コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

2015年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2015年のレッドブル・エアレース世界選手権
前年: 2014 翌年: 2016

2015年レッドブル・エアレース・ワールドシリーズでは、2015年に開催される通算10回目のレッドブル・エアレース・ワールドシリーズについて述べる。

2014年11月25日、2015年シーズンの開催地8都市が発表され、初開催国として日本ロシアが含まれ[1]、第2戦が千葉県千葉市幕張海浜公園で行われることが正式に発表された[2][3]。2015年3月3日、ロシア・ソチで開催予定だった第3戦が組織上・予算上の問題で開催できなくなり、クロアチアロヴィニへ変更されることが発表された[4]

本シーズンより、ラウンド・オブ・8でも1対1のノックアウト方式が採用されることになった[5]

チャンピオンシップの行方は最終戦までポール・ボノムとマット・ホールが争った結果、ボノムが史上初3度目のチャンピオンになった[6]

レッドブル・エアレースの立ち上げに携わり、初開催の2003年からレースに参戦しているハンガリーのピーター・ベゼネイが今季を最後に引退した。最終ラスベガス大会の数日前に決意したという。今後はエアショーを中心に活動していくという。[7]

シーズン途中から中継映像に対戦相手の軌跡を表示する『ゴーストプレーン』が導入された[8]

機体とパイロット

[編集]

マスタークラス

[編集]
No. パイロット 使用機 ラウンド
22 オーストリアの旗 ハンネス・アルヒ[9] ジブコ エッジ540 1–8
91 ハンガリーの旗 ピーター・ベゼネイ[9] Corvus Racer 540 1–3[10]
ジブコ エッジ540[11] 4-8
55 イギリスの旗 ポール・ボノム[9] ジブコ エッジ540 1–8
10 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス[9] ジブコ エッジ540 1–8
21 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー[9] ジブコ エッジ540 1–8
99 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン[9] ジブコ エッジ540 1–8
95 オーストラリアの旗 マット・ホール[9] MX Aircraft MXS 1–8
27 フランスの旗 ニコラス・イワノフ[9] ジブコ エッジ540 1–8
9 イギリスの旗 ナイジェル・ラム[9] MX Aircraft MXS 1–8
12 フランスの旗 フランソワ・ルボット[9] ジブコ エッジ540 1–8
84 カナダの旗 ピート・マクロード[9] ジブコ エッジ540 1–8
31 日本の旗 室屋義秀[9] ジブコ エッジ540 1–8
8 チェコの旗 マルティン・ソンカ[9] ジブコ エッジ540 1–8
26 スペインの旗 フアン・ベラルデ[9] ジブコ エッジ540 1–8
参戦
  • チャレンジャークラスより、フランソワ・ルボット(2014年4位)とフアン・ベラルデ(2014年8位)がマスタークラスに昇格した[9][12][13]

チャレンジャークラス

[編集]

チャレンジャークラスのパイロットは全員、Extra E-330LXを使用する[14]

No. パイロット ラウンド
77 ブラジルの旗 フランシス・バロス[15] 1–3, 5-7
62 ドイツの旗 フロリアン・バーガー[15] 1–2, 4-8
5 チリの旗 クリスチャン・ボルトン[9] 1–5, 7-8
11 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー[9] 1, 3–4, 6-8
18 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン[9] 1–2, 4-8
37 スロベニアの旗 ピーター・ボドランセック[9] 2–8
17 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ[9] 1–6, 8

レース日程と結果

[編集]
ラウンド 地域 開催日 予選第1位 優勝者 (MC) 優勝者の使用機 優勝者 (CC) レポート
1 アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 アブダビ 2月13日・14日 イギリスの旗 ポール・ボノム イギリスの旗 ポール・ボノム ジブコ エッジ540 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 詳細
2 日本の旗 日本 千葉県千葉市幕張海浜公園 5月16日・17日 フランスの旗 ニコラス・イワノフ イギリスの旗 ポール・ボノム ジブコ エッジ540 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 詳細
3 クロアチアの旗 クロアチア ロヴィニ 5月30日・31日 イギリスの旗 ポール・ボノム オーストリアの旗 ハンネス・アルヒ ジブコ エッジ540 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 詳細
4  ハンガリー ブダペスト 7月4日・5日 オーストラリアの旗 マット・ホール オーストリアの旗 ハンネス・アルヒ ジブコ エッジ540 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 詳細
5 イギリスの旗 イギリス アスコット英語版アスコット競馬場 8月15日・16日 イギリスの旗 ポール・ボノム イギリスの旗 ポール・ボノム ジブコ エッジ540 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 詳細
6  オーストリア シュピールベルク英語版
レッドブル・リンク
9月5日・6日 中止 [16] オーストラリアの旗 マット・ホール MX Aircraft MXS フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 詳細
7 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フォートワース
テキサス・モーター・スピードウェイ
9月26日・27日 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー[17] イギリスの旗 ポール・ボノム[18] ジブコ エッジ540 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 詳細
8 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ラスベガス
ラスベガス・モーター・スピードウェイ
10月17日・18日 日本の旗 室屋義秀[19] オーストラリアの旗 マット・ホール[20] MX Aircraft MXS フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 詳細

得点及び順位

[編集]

マスタークラス

[編集]
マスタークラスのスコア・システム
順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位   7位   8位   9–14位 
ポイント 12 9 7 5 4 3 2 1 0
順位 パイロット 第1戦
アラブ首長国連邦の旗
第2戦
日本の旗
第3戦
クロアチアの旗
第4戦
ハンガリーの旗
第5戦
イギリスの旗
第6戦
オーストリアの旗
第7戦
アメリカ合衆国の旗
第8戦
アメリカ合衆国の旗
ポイント
1 イギリスの旗 ポール・ボノム 1 1 8 2 1 2 1 2 76
2 オーストラリアの旗 マット・ホール 2 2 3 5 2 1 2 1 71
3 オーストリアの旗 ハンネス・アルヒ 4 11 1 1 8 失格 10 5 34
4 チェコの旗 マルティン・ソンカ 10 10 2 3 7 4 4 8 29
5 ドイツの旗 マティアス・ドルダラー 9 3 6 7 10 6 5 3 26
6 日本の旗 室屋義秀 6 8 10 9 3 10 3 4 23
7 イギリスの旗 ナイジェル・ラム 5 5 5 8 5 12 6 10 20
8 カナダの旗 ピート・マクロード 3 12 7 4 13 5 8 11 19
9 フランスの旗 ニコラス・イワノフ 8 4 9 14 4 9 7 7 15
10 アメリカ合衆国の旗 マイケル・グーリアン 12 6 4 11 5 7 9 6 13
11 アメリカ合衆国の旗 カービー・チャンブリス DNS 7 11 10 12 3 11 12 9
12 ハンガリーの旗 ピーター・ベゼネイ 7 13 12 6 6 8 12 13 9
13 スペインの旗 フアン・ベラルデ 13 9 13 13 11 11 13 9 0
14 フランスの旗 フランソワ・ルボット 11 14 14 12 14 失格 14 14 0
順位 パイロット 第1戦
アラブ首長国連邦の旗
第2戦
日本の旗
第3戦
クロアチアの旗
第4戦
ハンガリーの旗
第5戦
イギリスの旗
第6戦
オーストリアの旗
第7戦
アメリカ合衆国の旗
第8戦
アメリカ合衆国の旗
ポイント
結果
金色 優勝
銀色 2位
銅色 3位
ポイント圏内完走
青灰色 ポイント圏外完走
周回数不足 (NC)
リタイヤ (Ret)
予選不通過 (DNQ)
予備予選不通過 (DNPQ)
失格 (DSQ)
スタートせず (DNS)
エントリーせず (WD)
レースキャンセル (C)
空欄 欠場
出場停止処分 (EX)

太字は予選第1位であったことを示す。
第6戦は荒天により予選が中止された。

チャレンジャークラス

[編集]

2014年シーズンでは、チャレンジャークラスの選手はシーズン中に少なくとも3大会に出場しなければならず、最も良かった3大会のスコアをチャレンジャー・カップのランキングに計上でき、ランキング上位6名のパイロットが最終レースへの参加権を得る。

チャレンジャークラスのスコア・システム
順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位 
ポイント 10 8 6 4 2 0
順位 パイロット 第1戦
アラブ首長国連邦の旗
第2戦
日本の旗
第3戦
クロアチアの旗
第4戦
ハンガリーの旗
第5戦
イギリスの旗
第6戦
オーストリアの旗
第7戦
アメリカ合衆国の旗
ポイント
1 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 5 2 1 1 3 3 28
2 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 2 1 4 1 2 6 28
3 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 3 2 2 1 1 28
4 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 1 3 3 5 2 4 24
5 スロベニアの旗 ピーター・ポドランセック 6 4 3 4 4 2 18
6 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 4 4 6 5 5 3 14
7 ブラジルの旗 フランシス・バロス DSQ 5 5 6 6 5 6
順位 パイロット 第1戦
アラブ首長国連邦の旗
第2戦
日本の旗
第3戦
クロアチアの旗
第4戦
ハンガリーの旗
第5戦
イギリスの旗
第6戦
オーストリアの旗
第7戦
アメリカ合衆国の旗
ポイント
結果
金色 優勝
銀色 2位
銅色 3位
ポイント圏内完走
青灰色 ポイント圏外完走
周回数不足 (NC)
リタイヤ (Ret)
予選不通過 (DNQ)
予備予選不通過 (DNPQ)
失格 (DSQ)
スタートせず (DNS)
エントリーせず (WD)
レースキャンセル (C)
空欄 欠場
出場停止処分 (EX)

最終戦

[編集]

No. パイロット タイム ペナルティ
1 11 フランスの旗 ミカエル・ブラジョー 1:00.521
2 37 スロベニアの旗 ピーター・ポドランセック 1:00.556
3 5 チリの旗 クリスチャン・ボルトン 1:00.920
4 18 チェコの旗 ペトル・コプシュタイン 1:02.117
5 62 ドイツの旗 フロリアン・バーガー 1:02.255
6 17 スウェーデンの旗 ダニエル・リファ 1:02.459

出典

[編集]
  1. ^ Red Bull Air Raceが日本とロシアで初開催へ”. Red Bull Air Race (2014年11月25日). 2015年9月8日閲覧。
  2. ^ 世界最速のモータースポーツ 日本初開催決定!”. Red Bull Air Race (2014年11月26日). 2015年9月8日閲覧。
  3. ^ 浅田真樹 (2014年12月1日). “「空のF1」エアレースの日本開催がついに決定!”. Web Sportiva. 集英社. 2015年9月8日閲覧。
  4. ^ “レッドブル・エアレース2015年シーズン新開催地決定”. Red Bull Air Race. (2015年3月3日). http://www.redbullairrace.com/ja_JP/article/announcement-of-new-tourstop 2015年9月9日閲覧。 
  5. ^ 2015シーズンはノックアウトステージを導入”. Red Bull Air Race (2015年2月6日). 2015年9月8日閲覧。
  6. ^ Bonhomme, Hall and Arch make up 2015 WC podium”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月22日閲覧。
  7. ^ ピーター・ベゼネイが引退”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月20日閲覧。
  8. ^ “ゴーストプレーン” のテクノロジー | Red Bull Air Race
  9. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t “pilots”. RedBullAirRace.com. http://www.redbullairrace.com/en_INT/pilots 2015年2月9日閲覧。 
  10. ^ 機体を勝利へ導くピーター・ベゼネイ”. Red Bull Air Race (2015年3月23日). 2015年9月7日閲覧。
  11. ^ “Besenyei unveils new raceplane”. レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ (Red Bull Air Race GmbH). (2015年6月29日). http://www.redbullairrace.com/en_US/article/besenyei-unveils-new-raceplane 2015年8月2日閲覧。 
  12. ^ マスタークラス初挑戦のルボット”. Red Bull Air Race (2015年3月13日). 2015年9月7日閲覧。
  13. ^ マスタークラスに挑むベラルデ”. Red Bull Air Race (2015年3月30日). 2015年9月7日閲覧。
  14. ^ “New Challenger Cup ready to take off in 2014”. RedBullAirRace.com. (2014年1月23日). http://www.redbullairrace.com/en_INT/article/new-challenger-cup-ready-take-2014 2014年2月22日閲覧。 
  15. ^ a b “New Challenger Cup duo land for 2015”. RedBullAirRace.com. (11 February 2015). http://www.redbullairrace.com/en_EN/article/new-challenger-cup-duo-land-2015 11 February 2015閲覧。 
  16. ^ 荒天により中止:結果”. Red Bull Air Race (2015年9月6日). 2015年9月7日閲覧。
  17. ^ Double celebration for Dolderer in Qualifying”. Red Bull Air Race (2015年9月26日). 2015年9月29日閲覧。
  18. ^ Bonhomme takes decisive win in Fort Worth”. Red Bull Air Race (2015年9月27日). 2015年9月29日閲覧。
  19. ^ Muroya maneouvres for race podium”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月19日閲覧。
  20. ^ Decisive win in Las Vegas for Hall”. Red Bull Air Race (2015年10月18日). 2015年10月19日閲覧。

外部リンク

[編集]