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2018年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ アブダビ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

座標: 北緯24度28分17秒 東経54度19分50秒 / 北緯24.47139度 東経54.33056度 / 24.47139; 54.33056

2018年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ アブダビでは、通算13シーズン目となるレッドブル・エアレース・ワールドシリーズの内、2018年2月2日3日アラブ首長国連邦アブダビで行われた2018年シーズン開幕戦について述べる。アブダビでの開幕レースは11年連続となる。

概要

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チャレンジャーカップ
チャレンジャーカップには、今シーズンから加入したダリオ・コスタ(イタリア)とパトリック・デヴィッドソン(南アフリカ)の2名を含む計7名が初戦に参戦する[1]。3本行われたフリープラクティス (FP) では、ダニエル・リファ(スウェーデン)とルーク・チェピエラ(ポーランド)が調子を上げ[2][3]、予選でも1位・2位で通過した[4]。リファは決勝でパイロンヒットをしてしまい順位を落とし、フロリアン・バーガー(ドイツ)が優勝した[5]
マスタークラス
今シーズンからオーバーGのペナルティが緩和されたが、FP1で1位となったマティアス・ドルダラー(ドイツ)が攻めすぎた姿勢を見せてFP2とFP3で12Gを超えてDNFとなった[6][7]。予選ではドルダラーが復調し1位通過、昨シーズン、4シーズンぶりに表彰台を獲得し3本のFPで上位を維持した[6][7]マイケル・グーリアン(アメリカ)が2位、ディフェンディングチャンピオンの室屋義秀(日本)は3位、アナリストが今レースのポイントと指摘していたゲート6でマット・ホール(オーストラリア)が12Gを超えてしまいDNF(途中棄権)となった[8]
ラウンド・オブ・14では室屋がトップのタイムを記録、予選首位だったドルダラーとホールは再び12Gを超えてしまいDNFとなった[9]ニコラス・イワノフ(フランス)はトレーニングフライト中のパイロンヒットで主翼のウィングレットを損傷し、チャレンジャークラスで使用される機体を借りての出場となり、メカニックは「56秒台が出れば良い方」と述べた[10]。ラウンド・オブ・8でも室屋、グーリアンが好調を維持した[11]。グーリアンは勢いそのままに2009年シーズン第4戦以来となる優勝を果たした[12]。ファイナル4に進出し3位になったマルティン・ソンカ(チェコ)は、レース終了後にパルクフェルメ(保管所)で行われた機体検査でバルブタイミングの不正が発覚し失格、4位に後退することとなった[13]。レース本部はこの不正が意図的に行われたものではないと判断しているという[13]

チャレンジャークラス

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予選

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No. パイロット タイム ペナルティ
1 17 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 58.293
2 6 ポーランドの旗 ルーク・チェピエラ 58.576
3 62 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 58.650
4 78 ハンガリーの旗 ダニエル・ジェネヴェイ 59.716
5 48 アメリカ合衆国の旗 ケヴィン・コールマン 59.826
6 32 イタリアの旗 ダリオ・コスタ 1:00.753
7 77 南アフリカ共和国の旗 パトリック・デヴィッドソン 1:01.360

決勝

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No. パイロット タイム ペナルティ
1 62 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 57.073
2 6 ポーランドの旗 ルーク・チェピエラ 58.533
3 48 アメリカ合衆国の旗 ケヴィン・コールマン 58.996
4 32 イタリアの旗 ダリオ・コスタ 59.418
5 17 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 59.420 +3秒1
6 77 南アフリカ共和国の旗 パトリック・デヴィッドソン 1:00.544 +2秒2
7 78 ハンガリーの旗 ダニエル・ジェネヴェイ 1:01.390 +2秒3
  • ^1 パイロンヒットにより+3秒のペナルティ[5]
  • ^2 ゲート6で+2秒のペナルティ[5]
  • ^3 オーバーGにより+2秒のペナルティ[5]

マスタークラス

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予選

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No. パイロット タイム ペナルティ
1 21 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 52.795
2 99 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 53.392
3 31 日本の旗 室屋義秀 53.404
4 11 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 53.416
5 10 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 54.032
6 26 スペインの旗 フアン・ベラルデ 54.045
7 8 チェコの旗 マルティン・ソンカ 54.323
8 18 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 54.336
9 24 イギリスの旗 ベン・マーフィー 54.351
10 12 フランスの旗 フランソワ・ルボット 54.702
11 5 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 55.011
12 84 カナダの旗 ピート・マクロード 55.176 +2秒1
13 27 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 56.444
14 95 オーストラリアの旗 マット・ホール DNF2
  • ^1 ゲート6で11G超を記録し+2秒のペナルティ[8]
  • ^2 ゲート6で12G超を記録しDNF[8]

ラウンド・オブ・14

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ヒート 順位 パイロット1 タイム1 タイム2 パイロット2 順位
1 3 フランスの旗 フランソワ・ルボット 53.823 53.759 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 2
2 12 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 57.3591 54.865 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 7
3 8 イギリスの旗 ベン・マーフィー 55.7902 56.4283 スペインの旗 フアン・ベラルデ 11
4 14 カナダの旗 ピート・マクロード DNF4 53.417 日本の旗 室屋義秀 1
5 9 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 54.928 54.461 チェコの旗 マルティン・ソンカ 6
6 10 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 56.168 54.301 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 5
7 4 オーストラリアの旗 マット・ホール 53.948 DNF5 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 13
凡例
ラウンド・オブ・8進出
ノックアウト(敗退)
敗者の中で最速(=進出)
  • ^1 ゲート7でパイロンヒットにより+3秒のペナルティ[9]
  • ^2 ゲート3で11G超を記録し+2秒のペナルティ[9]
  • ^3 ゲート6で10G超を記録し+2秒のペナルティ[9]
  • ^4 ゲート3で12G超を記録DNF[9]
  • ^5 ゲート14で12G超を記録しDNF[9]

ラウンド・オブ・8

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ヒート 順位 パイロット1 タイム1 タイム2 パイロット2 順位
8 2 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 54.300 54.596 オーストラリアの旗 マット・ホール 5
9 3 チェコの旗 マルティン・ソンカ 54.825 55.111 フランスの旗 フランソワ・ルボット 7
10 8 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 57.5671 54.980 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 4
11 6 イギリスの旗 ベン・マーフィー 54.860 53.981 日本の旗 室屋義秀 1
凡例
ファイナル4進出
ノックアウト(敗退)
  • ^1 ゲート7でインコレクト・レベル(水平角度違反)[11]

ファイナル4

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No. パイロット タイム ペナルティ
1 99 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 53.695
2 31 日本の旗 室屋義秀 53.985
3 10 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 54.768
4 8 チェコの旗 マルティン・ソンカ 54.650 失格[13]

最終結果

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パイロット ポイント
1 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 15
2 日本の旗 室屋義秀 12
3 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 9
4 チェコの旗 マルティン・ソンカ 7
5 オーストラリアの旗 マット・ホール 6
6 イギリスの旗 ベン・マーフィー 5
7 フランスの旗 フランソワ・ルボット 4
8 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 3
9 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 2
10 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 1
11 スペインの旗 フアン・ベラルデ 0
12 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 0
13 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 0
14 カナダの旗 ピート・マクロード 0

第1戦終了後のランキング

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マスタークラス

パイロット トー
タル
1 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 15
2 日本の旗 室屋義秀 12
3 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス 9
4 チェコの旗 マルティン・ソンカ 7
5 オーストラリアの旗 マット・ホール 6
6 イギリスの旗 ベン・マーフィー 5
7 フランスの旗 フランソワ・ルボット 4
8 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 3
9 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 2
10 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 1
11 スペインの旗 フアン・ベラルデ 0
12 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 0
13 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 0
14 カナダの旗 ピート・マクロード 0
チャレンジャークラス

パイロット トー
タル
1 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 10
2 ポーランドの旗 ルーク・チェピエラ 8
3 アメリカ合衆国の旗 ケヴィン・コールマン 6
4 イタリアの旗 ダリオ・コスタ 4
5 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 2
6 南アフリカ共和国の旗 パトリック・デヴィッドソン 0
7 ハンガリーの旗 ダニエル・ジェネヴェイ 0
8 フランスの旗 メラニー・アストル 0
9 中華人民共和国の旗 ケニー・チャン 0
10 フランスの旗 バティスト・ヴィーニュ 0

出典

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  1. ^ Seven Challengers face off in Abu Dhabi”. Red Bull Air Race (2018年2月1日). 2018年2月4日閲覧。
  2. ^ Czepiela and Ryfa dominate Free Practice at season opener”. Red Bull Air Race (2018年2月1日). 2018年2月4日閲覧。
  3. ^ Ryfa rules final Free Practice”. Red Bull Air Race (2018年2月2日). 2018年2月4日閲覧。
  4. ^ Ryfa rises above in Qualifying”. Red Bull Air Race (2018年2月2日). 2018年2月4日閲覧。
  5. ^ a b c d Bergér takes the first prize of 2018”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。
  6. ^ a b Dolderer sets fastest time on day one”. Red Bull Air Race (2018年2月1日). 2018年2月4日閲覧。
  7. ^ a b McLeod masters final Free Practice”. Red Bull Air Race (2018年2月2日). 2018年2月4日閲覧。
  8. ^ a b c 2018シーズン開幕戦アブダビ:予選首位はドルダラー 室屋は3位”. Red Bull Air Race (2018年2月2日). 2018年2月4日閲覧。
  9. ^ a b c d e f Muroya quickest in Round of 14”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。
  10. ^ 2018年2月3日放送 NHK BS1 『エアレース世界選手権2018「開幕戦 in アブダビ」』
  11. ^ a b Title hopefuls dominate Round of 8”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。
  12. ^ 2018シーズン開幕戦アブダビ:優勝はグーリアン 室屋は2位”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。
  13. ^ a b c アブダビ:マルティン・ソンカが4位に降格”. Red Bull Air Race (2018年2月3日). 2018年2月4日閲覧。

外部リンク

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前レース
2017年最終戦 アメリカ合衆国の旗 インディアナポリス
レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ
2018年シーズン
第1戦 アラブ首長国連邦の旗 アブダビ
次レース
第2戦 フランスの旗 カンヌ