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2008年北京オリンピックの陸上競技・男子4×100mリレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2008夏季
男子4×100mリレー
会場2北京国家体育場
開催日8月21日
8月22日(決勝)
参加チーム数16
スコア38.06
メダリスト
金メダル  トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ
銀メダル  日本 日本
銅メダル  ブラジル ブラジル
« 20042012 »
Official Video Highlights
@ 1:50

2008年北京オリンピックの陸上競技における男子4×100mリレーは、8月21日、22日に北京国家体育場で行われた[1]

この種目には16のNOCが参加した。これらの16のNOCは、予選期間の2つの最高記録の平均により選ばれた。オーストラリアは14位であったが棄権し、代わりにオランダが招待された[2]。決勝ではジャマイカが世界新記録の37.10秒で優勝した。

2017年1月25日、ネスタ・カーターが禁止薬物メチルヘキサンアミンの陽性反応を示したため、ジャマイカチームは金メダルを剥奪された[3][4][5][6]。IOCはIAAFに結果の修正を要求し、CASがジャマイカチームの訴えを却下した後[7]、メダルはこれに応じて再分配された[8]。トリニダード・トバゴが金メダル、日本が銀メダル、ブラジルが銅メダルとなった。

記録

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本種目前の世界記録とオリンピック記録

世界記録 37.40秒 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マイク・マーシュ
リロイ・バレル
デニス・ミッチェル
カール・ルイス

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ジョン・ドラモンド
アンドレ・ケーソン
デニス・ミッチェル
リロイ・バレル
バルセロナ




シュトゥットガルト
1992年8月8日




1993年8月21日
オリンピック記録 37.40秒 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 (USA)
マイク・マーシュ
リロイ・バレル
デニス・ミッチェル
カール・ルイス
バルセロナ 1992年8月8日

出場資格

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順位 NOC 2つのレース 1 2
合計 平均
1 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 75.88 37.94 37.78 38.10
2 ジャマイカ ジャマイカ 75.91 37.96 37.89 38.02
3 イギリス イギリス 76.20 38.10 37.90 38.30
4 日本 日本 76.24 38.12 38.03 38.21
5 ブラジル ブラジル 76.26 38.13 37.99 38.27
6 ドイツ ドイツ 77.12 38.56 38.56 38.56
7 フランス フランス 77.18 38.59 38.40 38.78
8 ポーランド ポーランド 77.23 38.62 38.61 38.62
9 ナイジェリア ナイジェリア 77.34 38.67 38.43 38.91
10 カナダ カナダ 77.53 38.77 38.72 38.81
11 イタリア イタリア 77.56 38.78 38.54 39.02
12 トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ 77.56 38.78 38.54 39.02
13 南アフリカ 南アフリカ 77.80 38.90 38.75 39.05
オーストラリア オーストラリア 77.82 38.91 38.73 39.09
14 中国 中国 77.85 38.93 38.81 39.04
15 タイ タイ 77.89 38.95 38.94 38.95
16 オランダ オランダ 77.95 38.98 38.92 39.03
リザーブ
17 スイス スイス 78.01 39.01 38.99 39.02
18 ガーナ ガーナ 78.08 39.04 38.91 39.17
19 ロシア ロシア 78.45 39.23 39.08 39.37

結果

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予選

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各予選で上位3位と、それ以外の上位2チームが決勝に進出した。

第1組

レーン 選手 タイム 進出
8 トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ キーストン・ブレドマン, マルク・バーンズ, Aaron Armstrong, リチャード・トンプソン 38.26 Q
4 日本 日本 塚原直貴, 末續慎吾, 高平慎士, 朝原宣治 38.52 Q, SB
3 オランダ オランダ Maarten Heisen, フース・ホフムート, Patrick van Luijk, Caimin Douglas 38.87 Q, SB
2 ブラジル ブラジル ジョゼ・カルロス・モレイラ, ブルーノ・デ・バロス, ビセンチ・デ・リマ, サンドロ・ビアナ 39.01 q
6 ナイジェリア ナイジェリア Onyeabor Ngwogu, Obinna Metu, Chinedu Oriala, ウチェナ・エメドル DNF
9 ポーランド ポーランド Marcin Nowak, Łukasz Chyła, Marcin Jędrusiński, ダリウシュ・クーツ DNF
5 南アフリカ 南アフリカ Hannes Dreyer, Leigh Julius, Ishmael Kumbane, Thuso Mpuang DNF
7 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国 ロドニー・マーティン, トラビス・パジェット, ダービス・パットン, タイソン・ゲイ DNF

第2組

レーン 選手 タイム 進出
6 ジャマイカ ジャマイカ ドワイト・トーマス, マイケル・フレイター, ネスタ・カーター, アサファ・パウエル 38.31 失格
2 カナダ カナダ Hank Palmer, Anson Henry, Jared Connaughton, Pierre Browne 38.77 Q
3 ドイツ ドイツ トビアス・ウンガー, Till Helmke, アレクサンダー・コセンコー, マルティン・ケラー 38.93 Q
9 中国 中国 Wen Yongyi, 張培萌, Lu Bin, 胡凱 39.13 q
7 タイ タイ Apinan Sukaphai, Siriroj Darasuriyong, Sompote Suqannarangsri, Sittichai Suwonprateep 39.40
4 フランス フランス Yannick Lesourd, マルシャル・ムバンジョク, Manuel Reynaert, Samuel Coco-Viloin 39.53
5 イギリス イギリス Simeon Williamson, Tyrone Edgar, マーロン・デボニッシュ, Craig Pickering DSQ
8 イタリア イタリア Fabio Cerutti, シモーネ・コリオ, Emanuele Di Gregorio, Jacques Riparelli DSQ

決勝

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順位 レーン 選手 タイム
1位 4 トリニダード・トバゴ トリニダード・トバゴ キーストン・ブレドマン, マルク・バーンズ, エマヌエル・カランダー, リチャード・トンプソン, Aaron Armstrong* 38.06
2位 7 日本 日本 塚原直貴, 末續慎吾, 高平慎士, 朝原宣治 38.15 SB
3位 3 ブラジル ブラジル ビセンチ・デ・リマ, サンドロ・ビアナ, ブルーノ・デ・バロス, ジョゼ・カルロス・モレイラ 38.24 SB
4 9 ドイツ ドイツ トビアス・ウンガー, Till Helmke, アレクサンダー・コセンコー, マルティン・ケラー 38.58
5 6 カナダ カナダ Hank Palmer, Anson Henry, Jared Connaughton, Pierre Browne 38.66 SB
8 オランダ オランダ Maarten Heisen, フース・ホフムート, Patrick van Luijk, Caimin Douglas DSQ
45.81
5 ジャマイカ ジャマイカ ネスタ・カーター, マイケル・フレイター, ウサイン・ボルト, アサファ・パウエル DSQ
37.10
失格(ドーピング)
2 中国 中国 Wen Yongyi, 張培萌, Lu Bin, 胡凱 DSQ
  • : * は予選を走りメダルを獲得した選手を指す。

出典

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  1. ^ Olympic Athletics Competition Schedule”. IAAF. 13 September 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月4日閲覧。
  2. ^ Australia, Finland, Cuba relay teams withdraw from Beijing Olympics | Singapore Athletics”. 2008年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年8月20日閲覧。
  3. ^ IOC sanctions two athletes for failing anti-doping test at Beijing 2008”. IOC (25 January 2017). 2023年9月17日閲覧。
  4. ^ Ingle, Sean (2017年1月25日). “Usain Bolt stripped of 2008 Olympic relay gold after Nesta Carter fails drug test” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077. https://www.theguardian.com/sport/2017/jan/25/usain-bolt-jamaica-olympic-relay-gold-nesta-carter-drugs 2017年1月25日閲覧。 
  5. ^ “Usain Bolt loses one Olympic gold medal as Nesta Carter tests positive” (英語). BBC Sport. (2017年1月25日). https://www.bbc.co.uk/sport/athletics/38744846 2017年1月25日閲覧。 
  6. ^ “五輪=北京五輪リレーのジャマイカ金はく奪、日本が繰り上げ銀に”. Reuters. (2017年1月26日). https://jp.reuters.com/article/boltgold-idJPKBN15A05A 2023年9月17日閲覧。 
  7. ^ Media Release 4984 Decision”. CAS. 1 October 2018閲覧。
  8. ^ The XXIX Olympic Games – Results – 4 × 100 metres relay men”. IAAF. 1 October 2018閲覧。