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2016年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ラスベガス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯36度16分16.82秒 西経115度0分40.03秒 / 北緯36.2713389度 西経115.0111194度 / 36.2713389; -115.0111194

2016年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ラスベガスの位置(ネバダ州内)
会場
会場
会場

2016年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ ラスベガスでは、通算11シーズン目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2016年10月15日16日アメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスで行われた2016年シーズン最終戦(第8戦)について述べる。会場は、2014年シーズンから3年連続でラスベガス・モーター・スピードウェイが選ばれた。

予選は強風により[1]、決勝は砂漠風の発生により中止となり、残念な最終戦となった[2]

マスタークラス

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第7戦インディアナポリス大会マティアス・ドルダラー(ドイツ)が圧倒的な強さで3勝目を挙げ、最終戦を前にワールドチャンピオンとなることが決定したが、ドルダラーは可能ならば4勝目を目指したいと述べた[3]10月13日、2年連続優勝を狙ったマット・ホールが機体の不具合により欠場することが発表された[4]。ホールのポイントランキングは2位で確定した[4]10月14日、本大会の結果次第で総合3位になる可能性があったマルティン・ソンカ(チェコ)が、第5戦 アスコット大会でエンジン回転数に違反があったことが確認され、結果(5位)と当該大会で獲得した6ポイントが剥奪されると発表され、3位争いに絡めなくなった[5]。これにより、3位になる可能性があるのは、ナイジェル・ラム(イギリス)、ニコラス・イワノフ(フランス)、室屋義秀(日本)、ピート・マクロード(カナダ)、カービー・チャンブリス(アメリカ)の5名となった[6]

2本のフリープラクティスではドルダラーとマルティン・ソンカがトップの成績を記録し、室屋も上位をキープした[7]。ラウンド・オブ・14は途中で中止となったため最終結果には反映されなかったものの、マイケル・グーリアン(アメリカ)がトラック・レコードとなる48.294秒を記録したほか[8]ピーター・ポドランセック(スロベニア)は2度目となるラウンド・オブ・8への進出を果たしたとレース後のコメントで明かした[9]

チャレンジャークラス

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第7戦までの通算成績の上位6名が出場するチャレンジャーカップには、成績順にフロリアン・バーガー(ドイツ)、ダニエル・リファ(スウェーデン)、ケヴィン・コールマン(アメリカ)、ルーク・チェピエラ(ポーランド)、ベン・マーフィ(イギリス)、メラニー・アストル(フランス)が出場する。2本のフリープラクティスでは、リファが上位をキープした[10]。強風の影響で予選・決勝ともに中止となり、総合成績からフロリアン・バーガーの優勝が決定した[11]

天候の悪化

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フリープラクティスの時から強風に見舞われ[12]、予選が行われる15日には37ノットの強風により、本部はパイロンの空気を抜くことと予選開始時刻の順延を決定した[13]。レギュレーションでは風速が30ノットを越える際は飛行できないと定められており、間もなくチャレンジャークラスとマスタークラスの予選を含む全フライトが中止されることが発表された[1]。16日の午後1時から開始予定だったラウンド・オブ・14も強風の影響で順延が続き、午後4時に開始し[14]、中断を挟みながら敢行されたが、風は止むどころかパイロンをなぎ倒すほどの強さの上、日没が迫ったためヒート6の途中で中止となった[8][2]。現役最後のレースとなるはずだったナイジェル・ラム(イギリス)、4勝目を目指したドルダラーは一度もフライトすることなくこの日を終えた[2]

最終ランキング

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マスタークラス

パイロット トー
タル
1 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 80.25
2 オーストラリアの旗 マット・ホール 55.75
3 オーストリアの旗 ハンネス・アルヒ 41.00
4 イギリスの旗 ナイジェル・ラム 37.75
5 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 35.00
6 日本の旗 室屋義秀 31.50
7 チェコの旗 マルティン・ソンカ 31.00
8 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 30.25
9 カナダの旗 ピート・マクロード 30.50
10 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 19.75
11 スペインの旗 フアン・ベラルデ 14.25
12 フランスの旗 フランソワ・ルボット 10.00
13 スロベニアの旗 ピーター・ポドランセック 4.00
14 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 4.00
15 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 0.00
チャレンジャークラス

パイロット トー
タル
1 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 28
2 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 26
3 アメリカ合衆国の旗 ケヴィン・コールマン 26
4 ポーランドの旗 ルーク・チェピエラ 24
5 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 20
6 イギリスの旗 ベン・マーフィ 20
7 フランスの旗 メラニー・アストル 16
8 ブラジルの旗 フランシス・バロス 2

出典

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  1. ^ a b 第8戦ラスベガス:強風で予選がキャンセル”. Red Bull Air Race (2016年10月15日). 2017年4月25日閲覧。
  2. ^ a b c ラスベガス:強風のため全フライトがキャンセル”. Red Bull Air Race (2016年10月17日). 2017年4月25日閲覧。
  3. ^ ドルダラー:圧倒的な強さの秘密”. Red Bull Air Race (2016年10月6日). 2017年4月25日閲覧。
  4. ^ a b マット・ホールがラスベガスを欠場”. Red Bull Air Race (2016年10月13日). 2017年4月25日閲覧。
  5. ^ ソンカ:第5戦アスコットのリザルトが剥奪処分”. Red Bull Air Race (2016年10月14日). 2017年4月25日閲覧。
  6. ^ 総合3位を目指す5人”. Red Bull Air Race (2016年10月14日). 2017年4月25日閲覧。
  7. ^ ラスベガス:フリープラクティスはドルダラーとソンカがトップ”. Red Bull Air Race (2016年10月14日). 2017年4月26日閲覧。
  8. ^ a b ラスベガス:グーリアンが最速タイムを記録”. Red Bull Air Race (2016年10月17日). 2017年4月26日閲覧。
  9. ^ ラスベガス:マスタークラスパイロット・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年10月17日). 2017年4月26日閲覧。
  10. ^ Ryfa and Murphy lead Challenger pack in Las Vegas”. Red Bull Air Race (2016年10月15日). 2017年4月26日閲覧。
  11. ^ チャレンジャーカップ総合優勝はバーガー”. Red Bull Air Race (2016年10月16日). 2017年4月26日閲覧。
  12. ^ ラスベガス:フリープラクティス・リアクション”. Red Bull Air Race (2016年10月15日). 2017年4月26日閲覧。
  13. ^ NEWS UPDATE: Race Committee monitoring track conditions”. Red Bull Air Race (2016年10月15日). 2017年4月26日閲覧。
  14. ^ NEWS UPDATE: Master Class Round of 14 delayed”. Red Bull Air Race (2016年10月16日). 2017年4月26日閲覧。

外部リンク

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前レース
第7戦 アメリカ合衆国の旗 インディアナポリス
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ
2016年シーズン
最終戦 アメリカ合衆国の旗 ラスベガス
次レース
2017年 開幕戦 アラブ首長国連邦の旗 アブダビ