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永井豪には2017年の[[アヌシー国際アニメーション映画祭]]で初対面し<ref>{{Cite news|url=http://natalie.mu/eiga/news/236916|title=「マジンガーZ」特報解禁、ギレルモ・デル・トロが永井豪を「モーツァルト」と絶賛|publisher=株式会社ナターシャ|work=映画ナタリー|date=2017年06月16日|accessdate=2017年6月16日}}</ref>、「(彼は)[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]だ」と評して興奮のあまり、ハグまでしてしまった。その後、持ってきたノートに直筆サインや[[マジンガーZ]]のラフイラストも描いてもらった。 |
永井豪には2017年の[[アヌシー国際アニメーション映画祭]]で初対面し<ref>{{Cite news|url=http://natalie.mu/eiga/news/236916|title=「マジンガーZ」特報解禁、ギレルモ・デル・トロが永井豪を「モーツァルト」と絶賛|publisher=株式会社ナターシャ|work=映画ナタリー|date=2017年06月16日|accessdate=2017年6月16日}}</ref>、「(彼は)[[ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト|モーツァルト]]だ」と評して興奮のあまり、ハグまでしてしまった。その後、持ってきたノートに直筆サインや[[マジンガーZ]]のラフイラストも描いてもらった。 |
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2000年代には大友克洋の『[[童夢 (漫画)|童夢]]』<ref>{{Cite web |url = http://www.allcinema.net/prog/news_details.php?NsNum=1378 |title = 大友克洋原作『童夢』の映画化、一歩前進? |publisher = [[allcinema]] |accessdate = 2015-11-13 }}</ref>、浦沢直樹の『[[MONSTER]]』を映画化<ref>{{Cite web |url = https://eiga.com/news/20130426/11/ |title = 浦沢直樹「MONSTER」をギレルモ・デル・トロがTVドラマ化! |publisher = 映画.com |accessdate = 2019-03-02 }}</ref>するという計画もあったが実現には至っていない。 |
2000年代には大友克洋の『[[童夢 (漫画)|童夢]]』<ref>{{Cite web |url = http://www.allcinema.net/prog/news_details.php?NsNum=1378 |title = 大友克洋原作『童夢』の映画化、一歩前進? |publisher = [[allcinema]] |accessdate = 2015-11-13 }}</ref>、浦沢直樹の『[[MONSTER (漫画)|MONSTER]]』を映画化<ref>{{Cite web |url = https://eiga.com/news/20130426/11/ |title = 浦沢直樹「MONSTER」をギレルモ・デル・トロがTVドラマ化! |publisher = 映画.com |accessdate = 2019-03-02 }}</ref>するという計画もあったが実現には至っていない。 |
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== 関連作品 == |
== 関連作品 == |
2021年5月20日 (木) 09:23時点における版
ギレルモ・デル・トロ Guillermo del Toro | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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2017年 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
本名 | Guillermo del Toro Gómez | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
生年月日 | 1964年10月9日(60歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 |
メキシコ ハリスコ州 グアダラハラ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
職業 | 映画監督、プロデューサー、脚本家 俳優 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | 映画、テレビドラマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
活動期間 | 1985年 - | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
映画 『ミミック』 『ブレイド2』 『ヘルボーイ』シリーズ 『パンズ・ラビリンス』 『パシフィック・リム』 『シェイプ・オブ・ウォーター』 テレビドラマ 『ストレイン 沈黙のエクリプス』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ギレルモ・デル・トロまたはギジェルモ・デル・トーロ[注 1](スペイン語: Guillermo del Toro, 1964年10月9日 - )は、メキシコ・グアダラハラ出身の映画監督・脚本家・小説家。2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』で、アカデミー作品賞、アカデミー監督賞を受賞した。
来歴
父・フェデリコ・デル・トロ・トレス、母・グアダルーペ・ゴメスの息子としてメキシコのハリスコ州グアダラハラに生まれる。10代のはじめから映画に興味を持ち、『エクソシスト』の特殊メイクを手がけたディック・スミスに直接手紙を送っている。メキシコ国立自治大学付属映画学校で学んだ後にスミスの元で学び、メキシコに帰国後特殊メイク・造形の会社を立ち上げ10年以上特殊メイクに関わった。29歳の時からは本格的に映画監督にも乗り出す。
マイク・ミニョーラの大ファンであり、『ヘルボーイ』の映画化は彼が長年夢見ていた企画であったが、原作者ミニョーラとともにヘルボーイ役にロン・パールマンの起用を主張したため、ジョン・トラヴォルタなどより知名度の高いスター俳優を望んでいたスタジオと対立。説得に7年を要し、製作費を大幅に削減されたが、デル・トロは「それでもロン抜きでは考えられなかった」と語っている。本作のヒットにより、製作会社を大手ユニバーサル・スタジオに移し、続編『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』が製作され、2008年に公開された。また、『ヘルボーイ』準備期間中だった2001年、『ヘルボーイ』映画化へ向けての実験を兼ね、同じくコミック原作のアクション映画である『ブレイド2』の監督を引き受け、マイク・ミニョーラを美術監修に招いてのプラハロケを敢行。前作『ブレイド』を超えるヒットとなった。
2006年、スペインで製作した『パンズ・ラビリンス』は世界的に高い評価を得、ファンタジー映画のヒットメイカーとして広く認知された。
2007年、のちに『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『レヴェナント: 蘇えりし者』で2年連続アカデミー賞監督賞を受賞するアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ、『ゼロ・グラビティ』で第86回アカデミー賞8部門を受賞するアルフォンソ・キュアロンら2人のメキシコ人映画監督と共にメキシコで製作会社「チャチャチャ(Cha-Cha-Cha)」を設立。
2008年、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの前日譚である『ホビット』2部作の監督に就任し、製作総指揮のピーター・ジャクソンらと共に脚本も担当することになったが、相次ぐ資金や権利関係のトラブルなどで製作スケジュールが大幅に遅延したため、2010年に降板が発表された。監督はジャクソンが引き継ぐことになったが、脚本にはデル・トロの名前は変わらずクレジットされている。
2009年には、チャック・ホーガンとの共著で初の小説『ザ・ストレイン』を発表。なお、この小説のオーディオブック版ではロン・パールマンによる朗読を聴くことが出来る。2014年からは同作に基づくドラマシリーズ『ストレイン 沈黙のエクリプス』の製作、製作総指揮、一部のエピソードの脚本並びに監督を務めている。
2017年の『シェイプ・オブ・ウォーター』では監督を務め、第75回ゴールデングローブ賞の監督賞および第90回アカデミー賞の監督賞を受賞した。
人物
尊敬する人物に押井守を挙げており、『うる星やつら オンリー・ユー』、『天使のたまご』から全映画を観ている。2002年に初来日した際は押井のスタジオプロダクション・アイジーを訪問し作画風景を見学、直接会っている。CGへの転換期にも関わらず一生懸命手書きで作画する姿に影響を受けたと語っている。ジェームズ・キャメロンの勧めで観た押井のアニメ『機動警察パトレイバー』が「パシフィック・リム」に多大な影響を与えたと公言。「ストレイン 沈黙のエクリプス」にも押井守リスペクトがたっぷりあるとし、「彼は素晴らしいフィルムメーカー、私の偉大なるお手本です」と発言している[1][注 2]。
押井守側からの会った印象は、押井のエッセイに詳しく載っている。ギレルモからは何度も「アンタの映画はアニメも実写も大好きなんだ。どこがいいかって言うとアニメをやっても実写もやってもメンタリティが変わらないところがいい」と言われた[注 3]。
日本の特撮、アニメ、マンガに造詣が深いことで知られる。他の日本の作品では円谷英二『ウルトラシリーズ』、九重佑三子の『コメットさん』、永井豪『マジンガーZ』、『鉄人28号』、『スカイヤーズ5』、宮崎駿、高畑勲、スタジオジブリ作品、谷口ジロー『遥かな町へ』、『攻殻機動隊』、『マグマ大使』、手塚治虫、伊藤潤二、大友克洋、弐瓶勉、韮沢靖などに影響を受けている。影響の一例としては『ブレイド2』の衣装は韮沢からの影響が大きかったと語っている[4][5][6][7]。デビュー作『クロノス』は、コメットさん第75話『わんぱく受験生』が発想の根源である。
デル・トロが公開しているコレクションの一部には他に小泉八雲、河鍋暁斎、水木しげる、菊池秀行、天野喜孝、士郎正宗、浦沢直樹、鬼頭莫宏、男鹿和雄、椋尾篁、井上直久、今敏、森本晃司、楳図かずお、山咲トオル、竹谷隆之、寺田克也、正子公也、若杉公徳、岩明均、五十嵐大介、岩井俊雄、山口貴由、奥浩哉、諸星大二郎などの書籍があることが確認できる[8]。
永井豪には2017年のアヌシー国際アニメーション映画祭で初対面し[9]、「(彼は)モーツァルトだ」と評して興奮のあまり、ハグまでしてしまった。その後、持ってきたノートに直筆サインやマジンガーZのラフイラストも描いてもらった。
2000年代には大友克洋の『童夢』[10]、浦沢直樹の『MONSTER』を映画化[11]するという計画もあったが実現には至っていない。
関連作品
年 | 作品名 | クレジット | ||
---|---|---|---|---|
監督 | 脚本 | 製作 | ||
1986 | Dona Herlinda and Her Son | (製作総指揮) | ||
1993 | クロノス Cronos |
Yes | Yes | |
1997 | ミミック Mimic |
Yes | Yes | |
1998 | Un Embrujo | Yes | ||
2001 | デビルズ・バックボーン The Devil's Backbone |
Yes | Yes | Yes |
2002 | Asesino en serio | Yes | ||
ブレイド2 Blade II |
Yes | |||
2004 | タブロイド Crónicas |
Yes | ||
ヘルボーイ Hellboy |
Yes | Yes | ||
2006 | Hellboy: Sword of Storms | Yes | ||
パンズ・ラビリンス Pan's Labyrinth |
Yes | Yes | Yes | |
2007 | Hellboy: Blood and Iron | Yes | ||
永遠のこどもたち The Orphanage |
(製作総指揮) | |||
2008 | While She Was Out | Yes | ||
ルドandクルシ Rudo y Cursi |
Yes | |||
Cosas insignificantes | Yes | |||
ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー Hellboy II: The Golden Army |
Yes | Yes | ||
2009 | スプライス Splice |
(製作総指揮) | ||
2010 | BIUTIFUL ビューティフル Biutiful |
(製作助手) | ||
ロスト・アイズ Julia's Eyes |
Yes | |||
2011 | カンフー・パンダ2 Kung Fu Panda 2 |
(製作総指揮) | ||
ダーク・フェアリー Don't Be Afraid of the Dark |
Yes | Yes | ||
長ぐつをはいたネコ Puss in Boots |
(製作総指揮) | |||
2012 | ガーディアンズ 伝説の勇者たち Rise of the Guardians |
Yes | ||
ホビット 思いがけない冒険 The Hobbit: An Unexpected Journey |
Yes | |||
2013 | MAMA Mama |
(製作総指揮) | ||
パシフィック・リム Pacific Rim |
Yes | Yes | Yes | |
ホビット 竜に奪われた王国 The Hobbit: The Desolation of Smaug |
Yes | |||
2014 | ホビット 決戦のゆくえ The Hobbit: The Battle of the Five Armies |
Yes | ||
2014-2017 | ストレイン 沈黙のエクリプス The Strain |
Yes[注 4] | Yes[注 4] | Yes |
2015 | クリムゾン・ピーク Crimson Peak |
Yes | Yes | Yes |
2017 | シェイプ・オブ・ウォーター The Shape of Water |
Yes | Yes | Yes |
2018 | パシフィック・リム: アップライジング Pacific Rim: Uprising |
Yes | ||
2019 | スケアリーストーリーズ 怖い本 Scary Stories to Tell in the Dark |
Yes | Yes | |
2020 | 魔女がいっぱい The Witches |
Yes | Yes | |
2021 | ピノキオ Pinocchio |
Yes | Yes | Yes |
TBA | Nightmare Alley |
Yes | Yes | Yes |
著書
- 『ザ・ストレイン』 The Strain (2009) (チャック・ホーガンとの共著) 大森望訳 早川書房(文庫化にあたり『沈黙のエクリプス』と改題)
- 『暗黒のメルトダウン』 The Fall (2010) (チャック・ホーガンとの共著) 嶋田洋一訳 ハヤカワ文庫NV
- 『永遠の夜』 The Night Eternal(2011) (チャック・ホーガンとの共著) 嶋田洋一訳 ハヤカワ文庫NV
- 『ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋』阿部清美訳 DU BOOKS
関連書籍
- 『クリムゾン・ピーク アート・オブ・ダークネス』(2016) 阿部清美訳、DU BOOKS
- 『ギレルモ・デル・トロの怪物の館 映画、創作ノート、コレクションの内なる世界』(2017)阿部清美訳、DU BOOKS
- 『ギレルモ・デル・トロのパンズ・ラビリンス 異色のファンタジー映画の舞台裏』(2018)阿部清美監修 富永晶子訳、DU BOOKS
- 『ギレルモ・デル・トロのシェイプ・オブ・ウォーター 混沌の時代に贈るおとぎ話』(2018)阿部清美美訳、DU BOOKS
- 『ギジェルモ・デル・トロ(フィルムメーカーズ19)』(2019)大森望 責任編集、宮帯出版社
受賞歴
年度 | 賞 | 部門 | 作品名 | 結果 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
1997 | サターン賞 | 脚本賞 | ミミック | ノミネート | |
2006 | アカデミー賞 | オリジナル脚本賞 | パンズ・ラビリンス | ノミネート | |
英国アカデミー賞 | 外国語作品賞 | 受賞 | |||
オリジナル脚本賞 | ノミネート | ||||
カンヌ国際映画祭 | パルム・ドール | ノミネート | |||
第33回サターン賞 | 監督賞 | ノミネート | |||
脚本賞 | ノミネート | ||||
2007 | インディペンデント・スピリット賞 | 作品賞 | ノミネート | ||
2008 | 第34回サターン賞 | ジョージ・パル記念賞 | ギレルモ・デル・トロ | 受賞 | |
2017 | ヴェネチア国際映画祭 | 金獅子賞 | シェイプ・オブ・ウォーター | 受賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 監督賞 | 受賞 | [12] | ||
脚本賞 | ノミネート | ||||
ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 監督賞 | 受賞 | [13] | ||
英国アカデミー賞 | 監督賞 | 受賞 | |||
作品賞 | ノミネート | ||||
オリジナル脚本賞 | ノミネート | ||||
アカデミー賞 | 監督賞 | 受賞 | [14] | ||
作品賞 | 受賞 | ||||
脚本賞 | ノミネート |
脚注
注釈
出典
- ^ “ギレルモ監督が押井愛とパトレイバーを語る「J・キャメロン監督に勧められた」”. マイナビニュース (2015年4月28日). 2015年5月3日閲覧。
- ^ 『押井守全仕事』(キネマ旬報社)
- ^ 『勝つために戦え!監督篇』(押井守、徳間書店)
- ^ moviecollectionjp 『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』ギレルモ・デル・トロ監督 - Youtube
- ^ マイナビニュース【エンタメ・ホビー】 『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』ギレルモ・デル・トロ監督インタビュー - Youtube
- ^ “バルタン星人と映画『パシフィック・リム』ギレルモ・デル・トロ監督がご対面!”. 円谷ステーション. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “I am Guillermo del Toro, director, writer, producer. AMA. : IAmA”. reddit. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “Guillermo del Toro displays his massive anime and manga collection”. Twitter. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “「マジンガーZ」特報解禁、ギレルモ・デル・トロが永井豪を「モーツァルト」と絶賛”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2017年6月16日) 2017年6月16日閲覧。
- ^ “大友克洋原作『童夢』の映画化、一歩前進?”. allcinema. 2015年11月13日閲覧。
- ^ “浦沢直樹「MONSTER」をギレルモ・デル・トロがTVドラマ化!”. 映画.com. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “75th Golden Globe Awards Winners & Nominees 2018” (2018年1月7日). 2018年1月11日閲覧。
- ^ “L.A. Film Critics Association: ‘Call Me By Your Name’ Selected As Best Picture — Winners List”. DEADLINE (2017年12月3日). 2018年1月11日閲覧。
- ^ “第92回アカデミー賞 結果速報:第92回アカデミー賞”. シネマトゥデイ. 2020年1月27日閲覧。
外部リンク
- Guillermo del Toro Films
- ギレルモ・デル・トロ - allcinema
- ギレルモ・デル・トロ - KINENOTE
- Guillermo del Toro - IMDb
- Guillermo del Toro - オールムービー
- Guillermo del Toro (@RealGDT) - X(旧Twitter)
- Guillermo del Toro (@realgdt) - Instagram