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鬼太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳥取県境港市水木しげるロードに設置されている「鬼太郎と目玉おやじ」のブロンズ像

鬼太郎(きたろう)は、水木しげる漫画ゲゲゲの鬼太郎[注 1]』の主人公である妖怪。水木しげるが、過去の紙芝居に登場したキャラクターをアレンジした妖怪キャラクターである。通称は「ゲゲゲの鬼太郎」である[注 2]

キャラクターの誕生

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『ハカバキタロー』

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1933年から1935年頃の紙芝居『墓場奇太郎(ハカバキタロー)』[注 3]の主人公の名を基に、水木しげる原作者の伊藤正美の了承を得た上で創作した。この紙芝居の主人公は親の因果により墓場から生まれた醜い少年[注 4]であり、親の仇に復讐を果たしていく[2]

紙芝居版

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水木が鬼太郎を最初に描いたのは、1954年から始まる数作の紙芝居であり[注 5]、「墓場の鬼太郎」と表記した。これらに描かれた鬼太郎は作品により大きな違いがある[注 6]

貸本版

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1960年に水木は貸本に鬼太郎を登場させた。『幽霊一家』から始まる一連の作品で、鬼太郎の出自が後の定着したものとなる。鬼太郎は「幽霊族」の生き残りであり、墓に埋葬された母の遺体から生まれる[4]

経歴

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母・岩子は鬼太郎を身篭ったまま病死し、彼ら夫婦に関わりを持っていた血液銀行の銀行員・水木によって埋葬された。だが3日後、自力で母胎と墓穴から這い出た。アニメ化作品で誕生が描かれたのは第3作[注 7]、第4作[6]、2008年の『墓場鬼太郎』[7]である。

水木に引き取られたものの、冷遇を受け6歳の時出奔、父・目玉おやじと共に放浪の旅の末、ゲゲゲの森という安住の地を得た。少年時代には猫娘と共に妖怪小学校に通っていたという[8]。ねずみ男の弁によれば、鬼太郎は妖怪世界の名門校といわれる「妖怪学習院」に通っており、ねずみ男と同窓だったという[9]実写映画シリーズでの学歴は「墓の下中学」を中退したとされている。

種族と家族

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かつて地上を支配していた幽霊族の唯一の末裔であるが、原作「地獄篇」とアニメ第3作「地獄篇」のみ、幽霊族の父と人間の母との混血(半妖)とされている。『続ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじの話によると、紀元前3,800年頃には鬼太郎父子の先祖は幽霊族の帝位に就いていたという。

幽霊族とは人間が一般に考えている「幽霊」ではなく、現在の人類が誕生する以前に栄えていた種族である。妖怪と悪魔は共に地球の先住民族とも言える存在で「第一期人類」と称されてもいる。種族として基本的に争いを好まない性格で、それ故に人類が発生、繁殖すると共に迫害され僻地[注 8]へと追いやられ衰退し、食糧を求めて地上をさまよう姿を目撃した人間が幽霊と誤認した。

父・目玉おやじ
母・岩子[注 9]
鬼太郎を身ごもった状態で病死し、その埋葬された遺体から鬼太郎は生まれ出た。アニメ第4作最終回では母の魂がアゲハチョウの姿で登場した[注 10]
出自が異なる場合が存在し、幽霊族または人間とされる[注 11]
いとこおじ・毛目玉
目玉おやじの白目に毛が生えたような姿。『鬼太郎のベトナム戦記』では目玉おやじの従兄弟、原作「妖怪危機一髪」では親類とされている。
「髪さま(髪の毛大戦)」やアニメ版では鬼太郎父子との血縁の描写はない。
妹・雪姫
『雪姫ちゃんとゲゲゲの鬼太郎』シリーズに限定的に登場した。産まれた経緯は不明だが、墓場に捨てられていたのをねずみ男が拾い、閻魔大王の血縁保証書が付属されていた事から妹と認められ、名付けるに至った。幼子だが妖力と念力を持つ。
これ以前に貸本「アホな男」の未使用原稿には、雪姫とは別の妹(雪姫より大きくおさげ髪)が描かれていた[11]
妻・メリー 
『その後のゲゲゲの鬼太郎』に登場した、南方(ニューギニア)の「幸福の島」の酋長の娘。戦いの疲れを癒すために南方へ出かけ、最終的に共に暮すようになる[12]。1話限りの登場で設定等の継承もされていないが、水木しげる記念館では正式な配偶者として紹介している[13]
アマミ一族
アニメ第5作に登場した、鬼界ヶ島に住む人間にも近い幽霊族の親類であり、『最新版』で言及された海洋性の親類との類似性が強い[注 12]。先代の女酋長、彼女の娘のミウと息子のカイが登場している。
お岩さん
「地獄編」では母方の親類だとされる。
その他
地獄童子は『最新版』で幽霊族の一員である可能性が示唆されている。
『鬼太郎国盗り物語』シリーズに登場した「寝太郎」は、一時的に鬼太郎の兄弟として認識されていた[注 13]
『新ゲゲゲの鬼太郎』では、「東京の叔母」と名乗る女性と彼女の娘の「モモ子」が登場したが、彼らの正体は吸血鬼だった[16]

人物像

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プロフィール

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風貌

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水木しげるロードにて。

モデルは、水木しげるの甥(当時3 - 5歳)である。

少年の姿のまま何十年以上も生きていて、まだ幽霊族としても子供である[注 23]。外見は左目を隠し、特徴的な長髪[注 24]と、特殊な由縁と特性を持つ外装[注 25]と服装[注 26]を着用している。

左目がない隻眼であるが、理由は各媒体によって異なり、『墓場の鬼太郎』でも第2話では「最初から潰れていた」とされるが、「おかしな奴」では水木が原因だとされている[注 27]。『ゲゲゲの鬼太郎』時代でも作品や解説書によって設定が異なり、貸本版では右目の無い鬼太郎が幾度も登場している[注 28]。アニメや実写作品の外見については、制作上の都合で容姿が大幅に異なる場合が多数ある[注 29][注 30]

性格

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『墓場鬼太郎』とは異なり、『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズでは人間や無実の妖怪を助けるヒーロー然とした性格が強調されており、目玉おやじと共に妖怪と人間の共存できる世界を目指して戦うのが主な活動。基本的に一人称は「僕」だが時には「俺」と言っている[注 31]

普段はクールで飄々としているが、強い正義感を心に秘めた情熱家であり[注 32]、困っている人間や妖怪を放っておけないお人よしな面がある。原作『大海獣』では自分を大海獣に変えた山田を許したほど[注 33]。悪者を嫌い、悪辣な人間に対しても厳しい制裁をすることがある[27]。一方で、不可抗力で人間に多大な悪影響を与えたり恨まれることもある[注 34]

美女や美少女には人間・妖怪の両方に甘くて騙されることもあり、惚れっぽいのが多くの作品に共通している。また、原作や『最新版』では喫煙や飲酒の他、生活のために不衛生な行動を取ることもある[注 35]

アニメではシリーズごとの作風やテーマに沿って、それぞれ異なった個性が設定されている。

第1、2シリーズ
基本的に原作そのままの性格だが、原作の怖さを薄れさせ、親しみやすくなった[28]。第1シリーズではより優しく明るく子供らしく素朴な印象で原作よりも正義感が強い。[28]可愛い女の子には多少照れるような場合もあったが、時がたった第2シリーズでは少し大人びていて、妖怪らしいクールさや怖さが見られ[28]、美人も見てもまるで関心を抱く素振りは見せなくなった。
第3シリーズ
歴代シリーズで特に妖怪と人間の共存を強く望んでおり[29]、悪事を許さない強い正義感をもつヒーロー然とした、感情豊かで熱血漢な性格だが、好戦的で激情的な面があり[注 36]、精神的に未熟だったり寂しがり屋な部分を見せることもある[注 37]。また、美女には特に弱い[注 38]
第4シリーズ
ドライな対人性と落ち着きを併せ持つ。敵妖怪を単に倒すだけでなく反省させて許すケースも増え[29]、美女に弱い設定も存在しない[注 39]。人間とは異なる価値観、妖怪らしい考え方も表現され[28]、感情的になることはほとんどない。怒る時も物静かだが、心の底には熱い気持ちも秘めている[注 40]。一方で、おっとりしてやや天然ボケな一面や、ノイローゼ[注 41]にかかるなどの面も見られる[29]。妖怪と人間の共存は「仲良くなるのが一番いい」と望んでいる。
第5シリーズ
少なくとも50年以上は今と変わらぬ姿で人助けしていたという設定であり[20]、悪を許さない強い正義感や子供らしさ[注 42]、とぼけた表情も健在だが、妖怪と人間の共存をそれなりに望みつつもそれを望まない妖怪もいることに悩むことも多い。人間に対する態度が以前よりもシビアであり[注 43][注 44][28]、時には自分から助けを求めようとしない限り助けないこともある。ただし、美女に弱いなどのコミカルな面も強調され、マイペースなのんびり屋で出不精、優柔不断、世間知らずであり、バレンタインデーについても知らなかったほど。保護者には目玉おやじに加えて、兄貴分として蒼坊主がいる[注 45]
第6シリーズ
人間の世界に対して強い隔意を持ち、寡黙で中立的な思考を併せ持っており、過去作とは異なり明るい表情やコミカルな一面が少なく、シビアでシリアスな面が目立つ。また、素直でなく負けず嫌いな面もある[注 46]。水木への恩返し[注 47]を理由に人助けをしているが、一方で人間と妖怪の共存をあまり願わず[注 48]、積極的に人間と関わることを避けている。人間自体を嫌っているわけではなく、善良な者や純粋な心を持つ人間には親切にふるまうが、反省の意思を持たず救いようがないと判断した場合は救助の要請を断ったり見捨てることもある[31]。また、一方的な価値観だけを押し付けて他者の尊厳を否定する者には強い怒りと嫌悪を示す。前作とは異なり、とくに美女に弱い様子はない[注 49]が、猫娘からの厚意など女心には極度に鈍感である[33]。しかし、女性を気遣う優しさは持ち合わせている。

生活

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普段は「ゲゲゲハウス」と俗称されるツリーハウスに目玉おやじと住んでいる[注 50][34]。人間世界で生活物資を手に入れるため現金を使うこともあるが、収入をどうやって得ているかははっきりしない。基本的に貧乏生活を送っており、原作ではゴミ箱あさりをすることもある。一方で、妖怪退治などに対する報酬を貰わない場合が多い[注 51]

『続ゲゲゲの鬼太郎』では、妖怪に理解のある民生委員・万助老人に「妖怪も人間の中で暮す時代」と助言され、従来の住居ではなく[注 52]、彼の世話の下で人間社会で正体を偽りながら生活している[注 53]。本作では、思春期の青年らしい性に対して好奇心旺盛な鬼太郎が金と欲の大人の世界で活躍する様子が描かれているが、鬼太郎が金銭苦からそれまでの生活から離れて山中での生活に追われ、偶然から相撲界に入門し、さらには野球で活躍するようになる[注 54]

交友関係

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上記の通り、『墓場鬼太郎』での描写[注 55]とは異なり『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズでは好漢としての描写が目立ち、実力や性格、名門の末裔であることから妖怪の中でも一目置かれている。助けられた妖怪も数多く、妖怪仲間からの信頼は厚い。そのため、鬼太郎が窮地に陥った際には多くの妖怪が快く救援に駆けつけている。人望の高さから日本妖怪のリーダー的存在として認識されているエピソードもある。

一方で、悪事を働く妖怪からは警戒や敵視をされたり恨みを買っており、彼の抹殺や封印を図ったり強大な妖力やアイテムなどを奪おうと狙う者もいる。また、人間側にも非があるにもかかわらず妖怪側を一方的に退治することに不満を持つ妖怪もおり、『妖怪大裁判』ではその点を指摘されて反省していた。

千年呪い歌』では人間を憎まず助ける理由は単純ではなく[注 56]、幽霊族が人間に滅ぼされたことをぬらりひょんに告げられるまで知らなかった[注 57]。一方で、『最新版』や『鬼太郎国盗り物語』ではその歴史を把握しており、『最新版』ではぬらりひょんに辛辣な評価[注 58]をされても反論できず言葉につまる場面もあった。

猫娘

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猫娘との恋愛模様はアニメ版のオリジナル設定の場合が多く、各作品でも違いが見られる。原作ではアニメの影響もあって「猫娘が鬼太郎に密かな恋心を抱いている」という公式設定もあるが、実際にそれを表立って示す場面は少なく、原作以外でも仲間以上の関係になることを鬼太郎自身が否定することもある[注 59]。『鬼太郎夜話』には、鬼太郎の初恋の人である「寝子」をはじめ、「猫子」などのさまざまな猫娘が登場し、関係性も友人や妖怪小学校の同級生など異なっている。

上述の通り、「妻」に該当する存在としてメリーがいる[13]

第1・2シリーズ 
猫娘の第1作への登場は、第20話「猫娘とねずみ男」のみであり、親しい友人の一人として描写されている。
続編である第2作では、猫娘と鬼太郎との友人以上の間柄を示唆するようなシーンはほとんどない。鬼太郎が猫娘のことを「猫ちゃん」と呼び、猫娘が顔を赤らめ、猫娘が目玉親父を「お義父さま」と呼ぶ場面がある[41]。また、食べ物を差し入れしたり、鬼太郎の留守の時は目玉親父の世話をしている。また、鬼太郎と手を繋ぎながら歩くこともある。
第3シリーズ
猫娘が鬼太郎に明確に好意を持ち積極的にアプローチをしている、天童ユメコに気持ちが傾きがちな鬼太郎は彼女に辟易している描写が随所でなされている。しかし、第54話「悪魔ベリアル」[注 60]や第72話「ケ・け・毛! 妖怪大髪様[注 61]では恋愛的とも言える描写がされている。
第4シリーズ
鬼太郎と目玉親父は猫娘を「家族」とみなしているような発言をしており[42]、共に行動したり兄妹のように仲間意識の強さが強調される場面も見られる[43]。こちらの猫娘も密かに恋愛感情を抱いており[44][45]、鬼太郎が美人に弱い設定がないために猫娘も嫉妬する場面がないが、ラクシャサの力によって妙齢の風貌になった際は鬼太郎に明確に思慕を寄せたこともある[46]
第5シリーズ 
猫娘がより積極的に好意を寄せて生活をサポートしようとする[注 62]が、鬼太郎は猫娘に借りを作ることを気にしてはいるが好意には鈍感であり、彼女からのデートの誘いにも消極的である[注 63]。鈍感だが女好きでモテることもあり、彼女が抱える嫉妬の理由を把握していない[注 64]。ただし、パートナーとしては認めていて、彼女のピンチに見せた戦いぶりを見た子供たちから「(猫娘の)彼氏」と呼ばれたこともある[48]
幽霊族の親類であるアマミ一族[注 65]のミウからも好意を持たれているが、両者は互いの成長速度の差とそれによる風貌の不釣り合い具合を気にしており、ミウの方も自分一人だけ成長してしまうことに悲しみを憶えていたが、過去の後悔[注 66]もあって自らを犠牲に戦い抜く鬼太郎に感化されて立ち直った[注 67]。その後も鬼太郎とミウの間の絆が強調される場面が散見され[注 68]、ぬらりひょんがミウを「妖怪城の花嫁」として利用するに至った理由も、最も鬼太郎に精神的ダメージを与える算段として吟味したからである[15]
第6シリーズ 
猫娘が鬼太郎に好意を寄せている場面はたびたび見られ[注 69]、鬼太郎も彼女を信頼して共に行動したり敵から庇ったりする[49][50]が、猫娘の性格[注 70]や、鬼太郎の趣向[注 71]もあり、友人として関係を続けている。第48話では、猫娘がまなに刻印されていた五芒星の呪いの力によって消滅したことで動揺してまなを責め、その負の感情を名無しに利用され、猫娘を復活させるため閻魔大王に交渉し、その代償にリスク[注 72]を承知で「大逆の四将」の捕獲を了承している。第93話では猫娘からの告白を受け入れたが、その後の戦いでは、猫娘を恋人として意識し、必要以上に守ろうと無理したことも災いして敵に虚を突かれ、最終的には過去にさかのぼって事件そのものが未遂となったことで、猫娘が告白した事実も取り消された[注 73]
その他
『妖怪千物語』では猫娘の手料理を盛んに褒めたり、頬にキスをされて照れたりと満更でもない様子に描かれている。ただし、自分への甘ったるい態度とねずみ男への凶暴な態度との落差には冷や汗交じりに呆れている。
『続ゲゲゲの鬼太郎』ではユリ子という名の人間の恋人もいたが、彼女の芸能界入りがきっかけで疎遠となった[36][51]。また、本作では女子大生となった猫娘からのアプローチを受けて一時的に同棲したが、先に鬼太郎親子と同棲していたねずみ男と猫娘の間で深刻な軋轢が生じ、結果としてねずみ男は警察に連行され、猫娘は生死不明の事態に陥っている[52]

その他

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様々な生物の言葉を理解でき、種族によって差はあるが会話や意思の疎通が可能なため動物達から慕われているが[注 74]コオロギ語はアニメ第5作[53]以外では勉強しておらず理解・対話ができない。体内にを3匹、胃袋にヘビを飼っている。
動物達からの知らせを受けて鬼太郎が事件現場へ駆け付ける展開も多く見られ、彼等によって助けられる場面もある。特にカラスは普段からファミリーの移動・サポートとして多いに貢献している。また、クジラ類との交流が見られたり[注 75][注 76]、アニメ第6作ではネコやネズミが妖怪ポストからの手紙を運んでいる。
さらに、鬼太郎親子[注 77]の実直な心意気と弱者の為に戦い続ける日々は、閻魔大王迦楼羅等の神々や上位の存在や、普段は他者を評価しない存在[注 78]にも評価されており、時には危機を救ってもらえる事もある。

能力

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妖怪の中でも名門とされる幽霊族の末裔であり、また先祖達の力が蓄積された道具類や仲間達の強力なサポートの甲斐もあって、日本妖怪でも最強の一角に数えられる。様々な超人的な能力を持ち、能力の数や部類も非常に多様と万能性を持ち、ほとんどの状況には最終的には対処できる為、敵からすれば絶対的な攻略法や弱点が存在せず反撃される事になる。純粋な妖力の強さや攻撃力でも、並の妖怪とは比較にならない強さであり、強力な敵が鬼太郎の妖力や能力を利用しようとしても、扱い切れずに失敗するほどの妖力を持つ[59][60][61]

特筆すべきは、妖怪の常識からも逸脱した驚異的な生命力と再生力、肉体変化と能力の多様性である。また、胃酸やヘビなど、体内にも強力な武器を隠し持っており、敵にとっては一見絶対的に有利な状況でも、後から覆す場面が目立ち、敵側の戦法や作戦を逆に利用する[注 79]

ただし、道具類や毛髪を奪われたり失うことで急激に弱体化することが知られており、上記のすべてが本人の素の実力というわけではない。また、物理的な攻撃や妖力勝負には滅法強いが、精神への攻撃には弱く、敵に操られたり魂を奪われたりすると自力では対処できず、他者に助けられることがほとんどである。敵妖怪との戦いでは機転を利かせて逆転するなど切れ者ぶりを見せることもある一方、お人好しで間の抜けたところもあるため、敵の騙し討ちや奇襲、初歩的な罠などにも簡単に引っかかってピンチになることも多い。また、多くの妖怪に出来る壁をすり抜けることは出来ず、敵に追い詰められたり逃げられたりしたこともある。

髪の毛

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毛髪を駆使した様々な能力を持つが、鬼太郎の妖力の源であり、(かつらのように取り外す事もできる一方で)奪われると能力が激しく低下し弱体化する[注 80]。外れた髪のみが鬼太郎の遠隔操作により動き回ったり、物をつかんだりすることもできる[64]。外した髪を他の者の頭に繋いだりかぶせることで、糸電話の如く相手と対話したり、その者の脳を操ることもできる[65][66]

妖怪アンテナ(妖気計算髪)
妖気(妖怪の気配)を察知すると頭頂部の毛髪がアンテナ状に逆立つ[注 81]。微弱な妖気も感知でき、無意識に妖怪の接近・妖気の強さを知らせるが、効果を発揮しない対象も存在する[注 82]。また、バックベアードの眼力を避けるために目をつぶったまま妖怪アンテナで位置を察知して攻撃したこともある[69]
髪の毛針
別称「針千本[70]。毛髪を硬質化させ、念力で敵に向かって一直線または変節的に発射する[注 83]。威力は低く決め手に欠けるが[注 84]、用途が多く多用される[注 85]。原作初期や実写映画シリーズでは使い切って丸坊主になる姿も描かれたが、毛根を奪われない限り[74]は自動再生する[注 86]や異常事態にならない限りは効力は失われない[注 87]。原作『妖怪大戦争』で初使用。
妖気冷凍を使うと、氷の毛針になり、水虎にもダメージを与えられる[75]
アニメ第3・6作目では、全話ではないが光沢がかかった演出[注 88]になっている。第3作では描写の都合ではなく実際に毛が発光している[76]
類似した技を使うキャラクターはねずみ男も含めて散見され、アニメ第5作ではかわうそとチーと牛鬼が鬼太郎の影響で使用している[77][61]
髪の毛槍
アニメ第2、5作に使用。一本の髪の毛針に霊力を込めて巨大化させ、一撃必殺の投げ槍として使う。髪の毛針一本より強力。こちらにも応用技が存在する[注 89]
原作『鬼太郎国盗り物語』のように頭に生えたままの髪を束ねて伸ばし、尖った先端で貫く攻撃方法もある[80][81][82]
髪の毛剣
アニメ第5作で登場。槍と同様に髪の毛針を巨大化させ、手に持って戦う。毛の長さの調節によって短剣としても使用できる[83]。ぬらりひょんの額を斬り付け一生消えない傷を作った[68]。体内電気と併用して闇を切る光剣として使用したり[84]武頼針の力を込めた毛剣を棒手裏剣のように使う場面もあった[21]
髪の毛網 / 髪縄 / 毛綱
ロープや投網のように長く伸ばした髪で敵を拘束し、相手と力比べをしたり、体内電気での追撃もできる。『妖怪大裁判』では同時に多数の敵の足を縛り上げた。アニメシリーズで鬼太郎が初めて使用した技でもある。敵を拘束したまま投げ飛ばす「髪の毛投げ」も存在する[85]
髪の毛無線(霊波通信)
髪の毛をアンテナにして霊波で仲間妖怪と通信する[注 90]。『妖怪軍団』では、やし落としに捕縛された際にこの能力を使ってつるべ火を呼び出した。
似た術に『姑獲鳥』でカラスを呼んだ「招き髪」がある。
リモコン髪
髪の毛を切り離して自在に遠隔操作し、スパイ活動を行ったり[86]、助けを求める信号としても応用できる[87]。第5作ではぬらりひょんの罠でコンクリート漬けにされた際、はみ出ていた髪の毛を朱の盆が戦利品として持ち帰ったのを操作し、奪われたちゃんちゃんこを探し出した[68]
鼻毛ミサイル
髪の毛針の鼻毛版で射程が長い[88]

体内電気

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複数の別称が存在し[注 91]。発電袋に蓄えられる100万ボルトの電気[注 92]を使う切り札の一つで、『妖怪千物語』とアニメ第5作では使用が目立った。アニメ第5作では、自然界の雷撃の能力を身に着けていた特殊な化け灯籠の電力すら上回っていた[90]。接触している対象に対してだけでなく、自らの体から直接飛び道具としても発射が可能であり[注 93]、道具や髪の毛などを使って電流を遠くへ飛ばすこともできる。『妖怪千物語』や実写作品では応用技も複数存在する[注 94]

電力は調整可能な他、仲間の妖力でパワーアップも可能。相手の電気を吸収することで威力を強化することも可能であり[94]、自身の攻撃力の上昇に転用することもできる[注 95]。なお、鬼太郎が敵の電撃によるダメージは受ける場合も多いが、妖怪アンテナを避雷針代わりにすることで軽減したこともある[95]。威力は強力だがデメリットもある[注 96]

指鉄砲

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従来型
両手の10本の指を弾丸のように飛ばして攻撃し、指は時間が経てば自動的に再生する[97]。通常時の技としては最強の威力を持ち、分裂したベリアルや魔猫の複数の魂を射撃して倒したこともある。このタイプはアニメ第3作以降は未使用。
エネルギー弾型
何らかのエネルギーを媒体にして指から弾丸や光線状にして発射する[注 97]。類似した技は第2作[98]や第3作[99]で登場しており、後年のように指先から光線状の攻撃を発射していた。また、物質を指鉄砲に乗せて射出する事も可能[注 98]
アニメ第5作では、指先から妖力や空気の弾を単射または連射[注 99]できる幽霊族の秘術と位置付けられた。強力な技であり[注 100]、応用も可能[注 101]だがデメリットも存在する[注 102]
第6作では指先から妖力の光弾や光線を撃ち出す最強の通常技として使用されている[103]が、対象に効果がない場合もある[注 103]。第5作と類似した特徴を持ち[注 104]、こちらでも応用技がいくつか存在する[注 105][注 106]

再生能力・生命力

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上記の通り、妖怪の常識からも逸脱した不死身に等しい生命力[注 107]と驚異的な再生力、肉体変化と能力の多様性を持つ。体内のエネルギー袋なる器官にエネルギーを蓄えることで、1ヶ月の絶食状態でも通常と同様の力を発揮できる[110]。原作『鬼太郎国盗り物語』では目玉おやじ共々、飲まず食わずで十年間もの間活動できることが明らかになっている[111]

体が傷ついても時間が経てば回復する。雪中でも生命を維持し、放射能にも耐え、潰されたり切り刻まれたりと、液体も含めてどんな姿に変形させられても生気さえ失われていなければ驚異的な再生能力で自然回復できる[注 108][注 109]。自分を食べた敵を操る事は容易であり、敵の毛穴から汗として脱出、復活という離れ業を披露したこともある[62]。なお、再生能力が追いつかないほどの重傷を負った場合は恐山の妖怪病院に入院する。

身体能力

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人間とは比較にならない身体能力を持ち、怪力、ジャンプ力、走力、耐久力等を発揮する場面はこれまで度々見られた。設定上では肺は水中でも呼吸できるとされ、真空状態でも活動可能だといわれている[110]。肺活量も尋常でなく、体がバルーン状になり浮遊するほどに空気や水を取り込んだり、逆に風に吹かれて飛ばされるほどに薄く潰されても平気である。目は地上から火星の生物を見ることができ、心臓は永久に動くとされる[113]

怪力
人間を遥かに上回る怪力や身体能力を発揮する場面はこれまでに多々見られている。いくつかの事例を挙げると、『最強妖怪軍団!日本上陸!!』では画皮[注 110]を大岩に叩きつけて気絶させ、第4作14話では蟹坊主と共に巨大海竜みずちの動きを綱引きの状態で足止めしたり、第5作では「地獄の鍵」を無断で使用した罰として天狗ポリスの規則を破った黒鴉と共に巨岩を何日も持ち上げさせられていたが談笑する程度の余裕は見せていた[注 111]
拳撃
手刀(チョップ)で物を叩き斬ったり[115]、アニメ第6作ではちゃんちゃんこをグローブ代わりにしてパンチをする場面が多い[注 112]
穴掘り / モグラの術
地中に瞬時に潜って相手の攻撃や捕縛を避ける[116][117][118]。アニメ第4作20話では人食い島に踏まれた状態から脱出する為に水中で使用している。
血・精気の吸収
敵の血や妖力などを吸い取りダメージを与えて自分が回復する[119]

肉体の一部を使った能力

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肉体変形
肉体を自由自在に変形する[注 113]。潰されたり首を切り落とされても死なず、そこから復活したり、胴体だけで行動もできる。頭や顔面だけで行動することも可能だが、「地獄編」で魔人(ミミズ男)に首を切り落とされた際には、首だけでは戦う力が残っていないので油すましの魂を借りて戦った[注 114]
変化
『逆さ首』では、念力による細胞のコントロールで人間の少女・よし子に擬態し、逆さ首三姉妹の策略で食らったマムシの毒入りの血を彼女達に吸わせる事で退治している。
第4作58話でも、顔面をねずみ男そっくりに変えていた。トランクなど道具に変身する場面もある。
液体化
さざえ鬼に食われた後に毛穴から汗として脱出・復活したり[62]、八百八狸軍団の操る妖怪獣を胃液で倒した際に自力で復活した[120]
氷流し
液体化して相手の脳に入り込み、操って北極の氷に閉じ込める。反動として、鬼太郎は自力で復帰できないばかりか赤子の姿に戻る[121]
妖怪風船 / 強風・水鉄砲
バルーン状に膨れるほどの大量の空気や水を体内に取り入れて吐き出す[122][53]
空気ポンプの術
空気を吸って丸く膨らむ。その逆で、潰されてペラペラになっても限定的に行動できる場合もある。応用して(膨らんだ状態でもペラペラでも)空も飛べる[123]。アニメ第5作では使用後に体が萎んでしまうが、空気を吸うと元に戻る。
硬質化
後述の通り、火炎放射を行う際に鬼太郎の体は鉄や鋼よりも頑丈になる。
究極防御ダンゴ型
『妖怪千物語』での術。磯女の胃液でも消化されない鬼太郎の究極の防御形態。空気ポンプの術に似ているが、自身で術を解くことはできず、さらに24時間以内に術を解かなければ死んでしまう。
秘術・亀の首
アニメ版地獄編第2話(第3作110話)で使用。首を斬られたと見せかけて胴に引っ込める。
八幡巻き
一年に一度しか使えない捕縛技[124]
アニメ第4作でも、グリマルキンに対して似た技を使って捕縛し妖気を直接補充した[119]
カメレオンの術
擬態。保護色で周囲と同化できる。
敵に察知されなくなる上、擬態化していない時ほどではないものの鬼太郎の側からはある程度攻撃できる[注 115]
脱皮
敵の攻撃(主に粘着性の)を受けた際に表皮を脱ぎ捨て、「カメレオンの術」を併用して敵を襲撃する[125]
カメレオン舌
ピンチに陥ったときに発動。舌が長く伸びて敵を捕獲出来る。先祖から伝わっているものが失われようとしたら自動的に敵に巻きつく[126]。後に自由に使えるようになった。
コブおとし / コブ返し
叩かれて頭にできた瘤を敵に向けて発射する[127]
リモコン手
切断された手を自由に遠隔操作できる。主に諜報活動に使用し、時には自ら切り落とすこともある[128]
例外的な応用として、第4作第21話『白粉婆のっぺらぼう』で白粉婆の顔面が取れる白粉を使って、顔面だけで白粉婆のアジトを突き止める潜入捜査をした。また、自らが霊界に封印されてしまっていても、片手だけが現世に残って敵を強襲、止めを刺したこともある。
手の目に手を操られた時は手を自ら切断し[注 116]、その手は操られたまま行動し手の目の居場所を突き止めた[129]
鬼太郎つき
リモコン手(アニメ第3作では魂)を相手の毛穴から侵入させ動きを自在に操る[130]
歯の機関銃
を機関銃のように連射して敵を倒す。いやみを倒す時一度だけ用いられた。

消化液

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胃液
強力な酸の胃液であらゆる物を溶かす。溶けないのは鬼太郎の胃袋と内部に飼っている蛇のみであり、切断された首から直接噴射したり[注 117]、自らを踏み潰した相手を自分ごと溶かす[121]などの戦術を取る。アニメ第1、3作では一反木綿の再生粉末で不完全ながらも復活するが、再生粉末がない第4作では自力で完全に復活した。
胃腸が人間より格段に丈夫なため、原作や第2作まではゴミ箱から摂食したり汚物を摂取しても食中毒しない[注 118]
風船
胃液と唾液を混ぜてシャボン玉のような皮膜風船を作る。中に入って空を飛び、攻撃や妖力も防いだり、膜で包んで無効化できる[131][132]
人間に憑いたつきものを追い出すのに使用した際には、宿主を風船に閉じ込めると、つきものは苦しがって飛び出した[133]
アニメ第3作では「妖怪風船ガム」という道具に置き換えられ、人間である夢子を異界[注 119]へ赴く際に風船に入れて連れて行った。

その他の能力

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火炎噴射
口から炎を吐いたり、飲み込んだ火を火炎放射器のように敵に吹きつける。妖力で火炎の威力が倍増する。その間鬼太郎の体は鉄や鋼よりも頑丈になる。漫画では自力で火炎を吹く場面もあり、アニメ1作では下記の原子炉発動の際に口から火炎放射を放っている[134]
アニメ3作では化け火に体内に入ってもらい、熱の放射や口からの火炎連弾といった合体技もある。5作では、後述の「地獄の鍵」を使った火炎放射の他、焦熱地獄の炎を一時的に宿した際に火炎放射や多彩な炎の攻撃や防御技を披露しており[135]つるべ火に強い息を吹きかけることで火炎放射の代用としている[136]
妖怪原子炉 / 熱放射
体内から高熱を発してまわりのものを溶かす。また、それを利用して口から高熱や熱線、火炎[134]を吐きかける[127][137]。アニメ第3作では、弱った鬼太郎の体内に目玉おやじに頼まれた化け火が入り、鬼太郎が耐えられる限界の温度まで発熱し、体全体から強烈な熱と光を出して泥田坊たちを干からびさせた[138]
妖力の応用(攻撃 / 武装 / 妖力・能力付与)
体内で貯めた妖怪エネルギーを様々な方式で撃ち出す[注 120]。咄嗟の場面で敵をひるませる事もでき、鬼太郎の怒りが上がるほど温度も上昇し、熱に弱い相手に絶大な効果を発揮する[注 121]
極めれば、攻撃だけでなく防御や味方の強化にも転用できる。仲間妖怪に放射することで能力を付与したり強化することもでき、妖力を受け取った鬼太郎が仲間達の能力を再現することも可能[142]
鬼太郎ミサイル
1980年代『最新版』最終回で使用。飛行しながら妖力(ちゃんちゃんこに宿る祖先たちの力も含む)を全開にして突撃、食妖鬼化したぬらりひょんを粉砕した。
アニメ第3作79話では、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装し、彗星の様相で自在に飛行・突貫しながらヤマタノオロチを倒した[143]
アニメ第6作では鬼太郎ファミリーの魂を預かった状態で彼らの力も加え突撃、玉藻前を倒した[144]
味方の能力の再現
味方からの妖力を受けたり呪装術を施すことで、仲間の妖力や魂を取り込んだ鬼太郎自身やリモコン下駄が一時的に彼等の能力を身に付ける[注 122]。第4作では一時的に妖怪王となったぬらりひょんと[142]、第6作では玉藻前との戦いで使用した[144]
妖気冷凍
アニメ第4作と6作で水虎に対して使用した。雪雲や冷却剤など周囲からの冷気を取り込んで敵や周囲に放つ術であり、毛針や指鉄砲[106]も氷の属性を宿して対象を凍結させたり[注 123]、敵の体内に入り込み効果をより強めることもできる[75]。なお、周囲が凍結しても鬼太郎自身は凍らない[注 124]
先述の氷流しとは異なる。
共鳴反射の術
野寺坊の吐く超音波を、より強力な超音波を口から出して撃ち負かした。目玉おやじから、この術を使えるように日頃から喉を鍛えておくように言われていた[145]
トゲ
背後から襲撃する敵に対して、背中から多数のトゲを一斉に発射する[116]
金しばり装置
腕の中にあり、手で触れた相手を金縛りにしてしまう[110]
体内ガス[146]
体内のガスで腹を大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶ[147]。また、このガスを口から吐き出すことで、ガスの匂いを好む虫を呼び寄せたこともある[148]。これとは別に悪臭を放ったこともある。
耳電話
自分の耳を切り離して残しておくことにより、遠隔地でも仲間と会話ができる[149]
呼吸
水中での呼吸をしている描写はほとんどないが、成層圏でも「空気が薄い」程度での呼吸をしており[150]、水中でも会話や戦闘を繰り広げ、息苦しい様子を見せない、人間よりは遥かに長時間の水中行動ができるなどが見られる。
エクトプラズム
物質化した霊魂を操る。魔女たちに毒を盛られた上にローラーで潰された際、口から泡状になって出て八方に広がり反撃した。魔女たちが逃げながら火を放ったので、砂かけたちの警告で体内に戻す[151]
毛生え光線
大海獣と化した鬼太郎がアニメ第3作以外で見せた能力[注 125]。口から光線を吐いて[注 126]、対象を生物・無生物問わず毛だらけにする。戦車などの兵器類を無効化し、鋼鉄をも曲げる威力がある。

武器

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霊毛ちゃんちゃんこ

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幽霊族は死ぬ時に「霊毛」と呼ばれる1本の髪の毛を残す。数多のこれらの毛を編んで作られたのが鬼太郎のちゃんちゃんこである。色は黄色と黒の横縞模様[注 127]。大きさや形状、能力を変幻自在に変えられる万能の武器であり、ちゃんちゃんこがなければ切り抜けられないピンチも数多くあった。妖力を蓄え、普段は鬼太郎のリモコン操作で空を飛ぶが鬼太郎の危機には自ら動き出す。先祖の霊が目玉おやじに助言することもあった[152]。ちゃんちゃんこの由来や描写には各作品で違いが存在している[注 128]

鬼太郎の意思やちゃんちゃんこの意思でほどけることはあるが[注 129]、丈夫で大抵の妖怪には破られない。敵に破損させられた事例も存在するが[注 130]、燃やされたり切り刻まれても自己修繕または他者による再生によって修復される[注 131]

着衣・救命具としての用法
妖力強化
妖怪ならば着用者に問わず使用者の妖力は行動・防衛の両面で強化される[154][61]。敵に奪われたり攻撃に使って手放したりした状態では自身が弱体化し[68][84]、ダメージを受けると防御力や回復力が低下し危機に陥るが、再び身に着けることで急速に霊力が充填されて普段通りの力を発揮する[注 132]
霊界・異次元との往来
ちゃんちゃんこに乗り移った先祖たちの霊が守っているので、着用者は生きたまま地獄へ出入りすることができ、逆に死者が現世に出たり冥界から脱出することもできる[注 133]
マスク
口を覆う。ねずみ男や白うねり、化け草履など、悪臭を武器とする相手に使用することが多い。
浮き袋
救命胴衣の様に水に浮く[155]
パラシュート / グライダー
着たままもしくは両手で持って大きく広げ、上昇気流などによって滑空する[156]。第6作37話では広がらず着た状態のままで、落下したまなを一時滞空させ守ったり、76話では土転びの攻撃をかわす際に使用した。
変身
望むものに変身できる。本人以外にもねずみ男に騙された傘化けが鬼太郎からちゃんちゃんこを盗んで人間に変身した。
避難カプセル
第5作で妖怪城を大破させた際、城内の味方全員を包んで球状になり、海上へ脱出した[15]。第6作66話では底なし沼からの脱出に使用した。
命綱
赤舌の体内[157]や霊界[53]から脱出する際に、(後者の場合は先祖の力によって)糸がほどけて命綱になった。第6作57話ではラ・セーヌたちの想像で糸がほつれてそれを使って金庫から脱出するシーンもあるが、実際にできるかは不明。
発光
第4作69話では古井戸に呼びかける仲間の声に反応し黄金色に発光してやかんづるの胃の中から脱出に成功した。100話では影女が集めた悪意の塊に飲まれそうになった鬼太郎を勇気づけた。
その他
鬼太郎が激しいダメージを負った際は、ちゃんちゃんこの模様の肉塊に変形し[158]、鬼太郎が液化した際は一緒に液化する。ドラキュラに殺されワインにされた際には、ちゃんちゃんこを着ていたねずみ男がワインを飲み干して再生できた[159]
武具としての用法
防御
盾や闘牛士のマントのように構え[注 134]、ほとんどの攻撃を防ぐことができ、跳ね返したり吸収したりもできる。自分の身を包むことで守ることもできる[160]。ただし、敵の攻撃がちゃんちゃんこの防御力を上回ってダメージを受けることもある[注 135]
ちゃんちゃんこ包み
敵や対象を包み込んで拘束・捕縛し[注 136]、対象を窒息させたり[161]、他の効果を発揮する場合もある[注 137]。敵妖怪に止めを刺す際に、拘束したまま圧縮・妖力を奪い消滅させてしまう強力な必殺技が何度か使用され[注 138]、怨念の塊や災害に対しても有効[注 139]
爆発物[注 140]を受け止めたり、対象を救出したりできる[77][注 141]
殴打
アニメ第6作第1話では、のびあがりを直接殴打していた。
ちゃんちゃんこを用いたパンチは『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急! まぼろしの汽車』の他、アニメ第6作で頻繁に使用しており、自分の腕に巻きつけることでパンチの射程や攻撃力を増幅する[注 142]。体内電気を帯びさせることもできる[144]
ちゃんちゃんこ切り
縁を刃にして敵を切り裂く。「朝鮮魔法」で初使用。第4作99話や第6作57話では円盤状に回転。
拘束衣
ちゃんちゃんこを他の者に着せ、鬼太郎の意思で締め上げて苦しめたり、ちゃんちゃんこを通じて言葉を話したり、着た者の目によって鬼太郎が視界を得ることもできる[注 143][164]
松明
筒状に丸めて、つるべ火・天火・姥ヶ火・海月の火の玉といった炎妖怪を灯す。敵の風を受けても火炎の威力は逆に上がる。第3作劇場版第3弾『最強妖怪軍団!日本上陸!!』にて使用。妖神と画皮を焼き払った。
剣・槍
細い筒状に丸め剣や槍にする。第3作ではオカリナ剣との二刀流で使用。第6作では投げ槍としてたんたん坊や鵺に使用。51話・69話では体内電気との合わせ技で使用した。『千年呪い歌』では子泣き爺の杖に巻き付けて使用し、夜叉の剣と戦った。
エネルギー砲
筒状にして刀のように構えて全身を発光させ妖力を注いだ後、ちゃんちゃんこが一瞬赤く発光してビーム状の攻撃を発射する[139]
類似した描写として、妖怪オカリナから電流の光線を上記と同じ構えから発射して雨降り小僧にダメージを与えたことがある[95]
妖怪竜巻
ちゃんちゃんこに霊力を込めて手で振り回すか空中で回して強力な渦を起こす。その際、稲妻のようなエネルギーがほとばしる。敵を攻撃して運搬したり[注 144]、空間と次元のねじれを修復したり[注 145]、敵を対象から分離させたりできる[注 146]
アニメ第3作では、妖怪オカリナで旋風を起こして雨降り小僧の雨雲を消したこともある[95]
鞭・ロープ
鞭状にして相手の身柄を拘束したり締め付けて攻撃したり[167][71]、その状態から体内電気を帯電させる事も可能。第5作5話や第6作47話で使用し、60話では救助ロープとしても使用。第5作27話では邪魅に飲み込まれた霊石を取り出した。
塞ぐ
見上げ入道との戦いで使用。空気を使う見上げ入道の喉を塞ぎ、術を封じた。第3作27話ではふくろさげの袋の口を塞ぎ吸引から逃れたが、逃げるのがやっとでちゃんちゃんこは回収できず妖力を奪われ、再挑戦でふくろさげを倒して奪い返した。
遠隔操作
武器として、第4作103話で巨大なブーメランにした他、ドローンのように自在に飛行させて使う。
鬼太郎自身が身動き取れなくなった際に、ちゃんちゃんこを飛ばし目玉おやじに知らせる。分解して文字を形成したり[168]、目玉おやじを乗せて空を飛ぶことも可能。

リモコン下駄

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脳波で操作できる下駄[注 147]。自意識を持ち[注 148]、少なくとも目玉おやじや鬼太郎(時節)はゲタの言葉が理解できるようである。自由自在に空を飛び、妖怪にぶつけたり[注 149]、履いたままキックをすることもある。鼻緒[注 150]に指を通して持ち、手甲のように下駄の底で防御やパンチを放つような使い方もされている[注 151]。鬼太郎の攻撃でも特に高い打撃力を持つとされる[89]が、敵妖怪を倒す決め手になることは少なく、繋ぎとなることが多い[注 152]。様々の特殊な性質を持ち[注 153]、いくつかの応用技も存在する[注 154]。鼻緒が切れると能力が失われるが修理すれば復活する[171]

千年呪い歌』では生まれたばかりの鬼太郎が目玉おやじと共同で作っている。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』では人間体の目玉おやじが履いており、後に鬼太郎へ受け継がれたとされる。

妖怪オカリナ

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オカリナ型妖怪笛ともいう[172]。本シリーズではアニメ第3、4作にて登場[注 155]し、『ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎』では第3・4作の鬼太郎達が共にオカリナを演奏する場面があった。第3作では、江戸時代にはオカリナと同じ機能を持つ横笛を使用しており、刃が日本刀に近い等オカリナとは若干の違いがある[24]

月曜ドラマランド版では、「鬼太郎笛」が登場しているが、あくまでも鬼太郎を呼ぶために他の者に通信手段として渡すアイテムであり、武器ではない[注 156][173]

呼び笛
妖怪仲間や虫・カラス等を笛の音で呼び寄せる。仲間ではない虫も意図的に呼び寄せられる[174]。第3作と第4作では音色が異なる。第3作では多用したが、第4作では仲間を呼ぶ事が少ないため前作ほど吹かず、仲間が駆けつけるのにもより時間を要するが、恐山で吹いた事で南海にいる化け鯨をも呼べる等届く範囲が優秀である[175]。ゴーレムを操るグルマルキンの笛の音を妨害する使い方も披露している[119]
・杖
吹き口が如意棒のように伸びる。先端側は、刀身になったり、棍棒の握り手として使用されたりしていることから、鬼太郎の意思で切断力の有無を切り替えられる他、様々な状況に対応した応用が可能[注 157]
第4作では剣の設定はあったものの劇中では未使用だが、スティックとしての使用は見られた。
・ロープ
吹き口から飛び出し、敵を打ち据えて攻撃したり拘束や移動手段として使用する。鬼太郎の意思で用途を切り替えられる。かなりの長さと丈夫さを持ち、電線に巻き付けて任意のタイミングで帯電させる[75]、振り回して風の渦を作り雨雲を吹き飛ばす[95]、独楽回しの紐の代わりにする[176]などの使用法もある。

霊界符

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アニメ第5作にて登場。幽霊族の御守り。魔除けの鏡の欠片が使われていて、月の光で夜の闇を払う光を放つことが可能[83]。鬼太郎以外にも何人か持っていて、そのほとんどは猫娘が作った。『日本爆裂!!』でも鏡爺の能力と合わせて重要な役を果たす。

地獄の炎

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ゲーム作品[注 158]およびアニメ第5作に登場[177]。目玉おやじが雪女に凍らされた鬼太郎の命を救う為に閻魔大王に嘆願し、一時的に特定の量を借りた焦熱地獄の炎。下記の「地獄究極奥義」とは別。体内に炎を宿し、万能な使用法が可能であり[注 159]、鬼太郎の命を注ぎ込むことで威力が上がる。しかし、もし使い切って炎の返還ができなければ、罰として目玉おやじが焦熱地獄で永遠の責め苦を受けるという条件で貸し出された[注 160]

地獄の鍵

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アニメ第5作に登場。地獄との協力体制下という条件で地獄の力を現世に引き出すことの出来る鍵。持ち主の体内に宿り、その力が必要となる時に胸に浮かび上がる。そして鍵を開き、絶大な攻撃力を持つ「地獄究極奥義」を発動させる。

瀕死の鬼太郎にアマミ一族のミウが生命力を分与した際、ミウが亡き母から受け継いできたこの鍵が鬼太郎に移った[注 161][14]。閻魔大王により制限を受けており、その許可を取らずに使用すると罰せられる。奥義の使い方は五官王が教えている。下記の他にも八大地獄に因んだ奥義が存在するかは未解明となっている[注 162]

獄炎乱舞(ごくえんらんぶ)
灼熱地獄の業火を引き出して髪に宿し、炎と化した髪を振るう。物を掴んで投げることも可能[69]。破壊力が大きく[注 163]、鬼太郎も完全には制御できない[注 164][注 165]
閻魔大王が放つオリジナルの獄炎乱舞は比較にならない威力を持ち[注 166]、過去に閻魔大王がヤトノカミとの闘いで地上で使用したが大きな被害をもたらしかねないことが示唆されている[21]
武頼針(ぶらいしん)
針山地獄の鋼の力を引き出して肉体に宿し、鋼鉄の針と化した髪を振るい、剣のように扱うことを可能にする。あらゆる物質を貫通し弾くが、強力な敵には決め手にならないこともある[注 167]。並外れた柔軟性と硬度を合わせ持つバックベアードにダメージを与え[69]、ほとんどの通常技が効かない青年体のヤトノカミを圧倒し、オロチ女に対して毛針に武頼針を応用して手裏剣代わりにしていた[21]
烈闘星覇(れっとうせいは)
日本爆裂!!』で妖怪四十七士[注 168]の協力で使用した地獄究極奥義の頂点であり、鬼太郎・妖怪四十七士・地獄の力の三位一体の切り札。四十七士全員の霊力で強化された獄炎乱舞を発動させ、更に日本全国の霊所の力を引き出し従えており、日本列島も揺るがす程の膨大なパワーを持つ。その力を纏って「鬼太郎ミサイル」にも似た攻撃を仕掛け、閻魔大王ですら封印するしかなかった完全体のヤトノカミを倒した[注 169]

その他の武器・道具類など

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へび手錠
胃の中の蛇を吐き出して相手の両手を縛り上げ、自由を奪う[117][180]
アニメ第1作3話では、鬼太郎のお供をしていた蛇がねずみ男に巻き付いていた。
妖怪バット
ホームランでもゴロでも思いのままに打てるバット。墓場に置き忘れた際に人間の少年が拾って騒ぎになり、このバットを懸けて人間対妖怪の野球試合となる[181]。鬼太郎の所有となっているのは原作のみ[注 170]。第4作劇場版や『妖怪千物語』では人間が使い続けると生命力を奪われる副作用があり、前者では当初は鬼太郎によって墓場に封印されていた。
妖怪ボール
「おばけナイター」で使用した、バットをよけるボール。呼称はアニメ第1作。さしもの妖怪バットでも、このボールが相手では三振必至。
妖怪めがね
かけると目に見えない妖怪が見えるようになる[注 171]。第4作では砂かけ婆の持ち物。第6作では60話の妖怪めがねと同じ物かは不明だが、同じデザインの変装用サングラスを19話で妖怪学校への潜入時に、80話でも猫娘が使用。
宝石型テレビ
「地獄流し」に登場。一見ただの宝石だが、覗き込むと地獄が見えるテレビ。地獄でも向こう側の景色を見られる。角度によって見える景色が変わる。
妖怪手袋
ちゃんちゃんこと似た模様の五指手袋。リモコン手のように遠隔操作したり、着用しながら指鉄砲を使用できる[185]
これとは別にアニメ第3作15話で、目玉おやじから燃えない草で編んだ手袋を受け取ってはめ、猫娘たちが運び化け火が点火した石炭を雪ん子たちに投げている。
霊類のヨロイ
見上げ入道達に奪われた武器[注 172]の代わりに迦楼羅様から借り受けた、海の幽霊族(霊類)の遺産。髑髏の兜、逆三角形の盾、鍔が霊界スコープ(霊界に隠れた敵を見抜く)になっている剣の3品[10]
くじらの飛行船
原画イラストが存在する他、アニメ第3作[186]と第5作[187]にも登場しているが、各作品でデザインが異なり、原画ではセミクジラ[注 173]に準拠しており、アニメ作品ではナガスクジラ科の特徴を持つ外見になっている。
米子空港には原画版のデザインに準拠したオブジェが設置されている[188]
妖怪メンタム
あらゆる生物に効能のある塗り薬。『魔笛エロイムエッサイム』で使用[189]
鉄パイプ
アニメ第4作にて、猫娘の危機に激昂して、輪入道に対して使用した[190]
一反木綿
『妖怪千物語』では、一反木綿は目玉おやじの作った薬により強化され、鬼太郎と合体して武器のようになる。その威力は磯女などを一撃で倒すほど。主な技は「一反もめん旋風斬」と「一反もめん螺旋槍」。
父の骨(没構想)
「鬼太郎マガジン」に掲載された、アニメ第5作用に案があった武器。父親の身体で目玉(目玉おやじ)以外に唯一溶け残った骨で、伸縮して剣や槍になる。結果として没になり、剣や槍は鬼太郎の髪の毛が使われた。
巨人化(未使用)
第5作第二夜後期のエンディング『スターフルーツ』中で見せた能力。街路の辻が光り輝き、鬼太郎の顔立ちを残したミイラ化したかのような風貌の巨人を召喚する。
鬼太郎が中枢に入って操作し、正体不明の勢力[注 174]を食い止めるために使用している。

術・技

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魔法 / 逆魔法
妖狐たちの火炎や岩石などの属性攻撃を取り込んでコマに変化して攻撃したり[191]。こうもり猫の魔法で生み出された吸血象を消滅させたり、ベリアルの魔術に対して、自身も魔法陣を基点にした魔術で対抗した[192]
逆魔法は、下駄を逆さにしてかけ、敵のかけた魔法を破る。また、ベリアルのかけた魔法を逆転させ、封じられた烏天狗を救っている[193]
念力
普段から髪の毛針などに使用しているが、のっぺらぼうに自分の顔を奪われ取り込まれるが逆にのっぺらぼうの顔の筋肉をコントロールして締め上げた[194]。原作では、逆さ首相手に人間の少女に変身した際に、「カメレオンの術」として細胞を念力で変化させたとしている。
水柱
半魚人が鬼太郎の妖力を閉じ込めた妖怪真珠を割ったおかげで妖力を取り戻した鬼太郎が海水を勢いよく巻き上げた高い水柱の上に立つ[195]
吹雪 / 旋風
ちゃんちゃんこを使わずに強い吹雪のつむじ風を発生させてそれで攻撃したり飛行する[196]
火球化 / 飛行
敵の火炎を逆に纏って回転し、火球になって飛行したり対象を攻撃する[166]
霊電
「夢じらせ」とも呼ばれる幻術。相手に様々な幻を見せる。上記の「霊電気」とは別の技。
やぶにらみ催眠術
視線を合わせ相手を昏倒させる[197]
地獄流し
悪人を生きたまま地獄に連れて行く。
封印術
松やに、タバコのやに、硫黄を混ぜ合わせ、天海上人のお札と同じ効果を持つ塗り薬を作り、八百八狸を封じ込めた。一度は刑部狸との約束を破って封印したため、呪いの力で鬼太郎は狸になりかけてしまうが、封印を解くことで呪いは解けた[121]
魂金しばりの法
相手に様々な質問をして霊筆で点を打ち、その点同士を結ぶことにより絵を描き上げ、相手の魂を紙や石に封じ込める。この紙をサカキの木の炎で燃やせば封じられた魂は滅ぶが、火を使わず破ると逆に復活してしまう[198]。主に人間に憑依する妖怪[注 175]を退治する際に使われている。
『妖怪千物語』では「たましい金しばりの術」と呼び、相手に質問をしつつ六芒星を描くことで繰り出した[199]
毒まんじゅう
一年間体内に蓄えた毒素を凝縮して作り、年に1回だけ使用できる[注 176]
また、一度に多量の毒を投与された場合にはそれを血液に蓄え、血を吸った敵を中毒させることもできる[202]。ただし麻痺性の毒は扱うのはリスクを伴う[注 177]
鬼太郎結び
鬼太郎だけが知る秘密の結び方。原作ではリモコン髪で[203]、第6作[204]ではちゃんちゃんこを追わせて土転びの触角を結んだ[注 178]。解き方は鬼太郎しか知らない[注 179]
外道殲封(げどうせんふう)
霊力で相手を妖界の大気の中に永遠に封じ込める技。鬼太郎曰く「この技を受けたものは、妖界から永久に出て来られない」という[205]
猫招きの術
アニメ第5作で使用。猫ショウの猫招きと互角に渡り合った[102]
テレポート
多数の仲間と共に、雷に乗って移動する[206]。アニメ第4作でも、いやみに憑りつかれた落語家の目の前から、他のメンバーと共に瞬時に消えたが、テレポートなのか透明化なのかは不明[207]

変化

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劇中では、作戦や敵を油断させるなどの策略上、様々な妖怪・種族(あるいは無生物)に自主的あるいは強制的に変身させられることも多く[注 180]念力などを用いて自力で変化しない限りは他者の助けで復活することがほとんどである。変化の対象は大海獣をはじめ多岐に渡る[注 181]。鬼太郎の姿である時の能力は失われることが多いが、変身時には大海獣の毛生え光線など特有の力を発揮することも多々ある。第5作での牛鬼は体内電気や毛針など鬼太郎の能力を有し[77]、中国妖怪の首領チー(玉藻前の弟)に反物に変えられた際は、反物の着用者[注 182]は鬼太郎の能力[注 183]を行使できた[61]

その他の特技

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変装
上記の通り、逆さ首戦では超能力によって実際に美少女に変化しているが、通常の変装[注 184]女装[注 185][208][209]も何度か披露している。
ゲタップ
得意の宴会芸で、リモコン下駄を使ったタップダンス。

他作品への登場

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妖怪ウォッチ』シリーズ
2017年の長編アニメーション『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』では、鬼太郎ファミリーが「コラボ出演」している[注 186]。鬼太郎の声は野沢雅子が担当。なお、鬼太郎がアニメで銀髪なのはこれが初で唯一である。
また、それ以前には『ファミ通』にて、『妖怪ウォッチ』キャラクターデザイナー・長野拓造による描き下ろしでコラボビジュアルが公開され、後にスマートフォン用ゲームアプリ『妖怪ウォッチぷにぷに』にてコラボイベントを行った[注 187]
2019年6月20日発売のNintendo Switch用ゲームソフト『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている』には鬼太郎と目玉おやじが登場する[210]
妖怪シリーズ
水木しげる楳図かずおを筆頭に、荒俣宏京極夏彦宮部みゆきなどが製作等に関与しており、キャラクターとして直接の登場がなくても、『ゲゲゲの鬼太郎』『ガメラ』『大魔神』等の関連シリーズを意識した描写[注 188]が各所に点在している[注 189]ガメラ大魔神は『妖怪大戦争 ガーディアンズ』と関連作品にてキャラクターとして実際に登場しており、ガメラ[注 190]の前座として砂かけ婆子泣き爺一反木綿塗り壁ぬらりひょん朱の盆などが助っ人として現れ、ガメラを応援する妖怪の様子やガメラに敗北したの顛末について太郎坊が『ゲゲゲの鬼太郎の歌』の歌詞を引用して言及している[217]
『虚実妖怪百物語』
京極夏彦[注 191]が執筆した小説シリーズ。水木しげる水木悦子、京極自身や荒俣宏宮部みゆきなどの多数の『』やKADOKAWAなどの関係者が実名で登場し、実体のない存在としてではあるが、鬼太郎・丸毛一反木綿釣瓶火などがガメラ大魔神ダイモン山村貞子[注 192]をはじめとする大映(KADOKAWA)出身のキャラクターや、加藤保憲[注 193]豆腐小僧[注 194]、他の多数の有名なキャラクター群[注 195]と共にカメオ的なゲストキャラクターとして登場している[219][220]
京極は『巷説百物語シリーズ』など自身の他の作品でも水木しげるや『ゲゲゲの鬼太郎』を意識した描写を取り入れており、水木しげる自身や水木のアシスタントの森野達弥などの関係者もこれらの作品に携わってきた。

演者

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脚注

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注釈

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  1. ^ 旧題『墓場の鬼太郎』等
  2. ^ 「ゲゲゲの〜」の通り名は日本の妖怪たちが住む「ゲゲゲの森」が由来と言われる。「墓場鬼太郎」や「墓場の鬼太郎」とも表記される。
  3. ^ 画は辰巳恵洋が担当。戦災などで失われたために詳細は不明となっている。
  4. ^ 少年ともされる。伊藤はインタビューにて「関西に存在した伝承を原案にした」と述べている[1]。また、「子育て幽霊」などの古典的な怪談昔話に多くを拠っている[2]
  5. ^ 『蛇人(じゃじん)』『空手鬼太郎』『ガロア』『幽霊の手』など。
  6. ^ 『蛇人』の鬼太郎は「ハカバキタロー」と共通する因果譚の主人公であり、蛇の腹から生まれ人間に苛められるが成長したのちに復讐をする物語。『空手鬼太郎』ではギチンという空手使い(船越義珍がモデル)に弟子入りして修行の末に師を打ち破る展開となっている[2]。『空手鬼太郎』でビジュアルも変化し、鬼太郎に似ていたという水木の兄の子をモデルに「多少かわいく」したとされる[3]
  7. ^ 内容が漫画版から大幅に改変されている[5]
  8. ^ 森の奥へ次いで地下が多く、海へ逃れた者もいる[10]
  9. ^ 鬼太郎の誕生当時を描いた作品では母の名は出てこないが、原作「地獄篇」の最終回「最後の出会い」や『千年呪い歌』では「岩子(いわこ)」という名が明かされている。
  10. ^ 死神とヒ一族の巫女の罠から鬼太郎父子を助けた。鬼太郎は揚羽蝶が母の魂と確信し、鬼太郎ファミリーが空に昇るアゲハチョウを見上げる場面で第4作は幕を閉じた。
  11. ^ 「地獄篇」では岩子は人間だがお岩さんの親類にあたり、僅かだが妖力も備えていた。岩子は夫が幽霊族だとは知らずに結婚。地獄のきまりで幽霊族と人間との間では結婚が出来ず、死後は罰により「百虫館」で地獄の虫の番をするようになった。原作では鬼太郎・目玉おやじと岩子が家族の再会を果たして地上に連れて帰ろうとしたが、地上の空気に触れた途端灰となった。しかし肉体は灰となっても意思はあり、自ら灰壷に入って鬼太郎と家で過ごすようになった。ただし、この母の灰はその後の鬼太郎作品には登場しない。また、アニメ化作品である第3作地獄編の最終回では閻魔大王に地上へ帰る許可を得たものの、帰途に同行していた天童ユメコが崩れてきた天井の岩で頭部を強打して死亡したため、母は復活の権利をユメコに譲り、鬼太郎達には「またいつの日にか再会できます」と伝えて再び地獄へ戻った。
  12. ^ 海と関係性が強く、絶滅または絶滅危惧の種族であり、神仏に管理される特別な武器との関連性を持つ[10][14][15]
  13. ^ 第2話で稲田のミステリー・サークルから掘り出された卵型UFOから鬼太郎そっくりの姿で現れたが、UFO捕獲騒ぎで双方興奮していたため乱闘となり、鬼太郎側の手洗い鬼に踏み潰される。「長年かけて幽霊族の住める所を地底に見つけたが、そこを支配するムー人に捕まり逃げて来た」と言い残し液化、壺に収められる。12話で赤ん坊の姿に再生、霊力を駆使して鬼太郎と共にムーの刺客と戦う。だが実は鬼太郎の兄ではなく総理大臣に国を乗っ取られたムーの王子で、目玉おやじのみがそれを知っていたことが24話で明かされた。
  14. ^ 主に「ゲゲゲの鬼太郎」と名乗るが本名ではない。
  15. ^ アニメ版は第1 - 第3、第5作は同じ設定。第4作と第6作はそれより少々高めのデザインになっている。
  16. ^ アニメ版は第1 - 第3、第5作は同じ設定。第4作と第6作は不明である。
  17. ^ 生誕月日は不明だが、アニメ第1作でねずみ男が「2月30日生まれ」と発言している[17]。2月30日は現行暦には存在しない日付である。
  18. ^ 作中の時代設定が昭和時代と名言されているが、齢120歳程度の人物(たんたん坊たちが最後に活動していたのが百年前で、当時20歳前後だったと言っている)が「昔、鬼太郎の事を妖怪関連の本で読んだ」と証言している[18]
  19. ^ 目玉おやじいわく「その昔」に封印された見上げ入道が鬼太郎を認識している[19]
  20. ^ 最低でも50年以上は少年の姿でいる事が人間に確認されている[20][21]。第5作では鬼太郎達が先代の西洋妖怪軍団と鬼界ヶ島とアマミ一族を巡ってかなりの長期に渡って戦ってきたことがドラキュラ三世によって言及されている[22]
  21. ^ アニメ第5作では携帯電話、第6作ではスマートフォンが放送年代にあわせて普及している。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』では、昭和31年(1956年)の時点で母親が妊娠中なので誕生はそれ以降となる。
  22. ^ 実写映画シリーズでは350歳とされている。
  23. ^ 人間からも「子供の姿をしている」と見なされている。
  24. ^ 髪色は、原作では銀色に近い灰色で、カラー作品であるアニメ第2作以降は茶色。
  25. ^ 霊毛ちゃんちゃんこ、リモコン下駄。
  26. ^ 学童服は「UFO宇宙突撃隊」では「防弾学生服」とも呼ばれる。素材は仙人の髭であり、100年経っても破れない[25]。下着には天女の羽衣でできているといわれるシャツ、目玉親父が桃太郎からもらったといわれる鬼のパンツを着用している[25]
  27. ^ 墓から這い出てきた赤子の鬼太郎を化け物だと恐れた水木が放り投げたために、鬼太郎は墓石の角に左目をぶつけた。アニメ版の『墓場鬼太郎』ではこちらの描写を採用している。
  28. ^ 髪の毛に覆われず、目玉おやじが入り込んだりもする。
  29. ^ アニメ第1作は7つ(うち外部発注は4つ)、第2作は8つ(うち外部発注は6つ)の制作班で話数単位で制作発注していたために連携がとれず、話数によって鬼太郎の体型や顔・服装(服のボタンの大きさなど)が異なっている。
  30. ^ 実写映画シリーズでは、左目は義眼であるが成人であるウエンツ瑛士の外見を考慮し、年齢は原作より上の350歳、一人称が「僕」ではなく「俺」、髪が茶髪ではなく原作風の銀髪、身長が170センチメートル、等の様々な変更点がある。『ダウンタウンDX』(2008年7月17日放送)など当時のメディア関係で語られたところによれば、原作者の水木は映画が完成して対面した際、ウエンツに直に「格好良過ぎる、イメージが違う」と語り、ウエンツはショックを受けたという。また、同じ理由で当初はスタッフにも「鬼太郎は格好良い妖怪ではありませんから」と苦言を呈したが、試写で本編を観た水木は、演じたウエンツを好評価し「ウエンツの鬼太郎は77点」と語ったという。ウエンツは「ボクの鬼太郎は水木さんにはハマってない」と語ったが、水木の好評価も得て続編の『千年呪い歌』にもメインキャストは全て前作と同じ出演者で続投となった。
  31. ^ アニメ第4作54話で邪魅に毒気を吹き込まれた際も一人称が「俺」になった。
  32. ^ 「正義と愛が俺を動かすんだ」と本人が述べた際には、ねずみ男は「どこかで聞いたような低調な劇画の台詞はやめてくれ」と言っている[26]
  33. ^ アニメ第3シリーズでは容赦なく鉄拳制裁を行い、許さなかった。
  34. ^ 『おどろおどろ』では、自らの行いでおどろおどろになってしまった人間を退治せざるを得ず、その息子(アニメ第6作では娘)から恨まれている。アニメ第3作では鬼太郎を恨むことはなかった。
  35. ^ ゴミ漁りや汚物の飲食など。
  36. ^ たまに一人称が「俺」になる。人間の少女・天童ユメコも加わり人間の味方としての性格付けが特に強い[28]が、人間であっても悪事を働くなら容赦はしない。敵を挑発したり凄んだりするなど荒っぽい言動も見せる。88話では調子に乗って自惚れてしまい、目玉おやじや仙人に戒められて反省した。
  37. ^ 母親や兄弟がいないことへの寂しさを時折見せる。
  38. ^ 頼られて俄然やる気を出したり、褒められると赤面して露骨に喜ぶ。
  39. ^ 人間のふりをして近づいたモンローやラクシャサの術で大人になったねこ娘を見ても全く動じなかった。
  40. ^ ねこ娘が輪入道に魂を抜かれダイヤにされたときに鉄パイプで殴りかかったり、妖怪ラリーで妖怪たちを葬ろうとしたぬらりひょんに妖怪自動車ごと突っ込んだり、自分を犠牲にしてまで人間たちを救った穴ぐら入道の想いを踏みにじった工事責任者を殴り倒してしまうなど。
  41. ^ 第1シリーズでは軽症程度のノイローゼだったが、本シリーズでは百々爺の策略で自ら恐怖心を克服しないと治せない重症な「妖怪ノイローゼ」(夢の中で妖怪に攻撃されると起きても傷がそのまま残り、眠りにつく度に進行し、最後は妖怪の姿で襲いかかる自らの恐怖心に押し潰されてしまう)にかかってしまう。
  42. ^ 第15話で自転車を欲しがり目玉おやじに買ってもらうが、乗れないためネコ娘や人間の子供に練習を手伝ってもらっているが、乗れるに至っていない(どの作品でも鬼太郎が自転車に乗る描写はない)。ピーマンが苦手で食べ残していたが、砂かけ婆の作った料理で克服した[30]
  43. ^ 妖怪に襲われた人間に非があれば後始末を命じたり、自分の過ちを認めなかったり再三再四忠告しても過ちを繰り返すと判断すれば、見捨てることも厭わないなど公平な立場で接している。
  44. ^ 第5話では映画の撮影所で沼御前に襲われた人間を助け「映画を撮ってはいけない」と忠告したにもかかわらず、自分の忠告を受け止め映画を止めようとした目撃者の証言を三度も無視しまたしても人間が沼御前に襲われた時は怒りや悔しさをにじませつつも見捨てた。
  45. ^ 目玉おやじを父親として尊敬しつつも時に彼の奔放さに振り回され、息子らしく呆れたり、全国行脚中の身である蒼坊主が横丁に訪れた時には待ちきれずに迎えに走るほど嬉しそうにする一面を見せる。蒼坊主は、幼少時の鬼太郎が力を制御できなかった際に暴走を止めている。
  46. ^ 負傷した自分をゲゲゲの森の入り口まで送り届けてくれたまなに対して、父に促されるまできちんとした礼を言おうとしなかったり、将棋で負けそうになると気がかりなことがあって集中できないことを理由に勝負から逃げたりしている。
  47. ^ 赤ん坊の頃に育てられた。
  48. ^ 「人間と妖怪とは必要以上に交わってはいけない、妖怪は怖がられるぐらいがちょうどいい」と考えている。ただし、人間と妖怪との自然な交流に関しては干渉しない。仲間妖怪に対しては表情豊かだが、人間相手の場合は無表情でぶっきら棒な対応が多い。
  49. ^ 石妖のウェディングドレス姿に一瞬だが見惚れたことはある[32]
  50. ^ 原作『死神』では砂かけ婆の妖怪アパートに在住している。
  51. ^ 少年誌やアニメでは、怪事件を解決する際にもほとんど報酬を受け取らず、せいぜい滞在中の寝食を世話して貰う程度である。非常に高額の報酬を申し出る依頼人もいるが、鬼太郎側が受け取りを拒否して被害者の治療や事件を起こした妖怪の供養など事件の後始末や社会福祉に使うように勧めることもある。
  52. ^ 当初は貧乏劇画家の家の2階に間借りしていたが、劇画家に迷惑をかけたために追い出され、7年ぶりに再会したねずみ男と共に町外れの幽霊屋敷に住処を変える[35]
  53. ^ 幽霊族としての身分を隠し、「田中ゲタ吉」という名の人間として「墓の下高校」に通っている[36]。また、収入を得るために新聞配達などのアルバイトもしている[37]
  54. ^ 水木は「鬼太郎にセックスを持ち込んだのは失敗」と語っており、後の『新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代』ではアダルト色からの脱却のための軌道修正としてスポーツ方面にシフトした[38]
  55. ^ 『墓場鬼太郎』では人情が薄く、関わる人間を不幸や場合によっては死に陥れる怪奇な存在として描かれている[39][40]
  56. ^ 「人間は善なる存在である」などと短絡的に捉えているのではなく、人間の愚かさを十分承知しながらも安易に見捨てることや切り捨てることはしていない
  57. ^ 人間を恨まないで欲しかったため、目玉おやじは教えていなかった。
  58. ^ 「地球環境を守る為に人間と戦って滅ぼされた先祖の敵の味方をする」「未成年なのに喫煙」「悪人を見逃すこともある」「とんでもないぶりっこ妖怪」
  59. ^ アニメ第5作2話では目玉おやじが「お嫁には猫娘なんかどうじゃ」と言ったのに対し、「悪い冗談はやめて下さい」と即答しており、2007年の実写映画でも、猫娘に「前から気になってたんだけどさ。俺の親父を父さんと呼ばないでくれよな」と告げている。
  60. ^ 危険な戦いに挑む鬼太郎の頬に猫娘が「勝つためのおまじない」とキスした際は、鬼太郎も照れてまんざらでもなかった。
  61. ^ 猫娘が髪様に髪の毛を全て奪われて「お嫁に行けない」と嘆き、鬼太郎が「(嫁に)行くところがなければ僕が貰ってやるよ」と発言し、赤面している。
  62. ^ 猫娘が何度か抱き着いたり、普段から鬼太郎親子の家に入り浸り、お金を貸したり、奢ったりする。
  63. ^ 猫娘に世話になっている手前、恋愛映画を一緒に見ようという彼女の誘いを拒否することはできずに、ほぼ強引な形で一緒に映画を何度も見させられている、その際、鬼太郎の好みのジャンルではないため、上映中にすぐに寝てしまい、猫娘に毎回怒られている。これに関して、鬼太郎は「甘ったるい恋愛映画は退屈」だとねずみ男にこぼしてもいる[47]
  64. ^ 人間と妖怪を問わず多くの女性から好意を寄せられており、自身も女性に甘く女好きである部分を持つことから猫娘を怒らせたり、これが災いして罠にはめられることも多い。ミウの母親を守れなかったことに責任を感じ、ミウや猫娘に敵の矛先が向いたり、女性を戦いに巻き込むことを憂慮している。また、親しい女性に対しては兄貴分以上の関係にならないように自己規制している節もある。
  65. ^ 鬼太郎は「陸の幽霊族と海のアマミ一族」という表現を取っている[15]
  66. ^ 子泣き爺は、鬼界ヶ島の島民やミウの母親を救えなかったことを悔やむ鬼太郎に、「お前のあんな顔は二度と見たくない」と述べており、回想では涙を見せることの少ない鬼太郎が激しく嗚咽していた[22]
  67. ^ 容姿に問わず、ミウは彼と同様のコンプレックスを持つ猫娘を「周りの人々を守れる大人」として認めている。
  68. ^ 彼女を指して鬼太郎が「女」と発言したり、ミイラ男のバルモンドは二人の間に恋愛感情があることや恋仲であるかの如く度々揶揄している[22][14]。また、ミウをぬらりひょん一味に利用された際に非常に激しい怒りを見せる[15]
  69. ^ 第14話では青年の体格になった鬼太郎との結婚を夢見ていることも明かされた。
  70. ^ 照れ屋で素直に好意を表現できず、時には憎まれ口まで叩くために、せっかく温泉に誘われても断ってしまったり、一方的に盛り上がっては空回りしたりしている。
  71. ^ 鈍感で女性に対する関心も皆無に近いため、猫娘の遠回しなアプローチにほとんど気付かない。
  72. ^ 失敗すれば自分も猫娘も地獄に拘束される。
  73. ^ 鬼太郎が吸血鬼にされたこともあり。目玉おやじの「まぼろしの汽車」で時間を遡った猫娘がピーとモンローを倒したが、事件の発端となる出来事が告白した時間とほぼ同時であった。
  74. ^ ゲゲゲの森で虫や小動物らと戯れる事が多い。事件を解決する度に虫たちは「ゲゲゲの歌(旧名「ゲゲゲのゲの歌」)」で鬼太郎を称える。
  75. ^ 「くじらと仲良し」というイラストが存在し、クジラの背に乗って移動していたり[54]、第4作劇場版『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣』では、失意で心神喪失にあり海中に沈んだ際、ゼオクロノドン(大海獣)の子孫のシロナガスクジラ達に救助された事がきっかけで南方妖怪を赦す事にしている。また、上記の通り、「くじらの飛行船」も数度アニメ作品に登場しており、作中や水木しげるにより他作品やイラストにクジラに関連する事象は点在している。
  76. ^ 第4作では化け鯨が「クジラの魂の集合体のような存在」であると描写され、化け鯨自ら鬼太郎達を鯨の墓場に呼んだ事が示唆され、鯨の墓場の安寧に助力する事を鬼太郎達が約束し[55]、その後に化け鯨が何度も鬼太郎達を助けに現れた[56]。化け鯨は『妖怪千物語』でも鬼太郎たちを助けている[57]
  77. ^ および鬼太郎ファミリー。
  78. ^ 穴ぐら入道[58]など。
  79. ^ 例を挙げると、敵が鬼太郎を捕食したり体内に取り入れても胃酸で丸ごと溶かされる、首を切り落とされても切り口から直接胃酸を敵に浴びせる、毛穴より脱出される[62]。封印されたりコンクリート詰めにされても、逆にその妖力を吸収して敵を逆に封じ込める。反物にされても、独自で行動し敵を攻撃したり、炎による攻撃を包み消したこともある[63][61]
  80. ^ 釜鳴りに毛髪を全て奪われた際には全く戦うことが出来なかった。第2作19話では「髪を奪われると人間の子供ほどしか力が出せなくなる」と発言している。第4作95話では、髪の毛を奪われると妖力が半減し、高熱を出して寝込んで満足に戦えなくなった。
  81. ^ 通常逆立つのは1本だが、3本同時に立ててレーダーのように相手の距離・方向・移動速度を計ることもできる。アニメ第4作では頭頂部の毛が立つこともあったが、第5作ではどの髪の毛でも反応するわけではなく、鬼太郎と入れ替わっていた火車はどの髪の毛が妖怪アンテナがわからず混乱していた[67]
  82. ^ アニメ第4作101話「言霊使いの罠!」で一刻堂が術で生み出した式神(幻覚であり、正体は古い瀬戸物)のように妖気を持たない者には反応しない。また、ぬらりひょんや百々目鬼[68]のように自らの妖気を隠すことに長けた妖怪もいるので、人間に化けたり隠れたりしているのを見破れなかった場合もある。他にも、牛鬼の本体である目視不可能な生きた気体も感知できない。
  83. ^ アニメ第5作目では空中で向きを変え2方向に分かれて飛ぶ[68]、反転させる[71]といった、直線的以外の飛ばし方も見せている。
  84. ^ 現代建造物のドアを粉砕する程度の威力はある[72]。また、船幽霊のような霊体にも効果があるとされる[73]
  85. ^ 目潰しや相手を磔にして動けなくするなども含めた牽制目的での使用だけでなく、相手の力を探っるために使われることもある。『決闘コロセウム』では、拳銃を構えて多数で包囲して来た敵全員の手首を撃ち抜き、銃を使えなくして撤退に追いやった。
  86. ^ アニメでは使い切って丸坊主になる場面はない。実写映画版の未使用映像では「2時間で元に戻る」と鬼太郎が発言している。ただし、毛根を奪われると再生は不可能。
  87. ^ アニメ第4作28話で猫になっていた時は抜け毛程度、第5作98話でゲームの中に吸い込まれた際は飛ばすこともできなかった。
  88. ^ 3作は水色や白色・6作は黄色。
  89. ^ 槍を指に挟んだまま後述の指鉄砲を使うことにより、槍を指鉄砲に載せて敵を打ち抜いたこともある[78]。書いた文字を具現化できる一つ目小僧が「炎」を書き、毛槍に灯した事で経凛々への止めとして使用したこともある[79]
  90. ^ 『釜なり』にて目玉親父(指先)と砂かけ婆(毛髪)が受信し、アニメ第3作第69話では一反木綿(尾先)が通信アンテナを立てている。
  91. ^ 「体電池」や「ナマズ電気」とも呼ばれる。「霊電気」と呼ばれることもあるが、火車の「霊電気」や後述の「霊電」は別の技である。『妖怪千物語』でも、「体内電気放電」や「体内電気スパーク」など多数の名称がある。
  92. ^ 黄色の電撃が多いが、第2作や第4作では青白色や赤色の電撃、第5作では白い電撃も度々見られた。第3作では「体内電気、発電!」の掛け声と共に発動することが多い[89]
  93. ^ 珍しいパターンとして、地面に電気を発射し、地表を進んだ電気が増幅されて勢いよく上空の敵に向かって撃ち上がる事もある[91]。また、地中に放って多数の虫を呼び覚まし、襲って来たむくろの腐肉を食い尽くさせたこともある[92]
  94. ^ 仲間の十数人の妖怪たちの妖力を得て、体内電気を超電磁プラズマと化して相手に叩きつける「超電磁火の玉ショック」や、『新妖怪千物語』の赤舌戦では体内電気を逆流させて鬼太郎自身を電熱器化する「体内電気電熱スパーク」を使用している[93]。『千年呪い歌』にて夜叉との戦いで使用した際には、子泣き爺の杖にちゃんちゃんこを巻きつけ、それを帯電させて戦闘を行い、最後は「体内電気マックスパワー」で倒した。月曜ドラマランド版では応用技として「体内電波」が存在し、ぬらりひょんを倒している。
  95. ^ 敵の雷撃を妖怪アンテナから吸収して威力を上げた電撃をオカリナから発射したり[95]、敵による大量の電撃を受け続けた際に、大量に帯電したため体が赤熱化し目が青く発光し、赤い強力な電撃を放ったこともある[96]
  96. ^ 鬼太郎の体力を大量に消耗するため連続で使用はできないが、アニメ第5作では後にある程度改善されていて多少の連発も可能になった。また、電気に弱い相手には決め手になるが、電気に強い相手には通用しないこともある。
  97. ^ 『妖怪千物語』では霊気、アニメ第5作では妖力や空気、アニメ第6作では妖力。
  98. ^ 『妖怪千物語』では、狼男との戦いで猫娘の銀指輪を霊気に乗せ弾丸のように撃ち出し倒した。アニメ第5作では、髪の毛槍を指にはさんで構え、指鉄砲に装填する形で発射することで、逃走する魔火を撃ち砕くなど精密な射撃も可能[78]。アニメ第6作でも、狼男のヴォルフガング相手に銃弾を指先に構えることで撃ち込んだり[100]
  99. ^ 瞬時に同時発射できるショットガンのような使い方もできる[101]
  100. ^ 敵の大群を殲滅し、単発の使用でも地響きを起こし強豪妖怪の体に風穴を開けるなど強力である[14]
  101. ^ 射的遊技用の空気銃並みに威力を抑えることもできる(35話)。
  102. ^ 空気を使うので打ち尽くすことはないが、水中では使用できず、また霊力を消耗しやすい。初の実戦使用の際は、霊力を消耗し切ったため、白目を向いて蘇生がほとんど不可能になってしまったが、ミウが後述の『地獄の鍵』を鬼太郎に譲渡し、鍵の継承者の交代が行われた為に復活できた[22]。猫の姿に変化した際には、肉球から泡状の弾が浮かび出るだけで攻撃にはならなかった[102]
  103. ^ アルカナの指輪(第28話)やヤマタノオロチの解放石(第73話)は破壊できなかった。
  104. ^ 5本指から同時に発射したり、両手の10本指から連射することも可能。ただし、一度にたくさんの妖力を使い切ると威力が落ち、使用にも集中力が必要で、寝不足で不発になったこともある[104][105]
  105. ^ 冷却剤から冷気を取り入れることで冷気を込めた指鉄砲を撃っている[106]。また、発射後に軌道を変化させ、敵の髪を掻い潜って撃ち抜いた事もある[107]
  106. ^ 通常より強力な指鉄砲を光線状に放つ場合もあり、第12話では犬山まなが背に手を添えて彼女に宿った力要石を壊した時に流入した霊力を、第49話では名無しに刻まれた五行の呪いの力を注がれて発動していた。第37話では鬼太郎の怒りに同調し霊毛ちゃんちゃんこが赤くなった際に使用し、最終話ではねずみ男の説得で戦争をやめた人間や妖怪たちの応援(白いオーラ)が力となり威力が上昇、敵の西洋妖怪軍団を一掃した[108]
  107. ^ 第5作では、妖怪横丁の仲間からも「ゴキブリ以上」と認定されている[109]
  108. ^ 左目だけは再生していないが、この左目についても赤子の際に水木によって潰された説と、生まれつき潰れていたという説が存在する。のびあがりによって木にされた際も、本来ならば身動きできない筈が、自ら木に花と実を咲かせてその中から割って出た[112]
  109. ^ 逆にこうした能力を持つために、陥る危機は他のヒーローとは桁違いに過酷なものも少なくなく、カマボコにされてしまったことさえある。
  110. ^ のづちの吸引に耐え、巨大化した黒怪物と正面衝突した際には黒怪物を戦線離脱させた。
  111. ^ 妖怪大裁判で一度刑罰が中断したが、事件後に刑罰が再開した後のどこかの段階で「あと一週間」刑罰が続くと判明している[114]
  112. ^ 素手のパンチも48話で地面を陥没させるほどの威力を見せた。
  113. ^ 手足を伸ばしたり膨らむ、紙のように薄くなったり、ダンゴ虫のように丸まる、自分自身がロープになったりする、顔を変えるなど。足首など体の一部(『おりたたみ入道』)や豆粒状(『国盗り物語』第21話)の形に体を縮められるが、普段の人型のまま縮められるかまでは判明していない。
  114. ^ アニメでは後述の秘術・亀の首を使い実際には斬られていない。
  115. ^ アニメ第3作第108話では草かまいたちに襲われた時に使用し、木の前で擬態化した状態でオカリナのロープで敵を捕まえ、そのまま擬態化を解いて敵を倒した。
  116. ^ 第6作89話では操られた手で依頼人を殺しそうになり、猫娘が切断した。
  117. ^ たとえば「地獄編」での魔人戦のように、首と胴体が離れている場合には胴体側の切り口(首)から大量の胃液を噴出したり、大ムカデを溶かした際には口から吐いただけで自らは溶けていない。
  118. ^ アニメ第3作以降はゴミを漁らず、第6作90話ではねずみ男に傷んだ寿司を食わされ食中毒で倒れて寝込んでしまった。
  119. ^ 第46話では賽の河原、第85話では河童の隠れ里。
  120. ^ 妖力波、熱線光線、エネルギー波、火炎放射、電撃状の光線など。指先[98][99]やちゃんちゃんこ[139]から発射したり、高熱のエネルギー波を対象に直接注ぎ込んだり[140]、懐中電灯の光のような高温の光線を口から発射する。凍った水中でも妖力波で自らを包んで保護したり敵に放射し攻撃する[75]
  121. ^ 雪女や雪男を一瞬で倒し、分厚い氷の洞窟や妖力で作られた氷柱弾も一瞬で蒸発する。だが、この技で倒された雪男に駆け寄った雪ん子も副作用で溶けてしまった(妖怪なので落命せず、いずれまた復活する)[141]。マンモスフラワーに変化したねずみ男からマンモスフラワーを分離しようとした際にも使用したが、ねずみ男が熱がったので止めている[140]
  122. ^ 飛行、冷気と霰の嵐、砂かけ、石化能力、猫の爪、火炎の能力。
  123. ^ アニメ第4作では、強大で直接攻撃を受け付けない水虎はおろか、一帯のダムや川の水も凍結させ、アニメ第6作でも水虎への決定打になった。
  124. ^ 凍結した後の氷塊の中を自在に動ける模様であり、凍らなかった理由を目玉おやじに訊かれた際は「父さんの子であるから」と返答していた[75]
  125. ^ オリジナルの大海獣が使用したことはない。ただし、原作や各アニメで、鬼太郎本体の妖力は大海獣に変身する以前にほとんど使えなくなっている。第4作では「ゼオクロノドン」の骨格や生前のシルエットと、海獣化した鬼太郎の見た目が全く異なり、海獣化した鬼太郎の姿や光線が、本来の鬼太郎特有の姿や毛に関する妖力を反映させた姿なのかも説明されていない。
  126. ^ 鬼太郎の時の感覚で喋ろうとすると同時に光線を誤発射したり、感情が昂った時の咆哮は喉の奥や吐く息が、光線の前段階の様に発光する。
  127. ^ 色の配置は上から順に黒・黄・黒・黄・黒だが、アニメ第3作のみ黄・黒・黄・黒・黄であった。ほとんどのシリーズは直線だが、アニメ第4作のみ波打った線(しわ)になっている。
  128. ^ 初出作『幽霊一家・墓場鬼太郎』では6歳の鬼太郎が既に着ていた。込められた霊力が明かされたのは「吸血鬼と猫娘」にて。『おかしな奴』では彼が7歳の時に目玉おやじが授けた。初期のアニメ版では、目玉おやじが「閻魔大王様から貰った」と発言している。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』では、肉体が健全であった頃の目玉おやじが身に着けていたときは霊毛の組紐だったが、数多の幽霊族の遺体から生じた霊毛が組紐に寄り合わさり、ちゃんちゃんこになった。
  129. ^ 『続ゲゲゲの鬼太郎』や『新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代』では、ちゃんちゃんこを編み直しセーターとして着ていた時期もある。
  130. ^ 刀に化けた白山坊[153]ラクシャサ[46]ぬらりひょんが鉄分を含んだ石を摂取して形成した鉄の爪[15]によって引き裂かれてしまった事があった。
  131. ^ アニメ第3作[153]やアニメ第4作[46]では霊毛自体が残っていた為に後々すぐに再生し、アニメ第5作では妖怪としての能力を発揮したミウの治癒能力によって一瞬で修復された[15]
  132. ^ 劇場版『妖怪大戦争』や『日本爆裂!!』など。
  133. ^ 見上げ入道に霊界へ強制移送された際も、先祖の霊が糸を紡いで道標を残してくれたことにより、本来帰還が不可能なはずの霊界からも生還することができた[53]。『釜なり』では釜なりの釜の中の異次元空間に糸を垂らし、呑まれた人々を救出した。第6作では人間は普通ゲゲゲの森に入れないが、ちゃんちゃんこを着れば入ることができ、36話でまなを避難させるため着せていた。ただし、この時まなは森へ到着できずに戦いに巻き込まれ、その戦いが終わった37話以降は着なくても森に出入り可能になったため、この効果の描写は未登場である。同作96話でも鬼太郎の魂を捜しに地獄や「あらざるの地」に赴くまなに目玉おやじが着せている。
  134. ^ 回転しながら防御することもある。第6作69話では伊吹丸の放つ斬撃を巨大化して受け止めると見せかけ、視界を塞ぐ役割を果たした。89話では手の目が道連れとして自爆しようとして防ぐのに使用し、この時大半は軽傷程度で済んだ。
  135. ^ 第6作では1話で名無しが放った逆五芒星の矢で射られても翌朝まで失神する程度で済んでいるが、95話で総理が放ったすべての妖怪に有効な対妖怪用の銃弾はちゃんちゃんこでも防ぎきれず、最後は衰弱した所に後ろから頭部を撃たれ消滅してしまった。第4作35話では土地転がし、『日本爆裂!!』では銀行強盗に発砲された時は防弾の効果を発揮しなかったが、鬼太郎自身にダメージはなかった(第4作35話では弾は口から吐き出している)。
  136. ^ 第6作62話では黒坊主、75話では玉藻前を倒した後にそれぞれ魂を捕獲した。第4作19話ではくびれ鬼、第6作60話ではぶるぶるを捕らえたが、第3作9話の水虎(液体)や第5作29話の狂骨(多数の魂の集合体)は捕らえられなかった。
  137. ^ 第3作13話では地蔵に化けたムジナの正体を暴いた。『最新版』ではぬらりひょんの痰を浴びて操られた人々に被せ、解毒作用で元に戻した。第4作103話では旧鼠にネズミ化された猫娘を元に戻した。
  138. ^ 第5作21話や61話など。
  139. ^ 第2作18話では地獄玉の爆発を最小限に留めた。町を吹き飛ばすほどの竜巻を包むほどの巨大化も可能であり、第5作99話では四十七士の力も借りて亀姫と長壁姫の雅比べを止めた。
  140. ^ ニトログリセリンの瓶[162]や爆弾[163]
  141. ^ 陰摩羅鬼に投げ落とされた猫娘を救った事もあるが、直後自分もちゃんちゃんこの無い状態で叩き落とされ重傷を負ったが、ちゃんちゃんこによって回復できた[50]。また、『地獄マラソン』では飛び降り自殺を図った女性を受け止めようとしたが、加速を抑え切れず地面に激突、女性は一時仮死状態に陥った。
  142. ^ 見上げ入道を体内から突き破る(2話)、妖怪城の地面や人柱を砕く(3話)、くびれ鬼を一撃で倒す(25話)、ドリルのように先端を尖らせ回転しバックベアードの眼のレンズを突き破る(34話)。ただし、11話では八百八狸の要石には傷一つつけることもできず刑部狸の呪いによって石化してしまい、76話では転がる土転びのパワーに押し負け、85話では朱の盆の牙に受け止められた。62話では石動零の鬼神の腕と互角に渡り合った。
  143. ^ 『妖怪城』(アニメでは第1作第3話「妖怪城」)。『傘化け』にて奪われた時はこの手を使わなかったが、第6作版である71話では着て鬼太郎に攻撃する唐傘をちゃんちゃんこ自身の意思で締め付けた。
  144. ^ アニメ第3作では発生させた竜巻で海水に弱いヒ一族を海まで運び、竜巻ごと指から発射した光線で解除し海水に落下させた[99]
  145. ^ アニメ第4作では野槌に対する対抗策として編み出し[165]、四次元空間に繋がる野づちの腸内で巨大な妖気の渦を作り出し、野槌の腸内にあった空間のねじれを修復し、無限に吸い込み続ける能力を封じ、砂かけ婆の思い出の品を含む、体内に何百年・何千年と貯められてきた物々を吐き出させた[146]
  146. ^ アニメ第3作では、ペナンガランを人間と引きはがすために、火球の状態で着水した川の水を使って巨大な水上竜巻のような現象を作った[166]。一方で、アニメ第6作61話では妖怪カビを吸引しようとしたが、吸引しきれず逆に噴出させてしまった。
  147. ^ 原作でのリモコン機能(および「リモコン下駄」の呼称)の初使用は1968年6月の『げた合戦』であるが、アニメではそれに先んじて同年1月の第1作第4話「吸血鬼ラ・セーヌ」にて、原作『手』におけるリモコン手の代わりに使われた。
  148. ^ 自ら鬼太郎を助けることもある。化け草履に支配されて鬼太郎を襲ったこともあるが、同じ履物同士、理解しあえる部分があった[81]
  149. ^ 手で投げつけるか足で蹴飛ばす。
  150. ^ 原作漫画やアニメ第3作まで鼻緒の色は黒だったが第4作からオレンジ色に変更された。
  151. ^ 第5作で特に使用しているが、パンチは第4作99話や第6作28話でも使用している。
  152. ^ アニメでは、人間が妖怪に襲われているところへ駆け付けた鬼太郎が下駄を放って妖怪を突き飛ばし、間一髪のところを救出するという使い方がよくされる。
  153. ^ 触れただけで物を溶かす槌の子の毒も通用せず[136]虹の橋を渡って夢の世界へ入る[169]などの事ができる。物に吸い付く能力があるので、これを履いていれば壁や天井を歩くこともできる[170]
  154. ^ 第4作第4話では下駄を組み合わせ回転を加える大技「下駄トルネード」を、『妖怪千物語』では狼男に対抗するためにスピードを上げる「リモコンげたターボ」も披露した。『死神大戦記』では猛毒ヘドロ製の下駄になっており、悪魔ルキフェルに食わせて中毒死させた。輪入道の妖気から火炎を再現し、下駄に火炎を纏わせて妖怪王ぬらりひょんを倒す決め手となった事もある[142]
  155. ^ 本来は『悪魔くん』でソロモンの笛として使用されていたものであり、それをアニメ用に流用した。ゲーム『ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』の説明書では、ちゃんちゃんこや下駄と並び「先祖伝来の三神器」とされている。
  156. ^ 笛の音はどんな遠く離れていても鬼太郎の耳に届く。この音色が『魔笛エロイムエッサイム』の「ソロモンの笛」の音色に流用されている。
  157. ^ 切っ先に電気などエネルギーを纏わせ発射する事もできる他、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装して自在に飛行し敵に突貫することもあった。棒高跳びの棒、梃子、キュー、空気を確保するための筒、吸血鬼に対抗するための十字架にもなる[89]
  158. ^ ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦』では「奥義・地獄の炎」として登場しており、『ゆる~いゲゲゲの鬼太郎 妖怪ドタバタ大戦争』でも獄炎乱舞の進化前として登場している。
  159. ^ 炎の盾、口や掌からの火炎放射、炎を纏っての突撃など。
  160. ^ 鬼太郎が雪女と雪入道を倒した後に、残っていた炎を返還できたので、罰は回避された。
  161. ^ アマミ一族と幽霊族は親類にあるとされ、鍵の継承権が親類同士で相続された形になる。
  162. ^ 番組がテレビ局側の都合により急遽終了したため。第88話の解説図によれば、下記の灼熱と針山の他に、極寒、血の池、無間、竜巻、叫喚、釜茹で、が存在するとされている。
  163. ^ 巨大化したミイラ男バルモンドを焼き尽くし[14]、雪女・葵と戦った際に起きた巨大な雪崩を受け止め(77話)、妖怪城での戦いでは内部からの攻撃で妖怪城を沈没させる[15]など相当な威力を持つ。
  164. ^ 鍵を継承した初期の頃は、使用の副作用で手に持った物を勝手に熱してしまうなど日常に支障が出たが、同話終盤では副作用のおかげで発火し、そのまま周囲を焼いて窮地を脱した。その際、全身を火炎で覆い、手から火炎放射を放っている[178]
  165. ^ ゴーゴンとの戦いでは、彼女が作り出した邪心の塊を消滅させるため承諾を受けずに使用した結果、暴走して人間の街を火の海と化してしまい、地獄の罰を受ける羽目になってしまった[114]
  166. ^ 不死身の回復力の初代ドラキュラ伯爵にダメージを与え、彼が長年血の池地獄にて育ててきた巨大コウモリやその他妖怪軍勢、更にはグレムリンの建造した巨大な時空トンネル装置まで一瞬でなぎ払っている[179]
  167. ^ 血の池地獄の力で回復力を強化された初代ドラキュラ伯爵には互角どまりであった[179]
  168. ^ 未覚醒だった四十七士は呼子の呼びかけで覚醒した。
  169. ^ 内部から攻撃し、敵は石化・粉砕された。もしこの技でもヤトノカミが倒せなかった時は、日本だけでなく世界も確実に滅んでいたとされている。
  170. ^ アニメ第1、3作、『妖怪千物語』では妖怪野球チームの備品。第3作では福の神が作ったバットで、バットに頼り努力をしない万年を心配した鬼太郎が福の神に頼み力を無効化させた。
  171. ^ 『峠の妖怪』ではぶるぶるを特定したり[182]、『麻桶毛』では人形の中に閉じ込められた少女を発見した。アニメ第1作では月の映った氷で作られる[183][184]
  172. ^ 髪の毛、ちゃんちゃんこ、下駄。
  173. ^ 水木しげるは大海獣(鯨神)のデザインや『怪談かえり船』に登場した鯨神だけでなく、「ニライの大主」等の数種類の妖怪・信仰関連のイラストや、『縄文少年ヨギ』にもセミクジラのデザインを使用している。
  174. ^ 意思を持つ波浪や熱波と、付随して現れる水のと炎の鳳凰の姿をした巨大妖怪。
  175. ^ 猫仙人[116]、陰摩羅鬼、魔猫など。
  176. ^ 毒の蓄積に要する期間の都合上とされる[200][201]
  177. ^ 毒が鬼太郎に効いてしまうことが多く、アニメ第3作以降は原作で耐えられた毒に倒れる場面もある。毒を左手に集め悪影響を最小限に抑える技も使用している[83]
  178. ^ 手を使ったのは原作で解く時のみで、第6作では再びちゃんちゃんこを追わせて解いている。
  179. ^ 原作ではねずみ男が解こうとしたが増々絡まってしまった。そうなっても鬼太郎には解ける。
  180. ^ 他のキャラクターも変化させられることもあるが、一番多いのは鬼太郎である。
  181. ^ 化け猫牛鬼吸血鬼恐竜幽霊赤ん坊少女老人ミイラ反物石像)、真珠銅像面子石炭食べ物カマボコなど)、人形植物液体マネキンのしいか灯篭など。
  182. ^ 劇中ではチーとかわうそが着用していた。
  183. ^ 毛針、体内電気、指鉄砲。
  184. ^ 『幽霊電車』では車掌に変装したり、『陰摩羅鬼』や同話のアニメ化エピソードでは画家や探偵に変装している。アニメ第3作では「金田一耕助」、第5作では「ゲゲゲラスゲラスゲラス」、第6作では「ゲゲゲッホ・ゲゲゲ」と名乗っている。この他、第3作69話では医者に、第4作66話では普通の子供に、第5作では小学生に変装しており(「ケケケの毛太郎」と名乗っていたが、ねずみ男に「センスがない」と言われた[53])。第6作19話では眼鏡をかけて変装して仲間や敵を欺いている。
  185. ^ 『かまぼこ』では自分を騙してかまぼこにした半魚人に復讐するため女装しており、該当エピソードのアニメ6作目58話ではメイドの恰好をして左目が隠れた髪型をした美女に変装し、声色も変えている。原作やアニメ第2作とは違いマスクを被って変装していた。この美女に変装している時は魅力的ながらも大人しめの性格を装っており、この鬼太郎を見た半魚人は好意を抱いていた。
  186. ^ 劇中では鬼眼ギアによって心を蝕まれ意識不明となった月浪トウマを救うため、『妖怪ウォッチ』の妖怪と人間達が、伝説の存在である鬼太郎の「心に干渉する能力」を求めてゲゲゲの森で鬼太郎たちに出逢うというあらすじになっている。
  187. ^ 鬼太郎の格好をしたジバニャンには「キタローニャン」、ねずみ男の格好をしたウィスパーには「ウィス男」という名前がついて登場している。
  188. ^ 一例として、2005年版の『妖怪大戦争』では、河童一反木綿に対して「鬼太郎の前では良い顔をしているらしいな」と責める場面がある。
  189. ^ 水木しげるは「妖怪シリーズ」に携わってきた他にも、大海獣が『鯨神』の影響を受けていたり(『怪談かえり船』にも鯨神が登場している)、大魔神はデザインと設定こそ変更されているが『悪魔くん』に登場したり[211]、大魔神のデザインを踏襲したキャラクターが『ゲゲゲの鬼太郎』に登場したり[54]、ガメラの声のエフェクトが『ゲゲゲの鬼太郎』に流用されている[212]など、様々な場面で大映作品と互いに影響し合っており(水木作品は「ガメラ」と「大魔神」も一端を担った第一次怪獣ブームにも影響を受けている[213][214])、たとえば長谷川圭一など、水木しげる作品と大映特撮作品の両方に携わってきた関係者も散見される。また、調布市ではガメラと鬼太郎達がマスコット的な扱いを受けており[215]、展示品が併設される事もある[216]
  190. ^ ダイモンに関連付けられた安倍晴明と巨大なに妖怪と人間だけでは対抗できない場面で「」である「玄武」ことガメラが救援に現れた。
  191. ^ アニメ第4作101話『言霊使いの罠!』は京極が脚本を担当しただけでなく、京極をモチーフにしたキャラクターの「一刻堂」が登場している[218]
  192. ^ これらのキャラクターに所縁がある調布市では[215]、鬼太郎、ガメラ、大魔神、貞子の展示物が同時展示されることもあった[216]
  193. ^ 妖怪大戦争』と『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にも登場している。
  194. ^ 京極自身の『豆富小僧』シリーズの主人公。
  195. ^ 犬夜叉殺生丸とら青嵐の様な妖怪、佐伯伽椰子・佐伯俊雄の様な怨霊、モスラガッパラドンなどの怪獣など。上記の『妖怪ウォッチ』や『夏目友人帳』などの他の妖怪作品への言及も存在する他、『キングコング』『ゴジラ』『宇宙大怪獣ギララ』『新世紀エヴァンゲリオン』『刀剣男子』『マジンガーZ』など、実名で言及された作品やキャラクターも非常に多い。

出典

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『鬼太郎大全集』は水木プロダクション刊行の電子書籍版『鬼太郎大全集』を指す。『妖怪千物語』は講談社(ボンボンコミックス)の『ゲゲゲの鬼太郎 妖怪千物語』(水木しげる原作、ほしの竜一画)を指す。

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外部リンク

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