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2008年中華民国立法委員選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第7回立法委員選挙
第七屆立法委員選舉
中華民国
2004年 ←
2008年1月12日
→ 2012年

立法院全113議席
投票率 58.28%(減少0.88%)
  第1党 第2党
 
党首 呉伯雄 陳水扁
政党 中国国民党 民主進歩党
前回選挙 79議席 89議席
獲得議席 81議席 27議席
議席増減 増加2議席 減少62議席
区域票数 5,209,237 3,765,222
区域票率 53.48%
増加21.26%
38.65%
増加3.07%
不分区票数 5,010,801 3,610,106
不分区票率 51.23% 36.91%



  第3党 第4党
 
党首 林炳坤中国語版 宋楚瑜
政党 無党団結連盟 親民党
前回選挙 6議席 34議席
獲得議席 3議席 1議席
議席増減 減少3議席 減少33議席
区域票数 219,305 2,064
区域票率 2.25%
減少1.00%
0.02%
減少13.62%
不分区票数 68,527 -
不分区票率 0.70% -

区域および不分区選挙結果

選挙前立法院長

王金平
中国国民党

選出立法院長

王金平
中国国民党

2008年中華民国立法委員選挙(2008ねんちゅうかみんこくりっぽういいんせんきょ、: 2008年中華民國立法委員選舉、正式名称: 第07屆立法委員選舉[1])は、2008年民国97年)1月12日に行われた、中華民国国会である立法院を構成する立法委員を選出する選挙である。

概要

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3月に行われる総統選挙の前哨戦として、与党民主進歩党と最大野党中国国民党の間で激しい選挙戦が戦われた。2期8年に渡って政権を担った陳水扁総統の経済政策の失敗に対する不満から、陳水扁与党の民進党は、選挙戦当初から劣勢を強いられる厳しい選挙戦となった。

2005年に行われた憲法改正国民大会の凍結、立法院の定数半減など)後では初となる今回の選挙から立法院の定数がほぼ半減されると共に、選挙制度も中選挙区主体の制度から小選挙区主体の制度へと改正された。

選挙データ

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立法委員の任期4年が満了したことに伴って実施される選挙である。

立法院の委員定数は113名でこのうち、区域(73名)と全国不分区及び僑居国外国民(34名)の他、原住民(平地と山地それぞれ3名ずつの計6名)をそれぞれ選出する仕組みとなっている。

  • 総統陳水扁民主進歩党
  • 改選議席数:225議席から113議席に半減。
  • 立法委員の任期:3年から4年に延長。

投票日

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定数

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  • 113
    • 区域:73
    • 全国不分区及び僑居国外国民:34
    • 原住民:6
      • 平地原住民:3
      • 山地原住民:3

選挙制度

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  • 有権者:20歳以上で中華民国の国籍所持者
    • 区域:16,856,584人
    • 全国不分区及び僑居国外国民:17,288,551人
    • 平地原住民:156,052人
    • 山地原住民:167,020人
  • 選挙制度:単一選区両票制(小選挙区比例代表並立制
  • 投票:2票制。選挙区候補と比例代表政党への投票(記号式
  • クオータ制:比例代表当選者の半分以上は女性候補でなければならない

選挙結果

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与党民進党は立法院の4分の1すら下回る惨敗を喫した。一方、野党国民党は7割を超える議席を獲得し圧勝した。李登輝前総統を精神的指導者とする台湾団結連盟は民進党と国民党の一騎討ちに埋没、比例代表でも議席獲得に最低限必要な得票率5%のラインを突破できず(得票率3.5%)、議席を獲得することが出来なかった。

  • 投票率:58.28%
    • 区域:58.72%
    • 平地原住民:42.88%
    • 山地原住民:51.55%
党派別議席数及び得票数
党派 単一選区
(小選挙区)
不分区
(比例代表区)
原住民
選出枠
合計
山地 平地
得票 議席 得票 議席 得票 議席 得票 議席 議席
泛藍連盟 中国国民党 5,209,237 53.49 57 5,010,801 51.23 20 45,050 53.40 2 37,225 56.81 2 81 71.68
無党団結連盟 208,643 2.14 2 68,527 0.70 0 20,012 23.72 1 3 2.65
親民党 2,064 0.02 0 14,265 16.91 0 11,925 18.20 1 1 0.88
新党 386,660 3.95 0 0 0.0
泛藍連盟合計 5,419,944 55.65 59 5,465,988 55.88 20 79,327 94.03 3 49,150 75.01 3 85 75.21
泛緑連盟 民主進歩党 3,765,222 38.65 13 3,610,106 36.91 14 4,420 5.24 0 5,710 8.71 0 27 23.89
台湾団結連盟 93,840 0.94 0 344,887 3.52 0 0 0.0
制憲連盟 3,926 0.03 0 30,315 0.31 0 168 0.20 0 0 0.0
泛緑連盟合計 3,862,988 39.62 13 3,985,308 40.74 14 4,588 5.44 0 5,710 8.71 0 27 23.89
その他
政党
紅党 6,355 0.06 0 77,870 0.79 0 0 0.0
台湾緑党 14,767 0.14 0 58,473 0.59 0 0 0.0
台湾農民党 8,681 0.08 0 57,144 0.58 0 0 0.0
公民党 6,562 0.06 0 48,192 0.49 0 443 0.53 0 0 0.0
第三社会党 10,057 0.10 0 45,594 0.46 0 0 0.0
客家連盟 8,860 0.08 0 42,004 0.42 0 0 0.0
民主自由党 5,094 0.05 0 0 0.0
大道慈悲済世党 3,783 0.03 0 0 0.0
洪運忠義党 581 0.0 0 0 0.0
世界和平党 489 0.0 0 0 0.0
無所属 393,346 3.97 1 10,622 16.27 0 1 0.88
合計 9,740,896 73 9,780,530 34 84,358 3 65,522 3 113 100.0
中国
国民党
民主
進歩党
無党
団結連盟
親民党 無所属
地域別議席数
基隆市 1 0 0 0 0
台北市 8 0 0 0 0
台北県 10 2 0 0 0
宜蘭県 1 0 0 0 0
桃園県 6 0 0 0 0
新竹市 1 0 0 0 0
新竹県 1 0 0 0 0
苗栗県 2 0 0 0 0
台中市 3 0 0 0 0
台中県 4 0 1 0 0
彰化県 4 0 0 0 0
南投県 2 0 0 0 0
雲林県 2 0 0 0 0
嘉義市 1 0 0 0 0
嘉義県 1 1 0 0 0
台南市 0 2 0 0 0
台南県 0 3 0 0 0
高雄市 3 2 0 0 0
高雄県 3 1 0 0 0
屏東県 1 2 0 0 0
台東県 1 0 0 0 0
花蓮県 1 0 0 0 0
澎湖県 0 0 1 0 0
金門県 0 0 0 0 1
連江県 1 0 0 0 0

当選議員

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区域・原住民当選者

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  中国国民党    民主進歩党    親民党    無党団結連盟   無所属 [2][3]

台北市 1区 丁守中 2区 周守訓 3区 蔣孝厳 4区 蔡正元 5区 林郁方
6区 李慶安 7区 費鴻泰 8区 頼士葆
台北県 1区 呉育昇 2区 林淑芬 3区 余天 4区 李鴻鈞 5区 黄志雄
6区 林鴻池 7区 呉清池 8区 張慶忠 9区 林徳福 10区 盧嘉辰
11区 羅明才 12区 李慶華
基隆市 全市 謝国樑
宜蘭県 全県 林建栄
桃園県 1区 陳根徳 2区 廖正井 3区 呉志揚 4区 楊麗環 5区 朱鳳芝
6区 孫大千
新竹市 全市 呂学樟
新竹県 全県 邱鏡淳
苗栗県 1区 李乙廷 2区 徐耀昌
台中市 1区 蔡錦隆 2区 盧秀燕 3区 黄義交
台中県 1区 劉銓忠 2区 顔清標 3区 江連福 4区 徐中雄 5区 楊瓊瓔
彰化県 1区 陳秀卿 2区 林滄敏 3区 鄭汝芬 4区 蕭景田
南投県 1区 呉敦義 2区 林明溱
雲林県 1区 張嘉郡 2区 張碩文
嘉義市 全市 江義雄
嘉義県 1区 翁重鈞 2区 張花冠
台南市 1区 陳亭妃 2区 頼清徳
台南県 1区 葉宜津 2区 黄偉哲 3区 李俊毅
高雄市 1区 黄昭順 2区 管碧玲 3区 侯彩鳳 4区 李復興 5区 郭玟成
高雄県 1区 鍾紹和 2区 林益世 3区 陳啓昱 4区 江玲君
屏東県 1区 蘇震清 2区 王進士 3区 潘孟安
台東県 全県 黄健庭
花蓮県 全県 傅崐萁
澎湖県 全県 林炳坤
金門県 全県 陳福海
連江県 全県 曹爾忠
原住民 平地[4] 廖国棟[注 1] 楊仁福 林正二
山地[5] 簡東明[注 2] 孔文吉[注 3] 高金素梅[注 4]

補欠当選

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選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由 出典[6]
2009年 4月 苗栗1区 康世儒 無所属 李乙廷 中国国民党 選挙不正による資格喪失 [7]
台北市6区 蒋乃辛 中国国民党 李慶安 中国国民党 米国国籍保有
10月 雲林2区 劉建国 民主進歩党 張碩文 中国国民党 選挙不正による資格喪失
12月 南投1区 馬文君 中国国民党 呉敦義 中国国民党 行政院長に就任
2010年 1月 台中県3区 簡肇棟 民主進歩党 江連福 中国国民党 選挙不正による資格喪失
桃園2区 郭栄宗 民主進歩党 廖正井 中国国民党 選挙不正による資格喪失
台東全県 頼坤成 民主進歩党 黄健庭 中国国民党 台東県長選へ出馬
3月 嘉義2区 陳明文 民主進歩党 張花冠 民主進歩党 嘉義県長選へ出馬
花蓮全県 王廷升 中国国民党 傅崐萁 無所属 花蓮県長に当選
新竹全県 彭紹瑾 民主進歩党 邱鏡淳 中国国民党 新竹県長に当選
桃園3区 黄仁杼 民主進歩党 呉志揚 中国国民党 桃園県長に当選
7月 平地原住民 欠員 林正二 親民党 選挙不正による資格喪失
2011年 2月 台中県4区 欠員 徐中雄 中国国民党 台中市副市長に就任
3月 台南4区(旧台南市2区) 許添財 民主進歩党 頼清徳 民主進歩党 台南市長に当選 [7]
高雄4区(旧高雄県3区) 林岱樺 民主進歩党 陳啓昱 民主進歩党 高雄市副市長に就任
4月 彰化1区 欠員 陳秀卿 中国国民党 死去
9月 台中県3区 欠員 簡肇棟 民主進歩党 刑事事件による辞職
2012年 1月 苗栗1区 欠員 康世儒 無所属 竹南鎮長に当選

全国不分区及び僑居国外国民当選者

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議席獲得政党の比例名簿の掲載順に記載[2][8]

全国不分区及び僑居国外国民当選者[9] 中国国民党 王金平 洪秀柱 曽永権 潘維剛 邱毅 鄭金玲 陳杰 李紀珠 張顕耀 趙麗雲 李嘉進 廖婉汝 紀国棟 羅淑蕾 李明星 郭素春 劉盛良 鄭麗文 帥化民 徐少萍
民主進歩党 陳節如 蔡煌瑯 涂醒哲 邱議瑩 柯建銘 黄淑英 王幸男 薛凌 高志鵬 陳瑩 余政道 翁金珠 蔡同栄 田秋菫

繰上当選

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繰上者 政党名 欠員 欠員事由 出典
2008年 7月 陳淑慧 中国国民党 李紀珠 金融監督管理委員会副主委に就任 [6]
2009年 10月 許舒博 中国国民党 李嘉進 国家安全会議諮詢委員に就任

脚注

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当選者注釈

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  1. ^ アミ語名はSufin Siluko。
  2. ^ パイワン語名はUliw Qaljupayare。
  3. ^ セデック語名はYosi Takun。
  4. ^ タイヤル語名はCiwas Ali。

関連項目

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外部リンク

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上記二ついずれも東京外国語大学准教授小笠原欣幸の「ホームページ」より