黄翊祖
黄翊祖 九段 | |
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名前 | 黄翊祖 |
生年月日 | 1987年4月10日(37歳) |
プロ入り年 | 2002年 |
出身地 | 台湾台北市 |
所属 | 日本棋院 |
師匠 | 鄭銘瑝九段 |
段位 | 九段 |
概要 | |
タイトル獲得合計 | 1 |
七大タイトル | |
名人リーグ | 8期(2006-08・14-) |
本因坊リーグ | 4期(2012-13・17-) |
黄 翊祖(こう いそ、1987年4月10日 - )は、日本棋院東京本院所属の囲碁棋士、九段。台湾台北市出身。鄭銘瑝九段門下。
18歳6か月で名人戦リーグ入りした(当時の新記録・現在史上3位の年少記録)。第2回SGW杯中庸戦優勝、第31期新人王戦準優勝。
経歴
[編集]6歳で父・姉とともに囲碁教室へ通うようになり、囲碁を覚える。11歳で台湾の全国大会に優勝、同年に台湾の囲碁教室の教師の伝で鄭銘瑝を紹介され、棋士を目指し来日した。兄弟弟子である潘善琪、潘坤鈺兄妹と同居しながら院生となり、2002年、14歳で入段。井山裕太と同期。同年二段。2003年三段。その後大学留学した姉と同居していた。
2005年、賞金ランキングにより四段昇段。第31期名人戦予選で秋山次郎八段・片岡聡九段に、最終予選で趙善津九段・羽根直樹棋聖・河野臨七段に勝利し初の名人リーグ入り[1]。18歳6ヶ月でのリーグ入りは依田紀基の18歳8ヶ月を抜く当時史上最年少記録であり、また四段から七段への飛び昇段を果たした。同年中野杯U20選手権準優勝。
2006年、LG杯世界棋王戦予選で孔傑らに勝って本戦出場、1回戦で周俊勲に敗れる。第31期新人王戦準優勝[2]。第31期名人戦リーグでは今村俊也九段・坂井秀至七段に勝利するも2勝6敗で陥落[1]。第32期名人戦最終予選では井山裕太七段・片岡聡九段・羽根直樹九段に勝利し再びリーグ入り[3]。
2007年、第32期名人戦リーグでは小林覚九段・依田紀基九段・彦坂直人九段・三村智保九段に勝利し、残留決定戦で三村智保に勝利し初の残留に成功[3]。
2008年、精鋭リーグ戦優勝。王座戦本戦入り。第34期天元戦で山下敬吾棋聖王座・羽根直樹本因坊に勝利し挑戦者決定戦進出。第33期名人戦リーグでは高尾紳路十段・小林覚九段・依田紀基九段・陳嘉鋭九段に勝利するも陥落[4]。前期シード者が負け越さずに陥落するのは名人戦史上初。
2009年、第47期十段戦挑戦者決定戦進出。
2011年、勝星規定により八段昇段。第67期本因坊戦リーグ入り[5]。
2012年、第50期十段戦で高尾紳路九段らに勝利し挑戦者決定戦進出。第67期本因坊リーグ1勝6敗で陥落[5]。賞金ランキングで初のトップ10入り。
2013年、第39期名人戦で7期ぶりにリーグ入り[6]。
2014年、第39期名人リーグ2勝6敗で陥落[6]。第40期名人戦でリーグ入り[7]。NHK杯囲碁トーナメントベスト8。『井山、黄の定石研究』を出版。これは『週刊碁』で2007年から2008年にかけて連載した「イソと井山の最新定石ファイル」を再編集したもの。井山18歳、黄20歳の時に共に研究していた[8]。
2015年からの棋聖戦リーグではBリーグに所属。第40期名人戦リーグ5勝3敗で残留[7]。
2016年、第72期本因坊戦で4期ぶりのリーグ入り[9]。自身初の名人・本因坊リーグ同時在籍。第41期名人戦リーグ4勝4敗で残留[10]。
2017年、第42期棋聖戦Bリーグで2位になりAリーグ昇格[11]。第72期本因坊リーグ4勝3敗で残留[9]。第42期名人戦リーグ3勝5敗で残留[12]。
2018年、第73期本因坊リーグで4勝2敗でトップに並ぶも最終局で山下敬吾九段に敗退しリーグ2位となった[13]。第43期名人戦リーグ2勝6敗で陥落[14]。
2019年11月、この年より公式棋戦となった第2回SGW杯中庸戦で優勝、自身初タイトルを獲得した[15]。また、勝数規定により九段昇段。
棋歴
[編集]獲得タイトル
[編集]- SGW杯中庸戦(第2回)
良績
[編集]受賞歴
[編集]- 棋道賞新人賞(2007年)
昇段履歴
[編集]- 2002年 入段、同年二段
- 2003年 三段
- 2005年 四段、同年七段
- 2011年 八段
- 2019年 九段
年表
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棋聖 | 本因坊 | 名人 | 棋戦 | 棋道賞 | 賞金対局料 | 備考 | |
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棋聖戦 1-3月 |
本因坊戦 5-7月 |
名人戦 9-11月 |
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2002 | |||||||
2003 | |||||||
2004 | |||||||
2005 | 初リーグ入り | ||||||
2006 | 陥落 | 1194 (13位) | |||||
2007 | 6位 | 新人 | 1270 (13位) | ||||
2008 | 陥落 | 1427 (11位) | |||||
2009 | |||||||
2010 | |||||||
2011 | 初リーグ入り | ||||||
2012 | 陥落 | 953 (10位) | |||||
2013 | 陥落 | ||||||
2014 | 陥落 | ||||||
2015 | 5位 | ||||||
2016 | 6位 | ||||||
2017 | 4位 | 6位 | |||||
2018 | 2位 | 陥落 |
脚注
[編集]- ^ a b 第31期 名人戦
- ^ “第31期 新人王戦”. 2018年5月3日閲覧。
- ^ a b 第32期 名人戦
- ^ 第33期 名人戦
- ^ a b 第67期 本因坊戦
- ^ a b 第39期 名人戦
- ^ a b 第40期名人戦
- ^ 井山、黄の定石研究
- ^ a b 第72期 本因坊戦
- ^ 第41期 名人戦
- ^ 第42期 棋聖戦
- ^ 第42期 名人戦
- ^ “山下敬吾九段が挑戦者に!【第73期本因坊戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局】”. 2018年5月3日閲覧。
- ^ 第43期名人戦
- ^ “第2回 SGW杯中庸戦”. 日本棋院. 2019年11月16日閲覧。
- ^ “第46期棋聖戦”. 2022年9月28日閲覧。