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第2回社会人野球日本選手権大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

第2回社会人野球日本選手権大会(だい2かいしゃかいじんやきゅうにほんせんしゅけんたいかい)は、1975年11月2日から11月10日にかけて阪神甲子園球場で開かれた社会人野球日本選手権大会である。

概要

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  • 前回大会では出場22チーム中5チームを占めた電電公社勢が、今大会では全チーム予選不参加だったこともあり、前回から2大会連続出場したのは9チームのみ、半分以上が入れ替わり秋の王者を目指した。
  • この夏の都市対抗を制した電電関東は上記の通り、予選不参加であったが、準優勝の大昭和製紙北海道は予選を順当に突破し、本大会に出場した。
  • 鐘淵化学がエース・宮田典計が全5試合に登板し41回2失点、3完封する活躍もあり、夏・秋を通じて初の全国優勝を果たした。

予選

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出場チーム

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代表枠 チーム 出場回数
北海道 大昭和製紙北海道 2年連続2回目
北海道 北海道拓殖銀行 初出場
東北 TDK 2年連続2回目
東北 秋田相互銀行 初出場
関東 鷺宮製作所 初出場
関東 日本鋼管 初出場
関東 日本通運 初出場
中部 三協精機 2年連続2回目
中部 河合楽器 初出場
東海北陸 西濃運輸 2年連続2回目
東海北陸 日本通運名古屋 初出場
代表枠 チーム 出場回数
近畿 新日本製鐵堺 初出場
近畿 日本生命 2年連続2回目
近畿 住友金属 2年連続2回目
近畿 松下電器 2年連続2回目
近畿 鐘淵化学 2年連続2回目
中国 三菱重工広島 2年連続2回目
中国 新日本製鐵光 初出場
四国 丸善石油 初出場
四国 伊予銀行 初出場
九州 九州産交 初出場
九州 門司鉄道管理局 初出場

大会

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1回戦

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
鷺宮製作所 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
新日鉄堺 0 0 0 0 1 0 0 0 X 1

勝:尾西 敗:山本良 本:中出(堺)

  • 第2試合(11月2日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
丸善石油 0 0 0 0 0 0 1 2 0 3
TDK 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:古賀 敗:浅井 本:福永(丸善)

  • 第3試合(11月2日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運名古屋 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2
三菱重工広島 0 0 1 0 0 0 0 0 2x 3

勝:近藤 敗:平沢 本:若松(広島)、前橋(名古屋)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
伊豫銀行 1 0 0 1 0 1 0 0 X 3

勝:大野 敗:村上 本:持主(伊豫)

  • 第5試合(11月3日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
西濃運輸 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
鐘淵化学 0 1 0 0 0 0 0 0 X 1

勝:宮田 敗:早川

  • 第6試合(11月3日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
新日鉄光 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
大昭和製紙北海道 0 1 0 0 0 1 0 0 X 2

勝:加藤 敗:児玉

2回戦

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
門司鉄道管理局 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
北海道拓殖銀行 1 0 0 1 0 1 1 0 X 4

勝:山口 敗:山本 本:菅(拓銀)

  • 第2試合(11月4日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
河合楽器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
住友金属 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1

勝:宮崎 敗:根本

  • 第3試合(11月4日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三協精機 0 0 1 0 1 0 0 0 0 2
新日鉄堺 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1

勝:大塚 敗:中川 本:峯本(堺)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
丸善石油 0 0 0 0 0 3 0 0 0 3
日本生命 0 0 0 2 0 0 3 1 X 6

勝:矢野 敗:藤井 本:山下(丸善)、赤井(日生)

  • 第5試合(11月5日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本鋼管 0 0 0 2 0 1 0 0 0 3
三菱重工広島 0 0 0 3 2 0 0 0 X 5

勝:若松 敗:上岡

  • 第6試合(11月5日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
九州産交 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
伊豫銀行 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:末永 敗:徳永

1 2 3 4 5 6 7 8 9
秋田相互銀行 0 0 0 0 0 0 3 0 1 4
鐘淵化学 0 0 0 2 5 0 0 0 X 7

勝:宮田 敗:上野 本:伊藤(秋田)

  • 第8試合(11月6日)-延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
松下電器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
大昭和製紙北海道 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:福間 敗:加藤

準々決勝

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  • 第1試合(11月6日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
北海道拓殖銀行 0 0 0 0 2 0 0 3 0 5
三協精機 1 0 0 1 0 0 0 0 0 2

勝:千藤 敗:福田 本:豊国(三協)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本生命 0 0 0 0 0 0 0 2 1 3
三菱重工広島 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2

勝:岡田 敗:近藤 本:佐々木(広島)、野村(日生)

  • 第3試合(11月8日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
鐘淵化学 5 0 0 0 0 0 0 3 1 9
九州産交 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2

勝:宮田 敗:井上信 本:佐伯(九産)、佐藤(鐘化)

  • 第4試合(11月8日)-7回コールド
1 2 3 4 5 6 7
松下電器 0 0 0 0 0 0 0 0
住友金属 0 1 0 0 5 2 2 10

勝:高橋 敗:福間

準決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
北海道拓殖銀行 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
日本生命 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:山口 敗:岡田

  • 第2試合(11月9日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
住友金属 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
鐘淵化学 0 0 0 0 0 1 7 0 X 8

勝:宮田 敗:人見

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
北海道拓殖銀行 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
鐘淵化学 0 0 1 0 0 0 0 0 X 1

勝:宮田 敗:山口
(鐘淵化学は初優勝)

表彰選手等

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  • 最高殊勲選手賞 宮田典計(投手:鐘淵化学)
  • 敢闘賞 山口敏男(投手:北海道拓殖銀行)
  • 首位打者賞 川内幸男(外野手:鐘淵化学)、宇山秀明(外野手:住友金属)[1]
  • 優秀選手
    • 投手
    山口敏男(北海道拓殖銀行)
    千藤和久(北海道拓殖銀行)
    宮田典計(鐘淵化学)
    大塚喜代美(三協精機)
    福間納(松下電器)
    末永秋徳(九州産交)
    • 捕手
    古川義弘(三協精機)
    松隈憲治(住友金属)
    • 一塁手
    長嶋顕彦(鐘淵化学)
    水谷清仁(北海道拓殖銀行)
    • 二塁手
    佐藤治夫(鐘淵化学)
    佐藤信治(北海道拓殖銀行)
    清水長寿(住友金属)
    • 三塁手
    藤村正美(鐘淵化学)
    高岡茂夫(北海道拓殖銀行)
    佐々木幸治(三菱重工広島)
    • 遊撃手
    岡田理三郎(鐘淵化学)
    林正宏(住友金属)
    • 外野手
    宇山秀明(住友金属)
    中林秀延(住友金属)
    外囿郁夫(鐘淵化学)
    川内幸男(鐘淵化学)
    豊国利一(三協精機)
    野村茂(日本生命)
    吉川丈一(三菱重工広島)

同大会の記録

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  • 1イニング連続安打 7
鐘淵化学工業が準決勝・対住友金属戦の7回に記録。

脚注

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  1. ^ 13打数6安打(.462)