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第5軍 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第5軍
創設 1937年昭和12年)12月8日
廃止 1938年(昭和13年)12月15日
再編成 1939年(昭和14年)5月19日
廃止 1945年(昭和20年)
所属政体 大日本帝国の旗 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
部隊編制単位
所在地 朝鮮-満州/満州/北支
通称号/略称
最終上級単位 大本営第1方面軍
最終位置 東安省 鶏寧県
戦歴 日中戦争-第二次世界大戦
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第5軍(だいごぐん)は、大日本帝国陸軍の一つ。

第一次編成

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1937年昭和12年)12月8日に編成され、大本営戦闘序列に編入、1938年(昭和13年)12月15日戦闘序列解除。

司令官
  • (兼)古荘幹郎 中将:1937年(昭和12年)12月8日 - 1938年(昭和13年)12月15日
参謀長
  • (兼)秦雅尚少将:1937年(昭和12年)12月8日 - 1938年(昭和13年)2月26日

第二次編成

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1939年(昭和14年)5月19日に編成され、関東軍編組の第1方面軍に所属した。主に満州東部の守備にあたり、対ソ防衛戦にはソ連軍と交戦し在留邦人の脱出を掩護した。ソ連軍の第1極東方面軍第5軍と交戦中に停戦命令を受領した。

歴代司令官

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  • 土肥原賢二 中将:1939年(昭和14年)5月19日 - 1940年(昭和15年)9月28日
  • 波田重一 中将:1940年(昭和15年)9月28日 - 1941年(昭和16年)10月15日
  • 飯村穣 中将:1941年(昭和16年)10月15日 - 1943年(昭和18年)10月29日
  • 上村利道 中将:1943年(昭和18年)10月29日 - 1944年(昭和19年)6月27日
  • 清水規矩 中将:1944年(昭和19年)6月27日 - 終戦

歴代参謀長

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  • 倉茂周蔵 少将:1939年(昭和14年)5月19日 - 1940年(昭和15年)3月9日
  • 牧野四郎 少将:1940年(昭和15年)3月9日 - 1941年(昭和16年)4月21日
  • 田坂専一 少将:1941年(昭和16年)4月21日 - 1942年(昭和17年)7月1日
  • 稲田正純 少将:1942年(昭和17年)7月1日 - 1943年(昭和18年)2月22日
  • 片岡董 少将:1943年(昭和18年)2月22日 - 1944年(昭和19年)8月3日
  • 河越重定 少将:1944年(昭和19年)8月3日 - 終戦

歴代参謀副長

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  • 稲田正純 大佐:1941年(昭和16年)7月7日 - 1942年(昭和17年)7月1日(参謀長に昇格)

最終司令部構成

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  • 司令官:清水規矩 中将
  • 参謀長:河越重定 少将
  • 高級参謀:柏田秋治 大佐(陸士33期)
    • 情報参謀:前田忠雄 中佐(陸士43期)
    • 参謀:佐藤豊 少佐(陸士46期)
    • 参謀:月岡貞紀 少佐(陸士46期)
  • 兵器部長:中楯弘観 少将(陸士25期:1945年(昭和20年)1月20日 - )
  • 経理部長:江間健治 主計大佐(1944年(昭和19年)8月25日 - )
  • 軍医部長:佐藤俊二 軍医少将(1944年(昭和19年)3月1日 - )
  • 獣医部長:飯塚和吉 獣医大佐(1944年(昭和19年)5月1日 - )
  • 法務部長:高橋俊士 法務中佐(1944年(昭和19年)3月1日 - )

所属部隊

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昭和16年(1941年)12月の所属部隊

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昭和18年当時

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  • 第11師団
  • 第24師団
  • 第6独立守備隊 (璦琿要塞)
  • 第12国境守備隊 (廟嶺要塞)
    • 第12国境守備隊歩兵隊
    • 第12国境守備隊砲兵隊
    • 第12国境守備隊工兵隊
  • 第8砲兵司令部
    • 砲兵情報第1連隊
    • 独立野砲兵第1連隊
    • 野戦重砲兵第5連隊
    • 野戦重砲兵第7連隊
    • 野戦重砲兵第12連隊
    • 野戦重砲兵第20連隊
    • 独立重砲兵第5大隊
    • 独立重砲兵第8大隊
    • 独立重砲兵第11大隊
    • 独立速射砲第7大隊

終戦時

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  • 第124師団
  • 第126師団
  • 第135師団
  • 第15国境警備隊:西脇武大佐
    • 第15国境警備隊砲兵隊:大木正大尉
  • 第1工兵隊司令部:佐々木庄助大佐
    • 独立工兵第18連隊:小川四郎少佐
    • 第3野戦築城隊:小林達輔大佐
  • 第9遊撃隊
  • 陸軍病院
    • 関東第32(虎林):水野甚兵衛軍医大佐
    • 関東第34(綏陽):渡辺譲軍医少佐
    • 関東第37(牡丹江):武田要軍医少佐
    • 関東第63(牡丹江):嶋田哲郎軍医少佐
    • 関東第66(穆陵):木村正軍医中佐
    • 関東第68(虎頭):安倍哲夫軍医少佐
    • 関東第73(宝清):大脇達雄軍医少佐
    • 関東第74(平陽鎮):桑畑勇雄軍医中佐
    • 関東第78(杏樹):波藤雅隆軍医少佐
    • 関東第79(鶏寧):松坂治一軍医中佐
    • 関東第80(八面通):田中政喜軍医中佐
砲兵部隊
  • 野戦重砲兵第20連隊:松村精大佐
  • 独立重砲兵第5大隊:篠田平吉少佐
  • 独立重砲兵第8大隊:林太郎中佐
  • 独立速射砲第31大隊
  • 迫撃第13大隊:広田武男少佐
兵站部隊
  • 電信第46連隊:武井久男少佐
  • 独立輜重兵第64大隊
  • 第19兵站衛生隊
  • 第45野戦道路隊
補給廠
  • 第20軍馬防疫廠:斎藤武夫獣医中佐
  • 第17野戦兵器廠:
  • 第17野戦自動車廠:加藤大吉大佐
  • 第17野戦貨物廠:宮田三千三主計大佐

脚注

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出典

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  1. ^ ●日米交渉当時の日本陸軍の部隊編成”. 国立公文書館 アジア歴史センター. 2023年2月9日閲覧。