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第12回都市対抗野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第12回都市対抗野球大会(だい12かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、1938年8月1日から8月11日まで後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会である。

概要

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  • 今大会から、前年9月に開場した後楽園球場に舞台を移すこととなった。以後東京ドームに移る第59回大会まで後楽園が都市対抗の舞台となる。
  • 大会を前に、11年連続で本大会に出場していた東京倶楽部が、「戦時においては職業人の本分たる業務に専念すべし」として自主的に解散。また全大阪も予選で田村駒に敗れ、第1回大会から連続出場していたチームが消えた。
  • 16チームによるトーナメントを制したのは、東京倶楽部に代わって東京市代表となった藤倉電線。クラブチームの出場が減り、3年連続で企業チームが優勝し、後楽園に舞台を移して都市対抗は本格的に企業チームによる大会へと突入することとなる。

出場チーム

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大会

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1回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
台南州団 1 0 0 1 0 0 2 1 0 5
八幡製鉄 0 1 0 2 1 0 5 0 X 9

勝:角地 敗:児玉 本:正田(八幡)

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
川崎造船 0 2 0 0 0 3 0 0 4 9
全呉 0 0 0 1 1 0 3 0 1 6

勝:小泉 敗:森川

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
函館太洋倶楽部 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
全京城 0 0 1 1 3 0 0 0 X 5

勝:徳島 敗:山崎英 本:徳島(京城)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大津晴嵐会 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
昭和製鋼 1 0 0 0 1 4 0 0 X 6

勝:湯浅 敗:小野寺

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
コロムビア 0 0 0 0 0 0 4 0 1 5
日東紡 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1

勝:山崎 敗:藤田 本:加納(コロムビア)

  • 第6試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
田村駒 0 1 0 1 0 0 0 0 0 2
満州倶楽部 3 3 2 0 1 0 0 0 X 9

勝:高見 敗:中谷

  • 第7試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
釜石製鉄 3 0 0 4 5 3 4 0 0 19
大宮倶楽部 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

勝:沢藤 敗:山口
※釜石製鉄はチーム12盗塁のゲーム最多タイ記録(2例目)を樹立

  • 第8試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全名古屋 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
藤倉電線 2 0 0 4 1 1 0 0 X 8

勝:土井 敗:佐藤

2回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 1 4 2 4 2 3 3 0 0 19
川崎造船 0 0 2 0 0 0 0 0 1 3

勝:塩田 敗:小泉 本:森谷、大岡(以上八幡)

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全京城 2 0 0 2 6 0 0 0 0 10
昭和製鋼 3 1 0 1 0 0 0 0 0 5

勝:藤島 敗:湯浅 本:秋山(京城)

  • 第3試合-延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
満州倶楽部 2 0 1 0 2 0 0 0 0 2 7
コロムビア 0 2 1 0 0 1 1 0 0 0 5

勝:高見 敗:鈴木

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
釜石製鉄 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
藤倉電線 4 3 0 0 2 1 1 0 X 11

勝:土井 敗:沢藤

準決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全京城 0 0 0 0 0 0 0 1 5 6
八幡製鉄 3 0 0 0 0 0 1 0 0 4

勝:徳島 敗:角地

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
満州倶楽部 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2
藤倉電線 1 0 0 2 0 0 2 0 X 5

勝:土井 敗:高見 本:恒川(藤倉)

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
全京城 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
藤倉電線 0 0 1 1 0 0 0 2 X 4

勝:土井 敗:東
(藤倉電線は初優勝)

表彰選手

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  • 橋戸賞 土井寿蔵投手(藤倉電線)