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storytelling (華原朋美のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『storytelling』
華原朋美スタジオ・アルバム
リリース
録音 tk sequence 1105st, 1103st (Tokyo, Japan)
TK Bali Studio (Bali, Indonesia)
Sony Music Studios (LA)
Record Plant (LA)
Larrabee West (LA)
Can-Am Recorders (LA)
Ocean Way Recording (LA)
The Village (LA)
Media Complex (LA)
ジャンル J-POP
時間
レーベル ORUMOK RECORDS
プロデュース TETSUYA KOMURO
チャート最高順位
  • 週間1位(オリコン
  • 1998年1月度月間1位(オリコン)
  • 1998年度年間17位(オリコン)
ゴールドディスク
  • 2ミリオン(日本レコード協会
  • 華原朋美 アルバム 年表
    LOVE BRACE
    (1996年)
    storytelling
    (1997年)
    nine cubes
    (1998年)
    『storytelling』収録のシングル
    1. save your dream
      リリース: 1996年10月2日
    2. Hate tell a lie
      リリース: 1997年4月23日
    3. LOVE IS ALL MUSIC
      リリース: 1997年7月2日
    4. たのしくたのしくやさしくね
      リリース: 1997年9月18日
    5. I WANNA GO
      リリース: 1998年2月11日(リカット)
    6. YOU DON'T GIVE UP
      リリース: 1998年4月8日(リカット)
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    storytelling』(ストーリーテリング)は、日本の女性歌手、華原朋美の2作目のオリジナルアルバム小室哲哉プロデュースによるアルバムである。

    解説

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    音楽性とテーマ

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    • タイトルは「物語の途中」という意味を込めている。「前作とつながっている正式な続編」と思わせるにはどうしたらいいのか小室と華原は迷っていたといい、収録曲の候補20曲から小室と華原の2人だけで選んだ楽曲が収録されている[6]
    • サウンドのコンセプトは「『日本のマライア・キャリーアラニス・モリセットジャネット・ジャクソンは誰なの』と言う世間の問いに対するわかりやすい形での提示、その上で華原はどんな存在なのか」を意識し、オーケストラとピアノが多用された音作りが行われている[7]
    • たのしく たのしく やさしくね」「Hate tell a lie」を中心に『割り切れない』『下らない』『葛藤』等歌詞を前作よりわかり難く表現し、小室のプライベートな気分・恋愛観が反映されている[4]

    アートワーク

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    • ジャケットの写真・テレビCM撮影は「プライベートで華原と小室がクラブにデートに来ているところを、写真週刊誌のカメラのファインダーが狙っている」という設定で行われ、クラブはエントランスから店内まで再現された。当時小室が所有していたフェラーリ5台が撮影スタジオに持ち込まれ、その中にはフェラーリ・F50が含まれていた[8][5]
    • 当時のプロデューサーでもあり恋人でもあった小室が、華原作品の中では唯一ジャケットに写っていることで話題になり、特に裏ジャケットで2人が微笑ましく見つめ合う姿が写っているため、“ラブジャケ”などとも呼ばれた。

    プロモーション

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    • 「アーティストとしても、プライベートな個人としても、満足のいく内容にしよう」という小室の意向から、小室と華原は事前に2人で話し合い、ジャケットの内容を反映させて、プロモーションビデオ・セールスプロモーション等全てを「2人で力を合わせて、ツーショットでいく」ことに決めた。小室は後に「そういうアルバムを出すとなれば、必然的にプライベートな話題で一杯になります。『仲良く作ったんだね』と温かく見守ってくれるファンがいる一方で、『本当に仲が良いのか』と懐疑的になる人やマスコミも出てきます。楽曲とプライベートな話題の相乗効果で大きなセールスにつながるか、芸能界で起こったネガティブな話題で終息してしまうのか、リスクを伴う実にスリリングな賭けでした」と振り返っている[5]
    • プロモーションとして、発売日翌日の12月25日には、小室哲哉と新宿HMVで発売記念イベントを実施。

    主な記録

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    • 第12回“日本ゴールドディスク大賞”ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤー受賞。
    • オリコン1998年1月月間アルバムチャート1位
    • オリコン1998年間アルバムチャート17位。
    • オリコン1998オリコン年間アーティストセールス20位。

    収録曲

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    CD
    全作曲・編曲: 小室哲哉。
    #タイトル作詞作曲・編曲時間
    1.save your dream [album mix]」小室哲哉小室哲哉
    2.「Every morning」小室哲哉小室哲哉
    3.「afraid of tonight」小室哲哉・華原朋美小室哲哉
    4.たのしく たのしく やさしくね [album version]」小室哲哉・華原朋美小室哲哉
    5.「You just gonna sing a song」小室哲哉小室哲哉
    6.I wanna go小室哲哉小室哲哉
    7.LOVE IS ALL MUSIC [new mix]」小室哲哉小室哲哉
    8.「Storytelling」 小室哲哉
    9.Hate tell a lie [album mix]」小室哲哉小室哲哉
    10.You don't give up小室哲哉小室哲哉
    11.「afraid of tonight [TK mix]」小室哲哉・華原朋美小室哲哉
    12.「たのしく たのしく やさしくね [TK remix]」小室哲哉・華原朋美小室哲哉
    合計時間:

    楽曲解説

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    1. save your dream [album mix]
      高音を炸裂させた5枚目のシングルの最後にコーラスが加わったアルバムミックス。一部華原のボーカルが新しく録り直され、全体の響きも変えられている[6]
    2. Every morning
      1997年8月に曲が出来上がった。プロモーション活動では本人のアイデアでダンサーを引き連れて、この曲を歌った。華原は「ちょっと音程が外れた」感じで自由に歌い、「聞かん坊の私の姿が見えている」と語っている[6]
    3. afraid of tonight
      実験作品的ナンバー。詩は華原と小室の共作。「夜がどうしても怖い」をテーマにしている[6]
    4. たのしく たのしく やさしくね [album version]
      本人が詩を手掛けたナンバーの8枚目のシングルのアルバムバージョン。
    5. You just gonna sing a song
      華原が一瞬「自分の声が色々な声に似て聴こえて、自分が誰かに似ているのではないかと」嫌になり、「何故自分が歌いたくないのか」と悩んでいたのを相談された小室は「テレビ出演・レコーディング等のお仕事ではなくて、日常で自然に鼻歌を口ずさむ様に。あなたはあなたの歌を歌ってほしい」と華原を励ますように作られた曲[6]桃の天然水初代CM曲。
    6. I wanna go
      当時は斬新だったヴォコーダーを掛けたクラブミュージック。
      2か月後、9枚目のシングルとして新たにアレンジを施しシングルカットされた。
      1999年にはドラマ『週末婚』の主題歌として女性3人組のAN-Jがデビュー曲としてカバーした。
    7. LOVE IS ALL MUSIC [new mix]
      7枚目のバラードシングルの新ミックス。小室のコーラスが抑えられたミックスが施されている。
    8. storytelling [instrumental]
      表題曲。インストとしては長く本格的なものとなっている。
      歌詞も制作されスタッフは締め切りギリギリになっても、歌入れするかどうか迷っていた[6]
      歌詞のルーツは小室と華原の会話から来ている[9]。次作『Nine cubes』に歌詞が入ったverが収録されている。
    9. Hate tell a lie [album mix]
      ミリオンセラーにもなった6枚目のシングル。ハーモニカがさらに加わったアルバムミックス。
    10. You don't give up
      本作における最も聴かせどころとなる強いメッセージ性のあるバラードナンバー。
      4か月後に10枚目のシングルとしてシングルカットされた。
    11. afraid of tonight [TK mix]
      歌詞カードにはない華原の作詞した部分が[TK mix]では追加されている。
    12. たのしく たのしく やさしくね [TK remix]

    参加ミュージシャン

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    アルバム曲タイアップ

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    • save your dream [album mix]
      ロッテチョコレート「紗々」CFソング
    • Every morning
      NTT PC コミュニケーションズ「InfoSphere」CMソング(自身出演)
    • たのしくたのしくやさしくね [album version]
    • たのしく たのしく やさしくね [TK remix]
      カネボウ化粧品REVUE エステクチュール ジェルファンデーション」CFソング
    • You just gonna sing a song
      JT桃の天然水」CMソング(自身出演)
    • LOVE IS ALL MUSIC [new mix]
      三貴「銀座ジュエリーマキ ツインエステートジュエリー」CFソング
    • Hate tell a lie [album mix]
      カネボウ化粧品「Bronzelove」CFソング

    脚注

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    1. ^ 5thアルバム『Love Again』のみとなっていたが、2023年10月26日に全楽曲が一斉解禁された。
    1. ^ 角川書店刊『CDでーた』1997年9月20日号「華原朋美 新曲『たのしく たのしく やさしくね』発表 伝えたい気持ち」10P-11Pより。
    2. ^ ダイヤモンド社刊『FM STATION』1997年10月20日号64Pより。
    3. ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1998年1月号「小室哲哉インタビュー 4年連続ナンバー1プロデューサー 米国移住の真相を語る」52P-55Pより。
    4. ^ a b 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1998年2月号「小室哲哉通信 第1回『小室家族演唱会』」130P-131Pより。
    5. ^ a b c 飛鳥新社刊 『プロデューサーは次を作る』:中谷彰宏・小室哲哉著pp.143-144より。
    6. ^ a b c d e f 角川書店刊『月刊カドカワ』1998年2月号「立体特集 華原朋美 スピリチュアルメッセージ & ニュー・アルバム『storytelling』全曲紹介」95P-106Pより。
    7. ^ 公式サイトでの小室のレビューより。
    8. ^ 公式サイトでのメイキングより。
    9. ^ 角川書店刊『月刊feature』1999年1月号「華原朋美 "永遠の愛"はあるよね?私は信じてます。」63P-64Pより。

    外部リンク

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