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白毫銀針

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
白毫銀針の茶葉
白毫銀針で淹れた茶
茶に産毛が浮くのも白茶の特徴

白毫銀針(はくごうぎんしん[1][2]、パイハオインジェン[3][4])は中国茶白茶の一種[1][3]英語では「Silver Needle」と表記される[1]

概要

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白茶の代表格であり、最高級品である[5]

英語名のように銀色の産毛に覆われたのように伸びた若芽のみを使った茶葉である[1][4]中華人民共和国福建省福鼎市、福建省政和県など産地は限られており、種類も少ない希少茶葉である[1][5]

福鼎産の白毫銀針は清代からの歴史があり、北路銀針とも呼ばれる[4]

政和県産は1889年より生産が始まったもので、南路銀針と呼ばれる[4]

白毫銀針そのものの歴史は更に古く、北宋徽宗の愛飲茶であり、徽宗が著した茶書の『大観茶論』にも記述がある[2]

淹れ方

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白毫銀針は、茶葉の様子を見て楽しむため、ガラスの急須で淹れる[4]

固い茶葉を潤して、茶を美味くするため、一煎目は捨てることが多い[4]。これは「潤茶」と呼ばれる[4]。茶葉の衛生状態を保つために一煎目を捨てる「洗茶」と同じ動作ではあるが、その目的は異なる[4]

湯の温度は低め[6]、摂氏75度から80度[2]。抽出時間は長め[6]で約5分[2][4]から10分[2]。抽出を行っていない時は茶葉が蒸れ過ぎないように蓋は開けておく[4]

白茶は茶に産毛が浮くが、この産毛が旨味の目やすであり、おいしい白茶の証拠でもある[7]

余談

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「白毫」は紅茶オレンジペコーなどに用いられる「ペコー(pekoe)」の語源とされる[3][6]

出典

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  1. ^ a b c d e 「白毫銀針」『暮らしの図鑑お茶の時間楽しむ工夫×世界のお茶100×基礎知識』翔泳社、2019年、188頁。ISBN 978-4798162294 
  2. ^ a b c d e 大森正司「白茶」『おいしい「お茶」の教科書』PHP研究所、2010年、64頁。ISBN 978-4569779744 
  3. ^ a b c 「中国茶の世界」『W16 世界の中華料理図鑑』地球の歩き方、2022年、40頁。ISBN 978-4059201083 
  4. ^ a b c d e f g h i j 今間智子「白茶」『中国茶の教科書 :体にいい効能と茶葉の種類、飲み方、すべてがわかる』誠文堂新光社、2012年、53-54頁。ISBN 978-4416812839 
  5. ^ a b 作山若子「白毫銀針」『喫茶手帳』東京書籍、2009年、128頁。ISBN 978-4487803651 
  6. ^ a b c 「白茶」『決定版お茶大図鑑』主婦の友社、2012年、110頁。ISBN 978-4072854518 
  7. ^ 工藤佳治 (2007年6月26日). “『白い』がはやりか。「白茶」という名の「緑茶」”. 朝日新聞. 2024年2月24日閲覧。

外部リンク

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