高木貴行
高木 貴行 たかぎ たかゆき | |
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生年月日 | 1978年4月10日(46歳) |
出生地 | 岐阜県多治見市 |
出身校 | 国士舘大学体育学部体育学科 |
前職 |
会社役員 プロサッカー選手 |
所属政党 |
(無所属→) (民主党→) (民進党→) 無所属 |
称号 | 学士(体育学) |
公式サイト | 高木貴行公式サイト |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2023年4月30日 - 現職 |
選挙区 | 多治見市選挙区 |
当選回数 | 4回 |
在任期間 | 2007年4月30日 - 2023年 |
高木 貴行(髙木 貴行[注 1][1]、たかぎ たかゆき、1978年4月10日 - )は、日本の政治家、元プロサッカー選手。岐阜県多治見市長(1期)。元岐阜県議会議員(4期)。
来歴
[編集]岐阜県多治見市出身。多治見市立市之倉小学校、南山中学校卒業。1995年にイギリスに留学。1996年に帰国。1998年、南山高等学校卒業。2002年3月、国士舘大学体育学部体育学科卒業。同年4月、野村證券入社[2]。
2005年、FC岐阜に入団。選手の傍ら、フットサルパーク経営に乗り出す。
2007年、岐阜県議会議員選挙に多治見市選挙区(定数2)から無所属で立候補し、初当選した。2019年、4期目の当選を果たす。県議会では民主系会派「県民クラブ」に所属。
2021年、立憲民主党県連と国民民主党県連は、次期衆院選をめぐり、岐阜1、3、4、5区については立憲が、岐阜2区については国民民主が候補者擁立を担当することで合意した。高木は、5区の候補者を探していた立憲民主党県連に、当時24歳だった多治見市出身の今井瑠々(1996年4月4日生まれ)[3]を紹介した。高木と今井の父親が旧知の仲であったことからの紹介であった[4]。同年4月4日、今井は党代表の枝野幸男とともに会見を開き、出馬表明をした[5]。同年10月の衆院選では高木は演説方法を指導し、応援演説で涙を流して投票を訴えるなど、今井のために尽力した。その結果、今井は、古屋圭司に約1万4千票差に迫る善戦をみせた[4]。
2023年多治見市長選挙
[編集]2022年7月13日、自民党県議の山本勝敏[注 2]が、任期満了に伴う多治見市長選挙に立候補する意向を表明した[10]。同月、市議の吉田企貴が市長選の出馬を表明。同年8月、吉田は自民党を離党[11]。同年12月13日、多治見市長の古川雅典が多治見市長選挙への5選不出馬を表明。同年12月15日、高木は任期満了に伴う同市長選挙へ立候補する意向を表明した[12]。
同年12月末、前述の今井瑠々は、衆院選で戦った古屋圭司の東京の事務所に足を運び、自民党の支援を受けて翌年の県議選に立候補したい旨を伝えた[13]。2023年1月7日、立憲民主党に離党届を提出。その直後に行われた自民党の会合に出席し、会場で古屋は「今井さんの力で、非自民で運動していた皆さんもしっかりこっちに取り込んでもらう」と述べた[14]。
2023年1月15日、古川雅典の後援会は、多治見市内で開いた会合で、高木を市長選における古川の後継者として紹介した。高木は県議選多治見市選挙区(定数2)に出馬予定の判治康信と共に舞台上で挨拶し、古川市政を継承する決意を伝えた[15]。同年2月19日、吉田は記者会見し、立候補の取りやめを表明。高木の支援に回ると明かした[11]。
同年4月9日、岐阜県議会議員選挙執行。多治見市選挙区は判治が1位で当選。無所属ながらも自民党の支援を受けた今井は2位で当選。自民党新人の友江惇は次点で落選した。「今井の活躍が山本の当落の鍵を握る」と見ていた自民党のベテラン県議は今井に「山本をしっかり応援するように」と指示。今井は高い知名度と注目度を武器に、山本と二人三脚で連日街頭やSNSで支持を訴えた[16]。
同年4月16日、市長選挙が告示され、高木と山本の2人が立候補。4月22日、選挙の演説中、男に首を絞められ押し倒されるという出来事があったが、駆け付けた多治見警察署員が取り押さえ、男は公職選挙法(選挙の自由妨害)違反の現行犯で逮捕された[17]。
同年4月23日、中日新聞などメディアは、投票締め切りの20時直後に高木の当選確実を報じた[18]。
※当日有権者数:89,225人 最終投票率:57.81%(前回比:6.19pts)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
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高木貴行 | 45 | 無所属 | 新 | 28,434票 | 55.86% | |
山本勝敏 | 59 | 無所属 | 新 | 22,466票 | 44.14% | (推薦)自民党・公明党 |
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 多治見市の公式ホームページでは、苗字の「高」をはしごだかの「髙」にした「髙木 貴行」表記が採用されている。
- ^ 2022年7月8日の安倍晋三銃撃事件以後、山本は岐阜県下の地方議会議員の中でもとりわけ世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係が濃密な議員として知られるようになった。事件報道とともに自治体の「家庭教育支援条例」制定に旧統一教会信者が関わっているとする記事が各メディアから発信されるが[6]、2014年12月22日に岐阜県で施行された「岐阜県家庭教育支援条例」において、山本は議員提案を主導した[7]。平和大使協議会の平和大使を務め[8]、天宙平和連合が主催する自転車イベント「ピースロード」では実行委員を引き受け[9]、世界平和連合愛知県連合会に普通会員として年会費を支払い、佐賀県の日韓トンネル関連施設視察なども積極的に行った[7]。
出典
[編集]- ^ “多治見市/市長の部屋”. 多治見市. 2023年5月29日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 高木貴行 岐阜県議会議員. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “プロフィール”. 今井るる 公式サイト. 2023年4月24日閲覧。
- ^ a b 佐藤瑞季、本井宏人「「多治見の戦い」 非自民に軍配 今井氏批判を封印 市長選勝利」『朝日新聞 朝刊 名古屋本社』2023年4月25日、24面。2023年4月24日閲覧。
- ^ 長崎高大「「未来への選択肢つくる」 衆院5区 立民今井さん出馬表明」『中日新聞 朝刊 岐阜県版』2021年4月5日、10面。2023年4月30日閲覧。
- ^ 「教団側望む法制定 請願次々 旧統一教会系団体代表が幹部の団体」『朝日新聞 朝刊 東京本社』2022年10月10日、1面。2023年1月20日閲覧。
- ^ a b 「岐阜県議、政活費から年会費など11万円 旧統一教会団体に」『岐阜新聞』2022年8月28日。2023年1月20日閲覧。
- ^ 「旧統一教会「平和大使」に岐阜県議10人 関連団体から任命」『岐阜新聞』2022年8月25日。2022年9月15日閲覧。
- ^ 「旧統一教会関連団体の行事、岐阜県議5人が役員 同僚議員参加のきっかけに」『岐阜新聞』2022年8月26日。2022年9月15日閲覧。
- ^ 「山本勝敏県議が出馬を表明 来春の多治見市長選」『岐阜新聞』2022年7月13日。2023年4月24日閲覧。
- ^ a b 「吉田さん 一転不出馬 多治見市長選 高木さんを支援へ」『中日新聞 朝刊 岐阜県版』2023年2月20日、10面。2023年4月24日閲覧。
- ^ 「人口減少問題に取り組む 高木県議が立候補正式表明 多治見市長選」『中日新聞 朝刊 東濃版』2022年12月16日、14面。
- ^ 森本賢史、吉田紘生 (2023年4月9日). “今井瑠々 立憲民主党から自民党へ 敵が味方に”. 日本放送協会. 2023年4月25日閲覧。
- ^ “立憲を突然離党 今井瑠々氏「自民の力を借りる必要がある」 立憲「背信行為だ」”. 名古屋テレビ放送 (2023年1月13日). 2023年4月25日閲覧。
- ^ 「多治見市長選、高木貴行県議を後継指名 現職・古川氏後援会、報告会で紹介」『岐阜新聞』2023年1月16日。2023年1月16日閲覧。
- ^ 黒詰拓也「自民・今井瑠々氏「悔しい」 多治見市長選、応援候補の当選ならず」『毎日新聞』2023年4月23日。2023年4月25日閲覧。
- ^ 「市長選候補の首つかむ 多治見、演説後 71歳容疑者逮捕」『中日新聞 朝刊』2023年4月23日、24面。2023年4月30日閲覧。
- ^ 「多治見市長選、高木貴行さん初当選確実 非自民系が制す」『中日新聞Web』2023年4月23日。2023年4月24日閲覧。
外部リンク
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