行橋駅
行橋駅 | |
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1999年に高架化された西口(2006年12月) | |
ゆくはし Yukuhashi | |
所在地 | 福岡県行橋市西宮市二丁目1-1 |
所属事業者 |
■九州旅客鉄道(JR九州) ■平成筑豊鉄道 |
電報略号 | ユク |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面5線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
(JR九州)-2022年- 5,120人/日(降車客含まず) (平成筑豊)-2021年- 347人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1895年(明治28年)8月15日* |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■日豊本線 |
駅番号 | JF 10 |
キロ程 | 25.0 km(小倉起点) |
◄JF09 小波瀬西工大前 (2.8 km) (1.8 km) 南行橋► | |
所属路線 | ■田川線 |
駅番号 | HC31 |
キロ程 | 0.0 km(行橋起点) |
(1.3 km) 令和コスタ行橋 HC30► | |
備考 |
共同使用駅 JR九州:直営駅 JR九州:みどりの窓口 有 |
行橋駅(ゆくはしえき)は、福岡県行橋市西宮市二丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)・平成筑豊鉄道の駅である[1]。
概要
[編集]福岡県東部に位置する京築地域の中心都市・行橋市の代表駅[1]で、ななつ星 in 九州と36ぷらす3を除く全旅客列車が停車する。
JR九州の日豊本線と、平成筑豊鉄道の田川線の2路線が乗り入れる[1]。田川線は当駅が起点である。
JR九州にはJF10、平成筑豊鉄道にはHC31の駅番号がそれぞれ設定されている。
歴史
[編集]- 1895年(明治28年)
- 1897年(明治30年)9月25日:豊州鉄道が行橋駅 - 長洲駅(現・柳ケ浦駅)間を延伸開業。新田原駅・椎田駅・松江駅(現・豊前松江駅)・宇ノ島駅(現・宇島駅)・中津駅・今津駅・四日市駅(現・豊前善光寺駅)・長洲駅(現・柳ケ浦駅)が開業。
- 1901年(明治34年)9月3日:豊州鉄道を初代九州鉄道が買収[6]。
- 1907年(明治40年)7月1日:九州鉄道(初代)が国有化、帝国鉄道庁が所管[7]。
- 1909年(明治42年)
- 1932年(昭和7年)12月6日:小倉 - 鹿児島駅間全通により日豊本線に命名[9]。
- 1949年(昭和24年)6月10日 - 昭和天皇の戦後巡幸があり、お召し列車が発着[10]。
- 1965年(昭和40年)10月1日:小倉 - 行橋駅間複線化[2]。
- 1966年(昭和41年)10月1日:小倉 - 新田原駅間電化[2]。
- 1974年(昭和49年)10月1日:貨物の取り扱いを廃止[11]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[11]。
- 1986年(昭和61年)3月29日:みどりの窓口を設置[12]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が承継[13]。
- 1989年(平成元年)10月1日:田川線が平成筑豊鉄道に転換[2]。
- 1992年(平成4年)10月22日:駅高架化工事の起工式[2][14]。
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)8月28日:駅高架化工事完成[16]。
- 2000年(平成12年)10月2日:自動改札機を設置し、供用開始[17]。
- 2002年(平成14年)
- 2009年(平成21年)
- 2018年(平成30年)3月30日:行橋駅旅行センターが営業終了。
- 2019年 (令和元年)10月1日:平成筑豊鉄道全線に駅ナンバリング導入。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線と、日豊本線上りホーム(3・4番のりば)の南端に切欠きホームの平成筑豊鉄道線のりば(5番のりば)が設置される高架駅。平成筑豊鉄道線ホーム及び地平部へ通じる階段はJR改札外にあり、21時10分から翌朝6時40分の間の階段の閉鎖時間以外は自由に出入りできる(エレベーターはない)。乗車券は地平部に設置されている自動券売機で購入するが、車内で現金払いも可能。
平成筑豊鉄道ホームと日豊本線上りホームとの境に乗り換え改札口があり、JRの自動券売機が設置されている。日豊本線ホームにあるエレベーターを利用する場合は、平成筑豊鉄道の乗車券(降車の場合は精算済票を含む)を提示することによりJR改札口 - 上りホーム - 乗換改札口の間を通行できる。以前は乗り換え改札口にはSUGOCAの簡易改札機があったが、現在は通常の自動改札機となっている(平成筑豊鉄道は車内精算)。
本屋口はJR九州直営駅でみどりの窓口が設置されている。駅長配置駅。平成筑豊鉄道乗換口はJR九州サービスサポートに業務を委託している。自動改札機を備え、2009年以降はSUGOCAが利用可能となっている。その他の設備等には旅行センター・ATMコーナー・駅レンタカー・コンビニがある。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | JR日豊本線 | 下り | 中津・柳ケ浦・宇佐方面[22] | |
3・4 | 上り | 小倉・門司港方面 / 下関方面[22] | ただし当駅始発は一部1番のりば | |
5 | ■平成筑豊鉄道田川線 | - | 犀川・田川伊田・金田・直方方面[23] |
駅弁
[編集]- 2006年9月末まで駅構内(改札外)にある小松商店の直営売店で駅弁が販売されていた。
- 上記駅弁の一部は特急「ソニック」(一部除く)車内で予め車内販売係員に申し出れば車内で購入が可能であった。また、その後もかしわめし・四季の味・幕の内弁当のみ駅構内(改札外)のキヨスクまたは駅前の小松商店本店で販売されていたが、2009年8月末に調製元が廃業したため現在は販売されていない[1][24]。
利用状況
[編集]- JR九州 - 2022年度の1日平均乗車人員は5,120人であり、同社の駅としては第32位である[25]。また日豊本線の駅[26]としては下曽根駅に次いで3番目に多い。
- 平成筑豊鉄道 - 2021年度の1日平均乗車人員は347人であり、同社の駅としては第2位である[27]。
年度 | JR九州 | 平成筑豊鉄道 | |
---|---|---|---|
1日平均 乗車人員 |
1日平均 乗降人員[28] |
1日平均 乗車人員 | |
2000年 | 7,325 | ||
2001年 | 7,230 | ||
2002年 | 7,033 | ||
2003年 | 7,008 | ||
2004年 | 6,953 | ||
2005年 | 6,909 | ||
2006年 | 6,863 | ||
2007年 | 6,817 | ||
2008年 | 6,807 | ||
2009年 | 6,520 | ||
2010年 | 6,652 | ||
2011年 | 6,661 | 1,041 | 554 |
2012年 | 6,633 | 874 | 482 |
2013年 | 6,730 | 896 | 510 |
2014年 | 6,468 | 837 | 484 |
2015年 | 6,503 | 837 | 461 |
2016年 | 6,381 | 747 | 424 |
2017年 | 6,369 | 734 | 443 |
2018年 | 6,233 | 808 | 445 |
2019年 | 6,172 | 478 | |
2020年 | 4,652 | 351 | |
2021年 | 4,790 | 347 | |
2022年 | 5,120 |
駅周辺
[編集]行橋市の中心部で金融機関もおおむね揃っている。東側(市役所側)は行橋市の中心部で、行橋駅前通りには商店街が軒を連ねる。西側(安川通り側)はマンション等が開発されており、周辺には大型ショッピングセンターなどの商業施設も増加している。中心部から少し離れると住宅地である。
- 福岡県道211号線(行橋駅前通り)
- ハミング通り
- えびす通り商店街
- 国道496号
- 福岡県道28号線(旧国道10号)
- 福岡県道246号線(市役所通り)
- 行橋市役所
- 行橋西宮市郵便局
- 行橋カトリック幼稚園
- みやこホテル MIYAKO HOTEL YUKUHASHI[29]
- 行橋大橋郵便局
- 行事保育所
- 福岡地方検察庁行橋支部
- 福岡県行橋警察署
- 行橋駅前交番
- 行橋税務署
- 行橋簡易裁判所
- 行橋市立行橋小学校
- 行橋市立行橋中学校
- 行橋郵便局
- 浄喜寺
- 豊前国分寺跡
- 正八幡神社
- ゆめタウン行橋
- 保険ひろばゆめタウン行橋店
- 福岡京築農業協同組合営農経済本部
- 福岡県立京都高等学校
- ゆめマート行橋駅前
- コスタ行橋
- 安川電機行橋工場
- コスメイト行橋
- リブリオ行橋
- 京都看護専門学校
- 西鉄バス北九州 行橋自動車営業所
- 須佐神社
- 福岡銀行行橋支店
- 福岡中央銀行行橋支店
- 福岡ひびき信用金庫行橋支店
- 西日本シティ銀行行橋支店
- 九州労働金庫行橋支店
- 田川信用金庫行橋支店
- 行橋中央病院
- 行橋厚生病院
- ホテルルートイン行橋
バス路線
[編集]- 駅東口
- 西鉄バス北九州
- 高速:苅田駅前 → 津田 → 小倉東インターチェンジ → 西鉄天神高速バスターミナル
- 19:苅田駅 → 朽網駅 → 下曽根駅北口 → 寺迫口 → 九州労災病院
- 高速・19:行橋営業所構内
- 太陽交通
- 西鉄バス北九州
- 駅西口 - 太陽交通の一部路線のみ発着する。
- 太陽交通
- 新町線:ゆめタウン → 宮ノ杜 → 新町入口
- 行事線・前田ヶ丘線全便(始発・終着は駅東口)
- 蓑島線・郡界線・香春線・矢留線・豊津線一部便
- 太陽交通
隣の駅
[編集]- 九州旅客鉄道(JR九州)
- 日豊本線
- 特急「ソニック」「にちりん」「にちりんシーガイア」停車駅
- 平成筑豊鉄道
- ■田川線
- 行橋駅 (HC31) - 令和コスタ行橋駅 (HC30)
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、24頁。
- ^ a b c d e f 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、195-197頁。ISBN 4751205293。
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ “ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム”. adeac.jp. 2020年6月23日閲覧。
- ^ “ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム”. adeac.jp. 2020年6月23日閲覧。
- ^ 鉄輪、p.57。
- ^ 鉄輪、p.65。
- ^ 鉄輪、p.83。
- ^ 鉄輪、p.97。
- ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、102頁。ISBN 978-4-10-320523-4。
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、749頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ “5駅に新設 九州総局”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1986年3月29日)
- ^ 鉄輪、p.181。
- ^ “連続立交化が起工 -日豊本線行橋駅付近”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年10月23日)
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第32巻第10号、鉄道ジャーナル社、1998年10月、86頁。
- ^ “福岡県/日豊線立体交差事業 JR行橋駅で完成式”. 西日本新聞(朝刊) (西日本新聞社): p. 24. (1999年8月29日)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-122-8。
- ^ 受賞対象名 - 行橋駅連続立体高架橋及び駅周辺計画 [福岡県行橋市西宮市2-1(JR日豊本線:行橋駅] - GOOD DESIGN AWARD
- ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2009年3月3日)
- ^ “平成筑豊鉄道:駅命名権、新たに14駅契約 あすから企業名など表示/福岡”. 毎日新聞(地方版・福岡) (毎日新聞社): p. 23. (2009年3月31日)
- ^ “福岡県/平成筑豊鉄道の「施設命名権」 ゆめタウンやMrMaxも購入 あすから16駅に愛称/筑豊”. 西日本新聞(朝刊) (西日本新聞社): p. 18. (2009年3月31日)
- ^ a b “行橋駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年12月28日閲覧。
- ^ “時刻表:行橋駅”. へいちくネット. 平成筑豊鉄道. 2022年12月28日閲覧。
- ^ “小松商店、のれん下ろす 行橋名物「かしわめし」の老舗/福岡県”. 朝日新聞(西部地方版・北九) (朝日新聞社): p. 27. (2009年10月17日)
- ^ “駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年1月23日閲覧。
- ^ 鹿児島本線との重複区間がある小倉駅を除いた場合
- ^ 令和4年度版 九州運輸要覧 、2024年1月23日閲覧
- ^ 国土数値情報 駅別乗降客数データ - 国土交通省、2021年9月7日閲覧
- ^ “みやこホテル Miyako Hotel Yukuhashi - 行橋市”. みやこホテル Miyako Hotel Yukuhashi. 2022年6月12日閲覧。
参考文献
[編集]- 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年。