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**「[[探偵・神津恭介の殺人推理|天才・神津恭介の推理 高木彬光の刺青殺人事件]]」([[1983年]]) |
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2021年4月13日 (火) 09:41時点における版
プロフィール | |
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別名義 |
平原 麻紀(本名) 平原 徹男(旧名および出生名) |
生年月日 | 1942年11月26日 |
現年齢 | 81歳 |
出身地 | 日本・北海道釧路市 |
公称サイズ(2004[1]時点) | |
身長 / 体重 | 157 cm / ― kg |
スリーサイズ | 86 - 60 - 88 cm |
モデル: テンプレート - カテゴリ |
カルーセル 麻紀(カルーセル まき、Carrousel, Maki、1942年11月26日 - )は、日本のニューハーフタレント。本名:平原 麻紀(ひらはら まき)、旧名および出生名:平原 徹男(ひらはら てつお)。所属芸能事務所は、オフィスカルーゼル。
元男性であることをネタにした痛快なトークが売りで、お笑い芸人の演芸と歌謡ショーを組み合わせたステージを繰り広げる。また、芸能界を始め、各界に友人、親友が数多く幅広い人脈を持つことでも知られる。
経歴
生い立ち
1942年(昭和17年)[注釈 1]、北海道釧路市で厳格な父親の二男として生まれる。「(太平洋戦争で)アメリカやイギリスなどの敵国と『徹底的に戦う男』となるよう」との願いから、「徹男(てつお)」と命名された。しかしながら、幼少時から女性的趣味嗜好を持っていた。弟がおり、弟は「徹男に次ぐように」という願いを込めて次男(つぐお)と命名されたとの事。
ゲイバーへ
釧路北中学校出身、北海道釧路北陽高等学校中退。父親への反目から15歳で家出し、札幌市のゲイバーに勤務。その後は、青森県弘前市のショーパブ勤務を経て、大阪の『カルーゼル』という店に勤めたが、この際に用いた源氏名が『麻紀』であった。また、作家の山口洋子が経営していた東京・銀座のクラブ 『姫』に在籍していたこともある。
札幌市のゲイバーに勤務していた19歳のときに去勢手術を受けた。その後、1973年(昭和48年)にはモロッコに渡り、性転換手術を受けた[2]。手術後には40度以上の高熱が続き死にかけたと本人が語っている。体調が戻ってからは、パリへ渡り休養しながら、友人のバーを手伝うなどして、一年ほど芸能活動を休業していた。左足の太腿に薔薇の刺青を入れている。
芸能界へ
1963年(昭和38年)芸能界デビュー。1968年(昭和43年)25歳のとき、日本コロムビアから楽曲『愛してヨコハマ』で歌手デビュー[2]。日劇ミュージックホールに出演する際に「麻紀」だけでは短すぎると言われ、勤めていた店の名前から「カルーセル」を頭に付けたのが現在の芸名となった。名付け親は放送作家の新野新である。
2001年(平成13年)9月、大麻とコカインを自宅に隠し持っていたとして、大麻取締法、及び麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で逮捕された。容疑は何れも不起訴となったものの、拘留中の留置場では戸籍上の理由で男子房に入れられていた[2]。また、普段はTバックの下着を愛用していたが、留置場内では男性として扱うため下着は男性物の着用しか認められなかったためトランクスをはいていたと、後日の会見で話している。
2002年(平成14年)、半生を綴った自伝『私を脱がせて』(ぶんか社)を出版した。
2006年12月8日には自宅が空き巣被害にあい、腕時計などの宝飾品約800万円相当や現金約10万円、外国紙幣約320万円相当を盗まれている。被害直後に自宅でインタビューに応じている。
2014年5月28日に『徹子の部屋』出演時に、2011年に閉塞性動脈硬化症を患い右足の切断の危険もあったことを番組内で告白した。幸いなことに手術も無事に成功したが、翌年の2012年には左足が同じ病気になってしまい再び手術を行ったと語っている。2021年2月26日出演時には1976年に同番組初出演時のドレスを着て、ショートカットのグレイヘアーで登場した。前年の2020年4月に脳梗塞で緊急搬送されて入院時は長年の自慢だったロングヘアーを洗えなかったそうで、手入れが面倒になり思い切って入院中にショートカットにしてからは白髪染めも一切止めて一年間かつらを被って周囲には秘密にしていたと黒柳に語っている。
女性へ
2004年(平成16年)10月の性同一性障害者特例法施行を受けて性別の変更が認められて戸籍上も女性(続柄は二女)となり、本名も「平原麻紀」と改名した。変更の理由は『戸籍変更ができるまでに年はだいぶ取ってしまったが、性同一性障害でずっと悩んでいる若い子たちの為にも、私のように世間に名が知れている者が申請して認められて突破口になれたらいいなと前々から思っていたから。』などと語っている。親類の子供たちからは、「おじちゃんだったおばちゃん」と呼ばれていたという[注釈 2]。本人はいまだに元男性であることをネタにしており、「怒るとオッサンになる」、「男に徹すると書いて徹男なのに、女になってしまった」などと、しばしば語る。
趣味
プロ野球、北海道日本ハムファイターズのファンであり、特にダルビッシュ有投手の大ファンである。
年に一度はヨーロッパ各国へ休暇を取って旅行へ行くほどヨーロッパ好きで有名である。自宅内にもヨーロッパのアンティークな家具、装飾品などが多数あり、自宅紹介時には公開している。プライベートでも親交の深い黒柳徹子と一緒にヨーロッパ旅行へ出かけたこともある。豪華なドレスなどの舞台衣装や高級ブランドのバックや靴、洋服、毛皮等を多数所有していて自宅に収まりきらなくなり自宅の近所にクローゼット代わりに家を一軒購入したとTV番組で視聴者に紹介した。飲酒好きで愛煙家でもある。
交友関係
芸能界でも友人、親友は多いが、石原裕次郎は麻紀を本物の女性として接していて実妹のようにたいへん可愛がられていたそうで、石原まき子も公認で普段から裕次郎のお供で飲食や遊びに連れて行ってもらったり温泉も一緒に入ったりなどしていたという[3]。石原は本来兄である慎太郎同様に女装男性を嫌っており[4]、麻紀のようなケースは非常に珍しかった。石原が逝去直後にまき子から『麻紀さん、今まで裕さんに付き合っていただいてどうもありがとう。』と逆に感謝の念を伝えられたと語っている。
太地喜和子とは数多い友人の中でも特に親交が深くて大親友であった。2011年4月19日放送の『徹子の部屋』のゲスト出演時には太地の形見である帯と帯締を着けて着物姿で登場した。『徹子の部屋』には番組開始から現在まで定期的に出演している。
関口宏とは互いの芸能界デビューが同時期で当時から交流があり『宏』、『麻紀』と呼びあっていて仲良しだと『関口宏の東京フレンドパークII』出演時に語っている。
デヴィ夫人や美川憲一、あき竹城とはプライベートでも親交の深い旧友である。大黒摩季や小林幸子も友達である。
オリックスのシニア・ディレクターを務めた中村勝広と旧知の間柄であったことが縁で、2008年(平成20年)3月1日、オリックス・バファローズ対阪神タイガースのオープン戦で始球式を行なった。
オネエ系タレントのパイオニアでもあり、後輩たちから慕われているが特にニューハーフタレントの後輩はるな愛をプライベートでも可愛がっている。愛は、麻紀の誕生日パーティーに招待された際、当時多忙だった愛がうっかり行くのを忘れてしまい、麻紀に男口調で激怒されたと語っている。また2011年2月6日放送の「クイズ☆タレント名鑑」のコーナー「芸能人!このオファー引き受けた?引き受けなかった?クイズ」で「カルーセル麻紀のエアあやや」のオファーを承諾し披露しているが、引き受けた理由は愛に見てもらいたかったとの事。タレントでもあり京都祇園カルシウムハウスの梶浦梶子ママからは『師匠』と呼ばれ慕われており、梶子ママを可愛がっている。
同郷の直木賞作家・桜木紫乃の小説『緋の河』のモデルとなった[5]。
出演作品
映画作品
- 喜劇 競馬必勝法 大穴勝負(1968年)
- 新宿そだち(1968年)
- 異常性愛記録 ハレンチ (1969年) - 出演予定だったが諸事情により出演せず、代役が立てられた。
- 残酷・異常・虐待物語 元禄女系図 (1969年)
- 夜の最前線 東京女地図(1969年)
- コント55号 宇宙大冒険 (1969年)
- 野蛮人のネクタイ(1969年)
- 女の警察 国際線待合室(1970年)
- 不良番長 暴走バギー団 (1970年)
- 性転換の神秘/ストレンジハー(1971年、アメリカ映画) - 日本公開版にインタビュー出演
- 谷岡ヤスジのメッタメタガキ道講座(1971年)
- 影狩り ほえろ大砲 (1972年)
- 女子大生 SEX方程式(1973年)
- カルーセル麻紀 夜は私を濡らす(1974年)―主演
- 喜劇 特出しヒモ天国 (1975年)
- くの一忍法 観音開き (1976年)
- 俺は上野のプレスリー (1978年)
- 俺は田舎のプレスリー (1978年)
- 火の鳥 (1978年) 実写版映画
- 道頓堀川 (1982年)
- ルパン三世 バビロンの黄金伝説 (1985年) 声の出演[6]
- 苺の破片 (2004年)
- 自虐の詩 (2007年)
- ピューと吹く!ジャガー (2008年)
- 劇場版 SPEC〜天〜 (2012年) - 境 役
テレビ作品
- 女殺し屋 花笠お竜(1969年) お巻役(レギュラー)
- 特別機動捜査隊 第399話「緋牡丹の女」(1969年)
- プレイガール
- 第71話「怪談・怨霊館の妖女」(1970年)
- 第157話「迫力世界一の女 」(1972年)- 牧子
- 第161話「真夜中の技くらべ」(1972年)
- 第184話「真夜中の美少年」(1972年)- ブラック・ローズ
- 第209話「猟奇世界一の女」(1973年) - 可能まり
- 丹下左膳 第13話「ばてれん長崎の巻」(1970年、NETテレビ) 百合
- お耳役秘帳 第25話「人斬り毒婦」(1976年、関西テレビ) お歌
- 大都会 PARTII 第52話「追跡180キロ」(1978年)
- 西遊記 第1話「石猿誕生す」(1978年) 乙姫
- 土曜ワイド劇場
- 「天才・神津恭介の推理 高木彬光の刺青殺人事件」(1983年)
- 「京都マル秘仕置帖1」(1999年)
- 火曜スーパーワイド「ぐるり富士山おまじないツアー」(1988年)
- SPEC〜翔〜 - タロット占いおばさん
バラエティー番組
- 11PM レギュラーコーナーを持っていた。
- カルーセル麻紀の今夜こうして(毎日放送テレビ)
- カルーセルの今夜はうしみつ族(テレビ大阪)
- 花の新婚!カンピューター作戦(関西テレビ)
- ノックは無用!(関西テレビ)横山ノックの代打司会として。
- バラいろダンディ(TOKYO MX、2014年10月 - 2018年9月) - 月曜ダンディ
CM出演
音楽
シングル
発売日 | 規格 | 規格品番 | 面 | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日本コロムビア | |||||||
1968年10月 | EP | SAS-1193 | A | 愛してヨコハマ | 梶野真澄 | 桜田せい一 | |
B | バナナ・ボーイ | ||||||
1969年5月 | EP | SAS-1274 | A | おねだり[注釈 3] | 梶野真澄 | 桜田せい一 | |
B | 緋牡丹仁義 | ||||||
1971年8月 | EP | SAS-1559 | A | こけし | ちあき哲也 | 三木たかし | |
B | わかっていたの | ||||||
テイチクレコード | |||||||
1974年8月 | EP | SN-1414 | A | 夜の花びら(Les Fleurs du Soir)[注釈 4] | なかにし礼 | 神保正明 | |
B | 禁色 | 大兼佳也 | 神保正明 | ||||
ミノルフォンレコード | |||||||
1975年8月 | EP | KA-558 | A | 南京町から | K&F | 初鹿野哲彦 | 神保正明 |
B | 風来坊 | 宇山清太郎 | 神保正明 | ||||
ビクターレコード | |||||||
1977年2月 | EP | SV-6176 | A | 日本列島日が暮れて… | 山口洋子 | 岸本健介 | 神保正明 |
B | 新宿ふらふら | ||||||
1978年3月 | EP | SV-6366 | A | 灰皿とって | 山口洋子 | 竜崎孝路 | |
B | なりゆきまかせ | 猪俣公章 | 竜崎孝路 | ||||
1980年 | EP | SV-7005 | A | なりゆきまかせ | 山口洋子 | 猪俣公章 | 竜崎孝路 |
B | みんな恋でした | 伊藤雪彦 | |||||
トーラスレコード | |||||||
1994年4月27日 | 8cmCD | TADL-7378 | 1 | 恋は夢模様 | 川奈夏 | 四方章人 | 竜崎孝路 |
2 | 恋は夢模様(カラオケ) | - | |||||
3 | おんな 金沢・ |
川奈夏 | |||||
4 | おんな 金沢・ |
- | |||||
1995年4月27日 | 8cmCD | TADL-7408 | 1 | 酔いどれ女の流れ歌 | |||
2 | 酔いどれ女の流れ歌(カラオケ) | - | |||||
3 | 夜霧のしのび逢い(La Playa) | ||||||
4 | 夜霧のしのび逢い(La Playa)(カラオケ) | - |
書籍
著書
- 『私を脱がせて』(2002年、ぶんか社 『私は女』(ぶんか社文庫)(2007)
- 『女は一日にしてならず』(2005年、幻冬舎)ISBN 978-4344010727
- 『酔いどれ女の流れ旅 カルーセル麻紀"自叙伝"』財界さっぽろ 2015
写真集
- ff(フォルティッシモ)(2003年12月、大洋図書、撮影:山岸伸)ISBN 978-4813010937
脚注
注釈
出典
- ^ [1]
- ^ a b c 【国内】 カルーセル麻紀・大麻、コカイン所持で現行犯逮捕 2001年9月22日報道
- ^ TV番組で自身が語っていたり、本人のホームページのインタビュー新聞記事から。
- ^ “カルーセル麻紀、仲がよすぎて猿翁妻に嫉妬される”. 週刊女性PRIME. 2021年2月19日閲覧。
- ^ “カルーセル麻紀が桜木紫乃に語る「15歳のときに家出して、ゲイボーイに。自分の居場所は自分で作る」|芸能|婦人公論.jp”. 婦人公論.jp. 2020年6月16日閲覧。
- ^ “作品データ”. ルパン三世NETWORK 2016年5月3日閲覧。
- ^ CM Watch(2016年1月19日)
- ^ KIRIN商品情報(2016年1月)