第73回ヴェネツィア国際映画祭
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オープニング | 『ラ・ラ・ランド』 |
---|---|
クロージング | 『マグニフィセント・セブン』 |
会場 | イタリア ヴェネツィア |
創設 | 1932年 |
期間 | 2016年8月31日 - 9月10日 |
ウェブサイト | http://www.labiennale.org/cinema/ |
第73回ヴェネツィア国際映画祭は2016年8月31日から9月10日まで開催された[1]。メイン・コンペティションの審査員長はイギリス人監督のサム・メンデスが務めた[2]。オープニング作品はデミアン・チャゼル監督のミュージカル『ラ・ラ・ランド』である[3]。
公式選出
[編集]コンペティション
[編集]メイン・コンペティションには以下の作品が選ばれた[4][5]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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メッセージ | Arrival | ドゥニ・ヴィルヌーヴ | アメリカ合衆国 |
マッドタウン | The Bad Batch | アナ・リリー・アミールポアー | アメリカ合衆国 |
アランフエスの麗しき日々 | Les Beaux Jours d'Aranjuez | ヴィム・ヴェンダース | フランス ドイツ |
ブリムストーン | Brimstone | マルティン・コールホーヴェン | フランス オランダ |
笑う故郷 | El ciudadano ilustre | ガストン・ドゥプラット マリアノ・コーン |
アルゼンチン スペイン |
盲目のキリスト | El Cristo ciego | クリストファー・マーレー | フランス チリ |
婚約者の友人 | Frantz | フランソワ・オゾン | フランス ドイツ |
ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命 | Jackie | パブロ・ラライン | チリ 中国 アメリカ合衆国 |
ラ・ラ・ランド | La La Land | デミアン・チャゼル | アメリカ合衆国 |
光をくれた人 | The Light Between Oceans | デレク・シアンフランス | アメリカ合衆国 オーストラリア ニュージーランド |
ノクターナル・アニマルズ | Nocturnal Animals | トム・フォード | アメリカ合衆国 |
オン・ザ・ミルキー・ロード | Lungo la Via Lattea | エミール・クストリッツァ | メキシコ セルビア イギリス アメリカ合衆国 |
パラダイス | Рай | アンドレイ・コンチャロフスキー | ドイツ ロシア |
Piuma | ローン・ジョンソン | イタリア | |
かけがえのない数日[備考 1] | Questi giorni | ジュゼッペ・ピッチョーニ | イタリア |
Spira Mirabilis | マッシモ・D・アーノルフィ マルティナ・パレンティ |
イタリア | |
触手 | La Region Salvaje[備考 1] | アマト・エスカランテ | デンマーク メキシコ |
ボヤージュ・オブ・タイム | Voyage of Time | テレンス・マリック | アメリカ合衆国 |
立ち去った女[備考 1] | The Woman Who Left | ラヴ・ディアス | フィリピン |
女の一生 | Une Vie | ステファヌ・ブリゼ | フランス |
非コンペティション
[編集]コンペティション外上映として以下の作品が選ばれた[4][5]
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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密偵 | 밀정 | キム・ジウン | 韓国 |
American Anarchist | チャーリー・シスケル | アメリカ合衆国 | |
Assalto al cielo | フランチェスコ・ムンズィ | イタリア | |
Austerlitz | セルゲイ・ロズニタ | ドイツ | |
チャンプ 別題:チャック 〜“ロッキー”になった男〜 |
The Bleeder | フィリップ・ファラルドー | アメリカ合衆国 カナダ |
GANTZ:O | 川村泰 | 日本 | |
ハクソー・リッジ | Hacksaw Ridge | メル・ギブソン | アメリカ合衆国 オーストラリア |
I Called Him Morgan | キャスパー・コリン | スウェーデン アメリカ合衆国 | |
The Journey | ニック・ハム | イギリス | |
À jamais | ブノワ・ジャコ | フランス ポルトガル | |
マグニフィセント・セブン | The Magnificent Seven | アントワーン・フークア | アメリカ合衆国 |
山〈モンテ〉 | Monte | アミール・ナデリ | イタリア アメリカ合衆国 フランス |
One More Time With Feeling | アンドリュー・ドミニク | イギリス | |
La nostra guerra | Bruno Chiaravalloti クラウディオ・ジャンパグリア ベネデッタ・アルジェンティエリ |
イタリア アメリカ合衆国 | |
プラネタリウム | Planetarium | レベッカ・ズロトヴスキ | フランス ベルギー |
サファリ | Safari | ウルリヒ・ザイドル | オーストリア デンマーク |
Tommaso | キム・ロッシ・スチュアート | イタリア | |
ピウス13世 美しき異端児 | The Young Pope | パオロ・ソレンティーノ | イタリア フランス スペイン イギリス アメリカ合衆国 |
オリゾンティ
[編集]オリゾンティ部門には以下の作品が選ばれた:[6]
フィーチャー映画
[編集]日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
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Koca Dünya | レハ・エルデム | トルコ | |
Kékszakállú | ガストン・ソルニツキ | アルゼンチン | |
Boys in the Trees[備考 1] | Nicholas Verso | オーストラリア | |
Dark Night | ティム・サットン | アメリカ合衆国 | |
Dawson City: Frozen Time | ビル・モリソン | フランス アメリカ合衆国 | |
Il più grande sogno | ミシェル・バヌチ | イタリア | |
愚行録 | 石川慶 | 日本 | |
Réparer les vivants | カテル・キレヴェレ | ベルギー フランス | |
Die Einsiedler | ロニー・トロッカー | オーストリア ドイツ | |
Home | フィーン・トローチ | ベルギー | |
King of the Belgians | ピーター・ブロセンス ジェシカ・ウッドワース |
ベルギー ブルガリア オランダ | |
Ku Qian | 王兵 | 香港 | |
مالاریا | パーヴィス・シャハージ | イラン | |
Maudite Poutine | カール・レミュー | カナダ | |
Liberami | フェデリカ・ディ・ジャコモ | フランス イタリア | |
São Jorge | マルコ・マルティンズ | フランス ポルトガル | |
Tarde para la ira | ラウール・アレバロ | スペイン | |
Laavor Et Hakir | ラマ・ブルシュタイン | イスラエル | |
Seto Surya | Deepak Rauniyar | ネパール オランダ カタール アメリカ合衆国 |
ビエンナーレ・カレッジ - シネマ
[編集]ビエンナーレ・カレッジ - シネマ部門には以下の作品が選ばれた[7]。
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Orecchie | Alessandro Aronadio | イタリア | |
ガンジスに還る | Mukti Bhawan | シュバシシュ・ブティヤニ | インド |
La Soledad | Jorge Thielen Armand | ベネズエラ | |
Una Hermana | Sofia Brockenshire Verena Kuri |
アルゼンチン |
独立部門
[編集]ヴェニス・デイズ
[編集]ヴェニス・デイズ部門には以下の作品が選ばれた:[8]
公式選出
[編集]日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Guilty Men | Ivan D. Gaona | ||
Hjartasteinn[備考 1] | Guðmundur Arnar Guðmundsson | アイスランド | |
Hounds of Love | ベン・ヤング | オーストラリア | |
Indivisible[備考 1] | Edoardo De Angelis | イタリア | |
Pamilya Ordinaryo | Eduardo Roy, Jr. | フィリピン | |
Polina | Olias Barco | ベルギー フランス ウクライナ | |
私に構わないで | Ne gledaj mi u pijat | ハナ・ユシッチ | クロアチア デンマーク |
再見瓦城 | ミディ・ジー | 台湾 ミャンマー フランス ドイツ | |
サーミの血 | Sami Blood | アマンダ・ケンネル | スウェーデン |
The War Show | Andreas Dalsgaard Obadiah Zytoon |
シリア | |
Worldly Girl | Marco Danieli | イタリア |
国際批評家週間
[編集]国際批評家週間部門には以下の作品が選ばれた:[9]
日本語題 | 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|---|
Are We Not Cats | Xander Robin | アメリカ合衆国 | |
Jours de France[備考 1] | Jérôme Reybaud | フランス | |
Tabl | キーワン・カリミ | フランス イラン | |
Akher Wahed Fina | Ala Eddine Slim | レバノン カタール チュニジア アラブ首長国連邦 | |
Le Ultime Cose[備考 1] | Irene Dionisio | フランス イタリア スイス | |
Los Nadie | Juan Sebastián Mesa | コロンビア | |
Prank | Vincent Biron | カナダ | |
Prevenge | アリス・ロウ | イギリス | |
Singing sa mga Dakong Libingan | Bradley Liew | マレーシア フィリピン |
審査員
[編集]- サム・メンデス: イングランド、映画・舞台監督 (審査員長)
- ローリー・アンダーソン: アメリカ合衆国、アーティスト・作曲家・ミュージシャン・映画監督
- ジェマ・アータートン: イングランド、女優
- ジャンカルロ・デ・カタルド: イタリア、脚本家
- ニーナ・ホス: ドイツ、女優
- キアラ・マストロヤンニ: フランス/ イタリア、女優
- ジョシュア・オッペンハイマー: アメリカ合衆国、映画監督
- ロレンソ・ビガス: ベネズエラ、映画監督・脚本家・プロデューサー
- ヴィッキー・チャオ: 中国、女優・歌手・映画監督
受賞結果
[編集]公式部門
[編集]- コンペティション
- 金獅子賞 – 『立ち去った女』 - ラヴ・ディアス
- 審査員大賞 – 『ノクターナル・アニマルズ』 - トム・フォード
- 銀獅子賞
- アマト・エスカランテ - 『触手』
- アンドレイ・コンチャロフスキー - 『パラダイス』
- ヴォルピ杯:
- 脚本賞 – ノア・オッペンハイム - 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
- 審査員特別賞 – 『マッドタウン』 - アナ・リリー・アミールポアー
- マルチェロ・マストロヤンニ賞 – パウラ・ベーア - 『婚約者の友人』
- オリゾンティ
- 作品賞 - 『悪魔祓い、聖なる儀式』 - フェデリカ・ディ・ジャコモ
- 監督賞 - 『Home』 - フィーン・トローチ
- 審査員特別賞 – 『ビッグ・ビッグ・ワールド』 - レハ・エルデム
- 女優賞 - ルース・ディアス - 『静かなる復讐』
- 男優賞 - ヌーノ・ロペス - 『Saint George』
- 脚本賞 - 『苦い銭』 - 王兵
- 短編映画 - 『La Voz Perdida』 - Marcello Martinessi
- Lion of the Future
- ルイジ・ディ・ラウエンティス第1回作品賞 - The Last of Us - Ala Eddine Slim
- ヴェネツィア・クラシック賞
- 特別賞
- 栄誉金獅子賞 – ジャン=ポール・ベルモンド、イエジー・スコリモフスキ
- 監督・ばんざい!賞 - アミール・ナデリ
- ヴィジョナリー・タレント賞 - リーヴ・シュレイバー
独立部門
[編集]- ヴェネツィア国際批評家週間
- SIAE賞 - パオロ・ソレンティーノ
コラテラル賞
[編集]- ミンモ・ロテッラ財団賞
- ジェームズ・フランコ - 『疑わしき戦い』
- 製作のための特別賞 - アンドレア・レルヴォリーノ - 『疑わしき戦い』
- パオロ・ソレンティーノ、ジュード・ロウ - 『ピウス13世 美しき異端児』
- サウンドトラック・スターズ賞
- ジョヴァノッティ - 『L'estate addosso』 - ガブリエレ・ムッチーノ
備考
[編集]参考文献
[編集]- ^ “73rd Venice International Film Festival”. Venice Biennale. 11 February 2016閲覧。
- ^ a b Anderson, Ariston (27 April 2016). “Sam Mendes to Head Venice Film Fest Jury”. The Hollywood Reporter. April 27, 2016閲覧。
- ^ Roxborough, Scott (June 17, 2016). “Damien Chazelle's 'La La Land' To Open Venice Film Festival”. The Hollywood Reporter. 17 June 2016閲覧。
- ^ a b Hindustan Times (25 June 2016). “Venice film fest to open with La La Land”. Daily Sun. 25 June 2016閲覧。
- ^ a b “Venice Film Festival 2016”. Deadline (28 July 2016). 28 July 2016閲覧。
- ^ “La Biennale di Venezia - Orizzonti”. August 21, 2016閲覧。
- ^ “La Biennale di Venezia - Biennale College - Cinema”. www.labiennale.org. 2016年8月8日閲覧。
- ^ Anderson, Ariston (July 26, 2016). “Venice Days Unveils Global Lineup”. The Hollywood Reporter. July 27, 2016閲覧。
- ^ “La Biennale di Venizia - International Critics Week”. August 21, 2016閲覧。
- ^ Vivarelli, Nick (24 July 2016). “Laurie Anderson, Joshua Oppenheimer, Zhao Wei Set For Venice Jury”. Variety. 24 July 2016閲覧。