鬼太郎
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鬼太郎(きたろう)は、水木しげるの漫画『ゲゲゲの鬼太郎[注 1]』の主人公である妖怪。水木しげるが、過去の紙芝居に登場したキャラクターをアレンジした妖怪キャラクターである。
父親の目玉おやじとともに妖怪と人間の共存できる世界を目指して戦うのが主な活動。
通称は「ゲゲゲの鬼太郎」。「ゲゲゲの〜」の通り名は日本の妖怪たちが住む「ゲゲゲの森」が由来と言われる。「墓場鬼太郎」や「墓場の鬼太郎」とも表記される。
キャラクターの誕生
[編集]『ハカバキタロー』
[編集]1933年から1935年頃の紙芝居『墓場奇太郎』(ハカバキタロー)の主人公の名を基に、水木しげるが創作。水木は創作にあたり、『ハカバキタロー』原作者の伊藤正美の了承を得た。鬼太郎の元となった紙芝居『ハカバキタロー』(画辰巳恵洋)は戦災などで失われ詳細は不明だが、その主人公は親の因果により墓場から生まれた醜い少年(蛇少年とも)で、親の仇に復讐を果たしていく[1]。伊藤はインタビューにて、「関西に存在した伝承を原案にした」と述べている[2]。また、「子育て幽霊」などの古典的な怪談・昔話に多くを拠っている[1]。
紙芝居版
[編集]水木が鬼太郎を最初に描いたのは、1954年から始まる『蛇人(じゃじん)』『空手鬼太郎』『ガロア』『幽霊の手』などの数作の紙芝居で、「墓場の鬼太郎」と表記した。これらに描かれた鬼太郎は作品により大きな違いがある。『蛇人』の鬼太郎は「ハカバキタロー」と共通する因果ものの主人公で、蛇の腹から生まれ人間に苛められるが成長したのちに復讐をする物語。『空手鬼太郎』ではギチンという空手使い(船越義珍がモデル)に弟子入りして修行の末に師を打ち破る展開となっている[1]。『空手鬼太郎』でビジュアルも変化し、鬼太郎に似ていたという水木の兄の子をモデルに「多少かわいく」したとされる[3]。
貸本版
[編集]「幽霊一家」から始まる一連の作品で、鬼太郎の出自が後の定着したものとなる。鬼太郎は幽霊族[注 2]の生き残りであり、墓に埋葬された母の遺体から生まれる[4]。
人物像
[編集]プロフィール
[編集]- 名前:墓場鬼太郎[注 3]
- 身長:約130 cm[注 4]
- 体重:約30 kg[注 5]
- 誕生日:昭和29年またはそれ以前[注 6][注 7]。アニメ第1作[5]では作中の時代設定が昭和時代と名言されているが、齢120歳程度の人物[注 8]が「昔、鬼太郎の事を妖怪関連の本で読んだ」と証言しており、アニメ第3作[6]や読み切り「決戦 愛宕山」では最低でも江戸時代から今と変わらない姿で活躍していた。アニメ第4作[7]では、目玉おやじいわく「その昔」に封印された妖怪が鬼太郎を認識している。アニメ第5作[8][9]や第6作[10]でも、最低でも50年以上は少年の姿でいる事が人間に確認されている[注 9]。実写映画シリーズでは350歳としており、上記の(少なくとも)江戸時代から生きているという設定とも合致する。アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では、昭和31年(1956年)の時点で母親が妊娠中なので誕生はそれ以降となる。
- 基本的に一人称は「僕」だが原作やアニメ第2・3作ではごくたまに「俺」と言っている。またアニメ第4作54話で邪魅に毒気を吹き込まれた際も一人称が「俺」になった。
種族と家族
[編集]かつて地上を支配していた幽霊族の唯一の末裔であるが、原作「地獄篇」とアニメ第3作「地獄篇」のみ、幽霊族の父と人間の母との混血(半妖)とされている。『続ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじの話によると、紀元前3,800年頃には鬼太郎父子の先祖は幽霊族の帝位に就いていたという。
幽霊族とは人間が一般に考えている「幽霊」ではなく、現在の人類が誕生する以前に栄えていた種族である。妖怪と悪魔は共に地球の先住民族とも言える存在で「第一期人類」と称されてもいる。種族として基本的に争いを好まない性格で、それ故に人類が発生、繁殖すると共に迫害され森の奥へ次いで地下へと追いやられ衰退していった。その頃に糧を求めて地上をさまよう姿を目撃した人間が幽霊と誤認した。
実写映画『千年呪い歌』では鬼太郎は幽霊族が人間によって滅ぼされたことをぬらりひょんに告げられるまで知らなかった[注 10]ことになっているが、1980年代『最新版』や『鬼太郎国盗り物語』では知っていた様子である。このため、『最新版』ではぬらりひょんに、「地球環境を守る為に人間と戦って滅ぼされた先祖の敵の味方をする」「未成年なのに喫煙」「悪人を見逃すこともある」「とんでもないぶりっこ妖怪」と評されて言葉につまる場面もあった。
- 父・目玉おやじ
- 母・岩子
- 母は鬼太郎を身ごもった状態で病死、その埋葬された遺体から鬼太郎は生まれ出た。
- 鬼太郎誕生当時を描いた作品では母の名は出てこないが、原作「地獄篇」最終回「最後の出会い」や実写映画『千年呪い歌』では「岩子(いわこ)」という名が明かされている。
- 「地獄篇」では岩子は人間だがお岩さんの親類にあたり、僅かだが妖力も備えていた。岩子は夫が幽霊族だとは知らずに結婚。地獄のきまりで幽霊族と人間との間では結婚が出来ず、死後は罰により「百虫館」で地獄の虫の番をするようになった。原作では鬼太郎・目玉おやじと岩子が家族の再会を果たして地上に連れて帰ろうとしたが、地上の空気に触れた途端灰となった。しかし肉体は灰となっても意思はあり、自ら灰壷に入って鬼太郎と家で過ごすようになった[注 11]。また、アニメ化作品である第3作地獄編の最終回では閻魔大王に地上へ帰る許可を得たものの、帰途に同行していた天童ユメコが崩れてきた天井の岩で頭部を強打して死亡したため、母は復活の権利をユメコに譲った[注 12]。
- アニメ第4作最終回では母の魂が揚羽蝶の姿で登場。死神とヒ一族の巫女の罠から鬼太郎父子を助けた。鬼太郎は揚羽蝶が母の魂と確信し、鬼太郎ファミリーが空に昇る揚羽蝶を見上げる場面で第4作は幕を閉じた。
- いとこおじ・毛目玉
- 目玉おやじの白目に毛が生えたような姿。「鬼太郎のベトナム戦記」では目玉おやじの従兄弟、原作「妖怪危機一髪」では親類とされている。
- 「髪さま(髪の毛大戦)」やアニメ版では鬼太郎父子との血縁の描写はない。
- 妹・雪姫
- 原作「雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎」シリーズでは鬼太郎の妹も登場している。産まれた経緯は作中では明かされていないが、墓場に捨てられていたのをねずみ男が拾い、その時閻魔大王の血縁保証書もあった事から鬼太郎の妹と認められ、雪姫(ゆきひめ)と名付けた。幼子でも妖力を備えており、念力を使う。登場は本シリーズのみで、その後のシリーズでは存在も設定も継承されていない。
- またこれ以前に貸本「アホな男」の未使用原稿には、鬼太郎の妹(雪姫より大きくおさげ髪)が描かれたものがある。[11]
- 兄?寝太郎
- 原作「鬼太郎国盗り物語」シリーズに登場。第2話で稲田のミステリー・サークルから掘り出された卵型UFOから鬼太郎そっくりの姿で現れたが、UFO捕獲騒ぎで双方興奮していたため乱闘となり、鬼太郎側の手洗い鬼に踏み潰される。「長年かけて幽霊族の住める所を地底に見つけたが、そこを支配するムー人に捕まり逃げて来た」と言い残し液化、壺に収められる。12話で赤ん坊の姿に再生、霊力を駆使して鬼太郎と共にムーの刺客と戦う。だが実は鬼太郎の兄ではなく総理大臣に国を乗っ取られたムーの王子で、目玉おやじのみがそれを知っていたことが24話で明かされた。
- 妻・メリー
- 南方(ニューギニア)における一村の酋長の娘で鬼太郎の現地妻。1話限りの登場で、その後のシリーズでは存在も妻である設定も継承されていない。一方で、水木しげる記念館では鬼太郎の配偶者として正式に紹介している。詳しくはゲゲゲの鬼太郎の登場キャラクター を参照。
風貌
[編集]人間ではないため少年の姿のまま何十年も生きていて、まだ幽霊族としても子供である。妖怪としては「子供の姿をしている」と人間からは見なされている。外見は長髪で左目を隠し、特徴的な髪型と古めかしい学童服と縞模様のちゃんちゃんこを着て下駄を履いている。学童服の素材は仙人の髭で、百年経っても破れない[注 13][12]。下着には天女の羽衣でできているといわれるシャツ、目玉親父が桃太郎からもらったといわれる鬼のパンツを着用している[12]。モデルは、水木しげるの甥(当時3 - 5歳)である。
髪の色は、原作では銀色に近い灰色だが、初のカラーアニメ作品第2作以降は茶色。
左目がなく隻眼である。理由については様々である。『墓場の鬼太郎』第2話では「元々潰れていた」とされるが、その後の「おかしな奴」では「墓から出て来た赤ん坊の鬼太郎を化け物だと思い込み、恐れた水木が放り投げ、地面を転がった鬼太郎は墓石の角に左目をぶつけ潰れてしまった」設定に変わっている[注 14]。その後の『ゲゲゲの鬼太郎』時代では、作品や解説書によって異なる。貸本版では右目の無い鬼太郎が幾度も登場している[注 15]。通常長髪で左目を隠している状態なのも、目の左部分には眼球が無いためである。
アニメの外見については、制作上の都合で顔が大幅に異なる回が多数ある。特に第1作は7つ(うち外部発注は4つ)、第2作は8つ(うち外部発注は6つ)の制作班で話数単位で制作発注していたために連携がとれず、話数によって鬼太郎の体型や顔・服装(服のボタンの大きさなど)が異なっている。
2007年からの実写映画シリーズでは、左目は義眼であるが成人であるウエンツ瑛士の外見を考慮し、年齢は原作より上の350歳、一人称が「僕」ではなく「俺」、髪が茶髪ではなく銀髪(原作の灰色に近い)、身長が170センチメートル等、様々な変更点がある[注 16]。
性格
[編集]普段はクールで飄々としているが、強い正義感を心に秘めた情熱家。だがそれゆえに困っている人間や妖怪を放っておけないお人よしな所がある。原作「大海獣」では自分を大海獣に変えた山田を許したほど[注 17]。そして同じく原作「海坊主先生」でも「正義と愛が俺を動かすんだ」と鬼太郎本人が言っている[注 18]。
悪いことをする者は誰でも関係なく嫌いで、時には自分勝手な人間に対しても妖力を用いて厳しいお仕置きをすることがある(「幽霊電車」など)。一方で「おどろおどろ」では人間の科学者が自らの体で人体実験を行い妖怪・おどろおどろになってしまったのをやむを得ず退治したが、その際に人間の息子(アニメ第6シリーズでは娘)から恨まれたりもしている[注 19]。しかし原作の始まりである『墓場鬼太郎』では始めから人情が薄く、関わる人間を不幸に陥れる怪奇な存在として描かれている。
また美女や美少女には人間・妖怪の両方に甘く、騙されることもあり、惚れっぽいのがほとんどの作品に共通している。
実写映画版『千年呪い歌』では、人間を憎まず助ける理由は「人間は善なる存在である」などと単純に考えているわけではなく、人間の愚かさは十分承知しながらも安易に見捨てることや切り捨てることはしていないだけである。
原作とアニメシリーズとでは一人称が異なる事が多々ある。
アニメにおける変遷
[編集]アニメではシリーズごとの作風やテーマに沿って、それぞれ異なった個性が設定されている。
- 第1、2シリーズ
- 基本的に原作そのままの性格だが、原作の怖さを薄れさせ、親しみやすくなった[13]。第1シリーズではより優しく明るく子供らしく素朴な印象で原作よりも正義感が強い。[13]可愛い女の子には多少照れるような場合もあったが、時がたった第2シリーズでは少し大人びていて、妖怪らしいクールさや怖さが見られ[13]、美人も見てもまるで関心を抱く素振りは見せなくなった。指の先を飛ばす指鉄砲を撃ったり、自分自身がロープになったりする。
- 第3シリーズ
- 歴代シリーズで特に妖怪と人間の共存を強く望んでおり[14]、悪事を許さない強い正義感をもつヒーロー然とした熱血漢な性格。人間の少女・天童ユメコも加わり人間の味方としての性格付けが特に強い[13]が、人間であっても悪事を働くなら容赦はしない点は歴代と同じ。原作のとぼけた表情やクールで達観した態度はあまり見られず、表情も豊かになる。原作や歴代シリーズと比べて好戦的なところがあり、敵を挑発したり凄んだりするなど荒っぽい言動も見せる。88話では調子に乗って自惚れてしまい、目玉おやじや仙人に戒められて反省した。美女には特に弱く、頼られて俄然やる気を出したり、褒められると赤面して露骨に喜ぶ。母親や兄弟がいないことへの寂しさをにじませる少年らしい一面も時折見せる。たまに一人称が「俺」になる。アニメオリジナルの妖怪オカリナが登場する。
- 第4シリーズ
- ドライな対人性としっとりとした落ち着きを併せ持つ紳士的個性。敵妖怪を単に倒すだけでなく反省させて許すケースも増え[14]、美女に弱い設定も存在しない[注 20]。人間とは異なる価値観、妖怪らしい考え方も表現される[13]。感情的になることはほとんどない(怒る時も物静か)が、心の底には熱い気持ちも秘めている[注 21]。一方で、おっとりしてやや天然ボケな一面や、ノイローゼ[注 22]にかかるなど人間臭さも見られる[14]。妖怪と人間の共存は「仲良くなるのが一番いい」と望んでいる。
- 第5シリーズ
- 少年の姿のまますでに、少なくとも50年以上は今と変わらぬ姿で人助けしていたという設定で[15]、悪を許さない強い正義感や子供らしさ[注 23]、とぼけた表情も健在だが、妖怪と人間の共存をそれなりに望みつつもそれを望まない妖怪もいることに悩むことも多い。人間に対する態度がこれまでよりもシビアであり[注 24][注 25][13]、時には自分から助けを求めようとしない限り助けないこともある。ただし、美女に弱いなどのコミカルな面も強調され、マイペースなのんびり屋で出不精かつ優柔不断。世間知らずでもあり、バレンタインデーについても知らなかったほど。保護者には目玉おやじに加えて力を制御できず自分の暴走を止めてくれた蒼坊主といった兄貴分が存在する[注 26]。
- 第6シリーズ
- 歴代シリーズの中でも特に人間の世界に対して強い隔意を持ち、なおかつ寡黙で中立的な思考を併せ持った性格となっている。それ故に過去作では多かった明るい表情やコミカルな一面が少なく暗い表情やシリアスな一面が多い。「赤ん坊の頃に水木という青年に育てられた」事の言及がなされ、その恩返しを理由に人助けをしていると明言。その一方で人間と妖怪の共存をあまり願わず「人間と妖怪とは必要以上に交わってはいけない、妖怪は怖がられるぐらいがちょうどいい」と考え、積極的に人間と関わることを避けている。ただし人間と妖怪との自然な交流に関しては、遠くから暖かく見守っている。仲間妖怪に対しては表情豊かだが、人間相手の場合は無表情でぶっきら棒な対応が多い。人間そのものを嫌っているわけではなく、善良な者や純粋な心を持つ人間には親切にふるまう。しかし、反省の意思を持たず救いようがないと判断した場合は、助けを求められても断ったり、愛想を尽かし冷酷に見捨てることもある[16]。また、同じ妖怪でも人間でも一方的な価値観だけを押し付けて他者の尊厳を全否定する者には「自分と異なる者を認められないやつは大嫌いだ」と強い怒りと嫌悪を見せている。やや素直でない負けず嫌いな面もある[注 27]。前作とは異なり、とくに美女に弱い様子はない[注 28]が、ねこ娘やまなをはじめ女性を気遣う優しさはよく見られる。ねこ娘の厚意に気づかないなど[17]女心には極度に鈍感だが、93話においてねこ娘から告白されると、彼女を危険な目に合わせたくないと発言している。
経歴
[編集]母・岩子は鬼太郎を身篭ったまま病死し、彼ら夫婦に関わりを持っていた血液銀行の銀行員・水木によって埋葬された。だが3日後、自力で母胎、墓穴から這い出て誕生した。この鬼太郎の誕生話はアニメシリーズではほとんど描かれていない。アニメで取り上げられたのは第3作[注 29][18]、第4作[19]、2008年の『墓場鬼太郎』第1話である。
誕生後は水木に引き取られていたが、冷遇を受け6歳の時出奔、父・目玉おやじと共に放浪の旅の末、ゲゲゲの森という安住の地を得た。少年時代には猫娘と共に妖怪小学校に通っていたという[20]。ねずみ男の弁によれば、鬼太郎は妖怪世界の名門校といわれる「妖怪学習院」に通っており、ねずみ男と同窓だったという[21]。実写映画での学歴は「墓の下中学」中退とされている。
生活
[編集]普段は「ゲゲゲハウス」と俗称されるツリーハウスに目玉おやじと二人暮しをしている[注 30][22]。人間世界で生活物資を手に入れるため現金を使うこともあるが、収入をどうやって得ているかははっきりしない。基本的に貧乏生活を送っており、原作ではゴミ箱あさりをすることもある。少年誌やアニメでは、怪事件を解決する際にもほとんど報酬を受け取らず、せいぜい滞在中の寝食を世話して貰う程度である。非常に高額の報酬を申し出る依頼人もいるが、鬼太郎は被害者の治療や事件を起こした妖怪の供養など事件の後始末や社会福祉に使うように勧める。
鬼太郎の青年期を描いた作品『続ゲゲゲの鬼太郎』では、妖怪に理解のある民生委員・万助老人に「妖怪も人間の中で暮す時代」と助言され、彼の世話のもとで人間社会で生活しており、収入を得るために新聞配達などのアルバイトもしている[23]。当初は貧乏劇画家の家の2階に間借りしていたが[23]、劇画家に迷惑をかけたために追い出され、7年ぶりに再会したねずみ男と共に町外れの幽霊屋敷に住処を変える[24]。
幽霊族としての身分を隠し、田中ゲタ吉という名の人間として墓の下高校という学校に通っており、ユリ子という名の人間の恋人もいる[25]。本作では、思春期の青年らしい性に対して好奇心旺盛な鬼太郎が金と欲の大人の世界で活躍する様子が描かれているが、鬼太郎が金銭苦からそれまでの生活から離れて山中での生活に追われ、偶然から相撲界に入門し、さらには野球で活躍するようになる[注 31][26]。
妖怪仲間たちとの関係
[編集]その実力や、幽霊族という名門の末裔であることから、妖怪の中でも一目置かれる存在である。また、困っている者を見過ごせない性格ゆえに助けられた妖怪も数多く、妖怪仲間からの信頼は厚い。そのため、鬼太郎が窮地に陥った際には多くの妖怪が快く救援に駆けつけている。人望の高さから日本妖怪のリーダー的存在として認識されているエピソードもある。一方で、悪事を働く妖怪とは対立していて、敵視されたり恨みを買ったりしており、邪魔者として彼の抹殺を図る妖怪や、強大な妖力やちゃんちゃんこなどの武器を奪おうと狙う妖怪もいる。また、妖怪が人間を襲う事件では、人間側にも非があるにもかかわらず妖怪側を一方的に退治することもあるため、不満を持つ妖怪もおり、『妖怪大裁判』では見上げ入道からその点を指摘されて反省している。
猫娘との関係
[編集]映像作品での猫娘との関係は、各シリーズごとで描写が異なっている。猫娘との恋愛模様はアニメ版のオリジナル設定の場合が多く、本来の原作漫画ではアニメの影響もあって、「猫娘が鬼太郎に密かな恋心を抱いている」という公式設定もできてはいるが、実際にそれを表立って示す場面は少ない。
原作には、鬼太郎の初恋の人である、『鬼太郎夜話』の「寝子」をはじめ、さまざまな猫娘が登場し、その関係も友人だったり、妖怪小学校の同級生だったり、それぞれに異なっている。
原作『その後のゲゲゲの鬼太郎』では、それまでの戦いの疲れを癒すために南方の島へ出かけ、最終的には島の酋長の娘メリーと共に暮すようになる[27]。このことから鬼太郎はメリーと結婚していると設定されていることもある[28]。しかし、メリーはその後登場していない。
- 第1シリーズ
- 猫娘は、第20話「猫娘とねずみ男」のみのゲスト出演。親しい友人の一人として描写されている。
- 第2シリーズ
- 第1シリーズの続編なので、猫娘は引き続き親しい友人として登場し、猫娘と鬼太郎との間柄を示唆するようなシーンはほとんどないが、第14話「怪自動車」にて、一回だけではあるが、鬼太郎が猫娘のことを「猫ちゃん」と呼び、猫娘が顔を赤らめるシーンがある。そのため目玉親父の事も「お義父さま」と呼んでいる。その他、食べ物を差し入れしたり、鬼太郎の留守の時は目玉親父の世話をしている。また、鬼太郎と手を繋ぎながら歩くこともある。
- 第3シリーズ
- 鬼太郎に好意を持ち、わかりやすく積極的にアプローチをしている猫娘だが、天童ユメコに気持ちが傾きがちな鬼太郎は彼女に辟易している描写が随所でなされている。しかし、第54話「悪魔ベリアル」で危険な戦いに挑む鬼太郎の頬に猫娘が「勝つためのおまじない」とキスした際は、鬼太郎も照れてまんざらでもなかった。猫娘が髪様に髪の毛を全て奪われた際には、「お嫁に行けない」と嘆く猫娘に対し、鬼太郎が「(嫁に)行くところがなければ僕が貰ってやるよ」と発言し、赤面している[29]。
- 第4シリーズ
- 猫娘との関係は相思相愛の恋人同士ではないが、猫娘は内心で恋愛感情を密かに抱いている[30][31]。また、第5話「ダイヤモンド妖怪 輪入道」では怒りのあまり普段使うオカリナではなく、たまたま現場にあった鉄パイプで殺意を剥き出しにして輪入道に殴りかかるなど、お互い相手を大切に思っている。兄妹のように2人の仲はかなり良く[注 32]、鬼太郎が美人に弱い設定がないため、猫娘も嫉妬することもない。一方、第89話「髪の毛地獄! ラクシャサ」中にてインドの妖怪ラクシャサの力によって妙齢の風貌になった際は鬼太郎に思慕を寄せたが、当話や第48話「えんま大王と猫娘」のラストでは、鬼太郎と目玉親父が猫娘を「家族」とみなしているような発言をしている。第106話「悪夢!妖怪地獄」で鬼太郎が百々爺の策略で妖怪ノイローゼになってしまったときに猫娘が手当として巻いたハンカチが鬼太郎に勇気を取り戻させるきっかけになった[注 33]。
- 第5シリーズ
- 猫娘が好意を寄せているが、鬼太郎はそうした思いには鈍感に描かれている。猫娘が始終入り浸り、お金を貸したり、奢ったりすることを気にしてはいても、好意には全く気づいていない鈍感さであり[注 34]、猫娘のヤキモチにも鬼太郎は「何で怒っているんだ?」としか思っていない。2話では目玉おやじが「お嫁には猫娘なんかどうじゃ」と言ったのに対し、「悪い冗談はやめて下さい」と即答した[注 35]。猫娘に世話になっている手前、恋愛映画を一緒に見ようという猫娘の誘いを拒否することはできずに、ほぼ強引な形で一緒に映画を見させられている[注 36]。ただし、パートナーとしては認めていて、彼女のピンチには鬼神のごとき戦いぶりでその様子を見た子供たちから「(猫娘の)彼氏」と呼ばれたこともある。
- アマミ一族のミウからも好意を持たれているが、鬼太郎自身は自らの風貌が成人したミウに不釣り合いなことにコンプレックスがあり、ミウの方も自分一人だけ成長してしまうことに悲しみを憶えていたが、激しい戦いの中自らを犠牲に戦い抜く鬼太郎の姿を見てその悲しみを振り切った[注 37]。親子共々、「陸の幽霊族と海のアマミ一族」というようにアマミ一族を近い種族として捉え、鬼太郎自身、彼女を指して「女」と発言したり[32]、ミウをぬらりひょん一味に利用された際に非常に激しい怒りを見せる[33]など、二人の繋がりが強いことも示唆される[注 38][注 39][34]。鬼界ヶ島での戦いの時は、ミイラ男のバルモンドは二人の間に恋愛感情があることや恋仲であるかの如く度々揶揄している。
- ミウだけでなく多くの女性の人間妖怪問わず好意を寄せられており、自身も女性に甘くよく猫娘を怒らせ、これが災いして罠にはめられることも多い。12年前の鬼界ヶ島の戦いでミウの母親を守れなかったことに責任を感じるあまり、女性を戦いに巻き込むことを怖れている。戦いの長期化で鬼太郎に対する憎しみの矛先が二人に向けられることに心を痛めている。また、親しい女性に対しては兄貴分以上の関係にならないように自己規制している節もある。
- 第6シリーズ
- 猫娘が鬼太郎に好意を寄せている場面はたびたび見られ、第14話では鬼太郎との結婚を夢見ていることも明かされた[注 40]。全体的に仲は良い[注 41]が、猫娘の性格[注 42]や、鬼太郎の趣向[注 43]もあり、表だって恋人同士のような関係にはなっていない。48話では、猫娘がまなに刻印されていた五芒星の呪いの力によって消滅したことを知って衝撃を受け、冷静さを失いまなを責めて負の感情を名無しに利用されてしまい、目玉おやじに咎められて正気を取り戻し、まなと共に危機を乗り越えて名無しとの戦いに勝利する。決着後には猫娘を復活させるため閻魔大王に交渉し、その代償に大逆の四将を捕らえる任務[注 44]を受ける。75話ですべての四将を捕らえた後には仲間としての絆が強まった[注 45]。93話では猫娘の告白を笑顔で受け入れたが、その後のピー&モンローとの戦いで鬼太郎は吸血鬼にされてしまう[注 46]。結局は事件そのものが未遂となる[注 47]が、事件の発端となる出来事が告白した時間とほぼ同時であったため、代償として告白した事実も無かったことになった。
- その他
- 『妖怪千物語』では猫娘の手料理を盛んに褒めたり、頬にキスをされて照れたりと満更でもない様子に描かれている。ただし、自分への甘ったるい態度とねずみ男への凶暴な態度との落差には冷や汗交じりに呆れている。
能力
[編集]妖怪の中でも名門とされる幽霊族の末裔であり、また先祖達の力が蓄積された道具類や仲間達の強力なサポートの甲斐もあって、日本妖怪でも最強の一角に数えられる。様々な超人的な能力を持ち、能力の数や部類も非常に多様と万能性を持ち、ほとんどの状況には最終的には対処できる為、敵からすれば絶対的な攻略法や弱点が存在せず、反撃される事になる。純粋な妖力の強さや攻撃力でも、並の妖怪とは比較にならない強さであり、強力な敵が鬼太郎の妖力や能力を利用しようとしても、扱い切れずに失敗するほどの妖力を持つ[35][36][37]。
特筆すべきは、妖怪の常識からも逸脱した驚異的な生命力と再生力、肉体変化と能力の多様性である。また、胃酸やヘビなど、体内にも強力な武器を隠し持っており、敵にとっては一見絶対的に有利な状況でも、後から覆す場面が目立ち、敵側の戦法や作戦を逆に利用する[注 48]。
妖怪反物にされても、独自で行動し敵を攻撃したり、炎による攻撃を包み消したこともある[38][37]。
ただし、道具類や毛髪を奪われたり失うことで急激に弱体化することが知られており、上記のすべてが本人の素の実力というわけではない。また、物理的な攻撃や妖力勝負には滅法強いが、魂や精神への攻撃には弱く、敵に操られたり魂を奪われたりすると自力では対処できず、他者に助けられることがほとんどである。敵妖怪との戦いでは機転を利かせて逆転するなど切れ者ぶりを見せることもある一方、お人好しで間の抜けたところもあるため、敵の騙し討ちや奇襲、初歩的な罠などにも簡単に引っかかってピンチになることも多い。
また、多くの妖怪に出来る壁をすり抜けることは出来ず、敵に追い詰められたり逃げられたりしたこともある。
髪の毛
[編集]自分の髪の毛を駆使した様々な術を使う。
髪の毛は鬼太郎の妖力の源であり、奪われると能力が激しく低下する。妖怪釜鳴りとの一戦では髪の毛を根こそぎ奪われて全く戦うことが出来なかった。第2作19話では「髪を奪われると人間の子供ほどしか力が出せなくなる」と発言している。第4作95話では、髪の毛を奪われると妖力が半減するとし、髪の毛を削がれた衝撃で高熱を出して寝込み、満足に戦えなくなるほど弱体化していた。かつらのようにすっぽり外すこともできる。外れた髪のみが鬼太郎の遠隔操作により動き回ったり、物をつかんだりすることもできる[39]。外した髪を他の者の頭に繋いだりかぶせることで、糸電話の如く相手と対話したり(第4作第23話『風魔! 妖怪雨ふり天狗』)、その者の脳を操ることもできる[40]。
- 妖怪アンテナ(妖気計算髪)
- 妖気(妖怪の気配)を察知すると頭頂部の毛髪がアンテナ状に逆立つ。微弱な妖気も感知でき、無意識に妖怪の接近・妖気の強さを知らせる。通常逆立つのは1本。3本同時に立ててレーダーのように相手の距離・方向・移動速度を計ることもできる。またアニメ第5作59話のバックベアードとの戦いの際には、相手の眼力を避けるために目をつぶったまま妖怪アンテナで位置を察知して攻撃した。第4作では頭頂部の毛が立つこともあったが、第5作ではどの髪の毛でも反応するわけではなく、90話「新年大暴走!鬼太郎火車!!」で鬼太郎と入れ替わっていた火車はどの髪の毛が妖怪アンテナがわからず混乱していた。第4作101話「言霊使いの罠!」で一刻堂が術で生み出した式神[注 49]のように妖気を持たない者には反応しない。またぬらりひょんや百々目鬼(第5作8話)のように自らの妖気を隠すことに長けた妖怪もいるので、人間に化けたり隠れたりしているのを見破れなかった場合もある。他、牛鬼の本体である目視不可能な生きた気体も感知できない。
- 髪の毛針
- 髪の毛の一本一本を鋼のように硬質化、念力で弾丸のように敵に向かって発射する。目潰しや相手を磔にして動けなくするなど、最もよく使われる。威力は低く決め手に欠けるが最初に使うことも多く、相手の力を探る意味でもある。原作『妖怪大戦争』で初使用。原作初期や実写版では使い切って丸坊主になる姿も描かれたが、自動再生する[注 50]。ただし、毛根を奪われると再生は不可能[41]。「決闘コロセウム」では、拳銃を構えて多数で包囲して来た敵全員の手首を撃ち抜き、銃を使えなくして撤退に追いやった。船幽霊のような霊体にも効果があるとされる[42]。
- 妖気冷凍を使うと、氷の毛針になり、水虎にもダメージを与えられる。
- 『月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎』と『妖怪奇伝ゲゲゲの鬼太郎 魔笛エロイムエッサイム』では、『針千本』と呼称していた。
- アニメ第5作目では空中で向きを変え2方向に分かれて飛ぶ[43]、反転させる(第11話)といった、直線的以外の飛ばし方も見せている。現代建造物のドアを粉砕する程度の威力はある(第52話)。
- アニメ第3・6作目では、全話ではないが光沢がかかった演出[注 51]になっている。第3作では描写の都合ではなく実際に毛が発光している[44]。
- アニメ第4作28話で猫になっていた時は抜け毛程度、第5作98話でゲームの中に吸い込まれた際は飛ばすこともできなかった。
- 髪の毛槍
- アニメ第2、5作に使用。一本の髪の毛針に霊力を込めて巨大化させ、一撃必殺の投げ槍として使う。髪の毛針一本より強力。槍を指に挟んだまま後述の指鉄砲を使うことにより、槍を指鉄砲に載せて敵を打ち抜いたこともある[45]。第5作91話「妖怪筆師!一つ目小僧」では、書いた文字を具現化できる一つ目小僧が「炎」を書き、毛槍に灯した事で経凛々への止めとして使用された。
- 原作『鬼太郎国盗り物語』のように頭に生えたままの髪を束ねて伸ばし、尖った先端で貫く攻撃方法もある(第5作第45話「ネコ娘騒然!?妖怪メイド喫茶」や第53話「白山坊 ビバ!お化け屋敷」、第6作第17話「蟹坊主と古の謎」でも使用している)。
- 髪の毛剣
- アニメ第5作で登場。槍同様一本の髪の毛針に霊力を込めて巨大化させるが、投げるのではなく手に持って戦う。毛の長さの調節は自由自在。ぬらりひょんの額を斬り付け一生消えない傷を作った[43]。第18話「古城に光る黒い眼」では目目連との戦い時に短剣として使用。第20話「闇からの声!幽霊スポット」では体内電気を充電させ闇を切る光剣として使用した。劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!では、武頼針の力を込めた毛剣を棒手裏剣のように使う場面もあった。
- 髪の毛網 / 髪縄 / 髪の毛綱
- ロープや投網のように長く伸ばした髪で敵を拘束する。相手と力比べをすることもある。体内電気を流す使い方も可能。『妖怪大裁判』では同時に多数の敵の足を縛り上げた。なお、原作では「毛なわ」と表現されていた。アニメシリーズで鬼太郎が初めて使用した技でもある。
- 髪の毛投げ
- 髪の毛で敵を拘束したまま投げ飛ばす。『こそこそ岩』で使用。
- 髪の毛無線(霊波通信)
- 髪の毛をアンテナにして霊波で仲間妖怪と通信する。『妖怪軍団』では、やし落としに捕縛された際にこの能力を使ってつるべ火を呼び出した。他の仲間では、目玉親父(『釜なり』で指先から)、砂かけ婆(『釜なり』にて髪で受信)、一反木綿(アニメ第3作第69話で尾から)が通信アンテナを立てている。
- 似た術に『姑獲鳥』でカラスを呼んだ「招き髪」がある。
- リモコン髪
- 髪の毛を切り離して自在に遠隔操作、スパイ活動を行う。第2作第9話「髪さま」で使用。第4作91話「夜の怪!百鬼夜行の鬼」では助けを求める信号として使用。第5作8話ではぬらりひょんの罠でコンクリート漬けにされた際、はみ出ていた髪の毛を朱の盆が戦利品として持ち帰ったのを操作し、奪われたちゃんちゃんこを探し出した[43]。
- 鼻毛ミサイル
- 髪の毛針の鼻毛版で射程が長い。『げた合戦』で使用。
体内電気
[編集]「体電池」や「ナマズ電気」とも呼ばれる[注 52]。発電袋に蓄えられる100万ボルトの電気[注 53]を、電気ウナギのように体内で強力な発電をして敵を痺れさせる切り札のような技。第5作では、自然界の雷撃の能力を身に着けていた特殊な化け灯籠の電力すら上回っていた[46]。接触している対象に対してだけでなく、自らの体から直接飛び道具としても発射が可能であり[注 54][47]、道具や髪の毛などを使って電流を遠くへ飛ばすこともできる。髪の毛針やリモコン下駄、第6作での指鉄砲に比べると使用される機会は少ないが、『妖怪千物語』とアニメ第5作では使用される機会が多かった。
電力は調整可能な他、仲間の妖力でパワーアップも可能。相手の電気を吸収することで威力を強化することも可能であり[48]、自身の攻撃力の上昇に転用することもできる[注 55][49][50]。なお、鬼太郎が敵の電撃によるダメージは受ける場合も多いが、妖怪アンテナを避雷針代わりにすることで軽減したこともある[49]。
威力は強力だが鬼太郎の体力を大量に消耗するため連続で使用はできない(第5作では、後にある程度改善されていて多少の連発も可能になった)。また、電気に弱い相手には決め手になるが、電気に強い相手には通用しないこともある。地中に放って多数の虫を呼び覚まし、襲って来たむくろの腐肉を食い尽くさせたこともある[51]。第3作では「体内電気、発電!」の掛け声と共に発動することが多い[52]。
『妖怪千物語』では、「体内電気放電」や「体内電気スパーク」など多数の名称があり、応用技も複数存在する[注 56][53]。
実写映画版では『千年呪い歌』にて夜叉との戦いで使用。子泣き爺の杖にちゃんちゃんこを巻きつけ、それを帯電させて戦闘を行い、最後は「体内電気マックスパワー」で倒した。
月曜ドラマランド版では応用技として「体内電波」が存在し、ぬらりひょんを倒している。
指鉄砲
[編集]両手の10本の指を弾丸のように飛ばして攻撃する(指は時間が経てば自動的に再生する)。通常時の技としては最強の威力を持ち、分裂した悪魔ベリアルや魔猫の複数の魂を射撃して倒したこともある。アニメには第1作30話『悪魔ベリアル』で初登場。「指自体を飛ばす」ものはアニメ第3作以降は未使用だが、後述の「エネルギー弾を発射する」形態に変更することで使用している。
- エネルギー弾型
- 何らかのエネルギーを媒体にしている。類似した技は第2作[54]や第3作[55]で登場しており、後年のように指先から光線状の攻撃を発射していた。
- 『妖怪千物語』では指から霊気を撃ち出す設定に変更された。狼男との戦いでは猫娘の銀指輪を霊気に乗せ弾丸のように撃ち出し倒した。
- アニメ第5作では、指先から妖力や空気の弾を拳銃のように単発、または機関銃のように連射できる幽霊族の秘術と位置付けられた[注 57]。敵の大群を一人で殲滅し[32]、単発の使用でも地響きを起こし強豪妖怪の体に風穴を開けるなど強力である。瞬時に発射できるショットガンのような使い方もできる[56]。概して強力ではあるが弱点も存在する[注 58][57]。髪の毛槍を指にはさんで構え、指鉄砲に装填する形で発射することで、逃走する魔火を撃ち砕くなど精密な射撃も可能[45]。射的遊技用の空気銃並みに威力を抑えることもできる(35話)。
- 第6作では指先から妖力を込めた青白い光弾や光線を撃ち出す演出となり、最強の通常技として使用されている[注 59][58]が、アルカナの指輪(第28話)やヤマタノオロチの解放石(第73話)は破壊できなかった。第5作と類似した特徴を持ち[注 60][59][60]、発射後に軌道を変化させ、敵の髪を掻い潜って撃ち抜いた事もある[61]。応用として、銃弾を指先に構えることで撃ち込んだり[62]、冷却剤から冷気を取り入れることで冷気を込めた指鉄砲を撃っている[63]。通常より強力な指鉄砲を光線状に放つ場合もあり、第12話と第49話では犬山まなが背に手を添えて彼女に宿った力[注 61]を注がれた時、第37話では鬼太郎の怒りに同調し霊毛ちゃんちゃんこが赤くなった際に見られ、最終話ではねずみ男の説得で戦争をやめた人間や妖怪たちの応援(白いオーラ)が力となり威力が上昇、敵の西洋妖怪たちを一掃した[64]。
再生能力
[編集]体が傷ついても時間が経てば回復する。雪中でも生命を維持し、放射能も平気、潰されたり切り刻まれたりと、どんな姿に変形させられても生気さえ失われていなければ生来の驚異的な再生能力で自然回復できる。左目だけは再生していないが、この左目についても赤子の際に水木によって潰された説と、生まれつき潰れていたという説が存在する。のびあがりによって木にされた際も、本来ならば身動きできない筈が、自ら木に花と実を咲かせてその中から割って出た[65]。自分を食べた敵を操る事は容易で、敵の毛穴から汗として脱出、復活という離れ業を披露したことも。
逆にこうした能力を持つために、陥る危機は他のヒーローとは桁違いに過酷なものも少なくなく、カマボコにされてしまったことさえある。なお、上記のような再生能力が追いつかないほどの重傷を負った場合は恐山の妖怪病院に入院する。
身体能力・生命力
[編集]人間とは比較にならない身体能力を持ち、怪力、ジャンプ力、走力、耐久力等を発揮する場面はこれまで度々見られた。設定上では肺は水中でも呼吸できるとされ、真空状態でも活動可能だといわれている[66]。肺活量も尋常でなく、体がバルーン状になり浮遊するほどに空気や水を取り込んだり、逆に風に吹かれて飛ばされるほどに薄く潰されても平気である。目は地上から火星の生物を見ることができ、心臓は永久に動くとされる[67]。
上記の通り、妖怪の常識からも逸脱した不死身に等しい生命力[注 62]と驚異的な再生力、肉体変化と能力の多様性を持つ。体内のエネルギー袋なる器官にエネルギーを蓄えることで、1ヶ月の絶食状態でも通常と同様の力を発揮できる[66]。原作『鬼太郎国盗り物語』では目玉おやじ共々、飲まず食わずで十年間もの間活動できることが明らかになっている[68]。
- 怪力
- 人間を遥かに上回る怪力や身体能力を発揮する場面はこれまでに多々見られている。いくつかの事例を挙げると、『最強妖怪軍団!日本上陸!!』では画皮[注 63]を大岩に叩きつけて気絶させ、第4作14話では蟹坊主と共に巨大海竜みずちの動きを綱引きの状態で足止めしたり、第5作47話では地獄の鍵を無断で使用した罰として天狗ポリスの規則を破った黒鴉と共に巨岩を何日も持ち上げさせられていたが談笑する程度の余裕は見せていた[注 64]。
- パンチ
- 第6作では、ちゃんちゃんこをグローブ代わりにしてパンチをする場面が多い。素手のパンチも48話で地面を陥没させるほどの威力を見せた。
- 手刀
- その名の通り手刀(チョップ)で物を叩き斬る。『鬼太郎国盗り物語』で使用[69]。
- 穴掘り / モグラの術
- 地中に瞬時に潜って相手の攻撃を避ける。「猫仙人」で多数の猫たちに襲われた時に初使用。「妖怪城」のたんたん坊戦でもこれを使って痰攻撃から逃れた。第4作20話では人食い島に踏まれた状態から脱出する為に水中で使用しており、第5作41話でも舞首に潰される寸前に使用した。
- 血・精気の吸収
- 敵の血や妖力などを吸い取りダメージを与えて自分が回復する[70]。
肉体の一部を使った能力
[編集]- 肉体変形
- 手足を伸ばしたり膨らむ、紙のように薄くなったり、ダンゴ虫のように丸まる、顔を変えるなど自由自在に変形する。足首など体の一部(『おりたたみ入道』)や豆粒状(『国盗り物語』第21話)の形に体を縮められるが、普段の人型のまま縮められるかまでは判明していない。
- 潰されたり首を切り落とされても死なず、そこから復活したり、胴体だけで行動もできる。頭や顔面だけで行動することも可能だが、地獄編で魔人(ミミズ男)に首を切り落とされた際には、首だけでは戦う力が残っていないので油すましの魂を借りて戦った[注 65]。
- 変化
- 『逆さ首』では、念力による細胞のコントロールで人間の少女・よし子に擬態し、逆さ首三姉妹の策略で食らったマムシの毒入りの血を彼女達に吸わせる事で退治している。
- 第4作58話でも、顔面をねずみ男そっくりに変えていた。
- トランクなど道具に変身する場面もある。
- 液体化
- さざえ鬼に食われた後に毛穴から汗として脱出・復活したり、第4作111話では八百八狸軍団の操る妖怪獣(蛟竜)を胃液で倒した際に自力で復活した。
- 氷流し
- 液体化して相手の脳に入り込み、操って北極の氷に閉じ込める。『妖怪獣』で大なまずに対して使用。反動として、鬼太郎は自力で復帰できないばかりか赤子の姿に戻る。
- 妖怪風船 / 強風・水鉄砲
- バルーン状に膨れるほどの大量の空気や水を体内に取り入れて吐き出す。前者は第5作75話「見上げ入道の妖怪学校」、後者は第26話「妖怪アイドル!?アマビエ」などで使用している。
- 空気ポンプの術
- 空気を吸って丸く膨らむ。その逆で、潰されてペラペラになっても限定的に行動できる場合もある。応用して(膨らんだ状態でもペラペラでも)空も飛べる。『磯女』で使用。アニメ第5作では使用後に体が萎んでしまうが、空気を吸うと元に戻る。
- 硬質化
- 後述の通り、火炎放射を行う際に鬼太郎の体は鉄や鋼よりも頑丈になる。
- 究極防御ダンゴ型
- 『妖怪千物語』での術。磯女の胃液でも消化されない鬼太郎の究極の防御形態。空気ポンプの術に似ているが、自身で術を解くことはできず、さらに24時間以内に術を解かなければ死んでしまう。
- 秘術・亀の首
- アニメ版地獄編第2話(第3作110話)で使用。首を斬られたと見せかけて胴に引っ込める。
- 八幡巻き
- 「カニ妖怪」で使用。一年に一度しか使えない捕縛技。
- アニメ第4作97話「追撃! 西洋妖怪四天王」でも、グリマルキンに対して似た技を使って捕縛し妖気を直接補充した。
- カメレオンの術
- 擬態。保護色で周囲と同化できる。
- 敵に察知されなくなる上、擬態化していない時ほどではないものの鬼太郎の側からはある程度攻撃できる(第3作第108話では草かまいたちに襲われた時に使用し、木の前で擬態化した状態でオカリナのロープで草かまいたちを捕まえ、そのまま擬態化を解いて草かまいたちを倒した)。
- 脱皮
- 敵の攻撃(主に粘着性の)を受けた際に表皮を脱ぎ捨て、カメレオンの術を併用して敵の不意を突く。「めんこ天狗」で初使用。
- カメレオン舌
- ピンチに陥ったときに発動。舌が長く伸びて敵を捕獲出来る。先祖から伝わっているものが失われようとしたら自動的に敵に巻きつく。『まくら返し』で使用。後に自由に使えるようになった。
- コブおとし / コブ返し
- 叩かれて頭にできた瘤を敵に向けて発射する。『泥田坊』で使用。
- リモコン手
- 切断された手を自由に遠隔操作できる。主に諜報活動に使用し、時には自ら切り落とすこともある。『手』で初登場。
- アニメには第2作第29話の『ダイダラボッチ』、墓場鬼太郎の『怪奇一番勝負』のみに登場。例外的な応用として、第4作第21話『白粉婆とのっぺらぼう』で白粉婆の顔面が取れる白粉を使って、顔面だけで白粉婆のアジトを突き止める潜入捜査をした。また、自らが霊界に封印されてしまっていても、片手だけが現世に残って敵を強襲、止めを刺したこともある。
- 『手の目』で手の目に手を操られた時は手を自ら切断し[注 66]、その手は操られたまま行動し手の目の居場所を突き止めた。
- 鬼太郎つき
- リモコン手(アニメ第3作では魂)を相手の毛穴から侵入させ動きを自在に操る。『(妖怪)ぬらりひょん』(アニメでは第1作第12話)で初登場。
- 歯の機関銃
- 歯を機関銃のように連射して敵を倒す。妖怪いやみを倒す時一度だけ用いられた。
消化液
[編集]- 胃液
- 強力な酸の胃液であらゆる物を溶かす。溶けないのは鬼太郎の胃袋と内部に飼っている蛇のみ。『妖怪獣』で初使用され、鬼太郎を踏み潰した妖怪獣を自分ごと溶かした。第1、3作では一反木綿の再生粉末で不完全ながらも復活するが、再生粉末がない第4作では自力で完全に復活した。
- 原作の、たとえば地獄編での対魔人戦のように、首と胴体が離れている場合には胴体側の切り口(首)から大量の胃液を噴出したり、大ムカデを溶かした際には口から吐いただけで自らは溶けていない。
- 胃腸が人間より格段に丈夫なため、原作や第2作まではゴミ箱から摂食しても食中毒しない。ただし第3作以降はゴミを漁らず、第6作90話ではねずみ男に傷んだ寿司を食わされ食中毒で倒れて寝込んでしまった。
- 風船
- 胃液と唾液を混ぜてシャボン玉のような皮膜風船を作る。中に入って空を飛び、攻撃も防げる。『大首』で使用。
- 『つきもの』では、人間に憑いたつきものを追い出すのに使用。宿主を風船に閉じ込めると、つきものは苦しがって飛び出した。
- アニメ第3作では「妖怪風船ガム」という道具に置き換えられ、人間である夢子を異界(46話で賽の河原、85話で河童の隠れ里)へ赴く際に風船に入れて連れて行った。
- アニメ第4作103話では旧鼠の妖力を風船の膜で包み込み、無効化した。
その他の能力
[編集]- 火炎噴射
- 口から炎を吐いたり、飲み込んだ火を火炎放射器のように敵に吹きつける。妖力で火炎の威力が倍増する。その間鬼太郎の体は鉄や鋼よりも頑丈になる。漫画では自力で火炎を吹く場面もあり、アニメ1作では下記の原子炉発動の際に口から火炎放射を放っている[71]。
- アニメ3作では化け火に体内に入ってもらい、熱の放射や口からの火炎連弾といった合体技もある。5作では、後述の「地獄の鍵」を使った火炎放射の他、焦熱地獄の炎を一時的に宿した際に火炎放射や多彩な炎の攻撃や防御技を披露しており[72]、つるべ火に強い息を吹きかけることで火炎放射の代用としている[73]。
- 妖怪原子炉 / 熱放射 (熱線・火炎)
- 体内から高熱を発してまわりのものを溶かす。また、それを利用して口から高熱や熱線、火炎放射を吐きかける。『泥田坊』や『雪ん子』で使用。第1作48話では火炎放射を口から発していた。第3作28話「田を返せ!!妖怪泥田坊」では、弱った鬼太郎の体内に目玉おやじに頼まれた化け火が入り、鬼太郎が耐えられる限界の温度まで発熱し、体全体から強烈な熱と光を出して泥田坊たちを干からびさせた。
- 妖力の応用(妖力波放射 / 熱線 / 光線 / エネルギー波 / 武装 / 妖力・能力付与)
- 第2[54]、3[55]、4作で使用。体内で貯めた妖怪エネルギーを様々な形で撃ち出す技。咄嗟の場面で敵をひるませる事もでき、鬼太郎の怒りが上がるほど温度も上昇する。極めれば、攻守の他に味方の強化にも転用できる万能の技。指先から電撃や光線にして発射したり、高熱のエネルギー波を対象に直接注ぎ込んだり、氷属性の相手には懐中電灯の光のような高温の光線にして瞬時に吐き出し、凍った水中でも妖力波で自らを包んで保護したり敵に放射し攻撃する[74]。
- 雪女や雪男を一瞬で倒した技で、分厚い氷の洞窟や妖力で作られた氷柱弾も一瞬で蒸発する。だが、この技で倒された雪男に駆け寄った雪ん子も副作用で溶けてしまった(妖怪なので落命せず、いずれまた復活する)[75]。マンモスフラワーに変化したねずみ男からマンモスフラワーを分離しようとした際にも使用したが、ねずみ男が熱がったので止めている[76]。
- 後述の通り、ちゃんちゃんこに妖力を注ぎ、エネルギー砲にすることもある[77]。
- 仲間妖怪に放射することで能力を付与したり強化することもでき、妖力を受け取った鬼太郎が仲間達の能力を再現することも可能[78]。
- 鬼太郎ミサイル
- 1980年代『最新版』最終回で使用。飛行しながら妖力(ちゃんちゃんこに宿る祖先たちの力も含む)を全開にして突撃、食妖鬼化したぬらりひょんを粉砕した。
- 第3作79話では、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装し、彗星の様相で自在に飛行・突貫しながらヤマタノオロチを倒した。
- 第6作75話では砂かけ婆、子泣き爺、一反木綿、ぬりかべの魂を預かった状態で彼らの力も加え突撃、玉藻前を倒した。
- 妖気冷凍
- 雪雲など周囲の冷気を取り込んで敵に放ち凍らせる術で、毛針も氷の属性を宿す。強大な水虎はおろか、一帯のダムや川の水も凍結させた。アニメ第4作56話「水変化!妖怪水虎」での使用が見られた。水虎のような直接攻撃を受け付けない相手にも対応できる。敵の体内に入り込み効果を強める。鬼太郎自身は凍らず[注 67]、凍結した後の氷塊の中を自在に動ける模様。先述の氷流しとは異なる。
- 第6作64話では冷却剤の冷気を口から吸い込み、指鉄砲に込めて撃ち出し水虎を凍らせた。
- 共鳴反射の術
- 第5作第84話「野寺坊!夜の闇に響く鐘」にて使用した能力。野寺坊の吐く超音波を、より強力な超音波を口から出して撃ち負かした。目玉おやじから、この術を使えるように日頃から喉を鍛えておくように言われていた。
- トゲ
- 『猫仙人』にて使用した技。背後から襲撃してきた猫仙人に、背中から多数のトゲを一斉に発射していた。
- 金しばり装置
- 腕の中にあり、手で触れた相手を金縛りにしてしまう[66]。
- 体内ガス[79]
- アニメ第1作第42話「人食い島」で使用。体内のガスで腹を大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶ。また、アニメ第1作第57話「隠形魔法」ではこのガスを口から吐き出すことで、ガスの匂いを好む虫を呼び寄せた。
- これとは別に悪臭を放ったこともある。
- 耳電話
- 自分の耳を切り離して残しておくことにより、遠隔地でも仲間と会話ができる。『ダイダラボッチ』(アニメでは第2作第29話)で使用。
- 呼吸
- 水中での呼吸をしている描写はほとんどないが、成層圏でも「空気が薄い」程度での呼吸をしており(第5作第74話「一反もめん!鹿児島決戦!!」)、水中でも会話や戦闘を繰り広げ、息苦しい様子を見せない、人間よりは遥かに長時間の水中行動ができるなどが見られる。
- 味方の能力の再現
- 味方からの妖力を受けて飛行、冷気と霰の嵐、砂かけ、石化能力、猫の爪、火炎の能力を使う。
- 第4作99話や第6作75話で使用。味方からの妖力を受けたり、呪装術を施すことで砂かけ婆、子泣き爺、猫娘、一反木綿、ぬりかべの妖力や魂を取り込んだ鬼太郎が一時的に能力を身に付け、第4作では一時的に妖怪王となったぬらりひょんと、第6作では玉藻前との戦いで使用した。第4作99話では、鬼太郎自身が能力を発動する他、リモコン下駄に輪入道の火炎を纏わせることもできた。
- エクトプラズム
- 「魔女サーカス」で使用、物質化した霊魂。魔女たちに毒を盛られた上にローラーで潰された際、口から泡状になって出て八方に広がり反撃した。魔女たちが逃げながら火を放ったので、砂かけたちの警告で体内に戻す。
- 毛生え光線
- 大海獣と化した鬼太郎が見せる能力[注 68]。口からレーザービーム(第4作)またはフラッシュ状(第1作)やサーチライト状(原作)の金色の光線を吐いて、対象を生物・無生物問わず毛だらけにする。戦車などの兵器類を無効化するだけでなく、鋼鉄をも曲げる威力がある。鬼太郎の時の感覚で喋ろうとすると同時に光線を誤発射したり、感情が昂った時の咆哮は喉の奥や吐く息が、光線の前段階の如く発光する。
- 第3作では未使用。また、第4作では「ゼオクロノドン」の骨格や生前のシルエットと、海獣化した鬼太郎の見た目が全く異なり、海獣化した鬼太郎の姿や光線が、本来の鬼太郎特有の姿や毛に関する妖力を反映させた姿なのかも説明されていない。
武器
[編集]霊毛ちゃんちゃんこ
[編集]幽霊族は死ぬ時に「霊毛」と呼ばれる1本の髪の毛を残す。数多のこれらの毛を編んで作られたのが鬼太郎のちゃんちゃんこである。色は黄色と黒の横縞模様[注 69]。ほとんどのシリーズは直線だが、アニメ第4作のみ波打った線(しわ)になっている。大きさや形状、能力を変幻自在に変えられる万能の武器であり、ちゃんちゃんこがなければ切り抜けられないピンチも数多くあった。妖力を蓄え、普段は鬼太郎のリモコン操作で空を飛ぶが鬼太郎の危機には自ら動き出す。原作『妖怪大戦争』[80]では先祖の霊が目玉おやじに助言することもあった。
とても丈夫で大抵の妖怪には破られる事は無いが、アニメ第3作第11話では刀に化けた白山坊、第4作第89話「髪の毛地獄ラクシャサ」でラクシャサに、第5作第85話ではぬらりひょんの鉄の爪[注 70]によって引き裂かれてしまった事があった。ただし、白山坊やラクシャサの時は霊毛自体は残っていた為に後々すぐに再生し、ぬらりひょんの場合は妖怪としての能力を発揮したミウの治癒能力によって一瞬で修繕(修復)され、燃やされたり切り刻まれても元に戻る。
初出作「幽霊一家・墓場鬼太郎」では6歳の鬼太郎が既に着ていたが、込められた霊力が明かされたのは「吸血鬼と猫娘」にて。「おかしな奴」では彼が7歳の時に目玉おやじが授けた。 初期のアニメ版では、目玉おやじが「閻魔大王様から貰った」と発言していることから閻魔大王から鬼太郎へプレゼントされた物らしい。
アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では、人間体の目玉おやじが身に着けていたときは霊毛の組紐だったが、数多の幽霊族の遺体から生じた霊毛が組紐に寄り合わさり、ちゃんちゃんこになったことが描写された。
「続ゲゲゲの鬼太郎」や「新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代」では、ちゃんちゃんこを編み直しセーターとして着ていた時期もある。
- 着衣・救命具としての用法
-
- 妖力強化
- 着ていることで鬼太郎の妖力は行動・防衛の両面で強化される。他の妖怪に着せて強化することもでき、第4作50話では姥火を倒すために吹消婆に着せ霊力を注入し強化させた。逆に第5作8話や20話のように奪われたり攻撃に使って手放したりした状態では弱体化し、ダメージを受けると防御力や回復力が低下し危機に陥るが、再び身に着けることで急速に霊力が充填されて普段通りの力を発揮する[注 71]。
- 防弾
- 第6作では1話で名無しが放った逆五芒星の矢で射られても翌朝まで失神する程度で済んでいるが、95話で総理が放ったすべての妖怪に有効な対妖怪用の銃弾はちゃんちゃんこでも防ぎきれず、最後は衰弱した所に後ろから頭部を撃たれ消滅してしまった。第4作35話では土地転がし、『日本爆裂!!』では銀行強盗に発砲された時は防弾の効果を発揮しなかったが、鬼太郎自身にダメージはなかった(第4作35話では弾は口から吐き出している)。
- 霊界・異次元との往来
- ちゃんちゃんこに乗り移った先祖たちの霊が守っているので、着用者は生きたまま地獄へ出入りすることができ、逆に死者が現世に出ることもできる。見上げ入道に霊界へ強制移送された際も[81]、先祖の霊が糸を紡いで道標を残してくれたことにより、本来帰還が不可能なはずの霊界からも生還することができた。「釜なり」では釜なりの釜の中の異次元空間に糸を垂らし、呑まれた人々を救出した。第6作では人間は普通ゲゲゲの森に入れないが、ちゃんちゃんこを着れば入ることができ、36話でまなを避難させるため着せていた[注 72]。同作96話でも鬼太郎の魂を捜しに地獄や「あらざるの地」に赴くまなに目玉おやじが着せている。
- マスク
- 口を覆う。ねずみ男や白うねり、化け草履など、悪臭を武器とする相手に使用することが多い。
- 浮き袋
- 救命胴衣の如く水に浮く。第1作第65話「妖怪ほうこう」にて使用。
- パラシュート / グライダー
- 着たままもしくは両手で持って大きく広げムササビのように滑空しながらゆっくり着地する。第3作第92話「人食い家と妖怪家鳴」にて使用。第4作第106話「悪夢! 妖怪地獄」や『新妖怪千物語』10話では上昇気流を利用して滑空した。第6作37話では広がらず着た状態のままで、落下したまなを一時滞空させ守ったり、76話では土転びの攻撃をかわすときに使用。
- 変身
- 望むものに変身できる。本人以外にもねずみ男に騙された傘化けが鬼太郎からちゃんちゃんこを盗んで人間に変身した(全シリーズ)。
- 避難カプセル
- 第5作第85話で妖怪城を大破させた際、城内の味方全員を包んで球状になり、海上へ脱出した。第6作66話では底なし沼からの脱出に使用。
- 命綱
- 第4作49話や第5作75話で、赤舌の体内や霊界から脱出する際に、(後者の場合は先祖の力によって)糸がほどけ、命綱になった。第6作57話ではラ・セーヌたちの想像で糸がほつれてそれを使って金庫から脱出するシーンもある(これはあくまでも想像であるため実際にできるかは不明)。
- 発光
- 第4作69話では古井戸に呼びかける仲間の声に反応し黄金色に発光してやかんづるの胃の中から脱出に成功した。100話では影女が集めた悪意の塊に飲まれそうになった鬼太郎を勇気づけた。
- その他
- 鬼太郎が激しいダメージを負った際は、ちゃんちゃんこの模様の肉塊に変形し(実写映画『千年呪い歌』)、鬼太郎が液化した際は一緒に液化する。『妖怪千物語』10話ではドラキュラに殺されワインにされるが、ちゃんちゃんこを着ていたねずみ男がワインを全部飲み干したおかげで再生できた。
- 武器としての用法
-
- 防御バリア
- 盾や闘牛士のマントのように構え、ほとんどの攻撃を防ぐことができ、跳ね返したり吸収したりもできる。自分の身を包むことで守ることもできる(第2作42話、第5作17話など)。回転しながら防御することもある。第6作69話では伊吹丸の放つ斬撃を巨大化して受け止めると見せかけ、視界を塞ぐ役割を果たした。89話では手の目が道連れとして自爆しようとして防ぐのに使用し、この時大半は軽傷程度で済んだ。
- ちゃんちゃんこ包み
- 敵を包み込んで拘束する。「妖怪大戦争」で初使用、魔女を窒息させた。第2作18話では地獄玉の爆発を最小限に留めた。第3作13話では地蔵に化けたムジナの正体を暴いた。第4作では敵妖怪に止めを刺す際に、拘束したまま圧縮・妖力を奪い消滅させてしまう強力な必殺技が何度か使用され[注 73]、怨念の塊に対しても有効。町を吹き飛ばすほどの竜巻を包むほどの巨大化も可能であり、第5作99話では四十七士の力も借りて亀姫と長壁姫の雅比べを止めた。第6作62話では黒坊主、75話では玉藻前を倒した後にそれぞれ魂を捕獲した。第4作19話ではくびれ鬼、第6作60話ではぶるぶるを捕らえたが、第3作9話の水虎(液体)や第5作29話の狂骨(多数の魂の集合体)は捕らえられなかった。1980年代「最新版」ではぬらりひょんの痰を浴びて操られた人々に被せ、解毒作用で元に戻した。第4作103話では旧鼠にネズミ化された猫娘を元に戻した。
- 殴打
- アニメ第6作第1話では、のびあがりを直接殴打していた。
- ちゃんちゃんこ切り
- 縁を刃にして敵を切り裂く。「朝鮮魔法」で初使用。第4作99話や第6作57話では円盤状に回転。
- 拘束衣
- ちゃんちゃんこを他の者に着せ、鬼太郎の意思で締め上げて苦しめたり、ちゃんちゃんこを通じて言葉を話したり、着た者の目によって鬼太郎が視界を得ることもできる[注 74][82]。
- 松明
- 筒状に丸めて、つるべ火・天火・姥ヶ火・海月の火の玉といった炎妖怪を灯す。敵の風を受けても火炎の威力は逆に上がる。第3作劇場版第3弾「ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!」にて使用。妖神と画皮を焼き払った。
- 剣・槍
- 細い筒状に丸め剣や槍にする。第3作ではオカリナ剣との二刀流で使用。第6作では投げ槍としてたんたん坊や鵺に使用。51話・69話では体内電気との合わせ技で使用した。実写映画『千年呪い歌』では子泣き爺の杖に巻き付けて使用し、夜叉の剣と戦った。
- エネルギー砲
- 筒状にして刀のように構えて全身を発光させ妖力を注いだ後、ちゃんちゃんこが一瞬赤く発光してビーム状の攻撃を発射する。第3作第60話でダイダラボッチの脳をコントロールしようとしたぬらりひょんを撃墜する。
- 類似した技に、第3作第83話では、妖怪オカリナから電流の光線を上記と同じ構えから発射して雨降り小僧にダメージを与えた。
- 妖怪竜巻
- ちゃんちゃんこに霊力を込めて手で振り回すか空中で回して強力な渦を起こす。その際、稲妻のようなエネルギーがほとばしる。アニメ第3作91話「妖怪ハンターヒー族!」では海水に弱いヒ一族を攻撃して海へ運搬するために、第4作第27話「吸魔! 妖怪野づち」では野づちに対する対抗策として編み出し、四次元空間に繋がる野づちの腸内で、霊毛ちゃんちゃんこを勢いよく振り回して回転させ、巨大な妖気の渦を作り出し、野づちの腸内にあった空間のねじれを修復し、無限に吸い込み続ける能力を封じ、体内に何百年・何千年と貯められてきた物々[注 75]を吐き出させた[79]。第3作91話では発生させた竜巻でヒ一族を海まで運び、竜巻ごと指から発射した光線で解除し海水に落下させた。第3作87話ではペナンガランを人間と引きはがすために、火炎球の状態で着水した川の水を使って巨大な水上竜巻のような現象を作った。第6作61話では妖怪カビを吸引しようとしたが、吸引しきれず逆に噴出させてしまった。
- 類似した技に、第3作第83話では、妖怪オカリナで旋風を起こして雨降り小僧の雨雲を消した。
- パンチ
- アニメ第4作「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急! まぼろしの汽車」のほか、第6作で頻繁に使用。自分の腕に巻きつけることでパンチの射程や攻撃力を増幅する。見上げ入道を体内から突き破る(2話)、妖怪城の地面や人柱を砕く(3話)、くびれ鬼を一撃で倒す(25話)、ドリルのように先端を尖らせ回転しバックベアードの眼のレンズを突き破る(34話)と、かなりの破壊力を持つ。ただし、11話では八百八狸の要石には傷一つつけることもできず刑部狸の呪いによって石化してしまい、76話では転がる土転びのパワーに押し負け、85話では朱の盆の牙に受け止められた。62話では石動零の鬼神の腕と互角に渡り合った。体内電気を帯びさせることもでき、75話では鬼太郎ファミリーの魂に取り押さえられた石動零に食らわせて勝利している。
- 鞭
- 鞭状にして相手の身柄を拘束したり、体内電気を帯電させる事も可能。第5作5話や第6作47話で使用し、60話では救助ロープとしても使用。第5作27話では邪魅に飲み込まれた霊石を取り出した。
- 締め付け
- ちゃんちゃんこを帯のように長く伸ばし相手を拘束し締め付ける。第5作5話では沼御前を退散させ、11話では白山坊を締め付けた。
- 塞ぐ
- 見上げ入道との戦いで使用。空気を使う見上げ入道の喉を塞ぎ、術を封じた。第3作27話ではふくろさげの袋の口を塞ぎ吸引から逃れたが、逃げるのがやっとでちゃんちゃんこは回収できず妖力を奪われ、再挑戦でふくろさげを倒して奪い返した。
- 遠隔武器
- 第4作103話で巨大なブーメランにした他、ドローンのように自在に飛行させて使う。
- 遠隔操作(武器以外)
リモコン下駄
[編集]脳波で操作できる下駄。自由自在に空を飛び、妖怪にぶつけてダメージを与える。下駄を飛ばして[注 77]攻撃することがほとんどだが、履いたままキックをすることもある。鼻緒[注 78]に指を通して持ち、手甲のように下駄の底で防御やパンチを放つような使い方もされている[注 79]。鬼太郎の攻撃でも特に高い打撃力を持つとされる[52]が、敵妖怪を倒す決め手になることは少なく、繋ぎとなることが多い[注 80]。
様々の特殊な性質を持ち、触れただけで物を溶かす槌の子の毒も通用せず[88]、虹の橋を渡って夢の世界へ入る[89]などの事ができる。物に吸い付く能力があるので、これを履いていれば壁や天井を歩くこともできる[90]。自分の意思を持ち[注 81]、鬼太郎を助けることもある。少なくとも目玉おやじや鬼太郎(時節)はゲタの言葉が理解できるようである。ゲタの鼻緒が切れると能力が失われるが修理すれば元に戻る[91]。第4作第4話では下駄を組み合わせ回転を加える大技「下駄トルネード」も披露した。『妖怪千物語』では狼男に対抗するためにスピードを上げる「リモコンげたターボ」も披露した。
原作でのリモコン機能(「リモコン下駄」の呼称も)の初使用は1968年6月の『げた合戦』であるが、アニメではそれに先んじて同年1月の第1作第4話「吸血鬼ラ・セーヌ」にて、原作『手』におけるリモコン手の代わりに使われた。『死神大戦記』では猛毒ヘドロ製の下駄になっており、悪魔ルキフェルに食わせて中毒死させた。輪入道の妖気から火炎を再現し、下駄に火炎を纏わせて妖怪王ぬらりひょんを倒す決め手となった事もある[92]。
実写映画「千年呪い歌」では生まれたばかりの鬼太郎が目玉おやじと共同で作っている。
アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では人間体の目玉おやじが履いており、後に鬼太郎へ受け継がれた模様。
妖怪オカリナ
[編集]オカリナ型妖怪笛ともいう[93]。アニメ第3、4作にて登場。色は3作では水色、4作では白になっている(番外編である第3作101話のみは横笛で登場)が、形状が若干異なる。大きく分けて3通りの使い方がある。本来は、同原作者の『悪魔くん』でソロモンの笛として使用されていたものであり、それをアニメ用に流用したもの。ゲーム「妖怪軍団の挑戦」の説明書では、ちゃんちゃんこや下駄と並び「先祖伝来の三神器」とされている。月曜ドラマランド版には「鬼太郎笛」が登場するが、あくまで鬼太郎を呼ぶための笛であり、武器にはならない[注 82]。「ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎」では第3、4作の鬼太郎がオカリナを吹く場面があった。第3作では、江戸時代にはオカリナと同じ機能を持つ笛を使用しており、刃が日本刀に近い等オカリナとは若干の違いがある。[6]
月曜ドラマランド版では、「鬼太郎笛(きたろうぶえ)」が登場している。他の者に通信手段として渡す笛であり、この笛の音はどんな遠く離れていても鬼太郎の耳に届く[94]。
- 呼び笛
- 妖怪仲間や虫・カラス等を笛の音で呼び寄せる。仲間ではない虫も意図的に呼び寄せられる[95]。第3、4作では音色が異なる。第3作で初登場して多用された[注 83]。第4作では仲間を呼ぶ事が少ないため前作ほど吹かず、仲間が駆けつけるのにもより時間を要するが、恐山で吹いた事で南海にいる化け鯨をも呼べる等届く範囲が優秀である[96]。ゴーレムを操るグルマルキンの笛の音を妨害する使い方も披露している[97]。
- 剣・杖
- 吹き口が如意棒のように伸びる。先端側は、刀身になったり、棍棒の握り手として使用されたりしていることから、鬼太郎の意思で斬る斬らないを切り替えられる。切っ先に電気などエネルギーを纏わせ発射する事もできる他、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装して自在に飛行し敵に突貫することもある。棒高跳びの棒、梃子、キュー、空気を確保するための筒にもなる。[52]
- 第3作第2話で初使用。第4作では剣の設定はあったものの劇中では未使用だが、スティックとしての使用は見られた。
- 鞭・ロープ
- 吹き口から飛び出し、敵を打ち据えて攻撃したり拘束や移動手段として使用する。鬼太郎の意思で使用を切り替えられる。かなりの長さと丈夫さで、電線に巻き付けて任意のタイミングで帯電させる[98]、振り回して風の渦を作り雨雲を吹き飛ばす[99]、独楽回しの紐の代わりにする[100]などの使用法もできる。
- 第3作第12話で初使用。第4作では使用頻度が高い。
霊界符
[編集]アニメ第5作にて登場。幽霊族の御守り。魔除けの鏡の欠片が使われていて、月の光で夜の闇を払う光を放つことが可能[注 84]。鬼太郎以外にも何人か持っていて、そのほとんどは猫娘が作った。劇場版『日本爆裂!!』でも鏡爺の能力と合わせて重要な役を果たす。
地獄の炎
[編集]アニメ第5作に登場[101]。目玉おやじが雪女に凍らされた鬼太郎の命を救う為に閻魔大王に嘆願し、一時的に特定の量を借りた焦熱地獄の炎。下記の「地獄究極奥義」とは別。体内に炎を宿し、万能な使用法が可能であり[注 85]、鬼太郎の命を注ぎ込むことで威力が上がる。しかし、もし使い切って炎の返還ができなければ、罰として目玉おやじが焦熱地獄で永遠の責め苦を受けるという条件で貸し出された[注 86]。
同名の能力は、『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』にて「奥義・地獄の炎」として登場しており、『ゆる~いゲゲゲの鬼太郎 妖怪ドタバタ大戦争』でも獄炎乱舞の進化前として登場している。
地獄の鍵
[編集]アニメ第5作に登場。地獄の力を現世に引き出すことの出来る鍵。
持ち主の体内に宿り、その力が必要となる時に胸に浮かび上がる。そして鍵を開くことで超絶的な威力の『地獄究極奥義』を発動させる。この地獄との協力体制の賜物で、鬼太郎は爆発的な攻撃力を得た。
第33話にて、瀕死の鬼太郎にアマミ一族のミウが生命力を分与した際、ミウが先祖から受け継いできたこの鍵が鬼太郎に移った[注 87]。閻魔大王により制限を受けており、その許可を取らずに使用すると罰せられる。奥義の使い方は五官王が教えている。番組がテレビ局側の都合により急遽終了したため、下記の諸々の他にも例えば八大地獄[注 88]に因んだ奥義が存在するかは未解明となっている。
- 獄炎乱舞(ごくえんらんぶ)
- 灼熱地獄の業火を引き出して髪に宿し、炎と化した髪を振るう究極奥義。パワーが大きく、鬼太郎も完全には制御できない[注 89][注 90][102]。巨大化したミイラ男バルモンドを焼き尽くし(33話)、雪女・葵と戦った際に起きた巨大な雪崩を受け止め(77話)、妖怪城での戦いでは内部からの攻撃で妖怪城を沈没させる[33]など相当な威力を持つ。
- 閻魔大王が放つ本家本元の獄炎乱舞は鬼太郎とは比べ物にならない威力を持ち[注 91][103]、劇場版『日本爆裂!!』では、過去に閻魔大王がヤトノカミとの闘いで地上で使用したが大きな被害をもたらしかねないことが示唆されている。
- 武頼針(ぶらいしん)
- 針山地獄の鋼の力を引き出して肉体に宿し、鋼鉄の針と化した髪を振るい、剣のように扱うことを可能にする究極奥義。あらゆる物質を貫通し弾く最強の攻防を併せ持つが、強力な敵には決め手にならないこともある[注 92]。初めて用いたのはバックベアードと対戦した時(59話)で、並外れた柔軟性と硬度を合わせ持つベアードの肉体の一部を欠損させるほどの重傷を負わせた。劇場版『日本爆裂!!』では、鬼太郎のほとんどの通常技が効かないヤトノカミ(青年体)を圧倒した。また、同作では応用技として毛針や毛槍等を武頼針に近い状態にして手裏剣代わりなどの武器として使用していた。
- 烈闘星覇(れっとうせいは)
- 劇場版『日本爆裂!!』で妖怪四十七士[注 93]の協力で使用した地獄究極奥義の頂点で、鬼太郎・妖怪四十七士・地獄の力の三位一体の切り札。四十七士全員の霊力で強化された獄炎乱舞を発動させ、更に日本全国の霊所の力を引き出し従える、日本列島も揺るがすとてつもないパワーの大技。その膨大な力を纏って鬼太郎ミサイルの如く捨て身の特攻を敢行、閻魔大王ですら封印するしかなかったヤトノカミ(完全体)を内部から撃破し、ヤトノカミは石化して砕け散った。もしこの技でもヤトノカミが倒せなかった時は、日本だけでなく世界も確実に滅んでいたとされている。
その他の武器・道具類など
[編集]- へび手錠
- 胃の中の蛇を吐き出して相手の両手を縛り上げ、自由を奪う。『妖怪城』で使用[104]。
- アニメ第1作3話では、鬼太郎のお供をしていた蛇がねずみ男に巻き付いていた。
- 妖怪バット
- 「おばけナイター」に登場する、ホームランでもゴロでも思いのままに打てるバット。墓場に置き忘れた物をドン平という人間の野球少年が拾って騒ぎになり、このバットを懸けて人間対妖怪の野球試合となる。鬼太郎の所有となっているのは原作のみで、アニメ第1、3作や妖怪千物語では妖怪野球チームの備品。第3作では福の神が作ったバットで、バットに頼り努力をしない万年を心配した鬼太郎が福の神に頼み力を無効化させた。第4作劇場版や千物語では人間が使い続けると生命力を奪われる代物で、第4作では鬼太郎によって墓場に封印されていたのをねずみ男と三太郎が持ち出した。最後は鬼太郎が回収した。アニメ第5作以降はおばけナイターのエピソードが存在しない。
- 妖怪ボール
- 「おばけナイター」で使用した、バットをよけるボール。呼称はアニメ第1作。さしもの妖怪バットでも、このボールが相手では三振必至。
- 妖怪めがね
- かけると目に見えない妖怪が見えるようになる眼鏡。原作『峠の妖怪』で登場し[注 94][105]、ぶるぶるを見つけ出した[106]。『麻桶毛』では人形の中に閉じ込められた少女を発見した。第4作では砂かけ婆の持ち物。第6作では60話の妖怪めがねと同じ物かは不明だが、同じデザインの変装用サングラスを19話で妖怪学校への潜入時に、80話でも猫娘が使用。
- 宝石型テレビ
- 「地獄流し」に登場。一見ただの宝石だが、覗き込むと地獄が見えるテレビ。地獄でも向こう側の景色を見られる。角度によって見える景色が変わる。
- 妖怪手袋
- 1980年代『最新版』の第16、17話で使用した、ちゃんちゃんこと似た模様の五指手袋。リモコン手のように遠隔操作したり、はめたまま指鉄砲を撃ったりできる。
- これとは別にアニメ第3作15話で、目玉おやじから燃えない草で編んだ手袋を受け取ってはめ、猫娘たちが運び化け火が点火した石炭を雪ん子たちに投げている。
- 霊類のヨロイ
- 1980年代『最新版』の第22話で、見上げ入道達に奪われた武器[注 95]の代わりに迦楼羅様から借り受けた、海の幽霊族の遺産。髑髏の兜、逆三角形の盾、鍔が霊界スコープ(霊界に隠れた敵を見抜く)になっている剣の3品。
- くじらの飛行船
- 原画イラストが存在する他、アニメ第3作[107]と第5作[108]にも登場しているが、各作品でデザインが異なり、原画ではセミクジラ[注 96]に準拠しており、アニメ作品ではナガスクジラ科の特徴を持つ外見になっている。
- 米子空港には原画版のデザインに準拠したオブジェが設置されている[109]。
- 妖怪メンタム
- あらゆる生物に効能のある塗り薬。『魔笛エロイムエッサイム』で使用[110]。
- 一反木綿
- 『妖怪千物語』では、一反木綿は目玉おやじの作った薬により強化され、鬼太郎と合体して武器のようになる。その威力は磯女などを一撃で倒すほど。主な技は「一反もめん旋風斬」、「一反もめん螺旋槍」。
- 父の骨(没構想)
- 「鬼太郎マガジン」に掲載された、アニメ第5作用に案があった武器。父親の身体で目玉(目玉おやじ)以外に唯一溶け残った骨で、伸縮して剣や槍になる。結果として没になり、剣や槍は鬼太郎の髪の毛が使われた。
- 巨人の鎧(未使用)
- 第5作第二夜後期のエンディング「スターフルーツ」中で見せた能力。街路の辻が光り輝き、鬼太郎の顔立ちを残した(髪は灰色)ミイラ化したかのような風貌の巨人を召喚するもの。
- 鬼太郎が中枢に入って操作し、人間界を襲う正体不明の勢力[注 97]を食い止めるために使用している。それが鬼太郎本来の能力であるのか、地獄の鍵を使った究極奥義であるかは不明である。
術・技
[編集]- 魔法 / 逆魔法
- 第1作第49話「天狐」、第4作第44話「西洋悪魔・ベリアル!」などにて使用。妖狐たちの火炎や岩石などの属性攻撃を取り込んでコマに変化して攻撃した。第3作87話「寄生妖怪ペナンガラン」ではペナンガランの火炎を受けたが回転、飛行する火炎球となってペナンガランを追跡したり攻撃した、こうもり猫の魔法で生み出された吸血象を消滅させたり、悪魔ベリアルの魔術に対して、自身も魔法陣を基点にした魔術で対抗した。逆魔法は、『妖怪大統領』や第3作第46話「妖怪大統領こうもり猫」、『悪魔ベリアル』で使用。下駄を逆さにしてかけ、敵のかけた魔法を破る。また、ベリアルのかけた魔法を逆転させ、封じられた烏天狗を救っている。
- 念力
- 『妖怪千物語』第18話「恐怖! 顔のない顔」で使用。のっぺらぼうに自分の顔を奪われ取り込まれるが逆にのっぺらぼうの顔の筋肉をコントロールして締め上げた。原作では、逆さ首相手に人間の少女に変身した際に、カメレオンの術として細胞を念力で変化させたとしている。
- 水柱
- 第4作60話「ぬらりひょんの陰謀!」で披露。半魚人が鬼太郎の妖力を閉じ込めた妖怪真珠を割ったおかげで妖力を取り戻した鬼太郎が海水を勢いよく巻き上げた高い水柱の上に立つ。
- 吹雪 / 旋風
- 第3作103話「純愛ヌリカベとおしろい娘」で使用。ぬりかべ相手に、ちゃんちゃんこを使わずに強い吹雪のつむじ風を発生させてそれで攻撃したり飛行する。
- 火球化 / 飛行
- 第3作87話「寄生妖怪ペナンガラン」で披露。ペナンガランの火炎を纏って火球状になって飛行する。
- 霊電
- 「夢じらせ」とも呼ばれる幻術。相手に様々な幻を見せる。上記の霊電気とは別の技。
- やぶにらみ催眠術
- 視線を合わせ相手を昏倒させる。『(妖怪)毛羽毛現』で使用。
- 地獄流し
- 悪人を生きたまま地獄に連れて行く。
- 封印術
- 松やに、タバコのやに、硫黄を混ぜ合わせ、天海上人のお札と同じ効果を持つ塗り薬を作り、八百八狸を封じ込めた。一度は刑部狸との約束を破って封印したため、呪いの力で鬼太郎は狸になりかけてしまうが、封印を解くことで呪いは解けた。『妖怪獣』で使用。
- 魂金しばりの法
- 相手に様々な質問をして霊筆で点を打ち、その点同士を結ぶことにより絵を描き上げ、相手の魂を紙や石に封じ込める。この紙をサカキの木の炎で燃やせば封じられた魂は滅ぶが、火を使わず破ると逆に復活してしまう。貸本『おかしな奴』で初登場。猫仙人、陰摩羅鬼、魔猫など、人間に憑依した妖怪を退治する際に使われている。
- 『妖怪千物語』では「たましい金しばりの術」と呼び、相手に質問をしつつ六芒星を描くことで繰り出した[111]。
- 毒まんじゅう
- 一年間体内に蓄えた毒素を凝縮して作る。ただし毒の蓄積に要する期間の都合上、1年に1回しか使用できない[112]。『おりたたみ入道』で使用。
- また、一度に多量の毒を投与された場合にはそれを血液に蓄え、血を吸った敵を中毒させることもできる[113]。ただし麻痺性の毒は鬼太郎に効いてしまうことが多く、アニメ第3作以降は原作で耐えられた毒に倒れる場面もある。毒を左手に集め悪影響を最小限に抑える技も使用している[114]。
- 鬼太郎結び
- 新編「土転び」及びアニメ第6作76話「ぬらりひょんの野望」で使用した、鬼太郎だけが知る秘密の結び方。原作ではリモコン髪で、第6作ではちゃんちゃんこを追わせて土転びの触角を結んだ[注 98]。解き方は鬼太郎しか知らない[注 99]。
- 外道殲封(げどうせんふう)
- 霊力で相手を妖界の大気の中に永遠に封じ込める技。鬼太郎曰く「この技を受けたものは、妖界から永久に出て来られない」という。『妖怪千物語』第1話「恐喰! おりたたみ入道」で使用[115]。
- 猫招きの術
- アニメ第5作で猫ショウとの戦いで使用。猫ショウの猫招きと互角に渡り合った[116]。
- テレポート
- 原作の「セクハラ妖怪いやみ」にて使用。多数の仲間と共に、雷に乗って移動する。アニメ第4作いやみに憑りつかれた落語家の目の前から、他のメンバーと共に瞬時に消えたが、テレポートなのか透明化なのかは不明[117]。
変化
[編集]劇中では、作戦や敵を油断させるなどの策略上、様々な妖怪・種族(あるいは無生物)に自主的あるいは強制的に変身させられることも多い[注 100]。変化の対象は大海獣(ゼオクロノドン)[注 101]、化け猫、牛鬼、吸血鬼、恐竜、魚、幽霊、蛙、狸、赤ん坊、老人、鼠、ミイラ、反物、石(石像)、真珠、皿、銅像、面子、石炭、食べ物(カマボコなど)、人形、虫、植物、液体、マネキン、のしいか、灯篭、砂に至るまで多岐にわたる。鬼太郎の姿である時の能力は失われることが多いが、変身時には大海獣の毛生え光線など特有の力を発揮することも多々ある。第5作での牛鬼は体内電気や毛針など鬼太郎持前の妖力を有し、同様に中国妖怪の首領チー(玉藻前の弟)に反物に変えられた際は、反物の着用者[注 102]は鬼太郎の能力[注 103]を行使できた[118]。自力では元に戻れず、他者の助けで元の姿に戻ることがほとんどである。
その他の特技
[編集]- 神々・動物達との交流
- 様々な生物の言葉を理解できるため虫たちから慕われているが、コオロギ語は勉強しておらず理解できない(アニメ第5作ではちゃんと勉強していたらしく、第75話でコオロギ語を理解し、自身もそれを使っている)。体には蚤が3匹、胃袋に蛇を飼う。事件を解決する度に虫たちは「ゲゲゲの歌(旧名「ゲゲゲのゲの歌」)」で鬼太郎を称える。
- ゲゲゲの森で虫や小動物らと戯れる事が多い。これら動物たちとも、種族によって差はあるが会話や意思の疎通が可能。妖怪が事件を起こした際、彼らからの知らせを受けて鬼太郎が現場へ駆け付ける展開も多く見られる。特にカラスは普段からファミリーの移動・サポートとして多いに貢献している。その他では、クジラ類やクジラの霊との交流が見られたり[注 104][注 105]、第6作ではネコやネズミが妖怪ポストからの手紙を運ぶ場目も目立ったなど、重要な局面を動物のお陰で救われる場面もある。
- また、鬼太郎親子[注 106]の実直な心意気と弱者の為に戦い続ける日々は、閻魔大王や迦楼羅などの妖怪よりも上の存在や神々にまで評価されている為、危機を救ってもらえる事もある。穴ぐら入道[119]など、普段他者を表向きには評価する事の少ない者も同様である。
- ゲタップ
- 得意の宴会芸で、リモコン下駄を使ったタップダンス。
- 変装
- 上記の通り、逆さ首戦では超能力によって実際に美少女に変化しているが、『かまぼこ』では自分を騙してかまぼこにした半魚人に復讐するため女装しており、半魚人は騙されて人間になる手術を受ける。アニメ第3作13話や第4作88話でも女装を披露している。アニメ6作目58話ではメイドの恰好をして左目が隠れた髪型をした美女[注 107]に変装し、声色も変えている。この美女に変装している時は魅力的ながらも大人しめの性格を装っている。
- 『幽霊電車』では妖怪を馬鹿にした人間を懲らしめるために車掌に変装したり、『陰摩羅鬼』では画家(第3作では探偵の金田一耕助と名乗った)に変装している[注 108]。
- この他、第3作69話では医者に変装したり、第4作66話では普通の子供に変装したり、第5作75話では見上げ入道に気付かれないために小学生に変装したり[注 109]、第6作19話では眼鏡をかけて変装している[注 110]。
他作品への登場
[編集]- 『妖怪ウォッチ』シリーズ
- 水木しげるが直接手がけた事例ではないが、2017年の長編アニメーション『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』では、鬼太郎が仲間たちと共に「コラボ出演」という形で登場、新旧二大妖怪アニメがコラボをする趣向となっている。劇中では鬼眼ギアによって心を蝕まれ意識不明となった月浪トウマを救うため、『妖怪ウォッチ』の妖怪と人間数名が、伝説の存在である鬼太郎の「心に干渉する能力」を求めてゲゲゲの森で鬼太郎たちに出逢うというあらすじになっている。鬼太郎の声はアニメ第1・2作目のキャスト・野沢雅子が担当。なお、鬼太郎がアニメで銀髪なのはこれが初で唯一である。
- また、それ以前には『ファミ通』にて、『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー・長野拓造による描き下ろしでコラボビジュアルが公開された。このビジュアルは後にスマートフォン用ゲームアプリ『妖怪ウォッチぷにぷに』にて『ゲゲゲの鬼太郎』とのコラボイベントを行った際に、鬼太郎の格好をしたジバニャンには「キタローニャン」、ねずみ男の格好をしたウィスパーには「ウィス男」という名前がついて登場している。
- 2019年6月20日発売のNintendo Switch用ゲームソフト『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている』には鬼太郎と目玉おやじが登場する[120]。
- 妖怪シリーズ
- 水木しげると楳図かずおを筆頭に、荒俣宏・京極夏彦・宮部みゆきなどが製作等に関与しており、キャラクターとして直接の登場がなくても、『ゲゲゲの鬼太郎』『ガメラ』『大魔神』等の関連シリーズを意識した描写が各所に点在している[注 111]。ガメラと大魔神は『妖怪大戦争 ガーディアンズ』と関連作品にてキャラクターとして実際に登場しており、ガメラ[注 112]の前座として砂かけ婆・子泣き爺・一反木綿・塗り壁・ぬらりひょん・朱の盆などが助っ人として現れ、ガメラを応援する妖怪の様子やガメラに敗北した鵺の顛末について太郎坊が『ゲゲゲの鬼太郎の歌』の歌詞を引用して言及している[126]。
- 『虚実妖怪百物語』
- 京極夏彦が執筆した小説シリーズ。水木しげるや水木悦子、京極自身や荒俣宏や宮部みゆきなどの多数の『怪』やKADOKAWAなどの関係者が実名で登場し、実体のない存在としてではあるが、鬼太郎・丸毛・一反木綿・釣瓶火などがガメラ・大魔神・ダイモン・山村貞子[注 113]をはじめとする大映(KADOKAWA)出身のキャラクターや、加藤保憲[注 114]、豆腐小僧[注 115]、他の多数の有名なキャラクター群[注 116]と共にカメオ的なゲストキャラクターとして登場している[127][128]。
- 京極は『巷説百物語シリーズ』など自身の他の作品でも水木しげるや『ゲゲゲの鬼太郎』を意識した描写を取り入れており、水木しげる自身や水木のアシスタントの森野達弥などの関係者もこれらの作品に携わってきた。
演者
[編集]各種媒体にて鬼太郎を演じたのは以下の通り。
- 声優
- 野沢雅子 - テレビアニメ第1シリーズ、第2シリーズ、テレビアニメ『墓場鬼太郎』、ラジオドラマ、まんがビデオ『墓場鬼太郎』、NHKスペシャルテレビドラマ、妖怪ウォッチシリーズ
- 戸田恵子 - テレビアニメ第3シリーズ、テレビCM『宝くじ ビンゴ5』[129]
- かないみか - OVA『水木しげるの妖怪画談』
- 松岡洋子 - テレビアニメ第4シリーズ
- 松本梨香 - ゲーム『ゲゲゲの鬼太郎 逆襲!妖魔大血戦』、『ゲゲゲの鬼太郎 異聞妖怪奇譚』、『ゲゲゲの鬼太郎 危機一髪!妖怪列島』
- 高山みなみ - テレビアニメ第5シリーズ
- 佐藤利奈 - パチスロ『ゲゲゲの鬼太郎 ブラック鬼太郎の野望』
- 沢城みゆき - テレビアニメ第6シリーズ、アニメ映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
- 実写
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 旧題『墓場の鬼太郎』等
- ^ 妖怪の種族名であり、人間の死者ではない。
- ^ 主に「ゲゲゲの鬼太郎」と名乗るが本名ではない。
- ^ アニメ版は第1 - 第3、第5作は同じ設定。第4作と第6作はそれより少々高めのデザインになっている。
- ^ アニメ版は第1 - 第3、第5作は同じ設定。第4作と第6作は不明である。
- ^ 生誕月日は不明だが、アニメ第1作で「2月30日生まれ」というセリフがある。
- ^ 第24話「白山坊」でねずみ男が言ったセリフ。2月30日は現行暦には存在しない日付である。
- ^ たんたん坊たちが最後に活動していたのが百年前で、当時20歳前後だったと言っている。
- ^ アニメ第5作では携帯電話、第6作ではスマートフォンが放送年代にあわせて普及している。また、第5作では「第32話 上陸! 脅威の西洋妖怪」にて、鬼太郎達が先代の西洋妖怪軍団と鬼界ヶ島とアマミ一族を巡ってかなりの長期に渡って戦ってきたことがドラキュラ三世によって言及されている。
- ^ 人間を恨まないで欲しかったため、目玉おやじは教えていなかった。
- ^ ただし、この母の灰はその後の鬼太郎作品には登場しない。
- ^ 鬼太郎たちには「また、いつの日にか再会できます」と伝えて再び地獄へ戻った。
- ^ 「UFO宇宙突撃隊」では「防弾学生服」とも呼ばれる。
- ^ アニメ『墓場鬼太郎』ではこちらの描写を採用している。
- ^ 髪の毛に覆われず、目玉おやじが入り込んだりもする。
- ^ 『ダウンタウンDX』(2008年7月17日放送)など当時のメディア関係で語られたところによれば、原作者の水木は映画が完成して対面した際、ウエンツに面と向かって「君が鬼太郎? 格好良過ぎるな、(イメージが)違うな」と語り、ウエンツはショックを受けたという。また、同じ理由で当初はスタッフにも「鬼太郎は格好良い妖怪ではありませんから」と苦言を呈したが、試写で本編を観た水木は、演じたウエンツを好評価し「ウエンツの鬼太郎は77点」と語ったという。ウエンツは「ボクの鬼太郎は水木さんにはハマってない」と語ったが、水木の好評価も得て2008年の実写版第2作にもメインキャストは全て前作と同じ出演者で続投となった。
- ^ アニメ第3シリーズでは容赦なく鉄拳制裁を行い、許さなかった。
- ^ これに対しねずみ男は「どこかで聞いたような低調な劇画の台詞はやめてくれ」と言っている。
- ^ アニメ第3シリーズでは鬼太郎を恨むことはなかった。
- ^ 人間のふりをして近づいたモンローやラクシャサの術で大人になったねこ娘を見ても全く動じなかった。
- ^ ねこ娘が輪入道に魂を抜かれダイヤにされたときに鉄パイプで殴りかかったり、妖怪ラリーで妖怪たちを葬ろうとしたぬらりひょんに妖怪自動車ごと突っ込んだり、自分を犠牲にしてまで人間たちを救った穴ぐら入道の想いを踏みにじった工事責任者を殴り倒してしまうなど。
- ^ 第1シリーズでは軽症程度のノイローゼだったが、本シリーズでは百々爺の策略で自ら恐怖心を克服しないと治せない重症な「妖怪ノイローゼ」(夢の中で妖怪に攻撃されると起きても傷がそのまま残り、眠りにつく度に進行し、最後は妖怪の姿で襲いかかる自らの恐怖心に押し潰されてしまう)にかかってしまう。
- ^ 第15話で自転車を欲しがり目玉おやじに買ってもらうが、乗れないためネコ娘や人間の子供に練習を手伝ってもらっているが、乗れるに至っていない(どの作品でも鬼太郎が自転車に乗る描写はない)。第77話ではピーマンが苦手なことが判明し、妖怪ヒダル神の大群に囲まれた際、3日前にピーマンを残したと発言していた。しかし、砂かけ婆の作った料理で克服した。
- ^ 妖怪に襲われた人間に非があれば後始末を命じたり、自分の過ちを認めなかったり再三再四忠告しても過ちを繰り返すと判断すれば、見捨てることも厭わないなど公平な立場で接している。
- ^ 第5話では映画の撮影所で沼御前に襲われた人間を助け「映画を撮ってはいけない」と忠告したにもかかわらず、自分の忠告を受け止め映画を止めようとした目撃者の証言を三度も無視しまたしても人間が沼御前に襲われた時は怒りや悔しさをにじませつつも見捨てた。
- ^ 目玉おやじを父親として尊敬しつつも時に彼の奔放さに振り回され、息子らしく呆れたり、全国行脚中の身である蒼坊主が横丁に訪れた時には待ちきれずに迎えに走るほど嬉しそうにする一面を見せる。
- ^ 負傷した自分をゲゲゲの森の入り口まで送り届けてくれたまなに対して、父に促されるまできちんとした礼を言おうとしなかったり、将棋で負けそうになると気がかりなことがあって集中できないことを理由に勝負から逃げたりしている。
- ^ ねずみ男に結婚詐欺を働いた妖怪・石妖のウェディングドレス姿には、一瞬見惚れてもいた。
- ^ 内容が漫画版から大幅に改変されている。
- ^ 原作「死神」では砂かけ婆の妖怪アパートに在住<している。
- ^ 水木は「鬼太郎にセックスを持ち込んだのは失敗」と語っており、後の『新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代』ではアダルト色からの脱却のための軌道修正としてスポーツ方面にシフトした。
- ^ 猫娘がゲゲゲハウスに入り浸っていても鬼太郎は気にする様子がなく、目玉親父を含めた3人で出かける描写も多々ある。
- ^ ハンカチは鬼太郎が恐れが淵に飛び降りたときに腕から解けてしまった。
- ^ 鬼太郎が危機から脱した時や猫娘を助けた時に猫娘から何度か抱き付かれているが、アングルは常に鬼太郎が後ろ姿であるために表情が読めず、その時の鬼太郎の想いや態度もほぼ不明確である。
- ^ これは実写版『ゲゲゲの鬼太郎(2007年度の実写映画版)』でも同じで、目玉おやじをお父さんと呼ぶ猫娘を「前から気になってたんだけどさ。俺の親父を父さんと呼ばないでくれよな」と言ったりと猫娘に対しては友達以上家族未満の関係としか思っていない。
- ^ 鬼太郎の好みのジャンルではないため、上映中にすぐに寝てしまい、猫娘に毎回怒られるというパターンが84話「野寺坊!夜の闇に響く鐘」で明らかになり、「甘ったるい恋愛映画は退屈」だとねずみ男にこぼしてもいる。
- ^ 容姿に問わず、ミウは彼と同様のコンプレックスを持つ猫娘共々、「周りの人々を守れる大人」として認めている。
- ^ 子泣き爺は、鬼界ヶ島の島民やミウの母親を救えなかったことを悔やむ鬼太郎に、「お前のあんな顔は二度と見たくない」と述べており、回想では涙を見せることの少ない鬼太郎が激しく嗚咽していた。
- ^ 第85話「鬼太郎絶叫!!妖怪城の切り札!!」にてぬらりひょんがミウを利用するに至った理由も、最も鬼太郎に精神的ダメージを与える算段として吟味した上で選んだことにある。
- ^ 夢の世界での鬼太郎は長身の青年の体格になっていた。
- ^ 鬼太郎の方も第10話で彼女に留守中の家を任せるなど信頼しており、自分から温泉旅行に誘ったり、第13話で一緒に買い物に出かけた際には頼まれなくても自分から彼女の荷物を持ち、危険運転の車が突っ込んできたときに自分が負傷することも構わず彼女を庇ったりしている。
- ^ 照れ屋で素直に好意を表現できず、時には憎まれ口まで叩いてしまうので、せっかく温泉に誘われても断ってしまったり、一方的に盛り上がっては空回りしたりしている。
- ^ 鈍感で女性に対する関心も皆無に近いため、猫娘の遠回しなアプローチにほとんど気付かない。
- ^ 失敗すれば自分も猫娘も地獄に拘束される。
- ^ 猫娘のためとはいえ本人から「私の代わりに鬼太郎が犠牲になって嬉しいわけない」と涙ながらに怒られた時に黙っていたことを後悔・反省し、「もう二度としないから、これからもずっと僕の仲間(まなも含んで)でいてほしい」と述べている。
- ^ 猫娘を恋人として意識し、必要以上に守ろうと無理したことも災いした。
- ^ 目玉おやじの「まぼろしの汽車」で時間を遡った猫娘がピー達を倒した。
- ^ 例を挙げると、敵が鬼太郎を捕食したり体内に取り入れても胃酸で丸ごと溶かされる、首を切り落とされても切り口から直接胃酸を敵に浴びせる、毛穴より脱出される。封印されたりコンクリート詰めにされても、逆にその妖力を吸収して敵を逆に封じ込める。
- ^ 幻覚であり、正体は古い瀬戸物だった。
- ^ アニメでは使い切って丸坊主になる場面はない。実写版未使用映像では「2時間で元に戻る」と鬼太郎が発言している。
- ^ 3作は水色や白色・6作は黄色。
- ^ 「霊電気」と呼ばれることもあるが、火車の霊電気や後述の霊電は別の技である。
- ^ 黄色の電撃が多いが、第2作や第4作では青白色や赤色の電撃、第5作では白い電撃も度々見られた。
- ^ 珍しいパターンとして、地面に電気を発射し、地表を進んだ電気が増幅されて勢いよく上空の敵に向かって撃ち上がる事もある。
- ^ 敵の雷撃を妖怪アンテナから吸収して威力を上げた電撃をオカリナから発射したり、敵による大量の電撃を受け続けた際に、大量に帯電したため体が赤熱化し目が青く発光し、赤い強力な電撃を放ったこともある。
- ^ 仲間の十数人の妖怪たちの妖力を得て、体内電気を超電磁プラズマと化して相手に叩きつける超電磁火の玉ショックや、『新妖怪千物語』の赤舌戦では体内電気を逆流させて鬼太郎自身を電熱器化する「体内電気電熱スパーク」を使用している。
- ^ 攻撃時の構え方のほとんどは「右手を左手で支える」だが、「右手のみで構える」パターンもある。
- ^ 空気を使うので打ち尽くすことはないが、水中では使用できず、また霊力を消耗しやすい。初の実戦使用の際は、霊力を消耗し切ったため、白目を向いて蘇生がほとんど不可能になってしまったが、ミウが後述の『地獄の鍵』を鬼太郎に譲渡し、鍵の継承者の交代が行われた為に復活できた。97話で猫の姿に変化した際には、肉球から泡状の弾が浮かび出るだけで攻撃にはならなかった。
- ^ ねずみ男曰く「ひとたまりもない」。
- ^ 5本指から同時に発射したり、両手の10本指から連射することも可能。ただし、一度にたくさんの妖力を使い切ると威力が落ち、使用にも集中力が必要で、寝不足で不発になったこともある。
- ^ 前者は要石を壊した時に流入した霊力、後者は名無しに刻まれた五行の呪いの力。
- ^ 第5作では、妖怪横丁の仲間からも「ゴキブリ以上」と認定されている。
- ^ のづちの吸引に耐え、巨大化した黒怪物と正面衝突した際には黒怪物を戦線離脱させた。
- ^ 妖怪大裁判で一度刑罰が中断したが、事件後に刑罰が再開した後のどこかの段階で「あと一週間」刑罰が続くと判明している。
- ^ アニメでは後述の秘術・亀の首を使い実際には斬られていない。
- ^ 第6作89話では操られた手で依頼人を殺しそうになり、猫娘が切断した。
- ^ 目玉おやじに訊かれた際は「父さんの子であるから」と返答していた。
- ^ オリジナルの大海獣が使用したことはない。ただし、原作や各アニメで、鬼太郎本体の妖力は大海獣に変身する以前にほとんど使えなくなっている。
- ^ 色の配置は上から順に黒・黄・黒・黄・黒だが、アニメ第3作のみ黄・黒・黄・黒・黄であった。
- ^ 鉄分を含んだ石を食べて爪を鋭く長い刃物にする。
- ^ 劇場版『妖怪大戦争』や『日本爆裂!!』など。
- ^ ただし、この時まなは森へ到着できずに戦いに巻き込まれ、その戦いが終わった37話以降は着なくても森に出入り可能になったため、この効果の描写は未登場である。
- ^ 第5作21話や61話など。
- ^ 『妖怪城』(アニメでは第1作第3話「妖怪城」)。『傘化け』にて奪われた時はこの手を使わなかったが、第6作版である71話では着て鬼太郎に攻撃する唐傘をちゃんちゃんこ自身の意思で締め付けた。
- ^ 砂かけ婆の思い出の品を含む。
- ^ ただし、ちゃんちゃんこによって回復できた。
- ^ 手で投げつけるか足で蹴飛ばす。
- ^ 原作漫画やアニメ第3作まで鼻緒の色は黒だったが第4作からオレンジ色に変更された。
- ^ 第5作で特に使用しているが、パンチは第4作99話や第6作28話でも使用している。
- ^ アニメでは、人間が妖怪に襲われているところへ駆け付けた鬼太郎が下駄を放って妖怪を突き飛ばし、間一髪のところを救出するという使い方がよくされる。
- ^ 第5作53話では付喪神の化け草履に支配されて鬼太郎を襲ったが、同じ履物同士、理解しあえる部分があったようである。
- ^ 音色が「魔笛エロイムエッサイム」のソロモンの笛の音色に流用されている。
- ^ 第1話で初使用、同作では目玉おやじの「鬼太郎、仲間を呼ぶんじゃ!」は定番の台詞であった。
- ^ 第18話「古城に光る黒い眼」で目目連に使用した。
- ^ 炎の盾、口や掌からの火炎放射、炎を纏っての突撃など。
- ^ 鬼太郎が雪女と雪入道を倒した後に、残っていた炎を返還できたので、罰は回避された。
- ^ アマミ一族と幽霊族は親類にあるとされ、鍵の継承権が親類同士で相続された形になる。
- ^ 第88話の解説図によれば、下記の灼熱と針山の他に、極寒、血の池、無間、竜巻、叫喚、釜茹で、が存在するとされている。
- ^ 鍵を継承した初期の頃は、使用の副作用で手に持った物を勝手に熱してしまうなど日常に支障が出たが、同話終盤では副作用のおかげで発火し、そのまま周囲を焼いて窮地を脱した。その際、全身を火炎で覆い、手から火炎放射を放っている。
- ^ 妖女ゴーゴンの戦い(46話)では、彼女が作り出した邪心の塊を消滅させるため承諾を受けずに使用した結果、暴走して人間の街を火の海と化してしまい、地獄の罰を受ける羽目になってしまった。
- ^ 不死身の回復力の初代ドラキュラ伯爵にダメージを与え、彼が長年血の池地獄にて育ててきた巨大コウモリやその他妖怪軍勢、更にはグレムリンの建造した巨大な時空トンネル装置まで一瞬でなぎ払っている。
- ^ 血の池地獄の力で回復力を強化された初代ドラキュラ伯爵には互角どまりであった。
- ^ 未覚醒だった四十七士は呼子の呼びかけで覚醒した。
- ^ アニメでは第1作第23話、そこでは月の映った氷で作られる。
- ^ 髪の毛、ちゃんちゃんこ、下駄。
- ^ 水木しげるは大海獣(鯨神)のデザインや『怪談かえり船』に登場した鯨神だけでなく、「ニライの大主」等の数種類の妖怪・信仰関連のイラストや、『縄文少年ヨギ』にもセミクジラのデザインを使用している。
- ^ 意思を持つ波浪や熱波と、付随して現れる水の竜と炎の鳳凰の姿をした巨大妖怪。
- ^ 手を使ったのは原作で解く時のみで、第6作では再びちゃんちゃんこを追わせて解いている
- ^ 原作ではねずみ男が解こうとしたが増々絡まってしまった。そうなっても鬼太郎には解ける
- ^ 他のキャラクターも変化させられることもあるが、変化が一番多いのは鬼太郎である。
- ^ 鬼太郎が変身してきた中で最も巨大な対象である。
- ^ 劇中ではチーとかわうそが着用していた。
- ^ 毛針、体内電気、指鉄砲。
- ^ 「くじらと仲良し」というイラストが存在し、第3作73話「シーサー登場!!沖縄大決戦」ではクジラの背に乗って移動していたり、第4作劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣』では、失意で心神喪失にあり海中に沈んだ際、ゼオクロノドン(大海獣)の子孫のシロナガスクジラ達に救助された事がきっかけで南方妖怪を赦す事にしている。また、上記の通り、「くじらの飛行船」も数度アニメ作品に登場しており、作中や水木しげるにより他作品やイラストにクジラに関連する事象は点在している。
- ^ 第4作では第18話「深海の奇跡!化け鯨」で化け鯨が「クジラの魂の集合体のような存在」であると描写され、化け鯨自ら鬼太郎達を鯨の墓場に呼んだ事が示唆され、鯨の墓場の安寧に助力する事を鬼太郎達が約束し、その後に化け鯨が何度も鬼太郎達を助けに現れた(第98話、第99話、第104話)。
- ^ および鬼太郎ファミリー。
- ^ 原作やアニメ2作とは違いマスクを被って変装していた。この鬼太郎を見た半魚人は花嫁姿も想像している。
- ^ 第5作では「ゲゲゲラスゲラスゲラス」、第6作では「ゲゲゲッホ・ゲゲゲ」と名乗った。
- ^ 「ケケケの毛太郎」と名乗っていたが、ねずみ男に「センスがない」と言われた
- ^ たんたん坊たちやねずみ男、ねこ娘は気付かなかった
- ^ 水木しげるは「妖怪シリーズ」に携わってきた他にも、大海獣が『鯨神』の影響を受けていたり(『怪談かえり船』にも鯨神が登場している)、大魔神はデザインと設定こそ変更されているが『悪魔くん』に登場したり[121]、大魔神のデザインを踏襲したキャラクターが『ゲゲゲの鬼太郎』に登場したり[122]、ガメラの声のエフェクトが『ゲゲゲの鬼太郎』に流用されている[123]など、様々な場面で大映作品と互いに影響し合っており(水木作品は「ガメラ」と「大魔神」も一端を担った第一次怪獣ブームにも影響を受けている[124])、たとえば長谷川圭一など、水木しげる作品と大映特撮作品の両方に携わってきた関係者も散見される。また、調布市ではガメラと鬼太郎達がマスコット的な扱いを受けており、展示品が併設される事もある[125]。
- ^ ダイモンに関連付けられた安倍晴明と巨大な鵺に妖怪と人間だけでは対抗できない場面で「神」である「玄武」ことガメラが救援に現れた。
- ^ 鬼太郎、ガメラ、大魔神、貞子の展示物が同時展示されることもあった[125]。
- ^ 『妖怪大戦争』と『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にも登場している。
- ^ 京極自身の『豆富小僧』シリーズの主人公。
- ^ 犬夜叉、殺生丸、とら、青嵐の様な妖怪、佐伯伽椰子・佐伯俊雄の様な怨霊、モスラやガッパやラドンなどの怪獣など。上記の『妖怪ウォッチ』や『夏目友人帳』などの他の妖怪作品への言及も存在する他、『キングコング』『ゴジラ』『宇宙大怪獣ギララ』『新世紀エヴァンゲリオン』『刀剣男子』『マジンガーZ』など、実名で言及された作品やキャラクターも非常に多い。
出典
[編集]『鬼太郎大全集』は水木プロダクション刊行の電子書籍版『鬼太郎大全集』を指す。『妖怪千物語』は講談社(ボンボンコミックス)の『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語』(水木しげる原作、ほしの竜一画)を指す。
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- ^ 京極夏彦「水木しげるの登場」『妖怪の理 妖怪の檻』角川書店〈怪BOOKS〉、2007年、240-241頁。
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- ^ 米子空港(2016年03月25日)「鬼太郎装飾リニューアルしました。」
- ^ a b DVD『妖怪奇伝ゲゲゲの鬼太郎 魔笛エロイムエッサイム』 東映ビデオ、2007年。
- ^ 『妖怪千物語』第3話「覚醒! ネコ仙人」、第1巻、102-107頁。
- ^ 『鬼太郎大全集』8巻、173頁。
- ^ 『死神』
- ^ アニメ第5作18話「古城に光る黒い眼」
- ^ 『妖怪千物語』1巻、39-41頁。
- ^ 第97話「衝撃!!鬼太郎猫になる!」
- ^ 第61話「妖怪いやみにご用心」
- ^ 第5作63話「日本妖怪全滅!?妖怪反物!!」
- ^ 第5作69話「鬼太郎大異変!!穴ぐら入道」
- ^ “それぞれの世界に登場する妖怪たち|妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている”. レベルファイブ. 2019年6月12日閲覧。
- ^ ドラマ版第10話「シバの大魔神」、アニメ版第39話「ソロモンの鍵と究極の六芒星」
- ^ アニメ第3作73話「シーサー登場!!沖縄大決戦」の鎧武者
- ^ アニメ第1作第43話「ひでりがみ」の野槌および第2作第15話「牛鬼」の牛鬼。
- ^ ガイガン山崎、2021年2月25日、妖怪に息づく怪獣王の遺伝子 - 後編 怪獣化する妖怪、妖怪化する怪獣、メディア芸術カレントコンテンツ、文化庁
- ^ a b 中村正三郎、2012年5月26日、ゲゲゲの鬼太郎の調布ぬくもりステーションに、ガメラ、大魔神、貞子3Dが出現 、中村正三郎のホットコーナー
- ^ 峰守ひろかず, 渡辺雄介, 2021年,『妖怪大戦争ガーディアンズ外伝 平安百鬼譚』, 256頁, 265-271頁, 275頁, メディアワークス文庫
- ^ 急, 廿捌 豆腐小僧、いくさを観戦する, 373-375頁
- ^ 急, 廿玖 世界妖怪協会、遂に敵と対峙す, 392頁
- ^ 目玉なのになぜ声が出せるんですか?「ゲゲゲの鬼太郎」コラボCMで禁断の質問 アニメ!アニメ!
- ^ “舞台「ゲゲゲの鬼太郎」に荒牧慶彦・上坂すみれ・藤井隆が出演、新ビジュアルも”. コミックナタリー (2021年9月8日). 2021年9月8日閲覧。
- ^ “西畑大吾、鬼太郎役で千鳥・大悟と初共演 “ダイゴとダイゴ”で妄想トーク”. マイナビニュース (マイナビ). (2023年6月29日) 2023年7月21日閲覧。