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第3回社会人野球日本選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第3回社会人野球日本選手権大会(だい3かいしゃかいじんやきゅうにほんせんしゅけんたいかい)は、1976年10月30日から11月6日にかけて阪神甲子園球場で開かれた社会人野球日本選手権大会である。

概要

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  • 3回目の大会を迎えるも3回連続出場はわずか4チームで、各地区予選で有力チーム同士の激しい戦いが繰り広げられた。
  • この夏の都市対抗野球を制した日本鋼管、準優勝の北海道拓殖銀行はいずれも本戦出場。しかし日本鋼管は初出場の愛媛相互銀行に初戦で敗れる波乱が起こった。
  • 荒れた大会を制したのは安定した投手力を誇った新日本製鐵名古屋。愛知県勢としても全国大会で初めての優勝を果たした。

予選

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出場チーム

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代表枠 チーム 出場回数
北海道 新日本製鐵室蘭 2年ぶり2回目
北海道 北海道拓殖銀行 2年連続2回目
東北 TDK 3年連続3回目
東北 仙台鉄道管理局 初出場
関東 住友金属鹿島 初出場
関東 東京ガス 初出場
関東 日本鋼管 2年連続2回目
中部 日本楽器 初出場
中部 三協精機 3年連続3回目
東海北陸 西濃運輸 3年連続3回目
東海北陸 新日本製鐵名古屋 初出場
代表枠 チーム 出場回数
近畿 三菱自動車京都 初出場
近畿 大丸 初出場
近畿 松下電器 3年連続3回目
近畿 神戸製鋼 初出場
近畿 三菱重工神戸 2年ぶり2回目
中国 協和発酵 初出場
中国 新日本製鐵光 2年連続2回目
四国 大倉工業 初出場
四国 愛媛相互銀行 初出場
九州 日本鉱業佐賀関 初出場
九州 九州産交 2年連続2回目

大会

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1回戦

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
神戸製鋼 2 0 0 0 0 4 0 0 2 8
新日本製鉄室蘭 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:登記 敗:浜師

  • 第2試合(10月30日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
愛媛相互銀行 0 0 0 0 0 0 0 4 0 4
日本鋼管 0 0 1 0 0 0 0 2 0 3

勝:入山 敗:梶間

  • 第3試合(10月30日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
TDK 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
九州産交 0 0 0 0 0 0 0 1 X 1

勝:門倉 敗:浅井

1 2 3 4 5 6 7 8 9
大倉工業 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2
住友金属鹿島 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1

勝:仁科 敗:小田 本:中井(大倉)、都築(鹿島)

  • 第5試合(10月31日)-延長11回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
松下電器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
西濃運輸 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:福間 敗:松田 本:山口(松下)

  • 第6試合(10月31日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鉱業佐賀関 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
日本楽器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:藤沢 敗:立野 本:湯野(佐賀関)

2回戦

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
協和発酵 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2
新日本製鐵名古屋 1 1 0 2 0 0 5 0 X 9

勝:水谷啓 敗:野々村 本:柳原(協和)

  • 第2試合(11月1日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱自動車京都 1 0 1 0 3 0 0 0 0 5
仙台鉄道管理局 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

勝:浜田 敗:高橋正

  • 第3試合(11月1日)-延長14回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
神戸製鋼 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2
東京ガス 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1x 3

勝:松沼 敗:登記

1 2 3 4 5 6 7
大丸 1 4 0 0 3 3 0 11
愛媛相互銀行 0 0 0 0 0 1 0 1

勝:岡 敗:入山 本:楢原、梅原(以上大丸)

  • 第5試合(11月2日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三協精機 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
九州産交 0 1 0 0 0 0 0 0 X 1

勝:門倉 敗:大塚

  • 第6試合(11月2日)-延長11回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
大倉工業 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
新日本製鐵光 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1

勝:児玉 敗:仁科

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
松下電器 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
北海道拓殖銀行 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 2

勝:千藤 敗:福間

  • 第8試合(11月3日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鉱業佐賀関 0 0 0 0 0 0 0 0 3 3
三菱重工神戸 1 0 0 0 0 1 0 0 0 2

勝:渡辺 敗:増岡 本:木村(佐賀関)

準々決勝

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  • 第1試合(11月3日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
新日本製鐵名古屋 0 0 0 2 1 0 0 1 0 4
東京ガス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:水谷啓 敗:松沼 本:吉田雄(名古屋)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
大丸 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
九州産交 0 0 1 1 0 0 0 0 X 2

勝:門倉 敗:清原 本:長沢(大丸)

  • 第3試合(11月4日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
新日本製鐵光 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2
北海道拓殖銀行 0 1 1 0 2 0 0 0 X 4

勝:千藤 敗:児玉 本:村上(光)

  • 第4試合(11月4日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鉱業佐賀関 0 0 0 0 0 0 1 3 0 4
三菱自動車京都 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1

勝:永江 敗:浜田 本:湯野(佐賀関)

準決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
新日本製鐵名古屋 1 0 1 0 2 0 0 0 0 4
九州産交 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2

勝:鈴木 敗:西谷

  • 第2試合(11月5日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鉱業佐賀関 1 1 0 0 1 0 0 0 0 3
北海道拓殖銀行 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:藤沢 敗:柴田

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鉱業佐賀関 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
新日本製鐵名古屋 0 0 0 1 0 0 0 0 X 1

勝:水谷啓 敗:藤沢
(新日鉄名古屋は初優勝)

表彰選手等

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  • 最高殊勲選手賞 水谷啓昭(投手:新日本製鐵名古屋)
  • 敢闘賞 藤沢公也(投手:日本鉱業佐賀関)
  • 首位打者賞 福島寿利[1](外野手:新日本製鐵名古屋)
  • 大会優秀選手
    • 投手
    水谷啓昭(新日本製鐵名古屋)
    藤沢公也(日本鉱業佐賀関)
    門倉和博(九州産交)
    千藤和久(北海道拓殖銀行)
    児玉克雅(新日本製鐵光)
    登記欣也(神戸製鋼)
    • 捕手
    吉田秀雄(新日本製鐵名古屋)
    佐伯国司(九州産交)
    竹内昭文(北海道拓殖銀行)
    • 一塁手
    西城真寿雄(新日本製鐵名古屋)
    湯野清二(日本鉱業佐賀関)
    • 二塁手
    木下英己(新日本製鐵光)
    • 三塁手
    伏原直(日本鉱業佐賀関)
    • 遊撃手
    小坂登(新日本製鐵名古屋)
    • 外野手
    福島寿利(新日本製鐵名古屋)
    金森道正(新日本製鐵名古屋)
    井上新一(九州産交)
    上田信広(九州産交)
    山本重行(東京ガス)
    楢原明(大丸)

同大会の記録

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  • 1試合最少安打 4
1回戦・日本楽器(2)-日本鉱業佐賀関(2)戦で記録。
  • 連続試合完封 2(タイ記録)
九州産交・門倉和博が1回戦・対TDK戦、2回戦・対三協精機戦で記録。
  • 最少投球数 69
TDK・浅井治彦が1回戦・対九州産交戦で記録。

脚注

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  1. ^ 14打数7安打(.500)

外部リンク

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