1973年全豪オープン
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1973年 全豪オープン(1973ねんぜんごうオープン、Australian Open 1973)は、オーストラリア・メルボルン市内にある「クーヨン・テニスクラブ」にて、1972年12月26日から1973年1月1日まで開催された。
大会の流れ
[編集]- 本年度の全豪オープンは、1972年と1973年の年末年始をまたいで行われた。決勝戦の日が年始の1月1日であったことから、1973年の年頭開催大会として扱う。
- 大会会場はメルボルン市内にある「クーヨン・テニスクラブ」の芝生コートで開催。
- 男子シングルスは「56名」の選手による6回戦制で行われた。シード選手は12名で、第1-第8シードの選手に「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。女子シングルスは「48名」の選手による6回戦制で行われ、シード選手12名と他の4名の選手に「1回戦不戦勝」があった。2回戦から登場した選手が初戦敗退の場合は「2回戦=初戦」と表記する。
- 混合ダブルスは、1970年から1985年まで競技の実施が中止されていた。したがって、記事中の「決勝戦の結果」に混合ダブルスはなく、4部門のみの記載になる。
シード選手
[編集]男子シングルス
[編集]- ケン・ローズウォール (2回戦=初戦)
- ジョン・ニューカム (初優勝)
- マルコム・アンダーソン (2回戦=初戦)
- アレックス・メトレベリ (ベスト8)
- ジェフ・マスターズ (3回戦)
- ジョン・アレクサンダー (2回戦=初戦)
- コリン・ディブリー (2回戦=初戦)
- アラン・ストーン (3回戦)
- バリー・フィリップス・ムーア (2回戦)
- ボブ・カーマイケル (ベスト8)
- パトリック・プロワジー (ベスト4)
- オニー・パルン (準優勝)
女子シングルス
[編集]- マーガレット・スミス・コート (優勝、2年ぶり11度目)
- イボンヌ・グーラゴング (準優勝)
- バージニア・ウェード (ベスト8)
- ケリー・メルビル (ベスト4)
- パトリシア・コールマン (2回戦=初戦)
- 沢松和子 (ベスト4)
- ケリー・ハリス (ベスト8)
- カレン・クランツケ (ベスト8)
- エウゲニア・ビリウコワ (3回戦)
- バーバラ・ホークロフト (3回戦)
- マリリン・テッシュ (3回戦)
- ジャネット・ヤング (2回戦=初戦)
大会経過
[編集]男子シングルス
[編集]準々決勝
- カール・マイラー vs. ワナロ・ゴドレラ 7-6, 6-7, 6-3, 7-6
- オニー・パルン vs. アレックス・メトレベリ 6-4, 3-6, 6-3, 6-7, 6-3
- パトリック・プロワジー vs. ジョン・クーパー 6-4, 3-6, 6-1, 7-6
- ジョン・ニューカム vs. ボブ・カーマイケル 6-4, 7-6, 6-3
準決勝
- オニー・パルン vs. カール・マイラー 2-6, 6-3, 7-5, 6-1
- ジョン・ニューカム vs. パトリック・プロワジー 7-6, 6-4, 6-3
女子シングルス
[編集]準々決勝
- マーガレット・スミス・コート vs. カレン・クランツケ 6-4, 6-3
- ケリー・メルビル vs. ダイアン・フロムホルツ 6-1, 6-3
- 沢松和子 vs. バージニア・ウェード 0-6, 6-1, 6-4
- イボンヌ・グーラゴング vs. ケリー・ハリス 6-4, 6-3
準決勝
- マーガレット・スミス・コート vs. ケリー・メルビル 6-1, 6-0
- イボンヌ・グーラゴング vs. 沢松和子 6-4, 6-3
決勝戦の結果
[編集]- 男子シングルス: ジョン・ニューカム vs. オニー・パルン 6-3, 6-7, 7-5, 6-1
- 女子シングルス: マーガレット・スミス・コート vs. イボンヌ・グーラゴング 6-4, 7-5
- 男子ダブルス: ジョン・ニューカム& マルコム・アンダーソン vs. ジョン・アレクサンダー& フィル・デント 6-3, 6-4, 7-6
- 女子ダブルス: マーガレット・スミス・コート& バージニア・ウェード vs. ケリー・メルビル& ケリー・ハリス 6-4, 6-4
みどころ
[編集]- 女子シングルス優勝者のマーガレット・スミス・コート夫人は、大会最多優勝記録となる「11勝」を達成した。男子シングルス準優勝者のオニー・パルンは、ニュージーランドのテニス選手として1906年・1909年(全豪選手権第2回・第4回大会)のアンソニー・ワイルディング以来となる優勝のチャンスを逃した。
- この大会で、沢松和子が日本人女性として史上初の全豪オープン女子4強に進出した。(男子シングルスでは、1932年に佐藤次郎が準決勝まで進出している。)沢松は準決勝で、アボリジニ出身のイボンヌ・グーラゴングに敗れた。
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- “Our Open - 100 years of Australia's Grand Slam” (我らのオープン-オーストラリア・グランドスラムの100年史) News Custom Publishing, Victoria, Australia (2004) ISBN 1-876176-60-1
- Bruce Matthews, “Game, Set and Glory: A History of the Australian Tennis Championships” (ゲーム・セット・栄冠-オーストラリア・テニス選手権の歴史) The Five Mile Press, Victoria, Australia (1985) ISBN 0-86788-078-3
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