えきマチ1丁目
えきマチ1丁目(えきマチいっちょうめ)は、九州旅客鉄道(JR九州)が展開する中小規模の駅構内商業施設である[1]。
概要
[編集]1975年(昭和50年)3月10日の山陽新幹線の博多延伸に合わせて、「博多ターミナルビル」が地上3階・地下2階建てで3階部分が新幹線ホームとなっている博多駅筑紫口ビルを開設し[2]、同ビルの地下1階から地上2階に[2]商業施設「博多デイトス」を同日に開業したのが始まり[3]。
1977年(昭和52年)12月1日に、鉄道の高架化に合わせて「佐賀デイトス」が佐賀駅に開業した[4]。
1984年(昭和59年)12月には[5]「姪浜デイトス」が姪浜駅に[6]開業する。
この後も、九州地区で日本国有鉄道(国鉄)の駅に併設する商業施設(駅ナカ)の開設を進めていった。
2012年(平成24年)4月から「佐賀デイトス」などの運営を「JR九州ビルマネジメント」に移管することになった[7]。
2014年(平成26年)には、「デイトス」や「フレスタ」「ミュー」に分かれていた[6]「JR九州ビルマネジメント」の運営する中小規模の駅構内の商業施設の名称を[1]、知名度向上などの販売促進の効率の面から「えきマチ1丁目」に統一することになった[8][9]。また、別府駅商業施設をJR九州ビルマネジメントに編入。
2014年(平成26年)7月14日に、「姪浜デイトス」を全面改装して「えきマチ1丁目 姪浜」として新装開業したのを皮切りに[10]、同年10月14日にデイトス・フレスタ・ミューの14施設を一斉に名称変更した。[1][9]
同年11月1日に、フレスタ佐世保の名称変更により[11]名称の統一・変更を完了した。
運営施設
[編集]- えきマチ1丁目 姪浜(福岡県福岡市西区[10]、旧デイトス)[注釈 1]
- えきマチ1丁目 佐賀(佐賀県佐賀市[1]、旧デイトス)[注釈 2]
- えきマチ1丁目 門司(福岡県北九州市門司区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 戸畑(福岡県北九州市戸畑区、旧ミュー)[注釈 4]
- えきマチ1丁目 黒崎(福岡県北九州市八幡西区、新設)[12](2019年4月開業)[13][14]
- えきマチ1丁目 行橋(福岡県行橋市、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 香椎(福岡県福岡市東区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 千早(福岡県福岡市東区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 吉塚(福岡県福岡市博多区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 南福岡(福岡県福岡市博多区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 久留米(福岡県久留米市、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 上熊本(熊本県熊本市西区、新設)
- えきマチ1丁目 水前寺(熊本県熊本市中央区、旧フレスタ)[注釈 3]
- えきマチ1丁目 佐世保(長崎県佐世保市、旧フレスタ)[注釈 5]
- えきマチ1丁目 唐津(佐賀県唐津市[1]、旧ミュー)[注釈 6]
- えきマチ1丁目 別府(大分県別府市)[注釈 7][15]
- えきマチ1丁目 折尾(福岡県北九州市八幡西区、新設)
過去にえきマチ1丁目だった施設
[編集]増床・リニューアルを機に「肥後よかモン市場」へ変更。
現在は「えきマチ1丁目」の公式サイトから削除。「さつまち鹿児島中央駅 みやげ横丁・ぐるめ横丁」の名前で営業は継続。
アミュプラザみやざきの開業に合わせて改装を行い、「ひむか きらめき市場」としてリニューアル。
関連項目
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 旧「デイトス」の施設[10]。2014年(平成26年)7月14日に新装開業した際に名称変更したため、「えきマチ1丁目」の名称としては1号店となった[10]。
- ^ 旧「デイトス」の施設[1]。
- ^ a b c d e f g h i j k 旧「フレスタ」の施設[要出典]。
- ^ 旧「ミュー」の施設[要出典]。
- ^ 旧「フレスタ」の施設[11]。2014年(平成26年)11月1日に名称変更した[11]。
- ^ 旧「ミュー」の施設[1]。
- ^ かつては別府ステーション・センター(別府市の第3セクター→JR九州グループ)が「B-passage」・「BIS南館」として運営。2014年に別府ステーション・センターが「大分ターミナルビル」(のちに「JR大分シティ」)と社名変更し、JRおおいたシティの運営企業となったため、JR九州ビルマネジメントに事業移管。えきマチ1丁目編入後も「B-passage」・「BIS南館」等の施設名を活用。
- ^ 白川口には「東館」があり[16]、2011年(平成23年)3月12日に九州新幹線全線開業に合わせて新幹線口に「西館」が開業した[17]。
- ^ 連続立体交差化事業に合わせ、1993年(平成5年)10月に開業した[5]。
出典
[編集]- ^ a b c d e f g “佐賀デイトス、ミュー唐津 「えきマチ1丁目」に改称”. 佐賀新聞(佐賀新聞社). (2014年10月15日)
- ^ a b 鉄道弘済会会長室五十年史編籌事務局 『鉄道弘済会五十年史』 鉄道弘済会、1983年2月25日。
- ^ 『昭和51年版 交通年鑑』 交通協力会、1976年3月15日。
- ^ 『昭和58年版 交通年鑑』 交通協力会、1983年3月15日。
- ^ a b 『週刊東洋経済 臨時増刊 全国大型小売店総覧 2008年版』 東洋経済新報社、2008年。
- ^ a b 中園敦二(2014年7月11日). “JR九州:16駅ビル、商業施設の名称統一”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ “JR佐賀駅西口改札、2月末で閉鎖”. 佐賀新聞(佐賀新聞社). (2012年2月29日)
- ^ 『いよいよ「えきマチ1丁目」に名称が変わります!!』(PDF)(プレスリリース)JR九州ビルマネジメント、2014年10月3日。オリジナルの2020年11月7日時点におけるアーカイブ 。2020年11月8日閲覧。
- ^ a b 生野貴紀(2014年10月24日). “JR九州:佐賀、唐津駅ビルの名称統一 「えきマチ1丁目」”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ a b c d “姪浜駅ビル30年ぶり改装オープン” 読売新聞(読売新聞社). (2014年7月14日)
- ^ a b c 梅田啓祐(2014年10月31日). “フレスタSASEBO:あすからは…「えきマチ1丁目佐世保」 リニューアル開業”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
- ^ 「えきマチ1丁目」統一後、初の新設施設。
- ^ “黒崎駅に 『えきマチ1丁目 黒崎』 がオープン!!”. 九州旅客鉄道. 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月27日閲覧。
- ^ “黒崎駅グランドオープン JR九州が記念式典”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2019年5月10日)
- ^ 「大分駅ビル」の名称と施設概要について (PDF) 九州旅客鉄道株式会社・大分ターミナルビル株式会社、2014年9月30日
- ^ 甲木 “JR熊本駅白川口に「熊本銘品蔵」をオープン JR九州リテール 地元特産品を販売”. 週刊経済 2013年4月9日発行 No.1718 (地域経済センター) (2013年4月9日).
- ^ “初の日曜にぎわう熊本駅の商業施設 新幹線開業”. 熊本日日新聞(熊本日日新聞社). (2011年3月14日)