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=== レンジャーズ時代 ===
=== レンジャーズ時代 ===

2021年4月13日 (火) 08:55時点における版

アンソニー・バス
Anthony Bass
マイアミ・マーリンズ #52
トロント・ブルージェイズ時代
(2020年7月27日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミシガン州ウェイン郡トレントン英語版
生年月日 (1987-11-01) 1987年11月1日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト5巡目
初出場 MLB / 2011年6月13日
NPB / 2016年3月30日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンソニー・エドワード・バスAnthony Edward Bass1987年11月1日 - )は、アメリカ合衆国ミシガン州ウェイン郡トレントン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBマイアミ・マーリンズ所属。

NPBでの登録名はアンソニー・バース[1]。本来の発音は伸ばさない「バス」だが、同じく登録名を「バース」にして日本で成功した、同姓のランディ・バースにあやかってこの登録名にされた。

経歴

プロ入りとパドレス時代

サンディエゴ・パドレス時代
(2011年7月15日)

2008年MLBドラフト5巡目(全体165位)でサンディエゴ・パドレスから指名され、プロ入り。

2011年6月13日のコロラド・ロッキーズ戦で先発し、メジャーデビューを果たした。

2012年は先発ローテーションに入り、6月20日のテキサス・レンジャーズ戦でダルビッシュ有から2点適時打を放つなど打撃でも活躍したが、その試合を最後に肩を痛めて約2ヶ月半離脱した[2]

アストロズ時代

2013年12月11日に金銭トレードで、ヒューストン・アストロズへ移籍した。交換要員は後日発表となり、パトリック・シュスター英語版に決定した[3]

ヒューストン・アストロズ時代
(2014年7月2日)

2014年11月20日に40人枠外となり[4]、12月6日にFAとなった。

レンジャーズ時代

2014年12月11日にレンジャーズとマイナー契約を結んだ[5]

2015年4月5日にメジャー契約を結び、開幕をメジャーで迎える事となった[6]。この年は自己最多の33試合に登板、通算100試合登板を達成した。投球内容は、2年ぶりに0勝に終わったが、防御率を3年ぶりの5.00未満となる4.50まで引き下げた。WHIPも、同様に3年ぶりの1.40未満となる1.34とした。

日本ハム時代

2015年11月16日にトム・ウィルヘルムセンジェームズ・ジョーンズ、後日発表のパトリック・キブルハンとのトレードで、レオニス・マーティンと共にシアトル・マリナーズへ移籍した[7]が、2016年1月7日に自由契約となった[5]

その翌日の1月8日に北海道日本ハムファイターズと契約合意に至ったことが発表された。背番号は「52[8]。開幕一軍入りを果たし、3月30日の対オリックス・バファローズ戦で初登板初先発(3回途中5失点で敗戦投手)。3・4月こそ5試合に先発して1勝4敗、防御率も5点台と振るわなかったが、5月半ばにリリーフに配置転換されてからは安定した投球を見せるようになり、以降は谷間の先発、ロングリリーフ、セットアッパーと役割を選ばないユーティリティ性で重宝された。シーズン終了まで一度も一軍から離脱せず、37試合に登板(うち14試合は先発)して8勝(8敗)6ホールドを記録し、日本ハムの優勝に貢献した。広島東洋カープと対戦した日本シリーズでは、5試合にリリーフ登板して3勝を挙げ、防御率も0.00。日本シリーズで同一選手が3勝以上を挙げたのは1964年ジョー・スタンカ以来52年ぶり9人目で、すべて救援で記録したのは史上初だった[9]。更に第6戦では打席にも立ちリードを広げる適時安打を放つおまけ付きであった。オフの11月15日に退団することが発表され[10]、12月2日、自由契約公示された[11]

レンジャーズ復帰

2017年2月11日に古巣のレンジャーズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[12]。レギュラーシーズンの開幕はAAA級ラウンドロック・エクスプレスで迎えたが、4月20日に昇格して2015年以来となるMLB復帰を果たした。8月31日にミゲル・ゴンザレスの加入に伴ってDFAとなり[13]、9月3日にマイナー契約に切り替わった[5]

カブス時代

2017年12月20日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結んだ。

2018年の開幕は傘下のAAA級アイオワ・カブスで迎え、6月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。8月12日に40人外枠となった(AAA級アイオワに所属)[5]。オフに自由契約となった。

レッズ傘下時代

2018年12月26日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ。

2019年開幕前の3月25日に一旦自由契約となるが、28日にマイナー契約で再契約した[5]。開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーしていたが、5月21日に自ら選んで契約を途中で放棄する「オプトアウト」を行使した[15]

マリナーズ時代

2019年5月21日にシアトル・マリナーズとメジャー契約を結んだ[16]

ブルージェイズ時代

2019年10月29日にウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ移籍した[17]

2020年オフの11月1日にFAとなった[18]

マーリンズ時代

2021年1月28日にマイアミ・マーリンズと2年総額500万ドルの契約を結んだ[19]

投球スタイル

MLBでは主にリリーバーとして、最速99.0mph(約159km/h)日本での最速155km/h・平均球速93mph(約149km/h)の速球系(フォーシームカットボールツーシーム)と、平均85mph(約137km/h)のスライダー、平均84mph(約135km/h)のチェンジアップを使用していた。Pitch f/x上では2015年に130km/h前後のカーブを2球投げている。
投球の割合は、フォーシームを基本とした速球系が約6割、スライダーが約3割、チェンジアップが約1割を占めている。MLBでの通算奪三振率が6.05と低く、主にゴロで打ち取る投球スタイル。スライダーの空振り率は2013年以前は20%前後と高かったが、2014年以降は14%前後に落ちている[20][21]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2011 SD 27 3 0 0 0 2 0 0 4 1.000 198 48.1 41 3 21 1 1 24 1 0 9 9 1.68 1.28
2012 24 15 1 0 1 2 8 1 1 .200 411 97.0 89 10 39 3 1 80 5 1 59 51 4.73 1.32
2013 24 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 193 42.0 51 4 20 4 0 31 5 0 26 25 5.36 1.69
2014 HOU 21 0 0 0 0 1 1 2 4 .500 119 27.0 32 6 7 1 2 7 2 0 20 19 6.33 1.44
2015 TEX 33 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 272 64.0 66 5 20 1 1 45 1 0 33 32 4.50 1.34
2016 日本ハム 37 14 0 0 0 8 8 0 6 .500 452 103.2 102 7 47 4 4 71 2 0 48 42 3.65 1.44
2017 TEX 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 31 5.2 14 1 0 0 0 1 1 0 9 9 14.29 2.47
2018 CHC 16 0 0 0 0 0 0 0 3 .--- 62 15.1 18 1 3 0 0 14 2 0 6 5 2.93 1.37
2019 SEA 44 0 0 0 0 2 4 5 6 .333 189 48.0 30 5 17 2 1 43 6 0 20 19 3.56 0.98
2020 TOR 26 0 0 0 0 2 3 7 4 .400 100 25.2 17 2 9 2 0 21 0 0 13 10 3.51 1.01
MLB:9年 217 18 1 0 1 9 16 15 22 .360 1575 373.0 358 37 136 14 6 266 23 1 195 179 4.32 1.32
NPB:1年 37 14 0 0 0 8 8 0 6 .500 452 103.2 102 7 47 4 4 71 2 0 48 42 3.65 1.44
  • 2020年度シーズン終了時

表彰

NPB

背番号

  • 45(2011年 - 2014年、2018年)
  • 63(2015年)
  • 52(2016年、2019年 - )
  • 60(2017年)

脚注

  1. ^ ハムに最速159キロ“投げるバース”栗山監督「優勝請負人」
  2. ^ Corey Brock (2012年6月20日). “Bass exits start with right shoulder inflammation” (英語). MLB.com. http://m.padres.mlb.com/news/article/33657938 2015年11月17日閲覧。 
  3. ^ “Astros acquire Bass from San Diego” (英語). Astros Press Release. MLB.com. (2013年12月11日). http://m.astros.mlb.com/news/article/64594424 2015年11月17日閲覧。 
  4. ^ “Astros add Torreyes, Velasquez to 40-man roster” (英語). Astros Press Release. MLB.com. (2014年11月21日). http://m.astros.mlb.com/news/article/102022430/astros-add-torreyes-velasquez-to-40-man-roster 2015年4月12日閲覧。 
  5. ^ a b c d e MLB公式プロフィール参照。2018年8月13日閲覧。
  6. ^ T.R. Sullivan (2015年4月5日). “Rangers set roster with all-righty bullpen” (英語). MLB.com. http://m.rangers.mlb.com/news/article/116473012/rangers-set-roster-with-all-righty-bullpen 2015年4月12日閲覧。 
  7. ^ Greg Johns (2015年11月16日). “Mariners acquire Martin from Rangers” (英語). MLB.com. 2015年11月17日閲覧。
  8. ^ アンソニー・バース投手と契約合意北海道日本ハムファイターズ公式サイト 2016年1月8日配信
  9. ^ バース シリーズ史上初3勝すべて救援「アドレナリンで投げきった」 スポーツニッポン、2016年10月30日配信。
  10. ^ アンソニー・バース投手退団のお知らせ”. 北海道日本ハムファイターズ (2016年11月15日). 2016年11月15日閲覧。
  11. ^ 自由契約選手2016年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2016年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  12. ^ Oliver Macklin (2017年2月11日). “Rangers sign Bass to Minor League contract” (英語). MLB.com. 2017年2月11日閲覧。
  13. ^ Scott Merkin (2017年8月31日). “Gonzalez traded to Rangers for Minor Leaguer” (英語). MLB.com. 2017年9月2日閲覧。
  14. ^ Carrie Muskat (2018年6月11日). “Maddon downplays early-season set vs. Crew” (英語). MLB.com. 2018年6月12日閲覧。
  15. ^ Anthony Bass: Let go by Cincinnati” (英語). CBS Sports (2019年5月21日). 2019年5月22日閲覧。
  16. ^ Greg Johns (2019年5月21日). “Gordon, Healy to IL in Mariners roster shuffle” (英語). MLB.com. 2019年5月22日閲覧。
  17. ^ Keegan Matheson (2019年10月29日). “Blue Jays claim Anthony Bass off waivers” (英語). MLB.com. 2019年10月30日閲覧。
  18. ^ 2020-21 free agents, position by position” (英語). MLB.com. 2020年11月4日閲覧。
  19. ^ Marlins Sign Anthony Bass” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月28日閲覧。
  20. ^ Player Card: Anthony Bass”. Brooks Baseball. Baseball Prospectus. 2015年11月17日閲覧。
  21. ^ Anthony Bass Pitch Data”. The Baseball Cube. 2016年5月20日閲覧。

関連項目

外部リンク