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ココ・B・ウェア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ココ・B・ウェア
ココ・B・ウェアの画像
2016年
プロフィール
リングネーム "バードマン" ココ・B・ウェア
ココ・ウェア
スタッガー・リー
スウィート・ブラウン・シュガー
ブラック・ブルー・ブレイザー
本名 ジェームズ・ウェア
ニックネーム 黒い鳥人
身長 173cm
体重 104kg(全盛時)
誕生日 (1957-06-20) 1957年6月20日(67歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
テネシー州の旗 テネシー州
オビオン郡ユニオンシティ
デビュー 1978年
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ココ・B・ウェア"Birdman" Koko B. Ware、本名:James Ware1957年6月20日 - )は、アメリカ合衆国の元プロレスラーテネシー州ユニオンシティ出身のアフリカ系アメリカ人

全盛時は地元のテネシー地区やWWFを主戦場に活躍[1]。跳躍力を活かした空中殺法と陽気なキャラクターで子供ファンの支持を集めた[2]

来歴

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1978年ジェリー・ジャレットが主宰する地元テネシー州メンフィスCWAでデビュー[1]。以降も1980年代半ばまでCWAを主戦場に、ベビーフェイスヒールの両方のポジションで活動。ジェリー・ローラーソニー・キングボビー・イートントミー・リッチオースチン・アイドルジミー・バリアントビル・ダンディーらと激闘を繰り広げ、ミッドアメリカ・ヘビー級王座を通算6回獲得した[3]。覆面を被り、黒人マスクマンのスタッガー・リーStagger Lee)またはスウィート・ブラウン・シュガーSweet Brown Sugar)に変身したこともある。軽量級戦線でも活動し、1983年10月10日にはトミー・ロジャースからUSジュニアヘビー級王座を奪取した[4]

タッグではノーベル・オースチンとの黒人コンビ、プリティ・ヤング・シングスPretty Young Things、別名PYTエクスプレス)で活躍。CWAのみならず、NWAの主要テリトリーだったダラスフロリダにも遠征し、1985年2月26日にはジェイマークのヤングブラッド兄弟からフロリダ地区のUSタッグ王座を奪取した[5]

1986年WWFと契約。バードマンBirdman)のニックネームを与えられ、オウムフランキーFrankie)を帯同して入場するショーマン派のベビーフェイスとして売り出される[2]1987年からはブッチ・リードとの黒人同士の抗争を展開し、3月29日のレッスルマニアIIIで決着戦が行われるも敗退[6]。以降もヒール勢相手のジョバーなど、主にミッドカード専門の前座要員となり、タイトルには縁がなかったものの1994年まで8年間にわたってWWFに在籍した[1]

2010年

その間、1991年1月に当時WWFの日本での提携先だったSWSに初来日[7]1992年からは、同じく空中戦を得意としていた "ザ・ロケット" オーエン・ハートをパートナーに、ハイ・エナジーHigh Energy)を結成してタッグ戦線に進出[8]。ビバリー・ブラザーズ(ボウ・ビバリー&ブレイク・ビバリー)、マネー・インク(テッド・デビアス&IRS)、ヘッドシュリンカーズ(サムー&ファトゥ)などのチームと抗争した[9]。また、同時期にWWFとの提携を開始したメンフィスのUSWA(CWAの後継団体)にも参戦、ジェリー・ローラーやカマラとタイトルを争った[10]

WWF退団後はインディー団体を転戦して、1995年6月にはニューイングランド地区のIWCCWでグレッグ・バレンタインを破り、同団体認定のヘビー級王座を獲得。その後はセミリタイアしていたが、2000年代よりスポット参戦を再開。メンフィス周辺のインディー団体にレジェンドとして登場し、時折試合も行っている[1]

2005年10月24日、久々にWWEのリングに上がり『Heat』の枠内にてロブ・コンウェイと対戦した[11]2008年6月8日にはジェイク・ロバーツらWWF時代の仲間と共にTNAにも登場[12]2009年4月4日、WWE殿堂に迎えられている[2]

エピソード

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1987年
  • 1980年代後半にWWFを共にサーキットしたダイナマイト・キッドは、小柄な黒人選手であるココを「バックウィート」と呼んでいた。これは1930年代に製作されたアメリカのTVシリーズ『リトル・ラスカルズ』(日本では1960年代初頭に『ちびっこギャング』の邦題で放送)に登場する黒人の子供の名前である。バックウィート(Buckwheat)とは「そばの実」の意味で、黒人を指す隠語でもある。キッドには差別的な意思はまったくなく、ココもそのことを理解して、彼らの間でのみ通じるジョークとして受け入れていた。ある晩、ホテルのバーで酒に酔ったポール・ローマがココに向かってこの呼び名を叫び、叩きのめされたことがあるという[13]
  • 1993年1月11日にスタートしたWWEの看板番組『RAW』において、ココは初回放送のオープニング・マッチに出場している(結果は対戦相手のヨコズナに敗退)[14]
  • 1999年、ハイ・エナジーのパートナーだったオーエン・ハートがブルー・ブレイザーのギミックをヒール・バージョンで復活させていた際、覆面レスラー"ブラック" ブルー・ブレイザー"Black" Blue Blazer)となってオーエンと対峙するというアングルが組まれた。オーエンの事故死により、このアングルは自然消滅している。
  • リングネームの「B」はジム・ロスが付けたものであり、現在でもお互い友人であると語っている。

得意技

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獲得タイトル

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WWE殿堂入り式典(2009年)
コンチネンタル・レスリング・アソシエーション
ユナイテッド・ステーツ・レスリング・アソシエーション
  • USWA統一世界ヘビー級王座:2回[10]
  • USWA世界タッグ王座:1回(w / Rex Hargrove)[18]
チャンピオンシップ・レスリング・フロム・フロリダ
  • NWA USタッグ王座(フロリダ版):1回(w / ノーベル・オースチン)[5]
ワールド・レスリング・エンターテインメント
その他
  • IWCCWヘビー級王座:1回
  • RWFヘビー級王座:1回

脚注

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  1. ^ a b c d Koko B. Ware: Places”. Wrestlingdata.com. 2016年5月26日閲覧。
  2. ^ a b c Koko B. Ware: Bio”. WWE.com. 2010年11月27日閲覧。
  3. ^ a b NWA Mid-America Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月10日閲覧。
  4. ^ a b CWA United States Junior Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2023年9月16日閲覧。
  5. ^ a b NWA United States Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月10日閲覧。
  6. ^ WWF WrestleMania III "Bigger! Better! Badder!"”. Cagematch.net. 2016年5月26日閲覧。
  7. ^ The SWS matches fought by Koko B. Ware in 1991”. Wrestlingdata.com. 2016年5月26日閲覧。
  8. ^ High Energy”. Online World of Wrestling. 2016年5月26日閲覧。
  9. ^ The WWE matches fought by Koko B. Ware in 1992”. Wrestlingdata.com. 2016年5月26日閲覧。
  10. ^ a b USWA Unified World Heavyweight Title”. Wrestling-Titles.com. 2010年4月10日閲覧。
  11. ^ WWE Heat #373”. Cagematch.net. 2016年5月26日閲覧。
  12. ^ TNA Slammiversary 2008”. Online World of Wrestling. 2016年5月26日閲覧。
  13. ^ 『ピュア・ダイナマイト - ダイナマイト・キッド自伝』P206(2001年エンターブレインISBN 4-7577-0639-1
  14. ^ WWE Yearly Results 1993”. The History of WWE. 2013年1月15日閲覧。
  15. ^ a b Koko B. Ware”. Cagematch.net. 2023年10月19日閲覧。
  16. ^ NWA Mid-America Television Title”. Wrestling-Titles.com. 2016年5月26日閲覧。
  17. ^ AWA Southern Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2016年5月26日閲覧。
  18. ^ USWA World Tag Team Title”. Wrestling-Titles.com. 2016年5月26日閲覧。
  19. ^ WWE Hall of Fame”. Online World of Wrestling. 2016年5月26日閲覧。

外部リンク

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