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1997年東京都議会議員選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1997年東京都議会議員選挙
東京都
1993年 ←
1997年7月6日
→ 2001年

公示日 1997年6月27日
改選数 127
選挙制度 中選挙区制
有権者数 9,393,311
選挙後の党派別勢力図

投票率 40.80% (減少 10.63%)
  第1党 第2党 第3党
 
政党 自由民主党 日本共産党 公明
前回選挙 44 13 25
獲得議席 54 26 24
議席増減 増加10 増加13 減少1
得票数 1,160,762 803,378 705,816
得票率 30.82% 21.33% 18.74%

  第4党 第5党 第6党
 
政党 民主党 東京・生活者ネットワーク 社会民主党
前回選挙 新党 3 14[注釈 1]
獲得議席 12 2 1
議席増減 増加12 減少1 減少13
得票数 388,928 95,455 70,637
得票率 10.33% 2.53% 1.88%

選挙前都議会議長

熊本哲之
自由民主党

選出都議会議長

田中晃三
自由民主党

1997年東京都議会議員選挙(1997ねんとうきょうととぎかいぎいんせんきょ)は、1997年平成9年7月6日に投票が行われた、東京都議会議員を選出するために行われた選挙である。

概要

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東京都議会議員選挙は、1965年の東京都議会自主解散で時期がずれたため、当時は統一地方選挙で行われない3つの都道府県議会選挙の1つであった(他の2つは茨城県議会沖縄県議会)。

前年10月に総選挙が行われて以降、初めての大型選挙となった。知事の青島がどの政党にも与しない姿勢を取り、候補者の応援を手控えたため、明確な争点が見えにくい中、この時初めて都議選に挑む新進党民主党がどのような戦い方をするのか、前年の総選挙で躍進した共産党がどこまで議席を伸ばすのかが、注目された。

  • 東京都知事青島幸男 - 1995年4月の統一地方選挙で当選
  • 都議会定数:127議席
  • 告示:1997年6月27日
  • 立候補者数:264名(女性47名)
党派別候補者内訳[1]
党派 候補
者数
女性 内訳
自由民主党 59 1 36 2 0 21
公明 24 0 21 0 0 3
民主党 28 4 13 2 0 13
日本共産党 44 14 11 2 1 30
新進党 11 2 4 0 0 7
社会民主党 9 3 4 0 0 5
太陽党 3 0 0 1 0 2
新社会党 2 0 0 0 0 2
生活者ネット 8 8 2 0 0 6
諸派 31 9 0 3 0 28
無所属 45 6 13 4 1 27
合計 264 47 104 14 2 144

選挙結果

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  • 投票日:1997年7月6日
  • 投票率[2]:40.80%・・・過去最低の投票率(前回投票率:51.43%)
    • 選挙当日有権者数:9,393,311名
    • 投票者数:3,832,312名
党派別議席数と得票数[3][4]
党派 得票数 得票率 議席数 女性 新旧内訳
自由民主党 1,160,762 30.82% 54 1 36 2 0 16
日本共産党 803,378 21.33% 26 9 11 2 1 12
公明 705,816 18.74% 24 0 21 0 0 3
民主党 388,928 10.33% 12 1 7 0 0 5
社会民主党 70,637 1.88% 1 0 1 0 0 0
新進党 70,787 1.88% 0 0 0 0 0 0
  太陽党 17,402 0.46% 0 0 0 0 0 0
新社会党 6,477 0.17% 0 0 0 0 0 0
生活者ネット 95,455 2.53% 2 2 1 0 0 1
  諸派 120,191 3.19% 0 0 0 0 0 0
  無所属 326,718 8.67% 8 0 5 2 0 1
合計 3,766,551 127 13 82 6 1 38

選挙の結果、自民党は復調、共産党は躍進、民主党は伸び悩み、新進党は惨敗する結果となった。自民党は過去2回の都議会議員選挙で議席を減らし続けたが、現有議席を16議席増やした。前年の総選挙で躍進した共産党は、都議選でも現有議席を倍増させ、公明を抜いて都議会第二党に初めて躍り出ただけでなく、得票も都全体で20%を超える結果となった。これに対し、都議会第二党を狙った民主党は伸び悩み、新進党は公認候補がすべて落選する結果となり、同じ野党でも対照的な結果となった。

当選した議員

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 自民党   共産党   公明   民主党   社会党   生活者ネット   無所属 

千代田区 内田茂 中央区 立石晴康
港区 清原錬太郎 窪田光 新宿区 大山とも子 藤井富雄 塚原宏司[辞職 1] 山崎泰
文京区 小竹紘子 西条庄治 台東区 中山義活[辞職 2] 吉住弘
墨田区 石井義修 桜井武 山本賢太郎 江東区 木内良明 東巨剛 木村勉[辞職 3] 山崎孝明
品川区 中山秀雄 秋田穫雄 内藤尚[辞職 4] 佐藤裕彦 目黒区 東野秀平 小山敏雄 野村友子
馬場裕子
大田区 曽雌久義 藤井一 大山均 可知佳代子 世田谷区 田代博嗣 桜井良之助 中嶋義雄 熊本哲之[辞職 5]
丸茂勇夫 松原忠義 嶋田実 中西一善 三宅茂樹 田沼繁夫[死去 1] 寺山智雄 田副民夫
渋谷区 矢部一 山本信 中野区 橋本辰二郎 植木紘二 松本文明 川井重勇
杉並区 吉田信夫 森田安孝 仁木清二郎[死去 2] 田中良 豊島区 原環 池田梅夫 高野之夫[辞職 6]
野田和男 藤田愛子
北区 大木田守 曽根肇 花川與惣太 和田宗春 荒川区 藤澤志光[辞職 7] 鈴木貫太郎
藤田十四三
板橋区 古館和憲 織田拓郎 田中晃三 稲葉真一 練馬区 石川芳昭 松村友昭 奥山則男 菅原一秀[辞職 8]
土屋敬之 林知二
足立区 渡辺康信 近藤弥生 五十嵐正 土持正豊 葛飾区 今井悦豊 木村陽治 鈴木一光 樺山卓司
高島直樹 三原将嗣
江戸川区 前島信次郎 宇田川芳雄[辞職 9] 西田ミヨ子 大西英男 八王子市 白井常信 黒須隆一[辞職 10] 清水秀子 町田照良
田島和明
立川市 宮崎章 浅川修一 武蔵野市 井口秀男
三鷹市 三浦政勝 吉野利明 青梅市 野村有信
府中市 比留間敏夫 尾崎正一 昭島市 新藤義彦
町田市 渋谷守生 谷口卓三 河合秀二郎 小金井市 藤川隆則
小平市 小林正則 星野篤功 日野市 村松美枝子 古賀俊昭
北多摩1 萩谷勝彦 小松恭子 倉林辰雄 北多摩2 三田敏哉 大西由紀子
北多摩3 遠藤衛 田中智子 北多摩4 永沢豊晶[死去 3] 坂口光治
北多摩5 沢西清雄 前沢延浩 南多摩 白井威 小礒明
西多摩 田村市郎 島田久[辞職 11] 島部 川島忠一

補欠選挙・繰上当選

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月日 選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由
1997年 9月9日 北多摩第四選挙区 藤岡智明 日本共産党 永沢豊晶 公明 死去(繰上当選)
1999年 4月11日 新宿区選挙区 羽曽部力 自由民主党 塚原宏司 自由民主党 第18回参議院議員通常選挙立候補のため退職(自動失職)
台東区選挙区 服部征夫 自由民主党 中山義活 民主党 衆議院東京都第2区補欠選挙立候補準備のため辞職
世田谷区選挙区 大河原雅子 生活者ネット 田沼繁夫 日本共産党 死去
真鍋欣之 自由民主党 熊本哲之 自由民主党 世田谷区長選挙立候補準備のため辞職
杉並区選挙区 福士敬子 無所属 仁木清二郎 自由民主党 死去
豊島区選挙区 竹下友康 民主党 高野之夫 自由民主党 豊島区長選挙立候補準備のため辞職

脚注

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注釈

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議員辞職
  1. ^ 第18回参議院議員通常選挙立候補(東京都選挙区)のため、1998年6月25日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  2. ^ 衆議院東京都第2区補欠選挙立候補準備のため、1999年3月24日付で辞職。
  3. ^ 衆議院東京都第15区補欠選挙立候補のため、1999年3月30日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  4. ^ 第42回衆議院議員総選挙立候補(東京都第3区)のため、2000年6月13日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  5. ^ 世田谷区長選挙立候補準備のため、1999年3月29日付で辞職。
  6. ^ 豊島区長選挙立候補準備のため、1999年3月19日付で辞職。
  7. ^ 荒川区長選挙立候補のため、2001年5月20日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  8. ^ 第42回衆議院議員総選挙立候補(東京都第9区)のため、2000年6月13日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  9. ^ 江戸川区長選挙立候補のため、1999年4月18日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  10. ^ 八王子市長選挙立候補のため、2000年1月16日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  11. ^ 第42回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第25区)のため、2000年6月12日付で辞職。
議員死去
  1. ^ 1998年4月27日、死去。
  2. ^ 1998年6月2日、死去。
  3. ^ 1997年8月30日、死去(投開票後3か月以内のため、次点者の藤岡智明(日本共産党)が繰上当選)。
注釈
  1. ^ 社会党としての獲得議席

出典

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  1. ^ 朝日新聞1997年6月24日付夕刊1面「候補者数」より(『朝日新聞縮刷版』1997年6月号1349頁)。なお、諸派については朝日新聞では生活者ネットも含めた数字になっていたため、本記事に掲載するに当たり生活者ネットの候補者数を差し引いた。
  2. ^ 平成9年7月執行 東京都議会議員選挙 最終投票結果 - ウェイバックマシン(2003年4月23日アーカイブ分)
  3. ^ 得票数と得票率は、朝日新聞1997年7月6日付21面「都議選 党派別選挙区別得票数」より。
  4. ^ 議席数及び新旧の内訳は朝日新聞1997年7月6日付1面「党派別当選者」より。

出典

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