グランブリッジ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
グランブリッジ | ||||||||||||||||||
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第69回エンプレス杯 (2023年3月1日) | ||||||||||||||||||
欧字表記 | Grand Bridge[1] | |||||||||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||||||||
性別 | 牝[1] | |||||||||||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||||||||||||||
生誕 | 2019年4月29日(5歳)[1] | |||||||||||||||||
父 | シニスターミニスター[1] | |||||||||||||||||
母 | ディレットリーチェ[1] | |||||||||||||||||
母の父 | ダイワメジャー[1] | |||||||||||||||||
生国 | 日本(北海道新ひだか町)[2] | |||||||||||||||||
生産者 | 金舛幸夫[1] | |||||||||||||||||
馬主 | サイプレスホールディングス合同会社[1] | |||||||||||||||||
調教師 | 新谷功一(栗東)[1] | |||||||||||||||||
競走成績 | ||||||||||||||||||
生涯成績 |
21戦7勝[1] 中央:5戦2勝 地方:16戦5勝 | |||||||||||||||||
獲得賞金 |
3億4185万2000円[1] 中央:1665万2000円 地方:3億2520万円 (2024年11月4日現在) | |||||||||||||||||
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グランブリッジ(欧字名:Grand Bridge、2019年4月29日 - )は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍は2022年の関東オークス、ブリーダーズゴールドカップ、2023年のTCK女王盃、エンプレス杯、2024年のレディスプレリュード。
馬名の意味は、壮大な架け橋。
経歴
[編集]デビュー前 - 2歳(2021年)
[編集]2020年のセプテンバーセール1歳に上場され、サイプレスホールディングス合同会社により310万円(税別)で落札される[3]。
2021年9月25日、中京競馬場4レースの2歳新馬戦(ダート1400m)で鞍上小沢大仁にてデビューし7着。
3歳(2022年)
[編集]シーズン初戦・通算3戦目となった1月の3歳未勝利戦(小倉競馬場・ダート1700m)で初勝利を収めた。自己条件で2勝目を挙げた後、6月に初の重賞挑戦で関東オークスに出走。このレースから鞍上は福永祐一に乗り替わった。道中はラブパイローの番手につけ、これを直線で交わし、最後は3馬身差をつける完勝で重賞初優勝を果たした[4]。次走は8月のブリーダーズゴールドカップに出走。好位から4コーナーで先頭に立つと、最後は猛追するプリティーチャンスをクビ差しのぎ重賞連勝を飾った[5]。初のJpnI挑戦で出走した11月3日のJBCレディスクラシックは道中中団に控え、直線で鋭く脚を伸ばしたが、逃げるヴァレーデラルナをわずかにとらえきれず、クビ差2着に惜敗[6]。11月30日のクイーン賞は2コーナーでハナに立ったテリオスベルにそのまま逃げ切られ、2馬身差の2着に敗北。
4歳(2023年)
[編集]1月25日のTCK女王盃より始動。鞍上は新たに川田将雅を迎えた。道中は折り合い良く3番手のポジションをキープし、そのまま最後の直線へ。先に馬群を抜け出していたヴァレーデラルナを上り最速の末脚でとらえると、最後はこれに1馬身をつけて重賞3勝目を飾った[7]。なお、このレースは出走した全7頭が人気順通りに入着するという珍しい結果となった。
3月2日のエンプレス杯はスタートで出遅れたものの徐々に巻き返すと、直線外を鋭く伸びて残り100m地点で先行各馬をまとめて差し切り、重賞連勝を飾った[8]。
7月5日のスパーキングレディーカップに出走。初のマイル、唯一斤量58kgに加え、スタートで出遅れ後方からの追走となり、直線で先に抜け出したレディバグ、それを追うスピーディキック、タガノクリステルにも遅れを取り、最後は大外から鋭く伸びてきたものの4着に終わった[9]。
10月5日のレディスプレリュードに出走。1月に優勝したTCK女王杯と同条件の競争で1番人気に押されるも、アーテルアストレアに首差の2着になる。前年に引き続きJBCレディスクラシックに2番人気で出走。前走と同一条件の同レースで、1番人気アイコンテーラーに4馬身差の2着で2年連続の2着となった。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[10]およびnetkeiba.com[11]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上がり3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2021. 9.25 | 中京 | 2歳新馬 | ダ1400m(良) | 13 | 4 | 5 | 91.8(11人) | 7着 | 1:28.2(38.6) | 1.3 | 小沢大仁 | 51 | アファン | 444 | |
11.13 | 福島 | 2歳未勝利 | ダ1700m(稍) | 15 | 2 | 2 | 21.7 (6人) | 3着 | 1:48.8(39.0) | 1.7 | 小沢大仁 | 51 | ラブパイロー | 428 | |
2022. 1.16 | 小倉 | 3歳未勝利 | ダ1700m(良) | 9 | 4 | 4 | 12.7 (3人) | 1着 | 1:48.3(39.4) | -0.7 | 小沢大仁 | 52 | (スパークルアイズ) | 434 | |
2.27 | 小倉 | ネモフィラ賞 | 1勝 | ダ1700m(良) | 16 | 8 | 15 | 33.2(10人) | 3着 | 1:47.5(38.6) | 0.3 | 小沢大仁 | 54 | テーオードレフォン | 438 |
4.17 | 阪神 | 3歳1勝クラス | ダ1800m(良) | 16 | 3 | 6 | 10.0 (6人) | 1着 | 1:53.9(38.4) | -0.2 | 小沢大仁 | 52 | (スミ) | 438 | |
6.15 | 川崎 | 関東オークス | JpnII | ダ2100m(稍) | 13 | 5 | 7 | 5.2 (4人) | 1着 | 2:16.3(38.0) | -0.6 | 福永祐一 | 54 | (ラブパイロー) | 435 |
8.11 | 門別 | ブリーダーズゴールドC | JpnIII | ダ2000m(不) | 12 | 7 | 10 | 3.8 (3人) | 1着 | 2:05.3(39.3) | 0.0 | 福永祐一 | 55 | (プリティーチャンス) | 438 |
11. 3 | 盛岡 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1800m(良) | 11 | 7 | 9 | 6.0 (2人) | 2着 | 1:50.1(36.2) | 0.0 | 福永祐一 | 53 | ヴァレーデラルナ | 444 |
11.30 | 船橋 | クイーン賞 | JpnIII | ダ1800m(稍) | 14 | 1 | 1 | 2.2 (1人) | 2着 | 1:54.8(40.8) | 0.4 | 福永祐一 | 54 | テリオスベル | 443 |
2023. 1.25 | 大井 | TCK女王盃 | JpnIII | ダ1800m(良) | 7 | 7 | 7 | 2.6 (1人) | 1着 | 1:53.9(37.0) | -0.2 | 川田将雅 | 56 | (ヴァレーデラルナ) | 438 |
3. 1 | 川崎 | エンプレス杯 | JpnII | ダ2100m(良) | 10 | 2 | 2 | 1.6 (1人) | 1着 | 2:18.7(40.8) | -0.5 | 川田将雅 | 56 | (ヴァレーデラルナ) | 437 |
7. 5 | 川崎 | スパーキングレディーC | JpnIII | ダ1600m(良) | 9 | 1 | 1 | 1.6 (2人) | 4着 | 1:41.7(37.8) | -1.0 | 川田将雅 | 58 | (レディバグ) | 443 |
10. 5 | 大井 | レディスプレリュード | JpnII | ダ1800m(不) | 10 | 2 | 2 | 1.8 (1人) | 2着 | 1:51.6(37.2) | 0.0 | 川田将雅 | 56 | アーテルアストレア | 442 |
11. 3 | 大井 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1800m(良) | 12 | 2 | 2 | 3.2 (2人) | 2着 | 1:53.7(38.8) | 0.8 | J.モレイラ | 55 | アイコンテーラー | 444 |
12.21 | 名古屋 | 名古屋グランプリ | JpnII | ダ2100m(良) | 12 | 5 | 6 | 2.3 (1人) | 2着 | 2:12.8(39.0) | 0.4 | 川田将雅 | 55 | ディクテオン | 454 |
2024. 2.12 | 佐賀 | 佐賀記念 | JpnIII | ダ2000m(稍) | 12 | 2 | 2 | 1.7 (1人) | 4着 | 2:09.0(39.0) | 0.8 | 川田将雅 | 56 | ノットゥルノ | 454 |
4. 3 | 川崎 | 川崎記念 | JpnI | ダ2100m(重) | 11 | 17 | 8 | 11.7 (5人) | 2着 | 2:15.5(39.1) | 0.0 | 川田将雅 | 55 | ライトウォーリア | 442 |
5. 8 | 川崎 | エンプレス杯 | JpnII | ダ2100m(稍) | 12 | 4 | 4 | 3.4 (3人) | 2着 | 2:14.6(38.4) | 0.1 | 川田将雅 | 55 | オーサムリザルト | 437 |
6.26 | 大井 | 帝王賞 | JpnI | ダ2000m(稍) | 13 | 1 | 1 | 28.2 (7人) | 4着 | 2:08.2(39.0) | 1.3 | 坂井瑠星 | 55 | キングズソード | 442 |
10. 1 | 大井 | レディスプレリュード | JpnII | ダ1800m(良) | 7 | 3 | 3 | 2.4 (1人) | 1着 | 1:53.2(36.6) | 0.0 | 川田将雅 | 56 | (アイコンテーラー) | 437 |
11. 4 | 佐賀 | JBCレディスクラシック | JpnI | ダ1860m(良) | 11 | 6 | 7 | 2.4 (1人) | 2着 | 2:00.3(37.2) | 0.7 | 川田将雅 | 55 | アンモシエラ | 439 |
- 走成績は2024年11月4日現在
血統表
[編集]グランブリッジの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | シアトルスルー系 |
[§ 2] | ||
父 *シニスターミニスター Sinister Minister 2003 鹿毛 |
父の父 Old Trieste1995 栗毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | ||||
Lovlier Linda | Vigors | |||
Linda Summers | ||||
父の母 Sweet Minister1997 鹿毛 |
The Prime Minister | Deputy Minister | ||
Stick to Beauty | ||||
Sweet Blue | Hurry up Blue | |||
Sugar Gold | ||||
母 ディレットリーチェ 2010 栗毛 |
ダイワメジャー 2001 栗毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
スカーレットブーケ | *ノーザンテースト | |||
*スカーレットインク | ||||
母の母 ブロンコーネ2003 鹿毛 |
*ブライアンズタイム | Roberto | ||
Kelley's Day | ||||
ミセスビクトリア | *トニービン | |||
ビクトリアクラウン | ||||
母系(F-No.) | ビューチフルドリーマー(GB)系(FN:12号族) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Hail to Reason 5 × 5 = 6.25% | [§ 4] | ||
出典 |
- 4代母のビクトリアクラウンは1982年のエリザベス女王杯勝ち馬で、1981年の優駿賞最優秀3歳牝馬、1982年の優駿賞最優秀4歳牝馬である。さらに牝系を遡ると、小岩井農場の名牝ビューチフルドリーマーにたどり着く。
- 主な近親にグレイトパール(平安ステークス、アンタレスステークス)。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “グランブリッジ”. JBISサーチ. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “グランブリッジ”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2023年11月3日閲覧。
- ^ “JRA競走に勝ったセール出身馬紹介(2022/4/16-17、オメガパフュームなど26頭)”. 馬市.com (2022年4月17日). 2022年6月22日閲覧。
- ^ “【川崎・関東オークス結果】グランブリッジが3馬身差で重賞初挑戦V、二冠馬スピーディキックは3着”. netkeiba.com (株式会社ネットドリーマーズ). (2022年6月15日) 2023年1月9日閲覧。
- ^ “【門別・ブリーダーズゴールドC結果】グランブリッジが古馬との初対決を制して重賞連勝”. netkeiba.com (株式会社ネットドリーマーズ). (2022年8月11日) 2023年1月9日閲覧。
- ^ “【JBCレディスクラシック】ヴァレーデラルナが4連勝でJpnI初制覇!7年ぶり史上2頭目の3歳馬V”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社). (2022年11月3日) 2023年1月9日閲覧。
- ^ “【大井・TCK女王盃】グランブリッジ 3度目の重賞制覇!川田3連覇「馬の力を信じて追った」”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2023年1月26日) 2023年2月9日閲覧。
- ^ “【川崎・エンプレス杯】グランブリッジ重賞連覇 出遅れ関係なし2馬身半差の快勝”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2023年3月2日) 2023年3月2日閲覧。
- ^ “【スパーキングレディーカップ2023結果情報】レディバグが悲願の重賞初制覇 浦和のスピーディキックが僅差2着”. netkeiba (2023年7月5日). 2023年12月12日閲覧。
- ^ “グランブリッジ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年11月30日閲覧。
- ^ “グランブリッジの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年11月30日閲覧。
- ^ a b c “グランブリッジ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2022年6月18日閲覧。
- ^ a b c “グランブリッジの血統表”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2022年6月18日閲覧。
関連項目
[編集]- 同一GI級競走で3年連続同一順位の記録を持つ競走馬
- ナイスネイチャ:有馬記念3着(1991年~1993年)
- ゴーカイ:中山大障害2着(1999年~2001年)
- ナリタトップロード:天皇賞(春)3着(2000年~2002年)
- ワンダーアキュート:ジャパンカップダート2着(2011年~2013年)
- クロコスミア:エリザベス女王杯2着(2017年~2019年)
- オメガパフューム:東京大賞典1着、JBCクラシック2着(2018年~2021年)※4年連続
- ディープボンド:天皇賞(春)2着(2021年~2023年)
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ