迷宮のアンドローラ/DUNK
「迷宮のアンドローラ/DUNK」 | ||||
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小泉今日子 の シングル | ||||
初出アルバム『Celebration』 | ||||
A面 |
迷宮のアンドローラ DUNK (男区) | |||
リリース | ||||
ジャンル |
テクノポップ[1] 歌謡曲 | |||
時間 | ||||
レーベル | ビクター音楽産業 | |||
作詞 | 松本隆(#1,#2) | |||
作曲 | 筒美京平(#1,#2) | |||
チャート最高順位 | ||||
小泉今日子 シングル 年表 | ||||
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「迷宮のアンドローラ/DUNK」(めいきゅうのアンドローラ/ダンク)は、1984年6月21日にビクター音楽産業(現:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)より発売された小泉今日子の10枚目のシングル。
概要
[編集]本作は初の両A面シングルとしてリリースされた。「迷宮のアンドローラ」は、長嶋茂雄プロデュースによる長岡秀星のイラストストーリー『迷宮のアンドローラ』のイメージソングとして企画された楽曲で[5]、作詞は松本隆に依頼された。当時松本は松田聖子の楽曲で作詞のほとんどを担当していたが、ディレクターの田村充義は「聖子の曲と同じような詞にしたのでは意味が無い。違うものを書いてもらわなくては」と考え、当時長岡が海外のアーティストのLPジャケットで宇宙や神話をイメージしたイラストを手掛けていたことから、「こういう明確なイメージがあれば聖子とは全く異なる詞が出来てくるはずだ」と確信したと回顧している[6]。
ここ数作の小泉のシングル曲から、はっぴいえんどのパロディに近いものを感じ取っていた松本は、自分がそれと同じことをやる訳にいかないので困ったが、最終的にサイエンス・フィクションをモチーフにしたと話している[7]。
曲は当初、筒美京平ではない別の作家によって書かれたが、ディレクターの田村によるとその曲の出来があまり良くなかったため、あらためて筒美に依頼したという[7]。
アレンジには、当時最先端のシンセサイザーであったフェアライトCMIが導入され、全体を通じ打ち込みによるサウンドによって構成されている[8]。担当した船山基紀は曲について、「フェアライトCMIを積極的に導入したことで、この楽器の商業化ベースでの使用法を確立させた作品だと思っている」と述べている[9]。
小泉が日本テレビ系「スーパージョッキー」にゲスト出演した際、司会のビートたけしから『迷宮のアンドロポフ(当時のソビエトの書記長)』と紹介され、「アンドローラという女の子の歌ですよ」と笑い転げていた。
もう一方の「DUNK (男区)」も、同年5月に集英社より創刊された同名のアイドル雑誌のイメージソングとして使用され[10]、創刊号の表紙には小泉の顔をアップにした写真が用いられている[11]。なお、同雑誌の最終号となる1990年12月号の表紙では、学ラン姿に髪形をオールバックにした小泉の写真が使われた[12]。
TBS系列『ザ・ベストテン』等で1位を獲得し、有線チャートでもトップとなり、売上は37.7万枚のセールスを記録した。1991年の「あなたに会えてよかった」でミリオンセラーを達成するまでは、本作がシングルの最多売上であった。
1991年11月には8cmCDがリリースされている(カップリングは「半分少女」)。
収録曲
[編集]迷宮のアンドローラ/DUNK
[編集]- 迷宮のアンドローラ (3分29秒)
- DUNK (男区) (2分53秒)
迷宮のアンドローラ/半分少女
[編集]- 両楽曲共に、作曲:筒美京平
カバー
[編集]- 迷宮のアンドローラ
- 氣志團(2021年/筒美京平トリビュートアルバム「Oneway Generation」収録)
関連項目
[編集]- 1984年の音楽
- 風街図鑑〜松本隆 作詞活動30周年記念(「迷宮のアンドローラ」収録)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “小泉 今日子「迷宮のアンドローラ」”. Music Store. レコチョク. 2023年7月9日閲覧。
- ^ a b オリコンランキング情報サービス「you大樹」
- ^ 角川インタラクティブ・メディア「別冊ザ・テレビジョン ザ・ベストテン 〜蘇る! 80'sポップスHITヒストリー〜」2004年12月、ISBN 978-4-0489-4453-3
- ^ 別冊宝島2611『80年代アイドルcollection』p.38.
- ^ 石塚紀久雄「迷宮のアンドローラ」『[完全版]長嶋茂雄大事典』PHP研究所、1993年、215頁 。
- ^ 松永 2017, p. 67,68
- ^ a b 松永 2017, p. 69
- ^ “本日は1984年、小泉今日子の「迷宮のアンドローラ」がTBS『ザ・ベストテン』で1位を獲得した日”. 大人のMusic Calendar. 2023年7月9日閲覧。
- ^ 松永 2017, p. 70
- ^ 『DUNK』1984年7月号、集英社、103頁
- ^ 松永 2017, p. 73,74
- ^ “DUNK (ダンク) 1990年 12月号[表紙:小泉今日子]”. Amazon.com. 2023年11月25日閲覧。
参考資料
[編集]- 松永良平:著『コイズミクロニクル〜コンプリートシングルベスト 1982-2017〜 初回特典「コイズミシングル~小泉今日子と50のシングル物語」』ビクターエンタテインメント、2017年5月17日。