アウズ
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アウズ(古ノルド語: Auðr)は、北欧神話に登場する、夜の女神ノートと夫ナグルファリの間に生まれた息子である。
古ノルド語の「アウズ」には、次の3種類の原義があるとされている[1]。
- 「荒れ果てた」、「空虚な」
- 「富」、「所有物」
- 「運命」、「死」
「アウズ」の意味は通常、2番目の意味「富」とされている。
しかし、アウズの父ナグルファリ(Naglfari)は、スノッリ・ストゥルルソンが『散文エッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第10章に登場させた、死者の爪で作られた船ナグルファル(Naglfar)を擬人化したものと考えられている[2]。 そのため、アウズの名をむしろ3番目の意味ととらえ、夜の闇と死者の船の間に生まれた「死」と解釈する研究者もいる。[3]。
脚注
[編集]関連項目
[編集]- 祖父ナルヴィもしくはネルヴィ - 母ノート - 父ナグルファリ
参考文献
[編集]- 尾崎和彦『北欧神話・宇宙論の基礎構造』白鳳社〈明治大学人文科学研究所叢書〉、1994年、ISBN 978-4-8262-0077-6。