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アロウズ・A21

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アロウズ・A21
カテゴリー F1
コンストラクター アロウズ
デザイナー マイク・コフラン
エグバル・ハミディ
先代 アロウズ・A20
後継 アロウズ・A22
主要諸元
シャシー カーボンファイバー コンポジット
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン、インボード・スプリング ダンパー、プルロッド
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン、インボード・スプリング ダンパー、プッシュロッド
エンジン スーパーテック FB02 71度 V10
トランスミッション アロウズ/Xtracカーボンファイバー 6速 縦置き セミAT
燃料 レプソル
タイヤ ブリヂストン
主要成績
チーム アロウズ
ドライバー 18. ペドロ・デ・ラ・ロサ
19. ヨス・フェルスタッペン
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
初戦 2000年オーストラリアグランプリ
出走優勝ポールFラップ
17000
テンプレートを表示

アロウズ・A21は、アロウズ2000年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはマイク・コフラン。チーム2年目のペドロ・デ・ラ・ロサと、1996年フットワーク時代にも所属したヨス・フェルスタッペンがドライブした。

開発と経緯

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A21はマクラーレンに倣ったローノーズを持つマシンのひとつであったが、全チームの中で唯一プルロッド式のフロントサスペンションを採用していた。プルロッドはダンパーをモノコック下側に配置するため、重心を下げられるというメリットがある。

エンジンは自社(ハート)製V10から、カスタマー用のスーパーテックV10に変更された。

チームは新たなスポンサーとして、携帯電話キャリアOrangeのスポンサードを得て、そのイメージカラーのオレンジでカラーリングがなされた。

プレシーズンテストでは「スポンサー獲得のために燃料を減らしているのではないか」と疑われるほどの速さをみせた。シーズン中も高速コースでパフォーマンスを発揮し、17戦中7戦で決勝レース中の最高速を記録した(フェルスタッペン4回、デ・ラ・ロサ3回)[1]。他の記録者はマクラーレンメルセデス7回、BARホンダ3回である。

デ・ラ・ロサはドイツGPやオーストリアGPでは表彰台を望める位置で走行したものの、ドイツではスピンにより6位でフィニッシュ、オーストリアではギアボックストラブルでリタイアした。フェルスタッペンも印象に残るパフォーマンスを見せ、カナダGP5位、イタリアGP4位という結果を残した。

しかし、信頼製不足によりリタイアを喫するレースが多く、完走率はフェルスタッペンが18位、デ・ラ・ロサは22位(最下位)だった[2]

チームは、結局7ポイントを得、コンストラクターズランキング7位でシーズンを終えた。

2000年アメリカGPでのA21
2000年イタリアGPにてフェルスタッペンが駆るA21

F1における全成績

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(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 ポイント 順位
2000年 アロウズ スーパーテック V10 B AUS
オーストラリアの旗
BRA
ブラジルの旗
SMR
サンマリノの旗
GBR
イギリスの旗
ESP
スペインの旗
EUR
ドイツの旗
MON
モナコの旗
CAN
カナダの旗
FRA
フランスの旗
AUT
オーストリアの旗
GER
ドイツの旗
HUN
ハンガリーの旗
BEL
ベルギーの旗
ITA
イタリアの旗
USA
アメリカ合衆国の旗
JPN
日本の旗
MAL
マレーシアの旗
7 7位
ペドロ・デ・ラ・ロサ Ret 8 Ret Ret Ret 6 DNS Ret Ret Ret 6 16 16 Ret Ret 12 Ret
ヨス・フェルスタッペン Ret 7 14 Ret Ret Ret Ret 5 Ret Ret Ret 13 15 4 Ret Ret 10

参照

[編集]
  1. ^ 『アズ・エフ 2000F1総集編』、三栄書房、139頁。
  2. ^ 『アズ・エフ 2000F1総集編』、三栄書房、137頁。

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