に竣工し、1973年に使用を中止するまで70数年間、港湾施設として重要な役割を果たしてきた。

横浜市は早い段階から第2号ドックの保存活用を計画し、建築史家・村松貞次郎(当時東京大学教授)ら専門家の意見を基に保存計画が立てられた。みなとみらいの土地造成に伴い海岸線がドックから離れたが、工事中の1989年4月には横浜市認定歴史的建造物に認定され、復元作業が全面的に行われ、1993年の横浜ランドマークタワーの開業とともに、ドックヤードガーデンとしてオープンした。

ドックの内部はレストラン街となっている。1997年12月には国から重要文化財の指定を受けた。重要文化財指定名称は「旧横浜船渠株式会社第二号船渠」である[27]。さらに2007年11月には経済産業省による近代化産業遺産に認定されている。全長約107m、全幅(上端)約29m、深さ約10m[28]

2013年7月より開業20周年を記念して、180度体感型のプロジェクションマッピングによる演出イベントが開催されている[29]

なお、横浜船渠の第1号ドックは1985年以来、「日本丸メモリアルパーク」として保存活用されており、2000年12月に「旧横浜船渠株式会社第一号船渠」の名称で国の重要文化財に指定されている[30]

ランドマークタワーが登場する作品

脚注

注釈

  1. ^ ランドマークとは地理学上の特徴物や目印という意味の一般名詞。転じてシンボルやモニュメントの意味にも用いられる。
  2. ^ ランドマークタワーのエレベーターは三菱電機製であるのに対し、台北101のエレベーターは東芝エレベータ製である。また、2016年には上海中心のエレベーターが最大分速約1,230m(時速換算で73.8km/h)で上りの世界最速記録を更新しているが、こちらもランドマークタワーと同じく三菱電機製である[11]。このことから日本製のエレベーターは、世界最速の座を長年維持している。
  3. ^ 東京スカイツリーのエレベーターは最大分速約600m(時速換算で36km/h、地上と第1展望台を結ぶエレベーターの場合)である。
  4. ^ tvkでも同様のキャンペーンを行った。

出典

  1. ^ a b c CTBUH - Landmark Tower, ランドマークタワー
  2. ^ Emporis - Yokohama Landmark Tower, 横浜ランドマークタワー
  3. ^ 横浜ランドマークタワー 建築概要(公式サイト内)
  4. ^ 横浜ランドマークタワーについて(公式サイト内)”. 2018年3月10日閲覧。
  5. ^ a b ~みなとみらい21地区 民間第1号プロジェクト~ 「横浜ランドマークタワー」開業 25 周年 (PDF) (三菱地所株式会社 2018年7月12日)
  6. ^ a b c ランドマークタワーの二期棟計画(当面延期?)キャッシュ(みなとみらい線周辺散歩日記 2006年3月26日)/ランドマークタワーの二期棟キャッシュ(同ブログ記事 同年7月31日)/高級車ショールーム ランドマークタワー二期棟予定地キャッシュ(同ブログ記事 2009年12月11日)
  7. ^ パンフレット『LANDMARK TOWER』(1993年発行) / 『ウォーターフロント・シティ横浜:みなとみらいの誕生』(横浜都市発展記念館 編集、公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団 2017年10月7日発行) p.60
  8. ^ 山崎真司、「横浜ランドマークタワーの構造設計」『溶接学会誌』 1992年 61巻 2号 p.107-112, doi:10.2207/qjjws1943.61.2_107
  9. ^ 東京空港事務所からのお知らせ(現在の東京国際空港の制限表面
  10. ^ 大成建設「超高層ビル」研究プロジェクトチーム『超高層ビルの"なぜ"を科学する』(初版)アーク出版、2009年、14頁。ISBN 978-4-86059-076-5http://www.ark-gr.co.jp/shuppan/contents/book_sale/4860590767/ 
  11. ^ 三菱電機のエレベーター「世界最速・最長」に ギネス認定(日本経済新聞 2016年12月9日)
  12. ^ a b 超高層ビル「ランドマークタワー」の屋上はどうなってる!?(はまれぽ.com 2012年10月3日)
  13. ^ 大阪「あべのハルカス」高さ日本一のビルに 300メートル到達 - 日本経済新聞 2012年8月30日
  14. ^ 「(仮称)MM21地区47街区開発計画」着手 -みなとみらい21地区にコーエーテクモゲームスが本社を移転- (PDF) (三菱地所株式会社 2016年10月27日)
  15. ^ みなとみらい21地区47街区 コーエーテクモゲームス新本社を含む複合施設着工 (PDF) (三菱地所株式会社 2017年12月1日)
  16. ^ スーパーオートバックスみなとみらい店の跡地はどうなる?(はまれぽ.com 2016年11月29日)
  17. ^ ロールス・ロイス・モーター・カーズ横浜(公式ページ)
  18. ^ Nicole Competizione フェラーリ 横浜 ショールーム(公式ページ)
  19. ^ フェラーリ、ニコルと正規ディーラー契約を締結 2014年春に横浜みなとみらいにフェラーリ・ショールームをオープン(Car Watch 2013年10月3日)
  20. ^ フェラーリ、県内初の正規ディーラーがオープン/神奈川(神奈川新聞〈カナロコ〉 2014年2月12日)
  21. ^ 総務省地上デジタル推進全国会議資料 (2008年)
  22. ^ 「総務省」>>「政策ズームアップ」内バナー「2011年7月地デジ化 完了」>>「地上デジタルテレビ放送のご案内」>>「データ集」>>「デジタル中継局リスト」>>「地上デジタルテレビ放送中継局リスト:関東総合通信局管内:神奈川県」>>最終段に「みなとみらい」表記。(Excel表示)
  23. ^ a b c d e f g h NHK横浜放送局受信情報(2003年11月10日現在のアーカイブ)オリジナルURL
  24. ^ 基幹放送普及計画(昭和63年郵政省告示第660号)(総務省電波利用ホームページ)
  25. ^ ランドマークプラザにある曲がるエスカレーターはどのくらいレア?(はまれぽ.com 2013年1月2日)
  26. ^ ランドマークシネマコレクション終了のお知らせ”. ランドマークタワー (2011年4月1日). 2012年2月21日閲覧。
  27. ^ 旧横浜船渠株式会社第二号船渠 (ドック) - 文化遺産オンライン文化庁
  28. ^ ランドマークタワーにある看板より。2010年5月1日閲覧。
  29. ^ 横浜ランドマークタワー祝20周年!屋外では日本初の「180度体験型プロジェクションマッピング」をレポート!(はまれぽ.com 2013年7月16日)
  30. ^ 旧横浜船渠株式会社第一号船渠 (ドック) - 文化遺産オンライン文化庁

関連項目

外部リンク

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東京都庁第一本庁舎
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