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apr (自動車事業)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社エー・ピー・アール
apr co., ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
243-0021
神奈川県厚木市岡田3111
北緯35度25分18.7秒 東経139度21分48.4秒 / 北緯35.421861度 東経139.363444度 / 35.421861; 139.363444座標: 北緯35度25分18.7秒 東経139度21分48.4秒 / 北緯35.421861度 東経139.363444度 / 35.421861; 139.363444
設立 2000年5月1日
業種 輸送用機器
法人番号 8021001023501 ウィキデータを編集
事業内容
  • レーシングカー設計・製作・開発・メンテナンス
  • レーシングチーム運営
  • ほか
代表者 代表取締役 金曽裕人
資本金 1,300万円
外部リンク www.apr-racing.com
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apr
apr GR86 GT (2022年のSUPER GT参戦車両)
apr GR86 GT
2022年のSUPER GT参戦車両)
国籍 日本の旗 日本
本拠地 神奈川県厚木市
チーム代表 金曽裕人
活動期間 1996年 - 現在
カテゴリ SUPER GTJGTCN1S耐久
チームズ
タイトル
SUPER GT 1(2005
ドライバーズ
タイトル
SUPER GT 2(2005,2007
JGTC 2(1999,2002
公式サイト apr Home
2024年のSUPER GT (GT300)
エントリー名 apr
レーサー 30.
日本の旗 永井宏明
日本の旗 小林利徠斗
日本の旗 織戸学

31.
日本の旗 小高一斗
日本の旗 中村仁
日本の旗 根本悠生
マシン 30. apr GR86 GT
31. apr LC500h GT
タイヤ 30. 横浜ゴム
31. ブリヂストン
2023年のスーパー耐久 (ST-X)
エントリー名 apr
レーサー 日本の旗 永井宏明
日本の旗 小高一斗
日本の旗 嵯峨宏紀
マシン 31. DENSO LEXUS RC F GT3
タイヤ ブリヂストン
テンプレートを表示

株式会社エー・ピー・アール: apr co., ltd.)は、神奈川県厚木市に本社を置く日本企業モータースポーツ関連事業を主力とし、自動車用パーツや2輪車用パーツの製造販売も行なっている。

概要

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元々アペックスのレース部門であった(名義も"アペックス")が、同社の事業拡大に伴い、2000年に株式会社として完全に独立し、その際に"apr"と名付けられた。そのため本記事では、"アペックス"時代も含めて記述する。

2000年からトヨタセミワークスチームとして、JGTCSUPER GTのGT300クラスで活動している[1]。ただしトヨタ一辺倒ではなく、いちプライベーターチームとして他社マシンの運用を並行して行うこともある。1999年2002年2005年2007年にチャンピオンを獲得している。

歴代の運用マシンにミッドシップエンジン車が非常に多いのが特徴である。

初代社長であり2021年現在もチーム代表の金曽は、つちやエンジニアリング土屋春雄の下に、押しかけ弟子として下積みしていた時期がある[2]

レース活動

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黎明期

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1996年と1997年に日産・スカイラインGT-Rで参戦。1996年は第6戦からの参戦だが、デビュー戦でいきなり3位を獲得し最終戦で2位を獲得する活躍を見せた(シリーズ6位)。

1997年はフル参戦しシリーズ5位を獲得。翌年からの全日本GT選手権への参戦により、スーパーN1耐久への参戦は終了となった。

JGTC〜SUPER GT

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1998年からJGTC(全日本GT選手権)のGT300クラス(2005年よりSUPER GT)に、コンストラクターとしてトヨタ・MR2で参戦を開始。1999年にチャンピオンとなった翌年以降、TRDの支援を受けながらマシン開発を行うこととなる。

2006~2007年にディズニー映画の「トイ・ストーリー」、2008年には同じく「カーズ」とコラボレーションしたトヨタ・MR-Sを参戦させた。

2001年からはARTAのGT300チームのオペレーションも担当。2003年にはガライヤでの参戦に伴い同車のGT300マシンの設計・開発も担った。2010年シーズン終了を持ってARTAとの契約を終了している。

2012年は、SUPER GT初のハイブリッドカーとなるトヨタ・プリウスアウディ・R8 LMS ultraの2台体制で参戦。

2013年は、第3戦までは前年同様プリウスとR8の2台体制で参戦していたが、ボンズレーシングが2戦のみで活動休止したことから、第4戦からはR8の代わりに同チームの参戦車両である日産・GT-R NISMO GT3を引き継いで、2015年まで参戦した。このGT-Rには、スポンサー企業の意向の下に、GTAの特認を受けた上でADAS(先進運転支援システム)の開発機器が組み込まれていた[3]

2016年は市販車の新型プリウス登場に伴い、プリウスを2台体制化。31号車は従来のスーパーキャパシタ、30号車はリチウムイオン電池とバッテリーの仕様を分けている[4]。また同時にトヨタカローラ三重社長の永井宏明がドライバーに就任し、社員メカニックの研修も並行することになった。

2019年は車両規則変更に伴いベース車両をプリウスPHV GR SPORTに変更、エンジン搭載位置がミッドシップからフロントとなった。またこのエンジン・コンポーネントを流用して、他のGT300チームが使うためのGRスープラGR86も開発している。

2020年にはスーパー耐久にもレクサス・RC F GT3で復帰。ST-Xクラスに参戦する。

2021年 第6戦 オートポリスプリウスPHVでの初勝利を飾る。

2022年は30号車はベース車両がGR86に変更。また31号車の車両名称がapr GR SPORT PRIUS GTに変更された。

2023年は31号車はベース車両がレクサス・LC500hに変更。車両名称はapr LC500h GTとなった。

全日本GT選手権・SUPER GT

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年度 マシン ドライバー 最終成績
1998年 No.44 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男
水野昇太(Rd.1-3)
ピーター・ダンブレック(Rd.4-7)
3位
(新田のみ)
1999年 No.25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男
菊地靖(Rd.1)
高木真一(Rd.2-All star)
チャンピオン
(新田のみ)
2000年 No.31 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男
五十嵐勇大(Rd.1-3)
→ 高木真一(Rd.4-6)
7位
(新田のみ)
2001年 No.31 ARTAアペックスMR-S 新田守男
高木真一
7位
No.71 シグマMR-S(Rd.1,3-7) Guts城内
田嶋栄一
14位
No.360 ダンテール・フェラーリ360GT(Rd.1-3)
→ ダンテールフェラーリ360ウェディング(SPL.-Rd.7)
佐々木孝太
西澤誠剛
23位
2002年 No.31 ARTAアペックスMR-S 新田守男
高木真一
チャンピオン
No.360 ダンテール・フェラーリ 西澤誠剛
佐々木孝太
― 
2003年 No.31 RECKLESS MR-S 佐々木孝太
後藤聡
5位
No.34 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛
松田晃司
22位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
7位
2004年 No.30 RECKLESS MR-S 佐々木孝太
後藤聡
8位
No.31 A'PEX i-mobisess MR-S 田中実
松田晃司
15位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
2位
2005年 No.30 RECKLESS MR-S 佐々木孝太
山野哲也
チャンピオン
No.31 APEXERA MR-S(Rd.1-3)
→ 吉兆宝山MR-S(Rd.4-8)
田中実
中嶋一貴
8位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
3位
2006年 No.101 TOYSTORY Racing MR-S 新田守男
高木真一
5位
No.777 梁山泊 apr MR-S 田中実
大嶋和也
小林敬一(Rd.6)
15位
2007年 No.31 apr MR-S(Rd1-4)
→ DOUBLEHEAD apr MR-S(Rd.5-9)
峰尾恭輔
坂本雄也
18位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
4位
No.101 TOYSTORY Racing apr MR-S 大嶋和也
石浦宏明
チャンピオン
2008年 No.31 DOUBLEHEAD avex apr MR-S(Rd.1-5.7-9) 峰尾恭輔
坂本雄也
10位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
峰尾恭輔(Rd.6)
2位
No.95 ライトニングマックイーン apr MR-S(Rd.1-3,5-9)
→ apr MR-S(Rd.4)
平手晃平(Rd.1-5,8,9)
→ 大嶋和也(Rd.6)
山内英輝(Rd.7)
国本京佑
坂本雄也(Rd.6)
9位(国本のみ)
2009年 No.31 avex apr COROLLA Axio 坂本雄也
山内英輝(Rd.1-4)
→ 峰尾恭輔(Rd.5-9)
Takamori.com(Rd.6)
11位(坂本のみ)
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
5位
No.74 COROLLA Axio apr GT 井口卓人
国本雄資
10位
2010年 No.31 apr COROLLA Axio(Rd.1,2)
エヴァンゲリオンRT 初号機カローラ(Rd.3-8)
→ MAGICAL CARBON apr Axio(All star)
嵯峨宏紀
松浦孝亮
坂本雄也(Rd.6)
10位
No.43 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
峰尾恭輔(Rd.6)
2位
No.74 COROLLA Axio apr GT 井口卓人
国本雄資
4位
2011年 No.31 ハセプロMA イワサキ apr カローラ 嵯峨宏紀
岩崎祐貴
16位
No.74 COROLLA Axio apr GT 新田守男
国本雄資
7位
2012年 No.30 IWASAKI MODAクロコ apr R8 岩崎祐貴
坂本雄也
小林賢二(Rd.5)
19位
No.31 apr HASEPRO PRIUS GT 新田守男
嵯峨宏紀
中山雄一(Rd.5)
10位
2013年 No.30 IWASAKI apr R8(Rd.1-3)
→ IWASAKI OGT Racing GT-R(Rd.4-FSC)
岩崎祐貴
ファイルーズ・ファウジー(Rd.1,2)
イゴール・スシュコ(Rd.3-FSC)
小林賢二(Rd2,5)
18位
No.31 Panasonic apr PRIUS GT 新田守男
嵯峨宏紀
中山雄一(Rd.5)
8位
2014年 No.30 IWASAKI apr GT-R 岩崎祐貴
影山正美
東徹次郎(Rd.6)
30位
No.31 OGT Panasonic PRIUS 新田守男
嵯峨宏紀
中山雄一(Rd.6)
8位
2015年 No.30 NetMove GT-R 小泉洋史
岩崎祐貴
影山正美(Rd.2)
NC
No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀
中山雄一
佐々木孝太(Rd.2,5)
3位
2016年 No.30 TOYOTA PRIUS apr GT 永井宏明
佐々木孝太
24位
No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀
中山雄一
2位
2017年 No.30 TOYOTA PRIUS apr GT 永井宏明
佐々木孝太
NC
No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀
久保凜太郎
15位
2018年 No.30 TOYOTA PRIUS apr GT 永井宏明
佐々木孝太(Rd.1-5)
織戸学(Rd.5-8)
NC
No.31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀
平手晃平
3位
2019年 No.30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井宏明
織戸学
小高一斗(Rd.2,5)
NC
No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨宏紀
中山友貴
NC
2020年 No.30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井宏明
織戸学
29位
No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨宏紀
中山友貴
18位
2021年 No.30 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 永井宏明
織戸学
上村優太(Rd.2)
21位
No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT 嵯峨宏紀
中山友貴
13位
2022年 No.30 apr GR86 GT 永井宏明(Rd.1-4,6-8)
織戸学
平良響(Rd.2,4,5)
上村優太(Rd.5)
19位
No.31 apr GR SPORT PRIUS GT 嵯峨宏紀
中山友貴
小高一斗(Rd.4,5)
NC
2023年 No.30 apr GR86 GT 永井宏明(Rd.2-4)
織戸学
上村優太(Rd.1,3)
小河諒(Rd.2,4)
No.31 apr LC500h GT 嵯峨宏紀
小高一斗
根本悠生(Rd.2-4)

社名の由来

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元々自動車チューニングパーツメーカーであるアペックスのレース部門(現在は完全分社化)であったことから、アペックスレーシングを略して「apr」となった。

分社化以降は、ポールポジション(pole position)の“p”とレーシング(racing)の“r”に電話帳の英字検索で最初のほうにくるようにと頭文字に“a”が添付された、と説明されている(ちなみに考案者は新田守男)。

脚注

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関連項目

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外部リンク

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