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1993年東京都議会議員選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1993年東京都議会議員選挙
東京都
1989年 ←
1993年6月27日
→ 1997年

改選数 128
選挙制度 中選挙区制
選挙後の党派別勢力図

投票率 51.43% (減少 7.31%)
  第1党 第2党 第3党
 
政党 自由民主党 公明党 日本新党
選挙前議席 42 26 2
獲得議席 44 25 20
議席増減 増加2 減少1 増加18
得票数 1,443,733 603,121 561,746
得票率 31.10% 12.99% 12.10%

  第4党 第5党 第6党
 
政党 日本社会党 日本共産党 東京・生活者ネットワーク
選挙前議席 35 13 1
獲得議席 14 13 3
議席増減 減少21 増減なし 増加2
得票数 603,121 626,870 76,784
得票率 12.99% 13.51% 1.65%

  第7党
 
政党 民社党
選挙前議席 4
獲得議席 2
議席増減 減少2
得票数 69,903
得票率 1.51%

選挙前都議会議長

小林莞爾
自由民主党

選出都議会議長

奥山則男
自由民主党

1993年東京都議会議員選挙(1993ねんとうきょうととぎかいぎいんせんきょ)は、東京都議会である東京都議会を構成する東京都議会議員を全面改選するため1993年6月27日に投開票が行われた選挙である。

概要

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東京都議会議員選挙は、1965年の東京都議会自主解散で時期がずれたため、統一地方選挙で行われない3つの都道府県議会選挙の1つである(他の2つは茨城県と沖縄県の議員選挙)。

政治改革法案の扱いをめぐって、政府・自民党内が紛糾し衆議院の解散総選挙が必至の情勢下で行われた選挙となったため、各政党とも国政選挙並みに力を入れた選挙となった。

  • 東京都知事鈴木俊一
  • 東京都議会定数:128名
  • 立候補者:258名

選挙結果

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党派 得票数 得票率 当選
者数
うち
女性
当選者内訳 改選前 ±
自由民主党 1,443,733 31.10 44 0 32 2 0 10 42 増加2
公明党 603,121 12.99 25 0 21 1 0 3 26 減少1
日本新党 561,746 12.10 20[2] 1 1 1 1 17 2 増加18
日本社会党 603,121 12.99 14[3] 4 14 0 0 0 35 減少21
日本共産党 626,870 13.51 13 3 6 1 0 6 13 増減なし
民社党 69,903 1.51 2[4] 0 2 0 0 0 4 減少2[5]
新生党 15,076 0.32 0 0 0 0 0 0 1 減少1
生活者ネット 76,784 1.65 3 3 1 0 0 0 1 増加2
  諸派 68,774 1.48 0 0 0 0 0 0 0 増減なし
  無所属 436,590 9.41 7 0 2 0 0 5 2 増加5
合計 4,641,627 128 11 79 5 1 43 126[6]
出典:朝日新聞1993年6月28日付1面「党派別当選者」と21面「都議選 党派別選挙区別得票数」(縮刷版1993年6月号の1249、1269頁)。

第40回衆議院議員総選挙の前哨戦となった都議会議員選挙は、日本新党が公認候補だけで20議席を獲得して第3党に躍り出たのに対し、前回大勝した社会党が各地で議席を失って惨敗し、第4党に転落した。また自民党は2議席の微増に留まり、党勢を回復するまでには至らなかった。共産党は前回と同じ13議席を維持、民社党も推薦候補を含めて現有4議席を維持した。生活クラブ生協を主体とする「東京・生活者ネットワーク」は候補者3名全員が当選した。

当選した議員

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 自民党   共産党   公明党   民社党   社会党   日本新党   生活者ネット   無所属 

千代田区 内田茂 中央区 立石晴康
港区 菊地正彦 清原錬太郎 新宿区 山崎泰 藤井富雄 大山とも子 塚原宏司
文京区 加藤隆一[辞職 1] 栗原茂 台東区 中山義活 保坂三蔵[辞職 2]
墨田区 石井義修 桜井武 伊藤嘉平[死去 1] 江東区 岩舘衛 大澤昇[辞職 3] 山崎孝明 木村勉
品川区 中山秀雄 望月昭広 佐藤裕彦 内藤尚 目黒区 手塚仁雄[辞職 4] 東野秀平 小山敏雄
秋田穫雄
大田区 丸茂勇夫 藤井一 名取憲彦 曽雌久義 世田谷区 寺山智雄 大河原雅子 大沢孝明 桜井良之助
嶋田実 松原仁[辞職 5] 加藤雅子 大山均 田副民夫 熊本哲之 菅沼元治 大場暢子
渋谷区 田端清 甲斐孝喜 矢部一 中野区 樋口俊一[辞職 6] 橋本辰二郎 高山真三 植木紘二
杉並区 田中良 森田安孝 野田和男 仁木清二郎 豊島区 原環 竹下孝雄 高野之夫
岩附明美 藤田愛子
北区 大木田守 花川與惣太 曽根肇 藤田十四三 荒川区 藤沢志光 鈴木貫太郎
高木信幸
板橋区 足羽維清 田中晃三 田中秀男 新渡英夫 練馬区 石川芳昭 中山幹雄 奥山則男 松村友昭
下村博文[辞職 7] 佐々木啓之
足立区 近藤信好[辞職 8] 中川外行 五十嵐正 渡辺康信 葛飾区 今井悦豊 樺山卓司 木村陽治 工藤喜久治
土持正豊 三原将嗣
江戸川区 前島信次郎 田島和明 大西英男 宇田川芳雄 八王子市 黒須隆一 白井常信 小林多門[辞職 9] 上島儀望
西田ミヨ子
立川市 山本譲司[辞職 10] 宮崎章 武蔵野市 井口秀男
三鷹市 三浦政勝 高谷真理 青梅市 野村有信
府中市 比留間敏夫 尾崎正一 昭島市 新藤義彦
町田市 谷口卓三 長尾彰久 河合秀二郎 小金井市 藤川隆則
小平市 小林正則 星野篤功 日野市 古賀俊昭[辞職 11] 村松美枝子
北多摩1 萩谷勝彦 清水清一朗[辞職 12] 青木菜知子 北多摩2 池田敦子 三田敏哉
北多摩3 片山哲 須田耕作 北多摩4 永沢豊晶 坂口光治
北多摩5 宮尾英世 岡野誠一[死去 2] 南多摩 佐久間む津美 白井威
西多摩 田村市郎 宮崎匡功 島部 川島忠一

繰上当選

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  • 1996年の第41回衆議院議員総選挙への立候補に向けて、多くの議員が衆院選公示直前となる同年10月に辞職したが、翌1997年7月に都議会議員としての任期満了を迎えることや、同一選挙区で複数の欠員が発生しなかったこと、さらにその後に便乗選挙となりうる他の選挙もなかったことで、結果的に任期中は補欠選挙が発生する要件を満たさなかった。
月日 選挙区 当選者 当選政党 欠員 欠員政党 欠員事由
1993年 9月17日 墨田区選挙区 山本賢太郎 自由民主党 伊藤嘉平 日本新党 死去(繰上当選)

脚注

[編集]

注釈

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議員辞職
  1. ^ 文京区長選挙立候補のため、1995年4月16日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  2. ^ 第17回参議院議員通常選挙立候補準備(東京都選挙区)のため、1995年7月5日付で辞職。
  3. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第15区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  4. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第5区)のため、1996年10月1日付で辞職。
  5. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第3区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  6. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第7区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  7. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第11区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  8. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第13区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  9. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第24区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  10. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第21区)のため、1996年10月7日付で辞職。
  11. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補(東京都第21区)のため、1996年10月8日付で退職(公職選挙法規定により自動失職)。
  12. ^ 第41回衆議院議員総選挙立候補準備(東京都第20区)のため、1996年10月7日付で辞職。
議員死去
  1. ^ 1993年9月9日、死去(投開票後3か月以内のため、次点者の山本賢太郎(自由民主党)が繰上当選)。
  2. ^ 1996年11月7日、死去。
注釈

出典

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  1. ^ 東京都選挙管理委員会 | 選挙結果&データ | 各種選挙における投票率 - ウェイバックマシン(2003年8月11日アーカイブ分)
  2. ^ 推薦候補は7名が当選し、それも含めた数字は27議席。
  3. ^ 推薦候補は4名が当選、それも含めた数字は18議席。
  4. ^ 推薦候補は2名当選、それも含めた数字は4議席。
  5. ^ 推薦候補で当選した当選者も含めた場合は現状維持。
  6. ^ 欠員2名あり

参考文献

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  • 朝日新聞社『「朝日新聞」縮刷版 1993年6月号』

関連項目

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