蘇悉地院
表示
蘇悉地院(そしつじいん)は両界曼荼羅の一つ、胎蔵曼荼羅の下部(虚空蔵院の下)に位置する院(区画)。
虚空蔵院のはたらきを、利他の実践によってさらに成就させる諸尊が座する。
蘇悉地とは悟りの境地に達することを意味する。 本来は虚空蔵院の第3列であったが、上部の釈迦院・文殊院の2院に対称となるように、虚空蔵院を分割し、虚空蔵院と蘇悉地院の2院にしたといわれる。
虚空蔵院が仏部・金剛部・蓮華部の諸尊のはたらきの円満(仏果徳)をあらわし、蘇悉地院の諸尊がその果徳を(利他の)実践によってさらに成就することが意図されている。
以下の8尊が坐する。
十一面観自在菩薩 じゅういちめんかんじざいぼさつ |
一髻羅刹 いっけいらせつ |
孔雀王母菩薩 くじゃくおうもぼさつ |
不空供養宝菩薩 ふくうくようほうぼさつ |
不空金剛 ふくうこんごう |
金剛軍荼利菩薩 こんごうぐんだりぼさつ |
金剛将菩薩 こんごうしょうぼさつ |
金剛明王 こんごうみょうおう |
参考文献
[編集]- “MANDALA DUALISM”. 2019年5月17日閲覧。
- “神魔精妖名辞典 大悲胎蔵生曼荼羅”. 2019年5月17日閲覧。