NAOqi
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NAOqi(ナオキ)は、仏AldebaranRobotics社が開発したミドルウェア。同社の人型ロボットNao・Pepper・Romeoに搭載されている。
特徴
[編集]GentooベースのGNU/Linuxディストリビューションで、[1]同社のロボットのフレームワークであるNAOqi Frameworkを内包する。ただしNaoqi2.3からはqi Frameworkの使用が推奨されている。[2]プラットフォームはWindows・Mac・Linuxに対応し、アプリケーション開発にはC++・Pythonまたは後述のChoregrapheを用いる。[3]
沿革
[編集]- 2014年6月27日 - Nao EVOLUTION向けにNAOqi 2.1リリース[4]
- 2015年3月25日 - Pepper向けにNAOqi 2.3.0リリース[5]
- 2015年6月15日 - PepperがROSに正式対応[6]
- 2015年10月29日 - Pepper向けにNAOqi 2.4.2リリース[7]
- 2016年4月4日 - Pepper向けにNAOqi 2.4.3リリース[8]
- 2017年4月4日 - NAOqi OS 2.5.5リリース
Choregraphe
[編集]Choregrapheは古典的なプログラミング言語の知識がなくてもアプリケーションを開発できるよう用意されたGUIベースの開発環境・ビジュアルプログラミング言語。モーション・発話・センシングなどが定義された「ボックス」をドラッグ&ドロップし矢印で接続することで対話的な挙動を実現できる。さらにPython・C++によりカスタムボックスを作成することも可能。[9][10]
Autonomous
[編集]Pepper向けNaoqi2.05やNao向けNaoqi2.1から Autonomous Life という自律機能が追加され、状況に応じた行動が可能となった。主に対話相手の有無に応じる(Solitary Activity モードと Interactive Activetiy モード)ほか、危険を察知すると緊急回避行動をとり(Safeguard モード)、回避に失敗すると全動作を停止する(Disabled モード)など。[11]
脚注
[編集]- ^ “人型ロボットを操作する”. オラクルJava Magazine 日本版第21号 (2015年8月4日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “How to switch from NAOqi to qi Framework”. AldebaranRobotics. 2015年8月28日閲覧。
- ^ “Pepperで始めるロボットプログラミング(1)”. MONOist (2015年1月20日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “A New Operating system for NAO - NAOqi 2.1”. RobotsLAB (2014年6月27日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “Pepper用NAOqi 2.3.0ソフトウェアスイートを発表 −新しい機能や改良点に注目−”. AldebaranRobotics (2015年3月25日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “PepperがROSに正式対応”. ソフトバンク (2015年6月15日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “ソフトウェア「NAOqi OS 2.4.2」リリースのお知らせ”. AldebaranRobotics (2015年10月27日). 2015年12月2日閲覧。
- ^ “ソフトウェア「NAOqi OS 2.4.3」リリースのお知らせ”. AldebaranRobotics (2016年3月29日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ “Pepperの音声認識を使ってクイズアプリを作る”. MONOist (2015年3月27日). 2015年8月28日閲覧。
- ^ “感情認識ロボ Pepper の開発者向け版を体験、モーション作成は簡単”. Engadget (2014年6月30日). 2016年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月28日閲覧。
- ^ “オートノマスライフの考え方”. Qiita. 2015年8月28日閲覧。