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第25回都市対抗野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第25回都市対抗野球大会(だい25かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、1954年8月1日から8月9日まで後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会である。

概要

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  • 大会が25回を迎えた記念として、出場チームを5チーム増やし、史上最多の25チームによる大会となった。そのため大会期間も最長の9日間となった。また、1950年には完成していた後楽園球場の照明設備を活用すべく、あらかじめナイトゲームを日程に組み込んだ。
  • 大勝あり、接戦ありと多彩な25試合が繰り広げられたが、2回戦の川崎トキコ-鐘淵化学戦で川崎トキコの岡本教平投手が大会2例目のノーヒットノーランを達成した。出した走者は四球1の準完全試合。なお、この試合で川崎トキコも1安打に抑えられ、1試合の両チーム合計最少安打1も記録している。(両チーム唯一の安打は岡本の3塁強襲安打で、決勝点はスクイズでもたらされた。)
  • 優勝したのは、古豪・八幡製鉄。北九州予選では日鉄二瀬に敗れ、ラストチャンスの九州予選(第3代表決定戦)で大分鉄道管理局を降して本戦に出場していることから戦前の下馬評は高くなかったが、本戦では守りからリズムを作って打線が活発に機能する好循環を見せ、17年ぶり2回目の黒獅子旗を手にした。この優勝が、2023年現在、九州勢として最後の優勝となっている。

予選

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出場チーム

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[1]

大会

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1回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大昭和製紙 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
三重交通 0 0 0 0 0 2 0 2 X 4

勝:服部 敗:黒柳

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
備後通運 0 1 0 0 0 0 1 1 0 3
鐘淵化学 0 1 0 0 0 0 0 4 X 5

勝:山本治 敗:笠倉

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
本州製紙 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
全藤倉 1 1 1 1 2 0 0 1 X 7

勝:西村 敗:富田 本:高遠、鈴木(以上全藤倉)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全大丸 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
日鉄二瀬 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:小竹 敗:野見山

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
神戸製鋼 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
富士鉄釜石 1 0 0 1 0 1 0 3 X 6

勝:小武方 敗:溝畑

  • 第6試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
鹿児島鉄道管理局 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
日本鋼管 0 0 1 0 0 3 0 0 X 4

勝:佐藤 敗:隈元 本:宮原(鋼管)

  • 第7試合-延長13回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
八幡製鉄 0 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2 5
高崎鉄道管理局 0 1 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 3

勝:畑間 敗:真下

  • 第8試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
ニッポンビール 2 0 0 1 1 0 0 0 1 5
四国鉄道管理局 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:浜田 敗:酒井 本:前田(ビール)

  • 第9試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全鐘紡 1 2 0 0 0 0 0 0 0 3
北陸銀行 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2

勝:平古場 敗:細田

2回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三重交通 0 0 3 0 0 1 0 0 0 4
立川AIO 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3

勝:服部 敗:高林

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
鐘淵化学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
川崎トキコ 0 0 1 0 0 0 0 0 X 1

勝:岡本 敗:山本治
※川崎トキコの岡本教平投手が大会2例目のノーヒットノーラン達成。
※両チーム合計安打1(鐘淵0、トキコ1)は大会最少安打試合記録。

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
函館太洋倶楽部 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
全藤倉 0 0 0 4 0 0 0 1 X 5

勝:西村 敗:越石

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大阪鉄道管理局吹田 0 0 2 0 0 1 0 0 0 3
全大丸 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:真鍋 敗:小竹 本:佐々木(吹田)

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
名古屋鉄道管理局 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
富士鉄釜石 0 0 0 0 0 0 1 0 X 1

勝:小武方 敗:上田

  • 第6試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東洋レーヨン 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4
日本鋼管 5 2 0 0 0 0 4 2 X 13

勝:佐藤 敗:佐竹 本:吉村(鋼管)

  • 第7試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 0 2 0 0 0 0 4 0 0 6
日本生命 2 1 0 0 0 0 0 1 1 5

勝:福島 敗:井上 本:小林(八幡)

  • 第8試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全鐘紡 2 0 0 0 1 2 2 0 0 7
ニッポンビール 0 0 0 0 0 0 0 5 0 5

勝:平古場 敗:二階堂 本:岩本(全鐘紡)

準々決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
川崎トキコ 3 0 1 1 0 0 4 2 0 11
三重交通 3 1 0 0 0 5 0 1 0 10

勝:征矢 敗:服部 本:小林、軽部、手代木、外園(以上トキコ)

※トキコの4本塁打のうち、3本は代打によるもの。

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大阪鉄道管理局吹田 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
全藤倉 1 1 0 0 0 0 0 1 X 3

勝:西村 敗:西川

※全藤倉の西村一孔投手は1回戦から3試合連続完封勝利。

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鋼管 0 0 1 0 0 1 0 0 0 2
富士鉄釜石 1 0 2 0 3 0 0 1 X 7

勝:小武方 敗:佐藤 本:鎌田(鋼管)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 1 0 0 0 1 0 0 0 0 2
全鐘紡 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

勝:福島 敗:河合

準決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
川崎トキコ 2 0 1 1 0 0 1 0 0 5
全藤倉 3 0 0 1 0 0 6 1 X 11

勝:本田 敗:岡本 本:小林(トキコ)、石原、天野(以上全藤倉)

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 0 0 2 0 2 0 0 0 0 4
富士鉄釜石 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

勝:福島 敗:小武方

3位決定戦

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  • 3位決定戦
1 2 3 4 5 6 7 8 9
川崎トキコ 5 0 0 1 0 1 0 3 0 10
富士鉄釜石 0 0 1 0 3 0 0 0 1 5

勝:征矢 敗:古田 本:福田、古賀(以上釜石)

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
八幡製鉄 0 0 3 0 2 0 0 0 0 5
全藤倉 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2

勝:畑間 敗:西村 本:井原、石橋(以上八幡)
(八幡製鉄は17年ぶり2回目の優勝)

表彰選手

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  • 橋戸賞 井原数巳三塁手(八幡製鉄
  • 久慈賞 大館盈六遊撃手(全藤倉)

脚注

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